JP2006284565A - 素子基板、検査方法、及び半導体装置の作製方法 - Google Patents

素子基板、検査方法、及び半導体装置の作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性の高い素子特性評価が可能な半導体層を有する基板、およびその評価方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の半導体層を有する基板は、アンテナコイルと半導体素子とが直列に接続されてなる閉ループ回路が形成され、回路が形成された領域の表面は絶縁膜で覆われている。このような回路を用いることによって、非接触で検査を行うことができる。また閉ループ回路に変えてリングオシレータを適用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は素子基板、その検査方法、及び当該検査方法を用いた半導体装置の作製方法に関する。
近年、無線で情報の送受信を行う半導体装置(無線チップ、RFIDタグ等と呼ばれる)の開発が進んでいる。
一般に、LSIチップを製造する場合にはLSIチップを形成する基板上にTEG(test elementary group)と呼ばれる特性評価用素子あるいは回路が形成される。TEGを評価することで、LSIチップの製造プロセスの検証、あるいはLSI設計に用いられるパラメータの検証を行うことができる。無線チップもLSIチップによって構成されており、製造プロセスの検証等の目的で、LSIチップを形成する基板上にはTEGが設けられている。
また半導体装置の検査工程において、非接触の検査工程が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−31814号公報
無線チップを構成するLSIチップは現在シリコンウェハ上に形成されたものが知られているが、可撓性のある基板に設けられたチップ(以下、可撓性を有するチップと呼ぶ)に関する開発が進められている。可撓性を有するチップは、非常に薄く、可撓性を有するために、様々な用途に用いることができる。
ところで、上記チップの評価は、通常、TEGを形成した基板上にプローバと呼ばれる針を接触させ、電気的特性を測定することにより行われている。つまり接触による測定を行う。しかしながら、可撓性を有するチップでは、薄い半導体層を損傷する危険性が高いため、針を接触させての自動測定は困難である。そのため接触による測定を行うには、手動で精度よく針を接触させる、あるいは所定の異方性伝導膜を用いる必要があり、時間と手間を要する。
このように、可撓性を有するチップに対して、効率よく、また高い信頼性をもって測定することは難しかった。
また、TEGでは電極パッドを介して静電破壊の危険性がある。このような問題は電極を表面にさらすために生じる。従って、電極パッド数を極力減らしたTEG、あるいは全く有さないTEG、およびそのようなTEGを評価する方法は、TEG評価の信頼性を改善する上で有効である。
そこで本発明は、無線技術を利用して、極力電極に接触することなく、もしくは全く電極に接触することなく、半導体素子特性を評価することができるTEG、および該TEGが形成された素子基板を提供することを課題とする。また、その測定方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明では以下の手段を講ずる。
本発明は、アンテナコイルと、半導体素子とが直列に接続されてなる閉ループ回路を有する特性評価素子(TEG)が設けられ、閉ループ回路が設けられた領域の表面は絶縁膜で覆われている素子基板であって、当該基板を用いて半導体素子の特性を評価することができる。
本発明の別の形態は、アンテナコイルと、半導体素子とが直列に接続された閉ループ回路を有する特性評価素子が設けられ、可撓性を有することを特徴とする素子基板であって、当該基板を用いて半導体素子の特性を評価することができる。
本発明の別の形態は、アンテナコイルと、容量素子と、半導体素子とが直列に接続された閉ループ回路を有する特性評価素子が設けられ、閉ループ回路が設けられた領域の表面は絶縁膜で覆われていることを特徴とする素子基板であって、当該基板を用いて半導体素子の特性を評価することができる。
本発明の別の形態は、アンテナコイルと、容量素子と、半導体素子とが直列に接続された閉ループ回路を有する特性評価素子が設けられ、可撓性を有することを特徴とする素子基板であって、当該基板を用いて半導体素子の特性を評価することができる。
本発明の別の形態は、アンテナコイルと、電源回路と、リングオシレータと、トランジスタと、を有する特性評価素子が設けられ、電源回路はリングオシレータに電源電圧を供給する機能を有し、アンテナコイルにはリングオシレータの発振周波数で負荷変調が行われる回路が接続され、電源回路、リングオシレータ、及び、トランジスタが設けられた領域の表面は絶縁膜で覆われていることを特徴とする素子基板であって、当該基板を用いて半導体素子の特性を評価することができる。
本発明の別の形態は、アンテナコイルと、電源回路と、リングオシレータと、トランジスタと、を有する特性評価用素子が設けられ、電源回路はリングオシレータに電源電圧を供給する機能を有し、アンテナコイルにはリングオシレータの発振周波数で負荷変調が行われる回路が接続され、可撓性を有することを特徴とする素子基板であって、当該基板を用いて半導体素子の特性を評価することができる。
