JP2006287714A - 通信装置、通信方法及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 低コストで通信品質を向上させることができる通信装置、通信方法及び通信システムを提供する。
【解決手段】 通信装置は、通信周波数帯域のうち妨害波が存在する妨害波帯域90を除く第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域を使用可能帯域として検出し、使用可能帯域として検出された第1〜第Nの周波数帯域のうちの1つの周波数帯域内で通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行う。通信装置は、第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域内で通信相手との間で通信を行った後、所与の時間を置いて、(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域内で通信相手との間で通信を行う。
【選択図】 図4

Description

本発明は、通信装置、通信方法及び通信システムに関する。
無線通信では、マルチパスフェージング(Multi-path fading)と呼ばれる、電波の受信電界強度が時間的空間的に変動する特有の現象があり、通信品質を劣化させる大きな要因となる。このマルチパスフェージングの影響を少なくするために、例えばダイバーシチ(diversity)方式が用いられる。ダイバーシチ方式では、異なる複数の伝送路を介して同時に電波を受信し、より適切な条件の電波に切り替えてマルチパスフェージングの影響を低減させる。このようなダイバーシチ方式については、例えば特許文献1又は特許文献2に開示されている。
特許文献1には、FSK(Frequency Shift Keying)変調した複数チャネルの遅延歪みを補正し、これらを複数の送信アンテナから送信するアンテナダイバーシチ方式による伝送歪みの回避方法が開示されている。一方、特許文献2には、TDD(Time Division Duplex)方式において、複数のアンテナを介して受信された信号をそれぞれ復調し、各復調信号に対して行った適応等化器の演算結果を比較し、品質の良好な方を選択して受信処理する技術が開示されている。
ところで、近年、無線通信のデジタル化が進み、音声、画像やデータ等の情報を携帯型の電子機器の間でやり取りできるようになっている。このような無線通信の1つとして、例えば携帯電話機等のモバイル端末、パーソナルコンピュータ、AV機器等の電子機器同士で無線接続するための規格として、Bluetooth(登録商標)が策定されている。Bluetooth(登録商標)の規格では、通信距離が10m程度で極めて短いことから、マルチパスフェージングの影響を低減するためにダイバーシチ方式が採用されるという例はなかった。
ところが、Bluetooth(登録商標)においても、受信感度の向上に伴い通信距離が伸びてきており、種々のマルチパスフェージングの影響を低減させる必要性が生じてきている。例えば、Bluetooth(登録商標)の規格では、周波数ホッピング方式スペクトラム拡散(Frequency Hopping Spread Spectrum:以下、FHSSと略す)を採用し、ホップシーケンスに従って搬送波周波数を変化させる。そして、近年において改良が加えられたBluetooth(登録商標)には、新たにAdaptive Frequency Hopping(以下、AFHと略す)方式が導入され、IEEE802.11規格の無線LAN装置の通信等からの干渉を避けられるようになった。
このAFH方式は、無線LAN装置が使用している周波数帯域を検出し、空き帯域の1つを選び、選ばれた空き帯域内でFHSS方式により通信を行うものである。このようなAFH規格及びその周辺技術については、例えば特許文献3に開示されている。
特開昭56−78246号公報 特開平8−32498号公報 特開2005−45368号公報
しかしながら、Bluetooth(登録商標)の規格が想定するような携帯型の通信機器(通信装置)では、マルチパスフェージングの影響を低減するために、特許文献1及び特許文献2に記載されているような複数のアンテナを設けたり、プリアンブルを長くしてアンテナの選択を行ったりするダイバーシチ方式を採用することが小型化及び低コスト化の点で困難である。
その一方、特許文献3に開示されているようなAFH方式を採用する場合に、通信を選択した空き帯域に周波数選択性フェージングが存在すると、著しく通信品質が低下するという問題がある。その場合、FHSS方式のメリットが失われてしまうことになる。また、無線LAN装置が使用しない周波数の空き帯域が狭帯域である場合、この空き帯域を選択するとFHSS方式のメリットが失われてしまい、この空き帯域を選択しないようにすると通信が行われない無駄な帯域となってしまう。
以上のようにBluetooth(登録商標)の規格が想定するような携帯型の通信機器の通信品質を、低コストで向上させることが1つの課題となっている。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低コストで通信品質を向上させることができる通信装置、通信方法及び通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、
通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信装置であって、
通信周波数帯域のうち妨害波が存在する周波数帯域を除く第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域を使用可能帯域として検出する使用可能帯域検出部と、
前記使用可能帯域として検出された前記第1〜第Nの周波数帯域のうちの1つの周波数帯域を指定する帯域指定部と、
前記帯域指定部によって指定された周波数帯域内で、前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行う通信制御部とを含み、
前記帯域指定部が前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Kの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行った後、所与の時間を置いて、前記帯域指定部が第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Lの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行う通信装置に関係する。
また本発明に係る通信装置では、
前記通信制御部が、
前記通信相手に対して、前記第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を送信することができる。
また本発明は、
通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信装置であって、
前記通信相手から使用可能帯域として通知された第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域のうち、前記通信相手から通知された順序に従って前記第1〜第Nの周波数帯域の1つの周波数帯域を指定する帯域指定部と、
前記帯域指定部によって指定された周波数帯域内で、前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行う通信制御部とを含み、
前記帯域指定部が前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Kの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行った後、所与の時間を置いて、前記帯域指定部が第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Lの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行う通信装置に関係する。
また本発明は、
通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信装置であって、
通信周波数帯域のうち妨害波が存在する周波数帯域を除く第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域を使用可能帯域として検出する使用可能帯域検出部と、
前記第1〜第Nの周波数帯域のうちの1つの周波数帯域を指定する帯域指定部と、
前記帯域指定部によって指定された周波数帯域内で、前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行う通信制御部とを含み、
第1のモードが指定されたとき、
前記通信制御部が、前記通信相手に対して、前記第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を送信すると共に、
前記帯域指定部が、前記使用可能帯域検出部によって検出された前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Kの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行った後、所与の時間を置いて、前記帯域指定部が第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Lの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行い、
第2のモードが指定されたとき、
前記通信制御部が、前記通信相手から、前記第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を受信すると共に、前記帯域指定部が、前記通信情報に含まれる前記第1〜第Nの周波数帯域のうち、前記通信情報に含まれる前記第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序に従って1つの周波数帯域を指定し、更に、
