JP2006286102A - スピンバルブ抵抗効果素子の評価方法、磁気ヘッドの製造方法、および磁気記憶装置 - Google Patents

スピンバルブ抵抗効果素子の評価方法、磁気ヘッドの製造方法、および磁気記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スピンバルブ抵抗効果素子に損傷を与えることなく、ピン層の磁化状態の評価が可能なスピンバルブ抵抗効果素子の評価方法および磁気ヘッドの製造方法等を提供する。
【解決手段】記録素子22とスピンバルブ磁気抵抗効果素子23(SV素子)とを備える磁気ヘッド21の記録素子22に略矩形状の交番する電流(ACT電流)を供給しつつ、SV素子23に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向に対して逆方向の磁界を発生させる直流電流(DCT電流)を供給する。SV素子23には、DCT電流にACT電流から誘起された電流が重畳された交流電流(磁化反転電流)が流れる。所定値のACT電流およびDCT電流を設定し、ピン層の磁化が所定の方向とは逆方向に反転する磁化反転が起きたか否かを判別する。ACT電流またはDCT電流の電流値を順次増加させて、ピン層の磁化が所定の方向とは逆方向に反転する磁化反転が起きたか否かを判別してもよい。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スピンバルブ磁気抵抗効果素子のピン層の磁化状態を評価するスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法、スピンバルブ磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの製造方法、並びに磁気記憶装置に関する。
磁気記憶装置の高記録密度化に伴い、磁気記録媒体に記録した情報を再生する再生素子としていわゆるスピンバルブ磁気抵抗効果素子が主に用いられている。図1に示すように、スピンバルブ磁気抵抗効果素子100は、反強磁性層112、ピン層(固定磁化層)113、非磁性中間層114、フリー層(自由磁化層)115からなる積層体のスピンバルブ膜(SV膜)110を有する。ピン層113は、反強磁性層112との相互作用により磁化の方向がZ2方向に固定されており、フリー層115の磁化は、磁気記録媒体117からの磁界Hsigが印加されない状態では、ピン層113の磁化MPINの方向に対して垂直方向(Y1方向)を向いている。スピンバルブ磁気抵抗効果素子100は、SV膜110にY1方向(磁気記録媒体の表面に沿った方向)にセンス電流Isを流し、フリー層115の磁化MFRとピン層113の磁化MPINとがなす角度に応じて変化する電気抵抗値を電圧変化として検出する。フリー層115の磁化MFRに磁気記録媒体からの磁界HsigがZ1方向またはZ2方向に印加されることで、磁化MFRの方向が変化して電気抵抗値が変化する。スピンバルブ磁気抵抗効果素子100は、SV膜110に一定のセンス電流Isを流すことで、電気抵抗値の変化に応じた電圧変化量を検出することで磁気記録媒体117の情報を再生している。
ピン層113の磁化MPINの方向は反強磁性層112からの相互作用により固定されているが、静電気等による過剰な電流がSV膜110に流れると、その方向が反転することがある。ピン層113の磁化MPINの方向が反転すると、磁気記録媒体117からの磁界に対して、再生出力の極性が逆になる。すなわち、図2Aに示す正常なSV膜の磁気抵抗効果素子の再生波形に対して、ピン層113の磁化MPINの方向が反転した場合、図2Bに示すように再生波形の極性が反転してしまう。このようなるとリードエラーが発生する。また、ピン層113の磁化MPINの方向が所定の方向からずれた場合は、再生出力の正負の波高値の対称性が悪化し、リードエラーが増加する等の問題が生じる。
従来、センス電流Isの電流値を異ならせてピン層113の磁化反転が起こるセンス電流値を測定し、磁気抵抗効果素子100の性能評価項目の一つとすることが提案されている。この検査手法は、センス電流Isを通常の方向とは逆の方向に流して、センス電流Isから生じる磁界をピン層113の磁化MPINの方向とは逆方向(Z1方向)に印加する。センス電流Isを増していくと磁界強度が増加し、ピン層の磁化はその磁界に抗しきれなくなり磁界方向に反転する。このときのセンス電流値の大小により、磁気抵抗効果素子の性能を判断している。
特開2000−99932号公報
ところで、高記録密度化に伴い、いわゆるリードギャップ長が狭小化されている。リードギャップ長は図1に示す2つのシールド118aとシールド118bとの距離である。リードギャップ長を狭小化するためにはSV膜110の総厚を低減する必要がある。そのため、センス電流の流路の断面積が低減されてきている。このようなSV膜110に上述したピン層113の磁化反転の測定を行うと、発熱により高温となりSV膜110が破壊されるという問題が生じる。これは、SV膜110の断面積が低減されているため、磁化反転が起こるセンス電流値に達する前にその電流密度が過度になるからである。また、SV膜110が破壊されないまでも、高温となることで反強磁性層113がネール点を超えて常磁性になるおそれがある。一旦常磁性になると、再び冷却された状態ではピン層113の磁化方向を所定の方向に固定できなくなり、磁気記録媒体117の磁界を精確に検出できなくなるという問題が生じる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、スピンバルブ抵抗効果素子に損傷を与えることなく、ピン層の磁化状態の評価が可能なスピンバルブ抵抗効果素子の評価方法、および磁気ヘッドの製造方法を提供することである。また、本発明の他の目的は、信頼性の高い磁気記憶装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、記録素子と、スピンバルブ磁気抵抗効果素子とを備える磁気ヘッドのスピンバルブ磁気抵抗効果素子のピン層の磁化状態を評価するスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法であって、前記記録素子に交番する第1の電流を供給すると共に、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向に対して逆方向の磁界を発生させる第2の電流を供給し、該ピン層の磁化が所定の磁化方向とは逆方向に反転する磁化反転が起きたか否かを判別することを特徴とするスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法が提供される。