本発明の別の形態は、アンテナコイルと、リングオシレータと、トランジスタと、リングオシレータへ電源電圧の供給を行う電極パッドとを有する特性評価用素子が設けられ、アンテナコイルはリングオシレータの発振周波数で負荷変調が行われる回路が接続され、電源回路、リングオシレータ、及び、トランジスタが設けられた領域の表面は、電極パッド又は絶縁膜で構成されていることを特徴とする素子基板であって、当該基板を用いて半導体素子の特性を評価することができる。
本発明の別の形態は、アンテナコイルと、リングオシレータと、トランジスタと、リングオシレータへ電源電圧の供給を行う電極パッドとを有する特性評価用素子が設けられ、アンテナコイルはリングオシレータの発振周波数で負荷変調が行われる回路が接続され、可撓性を有することを特徴とする素子基板であって、当該基板を用いて半導体素子の特性を評価することができる。
また本発明の検査方法は、上記したいずれかの素子基板に電磁波を印加するステップと、素子基板に吸収される電力を測定するステップと、により半導体素子の特性を評価する。
また、素子基板で消費される電力を測定することで前記半導体素子の特性を評価する。
また本発明は、制御可能な電磁波をアンテナから放出可能な測定装置を用いて、電磁波を印加する。
また本発明の検査方法は、磁界プローバにより素子基板に吸収される電力を測定するステップを有する。
また本発明の検査方法を用いて、素子基板に設けられた半導体素子の静特性又は動特性を非接触で評価することができる。
また本発明の半導体装置の作製方法は、非可撓性基板上に第1の半導体層を有する特性評価用素子と、第2の半導体層を有する薄膜トランジスタを形成し、特性評価用素子に対して接触式で検査を行い、非可撓性基板を剥離して、特性評価用素子及び薄膜トランジスタを可撓性基板上に転置し、可撓性基板上に転置された特性評価用素子に対して非接触式で検査を行うことによって薄膜トランジスタの特性を評価し、薄膜トランジスタの特性が許容範囲を満たした基板を切断する。
本発明の別形態の半導体装置の作製方法は、非可撓性基板上に第1の半導体層を有する特性評価用素子と、第2の半導体層を有する薄膜トランジスタを形成し、特性評価用素子に対して接触式で検査を行い、非可撓性基板を剥離して、特性評価用素子及び薄膜トランジスタを可撓性基板上に転置し、可撓性基板上に転置された特性評価用素子に対して非接触式で検査を行うことによって薄膜トランジスタの特性を評価し、薄膜トランジスタの特性が許容範囲を満たした基板を切断し、切断された基板上の薄膜トランジスタを検査する工程を有する。
本発明の半導体装置の作製方法は、接触式の検査によって、特性評価用素子の電圧−電流特性を求め、可撓性基板上に転置された特性評価用素子に対して非接触式で検査を行うことによって薄膜トランジスタの特性を評価し、薄膜トランジスタの電圧−電流特性の許容範囲を満たした基板を切断する工程を有する。
本発明によって、電極パッドに針を接触させて行う測定が難しい場合も、効率よく、かつ信頼性の高い、素子特性評価を行うことができる。また、露出した電極表面の面積を極力減らすことによって、評価用素子の静電破壊を抑制することが可能となり、信頼性の高い素子特性評価を行うことができる。その結果、製造プロセス、あるいは設計パラメータの検証を効率よく行うことが可能となる。
本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。しかしながら本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨から逸脱することなくその形態を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。したがって本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、以下に説明する本発明の構成において、同じものを指す符号は異なる図面間で共通する場合がある。
(実施の形態1)
本発明のTEGを有する素子基板と、これを用いて半導体素子特性を測定する方法とを図1を用いて説明する。
本発明の素子基板107は、TEGとしてアンテナコイル105と半導体素子106が直列に接続された構成、つまり閉ループ回路を有することを特徴とする。
また当該素子基板上には、TEGによって評価される薄膜トランジスタが設けられている。当該薄膜トランジスタによって、無線チップ等の半導体装置が構成される。薄膜トランジスタ及びTEGは、同様の構成を有しており、例えば下地膜上に形成された半導体層を有する。TEG及び薄膜トランジスタがそれぞれ有する半導体層は、同時に同一工程で形成される。さらに半導体層を覆って設けられたゲート絶縁膜、ゲート絶縁膜を介して半導体層上に設けられたゲート電極、ゲート電極及び半導体層を覆って設けられた絶縁膜、絶縁膜の開口部に形成され半導体層の不純物領域に接続された配線、配線上に設けられた保護膜等を有する。保護膜は窒素を有する絶縁膜から形成すると好ましく、半導体層へのアルカリ金属等の不純物元素の侵入を防止するため、素子基板107全体に設けられている。この保護膜により配線等を覆ってしまうため、接触式での検査を行うことが難しくなってしまう。
半導体装置の例として無線チップ、つまり非接触型チップを形成する場合、当該チップにアンテナコイルが実装された形態となり、具体的には不純物領域に接続された配線にアンテナコイルが接続された形態となる。そのためアンテナコイルは配線と同時に形成することができる。勿論、ゲート電極と同時にアンテナコイルを形成することもできるが、配線と接続する必要があるため、コンタクトホールを介して導電層により接続する必要がある。
