JP2006290268A - 船舶停留等制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 各種操業のために船首を風上に向けて停留させることが容易であり、さらに、航行及び接岸時に利用できる船舶停留等制御装置を提供する。
【解決手段】 船底2の船首F方向に水吸入口3,3が開口され、船尾R方向には該船尾R方向に向けて放射状に分岐した水吐出口5,5が開口され、該水吐出口5,5と前記水吸入口3,3とが船底2上で連結管6により連結されるとともに該連結管6内に原動機7で駆動させられるインペラ8が設けられ、さらに該インペラ下流に前記放射状に分岐したそれぞれの水吐出口5,5への水吐出量を制御する水量変更板9を設けた船舶停留等制御装置。
【選択図】 図3
【解決手段】 船底2の船首F方向に水吸入口3,3が開口され、船尾R方向には該船尾R方向に向けて放射状に分岐した水吐出口5,5が開口され、該水吐出口5,5と前記水吸入口3,3とが船底2上で連結管6により連結されるとともに該連結管6内に原動機7で駆動させられるインペラ8が設けられ、さらに該インペラ下流に前記放射状に分岐したそれぞれの水吐出口5,5への水吐出量を制御する水量変更板9を設けた船舶停留等制御装置。
【選択図】 図3
Description
本発明は、釣り船、その他の船舶を、各種操業等のために船首を風上に向けて停留させるが容易であり、その他、航行及び接岸に利用できる船舶停留等制御装置に関する。
従来、例えば、各種操業のために船舶の船首を風上に向けて停留させる方法として、スパンカーと言われる帆を船尾等に設けて操作することが行われている(特許文献1、2)。その他、船首等に別に電動船外機を設ける方法、パラアンカーと言われるアンカーを水中に展開する方法、さらに船首部左右の水面下に設けられたバウスラスターを制御する方法等が行われている。
前記スパンカーを操作する方法は、操作にきわめて熟練を要し、操作時に船尾等に移動しなければならないという問題があり、前記船首等に別に電動船外機を設ける方法は、移動の度に跳ね上げなければならず、また、前記パラアンカーと言われるアンカーを水中に展開する方法は、その展開及び取り込みに極めて手数を要するという問題があり、さらに前記バウスラスターを制御する方法は、荒天時に空気を吸い込み制御が困難になり、また、横方向のみの移動で直進する動きは不可能であるという問題があった。
特開2003−26095
特開2004−58713
本発明は、各種操業等のために船首を風上に向けて停留させることが容易であり、さらに、航行及び接岸に利用できる船舶停留等制御装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の船舶停留等制御装置は、船底下面の船首方向に水吸入口が開口され、船尾方向に該船尾方向に向けて放射状に分岐した水吐出口が開口され、該水吐出口と前記水流出口とが船底上で連結管により連結されるとともに該連結管内に原動機で駆動させられるインペラが設けられ、さらに前記インペラの下流に前記放射状に分岐したそれぞれの水吐出口への水吐出量を制御する水量制御板が設けられてなることを特徴とする。
本発明の前記船舶停留等制御装置は、停留場所に到達したら、機関を止め、前記原動機により前記インペラを駆動し、前記水量制御板を操作して前記放射状に分岐したそれぞれの水吐出口への水吐出量を制御すればよい。
すなわち、前記水量制御板を操作して、前記放射状に分岐された水吐出口のうち、船首方向に向かって右側の水吐出口からの水吐出量を多くすると、船首(船体)を左方向に変更させることができる。
また、前記水量制御板を操作して、前記放射状に分岐した水吐出口のうち、船首方向に向かって左側の水吐出口からの水吐出量を多くすると、船首(船体)を右方向に変更することができる。
さらに、前記水量制御板を中央に固定して、放射状に分岐した両方の水吐出口からの水吐出量を均等にすると、船体を一定方向に前進維持することができ、また、前記原動機及び前記インペラを逆回転させると後進することができる。なお、前記放射状に分岐する水吐出口は、二股分岐のほか、二股以上の分岐であってもよい。
前記構成の本発明によれば、停留場所等では機関を止めて燃料代の削減が可能で経済的であり、さらに、機関音による魚への影響を避けることができる。また、機関を止めて航行に利用することも可能であり、さらに、接岸を容易に行うことができる。
請求項2の実施の一形態は、水吸入口及び放射状に分岐した水流出口を船底中央部の両側に対称に配置したことを特徴とする。すなわち、強度が必要とされるキール部を残して配置することにより、漂流物の接触、上架時の架台位置にも影響されることがないものである。
さらに、前記水吸入口と放射状に分岐した水吐出口に限らず、前記連結管、原動機、インペラ及び水量制御板も同様に船底中央部の両側に対象に配置される。この実施の一形態によれば、船体が左右均衡し、航行、停留及び接岸制御が容易である。もっとも、本発明は、船底中央部に設けることもできる。
請求項3の実施の一形態は、水吸入口を船首方向に向けて放射状に分岐して開口させたことを特徴とする。本発明では、水吐出口を放射状に分岐して設けることが必要であるが、水吸入口は必ずしも放射状に分岐させることを要しない。しかしながら前記水吐出口と同様に放射状に分岐させることにより、航行時、水吸入及び水吐出時における船体左右のバランスを有効に保つことができる。