前記帯域指定部が前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第Kの周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Kの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行った後、所与の時間を置いて、前記帯域指定部が第Lの周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Lの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行う通信装置に関係する。
また本発明に係る通信装置では、
前記スペクトル拡散方式は、
周波数ホッピング方式又は直接拡散方式であってもよい。
また本発明に係る通信装置では、
前記スペクトル拡散方式に代えて、直交周波数分割多重方式であってもよい。
上記のいずれかの発明においては、通信周波数帯域内で検出された第1〜第Nの周波数帯域の1つの帯域内で通信され、所与の時間を置いて第1〜第Nの周波数帯域の別の1つの帯域内で通信される。従って、例えばAFH方式のように、選択した空き帯域に周波数選択性フェージングが存在すると、著しく通信品質が低下するという問題が発生することがない上に、アンテナダイバーシチ方式を最小することなく、低コストで通信品質を向上させることができるようになる。
また本発明は、
通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信方法であって、
通信周波数帯域のうち妨害波が存在する周波数帯域を除く第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域を使用可能帯域として検出し、
前記使用可能帯域として検出された前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式で通信を行った後、所与の時間を置いて、第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行う通信方法に関係する。
また本発明に係る通信方法では、
前記通信相手との通信に先立ち、前記通信相手に対して、前記第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を送信することができる。
また本発明は、
通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信方法であって、
使用可能帯域として第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域、及び前記第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序を、前記通信相手から受信し、
前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行った後、所与の時間を置いて、第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行う通信方法に関係する。
また本発明は、
通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信方法であって、
第1のモードが指定されたときに、
通信周波数帯域のうち妨害波が存在する周波数帯域を除く第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域を使用可能帯域として検出し、
前記通信相手に対して、前記第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を送信し、
前記使用可能帯域として検出された前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行った後、所与の時間を置いて、第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行い、
第2のモードが指定されたときに、
前記使用可能帯域として第1〜第Nの周波数帯域、及び前記第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序を、前記通信相手から受信し、
前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第Kの周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行った後、所与の時間を置いて、第Lの周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行う通信方法に関係する。
また本発明に係る通信方法では、
前記スペクトル拡散方式は、
周波数ホッピング方式又は直接拡散方式であってもよい。
また本発明に係る通信方法では、
前記スペクトル拡散方式に代えて、直交周波数分割多重方式であってもよい。
また本発明は、
通信相手として第2の通信装置との間でスペクトル拡散方式により通信を行う第1の通信装置と、
通信相手として前記第1の通信装置との間でスペクトル拡散方式により通信を行う前記第2の通信装置とを含み、
前記第1の通信装置が、上記記載の通信装置であり、
前記第2の通信装置が、上記記載の通信装置である通信システムに関係する。
また本発明は、
互いにスペクトル拡散方式により通信を行う第1及び第2の通信装置を含み、
前記第1及び第2の通信装置の一方が前記第1のモードが指定された上記記載の通信装置であり、又は前記第1及び第2の通信装置の他方が前記第2のモードが指定された上記記載の通信装置である通信システムに関係する。
また本発明に係る通信システムでは、
前記スペクトル拡散方式は、
周波数ホッピング方式又は直接拡散方式であってもよい。
また本発明に係る通信システムでは、
前記スペクトル拡散方式に代えて、直交周波数分割多重方式であってもよい。
上記のいずれかの発明においては、通信周波数帯域内で検出された第1〜第Nの周波数帯域の1つの帯域内で通信され、所与の時間を置いて第1〜第Nの周波数帯域の別の1つの帯域内で通信される通信システムを提供できる。従って、例えばAFH方式のように、選択した空き帯域に周波数選択性フェージングが存在すると、著しく通信品質が低下するという問題が発生することがない上に、アンテナダイバーシチ方式を最小することなく、低コストで通信品質を向上させることができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
以下では、Bluetooth(登録商標)の規格に従った通信装置、及び該通信装置を含む通信システムを例に説明するが、本発明がBluetooth(登録商標)の規格に従ったものに限定されるものではない。
1. 通信システム
図1に、本実施形態における通信システムの構成の概要を示す。
本実施形態における通信システム10は、マスタ(親機)として動作する通信装置(以下、マスタと略す)20と、スレーブ(子機)として動作する通信装置(以下、スレーブと略す)30とを含む。マスタ20とスレーブ30との間では、Bluetooth(登録商標)の規格に従って無線通信が行われる。
マスタ20は、その通信範囲にスレーブ30が存在すると、スレーブ30との間でアクセスコードの交換等を行った後、FHSS方式のホップシーケンスを通知する。スレーブ30は、マスタ20から通知されたホップシーケンスに従って周波数を遷移させながら、マスタ20との間でFHSS方式による通信を行う。
例えば携帯電話機とプリンタ装置との間でBluetooth(登録商標)の規格に従った無線通信を行う場合、携帯電話機が内蔵する撮像部で撮像した画像のデータをプリンタ装置に送信する。この場合、Bluetooth(登録商標)の規格において、携帯電話機はマスタとして動作し、プリンタ装置はスレーブとして動作することが、各装置に実装される上位アプリケーション又はプロファイル(上位アプリケーションを駆動させるための規約)によって定められている。なおマスタの機能及びスレーブの機能を有する1つの通信装置が、上位アプリケーションによってマスタの機能及びスレーブの機能のいずれか1つを実行するようにしてもよい。
図1では、マスタとスレーブが1対1の接続形態であったが、マスタとスレーブが1対多の接続形態をとることも可能である。
図2に、本実施形態における通信システムの他の構成例を示す。
図2の通信システム40では、マスタ22と第1〜第n(2≦n≦7、nは整数)のスレーブ32−1〜32−nとを含む。通信システム40の接続形態は、ピコネットと呼ばれる。このようなピコネット同士を連結して、スキャッタネットを構成することも可能である。
通信システム40においても、マスタ22は、第1〜第nのスレーブ32−1〜32−nと同時に接続可能となっており、マスタ22と各スレーブとの間では、Bluetooth(登録商標)の規格に従って無線通信が行われる。
マスタ22は、その通信範囲に存在するスレーブとの間でアクセスコードの交換等を行った後、FHSS方式のホップシーケンスを通知する。第1〜第nのスレーブ32−1〜32−nのそれぞれは、マスタ22から通知されたホップシーケンスに従って周波数を遷移させながら、マスタ22との間でFHSS方式による通信を行う。
1.1 本実施形態の概要
図3に、本実施形態における周波数帯域の説明図を示す。
Bluetooth(登録商標)の規格では、ISM帯(Industrial Science and Medical band)と呼ばれる2.4GHz帯を周波数帯域として通信を行う。このISM帯は、産業、科学及び医療用に、世界共通に確保されている周波数帯域であり、世界中でほぼ自由に使用できる。そのため、ISM帯を利用する電子機器の用途が多様化し、電子レンジの電磁波放射周波数、IEEE802.11規格の無線LAN装置の使用周波数等に利用される。
