JP2006287583A - 画像データ領域取得補間回路 - Google Patents

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Abstract


【課題】 動き補償における画像データの取得処理において、参照ピクチャ領域外仮想範囲を拡張する際、転送負荷を軽減し、復号処理の高速化、参照画像の小容量化を図ることができる画像データ領域取得補間回路を提供する。
【解決手段】 先頭アドレス発生器331で生成した先頭アドレスを先頭アドレス修正器332でデータバス35のバス幅に従い修正し、アドレス生成器333で参照ピクチャメモリ321から参照画像データを取得するためのアドレスを生成して参照ピクチャメモリ321に供給するとともに参照画像データが参照ピクチャ領域外画像データを含むか否かを示す画像領域情報を生成し、参照画像データメモリ335は参照ピクチャメモリ321から入力された参照画像データを蓄積し、参照画像データ補間器334は画像領域情報に基づいて参照画像データメモリ335において参照画像データを補間する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動画像符号化データを動き補償により復号する復号処理における参照画像データの取得及び補間を行う画像データ領域取得補間回路に関する。
従来、動画像データを情報圧縮する際、画像を形成するピクチャ内の単位領域を基準にした時間的な変化量や移動方向を用いた動き補償が利用されている。動き補償は動画像の特徴に挙げられる時間的に前後するピクチャの差が少ないことや、動く物体などの移動する画素と背景などの固定している画素とが分かれていることなどを利用し、画素データの情報量を削減する手法の一つである。
動き補償はピクチャ内の単位領域(一般的にマクロブロックと呼ぶ。以下マクロブロックとして表現する)を前ピクチャのある限られた探索範囲の中から、最も近似する範囲を探索し、その移動方向と距離(動きベクトル)を検出すると共に、元となるマクロブロックと探索した範囲との画素毎の差分を取り、その差分を情報化することで行われる。
探索される範囲は画素単位ではなく、符号化方式により1/2画素または1/4画素などが許されている。また、実際の参照ピクチャ領域の範囲外に仮想ピクチャ領域を拡張し、参照ピクチャ領域外も含む探索範囲を考慮した方式も存在する。参照ピクチャ領域外の画素成分は最外周の画素によって補間されるのが一般的である。この様子を図11に示す。
図11は参照ピクチャ領域外仮想範囲の画素拡張方法の一例を示す図である。参照ピクチャ領域の右上隅に位置する参照画像領域20に対して、参照ピクチャ領域外仮想範囲の拡張領域28は参照画像領域20の上端列の画素21〜24をコピーしたものであり、拡張領域29は右上隅の画素24をコピーしたものであり、拡張領域30は右端列の画素24〜27をコピーしたものである。
前述のように、動きベクトルは実際の参照ピクチャ領域を超えるものもある。このような場合に備え、予め参照ピクチャは参照ピクチャ領域外仮想範囲を設け、動きベクトル情報から算出される参照画像領域を指し示すメモリ上のアドレスについても、参照ピクチャ領域外仮想範囲を加味し生成することになる。
ところが参照ピクチャ領域外仮想範囲は、本来の参照ピクチャ領域の最外周画素の拡張であるにも係わらず、非常に大きなメモリ領域を消費してしまうという弊害があった。
そこで、これを解消する技術として特許文献1が開示されている。特許文献1に開示された技術は、動きベクトルによって指定された参照画像領域が参照ピクチャ領域外の仮想領域を含む場合、通常の2次元アドレスを生成するアドレス制御部において領域外画素を得るとき、補間されるべき最外周画素のアドレスになるように変換することによって拡張領域(仮想領域)を取得するものである。この結果、冗長部分であったピクチャ外仮想領域をメモリ上に確保する必要がないため、メモリ領域の削減が達成される。
WO00/36841号公報
最新の画像圧縮符号化方式は動きベクトルの精度を高めており、実際の画素を予測画像データとして用いる一方、この画素グループを用いて1/2画素または1/4画素を予測画素データとして参照することが多い。
