JP2006290057A - 車両の補機配設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】低全高のコンパクトなボディと、車両補機の配設との両立を図ることができる車両の補機配設構造を提供する。
【解決手段】車室の下面を形成するフロアパネル2の車外側下方に車両補機48が配設された車両の補機配設構造であって、フロアパネル2には上方へ段上げされたキックアップ部3が設けられ、キックアップ部3は第1キックアップ部4と、該第1キックアップ部4と車幅方向で並設されると共に、高さ方向でより高い第2キックアップ部5とから成り、第2キックアップ部5の下方空間に車両補機48を配設したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車室の下面(床面)を形成するフロアパネルの車外側下方に車両補機が配設されたような車両の補機配設構造に関する。
従来、上述例の車両の補機配設構造としては、図17、図18、図19に示す構造のものがある。
すなわち、フロアパネル100の前部に運転席シート101と助手席シート102とを左右に並設する一方、フロアパネル100には上方へ段上げされたキックアップ部103を設け、このキックアップ部103上に左右のリヤシート104,105を並設し、さらに、上述のキックアップ部103の車幅方向中間部において、その車外側下方には車両補機としての燃料タンク106を配設した構造である。
一方、特許文献1には、フロアパネルに対して湾曲部と、該湾曲部をそのまま上方に延長させた延長部とを備えて成るキックアップ部を段上げ形成し、このキックアップ部上にリヤシートを配設する一方、キックアップ部の車外側下方には、その上面が上述の湾曲部および延長部に沿う形状の燃料タンク(車両補機)を配設したものが開示されている。
また、特許文献2には、フロアパネルに段部を介してキックアップフロア部を連設し、このキックアップフロア部にリヤキックアップ部を介してリヤフロアを連設すると共に、キックアップフロア部およびリヤキックアップ部上にリヤシートを配設し、上述の段部、キックアップフロア部、リヤキックアップ部およびフロアの車外側下方には、これら各要素の連設形状に沿う構造の燃料タンク(車両補機)を配設したものが開示されている。
しかし、上述の各特許文献1、2には、車幅方向においてキックアップ部の大きさを異ならせるという技術思想は何等開示されていない。
ところで、低全高のコンパクトな車両を構成する場合、居住性を確保しつつ、多人数が乗車できると共に、適切な車両補機のレイアウトを達成することが要請される。
特開平6−211169号公報 特開平5−627号公報
そこで、この発明は、フロアパネルに段上げされたキックアップ部を、第1キックアップ部と、この第1キックアップ部に対して車幅方向に並設され高さ方向で高い第1キックアップ部よりも高い第2キックアップ部とを設け、この第2キックアップ部の下方空間に車両補機を配設することにより、第1キックアップ部上には大型車内部品を配設でき、第2キックアップ部上には小型車内部品を配設でき、該第2キックアップ部の下方空間には車両補機を配設でき、これにより、限られた車両スペース内においてレイアウトおよびアレンジの自由度向上を図って、適切な車両設計ができ、低全高のコンパクトなボディと、車両補機の配設との両立を図ることができる車両の補機配設構造の提供を目的とする。
この発明による車両の補機配設構造は、車室の下面を形成するフロアパネルの車外側下方に車両補機が配設された車両の補機配設構造であって、上記フロアパネルには上方へ段上げされたキックアップ部が設けられ、上記キックアップ部は第1キックアップ部と、該第1キックアップ部と車幅方向で並設されると共に、高さ方向でより高い第2キックアップ部とから成り、上記第2キックアップ部の下方空間に上記車両補機を配設したものである。
上述の車両補機は、燃料タンク、排気管、排気管の一部に設けられるキャタリスト、サイレンサの少なくとも1つに設定してもよい。
上記構成によれば、第1キックアップ部上には大型車内部品(大型シート参照)を配設でき、高さが高い第2キックアップ部上には小型車内部品(小型シート参照)を配設でき、この第2キックアップ部の下方空間には車両補機を配設することができる。
