JP2006291447A - 引違い扉錠の内外ケース連結機構 - Google Patents

引違い扉錠の内外ケース連結機構 Download PDF

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忠義 須藤
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Abstract

【課題】
従来の引違い扉錠に操作し易い錠が見られない。また、室内外両側から合鍵を使って施解錠を行なう両面シリンダーの引違い扉錠が見られない。引違い扉でも開き扉同様に両面シリンダー錠の必要な時がある。そこで、操作し易い引違い扉錠と両面シリンダー引違い扉錠を実現することが課題である。
【解決手段】
引違い扉は、例えば、室外側からは外扉のシリンダーを合鍵で操作し、室内側からは内扉の操作レバーを指でつまんで操作する。
このように、引違い扉では、作動系が外扉と内扉に分離する。分離するがゆえに、操作時における作動系の連結をどのようにするかが問題となる。
扉を閉じると自動的に自然に作動系が連結する内外ケース連結機構を実現し、その連結機構を用いることによって、操作し易い引違い扉錠と両面シリンダー引違い扉錠を実現したものである。
【選択図】図1

Description

引違い扉錠の操作性を良くすること及び両面シリンダー錠に関する。
まず、引違い扉について図10に基づいて説明する。
A図は、一戸建て住宅玄関や部屋の入口で一般に使用されている引違い扉である。
B図は、内扉を固定して動かないようにして、外扉だけを開閉する1枚引の扉であるが、この扉も引違い扉錠で施錠することができる。
C図がテラス等で主に使われる4枚引きの引違い扉である。この扉はA図の2枚引きの引違い扉を2組組み合わせたものと考えれば良い。
引違い扉錠はA、B、C図共に図の位置に取り付け、2枚の扉同士を固定する。
図10の引違い扉で、施錠した扉の錠破りを試みるとするならば、図11で示したようにバールで施錠した扉の両扉間をコジ広げ、錠を破壊するのが一番簡単で現実的である。
このバールでのコジ広げを最も効果的に防止しうると思われるのは、図4で示した煙返し(24)(25)である。煙返しは扉の上端から下端まで設けてあり、錠に頼らずに扉自身でコジ広げを防止する。
煙返しはもう1つの大きな錠破りも防止する。それは内外扉間から針金等を差し込んで針金操作で錠を解錠する錠破りに対して、針金が煙返しの存在によりうまく差し込めず、針金等による不正解錠を有効に防止できるということである。
従来の引違い扉錠の種類と問題点を図12に基づいて説明する。
引違い扉錠を構造で大きく分けると3種類である。
1つは図12Aで示したもので、内扉の内ケースに錠の全ての作動系を設け、外ケースは無く、外扉には合鍵を貫通させる穴を持つ外化粧座と、錠受けとしての受けプレートを設けたものである。
この錠には連結器にあたるものは無い。
この錠は作動系を分離していないため、作動系を連結する手段や操作が不要であり、引違い扉錠としては比較的操作がし易い。
しかし、この錠の欠点として、合鍵を外扉から貫通させて内扉に取り付けた内ケースのシリンダーに差し込む必要があるため、合鍵が異常に長くなってしまうことが挙げられる。その結果、ポケットに入れての持ち運びに不便という欠点や、施解錠に際して奥にあるシリンダーの鍵穴を探す面倒さが生ずるのが欠点である。
2つ目も錠の作動系を分離せず、図12Aとは逆に外ケースのみに全ての作動系を設けたものである。この錠では合鍵の長さは通常の長さで良いが、室内側から施解錠しようとすると操作する為のレバーを内扉に貫通させ、外扉に取り付けた外ケースの小さなレバー受け穴を探してレバーを差し込まなければならない。
この作業は図12Aの合鍵を外扉から貫通させてシリンダーに差し込むより難しい。
この外ケースに全ての作動系を設けたものでも内ケースは無く、連結器も無い。
3つ目は図12Bで示したもので、錠の作動系を外扉の外ケースと内扉の内ケースに分離した構造を持つ錠である。
この錠は施解錠にあたり、錠穴やレバー受け穴を探して鍵やレバーを差し込む面倒さや鍵の長さの問題は無いが、操作性が悪い点が問題である。操作性の問題を図12Bの例で説明する。
