JP2006287378A - ノイズ除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノイズ成分の除去を短時間で行うことができるノイズ除去装置を提供する。
【解決手段】 撮像素子20を用いた撮影の条件に応じて該撮像素子の出力に含まれるダークシェーディング成分(Nb)を算出する第1算出手段13と、撮影の条件に応じて撮像素子の出力に含まれる固定パターンノイズ成分(Na')を算出する第2算出手段15と、撮像素子を露光したときに得られる撮影の条件での出力からダークシェーディング成分(Nb)および固定パターンノイズ成分(Na')を減算する減算手段(16,17)とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像素子の出力に含まれるノイズ成分を除去するノイズ除去装置に関する。
撮像素子の出力に含まれるノイズ成分(固定パターンノイズ成分など)を除去するために、少なくとも1画面分の遮光データを撮像素子から読み出してフレームメモリに格納し、露光データからフレームメモリ内の遮光データを減算することが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
特開平11−177891号公報
しかし、上記の装置では、露光データを読み出す期間とは別に、少なくとも1画面分の遮光データを読み出す期間が必要となる。例えば1画面分の遮光データを読み出す場合、その期間は、露光データを読み出す期間と同程度の長さになる。このため、ノイズ成分の除去に長い時間が掛かり、その分だけ最終的な撮像データを得るまでの時間も長くなってしまう。
本発明の目的は、ノイズ成分の除去を短時間で行うことができるノイズ除去装置を提供することにある。
請求項1に記載のノイズ除去装置は、撮像素子を用いた撮影の条件に応じて該撮像素子の出力に含まれるダークシェーディング成分を算出する第1算出手段と、前記撮影の条件に応じて前記出力に含まれる固定パターンノイズ成分を算出する第2算出手段と、前記撮像素子を露光したときに得られる前記撮影の条件での前記出力から前記ダークシェーディング成分および前記固定パターンノイズ成分を減算する減算手段とを備えたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のノイズ除去装置において、前記撮像素子を遮光したときに得られる前記撮影の条件での前記出力のうち1ラインを読み出すデータ読出手段を備え、前記第1算出手段は、前記1ラインのデータに対してローパスフィルタ処理を施すことにより、前記ダークシェーディング成分を算出するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のノイズ除去装置において、前記撮像素子を遮光したときに得られる前記撮影の条件での前記出力のうち一部の複数ラインを読み出すデータ読出手段を備え、前記第1算出手段は、前記複数ラインのデータに対して加算平均処理を施すことにより1ラインのデータを生成し、該1ラインのデータに対してローパスフィルタ処理を施すことにより、前記ダークシェーディング成分を算出するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のノイズ除去装置において、前記ダークシェーディング成分に対応する既知のデータを予め記憶する記憶手段を備え、前記第1算出手段は、前記撮影の条件に応じて前記既知のデータを補正することにより、前記ダークシェーディング成分を算出するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のノイズ除去装置において、前記固定パターンノイズ成分に対応する既知のデータを予め記憶する記憶手段を備え、前記第2算出手段は、前記撮影の条件に応じて前記既知のデータを補正することにより、前記固定パターンノイズ成分を算出するものである。
請求項6に記載の発明は、撮像素子を用いた撮影の条件に応じて該撮像素子の出力に含まれるダークシェーディング成分を選択する第1選択手段と、前記撮影の条件に応じて前記出力に含まれる固定パターンノイズ成分を選択する第2選択手段と、前記撮像素子を露光したときに得られる前記撮影の条件での前記出力から前記ダークシェーディング成分および前記固定パターンノイズ成分を減算する減算手段とを備え、前記第1選択手段は、前記ダークシェーディング成分に対応する複数の既知の第1データを予め記憶する記憶部を有し、該複数の既知の第1データのうち何れか1つを前記撮影の条件に応じて前記ダークシェーディング成分として選択し、前記第2選択手段は、前記固定パターンノイズ成分に対応する複数の既知の第2データを予め記憶する記憶部を有し、該複数の既知の第2データのうち何れか1つを前記撮影の条件に応じて前記固定パターンノイズ成分として選択するものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6の何れか1項に記載のノイズ除去装置において、前記減算手段は、前記ダークシェーディング成分と前記固定パターンノイズ成分を加算し、加算後のデータを前記出力から減算するものである。
