JP2006285276A - 情報表示装置およびその保守管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者に支障を与えることなく表示状態の正確な監視と故障に対する迅速な対応とを可能とすると共に、利用者に支障を与えることなく表示状態を良好に維持し得る保守管理方法、および情報表示装置を提供する。
【解決手段】PDP11の裏面11r側に光センサ14a等を配置し、PDP11の表示面11f側への出射光量に比例する裏面側出射光を捉えてパネル表示状態を検出すると共に、この検出結果を基にPDP11の表示状態を自動調整する。調整不能となったときには自らアラームを出力し、さらに、調整履歴や故障履歴を蓄積する。光センサ14a〜14dの存在が表示画面を視る際の妨げにならず、また、調整の都度、光センサを配置してこれを専用の調整機器と接続するという手間が必要ない。PDP11の表示状態を光センサ14a等によって直接的に検出するので、検出精度が高い。
【選択図】図1
【解決手段】PDP11の裏面11r側に光センサ14a等を配置し、PDP11の表示面11f側への出射光量に比例する裏面側出射光を捉えてパネル表示状態を検出すると共に、この検出結果を基にPDP11の表示状態を自動調整する。調整不能となったときには自らアラームを出力し、さらに、調整履歴や故障履歴を蓄積する。光センサ14a〜14dの存在が表示画面を視る際の妨げにならず、また、調整の都度、光センサを配置してこれを専用の調整機器と接続するという手間が必要ない。PDP11の表示状態を光センサ14a等によって直接的に検出するので、検出精度が高い。
【選択図】図1
Description
本発明は内部発光が表裏両面側に発散されるパネル型の発光表示板を備えた情報表示装置、およびその保守管理方法に関する。
従来より、テレビジョン受像機やコンピュータディスプレイ装置等の映像表示装置としては、CRT(陰極線管)やLCD(液晶表示素子)等のデバイスが多用されているが、近年では、いわゆるプラズマディスプレイパネル(PDP)のように電圧印加に応じて自ら発光するパネル型の表示素子も実用化されている。これらの表示装置では、使用による経時変化等により、輝度(明るさ)や色温度等の表示状態が徐々に変化する傾向があるため、表示状態を最良に維持するためには、時々、その調整を行う必要がある。
従来、このような表示装置における輝度や色温度等の画面表示状態の調整は、保守者またはユーザによって定期的にまたは随時行われていた。この場合、表示面側(視覚者側)のいずれかの位置に光センサを適宜配置すると共に、これらの各センサからの出力信号を専用の調整装置で受けて表示画像を直接検出し、適正な表示画像となるように適宜調整を行うという方法や、表示に関与する電流や電圧等を検出することにより表示状態を間接的に検出して調整を行うという方法が採られていた。
なお、以上の説明に関連するものとして、以下の先行技術文献が挙げられる(特許文献1)。
上記した2つの方法のうち、前者の方法では、実際に表示されている画像を直接モニタするので、高精度な調整が可能になるという利点があるが、その一方、表示面側に光センサを配置することから、この光センサによって表示情報の一部が遮蔽されてしまうという不都合がある。特に、例えば、駅の構内や空港の離発着ターミナル等の公共的施設、あるいは、デパート等のショッピングセンタにおける案内表示板のように、利用者にとって常時完全な情報表示が必要となる用途においては、たとえ一時であっても表示情報の一部が遮蔽されるような方法は採ることができない。また、この方法では、調整に当たって、光センサの設置のほか、専用の調整装置の設置も必要となるので、調整前の段取りに相当手間がかかる。したがって、極めて多数の案内表示板が配設されている上記のような施設においては、これらのすべてを保守者が常時適切に管理することは不可能に近く、故障や画質劣化が発生した表示板を迅速に発見して対応することが困難であった。
一方、後者の方法は、例えばCRTディスプレイ装置を例に取ると、電子銃に流れる電流を監視することで管面(蛍光面)の表示状態を検出するという形で実現される。ところが、この方法では、表示状態は表示に関与する電流によって間接的にモニタされるにすぎず、例えば蛍光体の劣化や電流のリーク等の要因により、電流と表示状態とが正しく対応しなくなったときには、表示状態の検出精度、ひいては調整精度が著しく低下する。
