JP2006276904A - ファックス装置 - Google Patents

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宏樹 吉村
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昌徳 恩田
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Abstract

【課題】 翻訳言語(翻訳元及び/又は翻訳先)を自動的に判別することで、より使い勝手を向上させたファックス装置を提供する。
【解決手段】 このファックス装置は、用紙をスキャンして該用紙上の画像を読み取る読取手段10と、予めユーザが指定した翻訳元言語で文字データを抽出する文字認識手段12と、抽出された文字データからファックス受信者の言語を特定する受信者言語特定手段14と、抽出された文字データを翻訳元言語から特定されたファックス受信者の言語に翻訳する翻訳手段16と、翻訳結果を文字以外の情報と結合してファックス送信する送信手段18を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、文字部分を自動的に翻訳することで、情報の伝達をスムーズにするファックス装置に関する。
外国とファックスを用いて情報を送受信する際に、文字部分を自動的に翻訳し、送信(送信時)または印字(受信時)することで、情報の伝達をスムーズにする翻訳ファックスが提案されている(特許文献1ないし特許文献3)。しかしながら、これらの技術では、機械翻訳は、何語(翻訳元)から何語(翻訳先)に翻訳すれば良いのかが分からないと動作しないため、これらをユーザが一々指定しなければならないと言う不便さがあった。そこで、特許文献4では、受信時のファクシミリ通信プロトコル中に発信者番号を記述したコマンドが有ることに着目し、この電話番号から送信者のいる国や地域を特定し、翻訳元の文書の使用言語を推定する方法を採用した。翻訳先の文書の言語は、予め装置に登録して置くことができ、これで「何語から何語へ」という問題が解決し、一定の効果を呈するものと思われる。
しかしながら、特許文献4の技術には、(a)送信時には使えない、(b)受信時であっても、送信者のいる国の公用語が複数有る等で使用言語を特定できない場合には使えない、(c)ファックス文書が転送される場合等、文書の作成者とファックスの送信者が異なる時には使用できない場合がある等の問題がある。
特開平4−263561号公報 特開平4−263562号公報 特開平4−263563号公報 特開平7−175813号公報
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、翻訳言語(翻訳元及び/又は翻訳先)を自動的に判別することで、より使い勝手を向上させたファックス装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のファックス装置は、用紙をスキャンして該用紙上の画像を読み取る読取手段と、予め指定された翻訳元言語で前記読取手段が読み取った画像から文字データを抽出する文字認識手段と、前記文字認識手段によって抽出された文字データと予め記憶した照合用文字データとの比較からファックス受信者の言語を特定する受信者言語特定手段と、前記文字認識手段によって抽出された文字データを前記受信者言語特定手段によって特定された言語に翻訳する翻訳手段と、翻訳結果をファックス送信する送信手段を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、読取手段が読み取った画像から、翻訳元言語で文字データが抽出され、この文字データからファックス受信者の言語が特定される。翻訳手段は、文字データを翻訳元言語からファックス受信者の言語に翻訳し、送信手段が翻訳結果をファックス送信する。