また半導体装置の例として接触型チップを形成する場合もある。この場合、アンテナコイルと接続するための配線が露出された形態となり得る。
TEGは、アンテナコイル105と半導体素子106が直列に接続された構成を有するため、アンテナコイルが実装された形態を有しており、配線又はゲート電極と同時にアンテナコイルを形成することもできる。アンテナコイルの材料は、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)等の導電性材料、又は酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウムスズに酸化珪素が添加された材料(ISO)等の透明導電性材料から形成することができる。またアンテナコイルは、印刷法、インクジェットを代表とする液滴吐出法、スパッタリング法、蒸着法等により形成することができる。このようなアンテナコイルを実装することによって、TEGを非接触式で検査することができる。
測定装置104は、電波インターフェイス102、アンテナコイル103、制御回路101等を有し、所定の周波数と電力で電磁波を放射することができる。
測定装置104から電磁波が放射されると、電磁誘導により、素子基板107上の少なくともTEGが有するアンテナコイルの両端に誘導起電力が生じる。そして、TEGが有する半導体素子106には素子特性に従った電流が流れる。このことは、素子基板107上に設けられた半導体素子106を構成する薄膜トランジスタや配線が、半導体素子106の特性に依存した電力を吸収することを意味する。そして、測定装置104によってこの電力の吸収量を測定することにより半導体素子106の特性に関する情報を得ることができる。半導体素子106の特性と薄膜トランジスタの特性との相関関係があるため、半導体装置を構成する薄膜トランジスタからなる回路の特性を評価、検査することができる。
図1に示した測定系をモデル化した回路を、図2を用いて説明する。
図2に示すように、測定装置104は、容量Cを有する容量素子と、インダクタンスL、寄生抵抗Rを有するコイルとが直列に接続された共振回路を有する。そして、当該回路へは電流iおよび電圧Vが印加されている。一方、素子基板107上のTEGが有する半導体素子106は、インピーダンスZを有し、インダクタンスL、寄生抵抗Rを有するとみなすことができるアンテナコイルを有する。なお本発明のTEGは、共振回路が設けられていない。そして測定装置104のアンテナコイル及びTEGのアンテナコイル105は相互インダクタンスMを有する。このようなアンテナコイルには、測定装置104から放射された電磁波によって、誘導起電力uが生じ、電流iが流れる。
図2にモデル化した回路において、測定装置104の共振回路に印加される電圧Vは、共振条件(C・L・ω=1)において、式1(数1)のようにあらわされる。
Figure 2006284565
さらに半導体素子106に流れる電流iは式2(数2)のように表され、誘導起電力uは、式3(数3)のように表されることから、これらを代入すると電圧Vに関する式4(数4)が得られる。なお、jは虚数単位を表す。
Figure 2006284565
Figure 2006284565
Figure 2006284565
式4から、測定装置104の共振回路に生じる電圧Vと電流iは比例し、比例係数はω、R、M、R、L、Zによって決まることがわかる。ω、R、M、R、Lを固定して、半導体素子106のインピーダンスZを変化させた場合、電圧Vと電流iは図3に示すようなグラフで表されることがわかる。インピーダンスZが0に等しい領域、ある値をもつ領域、無限大となる領域にわけることができる。なおある値を持つ領域は、インピーダンスZの値を大きくするにつれ、同一電圧Vに対する電流iが大きくなるといった特性を持っている。
測定装置104のアンテナコイル103に印加される電圧Vと電流iは測定可能な量であるから、これよりTEGの半導体素子106のインピーダンスZの情報を得ることが可能となる。このような原理に基づいて、非接触で該半導体素子106を評価することが可能となる。そして、半導体素子106の特性と、薄膜トランジスタの特性とは、同一工程で作成されているため相関関係を求めることができる。よって半導体素子106の特性から薄膜トランジスタの特性、当該薄膜トランジスタから構成される回路及び半導体装置の特性を検査することができる。
次に、本発明のより具体的な形態について説明する。
図4には、インピーダンスZを持つような半導体素子としてダイオード401を用い、アンテナコイル402を有するTEGが設けられた素子基板のモデル回路図を示す。なお図4において、容量素子403を、アンテナコイル402及びダイオード401と直列に接続した構成としているが、容量素子403は設けなくともよい。容量素子403は信号の位相成分を調整するために設けているため、当該調整が不要の場合には容量素子403は設けなくとも良い。なお容量素子403を設ける場合、上記数式において容量はインピーダンスに含まれているものとする。
次に図4に示した素子基板を用いてダイオード401のしきい値電圧Uthを評価する方法について説明する。
図5(A)はダイオード401の電圧−電流特性(I−V特性と呼ぶ)のグラフであり、電極に接することなく直接得ることが難しい。一方、図5(B)は上述した原理に基づき非接触による測定から得られる、測定装置104の共振回路に生じる電圧Vと電流iの関係を表すグラフである。なお図5(B)においてグラフが急激に変化する点(V,I)がダイオード401のしきい値に相当する。
