JP2006284754A

JP2006284754A - 外照式表示体の照明装置

Info

Publication number: JP2006284754A
Application number: JP2005102626A
Authority: JP
Inventors: Seiji Shinohara; 誠治篠原
Original assignee: Kictec Inc
Current assignee: Kictec Inc
Priority date: 2005-03-31
Filing date: 2005-03-31
Publication date: 2006-10-19

Abstract

【課題】簡単な構成で消費電力が小さく、また、寿命が長く交換頻度の少ない外照式表示体の照明装置を提供すること。
【解決手段】外照式表示体５の照明装置１１は、外照式表示体５の前方斜め上方から外照式表示体５の表示面４に向けて白色光を照射する外照式表示体５の照明装置１１であり、商用電源を電源とする複数の白色発光ダイオード１６を備え、複数の白色発光ダイオード１６により表示面４を照射するよう構成される。
【選択図】図４

Description

本発明は、外照式表示体の照明装置、詳しくは、道路標識等外照式表示体の表示面を複数の白色発光ダイオードで外側から照射する外照式表示体の照明装置に関する。

周知の如く、「止まれ」などと表示された道路標識の表示面を外側から照射する外照式表示体の照明装置として、蛍光灯を用いたものがある。なお、本願に先立ち先行技術の調査を行ったところ、下記の特許文献１，２，３が見出された。
特開２００５−０２４７０６公報特開２００４−３５５９９２公報特開２００３−１６３０９０公報

しかし、蛍光灯を用いた外照式表示体の照明装置には、消費電力が大きいことや、寿命が短く交換頻度が高いなどの問題があった。特に、道路上に位置する道路標識の照明装置の交換作業は、交通渋滞や交通事故の原因ともなりかねないので、出来る限り少なくすることが望ましい。

本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、簡単な構成で消費電力が小さく、また、寿命が長く交換頻度の少ない外照式表示体の照明装置を提供することを目的とする。

本発明による外照式表示体の照明装置は、外照式表示体の前方斜め上方から該外照式表示体の表示面に向けて白色光を照射する外照式表示体の照明装置であって、商用電源を電源とする複数の白色発光ダイオードを備え、該複数の白色発光ダイオードにより前記表示面を照射することを特徴とする。

本発明によると、商用電源を電源とし、白色発光ダイオードを用いて外照式表示体の表示面を照射するようにしたため、消費電力が十分に小さく、また、長寿命となり故障による交換頻度が極めて少なくなる。特に、道路上に位置する道路標識の照明装置の場合、交換作業の激減により、交通渋滞や交通事故を招くおそれは極めて少なくなる。

さらに、本発明による外照式表示体の照明装置は、前記商用電源の交流を直流に変換する整流回路を備えるとともに、前記複数の白色発光ダイオードは複数の直列回路からなる並列回路を構成しており、該並列回路に前記整流回路による整流後の直流電流を流すよう構成される。このように、複数の白色発光ダイオードからなる並列回路を構成することにより、白色発光ダイオードの定格電流に近い電流を流すことができ、白色発光ダイオードを良好に動作させることができる。

さらに、本発明による外照式表示体の照明装置は、前記複数の白色発光ダイオードを構成する個々の白色発光ダイオードと並列にバイパス電流路が接続され、当該白色発光ダイオードの断線時に該バイパス電流路を経て電流が流れるよう構成されている。したがって、直列接続された複数の白色発光ダイオードのうちの１つの白色発光ダイオードが故障して断線した場合、バイパス電流路を設けていない場合には、直列回路を構成する他の白色発光ダイオードに電流が流れなくなり全体が消灯してしまうが、本発明の場合、断線した白色発光ダイオードを迂回してバイパス電流路に電流が流れるため、他の白色発光ダイオードにも電流が流れ、点灯状態を維持することができるようになる。

ここで、前記バイパス電流路に定電圧ダイオードが設けられており、当該白色発光ダイオードの断線時に、該定電圧ダイオードが導通するよう構成すると、極めて簡素な回路構成により、断線した白色発光ダイオード以外の白色発光ダイオードの点灯状態を維持することができる。

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。

図１は、本発明の一実施形態に係る外照式表示体の照明装置の一使用態様図、図２は、図１の要部の側面図、図３は、同照明装置の平面図、図４は、同照明装置の正面図、図５は、同照明装置の電気回路図をそれぞれ示す。