本発明によれば、交番する第1の電流を記録素子に供給し、反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向とは逆方向に磁界が印加されるように第2の電流をスピンバルブ磁気抵抗効果素子に供給する。第2の電流に、第1の電流から誘起された交流電流が重畳されるので、スピンバルブ磁気抵抗効果素子を流れる電流が交流電流となる。その電流の最大値で生じた磁界がピン層の磁化方向に対して逆方向に印加される。所定の電流値の第1の電流および第2の電流を供給し、ピン層の磁化が所定の磁化方向から反転したか否かを判別することで、ピン層の磁化状態の安定性を評価する。この際、磁気抵抗効果素子を流れる電流が交流電流となるので、直流電流のセンス電流のみを用いた従来の評価方法よりも、スピンバルブ磁気抵抗効果素子を流れる単位時間当たりの平均電流量を抑制できる。したがって、磁気抵抗効果素子での発熱が抑制されため、損傷を与えることなくピン層の磁化状態の評価が可能となる。
本発明の他の観点によれば、記録素子と、スピンバルブ磁気抵抗効果素子とを備える磁気ヘッドの製造方法であって、
前記スピンバルブ磁気抵抗効果素子のピン層の磁化状態を検査する検査工程を備え、前記検査工程は、前記記録素子に交番する第1の電流を供給すると共に、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向に対して逆方向の磁界を発生させる第2の電流を供給し、該ピン層の磁化が所定の磁化方向とは逆方向に反転する磁化反転が起きたか否かを判別することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法が提供される。
本発明によれば、上記と同様の作用により、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に損傷を与えることなくピン層の磁化状態の検査が可能となる。
本発明のその他の観点によれば、磁気記録媒体と、記録素子と、スピンバルブ磁気抵抗効果素子とを有する磁気ヘッドと、磁気記録媒体に磁気ヘッドを用いて情報の記録および再生動作を行う記録再生制御手段と、再生エラーが発生した場合に、ピン層の磁化方向を判別する磁化方向判別手段と、前記ピン層の磁化が所定の磁化方向に対して反転しているときに、記録素子に交番する第1の電流を供給しつつ、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向と同じ方向に磁界を発生させる第3の電流を供給し、ピン層の磁化を所定の磁化方向に回復させるピン層磁化回復手段とを備える磁気記憶装置が提供される。
本発明によれば、磁気ヘッドのスピンバルブ磁気抵抗効果素子のピン層の磁化方向が所定の方向から反転して再生エラーが発生した場合に、記録素子に交番する第1の電流を供給しつつ、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向と同じ方向に磁界を発生させる第3の電流を供給することで、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に損傷を与えることなくピン層の磁化を正常な方向に回復できる。そして再生エラーも解消できる。したがって、信頼性の高い磁気記憶装置を提供できる。なお、本願明細書において、記録動作を「ライト」、再生動作を「リード」、再生エラーを「リードエラー」とも称する。
本発明によれば、スピンバルブ抵抗効果素子に与える悪影響を抑制し、ピン層の磁化状態の評価が可能なスピンバルブ抵抗効果素子の評価方法、スピンバルブ抵抗効果素子評価装置、および磁気ヘッドの製造方法を提供できる。また、本発明によれば、信頼性の高い磁気記憶装置を提供できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係るスピンバルブ抵抗効果素子の評価方法およびスピンバルブ抵抗効果素子評価装置を説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るスピンバルブ抵抗効果素子評価装置のブロック図である。以下の実施の形態において、スピンバルブ抵抗効果素子をSV素子、スピンバルブ抵抗効果素子評価装置をSV素子評価装置と略称する。
図3を参照するに、SV素子評価装置10は、記録再生制御部11、スピンスタンド20、プリアンプ31、オシロスコープ32、パーソナルコンピュータ(PC)45等から構成される。スピンスタンド20には、記録素子22および評価対象となるSV素子23を有する磁気ヘッド21と、磁気ヘッド21が記録(ライト)および再生(リード)を行うための磁気ディスク30が取付けられている。SV素子評価装置10は、SV素子23を構成するピン層の磁化の安定性を評価するものである。
記録再生制御部11は、電流制御回路12、記録電流供給回路13、センス電流供給回路15を有する。記録再生制御部11は、PC45の制御下、電流制御回路12から記録電流供給回路13とセンス電流供給回路15に、後述するSV素子のピン層の磁化方向検出処理の際と、ピン層磁化反転処理の際に記録素子22およびSV素子23に供給する電流の電流波形、電流値、およびそのタイミングの信号を送出する。記録電流供給回路13およびセンス電流供給回路15は、これらの信号を受信し、それぞれ記録素子22およびSV素子23に電流を供給し、各々の処理を行う。
スピンスタンド20は、磁気ディスク30と、磁気ヘッド21と、磁気ヘッドを支持すると共に磁気ディスク30上を浮上させながら回動させるアクチュエータ29が設けられている。すなわち、スピンスタンド20は、磁気ヘッド21を磁気ディスク装置と同様の記録および再生動作が可能な浮上状態にする。磁気ディスク30は、円板状の基板上に金属薄膜例えばCoCrPt合金からなる記録層が形成されている。磁気ディスク30は磁気ヘッドからの記録磁界に応じて、記録層が磁気ディスク30面に平行あるいは垂直な方向に磁化して情報を保持する。
プリアンプ31は、SV素子23からの再生出力を増幅する。なお、スピンスタンド20内にSV素子23からの再生出力を増幅するプリアンプを設けてもよい。
オシロスコープ32は、プリアンプ31により増幅された再生出力の波形をモニタに表示する。この表示により、ピン層の磁化方向が反転したかどうかを判定する。なお、オシロスコープ32からの再生出力のデジタル出力や、オシロスコープ32の代わりにAD変換器を設けてデジタル出力を得て、PC45により処理してピン層の磁化が反転したかどうかを判定してもよい。
PC45には、記録再生制御部11、スピンスタンド20、プリアンプ31、およびオシロスコープ32を制御するプログラムがメモリ回路や磁気記憶装置(不図示)等に記録されている。SV素子評価装置10は、このプログラムにより後述する評価方法を実行する。
