JP2006280770A - 血圧計及び血圧測定方法 - Google Patents

血圧計及び血圧測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006280770A
JP2006280770A JP2005107358A JP2005107358A JP2006280770A JP 2006280770 A JP2006280770 A JP 2006280770A JP 2005107358 A JP2005107358 A JP 2005107358A JP 2005107358 A JP2005107358 A JP 2005107358A JP 2006280770 A JP2006280770 A JP 2006280770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
cuff
living body
blood pressure
internal pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005107358A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyoshi Tatara
尚愛 多々良
Shinji Mino
真司 美野
Kimihisa Aihara
公久 相原
Hiroshi Koizumi
弘 小泉
Shoichi Hayashida
尚一 林田
Junichi Shimada
純一 嶋田
Taisuke Oguchi
泰介 小口
Shoichi Sudo
昭一 須藤
Hidetoshi Miura
秀利 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Advanced Technology Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
NTT Advanced Technology Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Advanced Technology Corp, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical NTT Advanced Technology Corp
Priority to JP2005107358A priority Critical patent/JP2006280770A/ja
Publication of JP2006280770A publication Critical patent/JP2006280770A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

【課題】従来においては、生体の抹消部の手の指において血圧を測定する場合、従来の上腕部における血圧測定に比べて低い圧力でカフの内圧を制御する必要があり、従来上腕部において測定する血圧計に使用されてきたカフ、空気供給ポンプ及び圧力計を使用した場合、誤差が発生するという課題があった。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明のカフは、カフ内圧が所定の値を超えると生体に接して圧迫するようにし、さらに、内圧を従来のカフと同程度の比較的高い圧力としても、カフが生体の一部を圧迫する圧力を低くすることにより、生体の抹消部において測定する血圧計に従来の上腕部で測定する血圧計用の空気ポンプ及び圧力計などを使用可能とし、正確に血圧を測定する血圧計及び血圧測定方法を実現している。
【選択図】図1

Description

本発明は、生体の一部の血圧を測定する血圧計及び血圧測定方法に関する。
高齢化の進展により、成人の高血圧などの生活習慣病への対応が注目されている。特に高血圧症の場合、長期間の血圧データの継続的な収集が重要であると認識されている。日常生活において、継続的に血圧を測定する場合、従来広く利用されている上腕部による測定よりも、指や耳などの生体の抹消部において測定する方が便利であり、各種の抹消部において測定する血圧計が開発されている。
抹消部において測定される血圧は、抹消血管が細いために、従来から一般に使用されている上腕部において測定する血圧に比べて低い傾向があり、特に、耳において血圧を測定する場合は、心臓と耳との高さの差に相当する血圧の差が生じ、さらに低い値となる。従って、抹消部においてカフにより生体を圧迫して測定する血圧測定においては、従来の上腕部における血圧測定よりも低い圧力の空気を制御する必要がある。しかし、制御する空気の圧力が低くなると、大気圧に近づくために空気圧の制御の誤差が大きくなる傾向にあり、抹消部において測定される血圧計に、従来の上腕部で測定する血圧計用の空気ポンプ及び圧力計を利用した場合、誤差が大きくなるという課題があった。