このように、従来の映像表示装置においては、その表示状態を常時良好に維持したり、故障を素早く発見することが困難であり、仮に従来方法によってこれを行うとなると、多大の費用と時間とを要すると共に、業務上あるいは利用者へのサービス上の支障が生ずることを回避できなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、利用者に支障を与えることなく表示状態の正確な監視と故障に対する迅速な対応とを可能とすると共に、利用者に支障を与えることなく表示状態を良好に維持し得る保守管理方法、およびこの方法を適用した情報表示装置を提供することにある。
本発明に係る情報表示装置は、平板形状を有し、与えられた情報に応じて内部で発光が生ずると共に、その内部発光が表裏両面側に発散される発光表示板と、この発光表示板における表示面でない裏面側に設けられた表示状態検出用の光検出手段と、この光検出手段により得られた表示状態検出情報を基に、発光表示板の表示状態を調整する調整手段と、この調整手段によりなされた調整の履歴を含む装置保守管理情報を保持する保守管理情報保持手段とを備えたものである。
本発明に係る情報表示装置の保守管理方法は、発光表示板における表示面でない裏面側に設けた光検出手段の出力に基づいて発光表示板の表示状態を検出し、光検出手段による検出結果を基に発光表示板の表示状態を調整すると共に、その調整の履歴を含む装置保守管理情報を保持し、この装置保守管理情報を適宜参照して情報表示装置の保守管理を行うようにしたものである。
本発明に係る情報表示装置では、発光表示板の表裏両面側に発散される光のうち、表示面でない裏面側に発散される光が検出され、その検出結果を基に発光表示板の表示状態が調整され、その調整履歴を含む装置保守管理情報が保持される。
本発明に係る情報表示装置の保守管理方法では、保持された、調整履歴を含む装置保守管理情報が適宜参照されて、情報表示装置の保守管理が行われる。
本発明に係る情報表示装置によれば、発光表示板の裏面側に光検出手段を設け、発光表示板の表裏両面側に発散される光のうち、表示面でない裏面側に発散される光を検出し、この検出結果を基に発光表示板の表示状態を調整すると共に、この調整履歴を含む装置保守管理情報を保持するようにしたので、通常の情報表示時において光検出手段の存在が表示画面を視る際の妨げになるということがない。しかも、調整の都度、光検出手段を配置してこれを専用の調整機器と接続するという手間が必要ないので、表示状態の監視が極めて容易となり、それに要するコストを大幅に低減することができるという効果がある。また、表示に関与する電流等によって間接的に表示状態を検出する方法と異なり、発光表示板の表示状態を光検出手段によって直接検出するようにしたので、高精度の検出が可能になるという効果もある。また、従来のように人手を必要とすることなく、表示状態を最適に維持することができるという効果もある。さらに、調整履歴を含む装置保守管理情報を基に装置の使用状態や劣化状態を把握したり、装置寿命の予測等を的確に行うことも可能になるという効果もある。
また、本発明に係る情報表示装置の保守管理方法によれば、発光表示板の裏面側に設けた光検出手段によって、発光表示板の表裏両面側に発散される光のうち、表示面でない裏面側に発散される光を検出し、この検出結果を基に発光表示板の表示状態を自動調整すると共に、この調整の履歴を含む装置保守管理情報を保持するようにしたので、これらの情報を基に装置の使用状態や劣化状態を把握したり、装置寿命の予測等を行う等、装置の保守管理を的確に行うことができるという効果がある。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1および図2は本発明の一実施の形態に係る情報表示装置の外観構成を表すものである。ここで、図1は側面側から見た状態を示し、図2は要部を背面側から見た状態を表す。なお、本発明に係る情報表示装置の保守管理方法については、図1および図2に示した情報表示装置により具現化されるので、以下併せて説明するものとする。