図4は、磁気ヘッドの媒体対向面側から視た平面図である。図4を参照するに、磁気ヘッド21は、サスペンション24と、その先端部にジンバル25に固定されたヘッドスライダ26と、ヘッドスライダ26に設けられた記録素子22およびSV素子23と、記録素子22およびSV素子23と電気的に接続されたフレキシブルプリント配線27から構成される。フレキシブルプリント配線27は、記録素子22に接続された配線と、SV素子23に接続された配線がその一部で並列して配置されている。このため、後述するピン層磁化反転処理の際に、記録素子に配線を介して供給される交流電流によってSV素子の配線に交流電流が誘起される。本発明はこの現象を利用してSV素子に損傷を与えずにピン層の磁化を反転させる処理を行う。
図5は、磁気ヘッドの記録素子およびSV素子の模式的な斜視図である。なお、SV素子の両側(X1およびX2方向)に配置される配向制御膜は説明の便宜上、図示を省略している。
図5を参照するに、磁気ヘッドの媒体対向面には、記録素子22およびSV素子23が記録および再生方向(磁気ディスクの回転方向と同じ方向)に沿って配置されている。記録素子22は、下部磁極41と上部磁極42との間に、記録コイル43が設けられている。記録コイル43は、下部磁極41と上部磁極42とを磁気的に接続するヨーク(不図示)を巻回している。記録コイル43に記録電流を供給することで、下部磁極41および上部磁極42の媒体対向面側から記録磁界が磁気ディスクに印加される。
SV素子23には、下部シールド層45および上部シールド層46との間に、SV膜50が設けられている。SV膜50は、下地層(例えばTa膜)51、反強磁性層(例えばPdPtMn膜)52、ピン層(例えばCoFe膜)53、非磁性中間層(例えばCu膜)54、フリー層(例えばCoFe膜/NiFe膜の積層体)55、保護膜(例えばTa膜)56がこの順に積層されて構成される。ピン層53は、その磁化MPINの方向が反強磁性層52により固定されている。ここでは、その方向をY2方向とする。一方、フリー層55の磁化MFRは、磁気ディスクからの磁界が印加されない場合は、ピン層53の磁化MPINの方向に対して略90度の方向を向いている。フリー層55の磁化MFRは、磁気ディスクからの磁界HSIGによりY1方向およびY2方向に振れる。フリー層55の磁化MFRとピン層53の磁化MPINとがなす角に応じて、SV膜の幅方向(X1およびX2方向)の電気抵抗値が変化する。保護膜56の両側にはセンス電流を供給する端子48a、48bが設けられている。SV素子23は、一方の端子48bからSV膜50を介して他方の端子48aにセンス電流を流し、SV膜50の幅方向の両端に生じた電位差を検出することで、磁気ディスクに記録された情報を再生する。なお、通常のリード動作の際のセンス電流の方向は、ピン層53の磁化MPINと同様の方向になるように設定される。
図6は、記録素子およびSV素子の等価回路図である。図6を参照するに、SV素子回路18は、センス電流供給回路15と電気的に接続された配線と、SV素子50からなる。
記録素子回路17は、記録電流供給回路13と、配線17aと、および記録磁界を発生するための記録コイル43からなる。記録電流供給回路13は、配線17aを介して記録コイル43に2種類の電流を供給する。一方の電流は、SV素子23のピン層の磁化方向検出処理の際に、磁気記録媒体に信号を記録するために記録電流である。記録電流は、記録コイル43を介して図5に示す上部磁極および下部電極から磁気記録媒体に記録磁界を印加する。他方の電流は、ピン層磁化反転処理の際に、SV素子に交流電流を誘起させるための交流電流(この交流電流を以下「ACT電流」と称する。)である。ACT電流は略矩形状の交番する電流であり、記録電流と同様の波形を有する。
SV素子回路18は、センス供給回路15と、配線18aと、SV素子23からなる。センス供給回路15は、配線18aを介してSV素子23に2種類の電流を供給する。一方の電流は、ピン層の磁化方向検出処理の際に、磁気記録媒体に記録された信号を再生するためのセンス電流である。センス電流は、所定の電流値に設定された直流電流である。他方の電流は、ピン層磁化反転処理の際に、SV素子23にピン層の磁化方向とは逆の方向に磁界を発生させる直流電流(この直流電流を以下「DCT電流」と称する。)である。
上述した図4の磁気ヘッドのフレキシブルプリント配線27では、記録素子22に接続された配線とSV素子23に接続された配線とは近接して配置されている。そのため、図6に示すように、記録素子回路17およびSV素子回路18は、配線17aと配線18aとがキャパシタCpで接合(容量接合)された等価回路となる。したがって、記録電流供給回路13からACT電流を配線17aに供給すると、配線18aにはACT電流により誘起された交流電流が流れ、SV素子23に供給される。この様子を図6と共にさらに図7(A)〜(C)を参照して説明する。
図7(A)〜(C)は、記録素子およびSV素子回路の電流波形図である。図7(A)に示すように、ピン層磁化反転処理の際には、SV素子回路18にはセンス電流供給回路15からDCT電流が供給される。ここで、DCT電流の電流値をIS0とする。DCT電流の方向は、DCT電流により生じる磁界の方向が、反強磁性層に隣接するピン層の磁化方向と逆の方向になるようにする。すなわち、図5に示すようにSV素子50にDCT電流(不図示)を端子48aから端子48bの方向(X1方向)に流す。そうするとDCT電流は、非磁性中間層54およびフリー層55を流れ、DCT電流により発生した磁界はDCT電流の流路を軸として同軸の周方向に磁界HAが生じる。この磁界HAはピン層53ではZ2方向の磁界となる。したがって、磁界HAはピン層53の磁化MPINの方向に対して逆方向となる。
なお、ピン層の磁化方向検出処理の際は、センス電流がSV素子50をX2方向に流れる。センス電流により生じる磁界は、ピン層53で磁化MPINの方向と同じ方向になる。
図7(B)に示すように、記録素子回路17には、記録電流供給回路13から略矩形状の電流波形を有し交番するACT電流が供給される。ACT電流は正側がIW1、負側が−IW1の電流値を有する。
図7(C)に示すように、SV素子50には、DCT電流とACT電流により誘起された電流とが重畳された電流(この電流を以下「磁化反転電流」と称する。)が流れる。磁化反転電流とDCT電流(電流値IS0)との差がACT電流により誘起された電流である。磁化反転電流は、ACT電流の立ち上がりに対応してピーク(ピーク値IS1)を有する。ピン層に印加される磁界HAの強度は、磁化反転電流に対応して変動し、そのピークで最大となるので、DCT電流だけを流す場合に比べ磁界強度の最大値が増加する。すなわち、DCT電流を供給すると同時にACT電流を記録素子回路17の配線17aに供給することで、図7(C)に示す磁化反転電流をSV素子に流すことができる。DCT電流の電流値IS0およびDCT電流の電流値IW1を適宜選択することで、SV素子に磁化反転電流を流し、ピン層の磁化を反転させるだけの磁化強度の磁界を印加できる。
