JP2006281184A - 浮上比重物湿式選別装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】湿式比重選別方式で水を媒体液として選別する場合、水より比重の軽い物質同士を選別することは出来なかったが、本発明はそれを可能にした。
【解決手段】選別対象物は水より軽いが、ジグ本体を構成している仕切網の下方に選別対象物を装入して、水中の浮上物の上昇速度が比重によって異なることを利用して仕切網の直下に選別対象物中の最も比重の軽い浮上物を仕切網下面層に形成させることにより選別する。
【選択図】図2
【解決手段】選別対象物は水より軽いが、ジグ本体を構成している仕切網の下方に選別対象物を装入して、水中の浮上物の上昇速度が比重によって異なることを利用して仕切網の直下に選別対象物中の最も比重の軽い浮上物を仕切網下面層に形成させることにより選別する。
【選択図】図2
Description
水を利用して比重選別を行う場合、多種のプラスチック類又は、木材等水と同等もしくは低い物質又は水より比重が若干高い物質を選別する場合、比重が水より低い物質は浮上し、高い物質は沈降又は水中で遊泳する。水より比重が低い物質同士を選別する方法は、水より低い物質同士比重が異なる場合、水より低い比重の比重液を用いて選別する方法しかない。本発明は水を使用して水より比重が低い物質を選別することを特徴とした湿式比重選別機の発明である。尚、水の比重より高いが水中で遊泳するような水と同一に近い比重帯の選別対象物も同様に選別することが出来る特徴も持っている。
従来の湿式比重選別装置である通称ジグ選別機は、比重が水より高い対象物に対して利用されていた。又、水より比重の低い対象物の選別は、化学薬品等例えば磁選鉱を微粉砕して水と混合させ、それらの濃度を変えて凝似重液を作製し、又はベンゼン等アルコール類系と四塩化炭素等の薬品の混合液により比重液を作製し、対象物を分離していたが、比重液の比重調整、比重液の循環利用の難しさ又は化学物質の有害性のため、基本的には、水より比重が低い対象物に対しては、水の脈動を利用した比重選別機であるジグ選別機は、利用されていなかった。
特開 昭和64−43355公報 特開 2001−143575公報 特開 2004−34674公報
水の上下運動の脈動を利用し、水中において比重の高い物質が比重の低い物質より沈降速度が速い性質を利用して物質を選別していたのがジグ選別方法である。水より低い物質は、従来のジグ選別の構造では水面上に浮上するため、浮上物中の物質をジグ選別方式で行うことは不可能であった。
本発明は、浮上の物質を水の脈動を利用しながら、浮上の物質でも比重が異なれば、水中での浮上上昇速度が異なることを利用して、浮上速度差による水中内での分離層が形成されることを利用した発明である。
図1は、浮上物質及び沈降物質の挙動の説明図であり、基本的な浮上比重物湿式選別装置即ち、通称浮上ジグ選別機の基本系の図面である。浮上ジグ選別機本体1は、水又は空気が通過可能な仕切網2を機能境界面として、上槽部が脈動室3であり、下槽部の選別室4で構成され、強制的に選別対象物Aを装入する装入装置5は選別室4の片端面に備えつけられていて、浮上選別物中の最も比重が低い物質は、仕切網2に近い軽浮上比重物排出装置6から軽比重浮上物Cとして系外に排出される。軽比重浮上物Cより比重は高いが、比重1.0より低い重浮上比重物Dは重浮上比重物排出装置7から系外に排出される。もし、選別対象物Aの中に水より比重の高い物質が存在する場合は、ジグ本体1の下端部より沈降比重物Bとして系外に排出される基本的な選別設備の構造体である。
選別対象物Aの選別挙動を説明する。水より低い比重の選別対象物Aは強制的に選別室4にフィードされるが、この時、脈動用加圧空気を発生させる装置である空気ブロワ10及び空気ブロワ10の吐出圧力の脈動を緩和させるレシーバタンク9及び脈動空気室において、空気のパルス入排気制御を行う分岐管8と入気制御弁11と排気制御弁12により、空気と水の境界面LLを上下させて、空気及び水に上下脈動流PPを起こさせて、選別室4にフィードされた選別対象物Aに対して、水の脈動を与え、水より低い比重の水中での上昇速度の差を利用すると、最も比重の低い物質は、仕切網2の下端面に速く到達する。この動作を幾度も繰り返すことにより仕切網2近傍に最も低い軽浮上比重物Cが層状となり集合され同一比重の層が形成される。一方重浮上比重物Dは、軽浮上比重物Cと置換されながら下方面で層を形成する。この動作を繰り返し、水より軽い物質同士の水中での選別を行うものである。
本発明は、水中での水より比重の低い物質同士の選別に対して、今迄不可能とされていたが、全く新しい発想で可能にした。既存技術の、湿式での重液選別法では、比重が1.0より低い薬品を使用するが、選別後の薬品処理又は製品への付着有害物質が多いこと又、コスト面により問題が山積されていて必ずしも最適な選別法とは云えなかった。又空気分級法では、分離は精度は従来の湿式比重選別機に比べても、選別回収物の利用価値がないことが確認されている。
