JP2006291806A - 弁装置および内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型、軽量で、振動および騒音が少なく、良好な燃焼特性が得られ、確実な作動が得られる弁装置および内燃機関を提供すること。
【解決手段】本発明の弁装置10は、球面状の凹面で囲まれた弁体収納空間29aと、弁体収納空間29aに連通する吸気ガス流路27とを有するシリンダーヘッド23と、弁体収納空間29a内で回転可能に設置され、貫通孔13を有する略球形の弁体11とを備え、弁体11の回転軸12が吸気ガス流路27に略平行になっており、弁体11が回転することにより、吸気ガス流路27と内燃機関20の燃焼室25とが貫通孔13を介して連通する開弁状態と、貫通孔13の一端または両端が弁体収納空間29aを形成するシリンダーヘッド23の内壁によって塞がれて吸気ガス流路27と燃焼室25とが遮断される閉弁状態とに切り替わる。
【選択図】図1

Description

本発明は、弁装置および内燃機関に関する。
通常、内燃機関は、燃焼室を下面に有するシリンダーヘッドと、該燃焼室に対向しつつ往復運動を繰り返すピストンを格納するシリンダーブロックとを備える。また、シリンダーヘッドは、その外部より未燃焼ガスを上記燃焼室に導入するガス流路としての吸気用のポートと、燃焼室の燃焼済みガスを外部へ排気するガス流路としての排気用のポートを備え、吸気ガス流路および排気ガス流路の燃焼室における開口部に、該開口部を開閉する傘状(茸状)のバルブを備える。
バルブは、その傘部の周縁が開口部に配された着座部としてのバルブシートと接触することによって上記開口部を閉鎖(閉弁)し、また、傘部が着座部から離間し、燃焼室内に突出することによって上記開口部を開放(開弁)する。このバルブの開弁・閉弁動作は、例えば、カムシャフトやバルブスプリングからなる動弁駆動系、例えば、OHV(Over Head Valve)、OHC(Over Head Camshaft)またはDOHC(Double Over Head Camshaft)システムによって実現される。
近年、燃費改善や排気改善の観点から、効率のよい燃焼を実現するために、開弁・閉弁のタイミングや傘部のバルブシートからの離間量(リフト量)を任意に変更可能な動弁駆動系が開発されている。
ところが、このような動弁駆動系は、例えば、リフト量を変更させるためにレバー比が変化するロッカーアーム、開弁・閉弁タイミングを変化させるために回転位相が変化するカムシャフトなど、構造が複雑な構成要素を備える必要があり、また、これらを駆動するために作動油の油通路を設ける必要があるため、全体としても構造が複雑になり、コストの上昇を招くとともに、内燃機関の大型化を招いていた。
そこで、最近、球形であって、該球形の重心を貫通する貫通孔を有し、かつ吸気・排気ガス流路内で回転するバルブボールと、該バルブボールを電磁力によって回転させる回転制御機構とを備える内燃機関が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
この内燃機関におけるバルブボールは回転軸と略(ほぼ)直交する貫通孔を有しており、バルブボールの回転中に貫通孔とポートを連通させるために、回転軸はポートと直交するように設定される。また、バルブボールの直径はポートの断面径よりも大きく設定されて該バルブボールとポートとの隙間を無くすとともに、バルブボールにおけるポートの断面径より外側に対応する部分は、シリンダーヘッドに形成された球面状の凹穴(ハウジング)に遊合する。ここで、バルブボールとシリンダーヘッドにおけるハウジングとの微少な隙間を介して燃焼室のガスが外部へ漏れるのを防止するため、バルブボールの表面に環状のガスシール、例えばスチール製のメタルシールなどが配される。また、バルブボールとハウジングの隙間には、バルブボールの円滑な回転を実現するために潤滑油が供給・充填される。
しかしながら、上記バルブボールはポートと直交する回転軸を中心に回転するため、バルブボールの回転中に、該バルブボールの表面の大部分はポートに露出し、その結果、バルブボールの表面に配されたメタルシールは少なくとも一部がポートに露出する。このとき、メタルシールがバルブボールとハウジングとの隙間の潤滑油をポートへ掻き出し、該掻き出された潤滑油は燃焼室に流れ込み、燃焼特性を悪化させるという問題がある。また、メタルシールがポートに露出したときには、そのシール機能が生じないため、シールが確実に行われないという問題もある。
また、特許文献1のようにバルブボールを電磁力によって回転させる方法では、伝達される回転力のロスが大きく、回転のタイムラグが生じる。その結果、作動の確実性が低く、正確かつ確実なバルブタイミングが得にくいという問題がある。
このようなことから、上記従来のバルブでは、内燃機関に十分な出力が得られず、回転の安定性にも欠けるという欠点がある。