請求項2に記載のファックス装置は、ファックスプロトコルに従い画像データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した画像データと予め記憶した照合用データとの比較から、送信者を特定するための送信者特定情報を認識する第1の文字認識手段と、前記送信者特定情報に対応した言語の対応関係を記憶する言語データベースと、前記第1の文字認識手段が認識した送信者特定情報に基づいて前記言語データベースを参照することにより言語を特定する言語特定手段と、前記言語特定手段によって特定された言語によって、前記受信手段が受信した画像データから文字データを抽出する第2の文字認識手段と、前記第2の文字認識手段が抽出した文字データに対して予め指定された翻訳先言語に翻訳する翻訳手段と、翻訳結果を出力する処理手段を持つことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、受信された画像データから送信者特定情報が認識され、認識された送信者特定情報データから翻訳元言語が特定される。特定された翻訳元言語で画像データから改めて文字データが抽出され、翻訳元言語から予め指定された翻訳先言語に翻訳される。翻訳結果はプリンタ等の処理手段によって出力される。
請求項3に記載のファックス装置は、請求項2に記載の発明において、前記送信者特定情報は、アルファニューメリックであることを特徴とする。
請求項4に記載のファックス装置は、用紙をスキャンして該当用紙の画像を読み取る読取手段と、予め指定された翻訳元言語によって前記読取手段が読み取った画像から文字データを抽出する文字認識手段と、入力された宛先ファックス番号から翻訳先言語を特定する電話帳手段と、前記文字認識手段が抽出した文字データに対して前記電話帳手段が特定した翻訳先言語に翻訳する翻訳手段と、翻訳結果をファックス送信する送信手段を持つことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、読み取られた画像データから、予め指定された翻訳元言語で文字データが抽出され、ユーザが入力した宛先ファックス番号から翻訳先言語が特定される。文字データは翻訳元言語から特定された翻訳先言語に翻訳され、翻訳結果はファックス送信される。
請求項1に記載のファックス装置によれば、翻訳言語(翻訳元及び/又は翻訳先)が自動的に判別されるので、文書の作成者とファックスの送信者が異なる時でも間違いのない翻訳が行われる。従って、より使い勝手を向上させたファックス装置が提供される。
請求項2および請求項3に記載のファックス装置によれば、翻訳言語(翻訳元及び/又は翻訳先)が自動的に判別されるので、複数の国に送信者がいる場合でも各国の言語に応じた翻訳を行うことができる。
請求項4に記載のファックス装置によれば、相手先のFAX番号に応じて翻訳言語(翻訳元及び/又は翻訳先)が自動的に特定されるから、ユーザが翻訳先言語の指定を行わなくても、適切な翻訳が行われる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1は、第1の実施の形態のファックス装置の構成を示すもので、この実施の形態は送信機能に特徴を有する。このファックス装置は、送信すべき文書を読み取って画像データを出力する読取手段10と、この画像データについて予め指定された言語(翻訳元言語)による文字認識を行って、その文字データを抽出する文字認識手段12と、文字認識手段12が出力する文字データから受信者言語を特定する受信者言語特定手段14と、文字認識手段12が出力する文字データを翻訳元言語から特定されたファックス受信者の言語に翻訳する翻訳手段16と、翻訳結果を文字以外の情報と結合してファックス送信する送信手段18とを有している。また、受信者言語特定手段14に対して受信者言語を特定する際に参照する言語特定データベース20と、翻訳手段16が翻訳の際に参照する言語毎の翻訳用辞書22が設けられている。
読取手段10は、例えば、文書を読取装置の読取面に沿って移動させつつ文書の各部の明暗を2値化して画像データとする周知のもので、通常スキャナと呼ばれるハードウエア部分を含んでいる。送信手段18は、翻訳結果を文字以外の情報と結合させて送信データを作成する送信データ作成部と、これを所定の通信回線によって指定された送信先に所定のプロトコルに則って送信する周知の送信装置とを備えている。文字認識手段12、受信者言語特定手段14、言語特定データベース20、翻訳手段16及び送信データ作成部は、プログラムに基づいて動作するCPUによって行われるそれぞれのデータ処理機能を示している。