また、生体の抹消部において血圧を測定する血圧計のカフの従来の例としては、指により血圧を測定する場合のカフが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。上記の従来例においては、階段状の断面を持つピラミッド型のカフにより指を圧迫し、指の太さに拘わらず指を圧迫する面積のアスペクト比を一定にするカフの構成が示されているが、この場合も、抹消部において測定する血圧計において測定誤差を少なくするカフ、空気ポンプ及び圧力計などの構成は述べられていない。
一方、上腕部において測定する血圧計用のカフとしては、カフの内部における摩擦を軽減するための構造(例えば、特許文献2参照。)により、カフの内圧がカフの膨張などで減圧されることなく上腕部へ伝達されるための改善策が検討され、いくつかの成果が示されている。
特開平7−255687号公報 特開2004−261494号公報
上記の従来例(特許文献2)においては、生体の抹消部の手の指において血圧を測定する場合、従来の上腕部における血圧測定に比べて低い圧力でカフの内圧を制御する必要があり、従来上腕部において測定する血圧計に使用されてきたカフ、空気供給ポンプ及び圧力計を使用した場合、誤差が発生するという課題があった。
上記課題を解決するために、本発明のカフは、カフ内圧が所定の値を超えると生体に接して圧迫するようにし、さらに、内圧を従来のカフと同程度の比較的高い圧力としても、カフが生体の一部を圧迫する圧力を低くすることにより、生体の抹消部において測定する血圧計に従来の上腕部で測定する血圧計用の空気ポンプ及び圧力計などを使用可能とし、正確に血圧を測定する血圧計及び血圧測定方法を実現している。
具体的には、本発明の血圧計は、内圧によって生体の一部を圧迫する圧力を発生するカフを備える血圧計であって、前記カフは内圧が20mmHgを超えると前記生体の一部に接することを特徴とする血圧計である。
上記のように、本発明の血圧計は、前記カフの内圧が20mmHgを超えると前記生体の一部に接して圧迫する構成として、制御の容易な20mmHgを超える圧力で血圧を測定することにより、例えば、生体の抹消部において、比較的低い血圧を正確に測定することができる。
本発明の血圧計は、前記カフが生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧から前記生体の一部に接したときの内圧を差し引いた値の2分の1以上10分の9以下としてもよい。
上記のように、本発明の血圧計は、前記カフが生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧から前記生体の一部に接したときの内圧を差し引いた値の2分の1以上10分の9以下とすることにより、前記カフの内圧は従来の上腕部において測定する血圧計のカフの内圧と同程度でありながら、前記カフは抹消部において測定する血圧計に適した比較的低い圧力で生体の一部を圧迫するので、生体の抹消部において比較的低い血圧を測定する血圧計においても、比較的高い圧力の空気を制御して正確に血圧を測定することができる。さらに、従来から使用実績の多い上腕部において測定する血圧計用の空気ポンプ及び圧力計などを使用することができるので、正確に血圧を測定することができる。
本発明の血圧計は、前記カフが前記生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧よりも40mmHg以上280mmHg以下低くしてもよい。
上記のように、本発明の血圧計は、前記カフの内圧と、前記カフが前記生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧よりも40mmHg以上280mmHg以下低くすることにより、前記カフの内圧は従来の上腕部において測定する血圧計のカフの内圧と同程度でありながら、前記カフは抹消部において測定する血圧計に適した比較的低い圧力で生体の一部を圧迫するので、生体の抹消部において比較的低い血圧を測定する血圧計においても、比較的高い圧力の空気を制御して正確に血圧を測定することができる。さらに、従来から使用実績の多い上腕部において測定する血圧計用の空気ポンプ及び圧力計などを使用することができるので、正確に血圧を測定することができる。
本発明の血圧計は、予め測定した内圧と生体の一部を圧迫する圧力との関係を用いて、測定した内圧から前記生体の一部を圧迫する圧力を算出する算出部をさらに備えてもよい。
上記のように、本発明の血圧計は、予め測定した内圧と生体の一部を圧迫する圧力との関係を用いて、測定した内圧から前記生体の一部を圧迫する圧力を算出する算出部をさらに備えることにより、前記カフの内圧を測定した結果から前記カフが前記生体の一部を圧迫する圧力を、正確に算出することができるので、正確に血圧を測定することができる。
本発明の血圧計は、前記生体の一部と前記カフの接触面に前記生体の一部を圧迫する圧力を検出する圧力センサをさらに備えてもよい。
上記のように、本発明の血圧計は、前記生体の一部と前記カフとの接触面に前記カフが前記生体の一部を圧迫する圧力を検出する圧力センサをさらに備えることにより、前記カフが生体の一部を圧迫する圧力を、正確に検出することができるので、正確に血圧を測定することができる。