米国特許第5579732号明細書
本発明の目的は、小型、軽量で、振動および騒音が少なく、良好な燃焼特性が得られ、確実な作動が得られる弁装置および内燃機関を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(19)の本発明により達成される。
(1) 内燃機関の燃焼室に隣接して設けられる弁装置であって、
球面状の凹面で囲まれた弁体収納空間と、該弁体収納空間に連通するガス流路とを有するハウジングと、
前記弁体収納空間内で回転可能に設置され、貫通孔を有する略球形の弁体とを備え、
前記弁体の回転軸が前記ガス流路に略平行になっており、
前記弁体が回転することにより、前記ガス流路と前記燃焼室とが前記貫通孔を介して連通する開弁状態と、前記貫通孔の一端または両端が前記ハウジングの内壁によって塞がれて前記ガス流路と前記燃焼室とが遮断される閉弁状態とに切り替わることを特徴とする弁装置。
(2) 内燃機関の燃焼室に隣接して設けられる弁装置であって、
球面状の凹面で囲まれた弁体収納空間と、該弁体収納空間に連通するガス流路とを有するハウジングと、
前記弁体収納空間内で回転可能に設置され、貫通孔を有する略球形の弁体とを備え、
前記弁体を回転させるための円環状のギアが前記弁体に設けられており、
前記弁体が回転することにより、前記ガス流路と前記燃焼室とが前記貫通孔を介して連通する開弁状態と、前記貫通孔の一端または両端が前記ハウジングの内壁によって塞がれて前記ガス流路と前記燃焼室とが遮断される閉弁状態とに切り替わることを特徴とする弁装置。
(3) 前記弁体の回転軸が前記ガス流路に略平行になっている上記(2)に記載の弁装置。
(4) 前記ギアは、ウォームホイールであり、
前記ウォームホイールと噛合うウォームをさらに備える上記(2)または(3)に記載の弁装置。
(5) 前記ギアは、前記弁体の表面より突出し、
前記ギアの側面に当接し、前記弁体を回転可能に支持する円環状の弁体支持部材をさらに備える上記(2)ないし(4)のいずれかに記載の弁装置。
(6) 前記弁体支持部材は、前記ギアを挟んで前記ギアの両側に設けられている上記(5)に記載の弁装置。
(7) その少なくとも一部が前記ハウジングと前記弁体との間に位置し、流体の漏れを防止するシール手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の弁装置。
(8) 前記シール手段は、潤滑油の漏れを防止するオイルシールを含む上記(7)に記載の弁装置。
(9) 前記シール手段は、前記燃焼室内の気体の漏れを防止するガスシールを含む上記(7)または(8)に記載の弁装置。
(10) 前記シール手段は、前記弁体の回転角度に係わらずそのシール機能を発揮するものである上記(7)ないし(9)のいずれかに記載の弁装置。
(11) 前記シール手段は、潤滑油の漏れを防止するオイルシールと、燃焼室内の気体の漏れを防止するガスシールとを含み、
前記オイルシールは、前記弁体の回転角度に係わらずそのシール機能を発揮し、
前記ガスシールは、前記弁体の回転に同期してそのシール機能を発揮する上記(7)に記載の弁装置。
(12) 前記オイルシールおよび/または前記ガスシールに対し、閉弁状態のときにそのシール機能を増大させる手段を有する上記(11)に記載の弁装置。
(13) 前記オイルシールは、円環状のシール部材で構成され、前記ギアを挟んで前記ギアの両側に設けられている上記(8)、(11)または(12)に記載の弁装置。
(14) 前記ガスシールは、閉弁状態のときに前記貫通孔の少なくとも一方の端部開口を囲むことができる円環状のシール部材で構成されている上記(9)、(11)または(12)に記載の弁装置。
(15) 前記シール手段の少なくとも一部を前記弁体に押し付けるように付勢する付勢手段を有する上記(7)ないし(14)のいずれかに記載の弁装置。
(16) 前記付勢手段による付勢力が弁体の回転に同期して変化する上記(15)に記載の弁装置。
(17) 前記付勢手段による付勢力は、開弁状態に比べて閉弁状態のときの方が大きい上記(15)または(16)に記載の弁装置。
(18) 前記燃焼室の圧力を伝達する圧力伝達路を有し、該圧力伝達路を介して前記燃焼室内の圧力を前記シール手段の少なくとも一部へ伝達することにより前記シール手段を前記弁体に押し付け、シール機能を発揮または増大させるように構成されている上記(7)ないし(17)のいずれかに記載の弁装置。
(19) 上記(1)ないし(18)のいずれかに記載の弁装置を排気弁および/または吸気弁として備えることを特徴とする内燃機関。
本発明によれば、小型、軽量で、かつ、振動および騒音の少ない弁装置を提供することができる。
また、弁体の回転軸がガス流路に略平行になっていることにより、弁体が回転しても、弁体とハウジングとの隙間の潤滑油が燃焼室内へ侵入するのを防止することができ、もって燃焼特性の悪化を防止り、良好な燃焼特性が得られる。