図1に示したように、この情報表示装置は、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという。)11と制御ボード12とを備えたPDPユニット10として構成されている。なお、図2では制御ボード12を省略して図示している。PDP11は、例えば図3に示したような断面構造を有する画像情報表示用パネルであり、裏面11rの側に、補強部材13a,13bと4つの光センサ14a〜14dとが取り付けられている。光センサ14a〜14dは、それぞれ、例えばフォトダイオード等からなるカラーセンサであって、R(赤),G(緑),B(青)の各色を独立に検知できるようになっている。光センサ14a〜14dは、それぞれ、信号線15によって制御ボード12上の後述するセンサアンプ18(図4)に接続されている。制御ボード12は、取付部材16によってPDP11の背面の補強部材13a,13bに取り付けられている。この制御ボード12は、ICチップ等の多数の電子部品12aを搭載した配線基板モジュールとして構成されている。ここで、PDP11が本発明における発光表示板に対応し、光センサ14a〜14dが本発明における光検出手段に対応する。
図3はPDP11の断面構造を表すものである。このPDP11は、例えば、交流電界の印加によってプラズマ発光を生ずる交流型プラズマディスプレイパネルとして構成されたもので、裏面側基板部111と、この裏面側基板部111と一定距離を隔てて対向配置された表示面側基板部112と、これらの両基板部間に配設されて両基板間の距離を一定距離に保つと共に両者に挟まれた空間115に所定のガスを封止するために設けられた枠兼用スペーサ113と、両基板部間の距離を一定に保つために設けられたスペーサ114とを備えている。
裏面側基板部111は、透明なガラス基板111aと、このガラス基板111a上に一定間隔で一方向(ここではx軸方向とする。)に延設された透明電極111bと、この透明電極111bを覆うようにしてガラス基板111a上に形成された透明誘電膜111cとを含んで構成されている。透明誘電膜111cの上には、透明電極111bの形成位置に対応して、R色用の蛍光膜116R,G色用の蛍光膜116G,およびB色用の蛍光膜116Bが交互に繰り返しストライプ状に形成されている。一方、表示面側基板部112は、透明なガラス基板112aと、このガラス基板112a上に一定間隔で上記x軸方向と直交する方向(ここではy軸方向とする。)に延設された透明電極112bと、この透明電極112bを覆うようにしてガラス基板112a上に形成された透明誘電膜112cとを含んで構成されている。そして、裏面側基板部111と表示面側基板部112とは、双方の透明誘電膜111c,112cが対向するようにして配設されている。
裏面側基板部111と表示面側基板部112との間の空間115に封止されるガスとしては、例えば、アルゴン(Ar)を含んだネオン(Ne)を主とするガスが用いられる。そして、このPDP11では、画像信号に応じて透明電極111bと透明電極112bとの間に所定電圧以上の交流電界が選択的に印加されることによって、両電極の交点部分における封入ガス中にプラズマ放電が生じて発光し、この光が蛍光膜116R,116G,116Bを叩いてそれぞれの色の光を発生するようになっている。この発光現象により生じた光の大部分は表示面11fの側から放出されるが、一部の光(例えば10数%程度)は裏面11rの側からも放出される。
図4はPDPユニット10に搭載された制御ボード12の概略回路構成を表すものである。この図に示したように、制御ボード12は、光センサ14a〜14d(図1,図2)からの出力信号をそれぞれ増幅するためのセンサアンプ18と、PDP11の表示駆動を行うパネル駆動部19と、このPDPユニット10全体を制御する主制御部20とを備えている。主制御部20は、表示しようとする画像に対応した画像データ21やパネル駆動に必要な各種の制御データ22をパネル駆動部19に供給すると共に、ネットワーク24を介して、遠隔配置された中央制御装置(図示せず)と通信可能となっている。パネル駆動部19は駆動データ23によってPDP11を駆動するようになっている。ここで、主制御部20が本発明における自動調整手段に対応する。
図5は図4における主制御部20の回路構成を表すものである。この主制御部20は、内部バス201によって相互に接続された、CPU(中央処理装置)202、後述する各種データを格納するための不揮発性メモリ203、CPU202の動作プログラム等を格納したROM(Read Only Memory)204、ワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)205、パネルインタフェイス(I/F)206、通信ポート207、およびセンサI/F208を備えている。