一般的にデータ量が非常に大きい画像データは信号処理部とは別の外部メモリに配置されており、高速に画像圧縮伸張処理を行うには外部とのデータのやり取りを極力減らす必要がある。動き補償において予測画像を生成する上で、必要領域を内部記録領域に転送後、計算によって作り出す方が処理スピードは向上する。
また、画像圧縮伸張処理回路の信号処理部にはCPUやDSP、LSI等が利用されるが、これらのデバイスは外部とのデータバスがデジタル化された画素の量子化ビット幅8ビットの整数倍であることが多い。16ビット、32ビット、64ビットがよくあるデータバス幅であり、これはちょうど、それぞれ画素2個分、4個分、8個分に相当する。データバスの転送速度を向上するには、外部メモリへのアクセス単位をこのデータバス幅に揃えると良い。
このような観点で考えると、特許文献1に開示された技術は、予測画像を得るために外部メモリに対して何度もアクセスしなくてはならず、非常に転送負荷がかかっていた。また、8ビット(1画素)単位でアクセスするため、データ転送効率が上がらず、同じく処理速度の低下を招くという問題があった。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたもので、その目的は、動き補償における画像データの取得処理において、参照ピクチャ領域外仮想範囲を拡張する際、転送負荷を軽減し、復号処理の高速化、参照画像の小容量化を図ることができる画像データ領域取得補間回路を提供することにある。
本発明の画像データ領域取得補間回路は、現ピクチャ内のマクロブロックの動きベクトルから現ピクチャと前後する参照ピクチャの領域外を含む画像データを予測画像とすることが可能な動画像符号化方式により動き補償を用いて生成した動画像符号化データを、動き補償により復号する復号処理における参照画像データの取得及び補間を行う画像データ領域取得補間回路であって、前記動きベクトルに基づいて、前記参照ピクチャを格納している参照ピクチャメモリの前記参照ピクチャの領域外を含む探索範囲内の参照画像領域を指定する先頭アドレスを生成する先頭アドレス発生手段と、前記参照ピクチャメモリがデータの送受信を行うデータバスのバス幅に応じて前記先頭アドレスを修正する先頭アドレス修正手段と、前記動きベクトルに付随する情報によって与えられる前記参照画像領域のブロックパターン情報に基づいて伝送データサイズを決定し、前記参照ピクチャメモリから前記参照画像データを取得するためのアドレスを生成して前記参照ピクチャメモリに供給するとともに、前記参照画像データが参照ピクチャ領域外画像データを含むか否かを示す画像領域情報を生成するアドレス生成手段と、前記参照ピクチャメモリからの前記参照画像データを一時的に蓄積する参照画像データ蓄積手段と、前記参照画像データが前記参照ピクチャ領域外画像データを含むことを前記画像領域情報が示す場合、前記参照画像データ蓄積手段に蓄積された前記参照画像データを前記参照ピクチャの最外周の画素を拡張することにより補間する参照画像データ補間手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像データ領域取得補間回路は、前記参照ピクチャメモリに配置される前記参照ピクチャは、前記参照ピクチャ領域外画像データを含まず、かつ前記参照ピクチャ領域の前後に前記参照ピクチャ領域外画像データの必要領域分を予め確保したアドレス上に記録され蓄積されていることを特徴とする。
本発明の画像データ領域取得補間回路によれば、現ピクチャ内のマクロブロックの動きベクトルから現ピクチャと前後する参照ピクチャの領域外を含む画像データを予測画像として用いる際、動きベクトルに基づいて先頭アドレスを生成し、参照ピクチャメモリがデータの送受信を行うデータバスのバス幅に従い先頭アドレスを修正し、参照画像のブロックパターン情報に基づいて伝送データサイズを決定し参照ピクチャメモリから参照画像データを取得するためのアドレスを生成して参照ピクチャメモリに供給するとともに、参照画像データが参照ピクチャ領域外画像データを含むか否かを示す画像領域情報を生成し、参照ピクチャメモリから入力された参照画像データを参照画像データ蓄積手段に蓄積し、画像領域情報に基づいて、参照画像データ蓄積手段において参照画像データを参照ピクチャの最外周の画素を拡張して補間するので、参照ピクチャ領域内、領域外を問わず、共通の処理によって必要な参照画像領域を高速に取得することができ、取得した参照画像の属性から必要に応じて画像拡張領域を簡易な方法で補間し、復号処理の高速化、参照画像の小容量化を図ることができる。
以下、本発明の画像データ領域取得補間回路を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の画像データ領域取得補間回路の構成を示すブロック図である。動き補償によってマクロブロック単位の予測画像を参照画像から取得する画像データ領域取得と、必要に応じて拡張領域を補間する画像データの領域補間とを行う。
図1に示すように、本実施の形態の画像データ領域取得補間回路33は、現マクロブロックの動きベクトルに基づいて参照ピクチャ内の先頭アドレスを生成する先頭アドレス発生器331と、データバス35のバス幅に従い先頭アドレスを修正する先頭アドレス修正器332と、参照画像のブロックパターン情報に基づいて伝送データサイズを決定し、参照画像データを取得するためのアドレスを生成して参照ピクチャメモリ321に供給するとともに、参照画像データが参照ピクチャ領域外画像データを含むか否かを示す画像領域情報を生成して参照画像データ補間器334に供給するアドレス生成器333と、参照ピクチャメモリ321から入力された前記参照画像データを一時的に蓄積する参照画像データメモリ335と、アドレス生成器333から入力された画像領域情報に基づいて参照画像データメモリ335に蓄積された参照画像データを補間する参照画像データ補間器334とを備える。
画像データ領域取得補間回路33は画像復号装置の信号処理部31の中に構成されている。なお、画像符号化装置の全体構成は省略する。
また、アドレス生成器333は外部メモリ32中の参照ピクチャメモリ321とアドレスバス34を介して結合されており、参照画像データメモリ335は参照ピクチャメモリ321とデータバス35を介して結合されている。
一般に画像データは非常に大きいものであり、通常のNTSC(National Television Standard Committee)におけるテレビ放送をデジタル画像として記録する場合、その1ピクチャ分の画素データ量は、輝度信号の割合4、式差信号の割合1とした画像フォーマット(4:2:0)とすると、
輝度信号:(1ラインの画素数)720×(走査線)480
式差信号:(1ラインの画素数)720×(走査線)480×2(UとV)/4(割合)
の合計518400画素になり、約500kBにもなる。
参照ピクチャが1枚であれば上記の値のままであるが、双方向予測(Bピクチャ)やマルチ参照ピクチャが可能な符号化方式の場合、さらに何倍かの参照ピクチャ保存領域が必要であり、必然的に主たる信号処理部31とは別の外部メモリ32に配置されることになる。信号処理部31と別の外部メモリ32とは並列データ転送が可能なあるビット幅を持ったアドレスバス34及びデータバス35によって結合されている。
ここで、本実施の形態の画像データ領域取得補間回路33の動作を説明する。
まず、先頭アドレス発生器331は、予測画像の最小単位である領域(マクロブロックまたはサブマクロブロックとも呼ばれる)に付加された動きベクトル情報から、参照ピクチャメモリ321上に展開された現フレームと前後する参照ピクチャ内の画像領域の左上画素を示す先頭アドレスを生成する。
一般に画像データは2次元であるため、メモリのような記憶装置に記録する場合、2次元の画像データをライン順に1次元に変換して配置する。マクロブロックのような2次元の領域はライン単位に配置され、それぞれ1ラインの画素数をオフセットとしてメモリ上には等間隔で並べられることになる。
図2(a)は2次元画像領域を示す図、図2(b)は2次元画像領域の1次元メモリへの展開の様子を示す図である。外部メモリ32のデータバス幅が4画素分の32ビットの場合、16×16画素のマクロブロックは外部メモリ32上に図2(b)に示すように展開される。先頭アドレスは参照画像領域の最初の画素を指し示している。
さらに、マクロブロックのタイプには輝度信号と式差信号とでサイズが異なったり、符号化方式によって正方形や長方形の領域を許容したり、または1/2画素や1/4画素を得るためフィルタ処理を施すための周辺画素を必要としたりと様々である。したがって、予め先頭アドレスは必要領域分確保する必要があり、これら周辺領域を考慮しておく必要がある。
図3は参照画像周辺領域を考慮して変更した先頭アドレスを示す図である。1/4画素を得るためにフィルタ演算に必要な上下左右に2画素分確保した参照画像領域の1例を示し、先頭アドレスは動きベクトルが指し示す参照画像領域左上の画素から2画素だけ左、2ラインだけ上の位置へ移動することになる。これら周辺画素の個数は動画像符号化方式に依存している。
次に、先頭アドレス修正器332は、データバス幅情報によりデータ転送効率を最適化するため、先頭アドレスを修正する。例えば図2(b)に示した例のようにデータバス幅が32ビット、つまり4バイト=4画素分の場合、先頭アドレスが4で割り切れる数値であればデータバス幅と一致し、信号処理部31を構成するデバイス(CPU、DSP、LSIなど)のメモリアクセス方式が多数ビット幅アクセスをサポートするならば、4倍の効率でもってメモリ転送を行うことができる。
先頭アドレスが4で割り切れない場合は、転送効率を向上するため、先頭アドレスを4で割り切れる値へ変換することによって、上記同様、4倍の効率でメモリ転送が可能になる。図4(a)は拡大した画像転送領域を示す図、図4(b)は拡大した画像転送領域の外部メモリ上の配置を示す図である。画像転送領域を20画素×16ラインに拡大し、先頭アドレスを修正することにより、アクセス単位を拡大して転送効率を向上する。画素単位でメモリアクセスする場合の16回と比較して5回(1回で4バイト取得)に削減することができ、高速なデータ転送を行うことができる。
続いて、アドレス生成器333は、実際のメモリアクセスのためのアドレスを生成し、アドレスバス34を介して参照ピクチャメモリ321へ出力する。ブロックタイプによってライン毎の転送量が変化し、また先頭アドレスを修正した場合は、正しく必要な領域が得られるよう同じくライン毎の転送量を変化させる必要があり、アドレス生成器333において、これらライン毎の転送量を制御している。実際のメモリ上では図4(b)に示したライン1〜16の範囲を順次指し示すようなアドレスを生成することになる。但しアクセス単位はデータバス幅と合致するアドレス単位となる。
また、アドレス生成器333は、参照画像データが参照ピクチャ領域外画像データを含むか否かを示す画像領域情報を生成し、参照画像データ補間器334に出力する。
参照ピクチャメモリ321は指定されたアドレスにより画像データを確定し、データバス35を介して信号処理部31内の参照画像データメモリ335へ伝送する。
参照画像データメモリ335は一時的に画像データを保存する内部メモリに相当する。なお、この部分はデータキャッシュでも良い。
参照画像データ補間器334では、指定された参照画像領域が実際の参照ピクチャ領域内か領域外かをアドレス生成器333から送られてくる画像領域情報に従い判定し、参照領域外であれば、例えば図10に示したような所定の法則により拡張領域を補間する。参照ピクチャ領域内であれば補間処理は必要なく、参照画像データは参照画像データメモリ335内のデータのままとなる。
これ以降、1/2画素、1/4画素の作成や予測画像と予測差分値による画像データの生成に、上記で得られた参照画像データが使用される。
次に、画像データ領域取得補間回路33の各々のブロックについて、図5乃至図7に基づいてさらに詳しく説明する。図5は参照ピクチャ領域外に参照画像領域が含まれる場合の修正先頭アドレスの位置と有効画素、無効画素の領域を示す図、図6は先頭アドレスと参照ピクチャ領域外仮想範囲との関係を示す図、図7(a)は参照画像の有効画素、無効画素を示す図、図7(b)は参照画像の有効画素、無効画素の外部メモリ上の配置を示す図である。
例として挙げるのは、MPEG−4 AVC(MPEG−4 Part10:Advanced Video Coding)等で用いられる輝度信号における参照画像領域取得の様子であり、MPEG−4 AVCでは1/2画素や1/4画素を求めるためにフィルタリング処理を施すことから、動きベクトルによって与えられる画像領域の外側にフィルタ演算用画素が必要である(図3)。
また、参照画像は参照ピクチャ領域外を含む参照画像領域を取得する場合を想定する。参照ピクチャ領域内の例は上記の説明で述べているため、ここでは省略する。
ピクチャサイズは720×480画素、基準となるマクロブロックサイズは16×16画素とし、フィルタ演算用参照画像領域外画素数は上下左右2画素として仮定する。使用する信号処理部31と外部メモリ32とを結合するデータバス35のデータバス幅は32ビットである。図5に示した現マクロブロック36を対象とする。
現マクロブロック36の位置は左上座標(688,16)で表現される。参照画像領域37を指し示す現マクロブロック36に与えられた動きベクトルは(28,−8)である。実際の転送領域である、参照画像領域37の上下左右にそれぞれ2画素分を確保した20画素×20画素が必要領域になる。
まず、先頭アドレス発生器331は動きベクトル情報(28,−8)から、参照ピクチャの参照画像領域37の左上画素(716,8)を取得することができる。さらにブロックパターン情報から実際に必要とされる画像領域(20×20画素)の詳細が判明し、先に求めた先頭アドレスからフィルタ演算用画素数分を考慮し、先頭アドレス(714,6)を付け替える。
次に、先頭アドレス修正器332にてデータバス幅情報からデータ転送最適化を図るメモリアクセス単位を取得し、先頭アドレスを修正する。先頭アドレス発生器331で得た先頭アドレスはアクセス単位32ビット(4画素)の条件に合致しないため、さらに先頭アドレスの修正が行われ、修正後の先頭アドレスは(712,6)に変わる。
これまではピクチャ上の座標点(2次元)で先頭アドレスを表現してきたが、始めから1次元のアドレスを割り当てても構わない。次に2次元から1次元への変換を説明する。
参照ピクチャ左上の画素を基準アドレスとし、ここではPaと表現する。任意の画素のアドレスAは座標点が(x,y)ならば、以下の式により簡単に求めることができる。
A=Pa+(720×y)+x (数式1)
1ラインが720画素なので、2ライン目の一番左の画素(0,1)のアドレスはA=Pa+720である。同様にして、前記の例では修正後の先頭アドレスの座標点が(712,6)であるので、参照ピクチャメモリ321上のアドレスAはA=Pa+5032となる。
ここで注意しなければならないのは、参照ピクチャメモリ321上に実際には存在しない参照ピクチャ領域外の仮想範囲に対しアクセスすることである。まず、取得する参照画像領域の中に参照ピクチャ領域外仮想範囲が含まれるか否かを判定する必要がある。判定する方法を説明する。まず、参照ピクチャ領域内で先頭アドレスの位置を検出する。そして、図6に網目模様で示した範囲(700×460)内に先頭アドレスが存在していれば、参照ピクチャ領域内に参照画像が完全に含まれることになるので、参照画像領域の中に参照ピクチャ領域外仮想範囲が含まれることはない。
次に、非存在画素に対してアクセスする問題であるが、実際に参照ピクチャメモリ321上にアクセスする部分は、図7(b)に示すように、実は取得する有効画素の前後の画素が記録されている。図7(b)に示す無効画素領域は次ラインの左端から始まる12画素分に相当している。したがって参照ピクチャ領域外の仮想範囲から参照画像領域37を取得する行為、言い換えれば参照ピクチャメモリ321上に記録されている無効画素データを読み取る行為は、なんら他の部分に影響を与える事はなく、いわゆる空読みをしているだけである。
これら無効画素領域は後述の参照画像データ補間器334にて、正しい拡張領域用画素データに書き換えられることになる。座標上、参照ピクチャ領域の左側と上側に位置する仮想範囲は座標点を負の値で表すことで、(数式1)で示した2次元から1次元への変換式をそのまま用いることができ、参照画像が参照ピクチャ領域内、領域外を意識することなく、外部メモリ32から参照画像データメモリ335へ必要領域をブロックサイズに応じた転送サイズ分転送すればよい。
参照画像データメモリ335へ転送された参照画像データは図7(a)に示す領域24画素×20ラインの状態で記録されている。最後に参照画像データ補間器334によって無効画素を拡張領域画素データに書き換える。有効画素領域情報はアドレス生成器333から取得する。有効画像領域右端の画素を右方向へ拡張することで、参照画像データを補間する。既に内部メモリに参照画像が配置されているため、外部メモリ32より高速に画像データの補間を行うことができる。
また、本来の画素データではない仮想領域を含む参照画像領域が予測画像として用いられる可能性は、ピクチャの状態にもよるが極めて低いものである。本発明のように必要なときに必要なだけ参照ピクチャ領域外画像データを補間することで、拡張処理を最小限の負荷に抑えることができる。
次に、外部メモリ32における参照ピクチャの配置の仕方について説明する。参照ピクチャ領域外拡張範囲の画素データは保持しないことを既に述べたが、メモリアクセスの際の無効画素データを取得する空読み分データ領域が必要となる。この空読みするアドレスは、実際のメモリ上に存在するアドレス空間に無くてはならない。
図8は外部メモリ上における参照ピクチャの配置方法の一例を示す図である。複数ある参照ピクチャは連続して配置されてもよいがメモリ空間の内、最初の参照ピクチャ41の前と最後の参照ピクチャ43の後に参照ピクチャ領域外仮想範囲分の画素データが収まる空間(空読み用保護エリア)を確保しておく。
仮想範囲の画素を上下左右それぞれ20画素とすれば、確保するメモリ空間は20×(1ライン分の画素数)+20で求めることができる。ここで、1ライン分の画素数は水平画素数に加えて、左右の参照ピクチャ領域外仮想範囲の画素数、計40個を含む値である。それらの空間には、他の信号処理で使用する係数や初期化用データを配置すれば、メモリ領域を節約できる。
また、前後する参照ピクチャ同士で仮想範囲を重複する形に配置しても弊害は無く、メモリ空間の有効活用ができる。
このように、本実施の形態によれば、外部メモリ32にある参照ピクチャからの参照画像データを取得する際、データバス35のデータバス幅を考慮したアドレス修正を加えたメモリアクセスによってデータ転送効率を向上し、参照画像データメモリ335上での拡張領域補間処理によって外部メモリ32へのアクセスをデータ転送にまつわる種類のみに削減したため、アクセス回数の減少、参照ピクチャ領域内外を問わないアドレス生成による画像データ取得の結果、画像復号処理の簡潔化を図ることができ、復号処理の高速化やメモリ領域削減による低コスト化を達成することができる。
なお、上記説明では画像復号装置における参照画像取得処理及び拡張処理を図1に示すような信号処理部31によって行っていたが、コンピュータ等で扱われるソフトウェアプログラムで実現しても良い。この場合について、図9及び図10に基づいて説明する。図9はソフトウェアプログラムによって画像データ領域取得補間処理を実行する画像データ領域取得補間回路の構成を示すブロック図、図10は画像データ領域取得補間処理プログラムを示すフローチャートである。
図9に示すように、画像データ領域取得補間回路51は、ROM54に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する信号処理部52と、外部メモリ53と、図10に示すフローチャートがプログラムとして記録されているROM54とからなる。外部メモリ53は参照ピクチャを蓄積する参照ピクチャメモリ531を有し、信号処理部52は参照ピクチャメモリ531から入力された前記参照画像データを一時的に蓄積する参照画像データメモリ521を有する。
次に、画像データ領域取得補間回路51の動作を説明する。図10に示すフローチャートのように、まずステップS10では、信号処理部52は現マクロブロックに付加された動きベクトル、ブロックパターン情報及びデータバス幅情報を取得及び解読する。
次いで、ステップS20では、信号処理部52はステップS10で取得した動きベクトル情報とブロックパターン情報とから先頭アドレスを生成し、データバス幅情報によりデータ転送効率を最適化するように先頭アドレスを修正する。そしてブロックパターン情報と先頭アドレスを用いてメモリアクセス用アドレスを生成する。
次いで、ステップS30では、信号処理部52は参照ピクチャメモリ531からステップS20で生成したアドレスを用いて参照画像データを取得し、参照画像データメモリ521に一旦保存する。
そして、ステップS40では、信号処理部52は取得した参照画像データが参照ピクチャ領域外仮想範囲を含むか否かを判定する。判定の結果含まれていない(NO)場合は既に取得した参照画像データはそのまま以後の処理に利用する。一方、参照ピクチャ領域外仮想範囲を含む(YES)場合は、ステップS50において、信号処理部52は参照ピクチャ領域外データを参照ピクチャ領域内データの最外周画素を拡張することにより補間する。アドレス生成方法及び仮想範囲画素データの拡張方法は、前述の具体例に準ずる。
本発明の一実施の形態の画像データ領域取得補間回路の構成を示すブロック図である。 (a)は2次元画像領域を示す図、(b)は2次元画像領域の1次元メモリへの展開の様子を示す図である。 参照画像周辺領域を考慮して変更した先頭アドレスを示す図である。 (a)は拡大した画像転送領域を示す図、(b)は拡大した画像転送領域の外部メモリ上の配置を示す図である。 参照ピクチャ領域外に参照画像領域が含まれる場合の修正先頭アドレスの位置と有効画素、無効画素の領域を示す図である。 先頭アドレスと参照ピクチャ領域外仮想範囲との関係を示す図である。 (a)は参照画像の有効画素、無効画素を示す図、(b)は参照画像の有効画素、無効画素の外部メモリ上の配置を示す図である。 外部メモリ上における参照ピクチャの配置方法の一例を示す図である。 ソフトウェアプログラムによって画像データ領域取得補間処理を実行する画像データ領域取得補間回路の構成を示すブロック図である。 画像データ領域取得補間処理プログラムを示すフローチャートである。 参照ピクチャ領域外仮想範囲の画素拡張方法の一例を示す図である。
符号の説明
31,52 信号処理部
32,53 外部メモリ
321,531 参照ピクチャメモリ
33,51 画像データ領域取得補間回路
331 先頭アドレス発生器
332 先頭アドレス修正器
333 アドレス生成器
334 参照画像データ補間器
335,521 参照画像データメモリ
34 アドレスバス
35 データバス
36 現マクロブロック
37 参照画像領域
41〜43 参照ピクチャ
54 ROM

Claims (2)

  1. 現ピクチャ内のマクロブロックの動きベクトルから現ピクチャと前後する参照ピクチャの領域外を含む画像データを予測画像とすることが可能な動画像符号化方式により動き補償を用いて生成した動画像符号化データを、動き補償により復号する復号処理における参照画像データの取得及び補間を行う画像データ領域取得補間回路であって、
    前記動きベクトルに基づいて、前記参照ピクチャを格納している参照ピクチャメモリの前記参照ピクチャの領域外を含む探索範囲内の参照画像領域を指定する先頭アドレスを生成する先頭アドレス発生手段と、
    前記参照ピクチャメモリがデータの送受信を行うデータバスのバス幅に応じて前記先頭アドレスを修正する先頭アドレス修正手段と、
    前記動きベクトルに付随する情報によって与えられる前記参照画像領域のブロックパターン情報に基づいて伝送データサイズを決定し、前記参照ピクチャメモリから前記参照画像データを取得するためのアドレスを生成して前記参照ピクチャメモリに供給するとともに、前記参照画像データが参照ピクチャ領域外画像データを含むか否かを示す画像領域情報を生成するアドレス生成手段と、
    前記参照ピクチャメモリからの前記参照画像データを一時的に蓄積する参照画像データ蓄積手段と、
    前記参照画像データが前記参照ピクチャ領域外画像データを含むことを前記画像領域情報が示す場合、前記参照画像データ蓄積手段に蓄積された前記参照画像データを前記参照ピクチャの最外周の画素を拡張することにより補間する参照画像データ補間手段と
    を備えたことを特徴とする画像データ領域取得補間回路。
  2. 前記参照ピクチャメモリに配置される前記参照ピクチャは、前記参照ピクチャ領域外画像データを含まず、かつ前記参照ピクチャ領域の前後に前記参照ピクチャ領域外画像データの必要領域分を予め確保したアドレス上に記録され蓄積されていることを特徴とする請求項1に記載の画像データ領域取得補間回路。
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