このように測定したダイオード401のI−V特性と、ダイオード401のV,Iとの関係を求めることで、非接触式の測定のみでダイオード401のしきい値Uthを評価することが可能となる。このように本発明によりダイオード401のI−V特性と、ダイオード401のV,Iとの関係を求めることによって、ダイオード401のしきい値を得ることができるのである。
実用的には、TEGと同じ構成となるアンテナコイル及び回路を形成した基準となる素子基板に対して、接触式による測定を行うことが好ましい。その後当該素子基板に対して、非接触による測定を行うこともできる。基準となる素子基板に対して接触式の評価を用い、同一条件下、つまり相互インダクタンスM、アンテナコイルのインダクタンスLやアンテナコイルの寄生抵抗Rが一定の条件のもとで測定することによって、TEGが有するダイオードのしきい値Uthと、非接触式測定を行ったVやIとの関係を求めることが可能となるからである。
なお当該しきい値電圧Uthは、上述した式3から、相互インダクタンスM、アンテナコイルのインダクタンスL、寄生抵抗Rを用いて計算することもできる。相互インダクタンスM、アンテナコイルのインダクタンスLやアンテナコイルの寄生抵抗Rは、本発明の素子基板、及び測定装置を用いて得ることができる。アンテナコイルのLやRは、その形状と材質で決まり、製造ばらつきを小さくすることが可能である。また、相互インダクタンスは同じ位置と測定環境下で測定することで一定に保つことが可能である。
またさまざまなしきい値電圧Uthを有するダイオードについて、本発明のような測定を行うことで、ダイオードのしきい値Uthと測定装置104の電圧Vの関係は、例えば図5(C)のように求めることができる。
一旦、基準となる素子基板上のダイオードのしきい値Uthと測定装置104の電圧Vの関係が得られれば、あとは非接触での測定のみで、ダイオードのしきい値を評価することが可能となる。
このように本発明では、評価する素子特性(しきい値等の値)を求める場合、接触式によって評価可能な基準となる素子基板を別途準備することが好ましい。一方、評価する素子特性を相対的に比較する場合、例えば複数の素子のしきい値の比較や、単数の素子の経時変化を評価する場合には、基準となる素子基板を準備する必要はない。
なお、本実施の形態では、半導体素子106としてダイオードを用いる場合を説明したが、半導体素子106は、トランジスタ、抵抗素子、発光素子といった素子であってもよい。また、これら半導体素子のいずれかからなる単一の素子に限らず、一般に2端子を有する素子、或いは当該素子を有する回路であればよい。上記したダイオード、トランジスタ、発光素子を用いる場合、しきい値がわかり、抵抗素子を用いる場合抵抗値がわかる。このように本発明は、非接触でしきい値や抵抗値といった素子特性を表すパラメータ(素子パラメータと呼ぶ)を得ることができ、その結果、素子特性を評価することができる。
非接触による測定は、測定装置の電圧Vと電流iを測定する方法に限られず、一般に測定装置104から供給する電力に関する量と、素子基板107上に設けられた回路等による電力吸収に関する量とを測定することができればよい。例えば、測定装置104の電圧Vと、素子基板107のアンテナコイル付近に設置した磁界プローバから得られる磁界強度とによって上述した評価を行うことも可能である。このような磁界強度は、スペクトラムアナライザを用いて測定することが可能である。
上記したように、本発明の素子基板によって、非接触で半導体素子特性を評価することが可能となる。その結果、電極パッドに針を接触させて行う測定が難しい場合も、効率よく、かつ信頼性の高い、素子特性評価を行うことができる。また、評価用素子の静電破壊を抑制することが可能となり、信頼性の高い素子特性評価を行うことができる。
(実施の形態2)
実施形態1とは異なる本発明の素子基板の評価形態について説明する。
図6には、インピーダンスZを有する半導体素子601を評価する素子基板のモデル回路図を示す。素子基板に設けられたTEGは、アンテナコイル602、半導体素子601、及び容量素子603が直列に接続された回路、つまり閉ループ回路を有する。なお図4と同様に、容量素子603は設けなくともよい。
TEGの評価では、半導体製造プロセスにおいて、半導体素子の特性が許容される範囲内に入っているかどうかを判断することが重要な目的の一つである。ここでは、図6に示す素子基板を用いて半導体素子601の特性が許容範囲に入っているかどうかを評価する方法について説明する。
まず、基準となる素子基板のTEGとして、図6に示した素子基板と同じ構造のアンテナコイルおよび半導体素子601を有する構成とする。そして、接触式による測定と非接触式による測定の両方が可能となるTEGが複数形成された素子基板を準備する。接触式による測定を行う場合には、TEGはアンテナ等に接続される接続配線が露出した形態となっている。また非接触式による測定を行う場合には、TEGはアンテナを実装している形態となっている。このような形態をそれぞれ有するTEGを同一素子基板上に設ければよい。勿論、このような形態を有するTEGをそれぞれ別の素子基板上に設けてもよい。またさらに非接触式で測定を行う場合、素子基板として可撓性基板を用いることができる。