これは、従来のSV素子に直流電流のみを供給し、直流電流値を増加させてピン層の磁化を反転させる場合と比べると、SV素子23に供給される単位時間当たりの平均電流量が低減される。そのため、SV素子23に過度の電流密度の電流を長時間供給することを回避できるので、温度上昇によるSV素子23に損傷を与えることなくピン層の磁化状態の評価が可能となる。
次に、図8と先に示した図3を参照しつつSV素子評価方法を説明する。図8は、SV素子評価方法を示すフローチャートである。図8では、ACT電流値を順次増加して、ピン層の磁化が反転するACT電流値を測定する場合について説明する。
最初に、図3に示すスピンスタンド20のアクチュエータ29に試験の対象となる磁気ヘッド21を取付け、磁気ディスク30上に浮上させる(S100)。次いで、ACT電流およびDCT電流の設定を行う(S102)。ここで、ACT電流の周波数およびDCT電流値を所定値に、ACT電流値を初期値に設定する。ACT電流は、ACT電流からSV素子回路に誘導される電流の最大値(図7(C)に示すIS1−IS0)に応じて適宜選択する。
次いで、ピン層の磁化方向を検出する(S104)。具体的には、記録電流供給回路13から磁気ディスクの通常記録する記録電流を記録素子22に供給して磁気ディスク30のに信号、例えばダイビットの信号を記録する。次いで、SV素子23にセンス電流を流してSV素子23により記録された信号を再生し、オシロスコープ32により再生波形の極性を測定する。オシロスコープ32により、図2(A)あるいは図2(B)に示した再生波形が得られる。この再生波形がピン層の磁化が所定の磁化方向を向いている再生波形として記録する。
次いで、ピン層磁化反転処理を行う(S106)。具体的には、S102において設定した条件のACT電流およびDCT電流を、各々記録素子22およびSV素子23に同時に供給する。供給時間は1秒程度で十分である。これにより、ピン層の磁化にその磁化方向と逆方向に磁界を印加する。
次いで、ピン層の磁化方向を検出する(S108)。これはS104と同様にして行う。これにより得られた波形の極性から、ピン層の磁化が反転したか否かを判定する(S110)。反転していない場合は、ピン層磁化反転処理の際のACT電流値を所定量増加させる。そして、ピン層の磁化が反転するまでS106からS112を繰り返し行う。
ピン層の磁化が反転した場合(S110)は、そのピン層反転処理の際のACT電流値を記録して(S114)、評価を終了する。
以上のSV素子評価方法は、PCのハードディスク装置等に記録されたプログラムにより自動的に実行できるものである。再生波形の極性もコンパレータ等を用いることで自動的に判別できる。
上述したSV素子評価方法は、DCT電流値を所定の値に固定して供給し、ACT電流値を増加させることでピン層の磁化反転が起こる電流値を測定したものである。SV素子23に流れる電流は交流電流であるので、SV素子23に過度の電流を流すことなくSV素子23のダメージを抑制してピン層の磁化が反転する磁界強度を測定できる。
なお、上述したSV素子評価方法では、ACT電流値を増加させて磁化反転が起こる電流値を測定したが、所定のDCT電流値とACT電流値を設定して磁化反転電流をSV素子23に流し、これらの電流値でピン層の磁化が反転しなければ良品であるとする評価方法を行ってもよい。すなわち、S102でピン層の磁化が反転しなければ良品であるというDCT電流値とACT電流値を設定する。そして、これらの電流値でS106のピン層磁化反転処理を行い、S110で磁化反転が起きない場合は良品とし、起きた場合は不良品とする。これにより、ACT電流値を増加する手間が省略でき、容易にピン層の磁化状態を評価できる。なお、この評価方法は、後ほど説明する図9に示す磁化反転電流を用いてもよい。
次に、ACT電流値を所定値に設定し、DCT電流値を順次増加させて、ピン層の磁化の安定性の評価方法について説明する。この評価方法は図8と略同様であるので、図8を参照しつつ同様のステップについては説明を省略する。
S100〜S110までは同様に行う。ただし、S102におけるACT電流の設定は、例えば、40mA程度とする。ピン層磁化反転処理S106でピン層の磁化が反転しなかった場合はS112においてDCT電流値を増加させる。そして、ピン層の磁化が反転した場合は、S114において反転した際のDCT電流値を記録する。
このように、所定値のACT電流を供給しつつDCT電流値を増加させてピン層磁化磁化反転処理を行うことで、SV素子23に過度の電流の供給を回避してSV素子23のダメージを抑制し、ピン層の磁化が反転する磁界強度を測定できる。
なお、ACT電流値やDCT電流値を変える代わりに、次に説明するように、ACT電流の波形および波高値を変えてもよい。
図9(A)〜(E)は、記録素子およびSV素子の回路の電流波形図である。
図9(A)および図9(B)に示すように、これらは各々図7(A)および図7(B)に示すDCT電流およびACT電流と同様である。
図9(C)に示すように、図9(B)に示す電流の立ち上がりに合わせて、短時間幅のパルス電流を記録素子回路17の配線に供給する。パルス電流は、図3に示すように、記録再生制御部11にパルス電流供給回路14をさらに設けて供給される。そして、パルス電流供給回路14は、電流制御回路12からパルス電流の時間幅、電流値、およびそのタイミングの信号が供給される。パルス電流供給回路14は、ピーク値IW2および−IW2のパルス電流を記録素子回路17に供給する。
その結果、図9(D)に示す波形の電流(以下、この電流を「ACPT電流」と称する。)が図6に示す記録素子回路17の配線に供給される。ACPT電流はIW3のピーク値を有する。パルス電流のパルス幅はACT電流の半周期t1よりも短い時間幅に設定される。
図9(D)に示すACPT電流により、SV素子23には図9(E)に示す磁化反転電流が流れる。磁化反転電流のピークは、ACT電流とパルス電流によるものとの重畳したものとなる。パルス電流のパルス高さを変えることで、ピン層に磁化に印加する磁界強度を調整できる。
次に、DCT電流およびACPT電流を用いてSV素子23を評価するSV素子評価方法を説明する。この評価方法は、先に示した図8と略同様であるので、図8を参照して説明する。
S100〜S110までは同様に行う。ただし、S102ではDCT電流値、ACT電流値、およびパルス電流を所定値に設定する。ACT電流の設定は、例えば、40mA程度とする。また、DCT電流の設定は、例えば、3mA程度とする。