また、弁体を回転させるための円環状のギアが弁体の外周部に設けられ、当該ギアにより弁体を回転直接回転させるので、弁体へ伝達する回転力のロスが少なく、回転のタイムラグもほとんどなく、よって、弁体を正確かつ確実に回転させることができ、信頼性の高い作動が得られる。
また、弁体の駆動源の選択等により、バルブタイミングを自由に設定することもでき、設計の自由度や適用する内燃機関の種類、構造等の選択の幅が広く、汎用性に富む。
また、従来の往復運動する傘状(茸状)バルブのように、バルブ自体が燃焼室内に周期的に突出することがないため、燃焼室内にバルブの突出空間を確保する必要がなく、燃焼室のデッドスペースを小さくすることができる。その結果、圧縮率を高くすることができ、燃焼効率の向上を図ることができる。
また、従来の傘状(茸状)バルブのように、バルブを付勢するバルブスプリングを有さないため、サージングによるエンジン回転数の制約がなく、より高回転が可能となる。
以上より、本発明によれば、内燃機関において、アイドリングから高回転に至るまで、あらゆる回転数において安定した回転状態が得られ、また、出力の増大および燃費の向上を図ることができる。
以下、本発明の弁装置および内燃機関の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図3に基づき説明する。
図1は、本発明の弁装置および内燃機関の実施形態を示す断面図、図2は、図1に示す弁装置における弁体を示す斜視図、図3は、図1における吸気側の弁装置周りの拡大断面図である。
図1に示す内燃機関20は、4サイクル型の内燃機関であり、図中上下方向に関して往復運動を繰り返すピストン21と、該ピストン21を収容するシリンダーブロック22と、該シリンダーブロック22の図中上端に載置され、シリンダーブロック22とボルト(図示しない)によって連結されるシリンダーヘッド23とを備える。
シリンダーヘッド23の図中左側には、本発明の弁装置10が吸気弁として設置されており、シリンダーヘッド23の図中右側には、本発明の弁装置10が排気弁として設置されている。吸気側の弁装置10と、排気側の弁装置10とは、略同様の構成であるので、以下では、一方の弁装置10についてのみ説明して他方の説明を省略することがある。
シリンダーブロック22は、アルミやアルミ−マグネシウム合金からなり、円筒状の孔であるシリンダーボア24にピストン21を収容し、該シリンダーボア24の内側側面には鋳鉄製のライナーが配置され、またはニジカルメッキなどが施される。
シリンダーヘッド23は、図中下方の端面に開口するペントルーフ型の燃焼室25と、該燃焼室25に電極部が露出する点火プラグ26と、燃焼室25に連通する弁体収納空間29a、29bと、弁体収納空間29a、29bにそれぞれ連通する吸気ガス流路27および排気ガス流路28とを有している。
弁体収納空間29a、29bは、球面状の凹面で囲まれた形状をなしている。弁体収納空間29a内には、吸気側の弁装置10が備える弁体11が設置されており、弁体収納空間29b内には、排気側の弁装置10が備える弁体11が設置されている。なお、本実施形態では、シリンダーヘッド23が弁装置10のハウジングを構成しており、弁装置10は、内燃機関20の燃焼室25に隣接して設けられている。
吸気ガス流路27および排気ガス流路28は、それぞれ、ピストン21の移動方向と略
平行に形成されている。
また、シリンダーヘッド23には、クランクシャフトの回転力あるいはステッピングモータ等の電気モータの駆動などによって回転するウォーム30(図1において吸気側のウォームは省略されている。)が設けられている。ウォーム30は、内燃機関20の回転数に対応して回転する場合の他、予め設定された所定のシーケンスに基づいて回転する場合が挙げられる。このウォーム30は、シリンダーヘッド23に形成されたウォーム収納空間35に収納されている。
図2に示すように、弁体11は、略球形をなしており、この弁体11には、貫通孔13が形成されている。この弁体11は、回転軸12を中心に回転する。弁体11の表面には、回転軸12を中心とする円環状をなすウォームホイール(ギア)14が突出形成されている。
図示の構成では、貫通孔13は、弁体11の中心を通っているが、弁体11の中心を通らない位置に貫通孔13を形成してもよい。また、貫通孔13は、図示のような真っ直ぐなものでなくてもよく、湾曲または屈曲した部分を有する孔でもよい。
また、貫通孔13の内径は、全長にわたり同一でも、途中で変化している部分があってもよい。貫通孔13の両端の開口部の直径は、同一でも異なっていてもよいが、できるだけ近い値であるのが好ましい。
貫通孔13は、回転軸12に対し所定角度傾斜して形成されており、これにより、弁体11が回転する際、貫通孔13は弁体11の中心を中心とする首振り(すりこぎ)運動を行う。従って、弁体11における貫通孔13の両端の開口部は、弁体11の回転に伴ってそれぞれ所定径の円周上を移動(偏心回転)する。