図１〜図４において、１は、道路脇に立設された支柱、２は、支柱１の上端部から水平に延設された横バーを表す。

横バー２の前面側には、表示体支持部材３が取着され、この表示体支持部材３の前面に、表示面４に「止まれ」と表示された道路標識からなる外照式表示体５が固定されている。この表示面４において、「止まれ」の文字部分４a及び三角枠状のライン部分４bは白色で描かれ、その他の部分４cには赤色が施されている。

横バー２の後面側には、左右一対の照明装置支持部材６が取着されている。各照明装置支持部材６は、垂直バー部７と水平バー部８とからなり、垂直バー部７の下端部７aがUボルト９とナット１０などによって横バー２に固着され、これにより各照明装置支持部材６が横バー２に取着されている。各照明装置支持部材６は、側面視L字形状をしており、垂直バー部７の上端部が前方へ折れ曲がって水平バー部８が前方へ延びている。各水平バー部８の先端部８aには、照明装置１１の左右一対の軸部１２を保持する軸受部１３が形成されている。

照明装置１１は、発光ユニット１４とアルミ材からなる発光ユニットフレーム１５とを備え、発光ユニットフレーム１５に発光ユニット１４が埋め込まれるように構成されている。発光ユニット１４は、外照式表示体５の表示面４の前方斜め上方から表示面４の「止まれ」の文字部分４aを中心に水平面に対して約４５°分傾斜した角度で照射するよう傾斜角度が調整されており、この調整後の傾斜角度を維持できるよう発光ユニットフレーム１５の左右一対の軸部１２が照明装置支持部材６の軸受部１３に固定されることにより、照明装置１１が照明装置支持部材６によって支持されている。

発光ユニット１４は、複数個例えば９３個の白色発光ダイオード１６からなる発光部１７と、発光部１７の前方に配置され、白色発光ダイオード１６の発光を拡散する拡散板１８を備える。

次に、照明装置１１の電気回路を図５に基づいて説明する。

図５において、電源入力端子１９，２０には、AC１００Vの商用電源が接続され、電源供給ラインには、回路保護用及び災害防止用のヒューズ２１と、誘導雷回避用のサージアブソーバ２２が設けられている。サージアブソーバ２２の出力側には、交流を直流に変換する整流回路２３が接続されている。整流回路２３は、AC１００VをDC約１４０Vに変換する。整流回路２３の出力側には、突入電流を抑制しヒューズ２１の溶断を防止するためのパワーサーミスタ２４と、平滑用コンデンサ２５が設けられている。

平滑用コンデンサ２５の出力側には、複数の白色発光ダイオード１６を含む並列回路２６が接続されている。この並列回路２６は、本実施形態の場合３つの直列回路２７を並列接続して構成され、各直列回路２７は、複数個例えば３１個の白色発光ダイオード１６からなる直列回路２８と、商用電源の電圧変動から白色発光ダイオード１６を保護するための定電流回路２９とを直列接続して構成されている。

各白色発光ダイオード１６には、当該白色発光ダイオード１６の故障による断線時に、当該断線した白色発光ダイオード１６を迂回して電流を流すバイパス電流路３０が並列に接続されている。バイパス電流路３０には、定電圧ダイオード３１が設けられている。

上記構成の電気回路を有する照明装置１１において、AC１００Vの商用電源は、整流回路２３により約１４０Vの直流電圧に変換され、さらに平滑用コンデンサ２５により平滑化される。この平滑化された直流電圧は、３つの直列回路２７からなる並列回路２６に印加され、各直列回路２７の白色発光ダイオード１６に電流が流れ、各白色発光ダイオード１６は発光し点灯する。

各白色発光ダイオード１６の点灯中に商用電源の電圧が変動した場合、定電流回路２９の動作により各白色発光ダイオード１６を流れる電流は一定に維持され、各白色発光ダイオード１６は、電圧変動前と同じ点灯状態を維持することができ、照度の変動を防止できる。