これにより、限られた車両スペース内においてレイアウトおよびアレンジの自由度向上を図って、適切な車両設計ができ、低全高のコンパクトなボディと、車両補機の配設との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記車両補機は燃料タンクに設定されたものである。
上記構成によれば、低全高のコンパクトなボディと、大型の車両補機(燃料タンク参照)の配設との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記車両補機は排気管に設定されたものである。
上記構成によれば、低全高のコンパクトなボディと、第2キックアップ部車外側下方のスペースを有効利用した排気管の配設との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記排気管の一部に設けられたキャタリストまたはサイレンサが上記第2キックアップ部の下方空間に配設されたものである。
上述のサイレンサは、プリサイレンサに設定してもよい。
上記構成によれば、低全高のコンパクトなボディと、第2キックアップ部車外側下方のスペースを有効利用したキャタリストまたはサイレンサの配設との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第2キックアップ部の下方空間には複数の車両補機が車幅方向に並列に配設されたものである。
上述の複数の車両補機は、燃料タンクと排気管、キャタリスト、またはサイレンサとの複数に設定してもよい。
上記構成によれば、複数の車両補機を車幅方向つまり横方向に並べることで、車両の前後方向のスペースの有効利用を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1キックアップ部上に第1シートを配設すると共に、上記第2キックアップ部上には第1シートより小型の第2シートが配設されたものである。
上記構成によれば、低全高のコンパクトなボディの確保と、車両補機の配設と、居住性が確保された条件下におけるシートの配設とが達成でき、多人数乗車の車両となすことができる。
この発明の一実施態様においては、上記第2シートは子供専用シートに設定されたものである。
上記構成によれば、高さが高い第2キックアップ部上に、第1シートよりも小型の子供専用シート(いわゆるチャイルドシート)を配設するので、適切な車室空間に安全性が確保された子供専用シートを配設することができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1キックアップ部はフロアパネルから立上がる前面壁部と、該前面壁部から後方に延びるキックアップフロア部とを有し、上記キックアップフロア部を凹状に形成したものである。
上記構成によれば、凹状のキックアップフロア部に第1シートのシートクッションを沿設することが可能となり、第1シートの乗員の上下方向のスペース拡大を図って、限られたスペース内で当該乗員の居住性向上を図ることができる。
この発明によれば、フロアパネルに段上げされたキックアップ部を、第1キックアップ部と、この第1キックアップ部に対して車幅方向に並設され高さ方向で高い第1キックアップ部よりも高い第2キックアップ部とを設け、この第2キックアップ部の下方空間に車両補機を配設したので、第1キックアップ部上には大型車内部品を配設でき、第2キックアップ部上には小型車内部品を配設でき、該第2キックアップ部の下方空間には車両補機を配設でき、これにより、限られた車両スペース内においてレイアウトおよびアレンジの自由度向上を図って、適切な車両設計ができ、低全高のコンパクトなボディと、車両補機の配設との両立を図ることができる効果がある。
限られた車両スペース内においてレイアウト、アレンジの自由度向上を図り、適切な車両設計を行なうことが可能で、低全高のコンパクトなボディと、車両補機の配設との両立を図るという目的を、車室の下面を形成するフロアパネルの車外側下方に車両補機が配設された車両においてフロアパネルに、上方へ段上げされたキックアップ部を設け、キックアップ部を、第1キックアップ部と、該第1キックアップ部と車幅方向で並設され、かつ高さ方向でより高い第2キックアップ部とから構成し、第2キックアップ部の下方空間に車両補機を配設するという構造にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の補機配設構造を示すが、まず、図1〜図4を参照して車体構造について説明する。