ウォームホイール14は、その回転面が回転軸12と直交するように弁体11の表面に配置(形成)されている。すなわち、ウォームホイール14の回転軸は、弁体11の回転軸12と一致している。また、ウォームホイール14は、弁体11と嵌合、溶接または接着によって連結されるか、または、弁体11と一体的に形成される。
ウォームホイール14はウォーム30と噛合い、該ウォーム30の回転を弁体11の回転に変換する。弁体11およびウォームホイール14は、金属、例えば、鋳鉄、焼結材、アルミなどからなり、切削加工によって成形される。なお、弁体11への回転力伝達機構は、ウォームホイール14とウォーム30に限定されないことは言うまでもなく、その他例えば、互いに噛合するベベルギア等であってもよい。
図1に示すように、吸気側の弁装置10の弁体11の回転軸12は、吸気ガス流路27と略平行になっている。吸気側の弁装置10は、弁体11が回転することにより、吸気ガス流路27と燃焼室25とが貫通孔13を介して連通する開弁状態(図3に示す状態)と、貫通孔13の両端がシリンダーヘッド23の弁体収納空間29aの内壁によって塞がれて吸気ガス流路27と燃焼室25とが遮断される閉弁状態(図1に示す状態)とに切り替わる。
なお、閉弁状態のときに貫通孔13の一端のみがシリンダーヘッド23の弁体収納空間29aの内壁によって塞がれ、貫通孔13の他端はその全部または一部が開放している構成であってもよいが、本実施形態のように、閉弁状態のときに貫通孔13の両端がシリンダーヘッド23の弁体収納空間29aの内壁によって塞がれるのが好ましい。これにより、燃焼ガスの漏れをより確実に防止することができる。
同様に、排気側の弁装置10の弁体11の回転軸12は、排気ガス流路28と略平行になっており、排気側の弁装置10は、弁体11が回転することにより、排気ガス流路28と燃焼室25とが貫通孔13を介して連通する開弁状態と、貫通孔13の両端がシリンダーヘッド23の弁体収納空間29bの内壁によって塞がれて排気ガス流路28と燃焼室25とが遮断される閉弁状態(図1に示す状態)とに切り替わる。
図3に示すように、弁装置10は、弁体11の周りにおいてウォームホイール14の図3中上下面のそれぞれに当接するとともに、弁体11を回転可能に支持する2つの円環状(リング状)のメタルベアリング(弁体支持部材)31a、31bと、ウォームホイール14の図3中上下面のそれぞれに当接するとともに、メタルベアリング31a、31bのそれぞれの外周に配置される2つの円環状(リング状)のオイルシール32a、32bと、図3中において弁体11の回転軸12から所定角だけ反時計回りに回転した位置に配置される2つの円環状(リング状)のメタルシール33a、33bとを備える。メタルベアリング31a、31b、オイルシール32a、32bのリングの中心は、回転軸12にほぼ一致している。
これらメタルベアリング31a、31bと、オイルシール(シール部材)32a、32bと、メタルシール(シール部材)33a、33bとで、シール手段が構成される。なお、図1中では、これらメタルベアリング31a、31b、オイルシール32a、32b、メタルシール33a、33bの記載は省略されている。
2つのメタルベアリング31a、31bは、ウォームホイール14の図3中上下面のそれぞれに当接し、ウォームホイール14を挟んでウォームホイール14の両側面に位置する。このメタルベアリング31a、31bは、弁体11を回転可能に支持する軸受け(弁体支持部材)として機能するとともに、燃焼室25からの気体(混合気体、排気ガス等)の漏れを阻止する機能を有している。
2つのオイルシール32a、32bは、ウォームホイール14の図3中上下面のそれぞれに当接し、ウォームホイール14を挟んでウォームホイール14の両側面に位置する。
弁体収納空間29a(29b)と弁体11との間であって、オイルシール32a、32bより外周側の部位には、弁体11の円滑な回転を得るための潤滑油が充填されている。この潤滑油は、ウォーム収納空間35内にも充填されており、ウォームホイール14とウォーム30との噛合部分に潤滑油が供給され、円滑な回転が確保される。オイルシール32a、32bは、この潤滑油をシールして漏れ出しを防止する機能を有する。
オイルシール32a、32bの構成材料としては、例えばシリコンゴム等のゴム材料(弾性材料)、各種樹脂材料、各種セラミックス材料が挙げられ、そのなかでも耐熱性を有するものが好ましい。
2つのメタルシール(ガスシール)33a、33bは、それぞれ、リング状の部材で構成され、その一端面が弁体収納空間29aに露出するように、シリンダーヘッド23内に埋設されている。そして、メタルシール33a、33bの弁体収納空間29aに露出した部分(端面)は、シリンダーヘッド23の弁体収納空間29aに臨む内壁面の一部を構成するとともに、弁体11の表面に接触(圧接)し、弁体11の回転とともに摺動する。
