JP2006284014A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006284014A
JP2006284014A JP2005101286A JP2005101286A JP2006284014A JP 2006284014 A JP2006284014 A JP 2006284014A JP 2005101286 A JP2005101286 A JP 2005101286A JP 2005101286 A JP2005101286 A JP 2005101286A JP 2006284014 A JP2006284014 A JP 2006284014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
heater
cooking
heating
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005101286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4403092B2 (ja
Inventor
Hiroki Kitayama
博樹 北山
Fuminori Kaneko
府余則 金子
Yoshikazu Kitaguchi
良和 北口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005101286A priority Critical patent/JP4403092B2/ja
Publication of JP2006284014A publication Critical patent/JP2006284014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4403092B2 publication Critical patent/JP4403092B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

【課題】 非過熱蒸気による加熱調理の終了時に蒸気加熱ヒータに凝縮水が付着しないようにする。
【解決手段】 非過熱蒸気を用いる「蒸し暖めモード」時には、調理終了後、蒸気発生装置の蒸気発生ヒータ42をオフした後、続いて蒸気昇温装置の蒸気加熱ヒータ52を所定時間(例えば1分間)だけオンする。こうして、蒸気加熱ヒータ52に付着した凝縮水を蒸発させることによって、蒸気加熱ヒータ52にサビが発生し、このサビが原因となって蒸気加熱ヒータ52が劣化することを防止する。
【選択図】図5

Description

この発明は、蒸気を用いて食品の加熱調理を行う加熱調理器に関する。
従来、蒸気を用いて食品等の被加熱物の加熱調理を行う蒸気調理器として、オーブン庫内に過熱蒸気を送り込むものがある(例えば、特許文献1(特開平8−49854号公報)参照)。この蒸気調理器は、ポット内に垂直平面に沿ってヒータを設けて蒸気を発生させる蒸気発生装置と、その蒸気発生装置により発生させた蒸気を加熱することにより過熱蒸気を生成する蒸気過熱器とを備え、蒸気過熱器で生成された過熱蒸気をオーブン庫内に送り込んで食品を調理するようになっている。
一方において、100℃よりも温度の低い非過熱蒸気を用いて、食品を蒸す,茹でる,暖める加熱調理方法(以下、「蒸し暖め調理」と言う)がある。上記特許文献1に記載された蒸気調理器において、上記「蒸し暖め調理」を行う場合には、シーズヒータ等でなる上記蒸気過熱器への通電をオフにして、蒸気発生装置により発生した蒸気をそのままオーブン庫内に送り込んで食品を調理することになる。
しかしながら、上記特許文献1に記載された蒸気調理器においては、上記「蒸し暖め調理」を行う場合には、以下のような問題がある。すなわち、上記蒸気過熱器は上記蒸気発生装置とオーブン庫との間に配置されている。したがって、蒸気発生装置により発生した蒸気は、通電がオフされた蒸気過熱器を通過してオーブン庫に供給されることになる。したがって、上記蒸気過熱器に蒸気が当って上記蒸気過熱器の温度が高まっている場合には問題はないのであるが、調理が終わって上記蒸気発生装置からの蒸気の供給が停止されると上記蒸気過熱器の温度が低下し、凝縮水が周囲に付着することになる。そして、そのまま放置されると、上記蒸気過熱器にサビが発生したり上記蒸気過熱器が劣化したりするという問題がある。
特開平8−49854号公報(図8)
そこで、この発明の課題は、非過熱蒸気による加熱調理の終了時に、蒸気を加熱して過熱蒸気を発生させるための蒸気加熱ヒータに凝縮水が付着しない加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