本発明の血圧測定方法は、内圧が20mmHgを超えると生体の一部に接するカフにより前記生体の一部を圧迫して血圧を測定する血圧測定方法である。
上記のように、本発明の血圧測定方法は、内圧が20mmHgを超えると生体の一部に接して圧迫するカフに、制御の容易な20mmHgを超える圧力の空気を供給して測定することにより、例えば、生体の抹消部において、比較的低い血圧を正確に測定することができる。
本発明の血圧測定方法は、前記生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧から前記生体の一部に接したときの内圧を差し引いた値の2分の1以上10分の9以下である前記カフにより前記生体の一部を圧迫して血圧を測定してもよい。
上記のように、本発明の血圧測定方法は、前記生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧から前記生体の一部に接したときの内圧を差し引いた値の2分の1以上10分の9以下である前記カフにより前記生体の一部を圧迫して血圧を測定することにより、前記カフの内圧を従来の血圧測定方法のカフの内圧と同程度としながら、前記カフにより抹消部における血圧測定に適した比較的低い圧力で生体の一部を圧迫するので、生体の抹消部における比較的低い血圧の測定においても、比較的高い圧力の空気を制御して正確に血圧を測定することができる。さらに、従来から実績の多い上腕部において測定する血圧測定の方法と同様の方法で前記カフに空気を供給し、さらに前記カフの空気圧を測定することができるので、正確に血圧を測定することができる。
本発明の血圧測定方法では、前記生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧よりも40mmHg以上280mmHg以下低いカフにより前記生体の一部を圧迫して血圧を測定してもよい。
上記のように、本発明の血圧測定方法は、前記生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧よりも40mmHg以上280mmHg以下低いカフで前記生体の一部を圧迫して血圧を測定することにより、前記カフの内圧を従来の血圧測定方法のカフの内圧と同程度としながら、前記カフにより抹消部における血圧測定に適した比較的低い圧力で生体の一部を圧迫するので、生体の抹消部における比較的低い血圧の測定においても、比較的高い圧力の空気を制御して正確に血圧を測定することができる。さらに、従来から実績の多い上腕部において測定する血圧測定の方法と同様の方法で前記カフに空気を供給し、前記カフの空気圧を測定することができるので、正確に血圧を測定することができる。
本発明の血圧測定方法では、予め測定した内圧と生体の一部を圧迫する圧力との関係を用いて、測定した内圧から前記生体の一部を圧迫する圧力を算出してもよい。
上記のように、本発明の血圧測定方法は、予め測定した前記カフの内圧と前記カフが前記生体の一部を圧迫する圧力との関係を用いて、測定した前記カフの内圧から前記カフが前記生体の一部を圧迫する圧力を算出することにより、前記カフの内圧を測定した結果から前記カフが前記生体の一部を圧迫する圧力を正確に算出することができるので、正確に血圧を測定することができる。
本発明の血圧測定方法では、前記生体の一部と前記カフとの接触面で前記生体の一部を圧迫する圧力を検出してもよい。
上記のように、本発明の血圧測定方法は、前記生体の一部と前記カフとの接触面で前記カフが前記生体の一部を圧迫する圧力を検出することにより、前記カフが生体の一部を圧迫する圧力を正確に検出することができるので、正確に血圧を測定することができる。
本発明によれば、圧力の制御が容易な比較的高い圧力の空気を制御して正確に圧力を測定できるので、生体の抹消部において比較的低い血圧を、正確に測定することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態の血圧計は、内圧によって生体の一部を圧迫する圧力を発生するカフを備える血圧計であって、前記カフは内圧が20mmHgを超えると前記生体の一部に接する血圧計である。
本発明の第1の実施の形態の血圧計の構成を説明する。
図1に本発明の実施の形態の血圧計の構成を示す。図1において、第1の実施の形態の血圧計10は、カフ11、カフ枠13、空気パイプ16、空気パイプ17、フレーム21、空気供給部31、圧力検出部32、脈波検出部33、血圧演算部34、信号線41、信号線42により構成されている。ここで、図1及び以下の図においては、血圧計を制御する制御部、あるいは電源などの通常の技術により実現できる部分は表示していない。
カフ枠13は金属又はプラスチックなどで作製され、一方の端面が開放された円筒状、又は矩形の底面を持つ筒状の形状であり、他方の開放されていない端面、すなわち底面の外側の面はフレーム21の対向する内側の一方の面に固定されており、カフ枠13の内部の空間の底面の内側にはカフ11の一方の端面が固定されており、カフ枠13の底面近傍の側面の内側の面にはカフ11の側面が接している。