そしてピン層の磁化が反転しない場合はS112でパルス電流のピーク値IW2を増加させる。そして、S106〜S112を繰り返し、ピン層の磁化が反転したときのパルス電流の電流値を測定する。
このように、パルス電流の電流値を増加させてピン層の磁化反転処理を行う場合は、上述したACT電流値を増加させる場合よりも短時間幅のパルス電流のピーク値IW2のみを増加すればよい。このようにすることでSV素子23に流れる単位時間当たりの平均電流量がさらに低減される。したがって、SV素子23に与える悪影響をより低減できる。また、図9(B)に示すACT電流の電流値を増加させる必要がないので、ACT電流を増加させてピン層の磁化反転処理を行う場合よりも記録素子22の発熱を低減でき、SV素子23に与える熱的影響を低減できる。
また、パルス電流の時間幅を短くすることで、SV素子23に流れる磁化反転電流(図9(E)に示す。)の最大値IS2をさらに増加することができ、容易にピン層の磁化反転を起こさせることができる。なお、パルス電流のピーク値IW2とACT電流の電流値IW1を同時に増加させてもよい。
本実施の形態によれば、記録素子22に交番する略矩形状のACT電流を供給しつつ、SV素子23にピン層の磁化方向と逆方向の磁界が印加される方向にDCT電流を供給して、ピン層の磁化方向が所定の方向から反転するACT電流あるいはDCT電流の電流値を測定することで、ピン層の磁化状態の評価が可能となる。また、SV素子23に流れる磁化反転電流は交流電流であるので、単位時間当たりの平均電流量が小さい。したがって、SV素子23に与える熱的ダメージを抑制し、SV素子23の評価が可能となる。さらに、パルス電流を重畳したACPT電流を用いることで、SV素子23に熱的ダメージをさらに与えることなくSV素子23の評価が可能となる。
また、本実施の形態に係るSV素子評価方法は、磁気ヘッドの製造工程における検査方法に適用してもよい。すなわち、上述した3つの評価方法のいずれかを用いて、DCT電流値、ACT電流値、あるいはパルス電流値を検査の閾値として設定し、磁化反転が起きるか否かで良否を判定する。すなわち、検査により得られた検査値が閾値よりも高い磁気ヘッドを良品として、検査値が閾値よりも低い磁気ヘッドを不良品とする。このような検査工程を設けることで、不良のSV素子が後工程や市場に出荷されることを防止できる。また、この検査は、図4に示す磁気ヘッドに組立加工後の検査工程で行うことが、費用対効果が良好な点で好ましい。なお、この検査工程では、DCT電流値、ACT電流値、あるいはパルス値を所定の電流値に設定し、一回のピン層磁化反転処理を行い、ピン層の磁化が反転しない場合は良品、反転した場合は不良品とする検査方法としてもよい。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る磁気記憶装置は、第1の実施の形態において説明したピン層の磁化の反転が磁気記憶装置を使用している際に発生した場合にピン層の磁化方向を回復させる処理機能を備えるものである。本実施の形態に係る磁気記憶装置として磁気ディスク装置を例として説明する。
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る磁気記憶装置の平面図である。図10を参照するに、磁気記憶装置60は、大略して、磁気ディスク61、磁気ヘッド62、アクチュエータ63、これらを格納するディスクエンクロージャ64等から構成されている。
磁気ディスク61は、詳細の図示を省略するが、強化ガラス等の円板状の基板上に、情報が磁化の方向として保持される磁性層、磁性層の機械的な損傷や酸化などを防止するための保護膜、潤滑層等が順次堆積されて構成される。磁性層は、その磁化方向が基板面と平行となる面内記録方式であってもよく、その磁化方向が基板面と垂直になる垂直磁化膜であってもよい。磁性層の材料は、例えばCoCrPtBなどのCoCrPt系合金等の強磁性材料が用いられる。磁気ディスク61は、ハブ65により固定されスピンドルモータ(SPM)(図11に符号67で示す。)により駆動回転される。磁気ディスク61は、1枚でもよく、複数枚が互いに上下方向に離隔して積層されていてもよい。
磁気ディスク61には、図示を省略するが、磁気ヘッド62が同心円状に経方向にも受けられたトラックに対してトラッキングするためのサーボ信号、セクタID等のセクタ情報が記録されたセクタID部、およびデータ部が設けられている。
アクチュエータ63は、基部に設けられたVCM68がその上下に配置された永久磁石69から受ける磁界との作用力により駆動される。アクチュエータ63は、回転軸70を中心として、磁気ヘッド62を磁気ディスク61の半径方向に回動する。
磁気ヘッド62は、磁気ディスク61に対向してアクチュエータ63の先端に支持されている。磁気ヘッド62には、図4および図5に示した記録素子22およびSV素子23を有するヘッドスライダ66が設けられている(図10には記録素子22およびSV素子23が微小なため図示されず。)。磁気ヘッド62は、磁気ディスク61の一面毎に1個設けられている。ただし、磁気ヘッド62が設けられていない磁気ディスク61があってもよい。
磁気ヘッド62は、磁気ヘッド62とフレキシブルプリント配線71を介してヘッドIC(HDIC)72に電気的に接続される。HDIC72はディスクエンクロージャ64の下側に設けられた電子基板(図示されず)と電気的に接続されている。スピンドルモータやVCM68を駆動制御するドライバのIC等も同様に電子基板に配置されている。なお、ディスクエンクロージャ64は、図示されていない上蓋により封止され、外部雰囲気からのダスト等の混入が防止されるようになっている。
図11は、磁気記憶装置の構成を示すブロック図である。図11を参照するに、磁気記憶装置60の回路は、ハードディスクコントローラ(HDC)73、中央演算処理装置(MPU)74、リード・ライト・チャネル(RDC)75、HDIC72、モータコントロールユニット(MCU)76、サーボコントローラ(SVC)78、データバッファ79、フラッシュROM(FROM)80等から構成される。
HDC73は、ホスト装置から受信した記録データにエラー訂正コード(ECC)を付与してRDC75に送出する。また、HDC73は、記録データを記録する磁気ディスク61上のトラック、セクタ等の位置を決定する。そして、HDC73は、MCU76を介して、アクチュエータ63により磁気ヘッド62の位置を制御して目的のトラックに位置決めする。なお、磁気ヘッド62の位置制御は、HDC73に設けられたサーボコントローラがSVC78等を制御することにより行う。この際、HDC73は、磁気ディスク61に記録されたサーボ信号およびセクタIDをリードし、復調してデジタル信号に変換された再生データを用いる。