本実施形態では、このISM帯若しくはISM帯のうち最低通信周波数fs及び最高通信周波数feにより定まる通信周波数帯域内に、各チャネルが1MHzおきに並ぶチャネル数Dの複数のチャネルが設定される。
そして本実施形態では、通信周波数帯域に、例えばIEEE802.11規格の無線LAN装置の使用周波数帯域80、82が重なった場合、通信周波数帯域のうち使用周波数帯域80、82を除く、実使用周波数帯域内に設定されたチャネルが使用される。
AFH方式では、例えば図3の実使用周波数帯域を選択すると、選択された1つの実使用周波数帯域内でのみFHSS方式により通信を行っていた。これに対して、本実施形態では通信周波数帯域から複数の実使用周波数帯域を検出し、検出された複数の実使用周波数帯域の1つの帯域内でFHSS方式により通信を行った後、所与の時間を置いて、複数の実使用周波数帯域の別の帯域内でFHSS方式により通信を行う。
図4に、本実施形態における通信システムの動作の説明図を示す。
図4では、通信周波数帯域内に1つの妨害波帯域が存在する例を示している。
時刻t0において、通信周波数帯域内で、無線LAN装置が通信を行う等の理由により妨害波帯域90が存在するものとする。そこで本実施形態の場合、通信周波数帯域のうち妨害波帯域90(妨害波が存在する周波数帯域)を除く第1〜第2の周波数帯域を使用可能帯域として検出する。
その後、時刻t1において、まず第1の周波数帯域内でFHSS方式により通信を行う。そして所与の時間Δt1を置いて、時刻t2において、第2の周波数帯域内でFHSS方式により通信を行う。
図5に、本実施形態における通信システムの別の動作の説明図を示す。
図5では、通信周波数帯域内に2つの妨害波帯域が存在する例を示している。
時刻t0において、通信周波数帯域内で、妨害波帯域92、94が存在するものとする。そこで本実施形態の場合、通信周波数帯域のうち妨害波帯域92、94を除く第1〜第3の周波数帯域を使用可能帯域として検出する。
その後、時刻t1において、まず第1の周波数帯域内でFHSS方式により通信を行う。そして所与の時間Δt1を置いて、時刻t2において、第2の周波数帯域内でFHSS方式により通信を行う。更に、所与の時間Δt2を置いて、時刻t3において、第3の周波数帯域内でFHSS方式により通信を行う。
以上のように、本実施形態によれば、1つの周波数帯域内でFHSS方式により通信を行う場合に比べて、低コストで、周波数選択性フェージングに起因する通信品質の劣化を防止でき、通信品質を常に確保できる。また、周波数帯域を有効に活用することができる。
そして、本実施形態では、マスタが通信周波数帯域から使用可能帯域を検出すると共に使用可能帯域の変更順序を決定し、通信相手であるスレーブに対して該使用可能帯域及び変更順序を通知する。
以下、このような通信システムを構成するマスタ及びスレーブの構成例について説明する。
2. 通信装置
2.1 マスタ
図6に、本実施形態におけるマスタとして動作する通信装置の構成例のブロック図を示す。図6に示す通信装置は、図1、図2に示すマスタ20、22として機能する。
通信装置800は、通信コントローラ200及びアンテナ110を介して、通信相手であるスレーブとの間でBluetooth(登録商標)の規格に従った無線通信を行う。ホストプロセッサ810(ベースバンドエンジン300)が、通信周波数帯域内の複数の使用可能帯域を変更する順序や各使用可能帯域内のホップシーケンスを決定する。ホストプロセッサ810(ベースバンドエンジン300)からの指示を受けた通信コントローラ200が、スレーブとの間で図4又は図5に示した無線通信を行う。
通信装置800は、通信コントローラ200、ベースバンドエンジン300に加えて、各部を制御するホストプロセッサ(アプリケーションプロセッサ)810を含む。
ホストプロセッサ810は、読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)820やランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)830に記憶されたプログラム及び設定データに基づいて、通信装置800の各部を制御する。ホストプロセッサ810は、RAM830の記憶領域の少なくとも一部をワークエリアとして使用することができる。
ホストプロセッサ810には、音声コーデック860が接続されている。音声コーデック860は、通信コントローラ200を介して受信された音声データをデコードして、D/A変換器870によりアナログ信号に変換した後、スピーカ880(広義には出力部)により音声出力を行うことができる。或いは、音声コーデック860は、マイク890(広義には入力部)を介して入力された音声信号をA/D変換器900によりデジタル信号に変換した後、エンコードを行って、通信コントローラ200を介して通信相手に送信できるようになっている。
2.1.1 通信コントローラ
図7に、図6の通信コントローラ200の構成例のブロック図を示す。
通信コントローラ200は、帯域通過フィルタ(Band Pass Filter:以下、BPFと略す)120及びインピーダンス整合回路130を介してアンテナ110と接続される。
この通信コントローラ200は、Bluetooth(登録商標)で規定された2.4GHz帯の所定の周波数帯のチャネルを使用して、無線信号(送信信号、受信信号)の送受信を行う。以下では、例えば通信相手から、アンテナ110を介して2.402GHzの無線信号を受信する場合を考える。
アンテナ110で受信された受信信号は、BPF120に入力される。BPF120は、2.400GHzを中心周波数とする所定の帯域幅の信号を通過させるフィルタである。従って、BPF120は、非通過帯域の周波数成分を有する妨害信号を除去する。
インピーダンス整合回路130は、信号の反射を防止するために特性インピーダンスと整合させるようにインピーダンス整合を行う。BPF120を通過した、希望信号を含む受信信号は、インピーダンス整合回路130を介して通信コントローラ200に供給される。
なお送信信号は、インピーダンス整合回路130を介してBPF120で非通過帯域の周波数成分を有する妨害信号が除去された後、アンテナ110から送信される。
なお無線信号の周波数を考慮すると波長が長くなり、アンテナ110の集積化が困難な場合には、図7に示すように通信コントローラ200の外部にアンテナ110を設けることが望ましい。しかしながら、アンテナ110を通信コントローラ200に内蔵させるようにしても良いことは当然である。
また同様に、非通過帯域の減衰量を十分に大きくするためにBPF120を構成するインダクタンス素子及びキャパシタ素子の面積が大きくなる場合には、図7に示すように通信コントローラ200の外部にBPF120を設けることが望ましい。しかしながら、BPF120を通信コントローラ200に内蔵させるようにしても良いことは当然である。
更にインピーダンス整合を外付けのインダクタンス素子及びキャパシタ素子で調整する必要がある場合には、図7に示すように通信コントローラ200の外部にインピーダンス整合回路130を設けることが望ましい。しかしながら、インピーダンス整合回路130を通信コントローラ200に内蔵させるようにしても良いことは当然である。
通信コントローラ200は、受信信号を増幅するための低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:以下、LNAと略す)210と送信データに対応した送信信号を増幅するための電力増幅器(Power Amplifier:以下、PAと略す)202とを含む。このため通信コントローラ200は、切替スイッチRF_SWを含む。従って、受信時には、切替スイッチRF_SWは、受信信号をLNA210に供給し、送信時には、切替スイッチRF_SWは、PA202によって増幅された送信信号をインピーダンス整合回路130に供給する。
図8に、図7のLNA210の構成例のブロック図を示す。
LNA210は、小信号増幅回路212、選択増幅回路214、出力バッファ回路219を含む。小信号増幅回路212は、利得制御信号に基づいて、その利得が調整されるがLNA210の中で、もっとも利得が大きいブロックである。選択増幅回路214は、BPF216、アンプ218を含み、BPF216で通過する所定の帯域幅の周波数成分を有する信号のみをアンプ218が増幅するが、次段の回路の整合や電流電圧変換を行うバッファとして動作する。出力バッファ回路219は、アンプ218によって増幅された信号を増幅する。
図9に、図8の小信号増幅回路212の構成例のブロック図を示す。
小信号増幅回路212は、切替スイッチSW、高利得アンプ(第1のアンプ)PA1、通常利得アンプ(第2のアンプ)PA2を含む。高利得アンプPA1は、その入力信号を第1の利得で増幅する。通常利得アンプPA2は、その入力信号を第1の利得より低い第2の利得で増幅する。
切替スイッチSWは、利得制御信号に基づいて、小信号増幅回路212の入力信号を、高利得アンプPA1又は通常利得アンプPA2に供給する。利得制御信号により切替スイッチSWが小信号増幅回路212の入力信号を高利得アンプPA1に供給する場合、通常利得アンプPA2の動作を停止させて、通常利得アンプPA2の動作電流を停止又は制限することが望ましい。利得制御信号により切替スイッチSWが小信号増幅回路212の入力信号を通常利得アンプPA2に供給する場合、高利得アンプPA1の動作を停止させて、高利得アンプPA1の動作電流を停止又は制限することが望ましい。
ここで、受信信号を高利得アンプPA1(第1のアンプ)により増幅する通信コントローラ(受信装置)の動作モードを高利得動作モード、受信信号を通常利得アンプPA2(第2のアンプ)により増幅する通信コントローラ(受信装置)の動作モードを通常利得動作モードとする。この場合に、高利得動作モード及び通常利得動作モードのうちいずれか一方のモードから他方のモードに切り替えることで、LNA210の利得が調整されるようになっている。
図7に戻って説明を続ける。LNA210によって増幅された受信信号は、混合器(mixer)220に供給される。混合器220には、分周器222から周波数が2.400GHzの局部発振信号Lが入力され、LNA210からの受信信号の周波数が中間周波数付近に変換される。BPF224は、混合器220によって中間周波数付近に変換された受信信号を通過させる。