文字認識手段12は、画像データについて、予め指定された翻訳元言語すなわち文書作成言語としてOCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)を行って、文書の全文の文字データを生成する。文書作成言語は、ファックス送信者がその都度入力してもよいし、そのファックス装置のデフォルトを入力しておいても良い。文字認識手段12によって生成された文字データは、受信者言語特定手段14と翻訳手段16にそれぞれ送られる。
受信者言語特定手段14は、この文字データから受信者言語特定情報を抽出する。受信者言語特定情報は、受信者の住所・会社名・電話番号・ファックス番号・郵便番号などであり、通常、いわゆるレターヘッドと言われる部分に記載されている。レターヘッドは、通常本文の前に有るので、読み取りがページ順であれば、文字データの最前部に有るので、そのような位置情報を参考にしてもよい。受信者言語特定情報は、文字認識手段12が生成した文字データから、言語特定データベース20に記憶しているものを抽出することによって得られる。言語特定データベース20には、受信者言語特定情報を受信者言語と対応させたテーブルが記憶されている。既存のデータベースを流用することができる場合は、それを取り込んだり、それを参照してもよい。以下に、言語特定データベース20のテーブルの例に沿って受信者言語特定情報を説明するが、これに限られるものではない。
受信者の住所は、受信者の使用言語を特定するのに有力なものである。通常、国名が分かれば、使用言語は特定できる。図2は、国名と言語を対応させた言語特定データベース20である。住所表記に国名が記載されていれば、概ね、言語を特定できる。電話番号・ファックス番号・郵便番号等は、通常、数字と括弧やハイフォン等の記号の組み合わせからなり、固有の桁数を含んでいる。電話番号であれば、国番号、市外局番、個人番号の順に配列されている。国番号と市外局番の組み合わせは既知であって、それを言語特定データベース20に入力するか、あるいはそのデータベースを参照することによって、受信者言語特定手段14は、それが国番号と市外局番の組み合わせであるかどうかを判断することができる。郵便番号も同様に国別に特定の形式で記載され、例えば、米国、英国では5桁、中国では6桁、日本では、3桁−4桁のようになっている。
このようにして、受信者言語特定手段14が国名を特定すれば、通常、受信者言語は特定される。しかしながら、いくつかの国では複数の言語が使用されている。最終的に特定できない場合には、複数の言語を採用することもできるが、送信量が多い場合には問題となる。この場合、図3に示すような他の情報を併用して地域を限定できれば、いずれか1つの言語を特定することができる。例えば、カナダでは英語とフランス語の2つの公用語が有り、国名だけでは特定できない。しかしながら、ブリティッシュ・コロンビア州では英語を、ケベック州ではフランス語を公用語としているので、州名がこれらと特定できれば、それぞれの公用語に特定することができる。そのための受信者言語特定情報としては、州名自体、市町村名、郵便番号、あるいは電話・ファックス番号の市外局番等が挙げられる。
上述したように、このようなデータは公開データであり、既存のデータベースを元に容易に作成できる。また、既存のデータベースを組み込んで使用することもできる。これらの公開データは、ユーザ個人が作成しなくても、ファックス装置に予めデータを収容して装置を販売することができ、必要に応じて製造者、販売者等がアップデートすることもできる。一方、そのユーザに固有で、ユーザによって作成されるデータベースも有る。図4にそのようなユーザ定義による言語特定データベース20のテーブルを例示する。ここでは、会社名、個人名等が記載されており、これらはユーザに密接に関連する主体であり、受信者言語も既知であるものを、入力して作成している。
上述したように、受信者言語特定情報は複数の種類を用いることができ、そのうちから取得可能なものを採用すれば良いが、複数の情報から特定された言語が相互に異なる場合も有る。このような矛盾した結果は、文字認識誤差、文書自体に含まれる多重情報等によって当然に起きる。従って、そのような場合に対処するために、受信者言語特定情報に優先順位を付けたり、受信者言語特定手段14に少数派の特定言語を無視するプロトコルを持たせたりする。もし、最終的に言語を特定できない場合には、予めユーザによって設定された指示によって、例えば、複数の言語に翻訳して送信する、送信を中止して警告を発する、翻訳せずに送信する、等の措置を執る。