エンジンルームと車室とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル(ダッシュパネル)1を設け、ダッシュロアパネル1の下端後部には、後方に向けてほぼ水平に延びるフロアパネル2を連設し、このフロアパネル2で車室下面の床面を構成している。
上述のフロアパネル2の後部には上方へ段上げされたキックアップ部3を設けるが、このキックアップ部3は助手席側(車両の右側参照)の第1キックアップ部4と、この第1キックアップ部4と車幅方向で並設された運転席側(車両の左側参照)の第2キックアップ部5とを備えている。
しかも、第2キックアップ部5は第1キックアップ部4よりも高さ方向でより一層高く形成されている。この実施例では、第2キックアップ部5の高さは第1キックアップ部4の高さの2倍以上に設定されている。
ここで、上述の第1キックアップ部4は、図4に示すように、フロアパネル2から上方に立上がる前面壁部4aと、この前面壁部4aから後方に延びるキックアップフロア部4bとを有するが、このキックアップフロア部4bの中間は下方に窪む凹状に形成されている。
また、上述の第2キックアップ部5は、図3に示すように、フロアパネル2から上方に立上がる前面壁部5aと、この前面壁部5aから後方に向けて略水平に延びるキックアップフロア部5bとを有し、第2キックアップ部5の前面壁部5aの立上り量は第1キックアップ部4の前面壁部4aの立上り量よりも大きく設定されている。
上述のキックアップ部3における各キックアップフロア部4b,5bのさらに後方には、図1に示すように、キックアップ量が小さいリヤキックアップ部6を介して、リヤフロア7を連設している。
一方、フロアパネル2の中央部には車室内方へ突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部8を形成している。このトンネル部8はダッシュロアパネル1とキックアップ部3との間において車両の前後方向に延びるように形成されると共に、このトンネル部8の上部には該トンネル部8との間に2つの閉断面9,9(図5参照)を形成するトンネルメンバ10(いわゆるハイマウントバックボーンフレーム)を接合している。
上述のトンネルメンバ10はトンネル部8の上部に沿って、ダッシュロアパネル1とリヤキックアップ部6との間において車両の前後方向に延びる車体剛性部材(強度部材)であり、このトンネルメンバ10によりフロア剛性および車体剛性の向上を図っている。
また、フロアパネル2の車幅方向両側部には車両の前後方向に延びるサイドシルを接合している。
このサイドシルは、サイドシルアウタとサイドシルインナ11とサイドシルレインフォースメントとを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面をもった車体剛性部材である。
図1、図3、図4に示すように、フロアパネル2の前後方向中間部には、トンネル部8とサイドシルインナ11とを連結して車幅方向に延びる左右一対のクロスメンバ12(No.2クロスメンバ)を設け、このクロスメンバ12とフロアパネル2の上面との間には閉断面13を形成している。
図2、図3、図4に示すように、キックアップ部3の前面壁部4a,5aにおける背面下部には車幅方向に延びる前部クロスメンバとしてのクロスメンバロア14(No.3クロスメンバロア)を接合し、このクロスメンバロア14と前面壁部4a,5aとの間には車幅方向に延びる閉断面15を形成している。
図2、図3に示すように、第2キックアップ部5における前面壁部5aとキックアップフロア部5bの角部の下部には、車幅方向に延びる中間クロスメンバとしてのクロスメンバアッパ16(No.3クロスメンバアッパ)を接合し、このクロスメンバアッパ16と各部5a,5bのコーナ部との間には車幅方向に延びる閉断面17を形成している。
このクロスメンバアッパ16は運転席側と対応する第2キックアップ部5側にのみ存在し、助手席側と対応する第1キックアップ部4側には存在しない。
図2、図3、図4に示すように、キックアップ部3における各キックアップフロア部4b,5b直後のリヤキックアップ部6下面には、車幅方向に延びる後部クロスメンバとしてのクロスメンバ18(No.4クロスメンバ)を接合し、このクロスメンバ18とリヤキックアップ部6下面との間には、車幅方向に延びる閉断面19を形成し、各クロスメンバ14,16,18(車体剛性部材)により車体剛性の向上と、側突に対する耐力の向上を図るように構成している。