特に最近問題になっている産業廃棄物のから有用物を回収し新原料としての再利用法する場合、物質の単体性状分離が重要な課題であり、水より比重の高い物質の分離では技術の革新から非常に高い精度の分離が可能となってきているが、本分野に対しては全く研究開発はされていなかった。
従って、例えば産業廃棄物中の廃プラスチックに関して言えば、水より比重の低い物質は非常に多い、例えばポリプロピレン(PP)系のプラスチック、ポリウレタン(PUL)は非常に多く存在しているが個別の選別が出来なかった。これらの物質を選別可能にすることは個別の物質が再利用材料として生まれ変わることが出来る。又、水より若干高い比重のプラスチックは、水中での挙動は、プラスチックが疎水性であることからも条件によっては、水底に沈降しないで浮上又は水中浮遊していることがある。例えば、比重1.05程度のアクリルニトリルブタジエン(ABS)、ポリスチレン(PS)等は、水中浮遊する挙動を示すことがある。これらと前述のポリプロピレン(PP)との分離は本発明によって大きな成果となる。
前述の「課題を解決するための手段」に記載された図1の基本形態を基本となるが、隣接したフィーダにより、仕切網の下に浮上比重選別対象物を強制的にフィードさせること及び比重の異なる浮上比重物質を選別させた後、排出させる方法にある。
図2は本発明の構造図である。浮上比重選別対象物FMはスクリュー型のフィーダA1から網上加圧型ジグ本体A2の仕切網A3の下方面に挿入される。仕切網A3に対して、上側は脈動空気加圧室PCであり、脈動選別室SCが下側である。浮上比重選別対象物FM以外の比重が1.0以上高い沈降物HMは脈動選別室SCの最下端部から排出される構造である。脈動空気加圧室PC内には脈動空気を仕切網A3から均等な脈動を与えるためのディストリビュータA15が設置されている。
ディストリビュータA15は、浮上比重選別対象物FMの種類によって、図3に示す充填式ディストリビュータA15Aの場合もある。充填物の種類は、比較的形状が同一の物体で比重が1.0以上であればよい。脈動を発生させる空気源は空気ブロワA14で加圧空気を脈動させる時に生じる空気圧変動を防止するレシーバタンクA13で構成し、浮上比重選別対象物FMに最適な上下脈動流を与える制御は脈動入気空気制御弁A11と脈動排気空気制御弁A12のパルス時間を調整することで脈動空気をつくる。網上加圧型ジグ本体A2は基本的には断面が長方形で設計されておりフィーダA1と反対側の端部に軽浮上比重物排出装置A5その下部に重浮上比重物排出装置A6が設置されている。軽浮上比重物排出装置A5及び重浮上比重物排出装置A6で安定させた排出量を軽浮上シュートA7から軽浮上排出口A8から軽浮上物LMとして排出される。又、同様に重浮上物MMは重浮上排出口A10から排出される。
図4は網下加圧型ジグ本体B2、フィーダA1、仕切網A3、軽浮上比重物排出装置A5、重浮上比重物排出装置A6は図3の実施例1と同一構造体であるが、加圧空気の入排気機能が脈動選別室SCの内部に加圧空気室B4を設け脈動空気加圧室PCが備え付けられた構造である。又、仕切網A3上室は、脈動水室B11として軽浮上室B7と1体となった構造としている。
本発明は、水中での水より比重の低い物質同士の選別に対して、今迄不可能とされていたが、全く新しい発想で可能にした。既存技術の湿式での重液選別法では、比重が1.0より低い薬品を使用しないとならず、選別後の薬品処理又は製品への付着有害物質が多い薬品の使用、コスト面により、問題が山積されていて必ずしも最適な選別法とは云えない。又空気分級法では、分離精度面から利用価値が出ないことが確認されている。これら問題の多い選別法に対して、選別精度の高さはもちろんだが、水のみを利用することは選別対象物の洗浄を含めて多く利するところがある。特に最近問題になっている産業廃棄物の再利用法として物質の単体性状分離が重要な課題であり、水より比重の高い物質の分離では技術の革新から非常に高い精度の分離が可能となってきている。
従って、例えば産業廃棄物中の廃プラスチックに関して言えば、水より比重の低い物質は非常に多い。例えばPP系のプラスチック及びPULは非常に多く存在しているが個別の選別が出来なかった。これらの物質を選別可能にすることは個別の物質が再利用材料として生まれ変わることが出来る。又、水より若干高い比重のプラスチックは、水中での挙動は、プラスチックが疎水性であることからも条件によっては、水底に沈降しないで浮上又は水中浮遊していることがある。例えば、比重1.05程度のABS、PS等は、水中浮遊する挙動を示すことがある。これらと前述のPPとの分離は本発明によって大きな成果となる。
1 浮上ジグ選別機本体
2 仕切網
3 脈動室
4 選別室
5 装入装置
6 軽浮上比重物排出装置
7 重浮上比重物排出装置
8 分岐管
9 レシーバタンク
10 空気ブロワ
11 入気制御弁
12 排気制御弁
A 選別対象物
B 沈降比重物
C 軽浮上比重物
D 重浮上比重物
PP 上下脈動流
LL 境界面
A1 フィーダ
A2 網上加圧型ジグ本体
A3 仕切網
A4 入排気分岐管
A5 軽浮上比重物排出装置
A6 重浮上比重物排出装置
A7 軽浮上シュート
A8 軽浮上排出口