カフ11の他の端面としての生体圧迫面12は内圧が20mmHgを超えない範囲では、カフ枠13の側面の開放された端面よりも底面側にあり生体1の一部に接しないように、カフ11は構成されている。
カフ11は空気パイプ16により空気供給部31に接続されている。また、カフ11は空気パイプ17により圧力検出部32に接続され、圧力検出部32の出力端子は信号線41により血圧演算部34の圧力信号入力端子に接続されている。
フレーム21の対向する内側の他方の面と、カフ枠13の開放された端面側の側面の端部と、は生体1の一部を挟むように保持している。ここで、フレーム21の対向する内側の面の相互の間隔は生体1の大きさに応じて可変できる機構を備えることが好ましいが、図1においては図面の煩雑さを避けるために図示していない。
脈波検出部33は、フレーム21と生体1の一部との接触面の一部に、生体1に接するように設けられている。脈波検出部33はカフ枠13とフレーム21とが挟むように保持している位置よりも、生体1の抹消側に配置されていることが望ましい。脈波検出部33の検出した脈波は出力端子を介して信号線42により血圧演算部34の脈波信号入力端子に接続されている。
次に、本発明の第1の実施の形態の血圧計10を構成する各部の機能を説明する。
空気供給部31は空気パイプ16を介してカフ11に空気を供給する機能を有する。
カフ11は内部の空間に空気パイプ16を介して空気供給部31から空気の供給を受けると膨張し、側面はカフ枠13に接しているので生体圧迫面12がカフ枠13の底面と反対の方向へ移動し、内圧が20mmHgを超えると生体圧迫面12はカフ枠13の側面の端部の位置に達し、生体1の一部に接触して圧迫する機能を有する。
図2にカフ内圧と生体を圧迫する圧力の関係を模式的に示す。図2において、横軸はカフの内圧(P)、縦軸はカフが生体を圧迫する生体圧迫圧力(Q)を示しており、一般的なカフの一例をカフA51として、また、カフA51を第1の実施の形態のカフ11として使用した場合の特性をカフB61として示している。また、図2においてP0はカフ11の内圧が上昇した時に、カフ11が生体1の一部に接して圧迫を開始する内圧であり、第1の実施の形態の血圧計10においては20mmHgである。
図2において、カフA51の特性は内圧をP1とP2の間とした場合、生体圧迫圧力はQA1とQA2の間となり、カフAの血圧測定範囲52の血圧を測定できることを示しており、一方カフB61の場合は、内圧がP0を超える圧力となった状態で生体圧迫圧力が発生し、カフ内圧がP1とP2の間では、生体圧迫圧力はQB1とQB2の間となり、カフAの血圧測定範囲52よりも低いカフBの血圧測定範囲62の血圧を測定できることを示している。上記のように、第1の実施の形態の血圧計10は、比較的高い内圧により、比較的低い血圧を測定することができる。ここで、図2に示すP0を空気圧の精密な制御が困難な圧力の上限値に設定すれば、内圧がP0超えない圧力、すなわち空気圧の精密な制御が困難な範囲の圧力では血圧を測定することなく、P0超える空気圧の精密な制御が容易な範囲の圧力により、比較的低い血圧を測定することができる。
さらに、カフ11は、生体1の一部を圧迫する圧力が内圧から生体1の一部に接したときの内圧を差し引いた値の2分の1以上10分の9以下となるように構成してもよい。上記の場合のカフ11の内圧と生体圧迫圧力の関係は図3に示す斜線部分である。さらに、カフ11は、生体1の一部を圧迫する圧力が内圧よりも40mmHg以上280mmHg以下低くとなるように構成してもよい。上記の場合のカフ11の内圧と生体圧迫圧の関係は図4に示す太線及び斜線部分の内部である。
上記のように、カフ11が図3及び図4に示す特性の場合、第1の実施の形態の血圧計10は、比較的高い内圧により、内圧より低い血圧を測定することができる。
カフ枠13の開放された端面は、フレーム21の対向する内側の他方の面との間で生体1の一部を挟むように接して保持する機能を有し、また、カフ枠13は底面にカフ11を固定し、さらにカフ11が膨張する時にカフ11の側面を拘束し側面方向へ膨張するのを阻止する機能を有する。
圧力検出部32は空気パイプ17を介して、カフ11の内圧を検出し、検出した内圧を示す信号を血圧演算部34へ信号線41を介して送信する機能を有する。
脈波検出部33は、生体1の一部において脈波を検出し、前記脈波を検出した結果を示す信号を血圧演算部34の脈波信号入力端子へ信号線42を介して送信する機能を有する。
血圧演算部34は、信号線41を介して受信する圧力検出部32が検出したカフ11の内圧を示す信号からカフ11が生体1の一部を圧迫する圧力を演算し、演算したカフ11が生体1の一部を圧迫する圧力と、信号線42を介して受信する脈波検出部33が検出した脈波を示す信号から、生体1の血圧を演算して血圧値を表示する機能を有する。ここで、血圧演算部34がカフ11の内圧から、カフ11が生体1の一部を圧迫する圧力を演算する方法としては、例えば、カフ11の内圧とカフ11が生体1の一部を圧迫する圧力の関係を示す計算式により計算する方法でもよい。また、血圧演算部34がカフ11が生体1の一部を圧迫する圧力と生体1の脈波から血圧を演算する方法は、一般に広く利用されている上腕部においてカフにより測定する血圧計と同様である。
フレーム21はカフ枠13を保持し、さらに脈波検出部33を保持し、対向する内側の他方の面と、カフ枠13の開放された端面を介して、生体1の一部を挟むように接して保持する機能を有する。
上記のように、第1の実施の形態の血圧計10は、比較的血圧の低い抹消部において、カフ11の内圧が20mmHgを超えると生体1の一部に接し、制御の容易な比較的高い圧力により血圧を測定することがでるので、比較的低い血圧を正確に測定することができる。さらに、カフ11として、生体1の一部を圧迫する圧力が内圧から生体1の一部に接したときの内圧を差し引いた値の2分の1以上10分の9以下、又は生体1の一部を圧迫する圧力が内圧よりも40mmHg以上280mmHg以下低いカフを使用することにより、制御の容易な高い圧力により、低い血圧を正確に測定することができる。また、従来から使用実績の多い上腕部において測定する血圧計用の空気ポンプ及び圧力計を使用することが可能となるので、正確に血圧を測定することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態の血圧測定方法は、内圧が20mmHgを超えると生体の一部に接するカフにより前記生体の一部を圧迫して血圧を測定する血圧測定方法である。
上記のように、本発明の第2の実施の形態の血圧測定方法は、前記カフの内圧を制御が容易な20mmHgを超える圧力で前記生体の一部に接するようにして血圧を測定する血圧測定方法である。
本発明の第2の実施の形態の血圧測定方法は、図1により説明した第1の実施の形態の血圧計10の空気供給部31と同様な動作で、前記カフに空気を供給し、さらに、内圧が20mmHgを超えると生体の一部に接するカフにより、第1の実施の形態の血圧計10のカフ11と同様な動作で、前記生体の一部を圧迫する。
ここで、前記生体の一部を圧迫する場合、第1の実施の形態の血圧計10のカフ11と同様に、内圧から生体1の一部に接したときの内圧を差し引いた値の2分の1以上10分の9以下となる圧力、又は内圧よりも40mmHg以上280mmHg以下低い圧力により生体1の一部を圧迫してもよい。
次に、第1の実施の形態の血圧計10の圧力検出部32と同様な動作で、前記カフの内圧を検出し、検出した前記カフの内圧から第1の実施の形態の血圧計10の血圧演算部34と同様な動作で、前記カフが前記生体の一部を圧迫する圧力を演算して求める。
次に、上記のように演算して求めた前記カフが前記生体の一部を圧迫する圧力と、第1の実施の形態の血圧計10の脈波検出部33と同様な動作で検出した前記生体の一部の脈波により、第1の実施の形態の血圧計10の血圧演算部34と同様な動作で、前記生体の血圧を測定する。
上記のように、第2の実施の形態の血圧測定方法は、内圧が20mmHgを超えると生体の一部に接するカフを使用することにより、制御の容易な比較的高い圧力により血圧を測定することができるので、比較的低い血圧を正確に測定することができる。さらに、生体1の一部を圧迫する圧力を内圧から生体1の一部に接したときの内圧を差し引いた値の2分の1以上10分の9以下、又は生体1の一部を圧迫する圧力が内圧よりも40mmHg以上280mmHg以下低いカフを使用することにより、制御の容易な高い圧力で、低い血圧を正確に測定することができる。また、従来から使用実績の多い上腕部において測定する血圧測定方法の空気供給方法及び圧力検出方法を使用することが可能となるので、正確に血圧を測定することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態の血圧計は、本発明の第1の実施の形態で説明した血圧計が、予め測定した内圧と生体の一部を圧迫する圧力との関係を用いて、測定した内圧から前記生体の一部を圧迫する圧力を算出する算出部をさらに備える場合である。
図5に、第3の実施の形態の血圧計の構成を示す。図5において、第3の実施の形態の血圧計10は、図1に示す第1実施の形態の血圧計10の信号線41に代えて、算出部35、信号線43及び信号線44を備え、圧力検出部32の出力端子を信号線43により算出部35の入力端子に接続し、さらに算出部35の出力端子を信号線44により血圧演算部34の圧力入力端子に接続した構成であり、上記以外の第3の実施の形態の血圧計10の構成は、図1に示す第1の実施の形態の血圧計10と同様である。
また、第3の実施の形態の血圧計10の算出部35及び血圧演算部34以外の機能は、図1により説明した第1の実施の形態の血圧計10と同様であるので、ここでは、第3の実施の形態の血圧計10の算出部35及び血圧演算部34の機能のみを説明する。
算出部35は予め測定したカフ11の内圧とカフ11が生体1の一部を圧迫する圧力との関係を記憶しており、圧力検出部32が検出したカフ11の内圧を示す信号を受信し、受信したカフ11の内圧を示す信号と、記憶している予め測定したカフ11の内圧とカフ11が生体1の一部を圧迫する圧力との関係から、カフ11が生体1の一部を圧迫する圧力を算出し、算出したカフ11が生体1の一部を圧迫する圧力を示す信号を血圧演算部34の圧力入力端子へ信号線44を介して送信する機能を有する。
