JP2006276418A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、画像等を表示する表示装置に関し、良好な表示品質の得られる表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】画像等を表示する表示素子の後方に配置されたバックライトユニットの後方に配置された背面板7と、背面板7の裏面に凸状に形成された凸状ねじ部17と、凸状ねじ部17を包含する空間部15aと空間部15aに通じる貫通部15bとを備えた取付穴部15が形成された放熱フィン10と、取付穴部15の貫通穴15bを通って凸状ねじ部17と螺合して、放熱フィン10を背面板7に固定する固定用ねじ部11とを有するように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像等を表示する表示装置に関する。
液晶表示装置などの非自発光型表示装置では、液晶表示パネルなどの表示素子の後方にバックライトユニットと呼ばれる面照明装置が配置されている。バックライトユニットは直下型とサイドライト型(エッジライト型)に分かれ、このうちサイドライト型のバックライトユニットは発光部(光源)、導光板、反射シート、拡散シートなどからなる。バックライトユニットの後方には背面板が配置されている。背面板の後方には、バックライトユニットで発生した熱を表示装置の外部に逃がすための放熱フィンがねじ止めで背面板に実装されている。
ねじ止め用のねじが反射シートなどのバックライトユニットの光学部品と接触した場合、バックライトユニットの発光面から見た場合にその接触部が影やむら状になりバックライトユニットの品質を低下させてしまう。ねじが反射シートに接触しないように、背面板は絞り加工等でバックライトユニットと対向する面の反対方向、すなわち放熱フィンと対向する方向に盛り上げられている。
図5は従来の表示装置の背面板の構成を示す斜視図である。平面形状の背面板107は、絞り加工によって背面板107の一部が盛り上げられ形成された絞り加工部112を有している。絞り加工部112には複数のねじ穴117が形成されている。
図6は従来の表示装置の背面板と放熱フィンの接合部の構成を示す断面図である。表示装置には反射シート9と背面板107がほぼ密着して配置されている。放熱フィン110には放熱フィン110を背面板107に実装するための取付穴部115が形成されている。ねじ111が取付穴部115を介して背面板107の絞り加工部112に形成されたねじ穴117にねじ込まれ、放熱フィン110を背面板107に実装している。背面板107の一部を絞り加工等によって放熱フィン110と対向する方向に盛り上げることによって、ねじ111が反射シート9に接触するのを防止している。
特開2000−148028号公報
しかし、背面板107に絞り加工を施した場合には背面板107に歪みが生じ、この歪みがバックライトユニット内部の光学部品の組み立てに影響を与え、バックライトユニットも変形してしまう。従って、背面板107に絞り加工を施した表示装置ではバックライトユニットの輝度及び輝度の均一性が低下してしまい、良好な表示品質が得られないという問題がある。
また、背面板107に絞り加工を施してその一部を放熱フィン110と対向する方向に盛り上げるため、放熱フィン110と背面板107との接触面積が減り放熱フィン110の放熱効果が低下するという問題がある。
本発明の目的は、良好な表示品質の得られる表示装置を提供することにある。
上記目的は、画像等を表示する表示素子と、前記表示素子の後方に配置され、前記表示素子へ光を射出する面照明装置と、前記面照明装置の後方に配置された背面板と、前記背面板の前記面照明装置との対向面から裏面側に向かって凸状に形成された凸状ねじ部と、前記面照明装置で発生した熱を外部に逃がす放熱フィンと、前記放熱フィンに形成され、前記凸状ねじ部を包含する空間部と前記空間部に通じる貫通部とを備えた取付穴部と、前記取付穴部の貫通穴を通って前記凸状ねじ部と螺合して、前記放熱フィンを前記背面板に固定する固定用ねじ部とを有することを特徴とする表示装置によって達成される。
本発明によれば、良好な表示品質の得られる表示装置を実現できる。
本発明の一実施の形態による表示装置について図1乃至図4を用いて説明する。図1は本実施の形態による表示装置の構成を示す断面図である。表示装置20は前面に表示素子(例えば、液晶表示パネル)1を有している。表示素子1の後方には第1の光学シート3が配置されている。第1の光学シート3の後方には、第2の光学シート4、導光板5、反射シート9、発光部8を有する面照明装置であるバックライトユニットが配置されている。導光板5は例えば長方形状の平面形状を有し、表示素子1側に光射出面5aを有している。導光板5の対向する2つの端辺近傍には、例えば発光色の互いに異なる複数のLEDを配列した発光部8が配置されている。光射出面5aと拡散シート4の間には、所定厚さの気体空間19が設けられている。導光板5の光射出面5aの裏面側には散乱ドット等(不図示)が設けられている。また、導光板5の散乱ドット等が設けられた面に対向して反射シート9が配置されている。