請求項4の実施の一形態は、原動機を電動機としたことを特徴とする。前記原動機は船舶機関の動力を利用して稼動することも可能であるが、電動機とすることにより機関音による魚への影響を避けることができる。さらに、電動機は、航行中における船舶機関の動力、航行時の推力等を利用してバッテリ充電を行い、該バッテリを電源として稼動させることができるメリットを有する。その他、前記原動機は油圧モータ、補機であってもよい。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明に係る船舶停留等制御装置を有する船の側面図、図2は、本発明の船舶停留等制御装置の側面図、図3は、本発明の船舶停留等制御装置の底面図である。
図中、1は、例えば、釣り船等の船体であり、船底2の船首F方向に水吸入口3、3が開口される。図面実施の一形態では、前記水吸入口3、3は二股放射状に分岐させられ、前記船底2の中央部の両側、すなわち、キール部4の両側に対称に開口されている。
さらに前記船底2の船尾R方向に、前記水吐出口3、3と同様に二股放射状に分岐させられた水吐出口5、5が、前記船尾R方向に向けて開口される。さらに、本発明では、前記水吐出口5、5と前記水吸入口3、3とが前記船底2上で連結管6によって連結される。
つぎに、前記連結管6内には、前記船底2上に設けた電動機7によって駆動させられるインペラ8が設けられる。さらに該インペラ8の下流の前記連結管6内には、前記二股放射状に分岐されたそれぞれの水吐出口5、5への水吐出量を制御する水量制御板9が設けられる。図中、10は前記水量制御板9の操作杆である。
前記構成の本発明の船舶停留等制御装置は、船体1の前後中央部より船首F方向の船底2に設けることが好ましい。その結果、荒天時の船首方向の浮き上がり時にも空気の吸い込みが最大に避けられる。
また、前記水量制御板9を自動制御することも容易である。すなわち、風向を検出し、あるいはコンパス、衛星受信等で得られた信号により前記操作杆を自動制御すればよい。
2 船底
3,3 水吸入口
5,5 水吐出口
6 連結管
7 電動機
8 インペラ
9 水量制御板
F 船首
R 船尾
3,3 水吸入口
5,5 水吐出口
6 連結管
7 電動機
8 インペラ
9 水量制御板
F 船首
R 船尾
Claims (4)
- 船底下面の船首方向に水吸入口が開口され、船尾方向に該船尾方向に向けて放射状に分岐した水吐出口が開口され、該水吐出口と前記水吸入口とが船底上で連結管により連結されるとともに該連結管内に原動機で駆動させられるインペラが設けられ、さらに前記インペラの下流に前記放射状に分岐したそれぞれの水吐出口への水吐出量を制御する水量制御板が設けられてなることを特徴とする船舶停留等制御装置。
- 水吸入口及び放射状に分岐した水吐出口を船底中央部の両側に対称に配置したことを特徴とする請求項1に記載の船舶停留等制御装置。
- 水吸入口を船首方向へ向けて放射状に分岐して開口させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶停留等制御装置。
- 原動機が電動機であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の船舶停留等制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005116645A JP2006290268A (ja) | 2005-04-14 | 2005-04-14 | 船舶停留等制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005116645A JP2006290268A (ja) | 2005-04-14 | 2005-04-14 | 船舶停留等制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=37411309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005116645A Pending JP2006290268A (ja) | 2005-04-14 | 2005-04-14 | 船舶停留等制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006290268A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100965517B1 (ko) | 2007-11-29 | 2010-06-24 | 삼성중공업 주식회사 | 물의 흡입 및 배출에 의한 선박의 조향 장치 |
KR101271755B1 (ko) | 2011-01-11 | 2013-06-05 | 삼성중공업 주식회사 | 선박의 제동장치 및 제동방법 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS48108396U (ja) * | 1972-03-18 | 1973-12-14 | ||
JPS5235094A (en) * | 1975-09-12 | 1977-03-17 | Kaoru Matsukawa | Device for enabling steep turn of a ship |
JPS6082500A (ja) * | 1983-10-14 | 1985-05-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ノズル式操船装置 |
-
2005
- 2005-04-14 JP JP2005116645A patent/JP2006290268A/ja active Pending
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