メタルシール33a、33bの内径は、それぞれ、貫通孔13の両端の開口部の直径と同等またはそれより大きく設定されており、弁装置10が閉弁状態(図1に示す状態)のときには、貫通孔13の両端の開口部がそれぞれメタルシール33a、33bの内側開口に一致または包含されるよう構成されている。すなわち、弁装置10が閉弁状態(圧縮時や燃焼時)のとき、メタルシール33a、33bの一端面(弁体収納空間29aへの露出面)が貫通孔13の開口部の外周部における弁体11の表面に圧着される。これにより、燃焼室25内の気体が貫通孔13を経て外部に漏れ出すことが防止され、前記メタルベアリング31a、31bのシール機能と相まって、燃焼室25の混合気体の圧縮時や燃焼時(爆発時)における燃焼室25の圧力の低下を阻止すること(適正な圧力を維持すること)ができる。その結果、出力のロスを少なくし、燃費を向上させることができる。
なお、メタルシール33a、33bは、弁装置10が開弁状態(図3に示す状態)のときには、貫通孔13の両端の開口部をシールする機能はない。すなわち、メタルシール33a、33bは、弁体11の回転に同期してそのシール機能を発揮するものである。
メタルシール33a、33bの構成材料としては、例えば、鋳鉄、炭素鋼等の鉄系金属、銅合金等の非鉄金属等の各種金属材料や、アルミナ等の各種セラミックスが挙げられ、そのなかでも、耐熱性、耐磨耗性に優れるものが好ましい。メタルベアリング31a、31bについても、同様の材料を挙げることができる。
メタルベアリング31a、31bおよびオイルシール32a、32bは、弁体11の回転角度に係わらずウォームホイール14(弁体11)に接触している。これにより、弁体11の回転角度に係わらず常にシール機能が発揮されるので、オイル漏れ(潤滑油の漏れ)や燃焼室25内の気体(圧縮された混合気体や排気ガス等)の漏れをより確実に防止することができる。
また、シリンダーヘッド23には、オイルシール32bの一端部、およびメタルシール33bの他端部(前記露出面と反対側の端部)に向けて開口するとともに、燃焼室25に連通する圧力伝達路(付勢手段)34が形成されており、該圧力伝達路34により燃焼室25における燃焼圧をオイルシール32bの端面、およびメタルシール33bの端面へ伝達する。これにより、オイルシール32bおよびメタルシール33bは、必要時(メタルシール33a、33bの一端面が貫通孔13の開口部の外周部における弁体11の表面に圧着され、当該開口部をその外周部において封止した時)に、ウォームホイール14および弁体11へ押し付けられるように付勢され、それらのシール機能が強化(増大)される。
なお、図示されていないが、圧力伝達路34により燃焼圧が伝達されて付勢される部材は、上述した部材(オイルシール32bおよびメタルシール33b)に限られず、オイルシール32aやメタルシール33aにも燃焼圧を伝達するよう構成されているのが好ましい。これにより、シール機能がさらに強化される。
このような弁装置10では、弁体11の回転軸12が吸気ガス流路27、排気ガス流路28に略平行であるように弁体11が設置されている。これにより、弁体11が回転しても、シール部材(例えば、メタルベアリング31a、31bやメタルシール33a、33bのようなメタルシール)は燃焼室25に露出することがなく、シール部材が潤滑油を燃焼室25に掻き出すのを防止することができ、もって燃焼特性の悪化を防止することができる。
メタルシール33a、33bは、それぞれ、閉弁時に貫通孔13の両端部の開口をその周囲においてシールし、気体の漏れを阻止する機能を有するが、メタルシール33a、33bのうちにいずれか一方のみ、例えばメタルシール33bのみが設置されていてもよい。
また、2つのメタルベアリング31a、31bが弁体11を強固に支持するので、爆発の衝撃を受けたときであっても、弁体収納空間29a、29bの内壁と、弁体11の表面との隙間を確実に封止することができ、燃焼室25の燃焼圧がリークするのを防止することができる。これにより、燃焼室25の燃焼を安定させることができるとともに、弁体収納空間29a、29b、弁体11、およびメタルベアリング31a、31bの間に充填された潤滑油がリークして燃焼室25に侵入するのを防止することができ、燃焼特性の悪化を確実に防止することができる。
また、2つのメタルベアリング31a、31bの外周に配置された2つのオイルシール32a、32bが、弁体11の円滑な回転を得るための潤滑油をシールするので、潤滑油が漏れ出して燃焼室25に侵入するのをより確実に防止することができ、弁体11の円滑な回転を継続的に得ることができる。そして、2つのメタルベアリング31a、31bおよび2つのオイルシール32a、32bは、ウォームホイール14の上下面のそれぞれに当接(密着)するので、上記充填された潤滑油の漏れ出し(リーク)を確実に防止することができる。