CPU202は、表示対象の画像情報をネットワーク24から受け取ってパネル駆動部19に送出したり、ネットワーク24を介して中央制御装置(本図では図示せず)との間で必要なデータ通信を行うほか、光センサ14a〜14dの出力を基にPDP11の表示状態のチェックや調整のための制御を行うようになっている。
不揮発性メモリ203は、例えばEEPRM(電気的消去書込可能ROM)等のメモリであり、調整時において表示するテスト画像に対応した調整用画像データ203aや、調整時において光センサ14a〜14dの出力(正確には、センサアンプ18からセンサI/F208を介して入力される表示状態検出データ)と比較される基準データ203bを格納するほか、運転に伴って発生するPDP11の状態を管理するためのデバイス状態管理データ203c等を蓄積するようになっている。ここで、不揮発性メモリ203が本発明における保守管理情報保持手段に対応し、デバイス状態管理データ203cが本発明における装置保守管理情報に対応する。
パネルI/F206はパネル駆動部19に接続され、CPU202からの画像データや制御データをパネル駆動部19が利用できる形の画像データ21と制御データ22とに変換して出力するようになっている。通信ポート207はネットワーク24に接続され、中央制御装置30(本図では図示せず)との間でデータの送受信を行うようになっている。センサI/F208はセンサアンプ18(図4)からのアナログ出力をディジタル信号に変換したり所定の波形成形等を行うためのものである。
図6は図4に示したPDPユニット10を含む情報表示システムの全体構成を表すものである。このシステムは、ネットワーク24に接続された多数のPDPユニット10−1〜10−nと単一の中央制御装置30とを含んで構成されている。PDPユニット10−1〜10−nは、いずれも図1〜図5に示したPDPユニット10と同様の構成である。中央制御装置30は、ネットワーク24を介し、PDPユニット10−1〜10−nに対して、それぞれ、表示させようとする情報を送ると共に、定期的あるいは必要に応じて適宜、各PDPユニット10−1〜10−nに蓄積されたデバイス状態管理データ203cの送出を求める命令を送るようになっている。PDPユニット10−1〜10−nは、中央制御装置30からの要求に応じて、自己の主制御部20内の不揮発性メモリ203に蓄積されたデバイス状態管理データ203cの必要部分を読み出し、中央制御装置30に送出したり、中央制御装置30からの調整値変更命令に応じて、不揮発性メモリ203内の基準データ203bを変更するようになっている。
図7は図5の不揮発性メモリ203に格納されたデバイス状態管理データ203cの内容を表すものである。このデバイス状態管理データ203cは、PDPユニット10の識別のためのデバイスIDと、通電使用された総時間を示す累積通電時間と、PDP11の表示状態を調整した履歴を蓄積してなる調整履歴データと、PDP11に生じた故障の履歴を蓄積してなる故障履歴データとを含んでいる。
調整履歴データは、調整を行った年月日・時刻と、調整項目(実際に調整の行われた項目)と、調整値(調整後における値)とを含み、これらが組となって1つのデータをなしている。ここで、調整項目としては、例えばRGBの各色ごとの輝度、色温度、RGBの各色の輝度バランスを示すホワイトバランス、あるいはコントラスト等がある。また、調整値とは、PDP11に供給する表示電圧(具体的には、図3の透明電極111b,112b間に印加する交流電圧の大きさ)である。
故障履歴データは、故障の発生した年月日・時刻と、故障内容と、処置内容とを含み、これらが組となって1つのデータをなしている。故障内容は、PDP11の表示状態の調整を行った際に、予め定められた範囲の表示状態にまで調整できなかった場合も含む。
次に、図8〜図10を参照して、以上のような構成の情報表示装置の動作を説明する。ここで、図8は起動時における初期動作の内容を示し、図9は自動調整動作の内容を示し、図10はPDPユニット10と中央制御装置30との間で行われる通信処理の内容を示している。
まず、図8を参照して、起動時における初期動作を説明する。中央制御装置30からの命令により電源がオンすると(ステップS101)、PDPユニット10は自動調整モードに入り(ステップS102)、図9に示したような流れによって自動調整を行う(ステップS103)。