即ち、LNA210で増幅された受信信号S1と局部発振信号Lとを混合器220で掛け合わせることで、両信号の周波数の和と差の成分が出力される。この結果、周波数の差である2MHz付近に受信信号の周波数が変換され、DC付近に妨害信号の周波数が変換される。ここで、受信信号S1の妨害信号S2が周波数変換されたS2´のレベルが非常に大きい場合、受信信号S1が周波数変換されたS1´がS2´によって抑圧され、S1´の振幅成分が混合器220のダイナミックレンジの制限にかかり、S1´の情報が欠落し始める。この欠落によって受信品質が悪化する。一方BPF224は、中心周波数が2MHzである所定の帯域幅の通過帯域として、混合器220の出力信号のうち、S1´のみをを通過させる。S2´は炉波されるが、S1´はすでに情報欠落を受けているので、最終の受信品質は悪化する。
BPF224を通過した受信信号は、リミッタアンプ226によって増幅されると共に、所与のレベルに振幅が制限される。リミッタアンプ226によって増幅された信号は、A/D変換器228にも供給され、A/D変換器228がRSSIを出力する。
図10に、図7のリミッタアンプ226及びA/D変換器228の構成例を示す。
図10では、同一利得のアンプが4段、直列に接続されているが、この段数に限定されるものではない。各アンプの出力は、それぞれ各A/D変換器に入力され、各アンプの出力の振幅に対応したデジタル値に変換される。
リミッタアンプ226は、残留AM成分を取り除くためにその入力信号を所与のレベルで振幅制限されるまで増幅された出力信号を出力する。リミッタアンプ226の最終段のアンプの出力である出力信号が常に振幅制限される状態を保つために、リミッタアンプ226の入力が非常に小さいレベル(受信感度点)においてもリミッタがかかるように、アンプ各段の利得を決める。このレベル以上の入力では、最終段アンプ出力は、当然リミッタはかかっており、その前段の各段においても、入力レベルに応じて次々にリミッタがかかるようになっている。
各A/D変換器で変換されたデジタル値は、加算器ADDで加算される。加算器ADDの加算結果が、受信電力に比例するRSSI(Received Signal Strength Indicator)となる。RSSIは、受信強度レベルということもできる。このようなRSSIは、各アンプの振幅に対応したデジタル値の総和とすることで、希望信号及び妨害信号を含む受信信号の電界強度若しくは電力に比例したデジタル値を示すことができる。
なおA/D変換器228の代わりに、ダイオードやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ回路で実現できる整流回路を設けて、リミッタアンプ228の各段の出力の包絡線検波を行い、この出力である検波電流を加算器ADDではアナログ加算し、その後で1個のA/D変換機(図示せず)でデジタル値に変換する方法をとってもよい。
上記のようなRSSIを求める手法は、文献に記載されるいくつかの方法を利用できるのはいうまでもない。
図7において、FM検波回路230は、リミッタアンプ226の出力の周波数の変化を検出することで、受信信号から希望信号を取り出し、復調信号として出力する。このFM検波回路230の構成及び動作は公知であるため、詳細な説明を省略する。
FM検波回路230によって生成された復調信号は、低域通過フィルタ(Low Pass Filter:以下、LPFと略す)232により高周波成分のノイズが除去された後、データスライサ234によって2値化された受信データが生成される。この受信データが、復調信号としてベースバンドエンジン300に供給される。
なお図10に示すA/D変換器228及び加算器ADDで生成されたRSSIは、制御回路240によりベースバンドエンジン300に供給される。この制御回路240は、通信コントローラ200の各部を制御する。
Bluetooth(登録商標)の規格では、周波数ホッピング(Frequency Hopping:FH)方式で通信を行う。そのため所与のホップシーケンスに従ってベースバンドエンジン300によって指定された周波数で、無線通信を行う。制御回路240は周波数設定レジスタ242を含み、周波数設定レジスタ242にはベースバンドエンジン300によって周波数が設定されるようになっている。
PLL(Phased Locked Loop)回路244は、周波数設定レジスタ242の設定値を指定し、PLLループフィルタの特性に応じて目的の周波数に収束する。収束後、周波数が設定値に一致した場合は、対応した逓倍率で、水晶発振器OSCの発振出力であるクロックCLKを逓倍し、逓倍したクロックを電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator:VCO)246に供給する。なおクロックCLKは、ベースバンドエンジン300の基準クロックとして供給される。
VCO246の出力は分波器245により分波され、その出力は受信時の局部発振信号出力として、あるいは、送信時の送信信号出力として、さらにPLLループの分周用として使用される。PLLループの分周用としては、分周器222に出力し、分周器222において水晶発振器OSCとほぼ同じ周波数に分周され、さらに比較器(図示せず)で周波数および位相比較され、この比較結果に応じて最終的に電圧が生成されてVCOの周波数を制御する。PLLの動作の詳細に関しては、一般的な例と同等であるので説明を省略する。分波器245の出力は、受信時には例えば2.400GHzの局部発振信号Lとして出力される。また送信時には、ベースバンドエンジン300からの送信データは、LPF248によって高周波成分が除去された後、VCO246においてFM変調されて、分波器245を介して送信信号として出力される。この送信信号は、PA202によって増幅され、切替スイッチRF_SWに供給される。切替スイッチRF_SWは、制御回路240からの制御信号に従って切替動作を行う。なお分波器245から出力された送信信号は、BPF120で帯域外放射は落とすことができるが、必要に応じてBPFを内蔵することも可能である。図示しないBPFを介して所定の周波数帯域外の放射を除去した後、PA202により増幅してもよい。
なお通信コントローラ200は、バイアス発生回路250を含む。バイアス発生回路250は、定電流又は定電圧を発生し、通信コントローラ200を構成する各部に供給するようになっている。通信コントローラ200の構成は、図7に示したものに限定されるものではなく、図7に示すブロックの一部が省略された構成であってもよい。
2.1.2 ベースバンドエンジン
図11に、図6のベースバンドエンジン300の構成例のブロック図を示す。
ベースバンドエンジン300の各部の機能は、メモリに記憶されたプログラム(ソフトウェア又はファームウェア)を読み込んで該プログラムに対応した機能を実行する中央演算処理装置(Central Processing Unit:以下、CPUと略す)や、論理回路等のハードウェアによって実現される。
本実施形態では、ベースバンドエンジン300が、通信コントローラ200のLNAの利得制御と、FH制御とを行う。
まず、ベースバンドエンジン300が行う利得制御について説明する。
ベースバンドエンジン300は、受信データ品質判定部310、RSSI判定部320、利得制御部330、データ処理部340を含む。データ処理部340は、受信データ処理部342、送信データ生成部344を含む。
受信データ品質判定部310は、通信コントローラ200からの受信データの品質の良否を、該受信データと所与の基準データとを比較することで判定する。その判定結果は、利得制御部330に通知される。
図12に、本実施形態における通信データのパケット構造の一例を示す。
このパケットデータは、プリアンブルコード、通信装置800固有のアクセスコード(広義には、識別コード)、ヘッダ、ペイロードを含む。プリアンブルコードは、ビット同期をとるためのコードである。アクセスコードは、通信装置800に割り当てられた固有のコードである。ヘッダは、マスタと呼ばれる1つの通信装置に対してスレーブと呼ばれる複数の通信装置が同時接続されるピコネット内のアドレス、パケットの種別、エラー訂正のためのチェックサム等を含む。ペイロードは、通信されるデータ(例えば音声信号をデジタル化した信号)である。
受信データ品質判定部310は、パケットデータの構造を解析し、受信データからアクセスコードを抽出し、予め設定された基準アクセスコードと比較することで、受信データの品質の良否の判定結果を出力できる。或いは受信データ品質判定部310は、パケットのデータのビットエラーレート又はパケットデータ単位のパケットエラーレートを検出し、該ビットエラーレート又はパケットエラーレートが基準エラーレートより高いか低いかで、受信データの品質の良否の判定結果を出力するようにしてもよい。
RSSI判定部320は、通信コントローラ200からのRSSIを、所与の基準レベルと比較して判定する。その判定結果は、利得制御部330に通知される。
利得制御部330は、受信データ品質判定部310の判定結果及びRSSI判定部320の判定結果に基づいて、通信コントローラ200に対し、LNA210の利得を調整するための制御信号(利得制御信号)を生成する。この信号はデジタル2値信号、あるいは多値信号、あるいはPWM(Pulse Width Modulation)形式のような、パルスデューティの変化を持たせたデジタル値を出力して、フィルタで平滑化して任意の電圧を取り出すようにしてもよい。
受信データ処理部342は、通信コントローラ200からの受信データを解析したり、加工したりする処理を行う。送信データ生成部344は、送信データを生成する処理を行う。
図13に、図11のベースバンドエンジン300の利得制御の処理例のフロー図を示す。
まずベースバンドエンジン300の利得制御部330は、通信コントローラ200に対して高利得動作モードで動作するように利得制御信号を供給する(ステップS400)。これにより、LNA210は、高利得アンプPA1で受信信号を増幅する。
