JP2006288705A5 - - Google Patents

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JP2006288705A5
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X線画像の収集可能なストレッチャー
本発明は病院における救急患者の担送のみならず、据え付け固定状態での手術台や治療台としても使用でき、目標患部のX線による撮影と透視を便利良く行なえるストレッチャーに関する。
「事故および救急用搬送台車」と称する特許第3459267号が提案されている。
これはその特許請求の範囲に記載のとおり、「上部フレームに横たわる面を備え、該上部フレームはベースフレーム上に支持されベースフレームに相対して上昇および下降することができ、該上部フレームは、それぞれ第1および第2アクチュエータに接続される対向するラジアスアームの端部に、該対向するラジアスアームが、該搬送台車の面の4点支持を付与するように取付けられ、該ラジアスアームのアセンブリは該搬送台車の面の4つの角に連結され、造影およびX線の目的に、該搬送台車の全長にわたる安定性および完全なアクセスのための、広く開いた取付点を提供し」ている点や、「前記搬送台車表面は区分され、操作の簡単のため1回の押し動作により操作され得るアクチュエータにより、寝かせ位置から傾斜位置まで動かし得る少なくとも背もたれを提供する」点で、本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
特許第3459267号公報
ところが、上記公知発明の構成ではその第2図と第3図との対比精査から確認できるように、屈折リンク運動するラジアスアーム(20)(21)の上端部が上部フレームへ、同じくラジアスアーム(20)(21)の下端部がベースフレーム(10)から斜め上向き一体的に張り出すステーへ、各々回動自在に枢支連結されているため、上部フレームの横たわる面に搭載される患者の支持強度と安定性に劣り、ラジアスアーム(20)(21)の第1、2アクチュエータ(11)(12)に過大な負荷が作用することとなる。
又、その第1、2アクチュエータ(11)(12)は液圧ポンプ/シリンダアセンブリから成り、これをペダル(13a)(13b)(14a)(14b)での個別に、又は共通ペダル(15a)(15b)での同時に踏み込み操作しなければならず、患者をゆっくりと安全に昇降させるためには、その昇降毎に何十回も踏む操作が必要となり、看護師やその他の病院スタッフにとって甚だ煩らわしく、重労働を余儀なくされる。
それにもまして、第2図と第4図から看取されるように、ラジアスアーム(20)(21)の中途高さ位置を左右方向に沿って横断する水平な連結棒が、上部アームとベースアーム(10)との上下相互間に区画される内部空間の前面と後面を狭く遮るため、C型アームの両端部にX線管とX線検出器(イメージインテンシファイアー)が対向設置されているX線画像診断装置の当該C型アームを、上記内部空間へ前方や後方から自由自在に差し入れ使用して、目標患部を撮影したり、透視したりすることができず、未だ不便である。
本発明はこのような問題点の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1の構成ではキャスターの制動機構を備えた台車と、その台車の中間部へハンガービームを介して軸支された対称な前後一対の電動式リニアアクチュエーターと、その両リニアアクチュエーターから張り出す出力進退ロッドの先端部へ、屈折運動し得るように各々枢支連結されたリフト機構と、そのリフト機構によって昇降作動されることとなる昇降ラックと、その昇降ラック上へ並列状態に搭載された前後一対の患者支持デッキとから成り、
上記前側支持デッキを昇降ラックの上面に固着一体化する一方、その前側支持デッキに対して上記後側支持デッキを気圧シリンダーの作動により、希望する一定の傾斜角度だけリクライニングさせ得るように枢支連結したX線画像の収集可能なストレッチャーにおいて、
上記昇降ラックのリフト機構を前後一対づつ合計4個の上位リフトアームと、その下端部へ各別の短かい水平な支点ピンを介して、屈折自在に枢支連結された前後一対づつ合計4個の下位リフトアームとから形作り、
その下位リフトアームの下端部を上記台車の前後両端部に貫通横架された水平な一対の回動軸へ、各々嵌め付け固着して4点支持状態に保つと共に、
その回動軸の中間部から上記下位リフトアームと側面視での一定不変な交叉角度を保つ関係として、相反する前後方向へ各々一体的に張り出すリニアアクチュエーター用リンクピースの先端部と、上記リニアアクチュエーターから張り出す出力進退ロッドの先端部とを、水平な支点ピンにより枢支連結する一方、
上位リフトアームのうち、その後側上位リフトアームの上端部を上記昇降ラックのサイドフレームへ、側面視での一定不変な交叉角度を保つ関係として組み付け固定し、
残る前側上位リフトアームの上端部を同じく昇降ラックのサイドフレームへ、その前者に軸支された複数の遊転ローラーが後者に付属一体化されたスライドガイドレールに沿い前後方向へ移動し得るように係合させて、
上記リニアアクチュエーターの出力進退ロッドをリモートコントローラーの操作により進退作動させた時、上記リフト機構の上位リフトアーム並びに下位リフトアームが、各々一定不変の上記交叉角度を保ったままで昇降運動するように定めたことを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項2では、前側支持デッキの上面に取り付けた炭素繊維補強樹脂板やアクリル樹脂板などのX線を透過し得るベッドと、後側支持デッキの上面に取り付けた同じ樹脂板などのX線を透過し得るバックレストとの継ぎ目を、互いに平行な一定角度の後上がり傾斜面としてカットすると共に、
その両患者支持デッキを全体的な水平のベッド状態に保った時、互いに密着することとなる弾性膜を上記ベッドとバックレストとの傾斜カット面へ各々被覆状態に貼り付けたことを特徴とする。
又、同じく請求項1に従属する請求項3では、前後一対の患者支持デッキを互いに向かい合う平面視のほぼコ字状に屈曲形成された上下一対の縁取りフレームと、その相互間に垂立する複数のスペーサーとから、一定のスライドトレー用格納間隔を保つ平台型に各々枠組み一体化して、
水平なベッド状態のもとで互いに合致連通することとなる両患者支持デッキの枠内へ、カセットホルダー用スライドトレーを前後方向への移動自由に格納設置すると共に、
そのスライドトレーの枠内へX線撮影用フィルムカセットのカセットホルダーを、左右横方向から抜き差し自在に差し込み装填使用できるように定めたことを特徴とする。
更に、上記請求項3に従属する請求項4では、両患者支持デッキの上側縁取りフレームに、左右一対づつの平行なトレー用スライドガイドレールとマグネット用吸着プレートとを固着する一方、
上記スライドガイドレールと係合しつつ両患者支持デッキの前後方向へ移動するカセットホルダー用スライドトレーに、上記吸着プレートと吸着し得る左右一対のマグネットを取り付けて、そのスライドトレーを希望の位置へ停止させることができるように定めたことを特徴とする。
同じく請求項3に従属する請求項5では、後側支持デッキの下側縁取りフレームからスライドトレーの吊り下げフック用支持フォークを一体的に張り出して、その支持フォークへコンストンバネ用吊り下げフックを回動自在に枢着する一方、
上記カセットホルダー用スライドトレーの底板に付属するコンストンバネの吊り環を、上記コンストンバネ用吊り下げフックへ掛脱自在に掛止させることにより、
前側支持デッキに対して立て起しリクライニングされた後側支持デッキのコンストンバネ用吊り下げフックから、上記スライドトレーを吊り下げることができるように定めたことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、患者支持デッキを搭載した昇降ラックのリフト機構が、前後一対の電動式リニアアクチュエーターを駆動源として、そのリモートコントローラーの操作により昇降作動されるようになっているため、冒頭に述べた公知発明のように、ペダルを何十回も踏む操作が不要であり、軽快・安全に昇降作動させることができる。