発光部8から射出した光は、導光板5に入射して導光板5内を導光し、散乱ドット及び反射シート9によって主に導光板5の光射出面5aから射出する。光射出面5aから射出した光は、気体空間19及び第1及び第2の光学シート3、4を通過して表示素子1に入射する。表示素子1及びバックライトユニットの側面は例えば樹脂製のフレーム6で覆われている。また、側面全面及び前面の周辺部は表示装置カバー2によって覆われている。背面は金属製の背面板7で覆われている。背面板7の後方には放熱フィン10がねじ止めで背面板7に固定されている。
図2は本実施の形態による表示装置20の背面板7の構成を示す斜視図である。平面形状の背面板7の複数の所定位置に凸状ねじ部17が形成されている。凸状ねじ部17は、バーリング加工により、背面板7のバックライトユニットとの対向面からその裏面側に向かって凸状となるフランジ状に形成されている。凸状ねじ部17の内周部にはねじ加工が施されて雌ねじ17a(図2では不図示、図3参照)が切られている。
図3は、背面板7に放熱フィン10を実装した状態で、図2のA−A線の位置で切断した部分断面を示している。図3に示すように、放熱フィン10は、接触平面10aを背面板7の裏面に密着させて、バックライトユニット(図3では反射シート9のみを示している)で発生した熱を効率的に空気中に逃がすように背面板7に固定されている。
放熱フィン10の所定位置には、凸状ねじ部17を包含する空間部15aと空間部15aに通じる貫通部15bとを備えた取付穴部15が形成されている。取付穴部15の空間部15a内壁は、凸状ねじ部17の外壁輪郭に概ね倣うように形成されている。図3に示す例では、取付穴部15の空間部15aと貫通部15bとは同一内径の中空円筒状を呈している。当然であるが、空間部15aの内径は凸状ねじ部17の外径より広く、且つ空間部15aの深さは凸状ねじ部17の高さより深く形成されている。
放熱フィン10の取付穴部15の貫通部15bを通って固定用ねじ部11の雄ねじ11aと凸状ねじ部17の雌ねじ17aとが螺合して固定用ねじ部11と凸状ねじ部17とが締め付けられている。これにより、固定用ねじ部11のねじ頭部11b及び付属のワッシャ11cが放熱フィン10の取付穴部15周縁外表面に当接して放熱フィン10を背面板7側に押圧し、放熱フィン10が背面板7に固定されている。当然であるが、ねじ頭部11b及び付属のワッシャ11cの外径は空間部15aの内径より広く形成されている。また、固定用ねじ部11に取り付けられたワッシャ11cとねじ先端面11dとの間の距離は、放熱フィン10の板厚と背面板7の板厚との和より短く形成されている。これにより、放熱フィン10を背面板7に固定用ねじ部11で固定しても、ねじ先端面11dがバックライトユニットの最下層である反射シート9に接触することはない。
このように本実施の形態による放熱フィン10の実装構造によれば、背面板7に絞り加工をしなくても放熱フィン10を背面板7に固定できるので、絞り加工に起因する背面板7の歪みを防止できる。従って、バックライトユニットの変形を抑えることができ、バックライトユニットの輝度および輝度の均一性の低下を防止することができる。
また、ねじ先端面11dが反射シート9に接触しないので、バックライトユニットの発光面から見たときにねじ先端面11dと反射シート9との接触に起因する影や輝度むらを防止できる。
さらに、凸状ねじ部17が放熱フィン10と対向する方向に凸形状なので、凸状ねじ部17は放熱フィン10を背面板7に実装する際の位置決めピンの役割も果たすことができ、放熱フィン10を容易に背面板7に実装することができる。
また、絞り加工が不要になり背面板7の表面が平坦になるので、放熱フィン10と背面板7の接触面積を増やすことができ、放熱フィン10の放熱効果を向上させることができる。これらにより、良好な表示品質の得られる表示装置が実現できる。
次に、図4を用いて本実施の形態の変形例について説明する。図4は、背面板7に放熱フィン10を実装した状態で、図2のA−A線の位置で切断した部分断面を示している。本変形例の構成は原則として図3に示した構成と同一の作用機能を奏するので同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図4に示す実装構造では、取付穴部15の空間部15a内径は凸状ねじ部17の外径より広く、且つ空間部15aの深さは凸状ねじ部17の高さより深く形成されているが、貫通部15bの内径は凸状ねじ部17の外径と同じかそれより狭く、且つ固定用ねじ部11の雄ねじ17aの形成された胴部外径より広く形成されている。