施錠操作時の部分の動きを説明する。
合鍵(8)をシリンダー(7)に差し込み、施錠側に回すとロックガード(53)が突き出し、続いて施錠バー(54)が突き出し、施錠バーが内ケースの施錠板(56)を押す。この時点で内外ケースの作動系が連動し、鎌(37)が動く。
鎌の動きは回転して突き出した後に持ち上がって固定となる。
ロックガードは突き出たままの状態となり、内外扉間の隙間から針金等を差し込んで解錠板(57)を操作され、不正解錠されるのを防止する。
作動系が内外ケースに分離した別のタイプの錠では、施錠にあたって合鍵を回すとロックガードと施解錠の為の角軸が突き出し、内ケースに角軸が連結した後で角軸が回り、鎌を突き出す。角軸は突き出したロックガードにガードされて不正に角軸を回されるのを防止する。
作動系が内外ケースに分離したものでは、内外ケース間の連結と不正解錠防止の為に多くの部品の動きが必要となり、そのことが操作性を悪くしている一因となっている。
作動系を内外ケースに分離した引違い扉錠では、内外ケース間の作動系の連結の問題と部品作動の複雑さから、室内側からサムターンを回して施解錠を行う引違い扉錠はほとんど存在せず、室内外両側から合鍵で施解錠を行なう両面シリンダーの引違い扉錠はまったく存在しない。
特開昭61−172975
図10A、B、Cで示した引違い扉に使用する引き違い扉錠で、操作性が良く、使い易い錠を開発することが課題である。
条件は次の通りである。
合鍵の長さは一般的な普通の長さとする。
施解錠に於ける操作性は、開き扉に一般に使用される本締り錠程度の操作し易いものとする。
室内側からの施解錠に於いては、サムターンを90度や180度回して施解錠できるものも併せて実現する。
室内外の両側から合鍵で施解錠を行なう両面シリンダー引違い扉錠も併せて実現する。
以上である。
まず引違い扉錠の構造を考えるにあたり、引違い扉の性質について調べる。
引き違い扉錠は扉に取り付けた戸車によってレールの上を直線的にスライドする。外扉と内扉の間隔は一般に3〜10ミリメートルと差がある。
ハンガー式の引戸ではハンガーレールに戸車を使って吊り下げた扉が直線的にスライドする。スライドして扉が開閉するにあたり、扉の上下動はほとんど無い。
扉のスライド方向左右側ではどうか。戸車側ではレール溝幅とレール幅の差が無いので振れは出ない。戸車の無い側、たとえば戸車が下に有る扉の上端の振れはどうか。これは上枠の扉を収納する溝幅と、扉幅の差分の振れが出る。引違い扉錠を取り付ける扉の中央の高さ位置ではどうか。これは扉上端の振れ幅と下端の振れ幅をプラスした2分の1の振れが出る。
扉を閉じた状態ではどうか。扉に煙返しを設けた場合は、扉を閉じた状態の外扉と内扉が重なった部分の振れは1ミリメートル程度で、ほとんど振れが発生しない。
よって、施錠時の扉を閉じた状態では、ほとんど振れが発生しない。
煙返しの無い扉の振れの問題はどうか。
扉を閉じた時に扉が重なる位置の、戸車の無い側の枠に振れ止めを設ければ、扉の振れをほとんど無くす事ができる。しかし、施錠した扉のコジ広げには効果が無い。
振れ止めは扉が通る枠の溝と扉間の隙間を小さくするもので、扉と枠どちらかに薄い板状の物を貼り付ければ良い。
扉の狂いはどうか。最近の引違い扉は主にアルミ製、スチール製が多く、それらは扉の狂いはあまり発生しない。
建て付けの狂いはどうか。引違い扉では戸先側や戸尻側に扉と枠間に少しの隙間が生ずる事がある。また、扉を強く閉じると扉が反発して開く事がある。
そのために、扉のスライド方向に対して内外扉の施錠位置合わせの問題がある。
以上を念頭に、上記課題を解決する引違い扉錠について考える。
まず合鍵の長さを短くするためには、シリンダーを外扉側に設けなければならない。
シリンダーを外ケースに設け、作動系を外ケースと内ケースに分離したものと、作動系を主に外ケースに設けたもので工夫をする。
その場合、外ケースと内ケースに作動系を分離するものでは、内外ケースの連結が最も重要なポイントとなる。
主に外ケースに作動系を設けたものでは、内ケースの操作レバーを外ケースに組み合わせる手段であるレバーの連結が最も重要なポイントとなる。
このように、連結が非常に重要なポイントとなるわけであるが、従来の連結の問題は、合鍵を回したり押したりすることによる、合鍵の動作自体で行う点にある。つまり、施解錠のために差し込んだ合鍵の操作によって、連結と施解錠の両方を行なう必要があり、作動が複雑になるという問題である。
連結の問題を解決できれば、内外ケースに作動系を分離した為の問題や、外ケースのレバー受け穴を探してレバーを差し込む問題が解決できる。
その連結を解決したのが請求項1記載の内外ケース連結機構である。
図1、2、5に基づいてその連結機構を説明する。
外扉に取り付ける外ケース(4)には水平方向に山(12)や溝を持つ連結器(10)を設け、内扉に取り付ける内ケース(13)には水平方向に溝(17)や山を持つ連結器(16)を設ける。以上である。
請求項1記載の連結の仕組みを図1、4、5に基づいて説明する。
扉を開けた図4Aの状態では連結器同士が離れているが、扉を閉じた図4Bの状態では連結器の溝(17)の中に相手側連結器の山(12)がスライドして入る。
連結器同士の山が溝に入った状態が連結状態である。
この連結方式は扉を開ければ自然に連結が解け、扉を閉じれば自然に連結状態となる。この特徴は何らの手動動作を必要とせず、連結の為の力を必要としないことにある。
この連結機構を使って施解錠を行なう請求項2と3の引違い扉錠を説明する。図1、2、3、5Aが連結した連結器を上下させる事で、デットボルト(19)や鎌を動かして施解錠を行なう請求項2記載の錠を示す。
図5B、図7が、連結した連結器を回転させる事でデットボルトや鎌(37)を動かして施解錠を行なう請求項3記載の錠を示す。
請求項1、2記載の錠で、室外から鍵を回し、室内からレバー(15)を上下させて施解錠を行なう請求項4記載の錠を示すのが、図1、2、3、9である。
図1、2、3は錠の作動系を内外ケースに分離したもので、図9は作動系を外ケースだけに設け、内扉には操作の為のレバー(15)と、レバーを連結させる為の連結器(16)だけを設けたものである。
この場合の内ケースは連結器を組み付ける為のものである。
請求項1、3記載の錠で、室外から鍵を回し、室内からサムターン(39)を回して施解錠を行う請求項5記載の錠を示すのが図7である。
サムターンの、施解錠に要する角度はギアの組み合わせによって90度でも180度でも自由に設定する事ができる。
外ケースと内ケースの両方のケースにシリンダーを設け、室内外両側から合鍵で施解錠を行なう錠で、請求項2記載の連結器を上下方向に動かす事で施解錠を行なう請求項6記載の引違い扉錠を示すのが図8である。
請求項3記載の連結器を回転させる事で施解錠を行なう請求項6記載の引違い扉錠は、図7の中のサムターン(39)をシリンダーに代え、サムターン軸ギア(32)をシリンダーギアとしてシリンダーと組み合わせるものである。
また、内外ケースの作動系の連結をより深いものとするためには、請求項7、8に記載した連結機構を用いるのが適切である。
請求項7記載の内外ケース連結機構を図13、14、15に基づいて説明する。
図13が請求項1記載の内外ケース連結機構を持つ引違い扉錠を取り付けた扉の、施錠状態の縦断面を示す。
図15がその状態の図13のA位置、B位置を組み合わせた水平断面を示す。
図14が扉を少し開けた状態の水平断面を示す。
図14、図15で内外ケースの作動系の連結構造と連結の仕組みを説明する。
外扉(1)に取り付ける外ケース(4)の連結器(10)に、連結バー(59)を水平方向に回転可能なように組み付ける。連結バーは連結バー軸(60)を軸に回転し、連結バーは常時戻しバネ(61)によって図14の位置である開扉時の定位置に戻るようにする。
内扉(2)に取り付ける内ケース(13)の連結器(70)に、扉が閉じた時に連結バーを押す押し突起(64)と、突き出た連結バーを受け入れる連結バー受け溝(63)を設ける。
図14のように扉が開いていれば連結バー(59)は少しを残して大半が戻しバネ(61)によって連結器(10)に収納され、扉の開閉時に連結バーが相手側扉に当たるのを防止する。
扉を閉じると図13で示したように連結バー(59)が内ケースの連結器の押し突起(64)に押され、連結バー軸を軸に水平方向に回転して突き出し、連結バーが内ケースの連結器の連結バー受け溝(63)に入る事で内外ケースの作動系が連結する。
連結バーが突き出して内外ケースの連結器同士が連結する過程において、何らの手動操作をする事無く、扉を閉じる事で自動的に自然に内外ケースが連結する。扉を開けると何らの手動操作をする事無く内外ケースの連結が分離する。
請求項8記載の内外ケース連結機構を図16、17に基づいて説明する。
図16は図14の状態にあたり、図17は図15の状態にあたる。
請求項1が連結バーが回転して突き出すのに対して請求項2は連結バーが直線的に突き出すものである。
その連結器の構造と仕組みを図16、17で説明する。
図16、17は正確な水平断面では無く、連結バー(59)と押されバー(65)の重なった状態も示している。
連結バーを突き出す構造は、連結バー(59)に連結バーギア(74)を設け、押されバー(65)に押されバーギア(66)を設け、連結バーと押されバーを方向変換ギア(67)を介して方向を変えて直線的に動くように組み付けたものである。
方向変換ギアをカムに代えても同様の組み付けができる。
連結の仕組みを説明する。図16が扉を開けた状態である。連結バー(59)は戻しバネ(61)によって図16で示したように連結器(10)に収納されており、錠ケースから突き出さない。連結バーを突き出す為の押されバー(65)は扉が開いている事で押される事は無く、図16で示した位置にある。
図17が扉を閉じた状態である。内扉に取り付けた内ケース(13)の連結器(70)の押し突起(64)が外ケース(4)の連結器(10)の押されバー(65)を押し、押されバーは水平方向に直線的に動き、方向変換ギア(67)が押されバーの動きの方向を変えて連結バー(59)を直線的に突き出す。
突き出した連結バーが内ケースの連結器の連結バー受け溝(63)に入り、内外ケースの両連結器を連結する。
請求項1、2、3、4、5、6、7、8記載の引違い扉錠の、内外扉の間隔が大きい扉への取り付けを示すのが図18である。スペーサ(71)を設けて取り付ける。
逆に内外扉の間隔が狭い扉への取り付けを示すのが図7である。
錠ケースフロントを扉に掘り込んで取り付ける。
これらの取り付け方法は従来の多くの引違い扉錠で行われているもので、本発明の機構を持つ錠の取り付けでも同様の取り付けで良い。
請求項1記載の内外ケース連結機構は、連結器の溝や山をどちら側のケースに設けても効果は同じである。
請求項4、5記載の引違い扉錠では、室外側と室内側に対して、シリンダーの付いた外ケースを室外側に向け、操作レバーやサムターンの付いた内ケースを室内側に向けて取り付けるのが一般的だが、逆に室内側に外ケースを向け、室外側に内ケースを向けて取り付ける事も可能である。
本発明は引違い扉錠の作動系の連結手段と、本発明の手段で内外ケースの作動系を連結した錠の作動の方法と、操作の方法に関するものである。
錠のデットボルトや鎌を使って内外扉を固定する鎖錠方法を示すものではない。鎖錠方法はデットボルトでも鎌でも他でも何を使っても良い。
デットボルトや鎌は外ケースに設けても内ケースに設けてもどちらでも良い。
本発明の基本は、請求項1記載の内外ケースを連動させる機構にある。
この機構の長所は、内外ケースを連動させるにあたって何らの手動操作を必要とせず、連動させる為の力も必要としない点にある。
その結果、内外ケースの作動を連動させるための複雑な錠構造を必要としないし、複雑な動きも必要としない。
結果として、合鍵を短くする事、施解錠時の操作性を開き扉の本締り錠程度にする事、室内側からサムターンを回して施解錠操作ができる事、室内外両側から合鍵で施解錠を行なう両面シリンダー引違い扉錠を作る事、が可能になるといった効果を奏する。
また、請求項7、8に係る発明に関しては、請求項1乃至6に係る発明の優れた特徴である扉を閉じると自然に自動的に内外ケースの作動系が連結されることに加えて、より連結を深めて確実な連結を可能にした点に意義がある。内外ケースの連結をより深めた事で、施解錠操作時に連結が外れにくくする効果がある。