水を蒸気発生ヒータによって加熱して蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記蒸気発生装置で発生されると共に、蒸気供給口から供給される蒸気を、蒸気加熱ヒータによって昇温して過熱蒸気を生成する蒸気昇温装置と、
上記蒸気発生ヒータおよび上記蒸気加熱ヒータへの通電をオン・オフ制御するヒータ通電制御部と、
天井に複数の蒸気吹出口が設けられ、上記蒸気昇温装置から供給されると共に、上記蒸気吹出口から吹き出される過熱蒸気および非過熱蒸気の何れか一方によって、被加熱物を加熱するための加熱室と、
少なくとも上記ヒータ通電制御部を制御して、上記被加熱物に対する加熱調理を行う制御装置と
を備え、
上記制御装置は、上記ヒータ通電制御部によって上記蒸気加熱ヒータへの通電をオフさせて、上記蒸気発生装置で発生されると共に、上記蒸気昇温装置の蒸気吹出口から吹き出される非過熱蒸気によって上記被加熱物を加熱する非過熱蒸気調理モード時には、調理終了後、上記ヒータ通電制御部によって所定時間だけ上記蒸気加熱ヒータへの通電をオンさせて乾燥運転を行うようになっている
ことを特徴としている。
上記構成によれば、非過熱蒸気調理モード時には、調理終了後に、上記蒸気加熱ヒータへの通電をオンさせて乾燥運転を行うので、調理終了後に低温状態の上記蒸気加熱ヒータの表面に発生した凝縮水は上記蒸気加熱ヒータの温度上昇に伴って蒸発し、結果的に上記蒸気加熱ヒータには凝縮水が付着することがない。したがって、上記蒸気加熱ヒータにサビが発生し、このサビが原因となって上記蒸気加熱ヒータが劣化することを防止することができる。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記乾燥運転を行う際の上記所定時間は、1分以上且つ2分未満である。
この実施の形態によれば、調理終了後に低温状態の上記蒸気加熱ヒータの表面に発生した凝縮水は、1分以上且つ2分未満の乾燥運転によって確実に蒸発される。然も、この乾燥運転の1分以上且つ2分未満の時間長は、使用者に生理的に違和感を与えない長さである。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記乾燥運転を行う際の上記蒸気加熱ヒータへの通電オンは、上記蒸気発生ヒータへの通電をオフした後に行われる。
この実施の形態によれば、上記乾燥運転時には上記蒸気発生ヒータへの通電がオフされている。したがって、上記蒸気発生装置における蒸気の発生が停止されて、上記蒸気昇温装置への無用な蒸気の供給が停止される。その結果、上記蒸気加熱ヒータの表面での凝縮水の発生が抑制される。
以上より明らかなように、この発明の加熱調理器は、非過熱蒸気調理モード時には、調理終了後に、上記蒸気加熱ヒータへの通電をオンさせて乾燥運転を行うので、調理終了後に上記蒸気加熱ヒータの表面に発生した凝縮水を蒸発させて、結果的に上記蒸気加熱ヒータに凝縮水が付着することを防止できる。したがって、上記蒸気加熱ヒータにサビが発生し、このサビが原因となって上記蒸気加熱ヒータが劣化するのを防止できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の加熱調理器における外観斜視図である。本加熱調理器1は、直方体形状のキャビネット10の正面の上部に操作パネル11を設け、キャビネット10の正面における操作パネル11の下側には、下端側の辺を中心に回動する扉12を設けて概略構成されている。そして、扉12の上部にはハンドル13が設けられ、扉12には耐熱ガラス製の窓14が嵌め込まれている。
図2は、上記加熱調理器1の扉12を開いた状態の外観斜視図である。キャビネット10内に、直方体形状の加熱室20が設けられている。加熱室20は、扉12に面する正面側に開口部20aを有し、加熱室20の側面,底面および天面がステンレス鋼板で形成されている。また、扉12は、加熱室20に面する側がステンレス鋼板で形成されている。加熱室20の周囲および扉12の内側に断熱材(図示せず)が載置されており、加熱室20内と外部とが断熱されている。
また、上記加熱室20の底面には、ステンレス製の受皿21が設置され、受皿21上には、被加熱物を載置するためのステンレス鋼線製のラック24(図3参照)が設置される。さらに、加熱室20の両側面下部には、略水平に延在する略長方形の側面蒸気吹出口22(図2では一方のみが見えている)が設けられている。