RDC75は、HDC73から受信した記録データの変調を行い、HDIC72により変調された記録データ信号を記録電流に変換する。HDIC72は記録電流を磁気ヘッド62の記録素子に供給し、磁気ディスク61にデータをライトする。
また、磁気ヘッド62のSV素子は磁気ディスク61に記録されたデータをリードし、得られた再生信号がHDIC72を介してRDC75に送出される。RDC75は、再生信号を復調して再生データを得ると共に、再生データに付随するECCにより再生データの誤り訂正を行う。誤り訂正により完全に誤りを訂正できない場合はリードエラーとなる。誤りがなかった場合や誤りが完全に訂正できた場合は、再生データはHDC73を介してホスト装置に送出される。
データバッファ79は、記録データや再生データを一時的に格納する。データバッファ79は、例えば、磁気ディスク61へのライト待ちの記録データや、ホスト装置に再生データを送信する際に、送信前にリードした再生データを格納する。データバッファ79は、いわゆるキャッシュ動作の際にデータを格納する。
MPU74は、磁気記憶装置60の全体の制御を行う。MPU74は、例えば、HDC73、RDC75、MCU76等の初期設定や、磁気ディスク61のエラーマップの管理を行う。また、次に説明するリードエラーが発生した場合の回復処理を制御する。MPU74はこれらの制御をFROM80等のメモリ回路に記憶されたプログラムを実行することにより行う。すなわち、リードエラーの判別や回復処理は、このプログラムにより制御される。
図12は、HDICの回路構成の概要を示すブロック図である。図12を参照するに、HDIC72は、記録電流供給回路81、センス電流供給回路82、ライトアンプ(WA)83、およびリードアンプ84(RA)等から構成される。なお、HDIC72は、さらにパルス電流供給回路85を備えてもよい。
記録電流供給回路81は、RDC75から記録電流値を指示する信号を受信してライトアンプ83の記録電流値を設定する。ライトアンプ83は、RDC75から受信した変調された記録データとライトタイミング信号に基づいて記録電流を生成して記録素子に供給しライト動作を行う。
また、記録電流供給回路81は、RDC75から後述するピン層の磁化方向を回復する処理(以下、「ピン層磁化方向回復処理」と称する。)の際に供給する交流電流の電流値を指示する信号を受信する。この交流電流は、第1の実施の形態のACT電流と同様であり、本実施の形態においても以下「ACT電流」という。記録電流供給回路81は、ライトアンプ83のACT電流の電流値を設定する。ライトアンプ83は、RDC75から受信したタイミング信号に基づいてACT電流を生成して記録素子に供給する。
センス電流供給回路82は、RDC75からセンス電流値を指示する信号を受信してリードアンプ84のセンス電流値を設定する。リードアンプ84は、センス電流をSV素子に供給し、磁気ディスクからの磁界により生じたSV素子の抵抗変化を電圧変化として検出して再生信号とする。リードアンプ84は再生信号を増幅してRDC75に送信する。
また、センス電流供給回路82は、RDC75から後述するピン層磁化方向回復処理の際に供給する直流電流の電流値を指示する信号を受信する。リードアンプ84は、この直流電流(以下、この直流電流を「DCR電流」と称する。)をSV素子に供給する。DCR電流はセンス電流と同様の方向に供給され、SV素子では、ピン層の所定の磁化方向に沿った磁界を生じる。すなわち、DCR電流は第1の実施の形態のDCT電流とは逆方向に流される。
次に本実施の形態に係る磁気記憶装置の特徴である、リードエラー発生時のエラー回復方法について、図13および先に示した図10〜図12を参照しつつ説明する。
図13は、リードエラーが発生した場合の回復方法を示すフローチャートである。
最初に、HDC73により指定された磁気ヘッド62を所定の位置に移動し、リードを行い、磁気ディスクに記録されたデータを再生信号として取出す(S120)。再生信号は、リードアンプを介してRDC75に送信され、RDC75において復調されると共にECCを用いてエラー訂正が行われる。エラー訂正してもエラーが解消できない場合は、リードエラーとなる(S122)。
リードエラーが検出されると、MPU74は、エラー回復のプログラムをFROM80からロードする。そして、MPU74は、RDC75に、復調前に再生信号の極性を反転する動作を指示する極性反転信号を送信する(S124)。RDC75は、極性反転信号を受信すると、HDIC72から受信する再生信号の極性を反転する設定とし、その反転された再生信号を復調する。このような動作は、図11に示すようにRDC75の再生信号の入力部に極性切替器75aを設け、極性反転信号により極性切替器75aを切替えて再生信号の極性の反転を行う。なお、RDC75の再生信号の入力部にAGC(自動ゲイン制御付き)増幅器等の増幅器が設けられている場合は、その後に極性切替器75aを設けてもよい。
そして、MPU74は、HDC73に再リードを指示する(S126)。RDC75の極性切替器75aの設定が逆極性の状態で、HDC73はリードするトラックでトラッキングを行う。なお、トラッキングは、SV素子でリードしたトラッキングサーボ信号をRDC75でデジタル化し、デジタル信号のサーボ信号を用いてトラッキング制御が行われる。
RDC75が逆極性の状態でトラッキングできない場合(S128)は、リードエラーはピン層の磁化が反転して発生したものではないため、HDC73はRDC75に再生信号の極性復帰信号を送信し、極性切替器75aを切替えて再生信号の極性を元に戻す(S130)。
一方、RDC75が逆極性の状態で正常にトラッキングできた場合は、SV素子のピン層の磁化が反転していることを意味する。この場合は、HDC73はRDC75に極性復帰信号を送信し、RDC75の再生信号の極性を元に戻し(S132)、MCU76を介してSVC78にシーク信号を送信し、磁気ヘッド62を磁気ディスクの非記録領域、例えば記録領域の内周側に位置するインナガードバンドにシーク(移動)させる(S134)。
次いで、ピン層磁化方向回復処理を行う(S136)。ピン層磁化方向回復処理は、第1の実施の形態において説明したピン層の磁化反転処理に対して、ピン層の磁化に印加する磁界の方向を逆にする以外は略同様の方法で行う。具体的には、リードエラーが発生した状態ではピン層の磁化が反転した状態にあるので、図5において、ピン層の磁化MPINはY1方向を向いている。すなわち、図示されているMPINとは反対方向を向いている。そこに、DCR電流を端子48bから端子48aの方向(X2方向)に流し、DCR電流により発生する磁界をピン層においてY2方向になるように設定する。そして、DCR電流を流した状態で第1の実施の形態と同様に記録素子にACT電流を供給する。これにより、図7(C)に示した波形の電流がSV膜50に流れ、MPINの方向をY2方向に反転させる。この場合のDCR電流およびACT電流の大きさは、両方の電流を同時に流した状態でピン層の磁化が反転する大きさであればよい。DCR電流の電流値は、リード時に流すセンス電流に対して1倍〜2倍の範囲に設定されることが好ましい。また、ACT電流の電流値は30mA〜60mAの範囲に設定されることが好ましい。