本発明の錠を使う場合は、必ず扉には図4内に示した煙返し(24)(25)が必要である。そして、図4Aで示したように、内扉の煙返し(24)を、外扉側に取り付けた外ケース又は外ケースの連結器の山(12)がスライドする時に当たる部分を、削り落とさなければならない。
煙返しが必要な理由は、図11で示したバールでの扉のコジ広げに対応する為である。錠ケースに煙返しを設ける方法もあるが、錠ケースに設けた程度の寸法の煙返しではバールでのコジ広げる力に抗しきれない。また、錠ケースの上下側から針金を差し込んで行なう不正解錠に対応できない為である。煙返しは、扉が閉じた状態で両連結器をしっかりと噛み合わせる為にも必要である。
もう1つ、扉側に設けた方が良いものについて説明する。
引き違い扉や引戸では、扉を外す時に持ち上げて外す。
その為に従来の引違い扉錠では施錠した扉が持ち上げられないように、鎌を回転して突き出した後で鎌を持ち上げて固定している。
この事が複雑な動きとなり、作動性が悪く、操作性を悪くするとともに、施錠した鎌の施錠強度を弱くする要因となっている。
その対策の為に、扉を閉じた位置で扉を持ち上げられないように、上枠溝内と扉の上端に、角棒や角パイプ状の短いストッパーを取り付けると良い。扉を外したい時は扉を少し開けてストッパーが外れた位置で扉を持ち上げれば良い。そうする事で閉じた状態の扉は持ち上げられなくなり、施錠した扉は外せない。
錠によって扉の持ち上げを防止するよりはるかに大きい防止強度が得られるだけでなく、引違い扉錠に複雑な動きをさせる必要がなくなり、その分錠の操作性と作動性が良くなる。
結果として錠の強い施錠強度が得られる。
本発明の錠を作るにあたり、錠に設けた方が良い機能を説明する。
開扉状態で施解錠操作をすると連結器が動く。連結器が定位置から動いた状態で扉を閉じると連結器同士がぶつかり、又は別な位置で噛み合い、破損や誤作動の原因となる。
その為に、閉扉しないと施解錠操作できないように、トリガーボルトの機能を設けると良い。トリガーボルトは従来の錠によく使われている技術であるから、説明は省く。
なお、請求項3記載の連結器を回転させるものでは、両連結器の回転軸を合わせる工夫も欲しいところであるが、本発明のポイントではないので説明は省く。
このように、扉側で対応した方が良い機能もあれば、錠側で対応した方が良い機能もある。すべての機能を錠や金具で対応しようとすれば、錠や金具に無理が掛かり、その無理が操作性の悪さや強度不足となる。
本発明の連結機構を使った引違い扉錠では、扉のコジ広げ防止と扉の持ち上げ防止を扉側に対応させている。その結果、操作性が良く、防犯強度の強い錠を作ることができる。
請求項1、2、4記載の引違い扉錠の、外ケースと内ケースの斜視図である。 図1の錠を扉に取り付けた縦断面で、扉が閉じた解錠状態を示す。 合鍵を回し、又はレバーを下げて施錠した状態を示す。 A.図2の水平断面で、扉を少し開けた状態を示す。 B.扉を閉じ、内外ケースの連結器が連結した事を示す。 A.内外ケースの連結器の連結と、連結した連結器を上下方向に動かす事を示す。 B.内外ケースの連結器の連結と、連結した連結器を回転させる事を示す。 A.請求項2記載の、外ケースの連結器の構造を示す一部カット図である。 B.シリンダーとシリンダー軸ギアの組み合わせを示す。 C.B面のA位置断面で、シリンダー軸ギアとシリンダーのテールピースの組み合わせを示す。 請求項3と5記載の引違い扉錠の、施錠した状態の縦断面を示す。 請求項2と6記載の引違い扉錠の、施錠した状態の縦断面を示す。 外ケースにほとんどの作動系を設け、内ケースには連結器と操作レバーだけを設けた錠を示す例で、施錠状態を示す。 A.引違い扉を引違い扉錠で施錠した事を示す。 B.片引き扉を引違い扉錠で施錠した事を示す。 C.4枚引扉を引違い扉錠で施錠した事を示す。 施錠した引違い扉の、バールでの錠破りを示す。 A.従来の、作動系を分離しないで内ケースのみに設けた引違い扉錠を示す。 B.従来の、作動系を外ケースと内ケースに分離した引違い扉錠を示す。 請求項7記載の内外ケース連結機構を持つ引違い扉錠の、施錠状態を示す縦断面である。 図13のA位置とB位置を組み合わせた水平断面で、開扉状態の連結バーを示す。 図14の閉扉状態を示し、連結バーが連結バー受け溝に入った事を示す。 請求項8記載の内外ケース連結機構を持つ引違い扉錠の、図14にあたる開扉状態を示す。 図16の閉扉状態を示し、押されバーが押されて連結バーが突き出し、連結バー受け溝に入った事を示す。 内外扉間隔が広い為に、スペーサを使って錠を取り付けた事を示す。 内外扉間隔が狭い為に、錠ケースフロントを扉に掘り込んで取り付けた事を示す。