、その両リニアアクチュエーターの出力進退ロッドをリモートコントローラーの操作により、一挙同時に進退作動させれば、上記患者支持デッキの昇降ラックが水平なベッド状態を保ったままで、安定良く昇降することになる一方、同じく両リニアアクチュエーターの出力進退ロッドを前後各別に進退作動させれば、上記患者支持デッキの昇降ラックがその患者のヘッドアップ状態又はヘッドダウン状態に傾斜することとなるため、救急患者の様態に応じたX線画像の収集と、その手術、治療などに役立つ効果がある。
しかも、上記リニアアクチュエーターによる昇降作動時、その昇降ラックのリフト機構が前後方向へ振れ動き蛇行せず、上下方向へ直進する如く円滑に昇降運動するため、患者に違和感や不安感を与えるおそれがなく、又リニアアクチュエーターに過大な負荷が作用することもない。耐久性の向上に役立つ。
更に、昇降ラックはそのリフト機構を形作る上位リンクアームと下位リンクアームとの前後一対づつ合計4個によって、台車上へ4点支持状態に保たれており、上記昇降ラックと台車との上下相互間に区画される内部空間が、その左右両側面のみならず、前後両面も広大な全開状態にあるため、X線画像診断装置のC型アームをその内部空間へ一切の制約なく差し入れ使用することができ、救急患者の目標患部を自由自在に正しくX線透視し得るのであり、利便性に著しく優れる。
その場合に、請求項の構成を採用するならば、前後一対の患者支持デッキを全体的な水平のベッド状態として、ここに寝た姿勢の患者をX線撮影する際、その継ぎ目の通気性に起因する陰影が、X線画像に発生してしまうおそれを防止することができる。
又、請求項3の構成を採用するならば、両患者支持デッキの合致連通した枠内に格納設置したカットホルダー用スライドトレーへ、その左右横方向からX線撮影用フィルムカセットのホルダーを差し込み装填して、そのスライドトレーを前後方向へ移動させることにより、両患者支持デッキ上に寝た患者の目標患部を、自由自在に正しくX線撮影することができる。
その場合、請求項4の構成を採用するならば、上記カセットホルダー用スライドトレーを患者の目標患部に応じた希望の位置へ、正確に便利良く停止させることができ、その位置決め操作性に優れる。
他方、請求項5の構成を採用するならば、後側支持デッキをバックレストとして、これに凭れた患者の目標患部も、コンストンバネの自動的な位置決め停止により、やはり正確に便利良くX線撮影できる効果がある。
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜44はそのストレッチャーの第1実施形態を示しており、これは主に制動機構(B)付きの台車(S)と、その台車(S)上へ屈折運動し得るリフト機構(U)を介して、昇降自在に支架された昇降ラック(R)と、更にその昇降ラック(R)上へ搭載されたリクライニング可能な前後一対の患者支持デッキ(FD)(RD)とから成り、しかもその水平なベッド状態での使用時に合致連通することとなる両患者支持デッキ(FD)(RD)の枠内へ、X線撮影用フィルムカセット(M)のホルダー(H)がそのためのスライドトレー(T)を介して、前後方向へのスライド自在に格納設置されたものである。
先ず、上記台車(S)は左右一対のサイドフレーム(1)とその相互間に固定横架する複数のクロスフレーム(2)とから、図1〜7のような前後方向へ延在する平面視のほぼ長方形(例えば約1100mm×約600mmの大きさ)に枠組み一体化されているほか、その各サイドフレーム(1)の前後両端部付近には一対の軸受マスト(3)が垂直に固着されてもいる。
茲に、軸受マスト(3)は上記サイドフレーム(1)やクロスフレーム(2)と同様な角鋼管から成り、その各個にはキャスター(C)のステム(4)が下方から差し込み垂立された状態にある。しかも、キャスター(C)の合計4個は付属の制動機構(B)によって、その一挙同時に制動(回転停止)と直進走行並びに360度の自由旋回を行なえる3ウェイ方式になっている。
即ち、各キャスター(C)の制動機構(B)を抽出して示した図8〜13において、(5)は上記ステム(4)の上端部へ離脱不能に内蔵設置された回動カムであり、その角型中心孔と嵌合する角型芯軸(6)が図10のように、上記前側軸受マスト(3)同志の左右相互間と後側軸受マスト(3)同志の左右相互間へ、各々水平に貫通横架されている。
そして、その前側軸受マスト(3)と後側軸受マスト(3)から各々横方向へ張り出す上記芯軸(6)の左右両端部には、一対づつの制御ペダル(7)が固着一体化されており、その踏み込み操作によって上記回動カム(5)を回動させることができるようになっている。
回動カム(5)の円周面はキャスター回転停止用カム面(5a)として機能するが、その円周面には図9のような浅いキャスター直進走行用カム溝(5b)と深いキャスター自由旋回用カム溝(5c)とが各々切り欠かれてもいる。その回動カム(5)における回動中心からの半径長さが、キャスター(C)の回転停止用カム面(5a)から直進走行用カム溝(5b)を経て自由旋回用カム溝(5c)へ行くに従い、順次短かくなる3段階として相違変化されているわけである。
(8)は上記ステム(4)の軸線上に沿って差し込み垂立された昇降ロッドであり、その上端部の凸曲面をなすヘッド(9)がリターンバネ(圧縮コイルバネ)(10)の押し上げ付勢力を受けて、上記回動カム(5)へ常時押し当てられている一方、同じく昇降ロッド(8)の下端部は昇降盤(11)として張り出し形成されている。(12)はその昇降盤(11)の下面に刻設された旋回阻止歯である。
又、(13)は上記ステム(4)の下端部へボールベアリング(14)を介して脱落不能に嵌合された旋回ヨークであり、その旋回ヨーク(13)の下端部に車輪(15)が軸支されている。(16)は旋回ヨーク(13)の中途高さ位置へ枢着されることによって、上記昇降盤(11)と車輪(15)との上下相互間へ仕切り状態に介在する扇型の制動盤であり、その上面に刻設された旋回阻止歯(17)が、上記昇降盤(11)の旋回阻止歯(12)と咬み合う一方、同じく下面にライニングされた車輪制動シュー(18)が、上記車輪(15)の回転を阻止し得るようになっている。
更に、(19)は上記角型芯軸(6)の各個へ通し込まれた鞘管であり、図8、10のような複数の押圧ボルト(20)によって、その芯軸(6)と一体回動し得るように組み付けられている。しかも、その前側鞘管(19)と後側鞘管(19)との対応的な中途部から一体的に張り出す回動リンクピース(21)同志が、前後方向への進退ロッド(22)を介して枢支連結されている。
その結果、上記昇降ロッド(8)のヘッド(9)が回動カム(5)のキャスター自由旋回用カム溝(5c)と係合している図9、11の浮上状態から、上記制御ペダル(7)を図11の矢印(F1)方向へ踏み込み操作することにより、上記鞘管(19)と芯軸(6)を介して、キャスター(C)のステム(4)に内蔵されている回動カム(5)を、上記リターンバネ(10)の押し上げ付勢力に抗しつつ一定角度だけ回動させ、その回動カム(5)のキャスター直進走行用カム溝(5b)へ昇降ロッド(8)のヘッド(9)を係合させれば、その下降した昇降ロッド(8)における昇降盤(11)の旋回阻止歯(12)が、制動盤(16)の旋回阻止歯(17)と咬み合って、キャスター(C)が旋回不能となり、その直進走行のみを行なう。
他方、図12のキャスター直進走行状態から制御ペダル(7)を図13の矢印(F2)方向へ更に踏み込み操作して、上記回動カム(5)を一定角度だけ回動させ、その回動カム(5)のキャスター回転停止用カム面(5a)へ昇降ロッド(8)のヘッド(9)を係合させれば、その更に一層低く下降した昇降ロッド(8)の昇降盤(11)が、上記制動盤(16)との咬み合い状態を保ちつつ、その制動盤(16)を押し下げるため、車輪制動シュー(18)の摩擦力により、キャスター(C)の回転が阻止されることとなる。
その場合、上記制御ペダル(7)は前側芯軸(6)と後側芯軸(6)との左右両端部へ、合計4個として固着されていると共に、上記前側鞘管(19)と後側鞘管(19)との進退ロッド(22)を介して枢支連結されているため、その任意な1個の制御ペダル(7)を踏み込み操作することにより、合計4個のキャスター(C)を一挙同時に制動(回転停止)させたり、直進走行させたり、又は360度自由旋回させたりする切り換えを行なえ、救急用としての利便性と患者の安全性に役立つ。
