JP2006288921A - 食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】発振面の凹部に汚染物等が堆積し、振動エネルギが減少して霧化能力が低下するのを防止する。
【解決手段】容器26の振動伝達面33に構成した凹部17の最下点38を、振動中心37より下方に設けたものであり、堆積物の影響を受けず、安定的に霧化を行えるようにしたことで高い洗浄力を有する食器洗い機を実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、食器に洗浄水を噴射して洗浄する食器洗い機に関するものである。
従来、この種の食器洗い機は、図9に示すように食器等に付着した汚れを除去するために、霧状した洗浄水を予め食器に吹きかけて汚れを膨潤させた後、水の噴射による機械力や洗剤による化学力等を利用した洗浄方式が考えられていた(例えば、特許文献1参照)。
また、霧状にした洗浄水を発生させる洗浄液飛散手段は、振動伝達面の振動発振子側に窪む凹部を設けるとともに、液体を封入した容器を有するものも考えられていた。
以下、その構成について説明する。食器洗い機本体51は、食器を収納する食器かご(図示せず)を洗浄槽53内に収納し、洗浄槽53の開口部52には扉54を設けている。55は洗浄槽53に貯水した洗浄水を食器に向けて噴出するノズル、56は洗浄槽53内に貯水した洗浄水を霧化する霧化装置である。
以上のように構成された食器洗い機について、その動作を以下に説明する。まず、食器かごに汚れた食器をセットし、運転を開始する。運転が開始されると、まず霧化装置56によって洗浄槽53内に貯水した洗浄水を霧化して洗浄槽53内に噴霧させることで、食器等に付着した汚れを膨潤させる。次に専用洗剤を投入し、ノズル55より噴出する洗浄液で食器を洗浄する本洗い工程を行う。そして、食器等に付着した汚れを食器から洗い流すために、洗浄槽53内の洗浄水を数回入れ替えてのすすぎ工程を行う。そして、入れ替えた洗浄水を約70℃に加熱した温水すすぎ工程を行い、食器の洗浄を終了するものである。最後に食器に付着した水滴を乾燥する乾燥工程を行い運転を終了する。
特開2000−189375号公報
しかしながら、従来の食器洗い機に設けた洗剤液飛散手段は、振動伝達面の振動発振子側に窪む凹部を設けているため、凹部に洗浄水が溜まる。このため、洗浄水中の汚染物が凹部に堆積しやすくなる。また、洗浄工程後の乾燥工程や洗浄工程後の自然乾燥を行った場合、凹部に堆積した洗浄水が蒸発して、洗浄水中に含まれるカルシウムやマグネシウム等の硬水成分が凹部表面に析出し、スケール被膜を形成する。凹面の略中心部は超音波振動の振動中心であり、上記異物やスケール被膜が凹部表面にすることで超音波振動が伝達しにくくなってしまう場合がある。よって、高濃度の洗剤を霧化することができなくなるといった課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、高い洗浄性能を発揮できる食器洗い機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、高い濃度の洗剤液を被洗浄物等に付着させる洗剤液飛散手段は、振動発振子と、前記振動発振子から発生した振動エネルギを伝達する液体を封入し、かつ、前記振動発振子の発振面と対向するように形成した振動伝達面を有する容器を有し、前記振動伝達面は、前記振動発振子から伝達した振動の振動中心を含み、かつ、前記振動発振子側に窪む凹部を設け、前記凹部の最下点を前記振動中心より下方に設けたものである。
これにより、凹面の振動中心部への異物やスケール被膜の形成を防止し、安定的な洗剤液飛散による高い洗浄性能を得られる食器洗い機を提供することができるものである。
本発明の食器洗い機は、洗剤液を安定して飛散させることができ、良好な洗浄力を維持する食器洗い機を実現することができる。
第1の発明は、食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を噴射する噴射口を有した洗浄手段と、前記洗浄手段によって噴射する洗浄水より高い濃度の洗剤液を被洗浄物等に付着させる洗剤液飛散手段とを備え、前記洗剤液飛散手段は、振動発振子と、前記振動発振子から発生した振動エネルギを伝達する液体を封入し、かつ、前記振動発振子の発振面と対向するように形成した振動伝達面を有する容器を有し、前記振動伝達面は、前記振動発振子から伝達した振動の振動中心を含み、かつ、前記振動発振子側に窪む凹部を設け、前記凹部の最下点を前記振動中心より下方に設けたことにより、凹面に洗浄水中の汚染物やスケール成分が堆積した場合でも、凹面の振動中心より下部へ前記異物の堆積やスケール被膜が形成するため、振動発振子から発せられた振動エネルギの振動伝達面での減衰を最小に抑えることができる。このため、安定的な洗剤液飛散による高い洗浄性能を得られる食器洗い機を提供することができるものである。
第2の発明は、第1の発明において、凹部は、その形状を略球面状としたことにより、凹部を通過する全ての振動エネルギを任意の1点に収束させることができる。このため、霧化能力を高くすることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、振動伝達面は、傾斜面としたことにより、凹面内に堆積した汚染物などは容易に容器下部へ流れていくため、凹部への堆積量を大幅に削減することができる。このため、洗剤液飛散手段の信頼性を高めることができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、凹部は、振動伝達面の一部に設けたことにより、凹面に堆積する汚染物やスケール被膜面積を最小にすることができる。このため、振動面全体での汚染物の堆積量を削減することができるため、振動面の振動エネルギの減衰を抑えることができる。
第5の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、凹部は、振動伝達面の略中央に設けたことにより、異形平面を有する振動伝達面に起因する不均一な振動の、凹面振動への影響を最小にすることができる。このため、所定の霧化性能を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の断面図、図2は、同食器洗い機の洗剤液飛散手段の要部断面図、図3は、同食器洗い機の洗剤液飛散手段の要部断面図、図4は、同食器洗い機の洗剤液飛散手段の斜視図、図5は、同食器洗い機の洗剤飛散手段の平面図、図6は、振動発振子の振動中心からの距離と振動エネルギの関係を示す図、図7は、凹面形状と振動エネルギの収束を示す図、図8は、同食器洗い機の洗剤液飛散手段の凹部の拡大断面図である。
図1、図2に示すように、食器洗い機の本体1は、前方に開口部2を設け、前記開口部2を蓋体4により閉塞可能に構成している。そして、洗浄槽3の下方に洗浄ポンプ6により加圧した洗浄水を噴射する噴射口7を有する洗浄ノズル8(洗浄手段)を設けている。洗浄ノズル8の上方には被洗浄物である食器を収納する食器かご9を設けている。洗浄槽3の下部には、洗浄水を加熱するヒータ10を配置している。また、食器かご9の側壁にはローラ11を配置するとともに、洗浄槽3の内側壁にはガイドレール12を配置しており、食器かご9は本体1に対して略水平方向に引き出し可能に支持されている。
15は洗浄槽3に洗浄水を供給するための給水弁である。16は前面パネル5の内部に設けられた制御装置であり、洗浄ポンプ6やヒータ10等を制御する。洗浄槽3の前面下方の内壁面には、洗剤液飛散手段18と洗剤液を貯留する貯留部20を配置し、洗剤液飛散手段18と貯留部20の上部を洗剤入れカバー21で覆う構成としている。また、洗剤入れカバー21には洗剤投入口22とともに、洗剤をスムーズに洗剤投入口22に導く洗剤投入ガイド23を設けている。
洗剤液飛散手段18および貯留部20は、洗浄槽3とは独立した槽として形成し、洗浄水は洗浄槽3と洗剤入れカバー21で構成する切り欠き部24を通して洗浄槽3と連通している。また、霧化した高濃度の洗剤は、洗剤入れカバー21の側面に設けた壁面開口部25より洗浄槽3内に飛散していく。
また図3、図4、図5に示すように、洗剤液飛散手段18は、容器26内に不凍液(液体)27を封入し、容器26の上部に形成した気体封入部19に空気(気体)28を封入し、超音波発振子(振動発振子)29の発振面30を不凍液27に向ける方向で容器26の下面に配置し、蓋31で超音波発振子29に取り付けたパッキン32を圧接して水封する構成としている。
また容器26は、空気28を貯蔵する気体封入部19と、超音波発振子29の発振面30と対向するように形成した略平面状の振動伝達面33を有し、超音波発振子29の発振面30は、容器26の振動伝達面33に対しては略平行に配置されている。また、気体封入部19は振動伝達面33より高い位置に、かつ、振動伝達面33は、気体封入部19に向かって上方に傾斜させた傾斜面で構成している。そして容器26内の不凍液27は、振動伝達面33の内壁面を満たすと共に、気体封入部19内の振動伝達面33より高い位置まで封入されている。
また、凹部17は、振動伝達面33の略中央に設け、振動発振子29から伝達した振動の振動中心37を含み、かつ、振動発振子29側に窪む。この凹部17は、凹部17の最下点38を振動中心37より下方に設けた略球面状に構成している。また、振動伝達面33の形状は、その周囲を気体封入部19が略U字状に囲むように構成しており、振動伝達面33の面積は発振面の面積より小さい。
また、洗浄槽3に対する洗剤液飛散手段18の高さ関係に関しては一定の範囲内に納める必要がある。霧化を行うためには振動伝達面33の上に洗浄水があることが必要であり、しかも、水面から振動伝達面33間での距離に関しても一定範囲内に納めることで霧化効率を高めることができる。
次に、本発明の食器洗い機の動作について説明する。まず、洗浄槽3を本体から引き出して、所定量の洗剤36(専用洗剤が好ましい)を洗剤投入口22から貯留部20に入れる。次に、給水弁15から所定水量の洗浄水を給水する。このとき、洗浄水は、制御装置16により、振動伝達面33より上になるように給水される。このとき、洗浄水は洗浄槽3内はもちろん、切り欠き部24より洗剤液飛散手段18および貯留部20内に浸入し、洗剤の一部が洗浄水に溶け始める。この時点において、超音波発振子29を駆動させると、その発振が液体27を伝播し、振動伝達面33を通して洗浄水に伝わる。そして、水面に水柱34が発生してその水柱34から高濃度洗剤液の霧化が行われる。
また、凹部17の効果について図6、図7を用いて説明する。円板状の超音波発振子29は電圧をその表面にかけることにより振動して振動エネルギを発するが、その振動エネルギの分布は、超音波発振子29の中心35付近が突出して高く、中心35から外側に行くに従い、指数関数的に減少していく。このため、振動中心37近傍の形状が霧化能力に対して支配的となり、外周部にいくほど霧化性能への影響は少なくなる。また、発せられた振動エネルギは球形の凹部17を透過するときに光と同様に屈折し、水面近傍で収束する。このため、凹部17のない振動伝達面33に比較して、水柱を作り、その表面から霧化をするためのエネルギを増大させることができ、霧化能力が高くなる。よって、凹部17の振動中心37に汚染物やスケールが堆積すると振動エネルギが減少し、霧化能力は急激に低下する。
ところが、本発明は凹部17の最下点38を振動中心37より下方に設けた形状とすることで、凹部17の振動中心37に汚染物を堆積しにくくでき、さらには、振動伝達面33を傾斜面とすることで、凹部17内に堆積した汚染物などは容易に容器下部へ流れていくため、凹部17への堆積量を大幅に削減することができる。よって、振動発振子29から発せられた振動エネルギの振動伝達面33での減衰を最小に抑えることで、安定的な洗剤液飛散による高い洗浄性能を得られる食器洗い機を提供することができる。
また、凹部17は、その形状を略球面状とした構成により、凹部17を通過する全ての振動エネルギを任意の1点に収束させることができる。このため、霧化能力を高くすることができる。
また、凹部17は、振動伝達面33の一部に設けたことにより、凹部17に堆積する汚染物やスケール被膜面積を最小にすることができる。このため、振動伝達面33全体での汚染物の堆積量を削減することができるため、振動伝達面33の振動エネルギの減衰を抑えることができる。
また、凹部は17、振動伝達面33の略中央に設けたことにより、異形平面を有する振動伝達面33に起因する不均一な振動の、凹部17の振動への影響を最小にすることができる。このため、所定の霧化性能を維持することができる。
また、高濃度洗剤液の生成に関しては、洗剤液を溶解させることと、高濃度洗剤液の洗浄槽3内の洗浄水に対する拡散を抑えることで行う。まず、濃度に関しては、例えば、洗剤液飛散手段18と貯留部20の貯水容積を洗浄槽3全体に貯水する給水量の1/50に設定し、投入する洗剤を所定量投入した場合、理論的には約50倍濃度の洗剤液を生成することができる。しかしながら、切り欠き部24により洗浄槽3内とつながっているため、洗剤液に拡散により洗剤液濃度は若干減少する。そこで濃度の減少を抑制するために、高濃度洗剤液でできた水柱34が直接洗浄槽3内へ流出しないように、洗剤入れカバー21の内壁に戻り通路14を設け、高濃度洗剤液を貯留部20に回収する。
この構成により、洗剤液飛散手段18と貯留部20の間で高濃度洗剤液の水の流れが発生し、洗剤液濃度の低下を防ぐとともに洗剤36の溶解を早める。また、霧化動作と同時にヒータ10を通電することにより、洗浄水も加熱されるため洗剤の溶解を促進し、洗剤液濃度をさらに高める。このように、高濃度洗剤液の濃度は、洗剤液の飛散の進行に従って洗剤液の濃度が濃くなるものである。このため、まず濃度の薄い洗剤液を汚染に付着させて洗剤液を汚れになじませ、引き続いて高濃度の洗剤液を汚染に付着させることで、汚染への浸透性を高め、洗浄性能を向上させるものである。
なお、切り欠き部24より高濃度洗剤液が洗浄槽3内に流出していくが、切り欠き部24の開口面積を最小としているため洗剤液濃度の低下を最小限度にしている。また、振動伝達面33より上方に洗浄水がなくなると霧化の発生も止まり高濃度の洗剤液も飛散しなくなるため、超音波発振子29を駆動する時は必ず洗浄水が振動伝達面33より上に存在するように制御装置16は給水弁15を制御する。なお、振動伝達面33と発振面30の距離や相対角度、および振動伝達面33から水面までの距離などをそれぞれ最適化することで、霧の発生効率が高くなる。また、振動伝達面33を傾斜面としている別の理由としては、振動伝達面33の内壁に気泡が付着すると、超音波発振子29の振動が振動伝達面33に伝播するのが難しくなるので、その気泡を傾斜面に沿って移動させ、振動の中心からずらすためである。
また、超音波発振子29で霧化させた高濃度洗剤液は3ミクロン程度の微細粒径であるため、そのままでは洗浄槽3の上部まで対流することはなく、水面近傍に漂うだけである。しかしながら、本発明の構成では、霧化動作と同時にヒータ10(流動手段)を通電させるため、洗浄水が加熱し、温度上昇にともなう熱によって空気の対流が発生する。そして、空気の対流効果により霧化した高濃度洗剤液が洗浄槽3内をくまなく充満して食器の表面にムラなく付着する。また、霧化した高濃度洗剤液の温度を高めることで、化学力がさらに増すため洗浄効果は飛躍的に向上するものである。
このように、食器の汚染に付着した高濃度の洗剤液が浸透、膨潤し、洗剤の効果をより得られるように一定時間放置する。
次に、洗浄ポンプ6を駆動して洗浄ノズル8から食器に噴射する本洗い工程を行う。なお本洗い工程は、前処理工程で食器等に噴霧した分に加え、貯留部20や洗剤液飛散手段18内に残った洗剤液も洗浄槽3内に拡散していくため、通常洗剤濃度の洗浄水で洗浄を行う。
そして、洗浄槽3の洗浄水を入れ替えての数回のすすぎ工程を行った後、最後に加温した高温の洗浄水ですすぐ加熱すすぎ工程を行って洗浄工程を終了する。また、最後に洗浄した食器を乾燥する乾燥工程を行う場合もある。
この洗剤を高濃度にすることに関しては、洗剤の主成分である振動伝達面活性剤やアルカリ剤、あるいは漂白剤、キレート剤等が従来濃度以上に汚染に付着するため、汚れと食器との振動伝達面33に洗浄液が入りやすくなる効果や、アルカリによる洗浄効果や漂白成分による漂白効果を飛躍的に発揮させることができる。そして、前処理工程の後の本洗浄工程では、前処理工程で高濃度洗剤液により特定の汚れを分解した後の汚れを通常洗剤濃度の洗浄液で洗浄することで、被洗浄物の汚れは、確実に洗浄できる。
このように、本実施の形態においては、洗剤飛散手段18により通常使用時の洗剤濃度より高濃度の洗剤液を被洗浄物に付着させて放置する前処理工程を有することにより、洗浄性能を大幅に向上することができる。またこの高い洗浄力を用いて、より短時間で洗浄することや、より低い洗浄水温度で洗浄することができる。また従来では取れなかった汚れを洗浄することができる。
また、容器26に封入した不凍液27は、超音波発振子29を動作させた場合や、食器洗い機本体1の動作で洗浄水温が上昇することで液温が上昇する。よって、液体27は体積膨張するとともに液体内部から気体が発生することで容器26内の内圧が上昇するが、気体封入部19に封入した空気28が収縮するため、内圧の上昇を最小限に押さえることで振動発振子29の破損を防ぐことができる。また、パッキン32からの不凍液27の外部への液漏れを防ぐことができる。
また、予め容器26内に封入された空気28や、液温の上昇により発生した気体が振動伝達面33の内面に堆積した場合、振動エネルギが伝達されずに霧化されない場合があったが、気体28は振動伝達面33の内面に堆積されることはなく気体封入部19に移動して堆積する構成のため、常に振動伝達面33の内面は不凍液27で満たされた状態を維持することができる。よって、安定的に振動伝達面に振動エネルギを伝達させて洗剤液を霧化させることができる。
また、容器26に封入した不凍液27は、液温の上昇はもちろんのこと食器洗い機を使用せずに放置していた場合でも、雰囲気温度の上昇等により等により容器26やパッキン32を通して透過していくため、容器26内の不凍液27の水位が低下していく。この場合、液体の容器26外への透過量以上の液体を容器内に貯蔵することができればよいが、気体封入部19を振動伝達面33より高い位置に、かつ、振動伝達面33を囲むように構成したことにより、気体封入部19の平面積をより大きく取ることが可能となり、より多く貯蔵することができる。このため、洗剤液飛散手段18を長期的に使用しても容器26内の不凍液27が減少しても振動伝達面33の内壁面を液体で満たすことで霧化機能を損なうことはない。
また、食器洗い機を使用していく中で、振動伝達面33はいろいろな汚染(油や蛋白、その他の食材)にさらされるためこれら汚染物の堆積がさけられない。ところが、本発明の構のように発振面30の面積より小さくし、かつ、振動伝達面33を水面に対して傾斜させた傾斜面とすることで、洗浄液中の汚染物が振動伝達面33表面に堆積しにくくすると共に、堆積する量を削減することができるため、汚染物の堆積による振動伝達面33の振動エネルギの透過効率の減少を防ぎ、洗剤液の安定した霧化を行うことができる。
また、食器洗い機を寒冷地等で使用あるいは放置する場合、液体に水等を使用すると凍結して体積膨張し、容器26や超音波振動子29が破壊されるが、不凍液27を封入液体に用いることで液体の凍結を防ぎ、容器26を破損することがない。
なお、本実施の形態では、封入の液体として不凍液を入れているが、他に塩水等振動を伝播できる液体ならば他のものでもよい。また、振動伝達面33として振動しやすい樹脂で構成しているが、超音波発振子の能力により金属で構成しても発振さえすれば何ら問題はない。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、高濃度の洗剤液を予め食器等の被洗浄物に噴霧した後、通常洗浄を行うもので、飛躍的に高い洗浄性能を得られる食器洗い機等として有用である。
本発明の実施の形態1の食器洗い機の断面図 同食器洗い機の洗剤液飛散手段の要部断面図 同食器洗い機の洗剤液飛散手段の要部断面図 同食器洗い機の洗剤液飛散手段の斜視図 同食器洗い機の洗剤飛散手段の平面図 振動発振子の振動中心からの距離と振動エネルギの関係を示す図 凹面形状と振動エネルギの収束を示す図 同食器洗い機の洗剤液飛散手段の凹部の拡大断面図 従来の食器洗い機の断面図
符号の説明
3 洗浄槽
6 洗浄ポンプ
7 噴射口(洗浄手段)
8 洗浄ノズル(洗浄手段)
17 凹部
18 洗剤液飛散手段
26 容器(洗剤液飛散手段)
27 不凍液(洗剤液飛散手段)
28 空気(洗剤液飛散手段)
29 振動発振子(洗剤液飛散手段)
30 発振面(洗剤液飛散手段)
33 振動伝達面(洗剤液飛散手段)
35 中心
37 振動中心
38 最下点

Claims (5)

  1. 食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を噴射する噴射口を有した洗浄手段と、前記洗浄手段によって噴射する洗浄水より高い濃度の洗剤液を被洗浄物等に付着させる洗剤液飛散手段とを備え、前記洗剤液飛散手段は、振動発振子と、前記振動発振子から発生した振動エネルギを伝達する液体を封入し、かつ、前記振動発振子の発振面と対向するように形成した振動伝達面を有する容器を有し、前記振動伝達面は、前記振動発振子から伝達した振動の振動中心を含み、かつ、前記振動発振子側に窪む凹部を設け、前記凹部の最下点を前記振動中心より下方に設けた食器洗い機。
  2. 凹部は、その形状を略球面状とした請求項1記載の食器洗い機。
  3. 振動伝達面は、傾斜面とした請求項1または2記載の食器洗い機。
  4. 凹部は、振動伝達面の一部に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  5. 凹部は、振動伝達面の略中央に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い機。
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