次に、利得制御部330は、受信データ品質判定部310の判定結果により、受信データの品質が良と判定されたか否かを検出する(ステップS401)。ステップS401において、受信データの品質が否と判定されたことが検出されたとき(ステップS401:N)、利得制御部330は、RSSI判定部320の判定結果により、RSSIが所与の基準レベルより大きいか否かを検出する(ステップS402)。
ステップS401において、受信データの品質が良と判定されたことが検出されたとき(ステップS401:Y)、ステップS400に戻る。
ステップS402において、RSSIが所与の基準レベルより大きいと検出されたとき(ステップS402:Y)、利得制御部330は、通信コントローラ200に対して通常利得動作モードで動作するように利得制御信号を供給する(ステップS403)。これにより、LNA210は、通常利得アンプPA2で受信信号を増幅する。このステップは、希望信号は大きいが、妨害を受けているために品質が悪いことを示す。
ステップS402において、RSSIが所与の基準レベルより大きくないと検出されたとき(ステップS402:N)、通信可能か否かを検出する(ステップS404)。ベースバンドエンジン300が、RSSIが小さい上に受信データ品質が否であるため、例えばエラー訂正等によっても通信できないと判断したとき(ステップS404:N)、一連の処理を終了する(エンド)。
一方、ステップS404において、ベースバンドエンジン300が、通信を継続できると判断したとき(ステップS404:Y)、ステップS400に戻る。
ステップS403において通常利得動作モードに設定された後、利得制御部330は、受信データ品質判定部310の判定結果により、受信データの品質が良と判定されたか否かを検出する(ステップS405)。ステップS405において、受信データの品質が否と判定されたことが検出されたとき(ステップS405:N)、利得制御部330は、RSSI判定部320の判定結果により、RSSIが所与の基準レベルより大きいか否かを検出する(ステップS406)。
ステップS405において、受信データの品質が良と判定されたことが検出されたとき(ステップS405:Y)、ステップS403に戻る。
ステップS406において、RSSIが所与の基準レベルより大きくないと検出されたとき(ステップS406:N)、利得制御部330は、通信コントローラ200に対して高利得動作モードで動作するように利得制御信号を供給する(ステップS400)。これにより、LNA210は、高利得アンプPA1で受信信号を増幅する。このステップは、通常利得動作モードでは受信品質を保てないので、高利得動作モードにすることを示す。
ステップS406において、RSSIが所与の基準レベルより大きいと検出されたとき(ステップS406:Y)、通信可能か否かを検出する(ステップS407)。ベースバンドエンジン300が、RSSIが大きいにもかかわらず受信データ品質が否であるため妨害信号の影響が非常に大きく、例えばエラー訂正等によっても通信できないと判断したとき(ステップS407:N)、一連の処理を終了する(エンド)。
一方、ステップS407において、ベースバンドエンジン300が、通信を継続できると判断したとき(ステップS407:Y)、ステップS403に戻る。
即ち、復調信号としての受信データの品質の良否を第1の基準品質レベルを基準に判定した場合、該品質が第1の基準品質レベルより低く、且つ受信強度レベルとしてのRSSIが第1の基準強度レベルより大きいとき、高利得動作モードから通常利得動作モードに切り替える(ステップS401、S402、S403)。
また、復調信号としての受信データの品質の良否を第2の基準品質レベルを基準に判定した場合、該品質が第2の基準品質レベルより低く、且つ受信強度レベルとしてのRSSIが第2の基準強度レベルより小さいとき、通常利得動作モードから高利得動作モードに切り替える(ステップS405、S406、S400)。
図14に、本実施形態における動作モードの説明図を示す。
図11に示す利得制御部330は、受信データ品質判定部310の判定結果及びRSSI判定部320の判定結果に基づいて、通信コントローラ200に対して高利得動作モード又は通常利得動作モードに設定する制御を行う。
高利得動作モードでは、受信感度が高くなるが、妨害波(妨害信号)の影響が大きくなる。また通常利得動作モードでは、受信感度は普通レベルであるが、妨害波(妨害信号)の影響を小さくできる。その結果、耐妨害特性は、通常利得動作モードに切り替えることによって、通信コントローラ200として向上させることができる。
ここで、受信データ品質判定部310の判定結果により受信データの品質が否と判定されたとき、高利得動作モードでは、その原因として、希望波のレベルが非常に小さいか、或いは妨害波のレベルが希望波より大きいことが考えられる。従って、RSSIが所与のレベルより大きい場合には、LNA210の利得を下げることによって妨害波のレベルを下げることができ、その結果、受信データの品質を良にできるようになる。そのため、高利得動作モードから通常利得動作モードに切り替える。
一方、受信データ品質判定部310の判定結果により受信データの品質が否と判定されたとき、通常利得動作モードでは、その原因として、希望波のレベルが小さいか、或いは妨害波が非常に大きいことが考えられる。従って、RSSIのレベルが所与のレベルより小さい場合には、LNA210の利得を上げることによって、受信データの品質を良にできるようになる。そのため、通常利得動作モードから高利得動作モードに切り替える。
従って本実施形態によれば、一般的に検出精度のばらつきが大きく同じ入力レベルに対して6dB以上ばらつくことがわかっているRSSIだけでなく、受信データの品質の良否の判定結果も用いて利得制御を行うようにしたので、受信信号に含まれる妨害信号の影響が大きくなることを抑えつつ受信感度の低下を抑えることができるようになる。
次に、ベースバンドエンジン300が行うFH制御について説明する。
図11に示すベースバンドエンジン300は、データ検出部350、閾値比較部360、使用可能帯域検出部370、FH制御部380を含む。使用可能帯域検出部370は、使用帯域検出部372、空き帯域検出部374、スキャン制御部376を含む。
データ検出部350は、受信データがBluetooth(登録商標)の規格に従った無線通信データであるか否かを検出する。例えばデータ検出部350は、プリアンブルコード、アクセスコード及びヘッダの内容を解析し、この解析結果に基づいて受信データがBluetooth(登録商標)の規格に従った無線通信データであるか否かを判別する。なお、受信データ品質判定部310は、データ検出部350でBluetooth(登録商標)の規格に従った無線通信データであることが検出された受信データに対して、品質判定を行う。
閾値比較部360は、所定の基準レベルを閾値として、通信コントローラ200からのRSSIが該閾値を超えたか否かを比較する。そしてデータ検出部350によってBluetooth(登録商標)の規格に従った無線通信データではないと判別され、且つ閾値比較部360によってRSSIが閾値を超えたものに対して、使用可能帯域検出部370が、図4又は図5に示す通信周波数帯域内で妨害波帯域を検出する。
この使用可能帯域検出部370は、通信周波数帯域のうち妨害波が存在する周波数帯域を除く第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域を使用可能帯域として検出する。
より具体的には、使用帯域検出部372が、通信周波数帯域内で、データ検出部350によってBluetooth(登録商標)の規格に従った無線通信データではないと判別され、且つ閾値比較部360によってRSSIが閾値を超えたものを使用帯域として検出する。使用帯域検出部372は、スキャン制御部376によりスキャンされる周波数毎に使用周波数の有無を判別することで使用帯域を検出する。
そして、空き帯域検出部374が、通信周波数帯域のうち、使用帯域検出部372によって検出された妨害波帯域を除く使用可能帯域を空き帯域として検出する。
FH制御部380(広義には帯域指定部)は、使用可能帯域として検出された第1〜第Nの周波数帯域のうちの1つの周波数帯域を指定する。より具体的には、FH制御部380が、ホップシーケンスに従って使用可能帯域内の周波数を、通信コントローラ200内の周波数設定レジスタ242に設定する。
このようなベースバンドエンジン300の各部は、マスタ制御部390(広義には通信制御部)によって制御される。FH制御部380が第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域を指定してマスタ制御部390が第Kの周波数帯域内で通信相手との間で通信制御を行う。その後、所与の時間を置いて、FH制御部380が第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域を指定してマスタ制御部390が第Lの周波数帯域内で通信相手との間で通信制御を行う。
図15及び図16に、マスタ制御部390の処理例のフローを示す。
まずマスタ制御部390は、スキャン制御部376によって通信周波数帯域内の周波数をスキャンさせ(ステップS500)、周波数毎に受信信号のRSSIを検出する(ステップS501)。この結果、RSSIが閾値を超えたもので、データ検出部350によってBluetooth(登録商標)の規格に従った無線通信データではないと判別されたものを、妨害波として判別して、周波数毎に妨害波の有無を記録していく(ステップS502)。
以上の処理を、通信周波数の全帯域が終了するまで続ける(ステップS503:N)。全帯域が終了したとき(ステップS503:Y)、ステップS502で記録した結果に基づいて、帯域リストを作成する(ステップS504)。この帯域リストは、使用可能な第1〜第Nの周波数帯域を表したものである。
続いてマスタ制御部390は、第1〜第Nの周波数帯域の各帯域内のホップシーケンスを決定した後(ステップS505)、各帯域間を移動する順序を決定する(ステップS506)。
そしてマスタ制御部390は、通信相手であるスレーブが、通信距離内に存在するか否かを探索する(ステップS507)。なお、このスレーブの探索処理でスレーブが通信距離内に存在したことを条件に、帯域リストの作成処理を行うようにしてもよい。