但し、後述の第2、3実施形態を示す図45〜52から明白なように、前側鞘管(19)から前方へ一体的に張り出す枠状の制御ペダル(7)と、後側鞘管(19)から逆な後方へ一体的に張り出す枠状の制御ペダル(7)との2個一対を設置するにとどめても良い。これでも上記切り換え操作を同様に行なえるからである。尚、上記直進走行用カム溝(5b)だけが省略された2ウェイ方式のキャスター(C)を採用してもさしつかえない。
次に、図1〜7の符号(23)は上記台車(S)の両サイドフレーム(1)を横架する底面視のH字型として、その両サイドフレーム(1)の中間部から下向き一体的に張り出すハンガービームであり、その内面には向かい合う前後一対の平行な支持台用スライドガイドレール(24)が、同じく外面には前後一対のリニアアクチュエーター用軸受ステー(25)が各々付属設置されている。
(26)はそのハンガービーム(23)の両スライドガイドレール(24)に係合されたコントロールユニット用支持台であって、これには後述するリニアアクチュエーターの制御用コントロールユニット(27)が搭載されており、その支持台(26)を図5のように横方向から、上記スライドガイドレール(24)に沿って押し込み又は引き出し操作できるようになっている。(28)はそのためのスライド操作用把手である。尚、上記コントロールユニット(27)から派出するコードのプラグ(図示省略)を電源コンセントに差し込み、充電することもできるようになっている。
(A)は先に一言したリフト機構(U)の駆動源をなす前後一対の電動式リニアアクチュエーターであって、図14〜16のような可逆モーター(29)により回転されるネジスピンドル(30)と、これに螺合締結された伝動ナット(31)と、上記ネジスピンドル(30)を被覆する套嵌状態として、その伝動ナット(31)に連結一体化された出力進退ロッド(32)とを備え、その出力進退ロッド(32)が上記可逆モーター(29)により直進的に往復運動されるようになっている。(33)は可逆モーター(29)とネジスピンドル(30)との相互間に介在する伝動用傘歯車装置を示している。
そして、このような前後一対のリニアアクチュエーター(A)は対称な配列状態として、その本体ケース(34)の基端部が上記ハンガービーム(23)のリニアアクチュエーター用軸受ステー(25)へ、水平な支点ピン(35)を介して枢着されている一方、残る出力進退ロッド(32)の先端部がリフト機構(U)の後述するリニアアクチュエーター用リンクピースと枢支連結されている。
(36)は上記リニアアクチュエーター制御用コントロールユニット(27)の手持ち式リモートコントローラーを示しており、これには図17〜21のような両リニアアクチュエーター(A)の出力進退ロッド(32)を一挙同時に進出又は退動させる2個の操作ボタン(37)と、同じく出力進退ロッド(32)を前後各別に進出又は退動させる4個の操作ボタン(38)とが並列設置されている。
そのため、その操作ボタン(37)(38)の選択使用によって、上記コントロールユニット(27)をリモート操作し、患者支持デッキ(FD)(RD)の昇降ラック(R)を図17〜19のような水平のベッド状態のみならず、図20、21のような患者のヘッドアップ状態やヘッドダウン状態に傾斜させることもでき、手術台や治療台としての使用上著しく便利であり、救急患者の様態に対する対応性が広がる。尚、上記リモートコントローラー(36)としては、ワイヤレス方式のそれを採用することも考えられる。(α)はそのヘッドアップ状態又はヘッドダウン状態にある昇降ラック(R)の傾斜角度(例えば約15度)を示している。
先に一言した昇降ラック(R)は、左右一対のサイドフレーム(39)とその上面に固定横架された複数のクロスフレーム(40)とから、図1〜7のような前後方向へ延在する平面視のほぼ長方形(例えば約1970mm×約600mmの大きさ)に枠組み一体化されており、その後端部から張り出す左右一対の手押しハンドル(41)を握り持って、上記台車(S)を走行させるようになっている。尚、両サイドフレーム(39)は角鋼管から成り、クロスフレーム(40)は角鋼管又はチャンネル溝型鋼から成る。
そして、このような昇降ラック(R)のリフト機構(U)は前後一対づつ合計4個の上位リフトアーム(42)と、同じく前後一対づつ合計4個の下位リフトアーム(43)とから成り、その上位リフトアーム(42)と下位リフトアーム(43)との左右一対づつが、各別の短かい水平な支点ピン(44)を介して屈折自在に枢支連結されている。
(45)は上記台車(S)における両サイドフレーム(1)の前後両端部に貫通横架された水平な一対の回動軸であり、その前側回動軸(45)と後側回動軸(45)との左右両端部付近へ、上記リフト機構(U)を形作る下位リフトアーム(43)の下端部が、図22〜26のように各々嵌め付け固着されて、その下位リフトアーム(43)の4点支持状態にある。又、同じく前側回動軸(45)と後側回動軸(45)との対応的な中間部からは、リニアアクチュエーター用リンクピース(46)が各々一体的に張り出されている。
そして、このようなリンクピース(46)の張り出し先端部と、上記リニアアクチュエーター(A)における出力進退ロッド(32)の先端部とが、各々水平な支点ピン(47)を介して枢支連結されており、そのため上記昇降ラック(R)のリフト機構(U)はリニアアクチュエーター(A)によって、一定のストローク(例えば約560mm〜約1050mm)だけ昇降作動されることになる。
その場合、上記リフト機構(U)における下位リフトアーム(43)とリンクピース(46)とは横方向から見て、好ましくは約90度の一定な交叉角度(β)を保つ固着状態にあり、リフト機構(U)が昇降作動されるも、その交叉角度(β)の変ることはない。
他方、同じくリフト機構(U)を形作る上位リフトアーム(42)の上端部には、昇降ラック(R)のサイドフレーム(39)と整合する補強プレート(48)が固着一体化されており、上位リフトアーム(42)も4点支持状態にあるが、その上位リフトアーム(42)とサイドフレーム(39)とは横方向から見た場合、好ましくは約100度の一定不変な交叉角度(γ)を保っている。
但し、前後一対づつ並列する上位リフトアーム(42)のうち、その後側(患者の頭側)上位リフトアーム(42)に付属している補強プレート(48)は図22、23のように、上記昇降ラック(R)におけるサイドフレーム(39)の内面へスペーサー(49)を介して、複数のボルト(50)により固定一体化されている。
これに反して、残る前側(患者の足側)上位リフトアーム(42)の補強プレート(48)には、図24〜26のような複数の遊転ローラー(51)が軸支されている一方、昇降ラック(R)におけるサイドフレーム(39)の内面には、その遊転ローラー(51)と係合するチャンネル溝型のスライドガイドレール(52)が付属一体化されており、これに沿って前後方向へ移動し得るようになっている。
その結果、昇降ラック(R)のリフト機構(U)は図17〜19のような上記リニアアクチュエーター(A)による昇降作動時、前後方向へ振れ動き蛇行せず、そのリフトアーム(42)(43)が一定不変の上記交叉角度(β)(γ)を保ったままの安定状態において、上下方向へ直進する如く円滑に昇降運動し、患者に違和感や不安感を与えるおそれがない。その前後方向への振れ動き蛇行を、上記スライドガイドレール(52)に沿う遊転ローラー(51)の移動作用によって、自づと確実に吸収できるからである。
又、(G)は患者を防護する折りたたみ式安全柵の左右一対であって、各々複数の平行なリンク支柱(53)と前後方向へ一定長さ(例えば約1200mm)だけ延在する水平な手摺りバー(54)とから枠組みされているが、その各リンク支柱(53)の下端部は上記昇降ラック(R)における両サイドフレーム(39)の外側面へ、支点ボルト(55)を介して枢着されている一方、同じく各リンク支柱(53)の上端部が手摺りバー(54)へ、支点ピン(56)により枢着されているため、図6のように前方又は後方へ押し倒し扁平化することができる。