以上のように構成されたファックス装置の動作を、図5のフロー図に沿って説明する。原稿が読取装置にセットされ(ステップ1)、宛先のファックス番号が入力され(ステップ2)、スタートボタンが押される(ステップ3)と、原稿がスキャンされて画像データが生成される(ステップ4)。この画像データに対して、予めユーザによって指定されている翻訳元言語をベースとして文字認識がなされ、文字データが抽出される(ステップ5)。この文字データは、受信者言語特定手段14と翻訳手段16の双方に送られる。受信者言語特定手段14では、この文字データの中に、言語特定データベース20の表の左欄にある受信者言語特定情報を表す文字列が有るかどうかを検索する(ステップ6)。そして、そのような文字列が有った場合には、それに対応する表の右欄の言語を受信者言語、すなわち、翻訳先言語として特定する(ステップ7)。受信者言語候補が複数有る場合のプロトコルは上述した通りである。
特定された受信者言語の情報は、翻訳手段16に送られ、翻訳手段16は、これに基づいて翻訳に必要な翻訳用辞書22を選択し、翻訳を行う(ステップ8)。翻訳結果の文書データは送信手段18に送られ、ここで、読取手段10において取得された画像の内、文字以外の情報と結合し(ステップ9)、ファックス送信する(ステップ10)。結合の際は、できるだけ元のレイアウトと対応させてこれを変更しないようにするのが好ましい。
この実施の形態のファックス装置においては、翻訳先言語を指定することなく、翻訳元言語で作成された文書をそのままファックスするだけで、所定の受信言語に翻訳して送信することができる。従って、翻訳言語指定の動作が不要なので送信作業が迅速に行われ、ファックス装置の操作に慣れていないユーザでも容易に使用できる。また、文書に記載された受信者情報に基づいて受信者言語を正確に特定することができ、指定の間違い等による無意味な翻訳を行う弊害も防止される。
図6は、この発明の第2の実施の形態のファックス装置であり、この実施の形態は受信機能に特徴を有する。このファックス装置は、送信されてきたファックス信号を所定のプロトコルに従って処理して、送信文書の画像データを出力する受信手段24と、この画像データについて予め指定された送信者特定用の文字列を探索する文字認識を行って、送信者特定用情報を抽出する第1の文字認識手段26と、第1の文字認識手段26によって抽出された送信者特定用文字列データから送信者言語を特定する送信者言語特定手段28と、送信者言語特定手段28によって特定された送信者言語をベースとする文字認識を行って文書の全体の文字データ(文書文字データ)を抽出する第2の文字認識手段30と、第2の文字認識手段30によって抽出された文書文字データを送信者言語(翻訳元言語)から、予め指定された受信者言語(翻訳先言語)に翻訳する翻訳手段16と、翻訳結果を画像データ中の文字以外の情報と結合して出力する出力手段32とを有している。送信者言語特定手段28が送信者言語を特定するために、言語特定データベース20が用意されている。
ユーザは、使用に際して、予め第1の文字認識手段26が探索する送信者特定用の文字列を指定する。これは、文字や記号を特定したテーブルでも、あるいは特定のタイプの文字列でもよい。ここでは、特定のタイプを指定する場合を説明する。電話番号や郵便番号の表記の仕方は、言語を問わず共通になってきている。すなわち、アラビア数字と、括弧やハイフォンの組み合わせで表記されている。従って、このような文字種が組み合わせられた文字列を抽出すれば、送信者言語特定情報として用いることができる。
先に説明したように、電話番号・ファックス番号・郵便番号等は、通常、数字と括弧やハイフォン等の記号の組み合わせからなり、固有の桁数を含んでいる。電話番号であれば、国番号、市外局番、個人番号の順に配列されている。国番号と市外局番の組み合わせは既知であって、それを言語特定データベース20に入力するか、あるいはそのデータベースを参照することによって、送信者言語特定手段28は、それが国番号と市外局番の組み合わせであるかどうかを判断することができる。言語特定データベース20は、基本的に第1の実施の形態と同じものであるので、説明は省略する。
以上のように構成されたファックス装置の動作を、図7のフロー図に沿って説明する。ファックスが受信され(ステップ1)、ファックス装置の記憶手段に画像データが記憶される。これに対して第1の文字認識手段26が、数字または数字と記号からなる文字列を抽出する(ステップ2)。送信者言語特定手段28は、抽出した数字または数字と記号からなる文字列から、電話番号(ファックス番号)または郵便番号のいずれかに該当するものを、必要に応じて言語特定データベース20を参照して、抽出する(ステップ3)。送信者言語特定手段28は、抽出した文字列から、言語特定データベース20を参照して送信者言語、すなわち、翻訳元言語を特定する(ステップ4)。この翻訳元言語情報は第2の文字認識手段30と翻訳手段16に送られ、第2の文字認識手段30は翻訳元言語情報を基に改めて画像データから文字データを抽出し(ステップ5)、これを翻訳手段16に送る。翻訳手段16は送られた文字データを翻訳元言語から予め指定された翻訳先言語(受信者言語)に翻訳し(ステップ6)、翻訳データを出力手段32に送る。出力手段32は、受信された画像データの内の文字以外の情報と翻訳データとを結合して出力画像データとし、出力する。出力は通常はプリントの形で行われるが、ディスプレイに表示したり、所定の記憶装置に記憶する等でもよい。
この実施の形態のファックス装置においては、受信文書を迅速に所定の受信者言語に翻訳して出力することができる。従って、ファックス装置から受信者への配布等の後の処理も迅速になり、ファックス通信による情報伝達速度、ひいてはビジネスの効率が向上する。文書に記載された情報を基に判断するので、ファックス文書が転送されてきた場合等、文書の作成者とファックスの送信者が異なる場合でも、正しい翻訳元言語を特定することができる。電話番号や郵便番号を採用すれば、地域まで特定できるので、送信者のいる国の公用語が複数有る場合でも使用することができる。
上述した実施の形態では、第1の文字認識手段26が探索する送信者特定用の文字列として、数字または数字と記号の組み合わせのように、文字種を特定する場合を説明した。以下に、送信者特定用の文字列のデータベースを用いる方法を説明する。ここでは、国名を検索する場合を例にとって説明する。
国名は、通常の通信においては、送信元の言語か、送信先の言語か、共通語である英語、場合によってはフランス語、スペイン語等で表記される。例えば、米国から日本にファックスを送る場合、国名は、英語か日本語のいすれかで表記され、また、中国から日本にファックスを送る場合、国名は、中国語、日本語、英語のいすれかで表記される。従って、例えば、中国の国名の中国語、日本語、英語表記による各画像を送信者特定用の文字列画像データベース34に登録しておけば通常は充分である。勿論、可能性のある全ての表記の画像を入力しておくこともできる。登録されるのは画像データであるので、同じ言葉の別の表示は個別に登録しなければならない。例えば、アルファベットであれば大文字と小文字、中国語であれば繁体字と簡体字、日本語では旧字体と新字体等は区別し、必要に応じて両方を登録しておく。登録する文字列画像は、正式な国名である必要は無く、国名に特有な最小の文字列でよい。例えば、「United States」は他の文脈で使われる可能性が無い訳ではないが、その可能性は非常に小さいからである。
また、「UNITED STATES」のような表記は必ずしも一体ではなく、間で改行されていて別の場所に有る可能性も有ることに留意する。その場合は、「UNITED」と「STATES」を別々に探索し、両方が有る場合には、「UNITED STATES」が有ると判断するようにしてもよい。
この実施の形態では、図7のフロー図のステップ2において、図8に示す送信者特定用の文字列画像データベース34の左欄の画像を探索し、それが有る場合には右欄の国名を送信者言語特定手段28に送る。送信者言語特定手段28は、これを例えば図2に示す言語特定データベース20中で探索し、言語を特定する。その他の図7におけるプロセスは先に説明したものと同じであるので、説明は省略する。この例では、文字列画像データベース34として国名の情報を用いたが、地名でもよいし、他の情報でもよい。
この実施の形態では、国名や地名という一般的な情報を扱ったが、図4に示したユーザに固有の情報の文字列画像を用いるようにしてもよい。また、この実施の形態では、2つの文字認識手段12を用いているが、これらは機能に沿って分けているもので、コンピュータ等の具体的な構成を指す意味ではない。第1の実施の形態は送信機能に、第2の実施の形態は受信機能に、それぞれ特徴を有するもので、これらが1つの装置になっていてもよい。
図9は、この発明の第3の実施の形態であって、送信機能に特徴が有る。この実施の形態では、言語を特定するために、入力された送信先のファックス番号を用いるものである。すなわち、入力されたファックス番号から、受信者言語を特定する電話帳手段36が設けられている。電話帳手段36は、図10に示すようなファックス番号と言語を対応させたデータベースを有しており、これを用いて受信者言語を特定する。国番号や地域番号は既定のデータであるが、特定の電話番号を個別に登録しておくこともできる。電話帳に短縮登録した番号に受信者言語情報を入れておく、あるいは、特定の番号に受信者言語情報を入れておくことで、国番号や地域番号と無関係に受信者言語を設定することができる。
以上のように構成された第3の実施の形態のファックス装置の動作を、図11のフロー図に沿って説明する。原稿が読取装置にセットされ(ステップ1)、宛先のファックス番号が入力され(ステップ2)、スタートボタンが押される(ステップ3)。ファックス番号は電話帳手段36に送られ、宛先の使用言語が特定され、この情報は翻訳先言語として翻訳手段16に送られる(ステップ4)。一方、原稿がスキャンされて画像データが生成され、文字認識手段12に送られる(ステップ5)。この画像データに対して、予めユーザによって指定されている翻訳元言語をベースとして文字認識がなされ、文字データが抽出され(ステップ6)、この文字データは翻訳手段16に送られる。翻訳手段16は、特定された翻訳先言語に基づいて翻訳に必要な翻訳用辞書22を選択し、翻訳を行う(ステップ7)。翻訳結果の文書データは送信手段18に送られ、ここで、読取手段10において取得された画像の内、文字以外の情報と結合し(ステップ8)、ファックス送信する(ステップ9)。
この実施の形態では、ファックス番号という送信先を直接に示す情報に基づいて翻訳先言語を特定するので、正確かつ迅速な言語特定が可能となる。なお、この第3の実施の形態は送信機能に特徴があり、受信機能に特徴を有する第2の実施の形態と併用することができる。また、特定結果が異なる時の判定基準を定めておけば、同じく送信機能に特徴を有する第1の実施の形態とも併用することができる。
図12は、この発明の第4の実施の形態であって、翻訳機能に特徴を有するものである。
外国に送付する文書、または外国より受信した文書には時候の挨拶を含むことが多々あるが、それを単純に翻訳した場合、南半球の国から北半球の国へ、あるいは北半球の国から南半球の国へ、あるいは四季のある国からない国へ、あるいは四季のない国からある国へ送付された文書である場合、文書を受け取った国は夏なのに時候の挨拶は冬だったというような事態が有って、違和感が生じてしまう。この実施の形態は、こうした課題を解決するものである。
このファックス装置は、用紙をスキャンして該当用紙の画像を読み取る読取手段10と、書類の作成された国と言語、および書類を読む国と言語をユーザに入力させる国・言語指示手段38と、認識可能な複数の言語から国・言語指示手段38の指示に基づき認識言語を切り替えて、画像から文書データを抽出する文字認識手段12と、国と言語と月(季節)毎に、時候の挨拶を一覧にした挨拶データベース40と、抽出された文書データから時候の挨拶を抽出する時候部抽出手段42と、抽出された時候の挨拶は挨拶データベース40を用いて翻訳し、その他の文章は従来の方法で翻訳する翻訳手段16と、翻訳結果を出力する出力手段32を持つ。挨拶データベース40は、国と言語と月(季節)毎に、時候の挨拶を一覧にしたものであって、日本についての例を、図13に示す。(a)は、季節ごと、(b)は月ごとに分類している。習慣的に時候の挨拶がない国・言語については、挨拶データベース40の該当欄は空欄にしておく。出力手段32は、プリント手段、ディスプレイ表示手段、記憶手段等であり、送信文書であれば、送信手段に直接出力してもよい。