なお、ACT電流およびDCR電流の電流値は、MPU74からHDC73およびRDC75を介して、HDIC72の記録電流回路およびセンス電流回路に各々の電流値を設定する信号が送出される。
次いで、MPU74は、再リードの命令をHDC73に送信し、SVC78により磁気ヘッドが元のトラックにシーク動作を行い、再リードを行う(S138)。ピン層の磁化方向が正常な位置に回復しているので正常にオントラックでき、さらにデータをリードできる。
なお、S136において、ACT電流の代わりに、第1の実施の形態で説明したACPT電流を用いてもよい。この場合は、図12に示すように、HDIC72にパルス電流供給回路85をさらに設け、図9(C)に示すパルス電流を発生させ、これをライトアンプ83においてACT電流に重畳させる。
本実施の形態によれば、磁気ヘッド62のSV素子のピン層の磁化方向が所定の方向から反転してリードエラーが発生した場合に、SV素子に損傷を与えることなくピン層の磁化を所定の磁化方向に回復でき、リードエラーも解消できる。したがって、信頼性の高い磁気記憶装置が実現する。
なお、ピン層の磁化が反転していないまでも、ピン層の磁化方向が所定の方向から傾いてリードエラーが増加する場合がある。この場合は、図13のS124〜S128およびS132を省略し、S134の磁気ヘッドの非記録領域への移動と、S136のピン層磁化方向回復処理を行ってもよい。これにより、ピン層の磁化方向が所定の方向に戻り、再生信号の正負の振幅値の対称性が改善され、リードエラーを低減できる。MPU74がリードエラーの発生率あるいはECCによるエラー訂正率を監視して、所定のリードエラーの発生率あるいはエラー訂正率を超えた場合にこのような回復方法を行ってもよい。このようなエラー回復方法を備えることで、さらに信頼性の高い磁気記憶装置が実現する。
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、第1および第2の実施の形態において、SV素子は、図5に示すSV素子を例に説明したが、SV膜が端子を含めて上下を逆にして積層されたSV膜にも適用できることはいうまでもない。
また、ピン層がいわゆる積層フェリ構造を有する場合にも適用できることはいうまでもない。積層フェリ構造は、反強磁性層上に、第1固定磁化層、非磁性結合層、第2固定磁化層が順に積層され、第1固定磁化層と第2固定磁化層が反強磁性的に交換結合している構造である。この場合は、磁化反転電流により発生した反転磁界により第1固定磁化層の磁化方向を反転させることにより、第2固定磁化層の磁化は、第1固定磁化層の磁化との反強磁性的な交換結合により反転される。
さらに、フリー層やピン層が強磁性結合した複数の強磁性膜からなる場合でも本発明が適用できることはいうまでもない。
なお、以上の説明に関してさらに以下の付記を開示する。
(付記1) 記録素子と、スピンバルブ磁気抵抗効果素子とを備える磁気ヘッドのスピンバルブ磁気抵抗効果素子のピン層の磁化状態を評価するスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法であって、
前記記録素子に交番する第1の電流を供給すると共に、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向に対して逆方向の磁界を発生させる第2の電流を供給し、該ピン層の磁化が所定の磁化方向とは逆方向に反転する磁化反転が起きたか否かを判別することを特徴とするスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法。
(付記2) 前記第1の電流または第2の電流の電流値を順次増加させて、前記磁化反転が起きたか否かを判別し、該磁化反転が起きたときの第1の電流または第2の電流の電流値を取得することを特徴とする付記1記載のスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法。
(付記3) 前記磁化反転が起きたか否かの判別は、磁気記録媒体に記録された情報をスピンバルブ磁気抵抗効果素子により再生し、得られた再生信号の極性に基づいて行うことを特徴とする付記1または2記載のスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法。
(付記4) 前記第1の電流は略矩形状の波形を有し、正値の最大値および負値の最大値の各々の絶対値が互いに略同等であることを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載のスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法。
(付記5) 前記第1の電流は立ち上がり時に、前記略矩形状の波形よりも短い時間幅のパルスが重畳されてなり、
前記パルス高さを増加させることにより前記第1の電流の電流値を増加させる特徴とする付記3または4記載のスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法。
(付記6) 記録素子と、スピンバルブ磁気抵抗効果素子とを備える磁気ヘッドの製造方法であって、
前記スピンバルブ磁気抵抗効果素子のピン層の磁化状態を検査する検査工程を備え、
前記検査工程は、
前記記録素子に交番する第1の電流を供給すると共に、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向に対して逆方向の磁界を発生させる第2の電流を供給し、該ピン層の磁化が所定の磁化方向とは逆方向に反転する磁化反転が起きたか否かを判別することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
(付記7) 記録素子と、スピンバルブ磁気抵抗効果素子とを備える磁気ヘッドの製造方法であって、
少なくとも前記スピンバルブ磁気抵抗効果素子のピン層の磁化状態を検査する検査工程を備え、
前記記録素子に交番する第1の電流を供給すると共に、スピンバルブ磁気抵抗効果素子にピン層の所定の磁化方向に対して逆方向の磁界を発生させる第2の電流を供給し、前記第1の電流または第2の電流の電流値を順次増加させて、該ピン層の磁化が所定の磁化方向とは逆方向に反転する磁化反転が起きたか否かを判別し、該磁化反転が起きたときの第1の電流または第2の電流の電流値を取得することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