スレーブの探索処理の結果、スレーブが通信距離内に存在したことが検出されたとき(ステップS508:Y)、マスタ制御部390はステップS504で作成した帯域リスト、ステップS505で決定したホップシーケンス、ステップS506で決定した帯域間を移動する順序をスレーブに送信する(ステップS509、ステップS510、ステップS511)。
その後マスタ制御部390は、スレーブとの間で同期を確立して、使用周波数帯域及びホップシーケンスの初期値を揃える(ステップS512)。これ以降、使用周波数帯域が所与の時間を置いて順次変更されていき、FH制御部380は、各使用周波数帯域内でホップシーケンスに従って周波数を変更させる。
そして通信を開始するとき(ステップS513:Y)、通信リンクを接続し(ステップS514)、スレーブとの間で無線通信を行う。
通信終了ではないとき(ステップS515:N)、ステップS514に戻って通信リンクを維持し、通信終了のとき(ステップS515:Y)、マスタの電源が切断されたときに遷移するスリープ状態になったか否かが検出される(ステップS516)。
スリープ状態のとき(ステップS516:Y)、一連の処理を終了し(エンド)、スリープ状態ではないとき(ステップS516:N)、ステップS500に戻る。
ステップS508においてスレーブが通信距離内に存在しないことが検出されたとき(ステップS508:N)、或いはステップS513において通信を開始しないとき(ステップS513:N)、一定時間が経過するまで待って(ステップS517:N)、一定時間経過後(ステップS517:Y)、ステップS500に戻る。
図17に、本実施形態におけるマスタの動作の概要の状態遷移図を示す。
妨害波探索ステートでは、妨害波を探索して、通信周波数帯域内の使用可能周波数帯域を検出して帯域リストが作成される。その後、通信リンク非接続ステートに遷移する(ST550)。
通信リンク非接続ステートでは、所定時間経過後、スレーブの探索ステートに遷移する(ST551)。このとき、アクセスコード及びプリアンブルコードなどを送信してスレーブの探索を行う。
スレーブの探索の結果、スレーブがないときは、例えば妨害波探索ステートに遷移する(ST552)。スレーブの探索の結果、スレーブがあったとき、帯域リスト、ホップシーケンス及び帯域間の移動順序をスレーブに送信し、同期の確立ステートに遷移する(ST553)。
同期の確立ステートでは、周波数帯域、該周波数帯域内でのホップシーケンス、帯域間の移動順序の同期をスレーブとの間で確立させる。その後、通信リンク接続ステートに遷移する(ST554)。なお同期の確立ステートにおいて、通信が終了するときは、妨害波探索ステートに遷移する(ST555)。
通信リンク接続ステートにおいて、所与の時間が経過したとき、通信一時停止ステートに遷移する(ST556)。通信一時ステートに遷移後、次の周波数帯域に変更して、再び同期の確立ステートに遷移する(ST557)。
なお通信リンク接続ステートにおいて、通信が終了するときは、妨害波探索ステートに遷移する(ST558)。
2.2 スレーブ
次にスレーブの構成例について説明する。
本実施形態におけるスレーブとして動作する通信装置の構成は、図6に示す通信装置と同様である。ただ、通信装置のベースバンドエンジンの構成が異なる。
図18に、本実施形態のスレーブとして動作する通信装置のベースバンドエンジンの構成例のブロック図を示す。図18において、図11と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図18において、ベースバンドエンジン600は、受信データ品質判定部310、RSSI判定部320、利得制御部330、データ処理部340、データ検出部350を含む。更にベースバンドエンジン600は、FH制御情報記憶部610、FH制御部(広義には帯域指定部)620、スキャン制御部630、スレーブ制御部(広義には通信制御部)640を含む。
FH制御情報記憶部610には、マスタからの受信データに含まれる帯域リスト、ホップシーケンス及び帯域間の移動順序が保持される。FH制御部620は、FH制御情報記憶部610に保持された帯域リストの中から、移動順序に従って選択された周波数帯域内を、該周波数帯域内のホップシーケンスに従って周波数を変更する制御を行う。
スキャン制御部630は、マスタを探索する等、通信周波数帯域内の周波数をスキャンする制御を行う。
スレーブ制御部640は、スレーブの各部の制御を行う。
即ちスレーブでは、FH制御部620が、通信相手から使用可能帯域として通知された第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域のうち、通信相手から通知された順序に従って第1〜第Nの周波数帯域の1つの周波数帯域を指定する。そしてスレーブ制御部640が、FH制御部620によって指定された周波数帯域内で、通信相手との間で通信を行う制御を行う。このとき、FH制御部620が、第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域を指定して、スレーブ制御部640が第Kの周波数帯域内で通信相手との間で通信制御を行う。その後、所与の時間を置いて、FH制御部620が第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域を指定して、スレーブ制御部640が、Lの周波数帯域内で通信相手との間で通信制御を行う。
図19に、スレーブ制御部640の処理例のフローを示す。
まずスレーブ制御部640は、スキャン制御部630により通信周波数帯域内の周波数をスキャンさせ(ステップS650)、スレーブの通信距離内にマスタが存在するか否かを検出する。
そしてマスタが存在しないとき(ステップS651:N)、ステップS650に戻る。一方、マスタが存在したとき(ステップS651:Y)、マスタから帯域リスト、各帯域内のホップシーケンス、帯域間を移動する順序を受信する(ステップS652、ステップS653、ステップS654)。
その後スレーブ制御部640は、マスタとの間で同期を確立して、使用周波数帯域及びホップシーケンスの初期値を揃える(ステップS655)。これ以降、使用周波数帯域が所与の時間を置いて順次変更されていき、FH制御部620は、各使用周波数帯域内でホップシーケンスに従って周波数を変更させる。
そして通信を開始するとき(ステップS656:Y)、通信リンクを接続し(ステップS657)、マスタとの間で無線通信を行う。
通信終了ではないとき(ステップS658:N)、ステップS657に戻って通信リンクを維持し、通信終了のとき(ステップS658:Y)、マスタの電源が切断されたときに遷移するスリープ状態になったか否かが検出される(ステップS659)。
スリープ状態のとき(ステップS659:Y)、一連の処理を終了し(エンド)、スリープ状態ではないとき(ステップS659:N)、ステップS650に戻る。
ステップS656において、通信を開始しないとき(ステップS656:N)、一定時間が経過するまで待って(ステップS660:N)、一定時間経過後(ステップS660:Y)、ステップS650に戻る。
図20に、本実施形態におけるスレーブの動作の概要の状態遷移図を示す。
通信リンク非接続ステートにおいて、アクセスコードやプリアンブルコードなどを受信すると、マスタの探索ステートに遷移する(ST680)。そしてマスタの存在が確認されたとき、同期の確立ステートに遷移する(ST681)。マスタの存在が確認されなかったとき、通信リンク非接続ステートに遷移する(ST682)。
同期の確立ステートに遷移するとき、マスタから周波数帯域、該周波数帯域内でのホップシーケンス、帯域間の移動順序を受信する。そして同期の確立ステートでは、周波数帯域、該周波数帯域内でのホップシーケンス、帯域間の移動順序の同期をマスタとの間で確立させる。その後、通信リンク接続ステートに遷移する(ST682)。なお同期の確立ステートにおいて、通信が終了するときは、通信リンク非接続ステートに遷移する(ST684)。
通信リンク接続ステートにおいて、所与の時間が経過したとき、通信一時停止ステートに遷移する(ST685)。通信一時ステートに遷移後、次の周波数帯域に変更して、再び同期の確立ステートに遷移する(ST686)。
なお通信リンク接続ステートにおいて、通信が終了するときは、通信リンク非接続ステートに遷移する(ST687)。
以上のようにスレーブとして動作する通信装置は、図1、図2に示すスレーブ30、32−1〜32−nとして機能する。
2.3 動作の概要
次に、以上のようなマスタ及びスレーブを含む通信システムの動作例について説明する。
図21に、本実施形態における通信システムのシーケンス図の一例を示す。
図21では、マスタがスレーブの探索を行った後、該スレーブに対して帯域リスト等を通知するシーケンス例を示している。
まず、マスタは、スレーブ探索を行う。即ち、マスタは、マスタのアクセスコードであるマスタIDやプリアンブルコード等の同期情報を送信し、該マスタID及び同期情報に対するスレーブからの応答を待つ(SEQ700)。
そして、マスタID及び同期情報に対して、スレーブが、スレーブのアクセスコードであるスレーブIDを送信する(SEQ701)。
こうしてマスタがスレーブの存在を確認すると、スレーブに対して、帯域リスト、各帯域内のホップシーケンス、帯域間を移動する順序を送信する(SEQ702、SEQ703、SEQ704)。
スレーブは、マスタからの帯域リスト、各帯域内のホップシーケンス、及び帯域間を移動する順序のそれぞれに対し、受信の確信通知を行う(SEQ705)。
次にマスタが、同期の開始指示を送信した後(SEQ706)、スレーブが同期の確認をマスタに対して送信する(SEQ707)。
マスタはホッピングシーケンスの開始を送信し(SEQ708)、スレーブがその確認をマスタに対して送信する(SEQ709)。
その後、例えばマスタがスレーブに対してパケットの送信を開始すると(SEQ710)、スレーブはパケットデータの受信の確認通知をマスタに対して行う(SEQ711)。