血圧演算部34は脈波検出部33から受信する生体1の一部の脈波を示す信号と、算出部35から受信するカフ11が生体1の一部を圧迫する圧力を示す信号から、図1により説明した血圧計10と同様に血圧を演算して、表示する機能を有する。
上記のように、第3の実施の形態の血圧計10は、予め測定したカフ11の内圧と生体1の一部を圧迫する圧力との関係を用いて、測定したカフ11の内圧から生体1の一部を圧迫する圧力を算出する算出部35を備えることにより、正確に血圧を測定することができる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態の血圧測定方法は、本発明の第2の実施の形態の血圧測定方法において、予め測定した内圧と生体の一部を圧迫する圧力との関係を用いて、測定した内圧から前記生体の一部を圧迫する圧力を算出する場合である。
本発明の第4の実施の形態の血圧測定方法は、本発明の第2の実施の形態の血圧測定方法において、第3の実施の形態の血圧計10の圧力検出部32及び算出部35と同様の動作で、予め測定した前記内圧と前記生体の一部を圧迫する圧力との関係を用いて、測定した前記内圧から前記生体の一部を圧迫する圧力を算出する。上記以外は第2の実施の形態の血圧測定方法と同様である。
上記のように、第4の実施の形態の血圧測定方法では、予め測定した前記カフの前記内圧と前記生体の一部を圧迫する圧力との関係を用いて、測定した前記カフの内圧から前記生体の一部を圧迫する圧力を算出することにより、正確に血圧を測定することができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態の血圧計は、第1の実施の形態で説明した血圧計10、又は第3の実施の形態で説明した血圧計10が、前記生体の一部と前記カフの接触面に前記生体の一部を圧迫する圧力を検出する圧力センサをさらに備える場合である。
図6に、第5の実施の形態の血圧計の構成を示す。図6において、第5の実施の形態の血圧計10は、図1に示す第1の実施の形態の血圧計10の圧力検出部32、空気パイプ17及び信号線41に代えて、圧力センサ36及び信号線45を備え、圧力センサ36はカフ11の生体圧迫面12に備え、圧力センサ36の出力端子を信号線45により血圧演算部34の圧力信号入力端子に接続した構成であり、第5の実施の形態の血圧計10の上記以外の部分は図1に示す第1の実施の形態の血圧計10と同様であるので、ここでは、圧力センサ36の機能のみを説明する。
図6において、第5の実施の形態の血圧計10の圧力センサ36は、カフ11の生体圧迫面12に備え、カフ11が生体1の一部を圧迫する圧力を検出し、検出したカフ11が生体1の一部を圧迫する圧力を示す信号を血圧演算部34へ送信する機能を有する。ここで、圧力センサ36は、例えば歪ゲージあるいは圧力検出用のカフと圧力計などにより構成してもよい。
上記のように、第5の実施の形態の血圧計10は、カフ11の生体圧迫面12に生体1の一部を圧迫する圧力を検出する圧力センサ36を備えることにより、カフ11が生体1の一部を圧迫する圧力を正確に検出することができるので、正確に血圧を測定することができる。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態の血圧測定方法は、第2の実施の形態の血圧測定方法、又は第4の実施の形態の血圧測定方法において、前記生体の一部と前記カフとの接触面で前記生体の一部を圧迫する圧力を検出する血圧測定方法である。
第6の実施の形態の血圧測定方法では、第5の実施の形態の血圧計10の圧力センサ36と同様な動作で、前記生体の一部と前記カフとの接触面で前記生体の一部を圧迫する圧力を検出する。上記以外は、第2の実施の形態の血圧測定方法又は第4の実施の形態の血圧測定方法と同様である。
上記のように、第6の実施の形態の血圧測定方法は、前記生体の一部と前記カフとの接触面で前記生体の一部を圧迫する圧力を検出することにより、前記生体の一部を圧迫する圧力を正確に検出できるので、正確に血圧を測定することができる。
本発明の血圧計は頭部だけでなく、抹消部で測定する血圧計や血圧測定方法として利用することができる。
本発明の実施の形態の血圧計の構成を示す図である。 本発明のカフの内圧とカフの生体圧迫圧の関係を示す図である。 本発明のカフの内圧とカフの生体圧迫圧の範囲を示す図である。 本発明のカフの内圧とカフの生体圧迫圧の範囲を示す図である。 本発明の実施の形態の血圧計の構成を示す図である。 本発明の実施の形態の血圧計の構成を示す図である。
符号の説明
1 生体
10 血圧計
11 カフ
12 生体圧迫面
13 カフ枠
16 空気パイプ
17 空気パイプ
21 フレーム
31 空気供給部
32 圧力検出部
33 脈波検出部
34 血圧演算部
35 算出部
36 圧力センサ
41 信号線
42 信号線
43 信号線
44 信号線
45 信号線
51 カフA
52 カフAの血圧測定範囲
61 カフB
62 カフB血圧測定範囲

Claims (10)

  1. 内圧によって生体の一部を圧迫する圧力を発生するカフを備える血圧計であって、