A9 重浮上シュート
A10 重浮上排出口
A11 脈動入気空気制御弁
A12 脈動排気空気制御弁
A13 レシーバタンク
A14 空気ブロワ
A15 ディストリビュータ
A15A 充填式ディストリビュータ
B2 網下加圧型ジグ
B4 加圧空気室
B7 軽浮上室
B11 脈動水室
FM 浮上比重選別対象物
HM 沈降物
LM 軽浮上物
MM 重浮上物
PC 脈動空気加圧室
SC 脈動選別室
2 仕切網
3 脈動室
4 選別室
5 装入装置
6 軽浮上比重物排出装置
7 重浮上比重物排出装置
8 分岐管
9 レシーバタンク
10 空気ブロワ
11 入気制御弁
12 排気制御弁
A 選別対象物
B 沈降比重物
C 軽浮上比重物
D 重浮上比重物
PP 上下脈動流
LL 境界面
A1 フィーダ
A2 網上加圧型ジグ本体
A3 仕切網
A4 入排気分岐管
A5 軽浮上比重物排出装置
A6 重浮上比重物排出装置
A7 軽浮上シュート
A8 軽浮上排出口
A9 重浮上シュート
A10 重浮上排出口
A11 脈動入気空気制御弁
A12 脈動排気空気制御弁
A13 レシーバタンク
A14 空気ブロワ
A15 ディストリビュータ
A15A 充填式ディストリビュータ
B2 網下加圧型ジグ
B4 加圧空気室
B7 軽浮上室
B11 脈動水室
FM 浮上比重選別対象物
HM 沈降物
LM 軽浮上物
MM 重浮上物
PC 脈動空気加圧室
SC 脈動選別室
Claims (2)
- 水の上下方向の脈動流により選別対象物を同様に上下させ比重の低い物質が速く上昇することを利用するため、湿式比重選別装置の形状が選別室と脈動室とを分離している網において、網の下側に選別室と脈動室がある湿式の比重選別装置。
- 請求項1において、湿式比重選別装置の機能形態は、選別室と脈動室の位置が仕切られている網に対して、脈動室が網より上面にあり、選別室が網より下にある湿式の比重選別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005130359A JP2006281184A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 浮上比重物湿式選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005130359A JP2006281184A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 浮上比重物湿式選別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006281184A true JP2006281184A (ja) | 2006-10-19 |
Family
ID=37403636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005130359A Pending JP2006281184A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 浮上比重物湿式選別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006281184A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010227819A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Jig Engineering Co Ltd | 網下気室型湿式比重選別機 |
JP2014013220A (ja) * | 2012-07-05 | 2014-01-23 | Ohmoto Gumi Co Ltd | 軽量繊維の回収方法および軽量繊維の回収装置 |
WO2016016623A1 (en) * | 2014-07-27 | 2016-02-04 | Impact Laboratories Ltd | Process for separating materials |
CN106378252A (zh) * | 2016-09-29 | 2017-02-08 | 中国地质科学院矿产综合利用研究所 | 一种原生钪矿的选矿富集方法 |
WO2023148924A1 (ja) * | 2022-02-04 | 2023-08-10 | 三菱電機株式会社 | リサイクル材の比重選別装置 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005130359A patent/JP2006281184A/ja active Pending
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JP7555504B2 (ja) | 2022-02-04 | 2024-09-24 | 三菱電機株式会社 | リサイクル材の比重選別装置 |
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