以下、このファックス装置の動作を、送信の場合について、図14のフロー図を参照しつつ説明する。原稿が読取装置にセットされ(ステップ1)、ファックス番号の入力後、スタートボタンが押される(ステップ2)。原稿がスキャンされて画像データが生成され、文字認識手段12に送られる(ステップ3)。次に、国・言語指示手段38が動作し、ディスプレイに送信書類の作成国と言語、および受信国と言語をユーザに入力させるための画面が表示され(ステップ4)、ユーザはこれらをキーボード等で入力する(ステップ5)。例えば「作成国」「作成言語」「閲覧国」「閲覧言語」といったリストボックスが表示され、キーボードで選択させる形式が用いられる。先に国を選ぶと言語のリストボックスではその国で使われている言語のみが選択肢となり、言語を先に選ぶと国のリストボックスはその言語を使われている国のみが選択肢となる。国・言語指示手段38は、入力された情報を、文字認識手段12、時候部抽出手段42および翻訳手段16に送る。なお、国・言語指示手段38として、第1〜第3の実施の形態で説明したような、文字認識手段12を用いて、あるいはファックス番号によってそれらを特定するものを採用してもよい。
次に、画像データに対して、ユーザによって入力された作成言語(翻訳元言語)をベースとして文字認識がなされ、文字データが抽出される(ステップ6)、この文字データは時候部抽出手段42に送られる。時候部抽出手段42は、挨拶データベース40中を、作成国・言語で用いられる時候の挨拶をキーワードにして検索し、マッチする時候の挨拶と、それが使われる月(季節)を抽出する(ステップ7)。次に、時候部抽出手段42は、条件に合う時候の挨拶の有無を判断する(ステップ8)。有る場合には、抽出した時候の挨拶を文章内で検索し(ステップ9)、有無を判断する(ステップ10)。文章内に該当する時候の挨拶が有る場合には、それを文章から削除する(ステップ11)。そして、翻訳手段16に削除後の全文を通常通り翻訳させ、翻訳文書を作成する(ステップ12)。次に、時候部抽出手段42は、「国=閲覧する国、言語=閲覧する言語、月=該当する時候の挨拶の月」の条件で、挨拶データベース40を検索し(ステップ13)、その有無を判断する(ステップ14)。条件に合う時候の挨拶が有る場合には、それを翻訳して翻訳文書の削除箇所に挿入し(ステップ15)、条件に合う時候の挨拶が無い場合にはそのままで、出力手段32に送り、出力手段32はこれを処理して所定の装置に出力する(ステップ16)。この場合はファックス送信なので、送信手段に出力するか、確認のためにプリントやディスプレイ表示する。
ステップ8において、条件に合う時候の挨拶が挨拶データベース40に無い場合、および、ステップ10において文章内に該当する時候の挨拶が無い場合には、翻訳手段16に全文を通常通り翻訳させ、翻訳文書を作成する(ステップ12’)。次に、時候部抽出手段42は、「国=閲覧する国、言語=閲覧する言語、月=文書作成月」の条件で、挨拶データベース40を検索する(ステップ13’)。そして、先の場合と同様に、条件に合う時候の挨拶の有無を判断し(ステップ14)、有る場合にはそれを翻訳して翻訳文書の削除箇所に挿入し(ステップ15)、無い場合にはそのままで、出力手段32に送り、出力手段32はこれを処理して力する(ステップ16)。
なお、翻訳手段16は、ステップ15において時候の挨拶を翻訳する場合、挨拶データベース40が、月ではなく季節を採用している場合であって、2つの国が赤道を挟んで別の半球に有る場合には、季節が半年ずれるので、春は秋へ、夏は冬へ、秋は春へ、冬は夏へ、の変換を行う。データベースが月を採用している場合には、こうした変換は不要である。
なお、上記プロセスにおいて、習慣的に時候の挨拶がない国・言語は、挨拶データベース40の時候の挨拶データを空欄にしてある。従って、その国・言語に翻訳する場合には、ステップ14での判断がNOであるので、時候の挨拶は挿入されず、最終的に時候の挨拶は無くなる。また、習慣的に時候の挨拶がない国・言語で作成された文書を、時候の挨拶がある国・言語に送信する場合には、ステップ14の判断がYESであり、自動的に時候の挨拶が付与される。その場合、ステップ8の判断がNOであるので、ステップ13’で挨拶データベース40を検索するが、それに必要な月(季節)は、文書より作成日付配布日付などを抽出して用いる。