所与の時間が経過すると、マスタは、スレーブに対し、通信一時停止信号を送信し(SEQ712)、スレーブが、マスタに対して通信一時停止信号の確認通知を行う(SEQ713)。
その後、マスタが、帯域の切り替え信号の送信を行い(SEQ714)、スレーブがマスタに対して切り替え信号の確認通知を行う(SEQ715)。
これ以降、通信リンクが接続された状態では、ホッピング同期に戻って同様のシーケンスを繰り返す。
通信終了のときは、例えばマスタがスレーブに対して通信終了を送信すると(SEQ716)、スレーブがマスタに対して通信終了の確認通知を行うことで、通信を終了させることができる(SEQ717)。
なお本実施形態では、マスタとして動作する通信装置、スレーブとして動作する通信装置について説明したが、マスタ及びスレーブの両方の機能を含む通信装置であってもよい。この通信装置は、上記のマスタとして動作する通信装置及びスレーブとして動作する通信装置の各部を重複なく含み、ホストプロセッサ又はベースバンドエンジンにより第1のモードが指定されたときにマスタとして動作させることができ、第2のモードが指定されたときにスレーブとして動作させることができる。
即ち、通信装置は、使用可能帯域検出部と、帯域検出部としてのFH制御部と、マスタ制御部及びスレーブ制御部としての通信制御部と、モード設定レジスタとを含むことができる。
モード設定レジスタの設定値に基づいて第1のモードが指定されたとき、マスタとして動作する。マスタとして動作するとき、通信制御部が、通信相手に対して、第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を送信すると共に、FH制御部が、使用可能帯域検出部によって検出された第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域を指定して、通信制御部が第Kの周波数帯域内で通信相手との間で通信制御を行う。その後、所与の時間を置いて、FH制御部が、第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域を指定して、通信制御部が第Lの周波数帯域内で通信相手との間で通信制御を行う。
モード設定レジスタの設定値に基づいて第2のモードが指定されたとき、スレーブとして動作する。スレーブとして動作するとき、通信制御部が、通信相手から、第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を受信すると共に、FH制御部が、通信情報に含まれる第1〜第Nの周波数帯域のうち、通信情報に含まれる第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序に従って1つの周波数帯域を指定する。更に、FH制御部が、第1〜第Nの周波数帯域のうち第Kの周波数帯域を指定して、通信制御部が第Kの周波数帯域内で通信相手との間で通信制御を行う。その後、所与の時間を置いて、FH制御部が、第Lの周波数帯域を指定して、通信制御部が第Lの周波数帯域内で通信相手との間で通信制御を行う。
3. 変形例
本実施形態では、Bluetooth(登録商標)の規格に従って無線通信を行う通信システムについて説明したため、スペクトラム拡散方式のうちFHSS方式の例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、本実施形態の変形例では、スペクトラム拡散方式のうち直接拡散(Direct Sequence Spread Spectrum:以下、DSSSと略す)方式で無線通信を行う。
図22に、本実施形態の変形例における通信システムの動作の説明図を示す。なお図22において、図5と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図22では、通信周波数帯域内に2つの妨害波帯域が存在する例を示している。
時刻t0において、通信周波数帯域内で、妨害波帯域92、94が存在するものとする。本変形例では、通信周波数帯域のうち妨害波帯域92、94を除く第1〜第3の周波数帯域を使用可能帯域として検出する。
その後、時刻t1において、まず第1の周波数帯域内でDSSS方式により通信を行う。そして所与の時間Δt1を置いて、時刻t2において、第2の周波数帯域内でDSSS方式により通信を行う。更に、所与の時間Δt2を置いて、時刻t3において、第3の周波数帯域内でDSSS方式により通信を行う。
以上のように、本変形例によれば、1つの周波数帯域内でDSSS方式により通信を行う場合に比べて、周波数選択性フェージングに起因する通信品質の劣化を防止でき、通信品質を常に確保できる。また、周波数帯域を有効に活用することができる。
そして、本変形例では、マスタが通信周波数帯域から使用可能帯域を検出すると共に使用可能帯域の変更順序を決定し、通信相手であるスレーブに対して該使用可能帯域及び変更順序を通知する。
本変形例におけるマスタ及びスレーブとして動作する通信装置は、それぞれ図6に示すものと同様であるため、その図示及び説明を省略する。また通信コントローラは、DSSS方式で送信処理及び受信処理を行う公知のものを採用することができる。
更に本変形例では、ベースバンドエンジンとして、図11及び図18に示したFH制御部のFH制御を省略し(但し、帯域を指定する制御は必要)、ホップシーケンスの送受信を省略できる。
図23及び図24に、本変形例におけるベースバンドエンジンのマスタ制御部の処理例のフロー図を示す。
但し、図23及び図24は、図15及び図16とほぼ同様の処理である。そのため、図15及び図16と同一の処理については説明を省略する。図23及び図24が、図15及び図16と異なる点は、図15及び図16のステップS505、ステップS510が省略された点である。
図25に、本変形例におけるベースバンドエンジンのスレーブ制御部の処理例のフロー図を示す。
但し、図25は、図19とほぼ同様の処理である。そのため、図19と同一の処理については説明を省略する。図25が、図19と異なる点は、図19のステップS653が省略された点である。
本実施形態及びその変形例では、スペクトラム拡散方式で無線通信を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。スペクトラム拡散方式に代えて直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)方式に適用することも可能である。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
本実施形態における通信システムの構成の概要を示す図。 本実施形態における通信システムの他の構成例を示す図。 本実施形態における周波数帯域の説明図。 本実施形態における通信システムの動作の説明図。 本実施形態における通信システムの別の動作の説明図。 本実施形態におけるマスタとして動作する通信装置の構成例のブロック図。 図6の通信コントローラの構成例のブロック図。 図7のLNAの構成例のブロック図。 図8の小信号増幅回路の構成例のブロック図。 図7のリミッタアンプ及びA/D変換器の構成例を示す図。 図6のベースバンドエンジンの構成例のブロック図。 本実施形態における通信データのパケット構造の一例を示す図。 図11のベースバンドエンジンの利得制御の処理例のフロー図。 本実施形態における動作モードの説明図。 本実施形態のマスタ制御部の処理例のフロー図。 本実施形態のマスタ制御部の処理例のフロー図。 本実施形態におけるマスタの動作の概要の状態遷移図。 本実施形態のスレーブとして動作する通信装置のベースバンドエンジンの構成例のブロック図。 本実施形態のスレーブ制御部の処理例のフロー図。 本実施形態におけるスレーブの動作の概要の状態遷移図。 本実施形態における通信システムのシーケンス図。 本実施形態の変形例における通信システムの動作の説明図。 本実施形態の変形例におけるベースバンドエンジンのマスタ制御部の処理例のフロー図。 本実施形態の変形例におけるベースバンドエンジンのマスタ制御部の処理例のフロー図。 本実施形態の変形例におけるベースバンドエンジンのスレーブ制御部の処理例のフロー図。
符号の説明
10、40 通信システム、 20、22 マスタ、
30、32−1〜32−n スレーブ、 110 アンテナ、
200 通信コントローラ、 300、600 ベースバンドエンジン、
310 受信データ品質判定部、 320 RSSI判定部、 330 利得制御部、
340 データ処理部、 342 受信データ処理部、 344 送信データ生成部、
350 データ検出部、 360 閾値比較部、 370 使用可能帯域検出部、
372 使用帯域検出部、 374 空き帯域検出部、
376、630 スキャン制御部、 380、620 FH制御部、
390 マスタ制御部、 610 FH制御情報記憶部、 630 スレーブ制御部、
800 通信装置、 810 ホストプロセッサ、 820 ROM、
830 RAM、 860 音声コーデック、 870 D/A変換器、
880 スピーカ、 890 マイク、 900 A/D変換器

Claims (16)

  1. 通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信装置であって、
    通信周波数帯域のうち妨害波が存在する周波数帯域を除く第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域を使用可能帯域として検出する使用可能帯域検出部と、
    前記使用可能帯域として検出された前記第1〜第Nの周波数帯域のうちの1つの周波数帯域を指定する帯域指定部と、
    前記帯域指定部によって指定された周波数帯域内で、前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行う通信制御部とを含み、
