JP2006279858A - 移動無線通信制御方法と移動無線通信端末並びに基地局 - Google Patents

移動無線通信制御方法と移動無線通信端末並びに基地局 Download PDF

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Abstract

【課題】基地局送信電力の効率的な利用を可能とする端末及びシステムの提供。
【解決手段】通信品質を測定する通信品質測定部4と、受信SIRを測定する受信SIR測定部5と、目標SIRを記憶しているメモリ部6と、時間を測定するタイマー部7と、パケット通信レートを制御する通信レート制御部8と、通信品質測定部4で測定された通信品質を受け取り受信SIR測定部5から受信SIR、メモリ部6から目標SIRを読み出し、目標SIRを算出しメモリ部6に設定する目標SIR制御部9を備え、目標SIR制御部9は、タイマー部7への測定開始指示と、受信SIRが目標SIRに追従していず、且つ、基地局の送信電力があらかじめ定められた下限値に又は前記下限値から所定の範囲内のいずれかにある状態でタイマー部7でのタイムアウトをうけ、通信レート制御部8へパケット通信の通信レートのアップ指示を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動無線通信技術に関し、特に、基地局と通信する移動無線通信端末の通信制御方法とシステムに関する。
現在、W−CDMA(Wideband Code Division Multi Access)方式の移動無線通信端末の普及が進んでいる。同時に、基地局の設置も進んでおり、効率的な送信電力制御、通信制御が望まれている。
W−CDMA方式におけるアウターループ送信電力制御は、基地局からの無線信号のBLER(Block Error Rate;ブロック誤り率)やBER(Bit Error Rate;ビット誤り率)等の通信品質を測定し、目標とする通信品質との比較結果から、目標のSIR(Signal Interference Ratio;希望波受信電力対干渉波電力比)(「目標SIR」という)を制御するものである。これにより基地局送信電力を間接的に制御することができ、目標の通信品質を得られる。また、移動機での通信品質は、受信SIR(測定値)に依存する。基地局送信電力を大きくすると、受信SIRも大きくなり、通信品質は向上する。
W−CDMA方式では、回線容量および通信品質の両方を最適化できるように送信電力制御方法が規定されている。インナーループ送信電力制御とアウターループ送信電力制御である。
インナーループ送信電力制御として以下の制御が行われる。
移動機における受信SIRが目標SIRよりも小の場合、移動機は、送信電力UP要求の制御信号を、基地局に送信する。
移動機における受信SIRが目標SIRよりも大の場合、移動機は、送信電力DOWN要求の制御信号を、基地局に送信する。
アウターループ送信電力制御として、以下の制御が行われる。
移動器において、測定した通信品質が所望の通信品質より悪い場合、目標SIRをUPする。
移動器において、測定した通信品質が所望の通信品質より良い場合、目標SIRをDOWNさせる。
一般に、アウターループ送信電力制御は、インナーループ送信電力制御よりも、制御のスピードが遅い。これは、SIRの測定よりも、通信品質の測定の方が時間を要するからである。
図4を参照して従来の送信電力制御について説明する。図4において、横軸を時間軸とし、縦方向に、順次重ねて、基地局送信電力(1)、受信SIR(2)、および目標SIR(3)の時間推移が模式的に示されている。
上記アウターループ送信電力制御で説明したように、通信品質が良い場合は、目標SIR(3)の値をダウン(DOWN)させていく。基地局送信電力(1)には、最大値および最小値が設定されている。
そのため、次のような問題が発生することになる。
基地局送信電力(1)がその下限(最小)に達するまでは、目標SIR(3)に追従して受信SIR(2)は減少している(状態A)。
その後、基地局送信電力(1)は、その下限値(最小値)になっても、通信品質が目標の通信品質よりも良い場合には、上記アウターループ送信電力制御にしたがって、目標SIR(3)は、通信品質が良いことから、さらに小さくなる。
一方、受信SIR(2)は、基地局送信電力(1)がその最小値となっているため、変化することなく、目標SIR(3)に追従しない状態となる(状態B)。
この状態から、例えば通信環境が急に悪くなった場合、即ち、基地局送信電力(1)が最小値では、通信品質が悪い、又は、通信が維持できないような環境になったとき、インナーループ送信電力制御にしたがって、目標SIR(3)<受信SIR(2)である間は、基地局送信電力(1)がアップ(UP)せず、受信SIR(2)が、急激に目標SIR(3)に追随して小さくなる。これは、雑音電力が増加し、「希望波受信電力/雑音(干渉波)電力」の定義に基づいている。
その後、受信SIR(2)が小さいために、通信品質が悪化して、アウターループ送信電力制御に基づき、目標SIR(3)、受信SIR(2)が大きくなる。
そして、最終的に、適切な目標SIR(3)に落ち着くという動作を行おうとする。
なお、送信電力制御に関して、例えば特許文献1には、回線品質を上げるように、目標SIRの更新を短期間とする無線通信機の送信電力指示方法が開示されている。また特許文献2には、受信SIR値と目標SIR値の比較による送信電力制御時に、目標SIR値の更新を行う場合、伝搬環境が劣悪になった場合にも、目標SIR値の更新遅れを防止し(目標SIR値が大幅に減少することが無い)、通信品質を保証する送信電力制御方法が開示されている。また特許文献3には、データ蓄積手段に蓄積されたデータの量が多く、送信電力値が少ない場合、送信電力値の余裕の範囲内で、無線伝送速度を上げるようにした構成が開示されており、干渉雑音が所定値より小さい場合、データ蓄積手段の蓄積したデータの量が多いほど対応する移動局に対する無線伝送速度を高速化し、信号干渉雑音を全体として許容範囲内に収めながら、データの効率的転送を可能としたシステムが開示されている。
特開2002−300107号公報 特開2001−274748号公報 特開2002−43959号公報
図4を参照してその制御を説明した上記従来のシステムにおいては、目標SIR(3)、受信SIR(2)が小さくなり、通信品質が劣化するものの、アウターループ送信電力制御の目標SIR(3)のアップ制御は、通信品質が悪いと判断してから行うので、インナーループ送信電力制御による受信SIR(2)が目標SIR(3)に追随するスピードと比較すると、遅くなる。
このため、通信品質が悪いと判断して、目標SIR(3)をUPする前に、通信品質が劣化して、通信が切断される可能性がある。
これは、受信SIR(2)が目標SIR(3)に追従していないにもかかわらず、アウターループ送信電力にしたがって、目標SIR(3)の値を下げていることに起因している。
ところで、このように、目標SIRが下がりすぎるという問題を解決するための手法として、目標SIRの下限値を設定する手法があげられる。しかしながら、この手法では、目標SIRの下限値の設定によっては、大きな弊害となる。それは、基地局送信電力が大きい場合である。つまり、基地局は送信電力を下げるために、目標SIRが下がった方が望ましいが、その時、目標SIRが下限値まで達していた場合、基地局送信電力は大きい状態のままとなる。この場合、通信品質が過剰品質となり、基地局送信電力の効率的な使用ができない。
したがって、本発明の主たる目的は、W−CDMA(Wideband Code Division Multi Access)方式の移動無線通信端末における通信制御において、基地局送信電力の効率的な利用を可能とする制御方法とシステム、端末及び基地局を提供することにある。
本願で開示される発明は、その概略を述べれば、基地局送信電力が最小値に張り付いた際に、通信レートをアップ(UP)させる制御を行うことで上記課題を解決している。
本発明の1つのアスペクトに係る端末は、基地局と無線で通信接続する手段を備えた無線通信端末であって、前記基地局の送信電力が、予め定められた所定の値に、又は、前記値から所定の範囲内に、予め定められた期間、あるものと判定した場合に、前記基地局との間の通信レートを可変させる制御を行う制御手段を備えている。
本発明に係る端末において、前記制御手段は、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、張り付いていると判定した場合に、前記基地局との間の通信レートをアップさせる、構成としてもよい。
本発明に係る端末において、前記制御手段は、測定した受信SIR(Signal Interference Ratio)が目標SIRに追従していない状態であり、且つ、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、張り付いていると判定した場合に、前記基地局に通信レートをアップさせる信号を送信する、構成としてもよい。
本発明に係る端末において、前記制御手段は、通信品質の測定結果から、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内にあるか否か判定する、構成としてもよい。
本発明に係る端末において、前記制御手段は、測定した受信SIR(Signal Interference Ratio)が目標SIRに追従していない状態であり、且つ、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内のいずれかにある状態のときに、タイマーでの計時を開始し前記タイマーのタイムアウトにより、前記基地局に通信レートをアップさせる信号を送信する、構成としてもよい。
本発明に係る端末において、好ましくは、前記制御手段は、前記アップした通信レートに対応した目標SIRに設定する手段を備えている。
本発明に係る端末において、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は、前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、ある場合に、前記基地局側から送信される通信レートをアップする信号を受けとる、構成としてもよい。
本発明に係る端末において、前記制御手段は、通信品質を測定する通信品質測定部と、受信SIR(Signal Interference Ratio)を測定する受信SIR測定部と、設定された目標SIRを記憶している記憶部と、時間を測定するタイマー部と、通信レートを可変制御する通信レート制御部と、前記通信品質測定部で測定された通信品質を受け取り、前記受信SIR測定部から受信SIR、前記記憶部から目標SIRを読み出して目標SIRを算出し前記記憶部に設定する目標SIR制御部と、を備えた構成としてもよい。かかる本発明において、前記目標SIR制御部は、前記タイマー部での計時開始の制御を行うとともに、前記受信SIRが前記目標SIRに追従していず、且つ、前記基地局の送信電力があらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内のいずれかにある状態で、前記タイマー部でのタイムアウトを受け、前記通信レート制御部へのパケット通信の通信レートのアップ指示を通知する制御を行う。
本発明の他のアスペクトに係るシステムは、基地局と、前記基地局と無線で通信接続する移動無線通信端末とを備えた移動無線通信システムであって、前記移動無線通信端末は、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた値、又は、前記値から所定の範囲内に、予め定められた期間、あるものと判定した場合に、前記基地局との間の通信レートを可変させるように制御する制御手段を備えている。
本発明のさらに別のアスペクトに係る方法は、基地局と無線で通信接続する移動無線通信端末の通信制御方法において、前記移動無線通信端末は、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた値、又は、前記値から所定の範囲内に、予め定められた期間、あるものと判定した場合に、前記基地局との間の通信レートを可変させるように制御する。
本発明に係る方法において、受信SIR(Signal Interference Ratio)が目標SIRに追従していない状態と判断され、且つ、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は、前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、ある場合に、前記基地局に通信レートをアップさせる信号を送信するようにしてもよい。
本発明に係る方法において、通信品質の測定結果から、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内にあるか否か判定する。
本発明に係る方法において、好ましくは、前記アップした通信レートに対応した目標SIRに設定する。
本発明に係る方法において、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値に、又は、前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、ある場合に、前記基地局が通信レートをアップする信号を前記移動無線通信端末に送信する、ようにしてもよい。
本発明に係る方法において、記憶部に格納された目標SIR(Signal Interference Ratio)を読み出し、読み出した目標SIRと測定された受信SIRから、目標SIRと受信SIRが追従していない状態と判断され、且つ、前記基地局の送信電力が最小値に張り付いていると判断されたとき、通信レートを可変させ、可変した通信レートに対応する目標SIRを設定するようにしてもよい。本発明に係る方法において、基地局送信電力の最小値に張りついている状態を、受信SIRと、目標SIRの追従具合と、通信品質の維持により判断する、ようにしてもよい。
本発明に係る方法において、前記通信レートの変更を、前記移動無線通信端末側、又は前記基地局側の制御で行うようにしてもよい。
本発明のさらに他のアスペクトに係る基地局は、移動無線通信端末と無線通信し、送信電力制御を行う基地局であって、前記基地局の送信電力が予め定められた下限値に張り付いていると判断されたとき、通信レートをアップさせる手段を備えている。
本発明のさらに他のアスペクトに係る無線通信局は、送信電力制御を行って他局と無線通信する無線通信局であって、送信電力の値が、電力に余裕があるとされる、予め定められた所定の値に、又は、前記値から所定の範囲内に、予め定められた期間、あるものと判定した場合に、通信レートを上げる制御を行う制御手段を備えている。
本発明によれば、基地局送信電力が最小値に張り付いている際に、通信レートをUPさせることで、目標SIRが小さくなりすぎるという問題を解決する。
また、本発明によれば、基地局送信電力が最小値の際にのみ動作するため、通信品質の過剰という問題は発生しない。
上記した本発明についてさらに詳細に説述すべく添付図面を参照して説明する。上記したように、目標SIRが下がりすぎることに問題があるため、本発明においては、目標SIRを向上させる方法として、基地局送信電力が、予め定められた下限値(最小値)に、または下限値から所定の範囲内に、張り付いている際に、パケットの通信レートをアップ(UP)させる制御を行う。通常、データ量が基地局指定の閾値を超えると、移動無線通信端末は、通信レートをアップさせるように、基地局へ信号を送る。本発明においても、基地局送信電力が最小値に張り付いている際に、通信レートをアップさせるように基地局へ信号を送る。
そして、本発明においては、通信レートを変更した際に、目標SIRを予め用意した値に設定する構成とされており、通信レートのUPに伴い、目標SIRをアップさせることができる。このように、基地局送信電力が下限値(最小値)に張り付いている際に、通信レートをアップさせることで、目標SIRが下がりすぎる、という問題を解決する。
また、本発明においては、基地局送信電力が下限値(最小値)の際にのみ動作するため、目標SIRに下限値を設定する手法において問題であった、通信品質の過剰品質という問題は、本発明においては発生しない。以下実施例に即して説明する。
図1は、本発明の一実施例の構成を示す図である。図1を参照すると、BER(Bit Error Rate)およびBLER(Block Error Rate)等の通信品質を測定する通信品質測定部4と、受信SIRを測定する受信SIR測定部5と、目標SIRを記憶しているメモリ部6と、時間を測定するタイマー部7と、パケット通信レートを制御する通信レート制御部8と、通信品質測定部4と、受信SIR測定部5から通信品質の目標値と測定値、SIRの目標値と測定値を読み出し、目標SIRを算出し、算出した値を、メモリ部6に設定する機能を有する目標SIR制御部9と、を備えている。目標SIR制御部9は、タイマー部7への測定開始指示、通信レート制御部8への通信レートのアップ(UP)指示等を行う。
次に、図2は、本発明の一実施例の動作を説明するための流れ図である。図1及び図2を参照して、本発明の一実施例の動作を説明する。
タイマー部7のタイマー値を初期化する(ステップST0)。
目標SIR制御部9は、通信品質測定部4から通信品質(BLER(ブロック誤り率))の測定値を読み出し、メモリ部6から目標SIRを読み出し、受信SIR測定部5から受信SIRを読み出す(ステップST1)。
この際、式(1)が成り立てば(受信SIRが目標SIRよりもXdB小さい、ただし、Xは予め定められた数である)、受信SIRが目標SIRに追従しない状態と判断する(ステップST2)。
受信SIR−目標SIR<−XdB …(1)
さらに、通信品質(BLER)に関して、式(2)が成り立てば(BLERがY%より小、ただしYは予め定められた定数である)、基地局送信電力が最小値に張り付いていると判断する(ステップST3)。
BLER<Y% …(2)
基地局送信電力(1)が、予め設定された下限値(最小値)に張り付くと、目標SIR制御部9は、タイマー部7へ測定開始を指示する(ステップST4)。
ステップST5の判定で、タイマー部7がタイムアウト(満了)していれば、通信レートをアップさせる(ステップST6)。
ステップST5の判定で、タイマー部7がタイムアウト(満了)していなければ、ステップST1へ移行する。
ステップST6では、目標SIR制御部9が、通信レート制御部8に対して通信レートのアップ(UP)指示を行う。
そして、通信レートのアップ指示とともに、アップ目標SIR制御部9は、メモリ部6へアップした通信レートに対応する初期の目標SIRを設定するように指示を行う(ステップST7)。
図3は、横軸を時間軸としており、縦方向に、順次重ねてそれぞれ基地局送信電力(1)、受信SIR(2)および目標SIR(3)の時間推移を示す。
状態Aでは、受信SIR(2)は、目標SIR(3)に追従している。
状態Bで、基地局送信電力が下限値(最小値)に張り付く。
状態Cで、パケットの通信レートをアップし、アップした通信レートに対応した初期の目標SIR(3)を設定する。なお、特に制限されないが、図1の通信レート制御部8による通信レートのアップとしては、例えば32Kbps、64Kbps、128Kbps等のあらかじめ定められた複数の通信レートの中から、状態Cにおける現在の通信レートより1つ高い通信レートを選択する処理が行われる。通信レート制御部8で選択された通信レートは、移動無線通信端末の情報の一部として基地局に送信される。
状態Dで、アップした通信レートで、送信電力制御が始まる。
これにより、本実施例によれば、従来手法での懸案事項である、目標SIR(3)が小さくなりすぎるという課題を解決することができる。すなわち、通信品質が急激に劣化した際に、目標SIRをアップさせる前に、呼切断となる等は回避される。
また、本実施例によれば、従来手法での懸案事項とされた、過剰品質問題による、基地局送信電力の非効率的な利用という問題も解決できる。本実施例によれば、通信速度の高速化という基地局送信電力の効率の良い使用方法が実現可能となる。基地局送信電力が最小値に張り付いている、すなわち、基地局に負荷が少ない際に、移動局(ユーザ)の通信速度の向上を行うことで、効率の良い通信システムを構築することが出来る。
なお、上記実施例では、移動無線通信端末側で通信レートの変更を制御しているが、基地局側を主導とした制御としてもよいことは勿論である。この場合、基地局送信電力が最小値に張り付いている際に、移動無線通信端末へ通信レートをアップするように信号を送信する。
以上本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ限定されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の一実施例の構成を示す図である。 本発明の一実施例の処理手順を示す流れ図である。 本発明の一実施例の動作を説明する波形図である。 従来装置の動作を説明する波形図である。
符号の説明
4 通信品質測定部
5 受信SIR測定部
6 メモリ部
7 タイマー部
8 通信レート制御部
9 目標SIR制御部

Claims (24)

  1. 基地局と無線で通信接続する手段を備えた無線通信端末において、
    前記基地局の送信電力が、予め定められた所定の値に、又は、前記値から所定の範囲内に、予め定められた期間、あるものと判定した場合に、前記基地局との間の通信レートを可変させる制御を行う制御手段を備えている、ことを特徴とする無線通信端末。
  2. 前記制御手段は、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、張り付いていると判定した場合に、前記基地局との間の通信レートをアップさせる、ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。
  3. 前記制御手段は、測定した受信SIR(Signal Interference Ratio)が目標SIRに追従していない状態であり、且つ、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、張り付いていると判定した場合に、前記基地局に通信レートをアップさせる信号を送信する、ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。
  4. 前記制御手段は、通信品質の測定結果から、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内にあるか否か判定する、ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。
  5. 前記制御手段は、測定した受信SIR(Signal Interference Ratio)が目標SIRに追従していない状態であり、且つ、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内のいずれかにある状態のときに、タイマーでの計時を開始し前記タイマーのタイムアウトにより、前記基地局に通信レートをアップさせる信号を送信する、ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。
  6. 前記制御手段は、前記アップした通信レートに対応した目標SIRに設定する手段を備えている、ことを特徴とする請求項3又は5記載の無線通信端末。
  7. 前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は、前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、ある場合に、前記基地局側から送信される通信レートをアップする信号を受けとる、ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。
  8. 前記制御手段が、
    通信品質を測定する通信品質測定部と、
    受信SIR(Signal Interference Ratio)を測定する受信SIR測定部と、
    設定された目標SIRを記憶している記憶部と、
    時間を測定するタイマー部と、
    通信レートを可変制御する通信レート制御部と、
    前記通信品質測定部で測定された通信品質を受け取り、前記受信SIR測定部から受信SIR、前記記憶部から目標SIRを読み出して目標SIRを算出し前記記憶部に設定する目標SIR制御部と、
    を備え、
    前記目標SIR制御部は、前記タイマー部での計時開始の制御を行うとともに、前記受信SIRが前記目標SIRに追従していず、且つ、前記基地局の送信電力があらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内のいずれかにある状態で、前記タイマー部でのタイムアウトを受け、前記通信レート制御部に、パケット通信の通信レートのアップ指示を通知する制御を行う、ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。
  9. 基地局と、前記基地局と無線で通信接続する移動無線通信端末とを備えた移動無線通信システムにおいて、
    前記移動無線通信端末は、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた値、又は、前記値から所定の範囲内に、予め定められた期間、あるものと判定した場合に、前記基地局との間の通信レートを可変させるように制御する制御手段を備えている、ことを特徴とする移動無線通信システム。