図3は、上記加熱調理器1の基本構成を示す概略構成図である。図3に示すように、本加熱調理器1は、加熱室20と、蒸気用の水を貯める水タンク30と、水タンク30から供給された水を蒸発させて蒸気を発生させる蒸気発生装置40と、蒸気発生装置40からの蒸気を加熱する蒸気昇温装置50と、蒸気発生装置40や蒸気昇温装置50等の動作を制御する制御装置80とを備えている。
上記加熱室20内に設置された受皿21上には格子状のラック24が載置され、そのラック24の略中央に被加熱物90が置かれる。
また、上記水タンク30の下側に設けられた接続部30aは、第1給水パイプ31の一端に設けられた漏斗形状の受入口31aに接続可能になっている。そして、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる第2給水パイプ32の端部にはポンプ35の吸込側が接続され、そのポンプ35の吐出側には第3給水パイプ33の一端が接続されている。さらに、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる水位センサ用パイプ38の上端には、水タンク用水位センサ36が配設されている。さらに、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる大気開放用パイプ37の上端には、後述する排気ダクト65に接続されている。
そして、上記第3給水パイプ33は、垂直に配置された部分から略水平に屈曲するL字形状をしており、第3給水パイプ33の他端には補助タンク39が接続されている。さらに、補助タンク39の下端には第4給水パイプ34の一端が接続され、その第4給水パイプ34の他端には蒸気発生装置40の下端が接続されている。また、蒸気発生装置40における第4給水パイプ34の接続点よりも下側には、排水バルブ70の一端が接続されている。そして、排水バルブ70の他端には排水パイプ71の一端が接続され、排水パイプ71の他端には排水タンク72が接続されている。尚、補助タンク39の上部は、大気開放用パイプ37と排気ダクト65を介して大気に連通されている。
上記水タンク30が第1給水パイプ31の受入口31aに接続されると、水タンク30内の水は、水タンク30と同水位になるまで大気開放用パイプ37内に上昇する。その際に、水タンク用水位センサ36につながる水位センサ用パイプ38は先端が密閉されているため水位は上がらないが、水タンク30の水位に応じて水位センサ用パイプ38の密閉された空間の圧力は大気圧から上昇する。この圧力変化を、水タンク用水位センサ36内の圧力検出素子(図示せず)で検出することによって、水タンク30内の水位が検出されるようになっている。ポンプ35が静止中である際の水位測定では、大気開放用パイプ37は不要であるが、ポンプ35の吸引圧力が直接上記圧力検出素子に働いて水タンク30の水位検出の精度が低下するのを防止するために、開放端を有する大気開放用パイプ37を設けている。
また、上記蒸気発生装置40は、下側に第4給水パイプ34の他端が接続されたポット41と、ポット41内の底面近傍に配置された蒸気発生ヒータ42と、ポット41内の蒸気発生ヒータ42の上側近傍に配置された水位センサ43と、ポット41の上側に取り付けられた蒸気吸引エジェクタ44とを有している。また、加熱室20の側面上部に設けられた吸込口25の外側には、ファンケーシング26を配置している。そして、ファンケーシング26に設置された送風ファン28によって、加熱室20内の蒸気は、吸込口25から吸い込まれて、第1パイプ61および第2パイプ62を介して蒸気発生装置40の蒸気吸引エジェクタ44の入口側に送り込まれる。第1パイプ61は、略水平に配置されており、一端がファンケーシング26に接続されている。また、第2パイプ62は、略垂直に配置されており、一端が第1パイプ61の他端に接続される一方、他端が蒸気吸引エジェクタ44のインナーノズル45の入口側に接続されている。
上記蒸気吸引エジェクタ44は、インナーノズル45の外側を包み込むアウターノズル46を備えており、インナーノズル45の吐出側がポット41の内部空間と連通するようになっている。そして、蒸気吸引エジェクタ44のアウターノズル46の吐出側には第3パイプ63の一端が接続され、その第3パイプ63の他端には蒸気昇温装置50が接続されている。