    前記帯域指定部が前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Kの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行った後、所与の時間を置いて、前記帯域指定部が第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Lの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行うことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1において、
    前記通信制御部が、
    前記通信相手に対して、前記第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を送信することを特徴とする通信装置。
  3. 通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信装置であって、
    前記通信相手から使用可能帯域として通知された第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域のうち、前記通信相手から通知された順序に従って前記第1〜第Nの周波数帯域の1つの周波数帯域を指定する帯域指定部と、
    前記帯域指定部によって指定された周波数帯域内で、前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行う通信制御部とを含み、
    前記帯域指定部が前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Kの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行った後、所与の時間を置いて、前記帯域指定部が第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Lの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行うことを特徴とする通信装置。
  4. 通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信装置であって、
    通信周波数帯域のうち妨害波が存在する周波数帯域を除く第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域を使用可能帯域として検出する使用可能帯域検出部と、
    前記第1〜第Nの周波数帯域のうちの1つの周波数帯域を指定する帯域指定部と、
    前記帯域指定部によって指定された周波数帯域内で、前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行う通信制御部とを含み、
    第1のモードが指定されたとき、
    前記通信制御部が、前記通信相手に対して、前記第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を送信すると共に、
    前記帯域指定部が、前記使用可能帯域検出部によって検出された前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Kの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行った後、所与の時間を置いて、前記帯域指定部が第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Lの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行い、
    第2のモードが指定されたとき、
    前記通信制御部が、前記通信相手から、前記第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を受信すると共に、前記帯域指定部が、前記通信情報に含まれる前記第1〜第Nの周波数帯域のうち、前記通信情報に含まれる前記第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序に従って1つの周波数帯域を指定し、更に、
    前記帯域指定部が前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第Kの周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Kの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行った後、所与の時間を置いて、前記帯域指定部が第Lの周波数帯域を指定して前記通信制御部が前記第Lの周波数帯域内で前記通信相手との間で通信を行うことを特徴とする通信装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記スペクトル拡散方式は、
    周波数ホッピング方式又は直接拡散方式であることを特徴とする通信装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記スペクトル拡散方式に代えて、直交周波数分割多重方式であることを特徴とする通信装置。
  7. 通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信方法であって、
    通信周波数帯域のうち妨害波が存在する周波数帯域を除く第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域を使用可能帯域として検出し、
    前記使用可能帯域として検出された前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式で通信を行った後、所与の時間を置いて、第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うことを特徴とする通信方法。
  8. 請求項7において、
    前記通信相手との通信に先立ち、前記通信相手に対して、前記第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を送信することを特徴とする通信方法。
  9. 通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信方法であって、
    使用可能帯域として第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域、及び前記第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序を、前記通信相手から受信し、
    前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行った後、所与の時間を置いて、第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うことを特徴とする通信方法。
  10. 通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うための通信方法であって、
    第1のモードが指定されたときに、
    通信周波数帯域のうち妨害波が存在する周波数帯域を除く第1〜第N(Nは2以上の整数)の周波数帯域を使用可能帯域として検出し、
    前記通信相手に対して、前記第1〜第Nの周波数帯域と該第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序とを含む通信情報を送信し、
    前記使用可能帯域として検出された前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第K(1≦K≦N、Kは整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行った後、所与の時間を置いて、第L(1≦L≦N、LはKを除く整数)の周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行い、
    第2のモードが指定されたときに、
    前記使用可能帯域として第1〜第Nの周波数帯域、及び前記第1〜第Nの周波数帯域の1つを指定する順序を、前記通信相手から受信し、
    前記第1〜第Nの周波数帯域のうち第Kの周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行った後、所与の時間を置いて、第Lの周波数帯域内で前記通信相手との間でスペクトル拡散方式により通信を行うことを特徴とする通信方法。
  11. 請求項7乃至10のいずれかにおいて、
    前記スペクトル拡散方式は、
    周波数ホッピング方式又は直接拡散方式であることを特徴とする通信方法。
  12. 請求項7乃至10のいずれかにおいて、
    前記スペクトル拡散方式に代えて、直交周波数分割多重方式であることを特徴とする通信方法。
  13. 通信相手として第2の通信装置との間でスペクトル拡散方式により通信を行う第1の通信装置と、
    通信相手として前記第1の通信装置との間でスペクトル拡散方式により通信を行う前記第2の通信装置とを含み、
    前記第1の通信装置が、請求項1又は2記載の通信装置であり、
    前記第2の通信装置が、請求項3記載の通信装置であることを特徴とする通信システム。
  14. 互いにスペクトル拡散方式により通信を行う第1及び第2の通信装置を含み、
    前記第1及び第2の通信装置の一方が前記第1のモードが指定された請求項4記載の通信装置であり、又は前記第1及び第2の通信装置の他方が前記第2のモードが指定された請求項4記載の通信装置であることを特徴とする通信システム。
  15. 請求項13又は14において、
    前記スペクトル拡散方式は、
    周波数ホッピング方式又は直接拡散方式であることを特徴とする通信システム。
  16. 請求項13又は14において、
    前記スペクトル拡散方式に代えて、直交周波数分割多重方式であることを特徴とする通信システム。
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