符号の説明
1 外扉
2 内扉
3 取り付けネジ
4 外ケース
5 外化粧座
6 受け穴
7 シリンダー
8 合鍵
9 シリンダー軸ギア
10 連結器
11 ギア
12 山
13 内ケース
14 内化粧座
15 レバー
16 連結器
17 溝
18 デットカム
19 デットボルト
20 ネジ穴
21 スライド溝
22 スライド溝
23 ギア
24 煙返し
25 煙返し
26 扉開閉方向
27 外ケース連結器の施解錠方向
28 内ケース連結器の施解錠方向
29 外ケース連結器の施解錠回転
30 内ケース連結器の施解錠回転
31 テールピース
32 サムターン軸ギア
33 中間ギアa
34 中間ギアb
35 鎌出し入れバー
36 ギア
37 鎌
38 シリンダー
39 サムターン
40 ギア
41 壁
42 バール
51 鍵差し込み穴
52 受けプレート
53 ロックガード
54 施錠バー
55 解錠バー
56 施錠板
57 解錠板
58 連結器ギア
59 連結バー
60 連結バー軸
61 戻しバネ
62 サムターン軸ギア
63 連結バー受け溝
64 押し突起
65 押されバー
66 押されバーギア
67 方向変換ギア
68 連結器ギア
69 広い内外扉間隔
70 連結器
71 スペーサ
72 狭い内外扉間隔
73 扉に掘り込んで取り付けた錠ケースフロント
74 連結バーギア

Claims (8)

  1. 引き違い扉や片引き扉に使用する錠で、錠ケースを外扉(1)と内扉(2)に分けて取り付ける引違い扉錠に於いて、外扉に取り付けた外ケース(4)と内扉に取り付けた内ケース(13)の作動系を連結する手段として、内外ケースの連結器(10)(16)に水平方向に山(12)や溝(17)を設け、扉を閉じた時に内外ケースの連結器(10)(16)が自然に噛み合い、外ケースの作動系と内ケースの作動系が連結する引違い扉錠の内外ケース連結機構。
  2. 噛み合った連結器を上下方向に動かす事で施解錠を行なう、請求項1記載の内外ケース連結機構を使った引違い扉錠。
  3. 噛み合った連結器を回転させる事で施解錠を行なう、請求項1記載の内外ケース連結機構を使った引違い扉錠。
  4. 室外からは合鍵(8)を回し、室内からはレバー(15)を上げ下げして施解錠を行なう請求項2、3記載の内外ケース連結機構を使った引違い扉錠。
  5. 室外からは合鍵(8)を回し、室外からはサムターン(39)を回して施解錠を行なう請求項2、3記載の内外ケース連結機構を使った引違い扉錠。
  6. 外ケース(4)にシリンダー(7)を設けるとともに内ケース(13)にもシリンダー(38)を設け、室内外両側から合鍵を回して施解錠を行なう請求項2、3記載の内外ケース連結機構を使った引違い扉錠。
  7. 引違い扉や片引き扉に使用する錠で、錠ケースを外扉(1)と内扉(2)に分離して取り付ける引違い扉錠に於いて、外扉に取り付けた外ケース(4)と内扉に取り付けた内ケース(13)の作動系を連結する手段として、外ケースの連結器(10)に水平方向に回転して突き出す連結バー(59)を設け、内ケースの連結器(70)に扉を閉じた時に連結バーを押す押し突起(64)と、連結バーを受け入れる連結バー受け溝(63)を設け、扉を閉じると外ケースの連結器の連結バーが内ケースの連結器の押し突起に押されて回転して突き出し、連結バー受け溝に入る事で内外ケースの作動系が連結する事が特徴の引違い扉錠の内外ケース連結機構。
  8. 外ケース(4)の連結器(10)の連結バー(59)に水平方向に直線的に動く押されバー(65)を組み合わせ、扉が閉じた時に押されバーが内ケースの押し突起(64)によって押され、連結バーが直線的に突き出して内外ケースの作動系が連結する請求項7記載の内外ケース連結機構。
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