上記ファンケーシング26,第1パイプ61,第2パイプ62,蒸気吸引エジェクタ44,第3パイプ63および蒸気昇温装置50で外部循環路60を形成している。また、加熱室20の側面の下側に設けられた放出口27には放出通路64の一端が接続され、放出通路64の他端には排気ダクト65の一端が接続されている。さらに、排気ダクト65の他端には排気口66が設けられている。蒸気放出通路64の排気ダクト65側には、ラジエータ69が外嵌して取り付けられいる。そして、外部循環路60を形成する第1パイプ61,第2パイプ62との接続部には、排気通路67を介して排気ダクト65が接続されている。さらに、排気通路67における第1,第2パイプ61,62の接続側には、排気通路67を開閉するダンパ68が配置されている。
また、上記蒸気昇温装置50は、加熱室20の天井側であって且つ略中央に、開口を下側にして配置された皿型ケース51と、この皿型ケース51内に配置された蒸気加熱ヒータ52を有している。皿型ケース51の底面は、加熱室20の天井面に設けられた金属製の天井パネル54で形成されている。天井パネル54には、複数の天井蒸気吹出口55が形成されている。ここで、天井パネル54は、上下両面が塗装等によって暗色に仕上げられている。尚、使用を重ねることにより暗色に変色する金属素材や暗色のセラミック成型品によって、天井パネル54を形成してもよい。
さらに、上記蒸気昇温装置50は、加熱室20の上部に、左右両側に向かって延在する上記過熱蒸気供給路としての蒸気供給通路23(図3においては一方のみが見えている)の一端が夫々接続されている。そして、蒸気供給通路23は加熱室20の両側面に沿って下方向かって延在しており、その他端には、上記加熱室20の両側面下側に設けられた側面蒸気吹出口22に接続されている。
次に、本加熱調理器1の制御系について説明する。
制御装置80は、マイクロコンピュータおよび入出力回路等から構成され、図4に示すように、送風ファン28と、蒸気加熱ヒータ52と、ダンパ68と、排水バルブ70と、蒸気発生ヒータ42と、操作パネル11と、水タンク用水位センサ36と、水位センサ43と、加熱室20(図3に示す)内の温度を検出する温度センサ81と、加熱室20内の湿度を検出する湿度センサ82と、ポンプ35とが、接続されている。そして、水タンク用水位センサ36,水位センサ43,温度センサ81および湿度センサ82からの検出信号に基づいて、送風ファン28,蒸気加熱ヒータ52,ダンパ68,排水バルブ70,蒸気発生ヒータ42,操作パネル11およびポンプ35を所定のプログラムに従って制御する。
以下、上記構成を有する加熱調理器1の基本動作について、図3および図4に従って説明する。
(a)ウオーターオーブンモード
この「ウオーターオーブンモード」は、過熱蒸気を用いて、食品を加熱するモードである。この調理モードは、例えば、利用者がメニュー「ウオーターオーブンモード」を選択することによって、制御装置80の制御の下に、以下のようにして実行される。
上記操作パネル11の電源スイッチ(図示せず)が押圧されると電源がオンし、操作パネル11の操作によって加熱調理の運転が開始される。そうすると、先ず、上記制御装置80は、排水バルブ70を閉鎖し、ダンパ68によって排気通路67を閉じた状態でポンプ35の運転を開始する。そして、ポンプ35によって、水タンク30から蒸気発生装置40のポット41内に第1〜第4給水パイプ31〜34を介して給水される。その後、ポット41内の水位が所定水位に達したことを水位センサ43が検出すると、ポンプ35を停止して給水を止める。
次に、上記蒸気発生ヒータ42に通電し、ポット41内に溜まった所定量の水を蒸気発生ヒータ42によって加熱する。
そして、上記蒸気発生ヒータ42の通電と同時に、または、ポット41内の水の温度が所定温度に達すると、送風ファン28をオンすると共に、蒸気昇温装置50の蒸気加熱ヒータ52に通電する。そうすると、送風ファン28は、加熱室20内の空気(蒸気を含む)を吸込口25から吸い込み、外部循環路60に空気(蒸気を含む)を送り出す。その際に、送風ファン28に遠心ファンを用いているので、プロペラファンを用いる場合に比べて高圧を発生させることができる。さらに、送風ファン28に用いる遠心ファンを直流モータで高速回転させることによって、循環気流の流速を極めて速くすることができる。
次に、上記蒸気発生装置40のポット41内の水が沸騰すると飽和蒸気が発生し、発生した飽和蒸気は、蒸気吸引エジェクタ44の箇所で外部循環路60を通る循環気流に合流する。そして、蒸気吸引エジェクタ44から出た蒸気は、第3パイプ63を介して高速で蒸気昇温装置50に流入する。
そして、上記蒸気昇温装置50に流入した蒸気は、蒸気加熱ヒータ52によって加熱されて、略300℃(調理内容により異なる)の過熱蒸気となる。この過熱蒸気の一部は、下側の天井パネル54に設けられた複数の天井蒸気吹出口55から加熱室20内の下方に向かって噴出される。また、過熱蒸気の他の一部は、蒸気昇温装置50の左右両側に設けられた蒸気供給通路23を介して、加熱室20の両側面の側面蒸気吹出口22から噴出される。