    前記カフは内圧が20mmHgを超えると前記生体の一部に接することを特徴とする血圧計。
  2. 前記カフは生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧から前記生体の一部に接したときの内圧を差し引いた値の2分の1以上10分の9以下であることを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  3. 前記カフは前記生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧よりも40mmHg以上280mmHg以下低いことを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  4. 予め測定した内圧と生体の一部を圧迫する圧力との関係を用いて、測定した内圧から前記生体の一部を圧迫する圧力を算出する算出部をさらに備えることを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかの血圧計。
  5. 前記生体の一部と前記カフの接触面に前記生体の一部を圧迫する圧力を検出する圧力センサをさらに備えることを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかの血圧計。
  6. 内圧が20mmHgを超えると生体の一部に接するカフにより前記生体の一部を圧迫して血圧を測定する血圧測定方法。
  7. 前記生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧から前記生体の一部に接したときの内圧を差し引いた値の2分の1以上10分の9以下である前記カフにより前記生体の一部を圧迫して血圧を測定することを特徴とする請求項6に記載の血圧測定方法。
  8. 前記生体の一部を圧迫する圧力が前記内圧よりも40mmHg以上280mmHg以下低いカフにより前記生体の一部を圧迫して血圧を測定することを特徴とする請求項6に記載の血圧測定方法。
  9. 予め測定した内圧と生体の一部を圧迫する圧力との関係を用いて、測定した内圧から前記生体の一部を圧迫する圧力を算出することを特徴とする請求項6から8に記載のいずれかの血圧測定方法。
  10. 前記生体の一部と前記カフとの接触面で前記生体の一部を圧迫する圧力を検出することを特徴とする請求項6から8に記載のいずれかの血圧測定方法。

JP2005107358A 2005-04-04 2005-04-04 血圧計及び血圧測定方法 Pending JP2006280770A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005107358A JP2006280770A (ja) 2005-04-04 2005-04-04 血圧計及び血圧測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005107358A JP2006280770A (ja) 2005-04-04 2005-04-04 血圧計及び血圧測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006280770A true JP2006280770A (ja) 2006-10-19

Family

ID=37403269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005107358A Pending JP2006280770A (ja) 2005-04-04 2005-04-04 血圧計及び血圧測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006280770A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020510484A (ja) * 2017-03-09 2020-04-09 スミス アンド ネフュー ピーエルシーSmith & Nephew Public Limited Company 皮膚灌流圧を決定するデバイス、装置、および方法
US11690570B2 (en) 2017-03-09 2023-07-04 Smith & Nephew Plc Wound dressing, patch member and method of sensing one or more wound parameters
US11944418B2 (en) 2018-09-12 2024-04-02 Smith & Nephew Plc Device, apparatus and method of determining skin perfusion pressure

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63311933A (ja) * 1987-06-15 1988-12-20 Omron Tateisi Electronics Co 電子血圧計