さらに、弁装置10では、2つのメタルシール33a、33bが、必要時に弁体11の貫通孔13の両端開口をその周囲において封止するので、燃焼室25からの燃焼ガス等の漏れを有効に防止することができ、燃焼室25内の圧力を適正な圧力に維持することができる。
また、弁装置10では、オイルシール32b(さらにはオイルシール32a)およびメタルシール33b(さらにはメタルシール33a)等を、圧力伝達路34を介しての加圧によりウォームホイール14および弁体11へ押し付けられるように付勢するので、燃焼ガスの漏れによる燃焼圧のロスを低減するとともに、上述の充填された潤滑油のリークをより確実に防止することができる。この場合、付勢手段によりオイルシール32bおよびメタルシール33b等が付勢される付勢力は、弁体11の回転に同期して(内燃機関20の作動状態に応じて)経時的に変化する。すなわち、オイルシール32bおよびメタルシール33b等が受ける付勢力は、燃焼室25内の圧力の変化に対応しており、例えば燃焼時(爆発時)には高い付勢力を受けるが、吸気時や排気時にはこれと反対に低い付勢力を受けることとなる。オイルシール32bおよびメタルシール33bが受ける付勢力が高くなると、それらのシール機能は増大する。このように、オイルシール32bおよびメタルシール33bは、常に高い付勢力で付勢されるのではなく、必要時(燃焼室25内の圧力を高く維持すべき時)にのみ高い付勢力を受けて有効なシール効果を発揮するため、弁体11の円滑な回転を妨げることがないという利点を有する。また、燃焼室25内の圧力の変化、特に燃焼圧を利用してシール部材を付勢するので、付勢のための別途複雑な機構を設ける必要がなく、簡単な構成で上記効果を得ることができるという利点がある。
また、弁装置10では、従来の往復運動する傘状バルブを用いることがないため、傘状バルブの慣性抵抗などの影響によるエネルギーロスが少なく、また、吸気や排気の障害物となるバルブの傘部の影響によるポンピングロスも少ない。また、傘状のバルブの往復運動も行われないため、例えば、開弁作用や閉弁作用の期間、タイミングなどを容易かつ正確に設定、変更することができ、また、傘状のバルブの着座部としてのバルブシートを用いることがないため、全体の耐久性を向上することができる。さらに、傘状バルブのように、バルブ自体が燃焼室25内に周期的に突出することがないため、燃焼室25内にバルブの突出空間を確保する必要がなく、燃焼室25のデッドスペースを小さくすることができる。その結果、圧縮率を高くすることができ、燃焼効率の向上を図ることができる。しかも、傘状バルブを付勢するバルブスプリングを有さないため、サージングによるエンジン回転数の制約がなく、より高回転が可能となる。
また、弁装置10を適用した内燃機関20は、その高さを低くすることができるので、車両のボンネットフードラインを下げ、または対人衝突時に緩衝材として機能する衝撃吸収空間を大きくすることができ、車両の意匠性を向上することができると共に対人安全性を向上することができる。さらに、弁装置10では、吸気/排気に際して、従来の傘状バルブのような往復運動が行われないため、音振性能を向上することができる。
また、上述した弁装置10では、メタルベアリング31a、31bとしてローラーベアリングを用いることができ、これにより、内燃機関20のフリクションをより低減することができる。
このような弁装置10では、弁体11を回転させる駆動源として、ステッピングモータを用いてもよい。ステッピングモータを用いることにより、弁装置10を正確なバルブタイミングで確実に開閉することができる。また、ステッピングモータの作動パターン(弁体11の回転・停止のパターン)の設定により、吸気・排気等のタイミングを自由に設定することができるので、設計の自由度が広がる。例えば、4サイクル型エンジンのみならず、後述するような2サイクル型エンジンにも適用することができる。さらに、4サイクル型エンジンと2サイクル型エンジンとに切り替え可能とすることもできる。
また、弁装置10では、弁体11は、内燃機関20の動作(吸気−圧縮−燃焼−排気)に同期して作動する。この場合、弁体11を連続的に回転(特にエンジンの回転に連動して回転)させてもよいが、開弁状態および/または閉弁状態で、弁体11の回転が一時的に停止するように作動すること、すなわち、弁体11を間欠的(断続的)に回転させるよう構成してもよい。これにより、シール手段によるシール効果も増大する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図4および図5に基づき説明する。本実施形態では2サイクル型内燃機関に本発明の弁装置を用いる。以下、本実施形態について、前述した第1実施形態との違いを中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図4は、本発明の弁装置を備える2サイクル型内燃機関の好適な実施形態を示す断面図、図5は、図4の内燃機関が実行する吸排気動作を示す動作図である。