こうして、上記加熱室20の天井側から噴出した過熱蒸気が中央の被加熱物90側に向かって勢いよく供給されると共に、加熱室20の左右の側面側から噴出した過熱蒸気は、受皿21に衝突した後、被加熱物90の下方から被加熱物90を包むように上昇しながら供給される。その結果、加熱室20内において、中央部では吹き下ろし、その外側では上昇するという形の対流が生じる。そして、対流する蒸気は、順次吸込口25に吸い込まれて、外部循環路60を通って再び加熱室20内に戻るという循環を繰り返す。
このようにして、上記加熱室20内で過熱蒸気の対流を形成することにより、加熱室20内の温度・湿度分布を均一に維持しつつ、蒸気昇温装置50からの過熱蒸気を天井蒸気吹出口55と側面吹出口22とから噴出して、ラック24上に載置された被加熱物90に効率よく衝突させることが可能になり、過熱蒸気の衝突によって被加熱物90が加熱される。その場合、被加熱物90の表面に接触した過熱蒸気は、被加熱物90の表面で結露する際に潜熱を放出することによっても被加熱物90を加熱する。これにより、過熱蒸気の大量の熱を確実に且つ速やかに被加熱物90全面に均等に与えることができる。したがって、斑がなくて仕上がりのよい加熱調理を実現することができるのである。
また、上記加熱調理運転時において、時間が経過すると、加熱室20内の蒸気量が増加し、量的に余剰となった分の蒸気は、放出口27から放出通路64および排気ダクト65を介して排気口66から外部に放出される。その際に、放出通路64に設けたラジエータ69によって放出通路64を通過する蒸気を冷却して結露させることにより、外部に蒸気がそのまま放出されるのを防止している。尚、ラジエータ69によって放出通路64内で結露した水は、放出通路64内を流れ落ちて受皿21に導かれ、調理によって発生した水と共に調理終了後に処理される。
(b)蒸し暖めモード
この「蒸し暖めモード」は、非過熱蒸気を用いて、食品を蒸す,茹でる,暖めるモードである。この調理モードは、例えば、例えば、利用者が「蒸し暖めモードモード」を選択することによって、制御装置80の制御の下に実行される。
上記制御装置80は、上記「ウオーターオーブンモード」の場合と同様に、蒸気発生装置40のポット41内に給水し、蒸気発生ヒータ42に通電してポット41内の水を加熱する。また、この「蒸し暖めモード」においては、送風ファン28はオフのままであり、蒸気昇温装置50の蒸気加熱ヒータ52には通電しない。このように、送風ファン28はオフされているため、蒸気吸引エジェクタ44は機能しないことになる。
上記蒸気発生装置40のポット41内の水が沸騰すると飽和蒸気が発生し、発生した飽和蒸気は、自圧によって、蒸気吸引エジェクタ44および第3パイプ63を介して蒸気昇温装置50の皿形ケース51に流入する。但し、この場合、蒸気加熱ヒータ52には通電されていないため、皿形ケース51に流入した蒸気は加熱されない。そして、非過熱蒸気の一部は、下側の天井パネル54に設けられた複数の天井蒸気吹出口55から加熱室20内の下方に向かって自圧によって供給される。また、非過熱蒸気の他の一部は、蒸気昇温装置50の左右両側に設けられた蒸気供給通路23を介して、加熱室20の両側面の側面蒸気吹出口22から自圧によって供給される。
このようにして、上記加熱室20内のラック24上に載置された被加熱物90が、100℃より低い非過熱蒸気によって蒸す,茹でるあるいは暖められるのである。尚、この場合にも、上記「ウオーターオーブンモード」の場合と同様に、加熱室20内の蒸気量が増加して量的に余剰となった分の蒸気は、放出口27から放出通路64および排気ダクト65を介して排気口66から外部に放出される。
こうして、非過熱蒸気による調理が終了すると、本実施の形態においては、制御装置80によって、蒸気発生装置40の蒸気発生ヒータ42に対する通電がオフされた後、続いて蒸気昇温装置50の蒸気加熱ヒータ52に対して所定時間(本実施の形態においては1分間)だけ通電される。こうすることによって、蒸気加熱ヒータ52に付着した凝縮水が蒸気加熱ヒータ52の温度によって蒸発し、蒸気加熱ヒータ52の表面が乾燥される。したがって、蒸気加熱ヒータ52にサビが発生し、このサビが原因となって蒸気加熱ヒータ52が劣化することが防止されるのである。