(付記8) 記録素子と、スピンバルブ磁気抵抗効果素子とを備える磁気ヘッドのスピンバルブ磁気抵抗効果素子のピン層の磁化状態を評価するスピンバルブ磁気抵抗効果素子評価装置であって、
磁気記録媒体と、
前記磁気ヘッドを支持すると共に、該磁気ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させる支持手段と、
前記磁気ヘッドの記録および再生動作を制御し、
前記記録素子に交番する第1の電流を供給すると共に、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向に対して逆方向の磁界を発生させる第2の電流を供給して、ピン層の磁化方向を反転させるピン層磁化反転動作を制御する記録再生制御手段と、
前記磁気記録媒体に記録された情報をスピンバルブ磁気抵抗効果素子により再生し、再生信号の極性に基づいてピン層の磁化方向の反転を判別する磁化反転判別手段とを備えることを特徴とするスピンバルブ磁気抵抗効果素子評価装置。
(付記9) 磁気記録媒体と、
記録素子と、スピンバルブ磁気抵抗効果素子とを有する磁気ヘッドと、
磁気記録媒体に磁気ヘッドを用いて情報の記録および再生動作を行う記録再生制御手段と、
再生エラーが発生した場合に、ピン層の磁化方向を判別する磁化方向判別手段と、
前記ピン層の磁化が所定の磁化方向に対して反転しているときに、記録素子に交番する第1の電流を供給しつつ、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向と同じ方向に磁界を発生させる第3の電流を供給し、ピン層の磁化を所定の磁化方向に回復させるピン層磁化回復手段とを備える磁気記憶装置。
(付記10) 前記磁化方向判別手段は、前記再生動作により磁気記録媒体から得られる信号の極性を反転させ、極性が反転されたトラックサーボ信号に基づいて磁気ヘッドがトラッキングするか否かにより判別することを特徴とする付記9記載の磁気記憶装置。
(付記11) 前記ピン層磁化回復手段は、磁気記録媒体の非記録領域でピン層の磁化を所定の磁化方向に回復させることを特徴とする付記9または10記載の磁気記憶装置。
スピンバルブ磁気抵抗効果素子の模式的な斜視図である。 正常なSV膜を有する磁気抵抗効果素子の再生波形図である。 ピン層の磁化方向が反転した場合の磁気抵抗効果素子の再生波形図である。 本発明の第1の実施の形態に係るスピンバルブ抵抗効果素子評価装置のブロック図である。 磁気ヘッドの媒体対向面側から視た平面図である。 磁気ヘッドの記録素子およびSV素子の模式的な斜視図である。 記録素子およびSV素子の等価回路図である。 (A)〜(C)は記録素子およびSV素子の回路の電流波形図である。 SV素子評価方法を示すフローチャートである。 (A)〜(E)は、記録素子およびSV素子の回路の電流波形図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気記憶装置の平面図である。 第2の実施の形態に係る磁気記憶装置の構成を示すブロック図である。 HDICの回路構成の概要を示すブロック図である。 リードエラーが発生した場合の回復方法を示すフローチャートである。
符号の説明
10 スピンバルブ抵抗効果素子評価装置(SV素子評価装置)
11 記録再生制御部
12 電流制御回路
13 記録電流供給回路
14 パルス電流供給回路
15 センス電流供給回路
17 記録素子回路
18 SV素子回路
20 スピンスタンド
21、62 磁気ヘッド
22 記録素子
23 スピンバルブ抵抗効果素子(SV素子)
26、66 ヘッドスライダ
27 フレキシブルプリント配線
29、63 アクチュエータ
30、61 磁気ディスク
31 プリアンプ
32 オシロスコープ
45 パーソナルコンピュータ(PC)
60 磁気記憶装置

Claims (5)

  1. 記録素子と、スピンバルブ磁気抵抗効果素子とを備える磁気ヘッドのスピンバルブ磁気抵抗効果素子のピン層の磁化状態を評価するスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法であって、
    前記記録素子に交番する第1の電流を供給すると共に、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向に対して逆方向の磁界を発生させる第2の電流を供給し、該ピン層の磁化が所定の磁化方向とは逆方向に反転する磁化反転が起きたか否かを判別することを特徴とするスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法。
  2. 前記第1の電流または第2の電流の電流値を順次増加させて、前記磁化反転が起きたか否かを判別し、該磁化反転が起きたときの第1の電流または第2の電流の電流値を取得することを特徴とする請求項1記載のスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法。
  3. 前記第1の電流は略矩形状の波形を有し、正値の最大値および負値の最大値の各々の絶対値が互いに略同等であることを特徴とする請求項1または2記載のスピンバルブ磁気抵抗効果素子の評価方法。
  4. 記録素子と、スピンバルブ磁気抵抗効果素子とを備える磁気ヘッドの製造方法であって、
    前記スピンバルブ磁気抵抗効果素子のピン層の磁化状態を検査する検査工程を備え、
    前記検査工程は、
    前記記録素子に交番する第1の電流を供給すると共に、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向に対して逆方向の磁界を発生させる第2の電流を供給し、該ピン層の磁化が所定の磁化方向とは逆方向に反転する磁化反転が起きたか否かを判別することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  5. 磁気記録媒体と、
    記録素子と、スピンバルブ磁気抵抗効果素子とを有する磁気ヘッドと、
    磁気記録媒体に磁気ヘッドを用いて情報の記録および再生動作を行う記録再生制御手段と、
    再生エラーが発生した場合に、ピン層の磁化方向を判別する磁化方向判別手段と、
    前記ピン層の磁化が所定の磁化方向に対して反転しているときに、記録素子に交番する第1の電流を供給しつつ、スピンバルブ磁気抵抗効果素子に反強磁性層に隣接するピン層の所定の磁化方向と同じ方向に磁界を発生させる第3の電流を供給し、ピン層の磁化を所定の磁化方向に回復させるピン層磁化回復手段とを備える磁気記憶装置。
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