JP2006282465A - 複層ガラス及びガラスブロック - Google Patents
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Abstract
【課題】中空内での熱の対流を抑制して断熱性能を向上することができ、しかも、耐久性に優れた複層ガラス等を提供する。
【解決手段】複層ガラス1は、ガラス板2,2間の中空層4がシリカエアロゲルなどの透明多孔質断熱層5からなっており、ガラス板2,2は、透明多孔質断熱層5とは別の断熱層保護スペーサー3,3で間隔を保持している。また、中空部9内に透明多孔質断熱材6が充填されているガラスブロック7である。
【選択図】 図1
【解決手段】複層ガラス1は、ガラス板2,2間の中空層4がシリカエアロゲルなどの透明多孔質断熱層5からなっており、ガラス板2,2は、透明多孔質断熱層5とは別の断熱層保護スペーサー3,3で間隔を保持している。また、中空部9内に透明多孔質断熱材6が充填されているガラスブロック7である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複層ガラス及びガラスブロックに関する。
従来より、図1(ハ)に示すように、ガラス板51,51間の中空層52に乾燥空気やアルゴンガスを満たしたり、また、中空層を真空にすることで、断熱性能を向上させた複層ガラス53は提供されている。
しかしながら、中空層52に乾燥空気やアルゴンガスを満たしたものでは、乾燥空気やアルゴンガスが中空層52内での熱対流の原因となり、そのため、断熱性能を高めるのに限界がある。また、中空層を真空にしたものでは、中空層内で対流は問題とならないが、中空層を長期にわたって安定良く真空に保つのが難しく、耐久性に問題がないとはいえない。
本発明は、上記のような問題点に鑑み、中空内での熱の対流を抑制して断熱性能を向上することができ、しかも、耐久性に優れた複層ガラス等を提供することを課題とする。
上記の課題は、ガラス板間の中空層が透明多孔質断熱層からなることを特徴とする複層ガラスによって解決される。
この複層ガラスでは、中空層が透明多孔質断熱層からなっているので、それ自体で断熱性能が確保されるのみならず、中空層内での対流が抑制ないしは防止され、高い断熱性能を発揮することができる。しかも、透明多孔質断熱層はガラス板間の中空層に設けられ、両ガラス板によって保護されるし、中空層を真空にする必要もないので、耐久性に優れる。
特に、透明多孔質断熱層がエアロゲルからなる場合は、上記の作用効果が非常に高いレベルで奏される。なお、エアロゲルは、溶媒を含んだ湿潤状態のゲル状化合物を超臨界乾燥などの特殊乾燥方法によって乾燥することで前記溶媒を除去して得られる、空隙率の非常に高い多孔質材料であり、例えば、シリカエアロゲルなどからなる。
更に、上記の複層ガラスにおいて、ガラス板が、透明多孔質断熱層とは別の断熱層保護スペーサーで間隔を保持している場合は、透明多孔質断熱層がスペーサーで保護されてガラス板間で潰されることがなく、耐久性を高いものにすることができる。
また、上記の課題は、中空部内に透明多孔質断熱材が充填されていることを特徴とするガラスブロックによって解決される。このガラスブロックにおいても、中空部内に透明多孔質断熱材が設けられているので、透明多孔質断熱材がそれ自体で高い断熱性能を発揮するのみならず、中空部内での熱の対流が抑制ないしは防止され、非常に高い断熱性能を発揮することができる。しかも、透明多孔質断熱材は周囲をガラスに囲まれて保護されるので、耐久性に優れ、中空層を真空にする必要もない。
本発明は、以上のとおりのものであるから、中空内での熱の対流を抑制して断熱性能を向上することができ、しかも、耐久性に優れる。
次に、本発明の実施最良形態を図面に基づいて説明する。
図1(イ)に示す第1実施形態は複層ガラスについてのもので、該複層ガラス1において、2,2はガラス板であり、保護スペーサー3,3で形成されたガラス板2,2間の中空層4は、透明多孔質断熱層5からなっており、該透明多孔質断熱層5は、例えば、空隙率が体積の例えば90%ないしはそれを越えるシリカエアロゲルからなっている。
なお、透明多孔質断熱層5の劣化を防ぐため、ガラス板2,2間を密封状態にして図示しない乾燥剤で乾燥状態に保持されるようにしておくか、あるいは、透明多孔質断熱層5として疎水化処理の施されたものを用いるようにするとよい。
上記の複層ガラス1では、ガラス板2,2の中空層4が透明多孔質断熱層5からなっているので、該透明多孔質断熱層5により、それ自体で断熱性能が確保されるのみならず、中空層4内での対流が抑制ないしは防止され、高い断熱性能を発揮することができる。特に、本実施形態では、透明多孔質断熱層がシリカエアロゲルからなっているで、断熱性の向上が非常に高いレベルで成し遂げられる。
しかも、透明多孔質断熱層5は、ガラス板2,2間の中空層4に設けられて両ガラス板2,2によって保護されるし、また、両ガラス板2,2は透明多孔質断熱層5とは別のスペーサー3,3で間隔を保持するようになされているので、透明多孔質断熱層5がスペーサー3,3で保護され、ガラス板2間で潰されることもなく、更に、中空層を真空にする必要もないので、耐久性に優れる。もちろん、多孔質断熱層5は透明であるので、複層ガラスとしての透光性が損なわれることもない。