このような素子基板を用い、接触式測定により相互インダクタンスM、アンテナコイルのインダクタンスLや寄生抵抗R一定のもとで半導体素子601を測定する。そして半導体素子601のV−I特性と、非接触式で測定を行った結果に相当する半導体素子のV−i曲線の関係を求めることができる。さらに多くのTEGを測定し、許容範囲のばらつきに入った半導体素子のV−iの領域を求めることで、許容される範囲を求めることができる。
例えば、半導体素子601の許容される特性が図7(A)の斜線領域のように表されるとき、非接触式(V,i)平面では、図7(B)の斜線領域のように表すことができる。これは接触式で得られた図7(A)に示すV−I特性は、非接触式で得られた図7(B)に示すV−I特性と相関があるために求めることができる。図7(B)に示すように得られた許容特性図に基づき、非接触で半導体素子601の評価を行うことができる。
そして、一旦、半導体素子601の許容される特性が(V,i)平面上の領域として得られれば、あとは非接触での測定のみで半導体素子の特性が許容範囲に入っているかどうかを評価することが可能となる。なお、許容される特性の範囲は、半導体装置の仕様に基づき決定することができる。
なお、本実施の形態は上記実施の形態と自由に組み合わせて行うことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態2に示した評価方法を用いた半導体装置の作製工程について説明する。
図17(A)に示すように、素子基板となるガラス基板701に、TEG及びチップ等を構成する半導体層を形成する。ガラス基板等の非可撓性基板上に形成することによって、接触式でTEGを検査することが可能となる。TEGを接触式で検査することにより、図7(A)に示すようなV−I特性を得る(図17(D)のS100)。そして、図7(B)に示すような非接触式測定における許容特性図(V−i曲線)を作成する(図17(D)のS101)。
次いで、図17(B)に示すように、ガラス基板701を剥離し、素子基板として可撓性基板702を設ける。当該可撓性基板702上のTEG703に対して非接触式で検査を行う(図17(D)のS102)。そして上記許容特性図における許容特性を満たす素子基板か否かを判断する(図17(D)のS103)。許容特性とは素子パラメータのいずれかを用いることができる。
TEGに対して非接触式で検査を行うことによって、当該TEGの静特性、又は動特性を得ることもできる。
その後、図17(C)に示すように、許容特性を満たすと判断された素子基板は各チップ704に切断され(図17(D)のS104)、完成する(図17(D)のS105)。以上のようにして、チップ等の半導体装置を作製することができる。
このとき、各チップ704に対する検査を行ってもよい(図17(D)のS106)。各チップに対する検査は、アンテナが実装されているチップの場合、非接触式で検査を行うことができ、アンテナが実装されていないチップの場合、アンテナ用接続端子に接して接触式で検査を行うことができる。
図17(D)に、上記工程をフローチャートに示す。図17(D)に示すように、許容特性を満たすと判断された素子基板は各チップに切断され、完成する。以上のようにして、チップ等の半導体装置を作製することができる。
このような本発明の素子基板を用いた評価方法により、素子基板単位でチップ等の半導体装置の不良を検査することができる。その結果、半導体装置の不良検査の迅速化を図ることができる。
(実施の形態4)
実施形態1及び2とは異なる本発明の素子基板の構成と評価形態について説明する。
本発明の素子基板は、図8(A)に示すようにアンテナコイル804、容量素子805、電源回路801、トランジスタ803、リングオシレータ802を具備したTEGを有する。アンテナコイル804、容量素子805、電源回路801は直列に接続されており、トランジスタ803は、容量素子805及びアンテナコイル804と並列に接続されている。トランジスタ803のゲート電極はリングオシレータ802の出力(Sout)に接続されており、電源回路801は一方が接地され(GND)、他方はリングオシレータ802の電源(VDD)に接続されている。トランジスタ803は、アンテナコイルの負荷変調用のトランジスタとして機能を奏する。また、リングオシレータの発振周波数で負荷変調を行う回路の代表例として、容量素子805と抵抗806からなる回路を図8(A)に示す。
このような素子基板において、アンテナコイル804に誘導起電力が生じると、電源回路801は電源電圧を生成し、リングオシレータ802に供給する。リングオシレータ802は電力供給を受けると、発振信号を出力し、当該発振信号によってトランジスタ803のスイッチングを行うことができる。そして測定装置104は、電力供給が変化する周期を測定することで、リングオシレータの発振周波数を評価することができる。
具体的な評価方法としては、例えば、リングオシレータの発振周波数を測定し、その相対的な変化を評価する。あらゆるストレス状況下での経時変化や、さまざまな環境下での周波数の変化を評価することで、リングオシレータや電源回路の信頼性を評価することができる。
または実際の無線チップで使用する電源回路を採用して、リングオシレータの発振周波数を測定する。無線チップの論理回路の周波数特性とリングオシレータの周波数特性には相関があるため、発振周波数を測定することで、同一工程で製造された無線チップの特性を評価することができる。つまり、無線チップが有する電源回路の能力を、TEGとして形成されたリングオシレータによって評価することが可能である。