一方、図1、図2に示すように、フロアパネル2の下面において、サイドシルインナ11とトンネル部8との間の中間部を、車両の前後方向に延びる左右一対のフロアフレーム20,20を設け、このフロアフレーム20とフロアパネル2の下面との間には、同方向に延びる閉断面21を形成している。
このフロアフレーム20はフロアパネル2に接合された車体剛性部材である。
また、キックアップフロア部4b,5bおよびリヤフロア7の側部下面には、リヤサイドフレーム22を設けるが、図2のA−A線矢視断面図を図5に示すように、上述のキックアップフロア部4b,5bおよびリヤフロア7の左右の側端部には、リヤサイドインナパネル23,23が接合されており、同図に示すように助手席と対応する車両右側にあっては、リヤサイドインナパネル23とキックアップフロア部4bとの間に、リヤサイドフレームロア24を接合している。
また図5に示すように、運転席と対応する車両左側にあっては、キックアップフロア部5bとリヤサイドインナパネル23との間に、リヤフロアフレーム25を接合して、車両の前後方向に延びる閉断面26を形成すると共に、このリヤフロアフレーム25とリヤサイドインナパネル23との間には、リヤサイドフレームアッパ27およびリヤサイドフレームロア28を接合して、車両の前後方向に延びる閉断面29を形成している。
ところで、図2に示すように、トンネル部8の車外側下部空間内には、トランスミッション30を配設し、このトランスミッション30の出力をプロペラシャフト31を介してリヤディファレンシャル装置32に伝達し、リヤディファレンシャル装置32の差動出力を左右の後輪ドライブシャフト33,33を介して、左右の後輪34,34に伝達すべく構成している。なお、左右の各後輪34,34はダブルウィッシュボーン型のリヤサスペンション装置35,35により左右独立して懸架されている。
また、上述のトランスミッション30のミッションケースと、リヤディファレンシャル装置32のデフケースとの間には、断面略Z字状で、車両の前後方向に延びるパワープラントフレーム36を設けている。
このパワープラントフレーム36(いわゆるPPF)はエンジン駆動系からのロール方向の動きを許容しつつ、リヤディファレンシャル装置32のワインドアップ振動を抑制するためのものである。
次に、車両の補機配設構造について説明する。
図2に示すように、エンジンの排気系には、フロントエキゾーストパイプ37、キャタリスト38、ミドルエキゾーストパイプ39、プリサイレンサ40、リヤエキゾーストパイプ41、メインサイレンサ42、テールパイプ43,43から成る排気通路44を接続し、この排気通路44をブラケット45を介してボディ側に支持すると共に、フロントエキゾーストパイプ37、キャタリスト38、ミドルエキゾーストパイプ39は、トンネル部8の車外側下部空間内に位置させ、ミドルエキゾーストパイプ39の一部およびプリサイレンサ40は、図5に示す如く、上述の第2キックアップ部5の車外側の下方空間46に配設している。
加えて、上述の第2キックアップ部5の車外側の下方空間46には、大型の車両補機として、フュエルポンプ47を備えた燃料タンク48を配設している。
ここで、図5に示すように、上述の燃料タンク48におけるプロペラシャフト31、パワープラントフレーム36、プリサイレンサ40と対応する部分には、凹部48aが形成されており、下方空間46における上記凹部48aと対応する部分にはパワープラントフレーム36、プロペラシャフト31、プリサイレンサ40を配設している。
つまり、第2キックアップ部5の下方空間46には複数の車両補機として燃料タンク48と、プリサイレンサ40およびミドルエキゾーストパイプ39の一部とが車幅方向に並列に配設されている。
また、上述の燃料タンク48は図3に示すように、クロスメンバロア14とクロスメンバ18との間にボルト、ナット等の締結部材49を用いて取付けられるタンクバンド50により車体側に支持されるものである。
なお、図3、図4において、51はインストルメントパネル、52はメータフード、53はステアリングホイールであり、図5において54はトンネルメンバ10の上部に設けられたセンタコンソールである。
次に図3、図4、図6を参照して、シートの配設構造について説明する。