図9において、主制御部20のCPU202は、まず、不揮発性メモリ203から調整用画像データ203aを読み出し(ステップS201)、これをパネル駆動部19に送ってPDP11に調整用画像を表示する(ステップS202)。このとき、例えば、ホワイトバランスの調整の場合には、RGBの各色画像の表示電圧を等しく設定して白色表示を行う。また、ある色(例えばR色)についての色温度調整の場合には、R色画像の表示電圧のみを有効とし、他の2色(GおよびB色)の表示電圧をオフする。
この状態で、光センサ14a〜14dは、それぞれ、PDP11の裏面11r側に放出される光強度に応じた検出信号を出力する。このとき、PDP11の裏面11r側に放出される光強度は、画面上の同じ位置において表示面11f側に放出される光の強度と比例関係にあると考えられる。したがって、裏面11r側に放出される光強度に基づいてPDP11の表示状態を調整することは、表示面11f側に実際に放出されている光に基づいて調整を行うこととほぼ等価である。
さて、光センサ14a〜14dから出力された各検出信号は、センサアンプ18によってそれぞれ増幅されて、主制御部20に入力される。主制御部20に入力された検出信号は、それぞれ、センサI/F208によって適当な時間間隔でサンプリングされてディジタルデータに変換される(ステップS203)。CPU202は、これらのセンサ出力データの平均値を算出し(ステップS204)、この平均値を不揮発性メモリ203から読み出した基準データ203bと比較する(ステップS205)。この結果、算出した平均値が許容範囲内にあるときは(ステップS206;Y)、ステップS201に戻って次の調整項目の調整工程に移る。
一方、算出した平均値が許容範囲内には入っていないが(ステップS206;N)、この調整ループが調整モードにおける第1回目のループであるとき(ステップS207;Y)、または第2回目以降のループではあるが前回のループで求めた平均値に対して変化があるときは(ステップS208;Y)、CPU202は、表示用電圧、すなわち調整値を変更して(ステップS209)、ステップS202に戻る。これに対して、この調整ループが第2回目以降のループであって(ステップS207;N)、かつ、前回のループにおける平均値に対して変化がないときは(ステップS208;N)、調整不能または故障と判断して(ステップS210)、図8のステップS104に進む。
このようにして、各調整項目ごとに図9のAからBまでのステップに従って調整が行われる。
再び、図8に戻って説明する。上記の調整工程の結果、調整が正常に終了したときは(ステップS104;Y)、CPU202は、各調整項目ごとの調整工程における最終ループで設定された表示用電圧をそれぞれの調整値とし、これらを調整項目および調整年月日・時刻と共に、調整履歴として不揮発性メモリ203に記録する(ステップS105)。そして、通常の表示モードに移行する(ステップS106)。
一方、上記の調整工程の結果、調整が正常に終了しなかったときは(ステップS104;N)、CPU202は、調整不能または故障である旨を知らせるためのアラーム信号をネットワーク24を介して中央制御装置30に送出すると共に(ステップS107)、その調整不能であった調整項目を年月日・時刻と共に故障履歴データとして不揮発性メモリ203に書き込む(ステップS108)。なお、この後、部品交換等の処置が行われた場合には、CPU202によって、対応する故障履歴データに処置内容が追記される。
次に、図10を参照して、PDPユニット10と中央制御装置30との間で行われる通信処理について説明する。
主制御部20のCPU202は、中央制御装置30からネットワーク24を介して送られてくる命令を監視する。そして、履歴内容の問い合わせの命令があったときは(ステップS301;Y)、不揮発性メモリ203から、累積通電時間、調整履歴データ、および故障履歴データを読み出し(ステップS302)、デバイスIDと共にネットワーク24を介して中央制御装置30に送出する(ステップS303)。
一方、中央制御装置30から基準データ変更命令があったときは(ステップS301;N,ステップS304;Y)、不揮発性メモリ203内の基準データ203bを、指示された内容に書き替える(ステップS305)。これにより、これ以降、起動時の初期動作時においては、その変更された基準データ203bに従ってPDP11の表示状態の調整が行われることとなる。