またリングオシレータ802からの放射電磁波を、磁界プローバ及びスペクトラムアナライザや、磁界プローバ及びオシロスコープを用いて測定することにより、リングオシレータや電源回路の信頼性を評価することができる。
また実施の形態1又は2で示したように、リングオシレータを用いた場合であっても基準となる素子基板を準備するとよい。基準となる素子基板には、接触式で測定できるリングオシレータ、及び非接触式で測定できるリングオシレータが設けられている。その結果、リングオシレータの動特性又は静特性、つまり発振周波数と電源の関係を評価することも可能である。また実施の形態1又は2で示したように、より多くのリングオシレータを設けることにより、許容される特性の範囲を決めることができる。
なお上記測定及び評価を行うことができる限り、図8(B)に示すように、トランジスタ803を省略した形態であってもよい。トランジスタ803は、アンテナコイルの負荷変調用に設けており、負荷変調が不要であれば設ける必要はない。
なお、本実施の形態は上記実施の形態と自由に組み合わせて行うことができる。
実施の形態4に用いる電源回路801の具体例を示す。
図9に示した電源回路は、ダイオード901及びダイオード902が直列に接続されており、ダイオード901の出力と、ダイオード902の入力間に容量素子903が設けられている。ダイオード902の入力は接地され(GND)ている。このような電源回路は、ダイオード901の入力に振幅Vinの交流信号を入力し、電源電圧Voutを出力する回路である。入力した交流信号はダイオード901によって整流され、容量素子903によって安定化される。
図10に示した電源回路は、図9に示した電源回路に相当する電源1001の後段に、レギュレータ1002を設けた構成である。レギュレータ1002は、入力電圧によらず出力電圧をほぼ一定に保つための回路であって、公知の回路を用いることができる。図10に示した電源回路は、図11に示すように、入力する交流信号の振幅Vinにあまり依存せずに安定した電圧を出力することができる点で好ましい。
本発明のTEGは、接触による測定を行う場合であっても適用することができる。そして、接触させる電極パッド数は少ないほうが、静電破壊は起こりにくい。また、可撓性を有するチップにおいて、多数の電極パッドによる接触測定は困難であるが、少ない電極パッドであれば接触測定が可能な場合もある。
このような場合、図12、図13にモデル回路図を示したようなTEGが設けられた素子基板を用いてもよい。図12に示したTEGは、容量素子1204、アンテナコイル1203、トランジスタ1202、リングオシレータ1201、及び2個の電源パッド1205、1206を有する。電源パッド1205、1206からは電源電圧が供給される。そしてリングオシレータ1201の電源(VDD)とGNDとは、それぞれ電源パッド1205、1206に接続されている。このようなTEGをリングオシレータ評価回路と呼び、リングオシレータ評価回路は、発振周波数を無線によって測定することができる回路と表現することができる。
このようなリングオシレータ評価回路を有する素子基板は、入力する電源電圧と発振周波数の両方を測定できるため、リングオシレータ1201の特性を正確に評価することが可能である。その結果、薄膜トランジスタから形成される回路の特性も正確に評価し得る。
また電極パッド数を減らす構成としては、図13に示すように、2個の電極パッド1302、1303を共通として、複数のリングオシレータ評価回路1301(1)〜1301(n)を並列に接続した構成もある。複数のリングオシレータ評価回路を接続することによって、特性評価精度を向上させることができる。
なお、本実施例は上記実施の形態と自由に組み合わせたり、上記実施の形態のTEGと置き換えることができる。
本実施例では、リングオシレータ評価回路を有する素子基板を、スペクトラムアナライザを用いて測定した結果を示す。
図14に示すように、スペーサ141に支持された一対の基体140の間に、スペクトラムアナライザ用アンテナコイル144を挿入する。一基体上に配置された、リングオシレータ評価回路を有する評価用素子基板143に、ピコプローブ針142を接触させ、接続されたオシロスコープに測定周波数を出力する。なおリングオシレータは51段配置し、n型の薄膜トランジスタのチャネル幅は10μm、p型の薄膜トランジスタのチャネル幅は20μmとし、両薄膜トランジスタのチャネル長は1μmとし、ゲート絶縁膜の膜厚は40nmとした。またn型の薄膜トランジスタはLDD構造とし、p型の薄膜トランジスタはシングルドレイン構造とした。
図15には、オシロスコープによるリングオシレータの発振周波数の測定結果を示す。
図16には、スペクトラムアナライザによるリングオシレータの発振周波数の測定結果を示す。
図15に示す波形と、図16に示す波形とがほぼ一致するため、非接触アンテナを使用したスペクトラムアナライザによって非接触式でリングオシレータ評価回路の発振周波数を測定できることが分かる。
本発明の素子基板および測定装置からなるブロック図 本発明の半導体素子の評価原理を説明する回路図 本発明の半導体素子特性の評価方法を説明するグラフ 本発明の素子基板に形成された回路図 本発明の半導体素子の評価方法を説明するグラフ 本発明の素子基板に形成された回路図 本発明の半導体素子の評価方法を説明するグラフ 本発明の素子基板に形成された回路図 本発明の素子基板に形成された電源回路の回路図 本発明の素子基板に形成された電源回路の回路図 本発明の素子基板に形成された電源回路の特性曲線 本発明の素子基板に形成された回路図 本発明の素子基板に形成された回路図 スペクトラムアナライザによる測定モデル図 オシロスコープによるリングオシレータの発振周波数の測定結果 スペクトラムアナライザによるリングオシレータの発振周波数の測定結果 本発明の評価方法を用いた半導体装置の作製方法を示す図