上記「ウオーターオーブンモード」時および上記「蒸し暖めモード」時において、調理終了後には、制御装置80によって操作パネル11に調理終了のメッセージが表示され、さらに操作パネル11に設けられたブザー(図示せず)によって合図の音を鳴らす。これらのメッセージやブザーによって調理終了を知った使用者が扉12を開けると、制御装置80は、センサ(図示せず)によって扉12が開いたことを検知して、排気通路67のダンパ68を瞬時に開く。そうすると、外部循環路60の第1パイプ61が排気通路67を介して排気ダクト65に連通し、加熱室20内の蒸気は、送風ファン28によって、吸込口25,第1パイプ61,排気通路67および排気ダクト65を介して排気口66から排出される。このダンパ動作は、調理中に使用者が扉12を開いても同様に機能する。
図5は、上記制御装置80によって実行される上記蒸気発生ヒータ42および蒸気加熱ヒータ52に対するオン・オフ制御のフローチャートである。
ステップS1で、例えば、上記操作パネル11のメニュー・キーからの信号等によって「ウオーターオーブンモード」が選択されたことが検知されると、ステップS2で蒸気発生ヒータ42がオンされ、ステップS3で蒸気加熱ヒータ52がオンされる。そして、ステップS4で調理終了が検知されると、ステップS5で蒸気発生ヒータ42がオフされ、ステップS6で蒸気加熱ヒータ52がオフされた後、「ウオーターオーブンモード」による加熱調理が終了される。
一方、ステップS7で、上記「蒸し暖めモード」が選択されたことが検知されると、ステップS8で蒸気発生ヒータ42がオンされ、ステップS9で蒸気加熱ヒータ52がオフされる。そして、ステップS10で調理終了が検知されると、ステップS11で蒸気発生ヒータ42がオフされた後、ステップS12で蒸気加熱ヒータ52がオンされて、乾燥運転が開始される。こうして、例えば、計時部(図示せず)からの信号等によって、所定時間(1分)が経過したことがステップS13で検知されると、ステップS14で蒸気加熱ヒータ52がオフされて乾燥運転が終了され、「蒸し暖めモード」による加熱調理が終了される。
また、上記「ウオーターオーブンモード」および「蒸し暖めモード」以外のモードが選択された場合には、ステップS15で、選択されたモードに応じた処理が実行された後、加熱調理が終了される。
以上のごとく、本実施の形態においては、非過熱蒸気によって食品を蒸す,茹でる,暖める「蒸し暖めモード」時においては、調理終了後、蒸気発生装置40の蒸気発生ヒータ42をオフした後、続いて蒸気昇温装置50の蒸気加熱ヒータ52を所定時間(例えば1分間)だけオンするようにしている。したがって、蒸気加熱ヒータ52に付着した凝縮水を蒸発させて乾燥させることができ、蒸気加熱ヒータ52にサビが発生し、このサビが原因となって蒸気加熱ヒータ52が劣化することを防止することができる。
尚、上記「ウオーターオーブンモード」の場合には、蒸気昇温装置50の蒸気加熱ヒータ52は通電されている。したがって、調理終了後、蒸気発生装置40から蒸気昇温装置50への蒸気の供給が停止された場合に、蒸気加熱ヒータ52に凝縮水が付着することはない。
また、上記実施の形態においては、調理終了後に蒸気昇温装置50の蒸気加熱ヒータ52に通電する乾燥運転の時間を「1分間」としているが、この「1分間」に限定されないことは言うまでもない。蒸気加熱ヒータ52に付着した凝縮水が確実に蒸発される時間であって、且つ、使用者に生理的に違和感を与えない長さである1分以上且つ2分未満であることが望ましい。
この発明の加熱調理器における外観斜視図である。 図1に示す加熱調理器の扉を開いた状態の外観斜視図である。 図1に示す加熱調理器の概略構成図である。 図1に示す加熱調理器の制御ブロック図である。 図3における制御装置によって実行される蒸気発生ヒータおよび蒸気加熱ヒータに対するオン・オフ制御のフローチャートである。
符号の説明
1…加熱調理器、
11…操作パネル、
20…加熱室、
22…側面蒸気吹出口、
23…蒸気供給通路、
30…水タンク、
35…ポンプ、
40…蒸気発生装置、
42…蒸気発生ヒータ、
44…蒸気吸引エジェクタ、
50…蒸気昇温装置、
51…皿形ケース、
51a…凹部、
52…蒸気加熱ヒータ、
60…外部循環路、
80…制御装置。

Claims (3)

  1. 水を蒸気発生ヒータによって加熱して蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    上記蒸気発生装置で発生されると共に、蒸気供給口から供給される蒸気を、蒸気加熱ヒータによって昇温して過熱蒸気を生成する蒸気昇温装置と、
    上記蒸気発生ヒータおよび上記蒸気加熱ヒータへの通電をオン・オフ制御するヒータ通電制御部と、
    天井に複数の蒸気吹出口が設けられ、上記蒸気昇温装置から供給されると共に、上記蒸気吹出口から吹き出される過熱蒸気および非過熱蒸気の何れか一方によって、被加熱物を加熱するための加熱室と、