図4において、図1の弁装置10を備える2サイクル型の内燃機関40は、ピストン21と、シリンダーブロック41と、シリンダーヘッド44とを備える。
シリンダーブロック41は、図2におけるシリンダーブロック22と同様の構成を有し、側壁に穿孔されたシリンダー通気口47を介して該側壁に配された過給機42と、該過給機42に対向するように側壁に配置された燃料噴射装置(インジェクタ)43とを備える点で、シリンダーブロック22と異なる。
過給機(例えばスーパーチャージャー)42は、燃焼室25を含むピストン21のトップ面、シリンダーブロック41の側壁、およびシリンダーヘッド44の下面に囲まれた空間(以下「圧縮膨張空間」という。)にシリンダー通気口47を介して高圧空気を供給し、インジェクタ43は圧縮膨張空間に噴霧状の燃料を噴射する。なお、過給機42は、ルーツ型、スクロール型、リショルム型のいずれであってもよい。
シリンダーヘッド44は、図2におけるシリンダーヘッド23と同様の構成を有し、吸気ガス流路を備えず、排気ガス流路のみを備える点でシリンダーヘッド23と異なる。具体的に、シリンダーヘッド44は、図中上下方向に沿って穿設された排気ガス流路45、46を備える。このシリンダーヘッド44には、二つの弁装置10が排気弁として配置されるが、各弁装置10の構成は、第1実施形態と同様であるため、これらの説明を省略する。
以上より、本実施形態においても、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。
上述した図4の内燃機関が実行する吸排気動作では、図5(a)に示すように、燃焼後においてピストン21が下死点に到達している場合、過給機42はシリンダー通気口47を介して圧縮膨張空間に高圧空気を供給するが、このとき、各弁装置10の弁体11は回転して、排気ガス流路45、46を貫通孔13を介して燃焼室25に連通させて圧縮膨張空間の燃焼済みガスを排気ガス流路45、46から外部へ排気する(給掃気および排気動作)。
次いで、図5(b)に示すように、ピストン21が図中上方に上昇するに従い、排気側弁装置の弁体11もさらに回転して、排気ガス流路45、46と燃焼室25と不通にする。これにより、圧縮膨張空間が密閉されて、該圧縮膨張空間の圧力が上昇する。このとき、インジェクタ43は圧縮された圧縮膨張空間に向けて燃料を噴射して圧縮膨張空間を空気と燃料の混合気で充填させる(圧縮動作)。
次いで、図5(c)に示すように、ピストン21が略上死点に到達すると、点火プラグ26がその電極部において火花を飛ばし、圧縮された圧縮膨張空間における混合気に着火し、該混合気を爆発させる。このとき、弁装置10の弁体11は図5(a)の時点から略180度回転しているが、依然として排気ガス流路45、46は燃焼室25と不通である。したがって、混合気の爆発によって発生した燃焼圧はピストン21のトップ面を図中下方へ押し下げ、これにより、ピストン21が図中下方へ下降する(爆発動作)。
次いで、図5(d)に示すように、ピストン21が図中下方に下降するに従い、弁装置10の弁体11もさらに回転するが、ピストン21が再び下死点に到達するまでは、依然として排気ガス流路45、46は、燃焼室25と不通である。
以上のように、本実施形態では、ピストン21の上下動に連動して弁装置10の弁体11が回転し、内燃機関の吸排気動作が実現される。なお、ピストン21の上下動に連動して弁装置10の弁体11が回転し、内燃機関の吸排気動作が実現されるのは、上述した第1実施形態も同様である。
以上、本発明の弁装置および内燃機関を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、弁装置および内燃機関を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができ、また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、ガソリンエンジンのみならず、その他例えば、ディーゼルエンジン、アルコールエンジン、水素エンジン等、種々の内燃機関に適用することができる。
本発明の弁装置および内燃機関の実施形態を示す断面図。 図1に示す弁装置における弁体を示す斜視図。 図1における吸気側の弁装置周りの拡大断面図。 本発明の弁装置を備える2サイクル型内燃機関の実施形態を示す断面図。 図4の内燃機関が実行する吸排気動作を示す動作図。
符号の説明
10‥‥‥弁装置
11‥‥‥弁体
12‥‥‥回転軸
13‥‥‥貫通孔
14‥‥‥ウォームホイール
20、40‥‥‥内燃機関
21‥‥‥ピストン
22、41‥‥‥シリンダーブロック