符号の説明
101 制御回路
102 電波インターフェイス
103 アンテナコイル
104 測定装置
105 アンテナコイル
106 半導体素子
107 素子基板
140 基体
141 スペーサ
142 ピコプローブ針
143 評価用素子基板
144 スペクトラムアナライザ用アンテナコイル
401 ダイオード
402 アンテナコイル
403 容量素子
601 半導体素子
602 アンテナコイル
603 容量素子
701 ガラス基板
702 可撓性基板
801 電源回路
802 リングオシレータ
803 トランジスタ
804 アンテナコイル
805 容量素子
901 ダイオード
902 ダイオード
903 容量素子
1001 電源
1002 レギュレータ
1201 リングオシレータ
1202 トランジスタ
1203 アンテナコイル
1204 容量素子
1205 電源パッド
1301 リングオシレータ評価回路
1302 電極パッド

Claims (25)

  1. アンテナコイルと、半導体素子とが電気的に直列に接続された閉ループ回路を有する特性評価用素子が設けられ、前記閉ループ回路が設けられた領域の表面は絶縁膜で覆われていることを特徴とする素子基板。
  2. アンテナコイルと、半導体素子とが電気的に直列に接続された閉ループ回路を有する特性評価用素子が設けられ、可撓性を有することを特徴とする素子基板。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記半導体素子はダイオード、トランジスタ、発光素子、抵抗素子、容量素子のいずれかであることを特徴とする素子基板。
  4. アンテナコイルと、容量素子と、半導体素子とが電気的に直列に接続された閉ループ回路を有する特性評価用素子が設けられ、前記閉ループ回路が設けられた領域の表面は絶縁膜で覆われていることを特徴とする素子基板。
  5. アンテナコイルと、容量素子と、半導体素子とが電気的に直列に接続された閉ループ回路を有する特性評価用素子が設けられ、可撓性を有することを特徴とする素子基板。
  6. 請求項4または請求項5において、
    前記半導体素子はダイオード、トランジスタ、発光素子、抵抗素子のいずれかであることを特徴とする素子基板。
  7. アンテナコイルと、電源回路と、リングオシレータと、トランジスタと、を有する特性評価用素子が設けられ、
    前記電源回路は前記リングオシレータに電源電圧を供給する機能を有し、
    前記アンテナコイルには前記リングオシレータの発振周波数で負荷変調が行われる回路が電気的に接続され、
    前記電源回路、前記リングオシレータ、及び、前記トランジスタが設けられた領域の表面は絶縁膜で覆われていることを特徴とする素子基板。
  8. アンテナコイルと、電源回路と、リングオシレータと、トランジスタと、を有する特性評価用素子が設けられ、
    前記電源回路は前記リングオシレータに電源電圧を供給する機能を有し、
    前記アンテナコイルには前記リングオシレータの発振周波数で負荷変調が行われる回路が電気的に接続され、
    可撓性を有することを特徴とする素子基板。
  9. アンテナコイルと、リングオシレータと、トランジスタと、前記リングオシレータへ電源電圧の供給を行う電極パッドとを有する特性評価用素子が設けられ、
    前記アンテナコイルは前記リングオシレータの発振周波数で負荷変調が行われる回路が電気的に接続され、
    前記電源回路、前記リングオシレータ、及び、前記トランジスタが設けられた領域の表面は、前記電極パッド又は絶縁膜で構成されていることを特徴とする素子基板。
  10. アンテナコイルと、リングオシレータと、トランジスタと、前記リングオシレータへ電源電圧の供給を行う電極パッドとを有する特性評価用素子が設けられ、
    前記アンテナコイルは前記リングオシレータの発振周波数で負荷変調が行われる回路が電気的に接続され、
    可撓性を有することを特徴とする素子基板。
  11. 請求項7乃至請求項10のいずれか一において、
    前記トランジスタは負荷変調を行う機能を有することを特徴とする素子基板。
  12. 請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の素子基板に電磁波を印加し、
    前記素子基板で消費される電力を測定することで前記半導体素子の特性を評価することを特徴とする検査方法。
  13. 請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の素子基板に、アンテナから電磁波を放出することができる測定装置を用いて、前記電磁波を印加し、
    前記アンテナに印加される電流又は電圧を測定することで前記半導体素子の特性を評価することを特徴とする検査方法。
  14. 請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の素子基板に、電磁波をアンテナから放出可能な測定装置を用いて、電磁波を印加するステップと、
    磁界プローバにより前記素子基板に吸収される電力を測定するステップと、