    少なくとも上記ヒータ通電制御部を制御して、上記被加熱物に対する加熱調理を行う制御装置と
    を備え、
    上記制御装置は、上記ヒータ通電制御部によって上記蒸気加熱ヒータへの通電をオフさせて、上記蒸気発生装置で発生されると共に、上記蒸気昇温装置の蒸気吹出口から吹き出される非過熱蒸気によって上記被加熱物を加熱する非過熱蒸気調理モード時には、調理終了後、上記ヒータ通電制御部によって所定時間だけ上記蒸気加熱ヒータへの通電をオンさせて乾燥運転を行うようになっている
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記乾燥運転を行う際の上記所定時間は、1分以上且つ2分未満であることを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記乾燥運転を行う際の上記蒸気加熱ヒータへの通電オンは、上記蒸気発生ヒータへの通電をオフした後に行うことを特徴とする加熱調理器。
JP2005101286A 2005-03-31 2005-03-31 加熱調理器 Expired - Fee Related JP4403092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005101286A JP4403092B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005101286A JP4403092B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006284014A true JP2006284014A (ja) 2006-10-19
JP4403092B2 JP4403092B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=37406131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005101286A Expired - Fee Related JP4403092B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4403092B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101388874B1 (ko) 2009-04-10 2014-04-23 엘지전자 주식회사 조리기기의 제어방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101388874B1 (ko) 2009-04-10 2014-04-23 엘지전자 주식회사 조리기기의 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4403092B2 (ja) 2010-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3764743B2 (ja) 蒸気調理器
US8878105B2 (en) Steam cooker
JP3868464B1 (ja) 加熱調理器
JP4106382B2 (ja) 加熱調理器
JP2008008539A (ja) 加熱調理器
JP2007032890A (ja) 加熱調理器
JP4403092B2 (ja) 加熱調理器
JP4278629B2 (ja) 加熱調理器
JP4563270B2 (ja) 加熱調理器
JP4566851B2 (ja) 加熱調理器
JP2006284013A (ja) 加熱調理器
JP2006283584A (ja) 送風装置および加熱調理器
JP4423246B2 (ja) 加熱調理器
JP2005351563A (ja) 蒸気調理器
JP2007247916A (ja) 加熱調理器
JP4405318B2 (ja) 蒸気調理器
JP4473043B2 (ja) 蒸気調理器
JP2005351518A (ja) 蒸気調理器
JP3868465B1 (ja) 加熱調理器
JP2006284015A (ja) 加熱調理器および蒸気発生装置
JP4418323B2 (ja) 蒸気調理器
JP4287796B2 (ja) 蒸気調理器
JP2007017076A (ja) 加熱調理器
JP4689535B2 (ja) 加熱調理器
JP4399388B2 (ja) 加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees