JP2006280388A - 防水カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】 携帯電話やテレビのリモコン等の人が把持して操作する機器を密封して防水性を付与する防水カバーを提供し、さらには、折り畳み式の機器であっても、カバーを装着した状態のまま開閉し操作することも可能とする防水カバーを提供することである。
【解決手段】 伸縮自在な弾性膜材からなる袋状のカバー本体10の一面側の上部または下部のいずれか中央部から離れた位置に、前記機器を挿入する開口部2を設けると共に、前記開口部2を、前記カバー本体の幅の半分以下の長さをした細溝状の矩形溝もしくは円弧状溝とし、前記開口部2を覆うと共に接離自在な舌片3を設け、前記舌片3を離反して前記開口部2を開放し、前記舌片3を前記開口部2の周囲に密着して前記開口部2の閉止を行う構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】 伸縮自在な弾性膜材からなる袋状のカバー本体10の一面側の上部または下部のいずれか中央部から離れた位置に、前記機器を挿入する開口部2を設けると共に、前記開口部2を、前記カバー本体の幅の半分以下の長さをした細溝状の矩形溝もしくは円弧状溝とし、前記開口部2を覆うと共に接離自在な舌片3を設け、前記舌片3を離反して前記開口部2を開放し、前記舌片3を前記開口部2の周囲に密着して前記開口部2の閉止を行う構成とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、携帯電話やテレビリモコン等の人が把持して操作する機器に防水性を付与するための防水カバーに関するものである。
従来、携帯電話やテレビのリモコン等は、もともと水気のない場所で使用するものであるために、特別な防水性は備えていない。
しかし、最近の携帯電話やリモコン等は高度な電子部品を有する精密機器であって、水分が浸入すると、ショートしたりして電子部品が破損する障害が生じる。そのために、誤って水をこぼしたり、水気のある所に誤って落としたりした際に、簡易的にも防水性を備えることが望ましい。
そのために、開口部に水密封封止具を有する袋体からなる保護カバーが既に出願されている。(例えば、特許文献1参照)
さらには、電卓・携帯電話等携帯機器の既製品に、操作性・ファッション性を損なわずに、安価・容易な方法で防水・防塵機能を付加させるとした密封型防水カバーも既に出願されている。(例えば、特許文献2参照)
特開2001−37518号公報(第1−4頁、第1図)
実用登録第3066786号公報(第1−7頁、第1図)
さらには、電卓・携帯電話等携帯機器の既製品に、操作性・ファッション性を損なわずに、安価・容易な方法で防水・防塵機能を付加させるとした密封型防水カバーも既に出願されている。(例えば、特許文献2参照)
携帯電話やテレビのリモコン等の機器を室内で使用する際には、特に防水性を考慮する必要なない。しかし、前記機器を屋外で使用する際、特に携帯電話を雨の日に使用する場合や、海や川に出かけた時に使用する際には、雨に当たったり、水中へ誤って落としたりする虞があるために、防水性を備えていることが望ましい。
しかし、単に袋体からなる保護カバーでは、一旦収納した機器を操作する際には、いちいち保護カバーから機器を取り出す必要があり、面倒である。また、袋体は大きくて見栄えも悪く携帯性も悪い。
さらに、機器を操作中に誤って落とした際に、水気のある所に落とすこともあり、防水性が優れているとは言えず、不満足である。
一方、機器を密閉するとした上記の密封型防水カバーは、機器を挿入する開口部を口金を用いて密閉する構成としているので、防水性には優れている。
しかし、機器を挿入した後で、カバー本体とは別部品の口金を装着する操作が必要である。また、口金の装着を忘れた場合や、誤って口金を開いた状態では、その開口部から水分が浸入可能であり、依然として防水性が完全であるとは言い難い。
また、カバー本体と口金との2部品必要となり、ゴム製のカバー本体のみの場合と比較して、コストが高くなるという問題もある。
さらには、単に矩形状の一本式の機器に対しては容易に装着し、そのまま操作することも可能であるが、最近流行の折り畳み式の機器に対しては、装着したあとで折り畳んだり開いたりする際に、袋体が破れたりして簡単に対応可能とは言えない。
本発明の目的は、上記問題点を解消するために、携帯電話やテレビのリモコン等の人が把持して操作する機器を密封して防水性を付与する防水カバーを提供し、さらには、折り畳み式の機器であっても、カバーを装着した状態のまま開閉し操作することも可能とする防水カバーを提供することである。
上記の目的を達成するために請求項1に係る発明は、人が把持して操作する機器を密着して被覆する防水カバーであって、前記機器を挿入する開口部を、伸縮自在な弾性膜材からなる袋状のカバー本体の一面側の上部または下部のいずれかに設けると共に、前記開口部を、前記カバー本体の幅の半分以下の長さをした細溝状の矩形溝もしくは円弧状溝とし、前記開口部を覆うと共に接離自在な舌片を設け、前記舌片を離反して前記開口部を開放し、前記舌片を前記開口部の周囲に密着して前記開口部の閉止を行うことを特徴としている。
上記の構成を有する請求項1に係る発明によれば、前記開口部を広げて前記機器を挿入後に前記舌片を閉止して密封するので、矩形状の一本型の機器を完全に密封して、防水性を付与することができる。
請求項2に係る発明は、前記開口部を構成する一対の唇片の一方の唇片を延設して舌片を構成すると共に、前記舌片を他方の唇片の下側に潜り込ませるか、もしくは、前記舌片を前記他方の唇片の上側に被覆して前記開口部を閉止することを特徴としている。
上記の構成を有する請求項2に係る発明によれば、開口部を構成する一方の唇片を延設する簡略な構成の舌片で、開口部を容易に閉止することができる。
請求項3に係る発明は、前記他方の唇片の端縁部に沿って肉厚な膨出部を設け、該膨出部を粘着性の高いゴム材から構成したことを特徴としている。
上記の構成を有する請求項3に係る発明によれば、膨出部を把持することで、唇片の操作が容易となる。さらには、唇片と舌片との密着性を向上して開口部を確実に閉止することができる。
請求項4に係る発明は、前記機器が折り曲げ部を備える二つ折り構成であって、前記カバー本体の前記折り曲げ部の位置付近に蛇腹状部を設けると共に、前記機器を開いた状態で、前記折り曲げ部が前記蛇腹状部に位置するように前記カバー本体に挿入し、前記機器を屈曲容易に被覆することを特徴としている。
上記の構成を有する請求項4に係る発明によれば、折り畳み式の機器であっても、カバーを装着した状態で開閉自在であり、さらに、完全に密封して防水性を付与することができる。
請求項5に係る発明は、前記蛇腹状部が、所定ピッチで複数の肉厚部と肉薄部を交互に設けた構成であることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項5に係る発明によれば、所定の折り畳み自在な蛇腹状部を容易に形成することができる。
請求項6に係る発明は、前記カバー本体の内面と外面がそれぞれ、前記機器を挿入容易な程度に低摩擦係数の内面であり、把持した時に滑って落とさない程度に高摩擦係数の外面であることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項6に係る発明によれば、機器の挿入が容易となり、また機器を把持して操作する際に、誤って落とすことがない。
請求項7に係る発明は、前記内面にシリコン樹脂をコーティングしていることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項7に係る発明によれば、伸縮自在な弾性膜の内部を低摩擦係数とし、滑りをよくすることができる。
請求項8に係る発明は、前記カバー本体の上端側と下端側に肉厚な緩衝材を備える緩衝部をもうけたことを特徴としている。
上記の構成を有する請求項8に係る発明によれば、機器を落とした際に、衝撃を受けやすい上端部と下端部とを保護することができる。
請求項9に係る発明は、前記緩衝部が、前記弾性膜材の厚みを厚くした部分からなることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項9に係る発明によれば、カバー本体の上端部と下端部とを肉厚として一体的に成形することで、緩衝部を容易に設けることができる。
上記したように本発明によれば、矩形状の一本型の機器はもちろん、折り畳み式の機器であっても、確実に防水性を付与するように密閉すると共に、カバーを装着した状態のまま開閉し操作することを可能とする防水カバーを得ることができる。
以下、本発明に係る防水カバーの実施の形態について、図1から図7に基づいて詳細に説明する。
図1には、本発明に係る防水カバーの例を示しており、(a)には蛇腹状部を配設していない例を示し、(b)には片面に蛇腹状部を配設した例を示し、(c)には両面共に蛇腹状部を配設した例を示している。図2には携帯電話を被覆して防水性を付与する防水カバーを示し、(a)には携帯電話を開いた状態の操作面を示し、(b)には裏面側を示している。図3には開口部と舌片の一例を示しており、(a)は矩形状の細溝の開口部、(b)は円弧状の細溝の開口部を示している。図4には開口部を構成する一対の唇片の一方を延設して舌片とした一例を示しており、(a)は舌片を他方の唇片の下側に潜り込ませて閉止した開口部、(b)は舌片を他方の唇片の上側に被覆して閉止した開口部、(c)は下に凸状の円弧状の開口部を示し、(d)は上に凸状の円弧状の開口部を示している。図5は折り畳み部の形状の異なる携帯電話の例を示しており、(a)は真ん中から二つ折りした例を示し、(b)は途中から開く例を示している。図6は蛇腹状部の一例を示す概略説明図である。図7はアンテナの出し入れ状態を示す概略説明図である。
本発明に係わる防水カバーは、伸縮自在な弾性膜材からなる袋状のカバーであり、引き伸ばして装着することで、人が把持して操作する機器を密着して被覆する構成である。そのために、携帯電話やテレビのリモコンやその他の水気を嫌う電装関連機器に防水性を付与して、水分が浸入することで生じる電気短絡(ショート)や電子部品の破損を防止することができる。
図1(a)に示す防水カバー1Aは、単に矩形状の伸縮自在な弾性膜材からなる袋状のカバー本体10の一方の面(例えば背面部11)に、機器を挿入する際の入口となる開口部2を備えている。また、前記開口部2を封止する舌片3が配設されている。
前記舌片3は、前記開口部2を覆って、開口部周囲の膜材と密着するゴム材とされていて、前記舌片3を開放して前記開口部2を大きく広げて前記機器を挿入後に閉止して前記開口部2を密封する構成である。
そのために、この防水カバー1Aは矩形状の一本型の機器を被覆するのに好適であり、機器の操作部が配設されている面が、前記防水カバー1Aの前面部12に位置するように挿入するとよい。この構成であれば、挿入する機器の裏面が、前記舌片3を備える背面部11に位置することになり、外観を悪くしない。
また、前記開口部2は、その形状は後述するように細溝状の矩形溝もしくは円弧状溝であり、前記背面部11の上部または下部のいずれかの中央部から離れた位置に設けられている。そのために、細長い矩形状の機器であっても、前記開口部2を引き伸ばして広げることで、前記機器を容易に挿入することができる。
図1(b)に示す防水カバー1Bは、矩形状のカバー本体10の略中央部の片面側(例えば背面部11)に蛇腹状部13を設けた例である。そのために、前記防水カバー1Bは図中の矢印14に示す方向に屈曲容易となる。
また、図1(c)に示す防水カバー1Cは、矩形状のカバー本体10の略中央部の両面側(例えば背面部11と前面部12の両方)に蛇腹状部13を設けた例である。そのために、前記防水カバー1Cは図中の矢印14、15に示す両方向に屈曲容易となる。
上記のような構成としているために、前記防水カバー1Bは一方向に屈曲して二つ折りとなる機器に対して有効な袋体であり、前記防水カバー1Cは両方向に屈曲するタイプの機器に対して有効な袋体となる。
しかし、袋体を形成する弾性膜材を、伸縮性に富んだ非常に薄いゴム材(厚みが0.1mm以下)とすれば、敢えて蛇腹状部を設けなくても、十分折り曲げることが可能であるので、例えばコンドームに使用される厚み0.05mm以下の薄いゴム材から構成される前記防水カバー1Aであれば、そのまま二つ折り状の機器に用いることもできる。
ただし、薄いゴム材であっても、蛇腹状部を備える構造とすれば、さらに屈曲容易となり好適である。また容易に屈曲するので、膜材が破れたり無理に引っ張られたりせず破損することがなく、開閉操作を繰り返す携帯用機器にとって好ましい構成となる。
また、最近では、開いた面を180°回転する回転式の携帯電話もあるが、伸縮性に富んだ薄いゴム材であれば、そのまま回転しても、ねじれ部が弾性範囲で伸ばされるだけであり、回転面に追随して破れることなく回転可能である。また、回転部分に上述した蛇腹状部、もしくはその他の適当な皺模様を設けることで、回転性能をさらに向上した防水カバーとすることもできる。
図2には、携帯電話20を被覆して防水性を付与する防水カバー1を示し、(a)には携帯電話を開いた状態の操作面を示し、(b)には裏面側を示している。
図2(b)に示すように、本実施の形態においては、袋状のカバー本体10の背面部の下部に、開口部2と該開口部2を覆う舌片3を設けている。そのために、携帯電話20に防水カバー1を装着する際に、まず前記携帯電話を開いた状態とし、その上端側を前記開口部2から上方に向けて挿入し、携帯電話の上端部20aがカバー本体の上端部10aに当接するまで押し込む。その後で開口部2をさらに大きく開いて、携帯電話の下端部20bを被覆する。
そのために、前記開口部2はできるだけ下部に配設することが好ましく、指で引っ張った時に、携帯電話の下端部20bを被覆可能な位置に設けている。
上記のようにして、携帯電話20に防水カバー1を被覆した後で、前記開口部2の蓋となる舌片3を被せて、開口部2の周囲の膜材に密着して、開口部2を封止する。
次に図3により開口部2と舌片3について説明する。
防水カバー1は、伸縮性に富んだ非常に薄いゴム材からなるので、指で引っ張るだけで3倍以上5倍程度にまで伸びる。そのために、図3(a)に示す細溝状の矩形溝をした開口部2Aの幅L2Aは、カバー本体10の幅L1の半分以下の長さでよい。また、該開口部2Aの蓋となる舌片3Aは図示したように、その一端をカバー本体10と一体的に連接成形して延設した舌片構成としてもよい。さらには、図3(b)に示すように、カバー本体10とは別体の舌片3Bとし、その一端に設ける接着部3Baを接着して、開口部2Bを被覆する構成とすることもできる。
袋体を構成するゴム材自体に粘着性があれば、カバー本体10と一体成形する舌片3Aとすることができる。また、粘着性のよくないゴム材であれば、カバー本体10のゴム材に付着し易いゴム材からなる舌片3Bとすればよい。また、いずれにしても、前記カバー本体10の内面は、前記機器を挿入容易な程度に低摩擦係数の内面であることが望ましく、もともと粘着性の高いゴム材であっても、その内面にシリコン樹脂をコーティングすることで、低摩擦係数の面とすることができる。
図3(b)に示す開口部2Bは円弧状溝の開口部であるが、その幅L2Bもカバー本体10の幅L1の半分以下の長さでよいことは同様である。
開口部2として、細溝状の矩形溝2Aと円弧状溝2Bとを用いているが、特に形状には拘らずに、被覆する機器を挿入し易く、また、被覆した後で舌片3が確実に閉止して密閉可能であればよい。しかし、細溝状の矩形溝2Aもしくは円弧状溝2Bであれば、その成形加工が容易であるので好適である。
前記舌片3(3A、3B)は人が指で摘んで貼り付けたり、剥がしたりするので、単に平面状ではなく、摘み部3aを有する形状のほうが操作し易い。そのために、本実施の形態においては、舌片3A、3Bの端縁部に沿って円弧状に膨出した摘み部3aを設ける形状としている。また、この摘み部3aの形状を別の特別な形状、例えば模様を有する形状や、人名を表す形状や模様の摘み部3aとすることもできる。
上記の開口部2と舌片3とは共に、被覆するリモコンや携帯電話の裏面側となるので、操作面とは反対側であり、リモコンや携帯電話等の機器を使用する際に邪魔とはならない。また外観を悪くすることもない。
また、開口部を閉止するための舌片は、開口部を構成する一対の唇片の一方を延設した構成としてもよく、その構成である舌片4の一例を図4に示す。図4(a)は舌片4を他方の唇片5の下側に潜り込ませて開口部2Cを閉止する例である。開口部を構成する一方の唇片を延設した舌片4を他方の唇片5の下側に押し込んで二重ゴム厚部としたので、このままでも簡易的な防水性は発揮可能である。また、前記他方の唇片5の端縁部に沿って肉厚な膨出部5aを設けると、該膨出部5aは前記摘み部3aと同様に人が指で摘みやすくなり好適である。さらに前記膨出部5aを粘着性の高いゴム材とすると、前記舌片4と密着して開口部2Cを閉止するので防水性をさらに高めることができる。
前記舌片4は、開口部を構成する他方の唇片5の上側に被覆して開口部2Cを閉止してもよく、その例を図4(b)に示す。この例では、舌片4を他方の唇片5の上側に被せる構成であるので、装着が簡単となる。また、この時に、前記他方の唇片5の端縁部に沿って設ける肉厚な膨出部5aを粘着性の高いゴム材とすると、密着性が増加して防水性を発揮することができる。
伸縮性に富んだ非常に薄いゴム材からなるカバー本体に設ける前記開口部2Cの幅L2Cは、カバー本体の幅L1の半分以下の長さでよいことは前述した通りである。また、開口部形状は開口部2Cの様な細溝状の矩形溝に限定されず、図4(c)に示す下に凸状の円弧状溝2Dでも、図4(d)に示す上に凸状の円弧状溝2Eでもよい。また、これらの形状の開口部であっても、前述したのと同様に、開口部を構成する一方の唇片を延設して二重のゴム部とするだけで簡易な防水性(生活防水)を発揮することが可能であり、粘着性を有する膨出部5aを備える開口部とすると、さらに密封性が向上して高い防水性を得ることができる。
これらの開口部2D、2Eの幅L2D、L2Eもそれぞれ、カバー本体の幅L1の半分以下の長さでよいことは明らかである。また、それぞれの開口部周囲のゴム材の伸縮性を高めることで、さらに小さな開口部であっても、機器を被覆して防水性を付与する防水カバーとすることが可能となる。
このように、本発明に係わる防水カバー1は、開口部2(2A、2B、2C、2D、2E)を備えているが、その開口部2を封止して密閉可能な舌片3、4も備えているので、前記開口部2から水気が浸入することがなく、被覆する機器に防水性を付与することができる。
また、カバー本体の上端部10a部と下端部10bを肉厚として、リモコンや携帯電話20を操作中に誤って落としたりしても、落下時の衝撃を緩和する緩衝部を形成することもできる。緩衝部として別体の緩衝材を装着してもよいが、単に一部を肉厚とする構成であれば、カバー本体のゴム材と一体的に成形可能であり、上端部と下端部とにそれぞれ緩衝部を容易に設けることができ好適である。
機器や携帯電話20を操作中に落とさないためには、カバー本体の外面が、人が把持した時に滑って落とさない程度に高摩擦係数の面であるほうが好ましい。そのためには、成形後に所定の摩擦係数となるゴム素材を選択すればよい。またこのときにも、カバーの内面にシリコン樹脂等の潤滑剤をコーティングすることで、機器や携帯電話20を挿入容易な低摩擦係数の内面とすることができる。
図5には折り畳み式携帯電話に防水カバー1を装着した例を示しており、(a)は真ん中から二つ折りした例を示し、(b)は真ん中から少し離れた位置で開く例を示している。
図5(a)に示す携帯電話21は、その中央部に折り曲げ部21aを有しており、真ん中から二つ折りとなる例である。そのために、カバー本体10の折り曲げ部の外側となる面の所定範囲に蛇腹状部13Aを設けている。
図5(b)に示す携帯電話22は、中央部から少し離れた位置に折り曲げ部22aを有しており、屈曲形状が少し変化している。この場合でも、カバー本体10の折り曲げ部の外側となる所定範囲に蛇腹状部13Bを設けておけばよい。
蛇腹状部は、一様なゴム厚で波打つような断面形状でもよいが、図6に示すような、肉厚部13aと肉薄部13bとを交互に備える構成の蛇腹状部13としてもよい。この構成であれば、肉厚を交互に変化させて一体的に成形することができ、製造が容易となる。また任意の位置に任意の範囲に蛇腹状部13(13A、13B)を設けることができる。前記蛇腹状部13を設ける部分は、被覆する機器の折り曲げ部となるので、該蛇腹状部13を通して、その下に位置する画面を見たり、ボタン操作を行う部分とはならず、透過性が問題となることはない。
ここまではリモコンや携帯電話等の機器に関して、単にその操作性やその開閉動作に悪影響を及ぼさない防水カバー1について説明してきたが、機器によってはアンテナを有する機器もある。そのために、図7により、アンテナを有する機器であっても装着可能な防水カバーについて説明する。
図7はアンテナの出し入れ状態を示す概略説明図であって、アンテナ30を引き出した状態と押し込んだ状態とを示している。
アンテナ30は、機器本体から突出して配設されているので、本実施の形態においてはそのアンテナ部に相当する位置にアンテナ挿通孔16を設けた防水カバー1とし、アンテナ30を露出可能としている。また、前記挿通孔16の径D1はアンテナ基部31の外径D2よりも少し小さな径としている。
そのために、伸縮性に富んだ非常に薄いゴム材に設けた挿通孔16に、この挿通孔の径D1よりも少し大きな外径D2のアンテナ基部31が挿通することで、アンテナ30を引き出した状態とした時に、前記挿通孔16が引き伸ばされてぴったりと前記アンテナ基部31に密着する。
上記のような構成としているので、アンテナ30を引き出して機器を操作中でも、防水性を発揮可能であり、機器本体には水気が浸入しない。
また、アンテナ30を機器本体側へ引き込むと図に示すように、アンテナ先端部32が前記挿通孔16を閉止する構成としている。つまり、前記アンテナ先端部32の径D3を前記挿通孔16の径D1よりも大きく、もしくはアンテナ基部31の外径D2により引き伸ばされた孔径よりも大きくしておくことで、挿通孔16が確実にアンテナ先端部32により塞がれて確実に閉止することができる。
このようにして、アンテナを有する機器であっても、アンテナを出し入れする孔部を備えた防水カバーとすると共に、アンテナを引き込んで収納した状態で前記孔部を確実に閉止することで、機器内部に水気が浸入しない防水カバーを構成することができる。
上記したように、本発明に係わる防水カバーによれば、矩形状の一本型の機器はもちろん、折り畳み式の機器であっても、確実に防水性を付与するように密閉すると共に、カバーを装着した状態のまま開閉し操作することを可能とする。
また、開口部が伸縮自在であるので、必要に応じて開口部を開いて、機器の一端側をむき出して、充電やその他の操作を行うことも可能である。
そのために、カバーの材質は伸縮性に富んだ非常に薄いゴム材であればよく、天然ゴム製でも合成ゴム製でもよい。また、伸縮性に富んだゴム材であれば、3倍以上に引き伸ばすことができるので、同一のカバーサイズでもサイズの異なる機器を被覆する防水カバーとすることができる。また、非常に薄いゴム製であれば、多少の色を有するものであっても、下の画面が透視可能であるので、特に高度な透明性は必要としない。
さらに、カバー本体の内面を、前記機器を挿入容易な程度に低摩擦係数の面とし、外面を、前記機器を把持した時に滑って落とさない程度に高摩擦係数の面としたので、機器の挿入が容易となり、また機器を把持して操作する際に、誤って落とすことがない。
また、誤って機器を落とした場合でも、衝撃を受けやすい上端部と下端部とに緩衝部を設けているので、落下時の衝撃を吸収し、機器本体が損傷することを防止する。
そのために、本発明に係わる防水カバーは、人が手にとって操作する携帯電話やテレビのリモコン等の機器を被覆して防水性を付与する機能と、落下時の衝撃を緩和する機能とを備えた高機能な袋体となる。
1 防水カバー
2 開口部
2A 矩形状溝
2B 円弧状溝
3 舌片
4 舌片
10 カバー本体
13 蛇腹状部
20 携帯電話
L1 カバー本体の幅
L2A、L2B 開口部の幅
2 開口部
2A 矩形状溝
2B 円弧状溝
3 舌片
4 舌片
10 カバー本体
13 蛇腹状部
20 携帯電話
L1 カバー本体の幅
L2A、L2B 開口部の幅
Claims (9)
- 人が把持して操作する機器を密着して被覆する防水カバーであって、
前記機器を挿入する開口部を、伸縮自在な弾性膜材からなる袋状のカバー本体の一面側の上部または下部のいずれかに設けると共に、
前記開口部を、前記カバー本体の幅の半分以下の長さをした細溝状の矩形溝もしくは円弧状溝とし、
前記開口部を覆うと共に接離自在な舌片を設け、前記舌片を離反して前記開口部を開放し、前記舌片を前記開口部の周囲に密着して前記開口部の閉止を行うことを特徴とする防水カバー。 - 前記開口部を構成する一対の唇片の一方の唇片を延設して舌片を構成すると共に、前記舌片を他方の唇片の下側に潜り込ませるか、もしくは、前記舌片を前記他方の唇片の上側に被覆して前記開口部を閉止することを特徴とする請求項1に記載の防水カバー。
- 前記他方の唇片の端縁部に沿って肉厚な膨出部を設け、該膨出部を粘着性の高いゴム材から構成したことを特徴とする請求項2に記載の防水カバー。
- 前記機器が折り曲げ部を備える二つ折り構成であって、前記カバー本体の前記折り曲げ部の位置付近に蛇腹状部を設けると共に、前記機器を開いた状態で、前記折り曲げ部が前記蛇腹状部に位置するように前記カバー本体に挿入し、前記機器を屈曲容易に被覆することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の防水カバー。
- 前記蛇腹状部が、所定ピッチで複数の肉厚部と肉薄部を交互に設けた構成であることを特徴とする請求項4に記載の防水カバー。
- 前記カバー本体の内面と外面がそれぞれ、前記機器を挿入容易な程度に低摩擦係数の内面であり、把持した時に滑って落とさない程度に高摩擦係数の外面であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の防水カバー。
- 前記内面にシリコン樹脂をコーティングしていることを特徴とする請求項6に記載の防水カバー。
- 前記カバー本体の上端側と下端側に肉厚な緩衝材を備える緩衝部を設けたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の防水カバー。
- 前記緩衝部が、前記弾性膜材の厚みを厚くした部分からなることを特徴とする請求項8に記載の防水カバー。
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