  10. 前記制御手段は、受信SIR(Signal Interference Ratio)が目標SIRに追従していない状態と判断され、且つ、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値に、又は、前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、あるものと判定した場合に、前記基地局に通信レートをアップさせる信号を送信する、ことを特徴とする請求項9記載の移動無線通信システム。
  11. 前記制御手段は、通信品質の測定結果から、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内にあるか否か判定する、ことを特徴とする請求項9記載の移動無線通信システム。
  12. 前記制御手段は、受信SIR(Signal Interference Ratio)が目標SIRに追従していず、且つ、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内のいずれかにあるとき、タイマーでの計時を開始し、前記タイマーのタイムアウトにより、前記基地局に通信レートをアップさせる信号を送信する、ことを特徴とする請求項9記載の移動無線通信システム。
  13. 前記制御手段は、前記アップした通信レートに対応した目標SIRに設定する手段を備えている、ことを特徴とする請求項9記載の移動無線通信システム。
  14. 前記制御手段は、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は、前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、ある場合に、前記基地局が通信レートをアップする信号を前記移動無線通信端末に送信する、ことを特徴とする請求項9記載の移動無線通信システム。
  15. 基地局と無線で通信接続する移動無線通信端末の通信制御方法において、
    前記移動無線通信端末は、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた値、又は、前記値から所定の範囲内に、予め定められた期間、あるものと判定した場合に、前記基地局との間の通信レートを可変させるように制御する、ことを特徴とする通信制御方法。
  16. 受信SIR(Signal Interference Ratio)が目標SIRに追従していない状態と判断され、且つ、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は、前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、ある場合に、前記基地局に通信レートをアップさせる信号を送信する、ことを特徴とする請求項15記載の通信制御方法。
  17. 通信品質の測定結果から、前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値、又は前記下限値から所定の範囲内にあるか否か判定する、ことを特徴とする請求項15記載の通信制御方法。
  18. 前記アップした通信レートに対応した目標SIRに設定する、ことを特徴とする請求項15記載の通信制御方法。
  19. 前記基地局の送信電力が、あらかじめ定められた下限値に、又は、前記下限値から所定の範囲内に、予め定められた期間、ある場合に、前記基地局が通信レートをアップする信号を前記移動無線通信端末に送信する、ことを特徴とする請求項15記載の通信制御方法。
  20. 記憶部に格納された目標SIR(Signal Interference Ratio)を読み出し、読み出した目標SIRと測定された受信SIRから、目標SIRと受信SIRが追従していない状態と判断され、且つ、前記基地局の送信電力が最小値に張り付いていると判断されたとき、通信レートを可変させ、可変した通信レートに対応する目標SIRを設定する、ことを特徴とする請求項15記載の通信制御方法。
  21. 基地局送信電力の最小値に張りついている状態を、受信SIRと、目標SIRの追従具合と、通信品質の維持により判断する、ことを特徴とする請求項20記載の通信制御方法。
  22. 前記通信レートの変更を、前記移動無線通信端末側、又は前記基地局側の制御で行う、ことを特徴とする請求項15記載の通信制御方法。
  23. 移動無線通信端末と無線通信し、送信電力制御を行う基地局であって、
    前記基地局の送信電力が予め定められた下限値に張り付いていると判断されたとき、通信レートをアップさせる手段を備えている、ことを特徴とする基地局。
  24. 送信電力制御を行って他局と無線通信する無線通信局において、
    送信電力の値が、電力に余裕があるとされる、予め定められた所定の値に、又は、前記値から所定の範囲内に、予め定められた期間、あるものと判定した場合に、通信レートを上げる制御を行う制御手段を備えている、ことを特徴とする無線通信局。
JP2005099575A 2005-03-30 2005-03-30 移動無線通信制御方法と移動無線通信端末並びに基地局 Expired - Fee Related JP4595629B2 (ja)

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