23、44‥‥‥シリンダーヘッド
24‥‥‥シリンダーボア
25‥‥‥燃焼室
26‥‥‥点火プラグ
27‥‥‥吸気ガス流路
28、45、46‥‥‥排気ガス流路
29a、29b‥‥‥弁体収納空間
30‥‥‥ウォーム
31a、31b‥‥‥メタルベアリング
32a、32b‥‥‥オイルシール
33a、33b‥‥‥メタルシール
34‥‥‥圧力伝達路
35‥‥‥ウォーム収納空間
42‥‥‥過給機
43‥‥‥インジェクタ
47‥‥‥シリンダー通気口

Claims (19)

  1. 内燃機関の燃焼室に隣接して設けられる弁装置であって、
    球面状の凹面で囲まれた弁体収納空間と、該弁体収納空間に連通するガス流路とを有するハウジングと、
    前記弁体収納空間内で回転可能に設置され、貫通孔を有する略球形の弁体とを備え、
    前記弁体の回転軸が前記ガス流路に略平行になっており、
    前記弁体が回転することにより、前記ガス流路と前記燃焼室とが前記貫通孔を介して連通する開弁状態と、前記貫通孔の一端または両端が前記ハウジングの内壁によって塞がれて前記ガス流路と前記燃焼室とが遮断される閉弁状態とに切り替わることを特徴とする弁装置。
  2. 内燃機関の燃焼室に隣接して設けられる弁装置であって、
    球面状の凹面で囲まれた弁体収納空間と、該弁体収納空間に連通するガス流路とを有するハウジングと、
    前記弁体収納空間内で回転可能に設置され、貫通孔を有する略球形の弁体とを備え、
    前記弁体を回転させるための円環状のギアが前記弁体に設けられており、
    前記弁体が回転することにより、前記ガス流路と前記燃焼室とが前記貫通孔を介して連通する開弁状態と、前記貫通孔の一端または両端が前記ハウジングの内壁によって塞がれて前記ガス流路と前記燃焼室とが遮断される閉弁状態とに切り替わることを特徴とする弁装置。
  3. 前記弁体の回転軸が前記ガス流路に略平行になっている請求項2に記載の弁装置。
  4. 前記ギアは、ウォームホイールであり、
    前記ウォームホイールと噛合うウォームをさらに備える請求項2または3に記載の弁装置。
  5. 前記ギアは、前記弁体の表面より突出し、
    前記ギアの側面に当接し、前記弁体を回転可能に支持する円環状の弁体支持部材をさらに備える請求項2ないし4のいずれかに記載の弁装置。
  6. 前記弁体支持部材は、前記ギアを挟んで前記ギアの両側に設けられている請求項5に記載の弁装置。
  7. その少なくとも一部が前記ハウジングと前記弁体との間に位置し、流体の漏れを防止するシール手段を有する請求項1ないし6のいずれかに記載の弁装置。
  8. 前記シール手段は、潤滑油の漏れを防止するオイルシールを含む請求項7に記載の弁装置。
  9. 前記シール手段は、前記燃焼室内の気体の漏れを防止するガスシールを含む請求項7または8に記載の弁装置。
  10. 前記シール手段は、前記弁体の回転角度に係わらずそのシール機能を発揮するものである請求項7ないし9のいずれかに記載の弁装置。
  11. 前記シール手段は、潤滑油の漏れを防止するオイルシールと、燃焼室内の気体の漏れを防止するガスシールとを含み、
    前記オイルシールは、前記弁体の回転角度に係わらずそのシール機能を発揮し、
    前記ガスシールは、前記弁体の回転に同期してそのシール機能を発揮する請求項7に記載の弁装置。
  12. 前記オイルシールおよび/または前記ガスシールに対し、閉弁状態のときにそのシール機能を増大させる手段を有する請求項11に記載の弁装置。
  13. 前記オイルシールは、円環状のシール部材で構成され、前記ギアを挟んで前記ギアの両側に設けられている請求項8、11または12に記載の弁装置。
  14. 前記ガスシールは、閉弁状態のときに前記貫通孔の少なくとも一方の端部開口を囲むことができる円環状のシール部材で構成されている請求項9、11または12に記載の弁装置。
  15. 前記シール手段の少なくとも一部を前記弁体に押し付けるように付勢する付勢手段を有する請求項7ないし14のいずれかに記載の弁装置。
  16. 前記付勢手段による付勢力が弁体の回転に同期して変化する請求項15に記載の弁装置。
  17. 前記付勢手段による付勢力は、開弁状態に比べて閉弁状態のときの方が大きい請求項15または16に記載の弁装置。
  18. 前記燃焼室の圧力を伝達する圧力伝達路を有し、該圧力伝達路を介して前記燃焼室内の圧力を前記シール手段の少なくとも一部へ伝達することにより前記シール手段を前記弁体に押し付け、シール機能を発揮または増大させるように構成されている請求項7ないし17のいずれかに記載の弁装置。
  19. 請求項1ないし18のいずれかに記載の弁装置を排気弁および/または吸気弁として備えることを特徴とする内燃機関。
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