本発明のノイズ除去装置によれば、ノイズ成分の除去を短時間で行うことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態のノイズ除去装置10は、例えばデジタルカメラなどの撮像装置に組み込まれ、図1に示す通り、撮像素子20の後段に配置される。撮像素子20は、例えばCCDセンサやCMOSセンサなどである。CMOSセンサの場合、撮像素子20の各画素に蓄積された電荷は、画素アンプで電化電圧変換され、カラムバッファと水平伝送路とを介して出力アンプに導かれ、外部に出力される。さらに、撮像素子20の出力は、不図示のA/D変換器などを介した後、デジタルデータとして本実施形態のノイズ除去装置10に導かれる。
ここで、撮像素子20の出力に含まれるノイズ成分について説明する。撮像素子20の出力に含まれるノイズ成分には、主に、固定パターンノイズ成分、ダークシェーディング成分がある。
固定パターンノイズ成分は、各カラムバッファのオフセット量の不均一に起因するため、垂直方向に沿った縦すじ状に現れる。固定パターンノイズ成分のレベルは、垂直方向の各ライン内で略一定となる。また、そのレベルは、撮像素子20を用いた撮影の条件のうち、例えばISO感度,電圧などに依存して変動するが、再現性を持つ。さらに、撮像素子20の種類によっては、固定パターンノイズ成分のレベルが撮影時の温度に依存することもある。
ダークシェーディング成分は、水平伝送路における電圧の伝搬遅延に起因するため、垂直方向の各ラインから撮像素子20の出力アンプまでの水平距離が長いほど、そのレベルが大きくなる。また、ダークシェーディング成分のレベルは、撮像素子20を用いた撮影の条件のうち、例えば温度,ISO感度,電圧などに依存して変動するが、再現性を持つ。なお、画素アンプからカラムバッファまでの伝搬遅延は非常に小さいため、ダークシェーディング成分のレベルは、垂直方向の各ライン内で略一定と考えられる。
撮像素子20の前面のシャッタ2Aを閉めて遮光した場合でもシャッタ2Aを開けて露光した場合でも、撮像素子20の出力には、上記のノイズ成分(固定パターンノイズ成分やダークシェーディング成分)が、撮影の条件に応じたレベルで含まれる。シャッタ2Aを開けて露光した場合には、被写体像に応じたシグナル成分と上記のノイズ成分とが重畳して、撮像素子20の出力となる。
本実施形態のノイズ除去装置10は、撮像素子20の出力に含まれるノイズ成分(固定パターンノイズ成分とダークシェーディング成分)の除去を短時間で行える装置である。撮像素子20のシャッタ2Aを開けて露光したとき、ノイズ除去装置10によって上記のノイズ成分が除去された後の最終的な撮像データは、被写体像に応じたシグナル成分からなる。
本実施形態では、固定パターンノイズ成分の温度依存性が非常に小さく、固定パターンノイズ成分のレベルが温度以外の撮影の条件(例えば露光時間(シャッター速度),ISO感度,電圧など)に依存して変動する場合を例に、ノイズ除去装置10の説明を行う。
このような場合、撮影時の温度をモニタする必要がないため、デジタルカメラなどの撮像装置において温度センサを省略できる。なお、ダークシェーディング成分は撮像素子20の種類に拘わらず撮影時の温度に大きく依存するが、本実施形態では、そのレベルを撮影ごとに実測するため、温度センサを省略しても問題はない。
本実施形態のノイズ除去装置10には、図1に示す通り、切換部11と、ラインメモリ12と、ダークシェーディング算出部13と、ROM14と、固定パターンノイズ算出部15と、加算部16と、減算部17とが設けられる。
切換部11は、撮像装置の制御部21からの制御信号に基づいて、撮像素子20の出力先をラインメモリ12または減算部17に切り換える。この制御部21による切換部11の切り換え制御は、制御部21による撮像素子20の読み出し制御と同期して、図2のようなタイミングで行われる。
制御部21は、撮像装置のレリーズ操作を検知すると、これをトリガとしてノイズ除去装置10の切換部11をラインメモリ12の方に切り換えると共に、シャッタ2Aを閉めて遮光した状態で撮像素子20の読み出しを開始する。この場合には、撮像素子20の出力(つまり遮光データ)が、ラインメモリ12に導かれる。