このように、本実施の形態に係る情報表示装置では、PDP11の裏面11r側に光センサ14a〜14dを配置し、PDP11の表示面11f側への出射光量に比例する裏面側出射光を捉えて輝度や色温度等のパネル表示状態を検出するようにしたので、通常の情報表示時においても光センサ14a〜14dの存在が表示画面を視る際の妨げになるということがない。しかも、光センサ14a〜14dを定常的に配置しておくようにしたので、調整の都度、光センサを配置してこれを専用の調整機器と接続するという手間が必要なく、保守管理が極めて容易となり、それに要するコストを大幅に低減することができる。また、PDP11の表示状態を光センサ14a〜14dによって直接的に検出するようにしたので、検出精度が高くなる。しかも、装置の起動ごとに自動調整を行うようにしたので、表示画像品質を常に最良の状態に保つことができる。また、調整不能となったときは自らアラームを出力するようにしたので、装置寿命が来たことを早期に確実に知らせることができる。さらに、調整履歴や故障履歴を蓄積するようにしたので、蛍光体の劣化による輝度低下等の経時変化の把握や装置寿命の予測等を的確に行うことも可能となる。また、各PDPユニット10をネットワークによって中央制御装置30と接続するようにしたので、遠隔地から多数のPDPユニット10−1〜10−nを集中管理することができる。
以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では、光センサは4箇所としたが、より少なく、あるいはより多く配設するようにしてもよい。また、光センサの形状をライン型として縦方向および横方向に沿って配設し、PDP11の全面における平均輝度を検出するようにしてもよい。さらに、一方の面から入射した光を端面に導くことができる透明導光板と、この導光板の端面から出射する光を検出するライン型光センサとによって面型光センサを構成し、この面型光センサをPDP11の裏面に配置してそのセンサ出力を利用することも可能である。この場合には、PDP11の全面における平均輝度をより正確に検出することができる。
また、光センサはカラーセンサでなく、単色センサであってもよい。この場合は、RGBの各単色表示を順次行って3色の各々についての輝度を検出し、演算によりホワイトバランス等を求めるようにすればよい。
また、上記の実施の形態では、4つの光センサ出力の平均値を基に調整するようにしたが、このほか、各光センサの出力を独立に利用して、PDP11上の位置によって異なる調整を行うようにしてもよい。これにより、パネル上の不均一な輝度分布や色分布を是正するような調整も可能となる。この場合、光センサの数を増やすことにより、不均一な輝度分布パターンが細かい場合にも対応することができる。
また、上記の実施の形態では、主として輝度に関する調整を行うようにしたが、そのほか、有効表示領域の位置ずれやサイズの調整を行うようにすることも可能である。
また、上記の実施の形態では、起動時の初期動作において自動調整を行うようにしたが、通常の表示状態において、視覚的に支障がない程度の短い時間で瞬間的に調整用画像を挿入し、これに対する光センサ出力から調整を行うようにしてもよい。この場合には、起動時のみならず、任意の時刻に調整可能なので、高頻度で調整することができ、表示品質を常に良好に維持可能である。
また、上記の実施の形態では、ネットワークを介して中央制御装置30から多数のPDPユニット10−1〜10−nを遠隔管理するようにしたが、ネットワーク方式でなく、各PDPユニット10を専用線によって中央制御装置30に直結するようにしてもよい。さらに、中央制御装置30を設けずに、各PDPユニット10ごとに保守管理用の表示部や操作部等を設けて、アラーム表示や基準データの変更処理等の保守管理をローカル的に行うようにしてもよい。また、上記の実施の形態では、PDPユニット10は中央制御装置30からの問い合わせに応じて履歴データを送出するようにしたが、PDPユニット10から自主的に定期的に履歴データを中央制御装置30に送出するようにしてもよい。さらに、履歴データのみならず、光センサ14a〜14dによって検出された表示状態検出データをそのまま送出するようにしてもよい。
上記の実施の形態では、PDP11は交流型のプラズマディスプレイパネルとして説明したが、直流型のものであってもよい。さらに、本発明は、表示面の反対側の面にも表示光量に対応した光が放出されるような表示デバイスであれば、プラズマディスプレイパネル以外にも適用可能である。