このように本変形例の放熱フィン10は、背面板7の凸状ねじ部17を逃げるように取付穴部15が形成されているだけでなく、貫通部15bの内径が空間部15aより狭く形成してある。これにより、固定用ねじ部11を貫通部15bに差し込んだ際の隙間が広すぎず適度になるので、図3に示した構成で得られる効果に加えて、ねじ止め作業をさらに容易にすることができるという効果が得られる。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、導光板の端辺近傍に発光部が配置されたサイドライト型のバックライトユニットを用いた表示装置を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、直下型のバックライトユニットを用いた表示装置にも応用できる。
また、上記実施の形態では、バーリング加工を用いて凸状空隙を形成し、当該空隙に雌ねじを切った凸状ねじ部を例にとって説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、バーリング加工に代わる方法で背面板裏面側に凸状部を形成し、当該凸状部外周に雄ねじを切って凸状ねじ部とし、固定用ねじ部に雌ねじを切って両者を締結する方式を採用してももちろんよい。
以上説明した本実施の形態による表示装置は以下のようにまとめられる。
(付記1)
画像等を表示する表示素子と、
前記表示素子の後方に配置され、前記表示素子へ光を射出する面照明装置と、
前記面照明装置の後方に配置された背面板と、
前記背面板の前記面照明装置との対向面から裏面側に向かって凸状に形成された凸状ねじ部と、
前記面照明装置で発生した熱を外部に逃がす放熱フィンと、
前記放熱フィンに形成され、前記凸状ねじ部を包含する空間部と前記空間部に通じる貫通部とを備えた取付穴部と、
前記取付穴部の貫通穴を通って前記凸状ねじ部と螺合して、前記放熱フィンを前記背面板に固定する固定用ねじ部と
を有することを特徴とする表示装置。
(付記2)
付記1記載の表示装置において、
前記取付穴部の前記空間部内壁は、前記凸状ねじ部の外壁輪郭に概ね倣うように形成されていること
を特徴とする表示装置。
(付記3)
付記2記載の表示装置において、
前記取付穴部の前記貫通部の幅は、前記空間部より狭いこと
を特徴とする表示装置。
本発明の一実施の形態による表示装置の構成を示す断面図である。 本発明の一実施の形態による表示装置の背面板の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態による表示装置の背面板に放熱フィンを実装した状態で、図2のA−A線の位置で切断した部分断面を示す図である。 本発明の一実施の形態の変形例ついて説明する図である。 従来の表示装置の背面板の構成を示す斜視図である 従来の表示装置の背面板と放熱フィンの接合部の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 表示素子
2 表示装置カバー
3 第1の光学シート
4 第2の光学シート
5 導光板
5a 光射出面
6 フレーム
7 背面板
8 発光部
9 反射シート
10 放熱フィン
11 固定用ねじ部
15 取付穴部
17 凸状ねじ部
19 気体空間
20 表示装置

Claims (3)

  1. 画像等を表示する表示素子と、
    前記表示素子の後方に配置され、前記表示素子へ光を射出する面照明装置と、
    前記面照明装置の後方に配置された背面板と、
    前記背面板の前記面照明装置との対向面から裏面側に向かって凸状に形成された凸状ねじ部と、
    前記面照明装置で発生した熱を外部に逃がす放熱フィンと、
    前記放熱フィンに形成され、前記凸状ねじ部を包含する空間部と前記空間部に通じる貫通部とを備えた取付穴部と、
    前記取付穴部の貫通穴を通って前記凸状ねじ部と螺合して、前記放熱フィンを前記背面板に固定する固定用ねじ部と
    を有することを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1記載の表示装置において、
    前記取付穴部の前記空間部内壁は、前記凸状ねじ部の外壁輪郭に概ね倣うように形成されていること
    を特徴とする表示装置。
  3. 請求項2記載の表示装置において、
    前記取付穴部の前記貫通部の幅は、前記空間部より狭いこと
    を特徴とする表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009030938A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Toshiba Carrier Corp 空調装置
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WO2022045064A1 (ja) * 2020-08-26 2022-03-03 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置

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