複数個の白色発光ダイオード１６のうちいずれかの白色発光ダイオード１６が故障し断線した場合、この断線した白色発光ダイオード１６に並列に接続されている定電圧ダイオード３１が導通するようになる。このため、断線した白色発光ダイオード１６を迂回して定電圧ダイオード３１に電流が流れるようになり、断線した白色発光ダイオード１６以外の白色発光ダイオード１６に依然として電流が流れ、照度がほとんど変わらない状態で表示面４を照射することができる。

以上説明したように、本実施形態に係る外照式表示体５の照明装置１１は、外照式表示体５の前方斜め上方から外照式表示体５の表示面４に向けて白色光を照射する外照式表示体５の照明装置１１であって、商用電源を電源とする複数の白色発光ダイオード１６を備え、複数の白色発光ダイオード１６により表示面４を照射するよう構成される。このように、商用電源を電源とし、白色発光ダイオード１６を用いて外照式表示体５の表示面４を照射するようにしたため、消費電力が十分に小さく、また、長寿命となり故障による交換頻度が極めて少なくなる。特に、道路上に位置する道路標識の照明装置１１の場合、交換作業の激減により、交通渋滞や交通事故を招くおそれは極めて少なくなる。

さらに、本実施形態による外照式表示体５の照明装置１１は、商用電源の交流を直流に変換する整流回路２３を備えるとともに、複数の白色発光ダイオード１６は複数の直列回路２７からなる並列回路２６を構成しており、この並列回路２６に整流回路２３による整流後の直流電流を流すよう構成される。このように、複数の白色発光ダイオード１６からなる並列回路２６を構成することにより、白色発光ダイオード１６の定格電流に近い電流を流すことができ、白色発光ダイオード１６を良好に動作させることができる。

さらに、本実施形態による外照式表示体５の照明装置１１は、複数の白色発光ダイオード１６を構成する個々の白色発光ダイオード１６と並列にバイパス電流路３０が接続され、白色発光ダイオード１６の断線時にバイパス電流路３０を経て電流が流れるよう構成されている。したがって、直列接続された複数の白色発光ダイオード１６のうちの１つの白色発光ダイオード１６が故障して断線した場合、バイパス電流路３０を設けていない場合には、直列回路２７を構成する他の白色発光ダイオード１６に電流が流れなくなり全体が消灯してしまうが、本実施形態の場合、断線した白色発光ダイオード１６を迂回してバイパス電流路３０に電流が流れるため、他の白色発光ダイオード１６にも電流が流れ、点灯状態を維持することができるようになる。

また、バイパス電流路３０に定電圧ダイオード３１が設けられており、白色発光ダイオード１６の断線時に、定電圧ダイオード３１が導通するよう構成したため、極めて簡素な回路構成により、断線した白色発光ダイオード１６以外の白色発光ダイオード１６の点灯状態を維持することができる。

なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、屋内に設置される外照式表示体５を照明する装置としても適用できる。また、外照式表示体５は、道路標識に限定されるものでもない。

本発明の一実施形態に係る外照式表示体の照明装置の一使用態様図である。図１の要部の側面図である。同照明装置の平面図である。同照明装置の正面図である。同照明装置の電気回路図である。

符号の説明

４表示面
５外照式表示体
１１照明装置
１６白色発光ダイオード
２３整流回路
２６並列回路
２７直列回路
３０バイパス電流路
３１定電圧ダイオード

Claims

外照式表示体の前方斜め上方から該外照式表示体の表示面に向けて白色光を照射する外照式表示体の照明装置であって、
商用電源を電源とする複数の白色発光ダイオードを備え、該複数の白色発光ダイオードにより前記表示面を照射することを特徴とする外照式表示体の照明装置。
前記商用電源の交流を直流に変換する整流回路を備えるとともに、前記複数の白色発光ダイオードは複数の直列回路からなる並列回路を構成しており、該並列回路に前記整流回路による整流後の直流電流を流すことを特徴とする請求項１に記載の外照式表示体の照明装置。
前記複数の白色発光ダイオードを構成する個々の白色発光ダイオードと並列にバイパス電流路が接続され、当該白色発光ダイオードの断線時に該バイパス電流路を経て電流が流れるよう構成されていることを特徴とする請求項２に記載の外照式表示体の照明装置。
前記バイパス電流路に定電圧ダイオードが設けられており、当該白色発光ダイオードの断線時に、該定電圧ダイオードが導通することを特徴とする請求項３に記載の外照式表示体の照明装置。