10,10−1〜10−n…プラズマディスプレイパネルユニット、11…プラズマディスプレイパネル、12…制御ボード、14a〜14d…光センサ、19…パネル駆動部、20…主制御部、30…中央制御装置、202…CPU、203…不揮発性メモリ、203a…調整用画像データ、203b…基準データ、203c…デバイス状態管理データ、207…通信ポート。
Claims (9)
- 平板形状を有し、与えられた情報に応じて内部で発光が生ずると共に、その内部発光が表裏両面側に発散される発光表示板と、
前記発光表示板における表示面でない裏面側に設けられた表示状態検出用の光検出手段と、
前記光検出手段により得られた表示状態検出情報を基に、前記発光表示板の表示状態を調整する調整手段と、
前記調整手段によりなされた調整の履歴を含む装置保守管理情報を保持する保守管理情報保持手段と
を備えたことを特徴とする情報表示装置。 - 前記保守管理情報保持手段は、前記調整手段によりなされた調整の履歴を含む調整履歴データおよび装置に生じた故障履歴データを保持する
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。 - 前記調整手段は、光検出手段により得られた表示状態検出情報を基に、前記発光表示板の表示状態を自動的に調整する
ことを特徴とする請求項2記載の情報表示装置。 - 前記故障履歴データには、予め定められた範囲の表示状態まで調整できなかった調整項目が含まれている
ことを特徴とする請求項3記載の情報表示装置。 - さらに、前記保守管理情報保持手段が保持する装置保守管理情報、または前記光検出手段から出力された表示状態検出情報を、自己の装置の識別情報と共に外部に出力する通信手段を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。 - 前記通信手段は、多数の同種の情報表示装置を統括管理するために配設された中央制御装置に接続され、前記装置保守管理情報、または前記表示状態検出情報を前記中央制御装置出力すると共に、前記中央制御装置からの指令に基づき前記調整手段による調整を行う
ことを特徴とする請求項5記載の情報表示装置。 - 前記中央制御装置からの起動指令に基づき、自己の装置電源をオン状態にすると共に前記調整手段による調整を開始する
ことを特徴とする請求項6記載の情報表示装置。 - 前記通信手段は、前記調整手段により予め定められた範囲の表示状態まで調整できなかった場合に警告信号を出力する
ことを特徴とする請求項5記載の情報表示装置。 - 平板形状を有し、与えられた情報に応じて内部で発光が生ずると共に、その内部発光が表裏両面側に発散される発光表示板を有する情報表示装置の表示状態を保守管理するための方法であって、
前記発光表示板における表示面でない裏面側に光検出手段を設け、この光検出手段の出力に基づいて前記発光表示板の表示状態を検出し、
前記光検出手段による検出結果を基に、前記発光表示板の表示状態を調整すると共に、その調整の履歴を含む装置保守管理情報を保持し、
前記装置保守管理情報を適宜参照して前記情報表示装置の保守管理を行うようにした
ことを特徴とする情報表示装置の保守管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006158709A JP2006285276A (ja) | 2006-06-07 | 2006-06-07 | 情報表示装置およびその保守管理方法 |
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JP2013122662A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-20 | Sharp Corp | 表示システム、較正方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体 |
JP2014019300A (ja) * | 2012-07-18 | 2014-02-03 | Yazaki Corp | 表示装置 |
JP5515737B2 (ja) * | 2007-06-13 | 2014-06-11 | 日本電気株式会社 | 画像表示装置、画像表示方法、及びその表示プログラム |
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2006
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