前述の第1キックアップ部4のキックアップフロア部4b上には大人の乗員が着座可能な大型の第1シートとしてのリヤシート60を配設している。このリヤシート60はシートクッション61と、シートバック62と、ヘッドレスト63とを有し、上述のシートクッション61は、図4に示すように、キックアップフロア部4b中間の凹状部に沿うように配置されている。
また、第2キックアップ部5のキックアップフロア部5b上には第1シート(リヤシート60参照)より小型の第2シートとしての子供専用シート64(以下、単にチャイルドシートと略記する)を配設している。このチャイルドシート64はシートクッション65と、シートバック66とを備えている。
上述のリヤシート60、チャイルドシート64の前方には前列シートがそれぞれ配設されるが、第1シートとしてのリヤシート60の前方にはパッセンジャーズシート67が配設され、第2シートとしてのチャイルドシート64の前方にはドライバーズシート68が配設されていて、これらの前列シートは車幅方向に並設されている。
ここで、パッセンジャーズシート67は、シートクッション69と、シートバク70と、ヘッドレスト71とを有し、同様にドライバーズシート68も、シートクッション72と、シートバック73と、ヘッドレスト74とを有する。
また、パッセンジャーズシート67は、図6に示すように、ドライバーズシート68に対して車両前方にオフセットして配設され、このオフセット構造により、リヤシート60に着座する後席乗員の足元スペースを確保すべく構成している。
図7はシートの配設構造を示す概略平面図、図8は車両左側の運転席側のシート配設構造を示す概略側面図、図9は車両右側の助手席側のシート配設構造を示す概略側面図であって、第1キックアップ部4上に図9に示す如く大型のリヤシート60を配設し、第2キックアップ部5上に示す如く小型のチャイルドシート64を配設し、これら各シート60,64の前方においてフロントシートを配置する際、チャイルドシート64の前方にドライバーズシート68を、またリヤシート60の前方にパッセンジャーズシート67を配設し、このパッセンジャーズシート67を車両前方にオフセットさせることにより、ドライバD、パッセンジャP、後席乗員(大人)R、後席乗員(子供)Cの大人3人および子供1人の居住性を確保しつつつ、これら各乗員D,P,R,Cの多人数乗車を達成すべく構成したものである。
また、図7、図8で示すように、第1キックアップ部4よりもその高さが高い第2キックアップ部5の車外側下部空間46には大型の車両補機としての燃料タンク48を配設し、この燃料タンク48の充分な容量確保を図るように構成している。
特に、図7、図8、図9は従来構造を示した図17、図18、図19との対比用の図面である。
図10、図11はキックアップフロア部5b、リヤキックアップ部6、リヤフロア7を省略した状態でチャイルドシート64の取付け構造を示す斜視図であって、チャイルドシート64の背面部には金具としてのテザーアンカ75と複数のロアアンカ76,77を設ける一方、車体後部において車幅方向に延びる閉断面構造のデッキメンバ78には、テザーアンカ取付け部79を形成し、クロスメンバ18(No.4クロスメンバ)には複数のロアアンカ取付け部80,81を形成して、図10に示すチャイルドシート64の分解状態から図11に示すようにテザーアンカ75を取付け部79に取付け、複数のロアアンカ76,77を対応する複数の取付け部80,81にそれぞれ取付けて、チャイルドシート64をボディ側に固定すべく構成している。
図10、図11で示したチャイルドシート64の取付け構造に代えて、図12、図13で示すチャイルドシート64の取付け構造を採用してもよい。
この取付け構造は、チャイルドシート64のシートバック66にシートバックフレーム84,85を設け、上側のシートバックフレーム84背面にはラッチ86を取付け、下側のシートバックフレーム85にはボルト87,87を取付けている。
一方、デッキメンバ78にはストライカ88を固定し、クロスメンバ18(No.4クロスメンバ)にはボルト挿通孔89,89を有するブラケット90を固定している。
そして、図12に示すチャイルドシート64の分解状態から図13に示すように、ラッチ86をストライカ88に係合し、ブラケット90の挿通孔89,89に挿通孔したボルト87,87をナット91,91にて締付けて、チャイルドシート64をボディ側に固定するように構成したものである。