JPH05269089A (ja) * 1992-03-20 1993-10-19 A & D Co Ltd 血圧計とそのカフ
JPH06142067A (ja) * 1992-11-06 1994-05-24 Misawa Homes Co Ltd 血圧計
JPH07241278A (ja) * 1994-03-04 1995-09-19 Omron Corp 電子血圧計

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63311933A (ja) * 1987-06-15 1988-12-20 Omron Tateisi Electronics Co 電子血圧計
JPH05269089A (ja) * 1992-03-20 1993-10-19 A & D Co Ltd 血圧計とそのカフ
JPH06142067A (ja) * 1992-11-06 1994-05-24 Misawa Homes Co Ltd 血圧計
JPH07241278A (ja) * 1994-03-04 1995-09-19 Omron Corp 電子血圧計

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020510484A (ja) * 2017-03-09 2020-04-09 スミス アンド ネフュー ピーエルシーSmith & Nephew Public Limited Company 皮膚灌流圧を決定するデバイス、装置、および方法
JP7091356B2 (ja) 2017-03-09 2022-06-27 スミス アンド ネフュー ピーエルシー 皮膚灌流圧を決定するデバイス、装置、および方法
US11690570B2 (en) 2017-03-09 2023-07-04 Smith & Nephew Plc Wound dressing, patch member and method of sensing one or more wound parameters
US11944418B2 (en) 2018-09-12 2024-04-02 Smith & Nephew Plc Device, apparatus and method of determining skin perfusion pressure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3211889U (ja) 加圧ポンプなしの装着型血圧測定装置
KR101460922B1 (ko) 비침습 혈압 측정 장치 및 측정 방법
JP2664982B2 (ja) 血圧モニタ装置
JP5098721B2 (ja) 血圧測定装置、血圧導出プログラムおよび血圧導出方法
US9326692B2 (en) Blood pressure measurement device and blood pressure measurement method
CN101884526B (zh) 基于超声血流信息的动脉血压测量装置
EP1252861A3 (en) Blood-pressure-waveform monitoring apparatus
JP2664983B2 (ja) 脈波検出装置の体動ノイズ検出装置
WO2012006656A8 (en) Pressure detection device
WO2004047618A3 (en) Systems and methods for respiration measurement
WO2013001265A4 (en) Personal health data collection
WO2004035111A3 (en) Testing of pressure sensor in surgical cassette
WO2015151132A1 (ja) 血圧測定装置
JPH04338450A (ja) 血圧計用カフ装置
JP2006280770A (ja) 血圧計及び血圧測定方法
EP1203558A3 (en) Superior-and-inferior-limb blood-pressure index measuring apparatus
CN109069042A (zh) 血流传感器及血流测定装置
JP7180417B2 (ja) 生体情報測定装置
JP2009066179A (ja) 脈波測定装置
JP2016119981A (ja) 脈波測定装置及び脈波測定方法
JP3184349B2 (ja) 末梢動脈硬化指標測定装置
EP3305185A1 (en) Sphygmomanometer
JP2006280790A (ja) 血圧計及び血圧測定方法
KR101094163B1 (ko) 근접 센서를 이용하는 혈압 측정 장치 및 방법
JP2008043619A (ja) コロトコフ音測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100903

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110104