その扁平状態に伏倒した安全柵(G)は、患者支持デッキ(FD)(RD)の後述する下側縁取りフレームと同じ設置高さか、又はこれよりも下方へ退避するように関係設定されており、そのため患者の移載を支障なく行なえるのである。尚、図示省略してあるが、その安全柵(G)が起立状態から不慮に伏倒しないよう施錠されることは、言うまでもない。
次に、前後一対の患者支持デッキ(FD)(RD)について言えば、その患者の下半身に対応位置する前側支持デッキ(FD)は水平の固定設置状態にあり、これに対して患者の上半身に対応位置する後側支持デッキ(RD)は、その前側支持デッキ(FD)との全体的に水平なベッド状態となるほか、これを後述の気圧シリンダーによって、図7のようにリクライニングさせることもできるようになっている。
即ち、前側支持デッキ(FD)は前後方向へ細長く延在する平面視のほぼコ字状(例えば約980mm×約600mmの大きさ)に屈曲形成された上下一対の縁取りフレーム(57)(58)と、その相互間に垂立する複数のスペーサー(59)とから、一定のスライドトレー用格納間隔(d)(例えば約95mm)を保つ平台型に枠組み一体化されている。その縁取りフレーム(57)(58)とスペーサー(59)は何れも角鋼管から成る。
そして、このような前側支持デッキ(FD)を形作る下側縁取りフレーム(58)の下面は、上記昇降ラック(R)におけるクロスフレーム(40)の上面と固着一体化されている。(60)は同じく上側縁取りフレーム(57)の内側面に固着された左右一対の平行なトレー用スライドガイドレールであって、一定長さの向かい合うチャンネル溝型鋼から成り、その相互間にカセットホルダー用スライドトレー(T)の後述する走行ローラーが係合しつつ、前後方向へ移動することになる。
その場合、上側縁取りフレーム(57)と両スライドガイドレール(60)とは図30〜32のように、その下面同志のフラットな面一状態に整合しており、これに沿ってマグネット用吸着プレート(鉄板)(61)の左右一対が固着一体化されている。そのため、マグネット用吸着プレート(61)は上側縁取りフレーム(57)とスライドガイドレール(60)の補強を兼ねることになる。
(62)は上側縁取りフレーム(57)の上面へ複数の皿ビス(63)によって、その前側支持デッキ(FD)の枠内を施蓋する状態に取り付け固定されたベッド(天板)であり、X線を透過し得る一定な厚みの炭素繊維補強樹脂板(CFRP)やアクリル樹脂板などから成る。
しかも、そのベッド(62)の後端部は図27〜29に抽出して示す如く、一定角度(δ)(例えば約20〜30度)の後上がり傾斜面としてカットされており、その傾斜カット面にはポリエステル繊維などの弾性膜(64)が貼り付け被覆されている。
他方、後側支持デッキ(RD)は上記前側支持デッキ(FD)と向かい合う平面視のほぼコ字状(例えば約870mm×約600mmの大きさ)に屈曲形成された上下一対の縁取りフレーム(65)(66)と、その相互間に垂立する複数のスペーサー(67)とから、やはり同じ一定のスライドトレー用格納間隔(d)を保つ平台型に枠組み一体化されており、その水平なベッド状態に並列した両患者支持デッキ(FD)(RD)の枠内同志が合致連通する。茲に、後側支持デッキ(RD)の縁取りフレーム(65)(66)とスペーサー(67)も、上記前側支持デッキ(FD)のそれらと同じ角鋼管から成る。
但し、このような後側支持デッキ(RD)は前側支持デッキ(FD)と異なって、上記昇降ラック(R)のクロスフレーム(40)と固着一体化されておらず、その昇降ラック(R)から図30のような浮上できる分離状態に保たれている。
(68)は後側支持デッキ(RD)の前端部付近に位置する上記昇降ラック(R)のクロスフレーム(40)から、後向き一体的に張り出された左右一対の気圧シリンダー用軸受ステー、(69)はこれと向かい合い対応する左右一対として、上記後側支持デッキ(RD)における下側縁取りフレーム(66)の後端部付近から前向き一体的に張り出された気圧シリンダー用軸受ステーであり、このような軸受ステー(68)(69)の前後相互間に亘って、気圧シリンダー(ガスダンパー)(70)の左右一対が各々介挿設置されている。
又、同じく後側支持デッキ(RD)の下側縁取りフレーム(66)における後端部の中間位置からは、図33〜35に示す如く、スライドトレー(T)の吊り下げフック用支持フォーク(71)が一体的に垂立されており、その支持フォーク(71)には水平な支点ピン(72)を介して、コンストンバネ用吊り下げフック(73)のボス(74)が回動自在に枢着されている。
(75)はその吊り下げフック(73)の回動操作レバーであって、上記ボス(74)から外向き一体的に張り出されており、そのボス(74)から内向き一体的に張り出す吊り下げフック(73)と一定角度だけ交叉している。(76)は上記支点ピン(72)に巻き付けられた吊り下げフック用リターンバネ(蔓巻きバネ)であり、その吊り下げフック(73)を後述するコンストンバネの吊り環と係止し得る内向きに回動付勢している。
更に、(77)は上記後側支持デッキ(RD)を形作る上側縁取りフレーム(65)の内側面に固着された左右一対の水平なトレー用スライドガイドレールであって、一定長さの向かい合うチャンネル溝型鋼から成り、その相互間にやはりカセットホルダー用スライドトレー(T)の走行ローラーが係合する。
前後一対の患者支持デッキ(FD)(RD)が図1〜6のような全体の水平ベッド状態に保たれた時、その後側支持デッキ(RD)のトレー用スライドガイドレール(77)は上記前側支持デッキ(FD)のトレー用スライドガイドレール(60)と対応合致し、これらに沿ってカセットホルダー用スライドトレー(T)をその全体長さ分だけ前後方向へ移動させることができるようになっているのである。
その際、後側支持デッキ(RD)の上側縁取りフレーム(65)とスライドガイドレール(77)も、図32、36のような下面同志のフラットな面一状態にあり、これに沿ってやはりマグネット用吸着プレート(鉄板)(78)の左右一対が固着一体化されている。
(79)は同じく後側支持デッキ(RD)における上側縁取りフレーム(65)の上面へ、やはり複数の皿ビス(80)によって、その後側支持デッキ(RD)の枠内を施蓋する状態に取り付け固定されたバックレスト(天板)であるが、これも上記前側支持デッキ(FD)のベッド(62)と同じ一定厚みの炭素繊維補強樹脂板(CFRP)やアクリル樹脂板などから成る。
しかも、そのバックレスト(79)の前端部は上記ベッド(62)の後端部と同じ一定角度(δ)の平行状態にカットされており、その後上がり傾斜カット面にも図27〜29のようなポリエステル繊維などの弾性膜(81)が貼り付け被覆されている。
つまり、前側支持デッキ(FD)のベッド(62)と後側支持デッキ(RD)のバックレスト(79)とを、その継ぎ目での一定な傾斜角度(δ)にカットすると共に、その相互間へ互いに密着し得る弾性膜(64)(81)を介在させることにより、前後一対の患者支持デッキ(FD)(RD)を図27のような全体の水平ベッド状態として、ここに寝た姿勢の患者をX線撮影する際、その継ぎ目の通気性に起因する陰影がX線画像に発生してしまうことを防ぐ趣旨である。
そして、このような構成を備えた後側支持デッキ(RD)は、上記昇降ラック(R)との固着状態にある前側支持デッキ(FD)に対して、その継ぎ目から起伏的な回動操作(リクライニング操作)を行なえるように枢着されている。(82)は前側支持デッキ(FD)を形作る上側縁取りフレーム(57)と下側縁取りフレーム(58)との後端部へ、その外側から固着一体化された左右一対づつのサイド補強座金であり、これには後方へ張り出すほぼ三角形なサイド連結プレート(83)の左右一対も固着一体化されている。
他方、(88)は後側支持デッキ(RD)を形作る上側縁取りフレーム(65)の前端部へ、やはり外側から固着一体化された左右一対のサイド補強座金であって、その後側支持デッキ(RD)のサイド補強座金(84)と前側支持デッキ(FD)から後向き一体的に張り出す上記サイド連結プレート(83)の後端部とが、図30〜32に示す如く、各々水平な支点ピン(85)の左右一対を介して回動自在に枢着されている。(86)はその支点ピン(85)の回動軸受ブッシュである。
先に一言した気圧シリンダー(ガスダンパー)(70)の左右一対は、前側支持デッキ(FD)に対して後側支持デッキ(RD)をリクライニングさせ、その希望する傾斜角度の起立状態を固定維持できる言わば突っ張り支柱として、そのシリンダー本体(87)の基端部が上記昇降ラック(R)のクロスフレーム(40)に付属している前側の軸受ステー(68)へ、水平な支点ピン(88)を介して枢着されている。
(89)は同じく気圧シリンダー(70)のピストンロッドであり、その後方へ常時露出する先端部には圧力解放板(90)が固着一体化されている。(91)はそのピストンロッド(89)の圧力解放板(90)を前方へ押し込み退動させる押圧フォークであって、上記後側支持デッキ(RD)の下側縁取りフレーム(66)に付属している後側の軸受ステー(69)へ、やはり水平な支点ピン(92)によって枢着されている。
又、(93)は上記気圧シリンダー(70)の左右一対を一挙同時に作動させるための操作レバーであって、1本の金属線材から平面視のほぼコ字型に屈曲形成されており、その切り離し両端部が上記押圧フォーク(91)に固着一体化されている。その操作レバー(93)の後端部は水平なハンドルバーとして、上記昇降ラック(R)から張り出す手押しハンドル(41)の付近まで到達している。
そのため、このような後側支持デッキ(RD)に付属している気圧シリンダー用操作レバー(93)を握り持って、上記押圧フォーク(91)を水平な支点ピン(92)の廻りに起伏操作し、その押圧フォーク(91)によりピストンロッド(89)の圧力解放板(90)を前方へ押し込み退動させて、その後側支持デッキ(RD)を図7、30のように前方へ起し上げることができ、上記回動操作手を放せば、気圧シリンダー(70)の突っ張り圧力により、前側支持デッキ(FD)に対する後側支持デッキ(RD)の起立状態が固定維持されることとなり、その後側支持デッキ(RD)を希望する傾斜角度のバックレストとして、患者を凭れた安定姿勢に保てるのである。(θ)はその起立された後側支持デッキ(RD)と、前側支持デッキ(FD)との交叉するリクライニング傾斜角度(例えば約105度)を示している。
これと同様な気圧シリンダー用操作レバー(93)の回動操作により、上記後側支持デッキ(RD)を図7、30の起立状態から逆な後方へ引き倒すこともでき、その回動操作手を放せば、後側支持デッキ(RD)の伏倒状態がやはり固定維持されることになる結果、その前側支持デッキ(FD)と後側支持デッキ(RD)との並列する全体的な水平ベッド状態として、患者を寝かせた姿勢に保つことができる。
次に、カセットホルダー(H)のスライドトレー(T)を説明すると、これは図33〜40に抽出して示す如く、上記患者支持デッキ(FD)(RD)の枠内に納まる大きさを備えた平面視のほぼ長方形又は正方形として、左右一対の平行なサイドフレーム(94)とその両サイドフレーム(94)に固定横架する前後一対の平行なカセットホルダー用スライドガイドレール(95)とから枠組み一体化されている。
その場合、両サイドフレーム(94)は図40のような断面倒立L字型に向かい合うアングル型鋼から成り、その外側面には前後一対づつ合計4個の走行ローラー(96)が水平な支軸(97)を介して、同じく前後一対づつ合計4個の左右振れ止めローラー(98)が水平な支持プレート(99)と垂直な支軸(100)を介して、各々遊転自在に枢着されている。
そして、このような走行ローラー(96)と左右振れ止めローラー(98)は、何れも上記患者支持デッキ(FD)(RD)の上側縁取りフレーム(57)(65)に付属しているトレー用スライドガイドレール(60)(77)と係合され、そのスライドガイドレール(60)(77)に沿って前後方向へ直進的に移動することとなる。
上記スライドトレー(T)のカセットホルダー用スライドガイドレール(95)は図39のように向かい合うチャンネル溝型鋼から成り、その両内側面にはカセットホルダー抜き差し案内用のスラストベアリング(101)が取り付け一体化されている。(102)はその両スライドガイドレール(95)の前後相互間へ複数の皿ビス(103)により固定された底板であり、その後側への偏倚位置には後述するコンストンバネ用逃し入れ口(104)が切り欠かれている。
又、(105)はその逃し入れ口(104)の開口後縁部へ添え付け固定された左右一対のドラム受けブラケット、(106)はその各ドラム受けブラケット(105)へ水平な支点ピン(107)を介して枢着された回動ドラムであり、これに所謂ゼンマイ型のコンストンバネ(定荷重バネ)(108)が巻き付けられている。
茲に、コンストンバネ(108)は薄肉なステンレス鋼板から成り、先端部から引き出すも、その巻き戻り力がストロークに拘らず常時一定であるため、図33と図34との対比から明白な如く、希望の位置に自づと停止させることができる。その引き出し先端部には副板(109)を介して、水平な連結アーム(110)が取り付け固定されており、その連結アーム(110)によって上記コンストンバネ(108)の左右一対を一挙同時に引き出せるようになっている。
(111)はこのような連結アーム(110)の中間部から外向き一体的に張り出された吊り環であり、上記後側支持デッキ(RD)を前側支持デッキ(FD)からリクライニングさせて、そのバックレスト(79)に凭れた姿勢の患者をX線撮影する際、その後側支持デッキ(RD)に付属している上記コンストンバネ用吊り下げフック(73)と掛脱自在に掛止使用され、そのフック(73)から図33〜35のように吊り下がることとなる。
(112)は上記スライドトレー(T)における両サイドフレーム(94)と後側スライドガイドレール(95)との角隅部に固着一体化された左右一対のマグネット収納ボックスであり、その各ボックス(112)内に収納されたマグネット(113)の露出面が、摘まみハンドル(114)の回動操作を受けて、上記患者支持デッキ(FD)(RD)の上側縁取りフレーム(57)(65)に付属しているマグネット用吸着プレート(61)(78)へ、その下方から磁力により吸着して、スライドトレー(T)を位置決め停止状態に保つこととなり、両患者支持デッキ(FD)(RD)が全体的な水平のベッド状態として使用される場合に、そのスライドトレー(T)の不慮な移動を防ぐことができる。
但し、上記摘まみハンドル(114)を逆向きに切り換え回動操作して、その吸着力を解くことにより、スライドトレー(T)を患者支持デッキ(FD)(RD)のスライドトレー用スライドガイドレール(60)(77)に沿い、前後方向へ自由に移動させることも可能である。
又、(115)は同じくスライドトレー(T)における前側スライドガイドレール(95)の両端部から外向き一体的に張り出す軸受ステー(116)へ、水平な支点ピン(117)を介して回動自在に枢着された左右一対のカセットホルダー用抜け止めレバーであり、これを前方への張り出し状態に回動操作すれば、そのスライドトレー(T)の開口した左右両サイドからカセットホルダー(H)を自由に差し込むことができ、上記抜け止レバー(115)を図33〜35のように逆方向へ回動操作して、そのスライドトレー(T)の左右両サイドを閉鎖することにより、カセットホルダー(H)の抜け出しを防げるようになっている。
更に、カセットホルダー(H)について言えば、これは患者のX線撮影用フィルムカセット(M)を保持するものであり、上記スライドトレー(T)に付属している平行なカセットホルダー用スライドガイドレール(95)の向かい合う前後相互間へ、その横外方から抜き差し自在に差し込み装填使用できる大きさと輪郭形状の所謂カートリッジとして、次のように作成準備されている。
即ち、そのカセットホルダー(H)を抽出して示した図41〜44において、(118)は上記スライドトレー(T)よりも小さな平面視の相似形状(長方形又は正方形)に造形された金属製のフィルムカセット受け面板であり、その前端部がスライドトレー(T)の前側スライドガイドレール(95)に係合し得る前側スライドフック(119)として連続的に折り曲げられている一方、同じくカセット受け面板(118)の後端部は上記スライドトレー(T)の後側スライドガイドレール(95)に係合し得る後側スライドフック(120)として、やはり連続的に折り曲げられている。
(121)は上記カセット受け面板(118)の両サイドから横外方へ一体的に張り出された左右一対の水平な把手であり、これを握り持って、左右何れの横方向からでも、上記スライドトレー(T)の両スライドガイドレール(95)に沿うカセットホルダー(H)の抜き差し操作を行なえるようになっており、著しく便利である。
(122)は同じくカセット受け面板(118)の約前半中央部へ、左右一対づつの組として開口分布された複数のピン受け入れキー孔であり、これらへ抜き差し自在に差し換えられる係止ピン(123)の左右1組によって、X線撮影用フィルムカセット(M)の可動前面受け持ち金具(124)が上記カセット受け面板(118)の上面に設置されることとなる。
茲に、可動前面受け持ち金具(124)はX線撮影用フィルムカセット(M)の大きさに応じて、その係止ピン(123)の差し換えにより設置個所を変え得るが、これとは別な固定前面受け持ち金具(125)も上記カセット受け面板(118)の前端中央部から上向きに曲げ起されており、大きなX線撮影用フィルムカセット(M)を受け持つことができるようになっている。
又、(126)は上記カセット受け面板(118)のほぼ中央部に開口形成された左右一対のスライドガイド長孔であり、その各スライドガイド長孔(126)にはスライドピース(127)が嵌合されている。(128)は上記X線撮影用フィルムカセット(M)を挟む左右一対のサイド挟持金具であり、その何れも対応的なスライドピース(127)を貫通するネジ軸(129)によって、上記カセット受け面板(118)の上面に並列設置されている。(130)はそのカセット受け面板(118)の下方から上記スライドピース(127)へ各々重合されたネジ軸用座金である。
そのため、上記X線撮影用フィルムカセット(M)の両サイド挟持金具(128)はスライドピース(127)を介して、カセット受け面板(118)の上記スライドガイド長孔(126)に沿い左右横方向へ移動するが、そのカセット受け面板(118)から垂立するネジ軸(129)の先端部には、各サイド挟持金具用ロックレバー(131)のボス(132)が螺合締結されており、そのロックレバー(131)の締め上げ回動操作によって、上記スライドピース(127)を挟み付け固定できるようになっている。
しかも、上記フィルムカセット(M)の両サイド挟持金具(128)はその左右一対の一挙同時に接近方向へ、又は離反方向へ移動し得るようになっている。(133)はそのための屈折リンクアームであって、全体的なほぼZ字型をなし、その中心部が上記カセット受け面板(118)の下面へ垂直な支点ピン(134)を介して、回動自在に枢着されていると共に、同じく屈折リンクアーム(133)の両端部が上記スライドピース(127)の左右一対へ、各々連結ピン(135)によって枢着されている。
そのため、左右一対の上記ロックレバー(131)をネジ軸(129)からの弛緩方向へ回動操作し、そのスライドピース(127)の挟み付け固定力を解除した状態において、両サイド挟持金具(128)の何れか一方を横方向から押し込み又は引き出し操作すれば、残る他方も一挙同時に移動して、互いに接近又は離反する結果となる。
つまり、上記カセット受け面板(118)のピン受け入れキー孔(122)に対する係止ピン(123)の差し換えにより、前後方向への進退調整可能な可動前面受け持ち金具(124)や、或いは固定前面受け持ち金具(125)との協働作用により、上記X線撮影用フィルムカセット(M)をそのカセット受け面板(118)の中央部へ、自づと正確に位置決めされた状態として、安定良く固定維持することができるのであり、そのフィルムカセット(M)の大きさ変化に対する対応性と、使用上の利便性に優れる。
本発明の第1実施形態に係るストレッチャーは上記構成を具備しているため、前後一対の患者支持デッキ(FD)(RD)を図17〜19のような全体の水平ベッド状態に保ったり、救急患者の様態次第では図20、21のような傾斜角度(α)のヘッドアップ状態又はヘッドダウン状態に保ったりして、その救急患者の担送やX線撮影、手術、治療などを行なうことができる。
その際、両患者支持デッキ(FD)(RD)の昇降ラック(R)は電動式リニアアクチュエーター(A)を駆動源とするリフト機構(U)によって、その設置高さの調整自在であるため、例えば下降位置での安楽に患者支持デッキ(FD)(RD)へ運び載せた救急患者を、その後の上昇作動により病院の既設ベッドへ、円滑に便利良く移載させることもでき、その操作もリニアアクチュエーター(A)のコントロールユニット(27)に対するリモートコントローラー(36)によって軽快に行なえるのである。
又、両患者支持デッキ(FD)(RD)の上側縁取りフレーム(57)(65)には左右一対の平行なトレー用スライドガイドレール(60)(77)が列設されており、これに沿って前後方向へ走行移動し得るフィルムカセット用スライドトレー(T)の枠内には、X線撮影用フィルムカセット(M)のカセットホルダー(H)が横方向から抜き差し自在に差し込み装填使用されるようになっているため、図1〜6のような両患者支持デッキ(FD)(RD)の水平ベッド状態において、これに寝た姿勢の患者をX線撮影することができる。
その場合には、上記スライドトレー(T)の吊り環(111)を後側支持デッキ(RD)に付属のコンストンバネ用吊り下げフック(73)から取りはずし分離させておくことにより、そのフィルムカセット用スライドトレー(T)を両患者支持デッキ(FD)(RD)の前後方向に沿って、患者の頭部から足部まで長いストロークのもとに移動操作することができ、しかもマグネット(113)の摘まみハンドル(114)を回動操作することによって、そのスライドトレー(T)を希望の停止位置へ吸着固定することもできるようになっているため、上記患者の目標患部を自由自在に正しくX線撮影し得るのである。
他方、後側支持デッキ(RD)を前側支持デッキ(FD)との全体的な水平ベッド状態から図7、30のように、その両サイド連結プレート(83)の水平な支点ピン(85)を中心として、希望の傾斜角度(θ)にリクライニングさせることもでき、その後側支持デッキ(RD)をバックレストとして立て起した場合には、図33〜36のように上記フィルムカセット用スライドトレー(T)の吊り環(111)を、後側支持デッキ(RD)のコンストンバネ用吊り下げフック(73)に掛止させ、そのコンストンバネ(108)の引き下げ操作により、上記スライドトレー(T)が自動停止した希望の設置高さにおいて、上記後側支持デッキ(RD)へ凭れた姿勢にある患者の目標患部を、やはり自由自在に正しくX線撮影することも可能であり、その患者に負担を与えるおそれがない。
更に、電動式リニアアクチュエーター(A)の前後一対により作動される昇降ラック(R)のリフト機構(U)は、前後一対づつ合計4個の上位リフトアーム(42)と同じく合計4個の下位リフトアーム(43)とから成り、その左右一対づつが各別の水平な支点ピン(44)を介して、屈折自在に枢支連結されたにとどまる構成として、上記昇降ラック(R)を図1、2のように上昇させた状態では、その昇降ラック(R)と台車(S)との上下相互間に区画される内部空間(Z)が、前後両面と左右両側面との全開状態に保たれることとなり、これを狭く遮るものが存在しない。
その結果、図2に示唆する如く、C型アーム(136)の両端部にX線管(137)とX線検出器(イメージインテンシファイアー)(138)が対応設置されているX線画像診断装置(E)の当該C型アーム(136)を、上記内部空間(Z)へ前後方向と左右横方向との何れからでも制約なく、自由自在に差し入れ使用することができ、そのX線画像診断装置(E)により患者の目標患部を正確に便利良く透視することも可能である。
そのX線による透視を行なう場合、X線画像診断装置(E)を据え付け状態に固定し、これとの相対的に台車(S)を前後方向へ移動させれば、患者の頭部から足部までも捕捉することができ、又上記後側支持デッキ(RD)を希望の傾斜角度(θ)にリクライニングさせた状態においても、このようなX線透視を支障なく行なえるのである。
尚、何れの姿勢において患者の目標患部を撮影・透視する場合でも、又患者の手術台や治療台として使用する場合でも、台車(S)に付属している合計4個のキャスター(C)を、その制動機構(B)によって一挙同時に停止させることができるため、使用上の利便性と患者の安全性に優れる。
次に、図45〜49は本発明の第2実施形態に係るストレッチャーを示しており、これでは上記昇降ラック(R)の前後両端部をハンドルバー(139)として、両サイドフレーム(39)との連続一体に横架させ、そのハンドルバー(139)が両サイドフレーム(39)から横方向へ張り出す左右両端部に、各々他物との衝突ショックを緩和し得る一対づつ合計4個のクッションローラー(140)が軸支されている。
又、同じくハンドルバー(139)が横方向へ張り出す左右両端部には、やはり一対づつ合計4個の支柱受け入れ孔(141)が開口分布されており、その選択した希望の支柱受け入れ孔(141)へ、点滴用灌注器の吊り掛け支柱(142)を抜き差し自在に差し込み垂立させることもできるようになっている。
その場合、吊り掛け支柱(142)は伸縮自在として、しかもその基端部を上記ハンドルバー(139)へ水平な支点ピン(143)により、図47と図48との対比から看取される如く、起伏的な回動操作自在に枢着することが好ましい。
(144)は希望の上記支柱受け入れ孔(141)を兼用して、これに差し込み枢支された酸素ボンベの起立収納篭であり、抜き出すことも可能である。(145)はTVモニター用架台であって、上記ハンドルバー(139)の中間部へ抜き差し自在に差し込まれる倒立U字型の脚枠(146)と、その上端部へ水平な支点ピン(147)を介して回動自在に枢着された棚板(148)とから成り、その水平状態に位置決め固定される棚板(148)上へ、図外のTVモニターを搭載することによって、透視中にある目標患部の画像を呼び出すこともできるようになっている。
尚、第2実施形態におけるその他の構成と作用(使用法)は、上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図45〜49に図1〜44との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
更に、図50〜52は本発明の第3実施形態に係るストレッチャーを示しており、これでは上記X線撮影用フィルムカセット(M)とそのカセットホルダー(H)並びにカセットホルダー用スライドトレー(T)を使わず、上記X線画像診断装置(E)によるX線の透視や手術、治療などを行なえるようになっている。
つまり、上記第1、2実施形態の場合、前後一対の患者支持デッキ(FD)(RD)が何れも上側縁取りフレーム(57)(65)と下側縁取りフレーム(58)(66)とから、その相互間にスライドトレー用格納間隔(d)を保つ平台型に枠組み一体化されているが、茲に第3実施形態では言わば上側縁取りフレーム(57)(65)が無く、下側縁取りフレーム(58)(66)の1段のみとして、その上面にベッド(62)やバックレスト(79)が、やはり前側支持デッキ(FD)と後側支持デッキ(RD)の枠内を各々施蓋する状態に取り付け固定されている。
そして、その前側支持デッキ(FD)と後側支持デッキ(RD)との下側縁取りフレーム(58)(66)同志が上記第1実施形態と同様に、左右一対のサイド連結プレート(83)や水平な支点ピン(85)などを介して枢支連結されているのであり、やはり後側支持デッキ(RD)を図52のようにリクライニングさせることができる。
そのため、ストレッチャーの総重量が軽量化され、リフト機構(U)の駆動源である電動式リニアアクチュエーター(A)に作用する負荷も、小さく抑制することができるほか、X線画像診断装置(E)のC型アーム(136)を上記内部空間(Z)へ一層確実に便利良く差し入れ使用し得る利点がある。
尚、第3実施形態におけるその他の構成と作用(使用法)は、上記第1、2実施形態と実質的に同一であるため、その図50〜52に図1〜49との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を割愛する。
上記第1〜3実施形態の何れにあっても、その患者の防護用安全柵(G)としては特に図53〜56のような構成を採用することが好ましい。
即ち、先に一言した手摺りバー(54)を下向き開放するチャンネル溝型として、最も前側のリンク支柱(53)よりも前方へ延長させると共に、一定長さを有する安全柵起伏操作用グリップレバー(149)の前側基端部を、その手摺りバー(54)の前端部へ水平な支点ピン(150)によって枢着する一方、同じくグリップレバー(149)の水平な後側先端部に後述するロックピンとの係止切欠(151)を付与している。
(152)は最も前側のリンク支柱(53)と手摺りバー(54)との交点付近に位置しつつ、その手摺りバー(54)の内部へ嵌め付け固定された側面視のほぼ倒立L字型をなす連結盤であり、そのリンク支柱(53)と平行な垂下盤片部には、径大な頭付きのロックピン(153)が差し込み貫通されている。(154)はそのロックピン(153)を常時ロック方向へ押し下げ付勢するためのリターンバネ(圧縮コイルバネ)であり、上記連結盤(152)の垂下盤片部に封入設置されている。
そして、最も前側のリンク支柱(53)にはピン受け台(155)が廻り止め状態に嵌め付け一体化されており、そのピン受け入れ孔(156)に上記ロックピン(153)の下端部が差し込まれた状態にある。そのため、安全柵(G)の手摺りバー(54)とリンク支柱(53)とは、ロックピン(153)を介して不慮に伏倒しない起立状態に保たれる結果となっている。
他方、上記グリップレバー(149)の水平な後側先端部に付与された係止切欠(151)は、そのロックピン(153)の首部に係止しており、そのためグリップレバー(149)を上記リターンバネ(154)に抗して握り締める如く、その支点ピン(150)の廻りに引き上げ操作すれば、上記ロックピン(153)の下端部がピン受け台(155)のピン受け入れ孔(156)から抜け出し浮上することとなり、その結果図56のように安全柵(G)を前方へ押し倒し扁平化できるのである。尚、その他の構成は先の第1実施形態に示した安全柵(G)のそれと格別相違しない。
本発明の第1実施形態に係るストレッチャーを上昇させた水平なベッド状態の全体側面図である。 図1の後方から見た背面図である。 図1の平面図である。 図1から患者支持デッキのベッドとバックレストを取りはずして示す平面図である。 台車とリフト機構との取付関係を示す平面図である。 ストレッチャーを下降させた水平なベッド状態の全体側面図である。 図1から患者支持デッキの後側支持デッキを立て起したリクライニング状態の側面図である。 キャスターの制動機構を抽出して示す一部拡大正面図である。 図8の9−9線断面図である。 キャスターの制動機構を示す全体平面図である。 キャスターの自由旋回状態を示す側面図である。 キャスターの直進走行状態を示す側面図である。 キャスターの回転停止状態を示す側面図である。 電動式リニアアクチュエーターを抽出して示す側面図である。 図14の平面図である。 図15の側断面図である。 患者支持デッキの昇降ラックを最高位置まで上昇させた水平状態の側面図である。 図17から昇降ラックを中途高さ位置まで下降させた水平状態の側面図である。 図18から昇降ラックを最低位置まで下降させた水平状態の側面図である。 昇降ラックを傾斜させた患者のヘッドアップ状態を示す側面図である。 昇降ラックを逆向きに傾斜させた患者のヘッドダウン状態を示す側面図である。 リフト機構の後側リフトアームと、昇降ラックのサイドフレームとの取付状態を抽出して示す拡大側面図である。 図22の断面正面図である。 リフト機構の前側リフトアームと、同じく昇降ラックのサイドフレームとの取付状態を抽出して示す拡大側面図である。 図24の25−25線に沿う拡大断面図である。 図24の断面正面図である。 ベッドとバックレストとの継ぎ目を抽出して示す部分拡大断面図である。 ベッドとバックレストとの分解状態を示す平面図である。 図28の29−29線に沿う拡大断面図である。 前側支持デッキと後側支持デッキとの枢支連結状態を抽出して示す部分拡大側面図である。 図30の平面図である。 図31の32−32線に沿う拡大断面図である。 立て起しリクライニングされた後側支持デッキから、カセットホルダー用スライドトレーが吊り下がる状態を抽出して示す背面図である。 図33からスライドトレーを引き降ろした状態の背面図である。 図33の35−35線に沿う拡大断面図である。 図33の36−36線に沿う拡大断面図である。 カセットホルダー用スライドトレーを抽出して示す底面図である。 図37の側面図である。 図37の39−39線断面図である。 図37の40−40線断面図である。 X線撮影用フィルムカセットホルダーを抽出して示す平面図である。 図41の底面図である。 図41の43−43線断面図である。 図41の44−44線断面図である。 本発明の第2実施形態に係るストレッチャーを示す図1に対応する全体側面図である。 図45の拡大平面図であり、ベッドとバックレストを取りはずして示している。 図45の後方から見た背面図である。 点滴用灌注器の吊り掛け支柱を伏倒させた状態の背面図である。 図45から患者支持デッキの後側支持デッキを立て起したリクライニング状態の側面図である。 本発明の第3実施形態に係るストレッチャーを示す図1に対応する全体側面図である。 図50の後方から見た背面図である。 図50から患者支持デッキの後側支持デッキを立て起したリクライニング状態の側面図である。 患者用安全柵の好適な実施形態を示す部分拡大側面図である。 図53の54−54線断面図である。 図54の55−55線断面図である。 安全柵の伏倒状態を示す図55に対応する側断面図である。
符号の説明
(5)・回動カム
(26)・支持台
(27)・コントロールユニット
(32)・出力進退ロッド
(36)・リモートコントローラー
(42)・上位リフトアーム
(43)・下位リフトアーム
(44)・支点ピン
(45)・回動軸
(46)・リンクピース
(47)・支点ピン
(48)・補強プレート
(51)・遊転ローラー
(53)・リンク支柱
(54)・手摺りバー
(57)(58)(65)(66)・縁取りフレーム
(59)(67)・スペーサー
(60)(77)・スライドガイドレール
(61)(78)・マグネット用吸着プレート
(62)・ベッド
(64)(81)・弾性膜
(70)・気圧シリンダー
(71)・支持フォーク
(73)・吊り下げフック
(79)・バックレスト
(83)・サイド連結プレート
(85)・支点ピン
(96)・走行ローラー
(108)・コンストンバネ
(111)・吊り環
(113)・マグネット
(136)・C型アーム
(A)・リニアアクチュエーター
(B)・制動機構
(C)・キャスター
(E)・X線画像診断装置
(G)・安全柵
(H)・カセットホルダー
(M)・フィルムカセット
(R)・昇降ラック
(S)・台車
(T)・スライドトレー
(U)・リフト機構
(FD)・前側支持デッキ
(RD)・後側支持デッキ

Claims (5)

  1. キャスター(C)の制動機構(B)を備えた台車(S)と、その台車(S)の中間部へハンガービーム(23)を介して軸支された対称な前後一対の電動式リニアアクチュエーター(A)と、その両リニアアクチュエーター(A)から張り出す出力進退ロッド(32)の先端部へ、屈折運動し得るように各々枢支連結されたリフト機構(U)と、そのリフト機構(U)によって昇降作動されることとなる昇降ラック(R)と、その昇降ラック(R)上へ並列状態に搭載された前後一対の患者支持デッキ(FD)(RD)とから成り、
    上記前側支持デッキ(FD)を昇降ラック(R)の上面に固着一体化する一方、その前側支持デッキ(FD)に対して上記後側支持デッキ(RD)を気圧シリンダー(70)の作動により、希望する一定の傾斜角度(θ)だけリクライニングさせ得るように枢支連結したX線画像の収集可能なストレッチャーにおいて、
    上記昇降ラック(R)のリフト機構(U)を前後一対づつ合計4個の上位リフトアーム(42)と、その下端部へ各別の短かい水平な支点ピン(44)を介して、屈折自在に枢支連結された前後一対づつ合計4個の下位リフトアーム(43)とから形作り、
    その下位リフトアーム(43)の下端部を上記台車(S)の前後両端部に貫通横架された水平な一対の回動軸(45)へ、各々嵌め付け固着して4点支持状態に保つと共に、
    その回動軸(45)の中間部から上記下位リフトアーム(43)と側面視での一定不変な交叉角度(β)を保つ関係として、相反する前後方向へ各々一体的に張り出すリニアアクチュエーター用リンクピース(46)の先端部と、上記リニアアクチュエーター(A)から張り出す出力進退ロッド(32)の先端部とを、水平な支点ピン(47)により枢支連結する一方、
    上位リフトアーム(42)のうち、その後側上位リフトアーム(42)の上端部を上記昇降ラック(R)のサイドフレーム(39)へ、側面視での一定不変な交叉角度(γ)を保つ関係として組み付け固定し、
    残る前側上位リフトアーム(42)の上端部を同じく昇降ラック(R)のサイドフレーム(39)へ、その前者に軸支された複数の遊転ローラー(51)が後者に付属一体化されたスライドガイドレール(52)に沿い前後方向へ移動し得るように係合させて、
    上記リニアアクチュエーター(A)の出力進退ロッド(32)をリモートコントローラー(36)の操作により進退作動させた時、上記リフト機構(U)の上位リフトアーム(42)並びに下位リフトアーム(43)が、各々一定不変の上記交叉角度(β)(γ)を保ったままで昇降運動するように定めたことを特徴とするX線画像の収集可能なストレッチャー。
  2. 前側支持デッキ(FD)の上面に取り付けた炭素繊維補強樹脂板やアクリル樹脂板などのX線を透過し得るベッド(62)と、後側支持デッキ(RD)の上面に取り付けた同じ樹脂板などのX線を透過し得るバックレスト(79)と継ぎ目を、互いに平行な一定角度(δ)の後上がり傾斜面としてカットすると共に、
    その前後一対の患者支持デッキ(FD)(RD)を全体的な水平のベッド状態に保った時、互いに密着することとなる弾性膜(64)(81)を上記ベッド(62)とバックレスト(79)との傾斜カット面へ、各々被覆状態に貼り付けたことを特徴とする請求項1記載のX線画像の収集可能なストレッチャー。
  3. 前後一対の患者支持デッキ(FD)(RD)を互いに向かい合う平面視のほぼコ字状に屈曲形成された上下一対の縁取りフレーム(57)(58)(65)(66)と、その上下相互間に垂立する複数のスペーサー(59)(67)とから、一定のスライドトレー用格納間隔(d)を保つ平台型に各々枠組み一体化して、
    水平なベッド状態のもとで互いに合致連通することとなる両患者支持デッキ(FD)(RD)の枠内へ、カセットホルダー用スライドトレー(T)を前後方向への移動自由に格納設置すると共に、
    そのスライドトレー(T)の枠内へX線撮影用フィルムカセット(M)のカセットホルダー(H)を、左右横方向から抜き差し自在に差し込み装填使用できるように定めたことを特徴とする請求項1記載のX線画像の収集可能なストレッチャー。
  4. 患者支持デッキ(FD)(RD)の上側縁取りフレーム(57)(65)に、左右一対づつの平行なトレー用スライドガイドレール(60)(77)とマグネット用吸着プレート(61)(78)とを固着する一方、
    上記スライドガイドレール(60)(77)と係合しつつ両患者支持デッキ(FD)(RD)の前後方向へ移動するカセットホルダー用スライドトレー(T)に、上記吸着プレート(61)(78)と吸着し得る左右一対のマグネット(113)を取り付けて、そのスライドトレー(T)を希望の位置へ停止させることができるように定めたことを特徴とする請求項記載のX線画像の収集可能なストレッチャー。
  5. 後側支持デッキ(RD)の下側縁取りフレーム(66)からスライドトレー(T)の吊り下げフック用支持フォーク(71)を一体的に張り出して、その支持フォーク(71)へコンストンバネ用吊り下げフック(73)を回動自在に枢着する一方、
    上記カセットホルダー用スライドトレー(T)の底板(102)に付属するコンストンバネ(108)の吊り環(111)を、上記コンストンバネ用吊り下げフック(73)へ掛脱自在に掛止させることにより、
    前側支持デッキ(FD)に対して立て起しリクライニングされた後側支持デッキ(RD)のコンストンバネ用吊り下げフック(73)から、上記スライドトレー(T)を吊り下げることができるように定めたことを特徴とする請求項記載のX線画像の収集可能なストレッチャー。
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