図3で示した燃料タンク48の前側形状は、該燃料タンク48がクロスメンバロア14およびクロスメンバアッパ16と干渉しないように前低後高状に傾斜するスラント形状と成したが、図14に示すように、クロスメンバロア14とクロスメンバアッパ16との間の空間部82内に燃料タンク48の前側突部48bが臨設するタンク形状と成して、燃料タンク48の容量拡大を図ってもよい。
また図15に示すように、クロスメンバロア14(No.3クロスメンバロア)を第2キックアップ部5の最下端部背面に接合し、燃料タンク48の前側形状が、各クロスメンバロア14およびクロスメンバアッパ16と、これら両クロスメンバ14,16間の空間部82とにほぼ沿うような形状と成して、燃料タンク48の容量をさらに拡大設定してもよい。
さらに、図16で示すように、第2キックアップ部5角部のクロスメンバアッパ16(No.3クロスメンバアッパ)を廃止し、チャイルドシート64のシートクッション65の前部下面に補強メンバを兼ねるチャイルドシートフレーム83を設け、車幅方向に延び、かつ閉断面構造のチャイルドシートフレーム83をトンネルメンバ10とリヤサイドフレーム22との間に取付けて、このチャイルドシートフレーム83を第2キックアップ部5におけるキックアップフロア部5b上面に固定して、チャイルドシート64の取付け剛性の向上と、燃料タンク48のさらなる容量拡大との両立を図るように構成してもよい。なお、図14、図15、図16において、前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
このように、上記実施例の車両の補機配設構造は、車室の下面を形成するフロアパネル2の車外側下方に車両補機が配設された車両の補機配設構造であって、上記フロアパネル2には上方へ段上げされたキックアップ部3が設けられ、上記キックアップ部3は第1キックアップ部4と、該第1キックアップ部4と車幅方向で並設されると共に、高さ方向でより高い第2キックアップ部5とから成り、上記第2キックアップ部5の下方空間46に上記車両補機(燃料タンク48、ミドルエキゾーストパイプ39、プリサイレンサ40参照)を配設したものである。
この構成によれば、第1キックアップ部4上には大型車内部品(リヤシート60参照)を配設でき、高さが高い第2キックアップ部5上には小型車内部品(チャイルドシート64参照)を配設でき、この第2キックアップ部5の下方空間46には車両補機(燃料タンク48、ミドルエキゾーストパイプ39、プリサイレンサ40)を配設することができる。
これにより、限られた車両スペース内においてレイアウトおよびアレンジの自由度向上を図って、適切な車両設計ができ、低全高のコンパクトなボディと、車両補機(各要素48,39,40参照)の配設との両立を図ることができる。
また、上記車両補機は燃料タンク48に設定されたものである。
この構成によれば、低全高のコンパクトなボディと、大型の車両補機(燃料タンク48参照)の配設との両立を図ることができる。
さらに、上記車両補機は排気管(ミドルエキゾーストパイプ39参照)に設定されたものである。
この構成によれば、低全高のコンパクトなボディと、第2キックアップ部5の車外側下方のスペースを有効利用した排気管(エキゾーストパイプ39)の配設との両立を図ることができる。
加えて、上記排気管(排気通路44参照)の一部に設けられたキャタリストまたはサイレンサ(この実施例ではプリサイレンサ40)が上記第2キックアップ部5の下方空間46に配設されたものである。
この構成によれば、低全高のコンパクトなボディと、第2キックアップ部5の車外側下方のスペースを有効利用したキャタリストまたはサイレンサ(プリサイレンサ40参照)の配設との両立を図ることができる。
また、上記第2キックアップ部5の下方空間46には複数の車両補機(燃料タンク48とプリサイレンサ40との複数)が車幅方向に並列に配設されたものである。
この構成によれば、複数の車両補機を車幅方向つまり横方向に並べることで、車両の前後方向のスペースの有効利用を図ることができる。
さらに、上記第1キックアップ部4上に第1シート(リヤシート60参照)を配設すると共に、上記第2キックアップ部5上には第1シート(リヤシート60)より小型の第2シート(チャイルドシート64参照)が配設されたものである。
この構成によれば、低全高のコンパクトなボディの確保と、車両補機(各要素48,40参照)の配設と、居住性が確保された条件下におけるシート60,64の配設とが達成でき、多人数乗車の車両となすことができる。
さらには、上記第2シートは子供専用シート(つまりチャイルドシート64)に設定されたものである。