    により前記半導体素子の特性を評価することを特徴とする検査方法。
  15. 請求項12乃至請求項14のいずれか一に記載の検査方法を用いて、前記素子基板に設けられた半導体素子の静特性を非接触で評価することを特徴とする検査方法。
  16. 請求項7乃至請求項9のいずれか一に記載の素子基板に、電磁波をアンテナから放出可能な測定装置を用いて、電磁波を印加するステップと、
    前記アンテナに印加される電流又は電圧を測定するステップと、
    により、前記リングオシレータの特性を評価することを特徴とする検査方法。
  17. 請求項7乃至請求項9のいずれか一に記載の素子基板に、電磁波をアンテナから放出可能な測定装置を用いて、電磁波を印加するステップと、
    磁界プローバにより前記素子基板に吸収される電力を測定するステップと、
    により、前記リングオシレータの特性を評価することを特徴とする検査方法。
  18. 請求項7乃至請求項9のいずれか一に記載の素子基板に、電磁波をアンテナから放出可能な測定装置を用いて、電磁波を印加するステップと、
    前記リングオシレータから放出された電磁波を測定するステップと、
    により、前記リングオシレータの特性を評価する検査方法。
  19. 請求項16乃至請求項18のいずれか一に記載の検査方法を用いて、前記素子基板に設けられた半導体素子の動特性を非接触で評価することを特徴とする検査方法。
  20. 請求項12乃至請求項19のいずれか一に記載の検査方法を用いて、前記素子基板を非接触で検査する方法を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  21. 第1の基板上に第1の半導体層を有する特性評価用素子と、第2の半導体層を有する薄膜トランジスタを形成し、
    前記特性評価用素子に対して接触式で検査を行い、
    前記第1の基板から前記特性評価用素子及び前記薄膜トランジスタを剥離し、
    前記特性評価用素子及び前記薄膜トランジスタを、可撓性を有する第2の基板上に転置し、
    前記第2の基板上に転置された特性評価用素子に対して非接触式で検査を行うことによって前記薄膜トランジスタの特性を評価し、
    前記薄膜トランジスタの特性が許容範囲を満たした前記第2の基板を切断することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  22. 第1の基板上に第1の半導体層を有する特性評価用素子と、第2の半導体層を有する薄膜トランジスタを形成し、
    前記特性評価用素子に対して接触式で検査を行い、
    前記第1の基板から前記特性評価用素子及び前記薄膜トランジスタを剥離し、
    前記特性評価用素子及び前記薄膜トランジスタを、可撓性を有する第2の基板上に転置し、
    前記第2の基板上に転置された特性評価用素子に対して非接触式で検査を行うことによって前記薄膜トランジスタの特性を評価し、
    前記薄膜トランジスタの特性が許容範囲を満たした前記第2の基板を切断し、
    前記切断された第2の基板上の薄膜トランジスタを検査することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  23. 第1の基板上に第1の半導体層を有する特性評価用素子と、第2の半導体層を有する薄膜トランジスタを形成し、
    前記特性評価用素子に対して接触式で検査を行い、
    前記接触式の検査によって、前記特性評価用素子の電圧−電流特性を求め、
    前記第1の基板から前記特性評価用素子及び前記薄膜トランジスタを剥離し、
    前記特性評価用素子及び前記薄膜トランジスタを、可撓性を有する第2の基板上に転置し、
    前記第2の基板上に転置された特性評価用素子に対して非接触式で検査を行うことによって前記薄膜トランジスタの特性を評価し、
    前記薄膜トランジスタの特性が、前記電圧−電流特性の許容範囲を満たした前記第2の基板を切断することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  24. 第1の基板上に第1の半導体層を有する特性評価用素子と、第2の半導体層を有する薄膜トランジスタを形成し、
    前記特性評価用素子に対して接触式で検査を行い、
    前記接触式の検査によって、前記特性評価用素子の電圧−電流特性を求め、
    前記第1の基板から前記特性評価用素子及び前記薄膜トランジスタを剥離し、
    前記特性評価用素子及び前記薄膜トランジスタを、可撓性を有する第2の基板上に転置し、
    前記第2の基板上に転置された特性評価用素子に対して非接触式で検査を行うことによって前記薄膜トランジスタの特性を評価し、
    前記薄膜トランジスタの特性が、前記電圧−電流特性の許容範囲を満たした前記第2の基板を切断し、
    前記切断された第2の基板上の薄膜トランジスタを検査することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  25. 請求項21乃至請求項24のいずれか一において、
    前記第1の半導体層と、前記第2の半導体層とは同一工程で前記第1の基板上に形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
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