この発明の第1の実施の形態のファックス装置の構成を示すブロック図である。 この発明の第1の実施の形態のファックス装置の言語特定データベースの例を示すテーブルである。 この発明の第1の実施の形態のファックス装置の言語特定データベースの他の例を示すテーブルである。 この発明の第1の実施の形態のファックス装置の言語特定データベースのさらに他の例を示すテーブルである。 この発明の第1の実施の形態のファックス装置の動作を示すフロー図である。 この発明の第2の実施の形態のファックス装置の構成を示すブロック図である。 この発明の第2の実施の形態のファックス装置の動作を示すフロー図である。 この発明の第2の実施の形態のファックス装置の画像データベースの例を示すテーブルである。 この発明の第3の実施の形態のファックス装置の構成を示すブロック図である。 この発明の第3の実施の形態のファックス装置の電話帳手段のデータベースの例を示すテーブルである。 この発明の第3の実施の形態のファックス装置の動作を示すフロー図である。 この発明の第4の実施の形態のファックス装置の構成を示すブロック図である。 この発明の第4の実施の形態のファックス装置の挨拶データベースの例を示すテーブルである。 この発明の第4の実施の形態のファックス装置の動作を示すフロー図である。
符号の説明
10 読取手段
12 文字認識手段
14 受信者言語特定手段
16 翻訳手段
18 送信手段
20 言語特定データベース
22 翻訳用辞書
24 受信手段
26 第1の文字認識手段
28 送信者言語特定手段
30 第2の文字認識手段
32 出力手段
34 文字列画像データベース
36 電話帳手段
38 国・言語指示手段
40 時候の挨拶データベース
42 時候部抽出手段

Claims (4)

  1. 用紙をスキャンして該用紙上の画像を読み取る読取手段と、
    予め指定された翻訳元言語で前記読取手段が読み取った画像から文字データを抽出する文字認識手段と、
    前記文字認識手段によって抽出された文字データと予め記憶した照合用文字データとの比較からファックス受信者の言語を特定する受信者言語特定手段と、
    前記文字認識手段によって抽出された文字データを前記受信者言語特定手段によって特定された言語に翻訳する翻訳手段と、
    翻訳結果をファックス送信する送信手段を有することを特徴とするファックス装置。
  2. ファックスプロトコルに従い画像データを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した画像データと予め記憶した照合用データとの比較から、送信者を特定するための送信者特定情報を認識する第1の文字認識手段と、
    前記送信者特定情報に対応した言語の対応関係を記憶する言語データベースと、
    前記第1の文字認識手段が認識した送信者特定情報に基づいて前記言語データベースを参照することにより言語を特定する言語特定手段と、
    前記言語特定手段によって特定された言語によって、前記受信手段が受信した画像データから文字データを抽出する第2の文字認識手段と、
    前記第2の文字認識手段が抽出した文字データに対して予め指定された翻訳先言語に翻訳する翻訳手段と、
    翻訳結果を出力する処理手段を持つことを特徴とするファックス装置。
  3. 前記送信者特定情報は、アルファニューメリックであることを特徴とする請求項2に記載のファックス装置。
  4. 用紙をスキャンして該当用紙の画像を読み取る読取手段と、
    予め指定された翻訳元言語によって前記読取手段が読み取った画像から文字データを抽出する文字認識手段と、
    入力された宛先ファックス番号から翻訳先言語を特定する電話帳手段と、
    前記文字認識手段が抽出した文字データに対して前記電話帳手段が特定した翻訳先言語に翻訳する翻訳手段と、
    翻訳結果をファックス送信する送信手段を持つことを特徴とするファックス装置。
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