この構成によれば、高さが高い第2キックアップ部5上に、第1シート(リヤシート60)よりも小型の子供専用シート(いわゆるチャイルドシート64)を配設するので、適切な車室空間に安全性が確保された子供専用シートを配設することができる。
加えて、上記第1キックアップ部4はフロアパネル2から立上がる前面壁部4aと、該前面壁部4aから後方に延びるキックアップフロア部4bとを有し、上記キックアップフロア部4bの中間を凹状に形成したものである。
この構成によれば、凹状のキックアップフロア部4bに第1シート(リヤシート60)のシートクッション61を沿設することが可能となり、第1シート(リヤシート60)に着座する後席乗員の上下方向のスペース拡大を図って、限られたスペース内で当該乗員の居住性向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車両補機は、実施例の燃料タンク48、排気管としてのエキゾーストパイプ39、サイレンサとしてのプリサイレンサ40、キャタリストの少なくとも1つに対応し、
以下同様に、
第1シートは、後席乗員(大人)が着座するリヤシート60に対応し、
第2シートは、後席乗員(子供)が着座するチャイルドシート64に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の車両の補機配設構造を示す斜視図 車両の要部底面図 運転席側の構成を示す側面図 助手席側の構成を示す側面図 図2のA−A線矢視断面図 シートの配設構造を示す平面図 補機およびシートの配設構造を示す概略平面図 運転席側の乗員着座状態を示す概略側面図 助手席側の乗員着座状態を示す概略側面図 第2シートの取付け構造を示す分解斜視図 第2シートの取付け構造を示す斜視図 第2シートの取付け構造の他の実施例を示す分解斜視図 第2シートの取付け構造を示す斜視図 車両の補機配設構造の他の実施例を示す側面図 車両の補機配設構造のさらに他の実施例を示す側面図 第2シートの取付け構造のさらに他の実施例を示す側面図 従来の補機およびシートの配設構造を示す概略平面図 図17の運転席側の側面図 図17の助手席側の側面図
符号の説明
2…フロアパネル
3…キックアップ部
4…第1キックアップ部
4a…前面壁部
4b…キックアップフロア部
5…第2キックアップ部
39…エキゾーストパイプ(車両補機)
40…プリサイレンサ(車両補機)
46…下方空間
48…燃料タンク(車両補機)
60…リヤシート(第1シート)
64…チャイルドシート(第2シート)

Claims (8)

  1. 車室の下面を形成するフロアパネルの車外側下方に車両補機が配設された車両の補機配設構造であって、
    上記フロアパネルには上方へ段上げされたキックアップ部が設けられ、
    上記キックアップ部は第1キックアップ部と、該第1キックアップ部と車幅方向で並設されると共に、高さ方向でより高い第2キックアップ部とから成り、
    上記第2キックアップ部の下方空間に上記車両補機を配設した
    車両の補機配設構造。
  2. 上記車両補機は燃料タンクに設定された
    請求項1記載の車両の補機配設構造。
  3. 上記車両補機は排気管に設定された
    請求項1記載の車両の補機配設構造。
  4. 上記排気管の一部に設けられたキャタリストまたはサイレンサが上記第2キックアップ部の下方空間に配設された
    請求項3記載の車両の補機配設構造。
  5. 上記第2キックアップ部の下方空間には複数の車両補機が車幅方向に並列に配設された
    請求項2〜4記載の何れか1に記載の車両の補機配設構造。
  6. 上記第1キックアップ部上に第1シートを配設すると共に、上記第2キックアップ部上には第1シートより小型の第2シートが配設された
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両の補機配設構造。
  7. 上記第2シートは子供専用シートに設定された
    請求項6記載の車両の補機配設構造。
  8. 上記第1キックアップ部はフロアパネルから立上がる前面壁部と、該前面壁部から後方に延びるキックアップフロア部とを有し、
    上記キックアップフロア部を凹状に形成した
    請求項1〜7記載の何れか1に記載の車両の補機配設構造。
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