図1(ロ−1)(ロ−2)に示す第2実施形態は、ガラスブロックについてのもので、内部に透明多孔質断熱材6が充填されている。このガラスブロック7においても、透明多孔質断熱材6がそれ自体で高い断熱性能を発揮するのみならず、中空部9内での熱の対流が抑制ないしは防止され、非常に高い断熱性能を発揮することができる。しかも、透明多孔質断熱材6は周囲をガラス8に囲まれて保護されるので、耐久性に優れ、中空層を真空にする必要もない。なお、透明多孔質断熱材6としては、第1実施形態と同様に、例えばシリカエアロゲルなどが用いられ、該断熱材6の劣化を防ぐため、内部を密封状態にして乾燥剤で乾燥状態に保持されるようにしておくか、あるいは、透明多孔質断熱材6として疎水化処理の施されたものが用いられるとよい。
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、複層ガラス1において、断熱層保護スペーサーは、中空層4内に点状分散配置状態や線状配置状態などにされて備えられていてもよい。
1…複層ガラス
2…ガラス板
3…スペーサー
4…中空層
5…透明多孔質断熱層
6…透明多孔質断熱材
7…ガラスブロック
8…ガラス
9…中空部
2…ガラス板
3…スペーサー
4…中空層
5…透明多孔質断熱層
6…透明多孔質断熱材
7…ガラスブロック
8…ガラス
9…中空部
Claims (4)
- ガラス板間の中空層が透明多孔質断熱層からなることを特徴とする複層ガラス。
- 透明多孔質断熱層がエアロゲルからなる請求項1に記載の複層ガラス。
- 前記ガラス板が、透明多孔質断熱層とは別の断熱層保護スペーサーで間隔を保持している請求項1又は2に記載の複層ガラス。
- 中空部内に透明多孔質断熱材が充填されていることを特徴とするガラスブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005105706A JP2006282465A (ja) | 2005-04-01 | 2005-04-01 | 複層ガラス及びガラスブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005105706A JP2006282465A (ja) | 2005-04-01 | 2005-04-01 | 複層ガラス及びガラスブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006282465A true JP2006282465A (ja) | 2006-10-19 |
Family
ID=37404763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005105706A Pending JP2006282465A (ja) | 2005-04-01 | 2005-04-01 | 複層ガラス及びガラスブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006282465A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009286685A (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | Renaissance Energy Investment:Kk | 複層ガラス |
WO2010104061A1 (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-16 | 国立大学法人東京大学 | ガラス及びその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1171141A (ja) * | 1997-08-25 | 1999-03-16 | Matsushita Electric Works Ltd | 複層ガラス |
-
2005
- 2005-04-01 JP JP2005105706A patent/JP2006282465A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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JP2009286685A (ja) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | Renaissance Energy Investment:Kk | 複層ガラス |
WO2010104061A1 (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-16 | 国立大学法人東京大学 | ガラス及びその製造方法 |
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