また、遮光データの読み出しが終了すると、制御部21は、シャッタ2Aを開けて撮像素子21を露光し、所定時間後、シャッタ2Aを閉める。そして、切換部11を減算部17の方に切り換えると共に、撮像素子20の読み出しを開始する。この場合には、撮像素子20の出力(つまり露光データ)が、減算部17に導かれる。
この減算部17には、露光データの他、ラインメモリ12とダークシェーディング算出部13とROM14と固定パターンノイズ算出部15と加算部16とを用いて求められたノイズ成分(固定パターンノイズ成分とダークシェーディング成分)が導かれる。ノイズ成分の算出について次に説明する。
本実施形態のノイズ除去装置10では、撮像装置のレリーズ操作の直後(撮像素子20の露光前)、撮像素子20を遮光したときに得られる撮像素子20の出力(遮光データ)のうち一部の複数ラインを読み出して、ラインメモリ12に記憶させる。読み出しライン数mは予め指定され、この読み出しライン数mに対応する個数のラインメモリ12が予め用意されている。そして、複数ラインの遮光データは、各ラインごとに、各ラインメモリ12に格納される。このような遮光データの読み出しは、実際の撮影の条件に合わせて行われる。
複数ラインの遮光データのプロファイルには、例えば図3(a)に示すように、固定パターンノイズ成分(Na)とダークシェーディング成分(Nb)とが含まれ、また、不図示のランダムノイズ成分も含まれる。図3(a)には4ライン分のプロファイル((1)〜(4))を例示した。図3(a)の横軸は位置、縦軸はレベルを表す。固定パターンノイズ成分(Na)とダークシェーディング成分(Nb)は、ライン(1)〜(4)ごとに、そのプロファイルが略一定である。ランダムノイズ成分のプロファイル(不図示)は、各ラインごとに異なっている。
本実施形態のノイズ除去装置10では、上記のような遮光データの読み出しを終えると、各ラインメモリ12の遮光データをダークシェーディング算出部13に出力する。
ダークシェーディング算出部13では、まず、各ラインメモリ12の遮光データの同一アドレスどうしでレベルを加算し、図3(b)に示すようなプロファイルのデータを生成する。次に、加算後のデータ(図3(b))の各レベルを読み出しライン数mで除算し、図3(c)に示すようなプロファイルのデータを生成する。このように複数ラインの遮光データを加算して除算する処理は、複数ラインの遮光データに対する加算平均処理である。
複数ラインの遮光データに対して加算平均処理を施すことにより、読み出しライン数mに応じてランダムノイズ成分を低減することができ、ランダムノイズ成分の低減された1ラインの遮光データ(図3(c))を生成することができる。加算平均処理では、読み出しライン数mが多いほどランダムノイズ成分を効果的に低減できる。例えば撮像素子20の水平方向のライン数が2000本の場合、読み出しライン数mとしては32ライン以上が好ましく、128ライン程度がより好ましい。
さらに、ダークシェーディング算出部13では、加算平均処理が終わると、1ラインの遮光データ(図3(c))に対して水平方向のローパスフィルタ処理を施す。ローパスフィルタ処理には、例えばメディアン処理などがある。
ローパスフィルタ処理では周波数分離が困難なため、残存しているランダムノイズ成分を確実に低減しようとすると、固定パターンノイズ成分(Na)も併せて除去される。このようなローパスフィルタ処理の結果、図3(d)に示すようなプロファイルのダークシェーディング成分(Nb)を算出することができる。このダークシェーディング成分(Nb)は、1ラインのデータであり、後段の加算部16に出力される。
また一方、本実施形態のノイズ除去装置10では、撮像装置の工場出荷時に所定の条件で測定された固定パターンノイズ成分(Nc)(上記の固定パターンノイズ成分(Na)に対応する既知のデータ)が、ROM14に予め記憶されている。ROM14の記憶内容は、例えば、固定パターンノイズ成分(Nc)の発生位置に対応するアドレスの情報と、各発生位置でのレベルの情報とを含む。これをプロファイルとして示すと、例えば図4(a)のようになる。
ノイズ除去装置10の固定パターンノイズ算出部15は、撮像装置のレリーズ操作の後、撮影の条件(ISO感度,電圧など)に関する情報を取り込み、ROM14に予め記憶された固定パターンノイズ成分(Nc)のレベルを撮影の条件に応じて補正する。この補正処理により、現在の撮影の条件に合致した固定パターンノイズ成分(Na')を算出することができる(図4(b))。この固定パターンノイズ成分(Na')は、1ラインのデータであり、後段の加算部16に出力される。
そして、加算部16では、上記のダークシェーディング算出部13において算出された図3(d)に示すダークシェーディング成分(Nb)と、固定パターンノイズ算出部15において算出された図4(b)に示す固定パターンノイズ成分(Na')を取り込み、同一アドレスどうしでレベルを加算し、図5に示すプロファイルのデータを生成する。このデータは、撮像素子20の出力に含まれるノイズ成分の水平方向の1ラインのデータであり、減算部17のメモリに格納される。
このように、本実施形態のノイズ除去装置10では、撮像装置のレリーズ操作の直後に遮光データを読み出し(図2参照)、その遮光データを用いて図3(d)に示すダークシェーディング成分(Nb)を算出すると共に、レリーズ操作にて確定した撮影の条件に応じてROM14の固定パターンノイズ成分(Nc)を補正して、図4(b)に示す固定パターンノイズ成分(Na')を算出する。そして、これらの各成分を加算し、加算後のデータを減算部17のメモリに格納する(図5)。
ダークシェーディング算出部13と固定パターンノイズ算出部15と加算部16における演算処理は、撮像素子20の露光中(図2参照)に終了するため、シャッタ2Aを開けて撮像素子20を露光したときに得られる撮像素子20の出力(露光データ)の読み出しが開始されたときには、既に、撮像素子20のノイズ成分に関わる1ラインのデータ(図5)が減算部17のメモリに格納されている。
このため、ノイズ除去装置10の減算部17では、撮像素子20から読み出された露光データ(図6(a))を順に取り込みながら、水平方向の各ラインごとに、その露光データからメモリ内のデータ(図5)を減算していく。その結果、露光データに含まれるノイズ成分(固定パターンノイズ成分(Na')とダークシェーディング成分(Nb))が除去され、被写体像に応じたシグナル成分からなる最終的な撮像データ(図6(b))を得ることができる。
なお、露光データに含まれるノイズ成分(固定パターンノイズ成分(Na')とダークシェーディング成分(Nb))は、垂直方向の各ライン内で略一定と考えられる。このため、減算部17のメモリ内の同じデータ(図5)を露光データの水平方向の各ラインに適用して減算処理を行っても、露光データの全ラインで、そのノイズ成分を良好に除去することができる。
上記のように、本実施形態のノイズ除去装置10では、撮像素子20の出力に含まれるダークシェーディング成分(Nb)を算出するために、撮像素子20から遮光データを読み出す際、遮光データのうち一部の複数ライン(例えば32ライン)のみを読み出すため、その読み出し期間を露光データの読み出し期間より確実に短くすることができる。
例えば、撮像素子20の水平方向のライン数を2000本とし、遮光データの読み出しライン数mを32ラインとした場合、遮光データの読み出し期間は、露光データの読み出し期間の1.6%の長さになる。
また、撮像素子20から読み出した遮光データに基づく演算処理(ダークシェーディング成分(Nb)の算出)や、ROM14に格納された既知のデータに基づく演算処理(固定パターンノイズ成分(Na')の算出)、さらに、加算部16における演算処理は、短時間で行われ、撮像素子20の露光中に終了する。
したがって、本実施形態のノイズ除去装置10によれば、撮像素子20の出力に含まれるノイズ成分(固定パターンノイズ成分(Na')とダークシェーディング成分(Nb))の除去を短時間で行うことができる。その結果、最終的な撮像データ(図6(b))を得るまでの時間も確実に短縮することができる。
さらに、本実施形態のノイズ除去装置10では、ダークシェーディング成分(Nb)を算出する際に、複数ラインの遮光データの加算平均処理(図3(a)→(b)→(c))を行い、その後のデータに対してローパスフィルタ処理(図3(c)→(d))を施すため、ランダムノイズ成分を確実に低減することができる。すなわち、算出されたダークシェーディング成分(Nb)に、ランダムノイズ成分が残存することはない。したがって、減算処理の際にランダムノイズ成分に起因して新たなノイズ成分が付加される事態を回避できる。
また、本実施形態のノイズ除去装置10では、撮影の条件(温度,ISO感度,電圧など)に大きく依存するダークシェーディング成分(Nb)を、実測した遮光データに基づいて算出するため、常に、撮影の条件に応じたレベルのダークシェーディング成分(Nb)を得ることができる。また、固定パターンノイズ成分(Na')のレベルが温度以外の撮影の条件(例えばISO感度,電圧など)に依存して変動する場合、そのパラメータに応じてROM14のデータを補正するため、常に、撮影の条件に応じたレベルの固定パターンノイズ成分(Na')を得ることができる。したがって露光データのノイズ成分を良好に除去することができる。
さらに、本実施形態のノイズ除去装置10では、ダークシェーディング成分(Nb)と固定パターンノイズ成分(Na')とを加算し、加算後のデータ(図5)を露光データの各ラインから減算するため、その減算処理を1回で済ますことができる。したがって、リアルタイム処理が可能となり、露光データを撮像素子20から読み出しながら順にノイズ除去を行い、最終的な撮像データ(図6(b))として出力することができる。
また、本実施形態のノイズ除去装置10では、撮像素子20から遮光データを読み出す際にラインメモリ12を使用するため、従来のようにフレームメモリを使用する場合と比較してバッファメモリの容量を節約することができ、部品の小型化、低コスト化、省電力を実現できる。本実施形態のノイズ除去装置10で必要となるバッファメモリの容量は、概略、遮光データの読み出しライン数mに応じて決まる。
本実施形態の各構成要素と請求項の各構成要素との対応関係は次の通りである。ダークシェーディング算出部13は、請求項の「第1算出手段」に対応する。固定パターンノイズ算出部15は「第2算出手段」に対応する。加算部16と減算部17とは総じて「減算手段」に対応する。切換部11とラインメモリ12とは総じて「データ読出手段」に対応する。ROM14は「記憶手段」に対応する。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、撮像素子20の露光前に遮光データを読み出したが(図2)、遮光データの読み出しを露光後に行っても構わない。この場合でも、遮光データの読み出し期間を露光データの読み出し期間より確実に短くできるため、上記と同様に、短時間で露光データのノイズ成分を除去することができる。
また、上記した実施形態では、複数ラインの遮光データを読み出したが(図3(a))、1ラインの遮光データのみを読み出しても構わない。この場合、ダークシェーディング成分(Nb)を算出する際の加算平均処理を省略して、ローパスフィルタ処理のみを施すことにより、ランダムノイズ成分と固定パターンノイズ成分(Na)を低減すればよい。
さらに、上記した実施形態では、ダークシェーディング算出部13と固定パターンノイズ算出部15の後段に加算部16を設けて、ダークシェーディング成分(Nb)と固定パターンノイズ成分(Na')とを加算し、加算後のデータ(図5)を露光データの各ラインから減算したが、本発明はこれに限定されない。ダークシェーディング成分(Nb)と固定パターンノイズ成分(Na')とを加算せずに、別々に露光データの各ラインから減算する場合にも、本発明を適用できる。
また、上記した実施形態では、遮光データを実測してダークシェーディング成分(Nb)を算出したが、本発明はこれに限定されない。固定パターンノイズ成分(Na')と同様に、ダークシェーディング成分(Nb)も再現性があるため、撮像装置の工場出荷時にROMに記憶させた既知のデータ(所定の条件で測定されたダークシェーディング成分)を撮影の条件に応じて補正し、補正後のデータをダークシェーディング成分(Nb)としてもよい。この場合、撮影の条件として撮影時の温度に関する情報も必須であり、撮像装置には温度センサが必須となる。温度センサを備えた撮像装置に本発明のノイズ除去装置を組み込む場合、遮光データを実測せずに演算処理のみで、ダークシェーディング成分(Nb)を求めることができる。したがって、遮光データを実測する場合と比較してノイズ除去に要する時間をさらに短縮できる。
さらに、上記した実施形態では、固定パターンノイズ成分の温度依存性が非常に小さい場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。固定パターンノイズ成分の温度依存性が大きい場合、ROM14に記憶させた既知のデータを撮影の条件に合わせて補正する際には、撮像装置に温度センサを設けて、温度センサの出力も加味して補正することが好ましい。
また、上記した実施形態では、ダークシェーディング成分(Nb)と固定パターンノイズ成分(Na')とを算出する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。工場出荷時に、ダークシェーディング成分に対応する複数の既知の第1データ(複数の異なる条件で測定されたもの)を予めROMに記憶させ、撮影の条件に応じて複数の第1データのうち何れか1つをダークシェーディング成分(Nb)として選択してもよい。同様に、固定パターンノイズ成分に対応する複数の既知の第2データ(複数の異なる条件で測定されたもの)を予めROMに記憶させておき、撮影の条件に応じて複数の第2データのうち何れか1つを固定パターンノイズ成分(Na')として選択してもよい。このような選択処理を行う場合、複数の撮影の条件と第1データと第2データとを対応づけてテーブルとしてROMに記憶させることが好ましい。
本実施形態のノイズ除去装置10の全体構成を示すブロック図である。 撮像素子20の読み出し制御とノイズ除去装置10の切換部11の切り換え制御のタイミングを説明する図である。 ダークシェーディング成分(Nb)の算出を説明する図である。 固定パターンノイズ成分(Na')の算出を説明する図である。 減算部17のメモリに格納されたノイズ成分に関わる1ラインのデータを説明する図である。 減算部17における減算処理を説明する図である。
符号の説明
10 ノイズ除去装置
11 切換部
12 ラインメモリ
13 ダークシェーディング算出部
14 ROM
15 固定パターンノイズ算出部
16 加算部
17 減算部
20 撮像素子
2A シャッタ
21 制御部

Claims (7)

  1. 撮像素子を用いた撮影の条件に応じて該撮像素子の出力に含まれるダークシェーディング成分を算出する第1算出手段と、
    前記撮影の条件に応じて前記出力に含まれる固定パターンノイズ成分を算出する第2算出手段と、
    前記撮像素子を露光したときに得られる前記撮影の条件での前記出力から前記ダークシェーディング成分および前記固定パターンノイズ成分を減算する減算手段とを備えた
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
  2. 請求項1に記載のノイズ除去装置において、
    前記撮像素子を遮光したときに得られる前記撮影の条件での前記出力のうち1ラインを読み出すデータ読出手段を備え、
    前記第1算出手段は、前記1ラインのデータに対してローパスフィルタ処理を施すことにより、前記ダークシェーディング成分を算出する
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
  3. 請求項1に記載のノイズ除去装置において、
    前記撮像素子を遮光したときに得られる前記撮影の条件での前記出力のうち一部の複数ラインを読み出すデータ読出手段を備え、
    前記第1算出手段は、前記複数ラインのデータに対して加算平均処理を施すことにより1ラインのデータを生成し、該1ラインのデータに対してローパスフィルタ処理を施すことにより、前記ダークシェーディング成分を算出する
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
  4. 請求項1に記載のノイズ除去装置において、
    前記ダークシェーディング成分に対応する既知のデータを予め記憶する記憶手段を備え、
    前記第1算出手段は、前記撮影の条件に応じて前記既知のデータを補正することにより、前記ダークシェーディング成分を算出する
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載のノイズ除去装置において、
    前記固定パターンノイズ成分に対応する既知のデータを予め記憶する記憶手段を備え、
    前記第2算出手段は、前記撮影の条件に応じて前記既知のデータを補正することにより、前記固定パターンノイズ成分を算出する
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
  6. 撮像素子を用いた撮影の条件に応じて該撮像素子の出力に含まれるダークシェーディング成分を選択する第1選択手段と、
    前記撮影の条件に応じて前記出力に含まれる固定パターンノイズ成分を選択する第2選択手段と、
    前記撮像素子を露光したときに得られる前記撮影の条件での前記出力から前記ダークシェーディング成分および前記固定パターンノイズ成分を減算する減算手段とを備え、
    前記第1選択手段は、前記ダークシェーディング成分に対応する複数の既知の第1データを予め記憶する記憶部を有し、該複数の既知の第1データのうち何れか1つを前記撮影の条件に応じて前記ダークシェーディング成分として選択し、
    前記第2選択手段は、前記固定パターンノイズ成分に対応する複数の既知の第2データを予め記憶する記憶部を有し、該複数の既知の第2データのうち何れか1つを前記撮影の条件に応じて前記固定パターンノイズ成分として選択する
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載のノイズ除去装置において、
    前記減算手段は、前記ダークシェーディング成分と前記固定パターンノイズ成分を加算し、加算後のデータを前記出力から減算する
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010213245A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Fuji Mach Mfg Co Ltd 撮像装置および電子回路部品装着機
JP2010263553A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Canon Inc 撮像素子、撮像装置およびその制御方法

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