JP2006276028A - 温度測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱中の物体の温度を正確に測定できるようにすると共に、それにより物体に対して正確な温度で熱処理を行なえるようにする。
【解決手段】基板10に対する熱処理工程において、基板10の裏面の輻射率εを測定するときに、基板10の表面上には、輻射率εを変動させる材料よりなる膜、例えば、プラグ15Aを構成する第1のDPS膜15、容量下部電極17Aを構成する第2のDPS膜17、及び容量上部電極20Aを構成する第3のDPS膜20が形成されている。一方、基板10の裏面上には、DPS膜等の、輻射率εを変動させる材料よりなる膜は形成されていない。
【選択図】図5
【解決手段】基板10に対する熱処理工程において、基板10の裏面の輻射率εを測定するときに、基板10の表面上には、輻射率εを変動させる材料よりなる膜、例えば、プラグ15Aを構成する第1のDPS膜15、容量下部電極17Aを構成する第2のDPS膜17、及び容量上部電極20Aを構成する第3のDPS膜20が形成されている。一方、基板10の裏面上には、DPS膜等の、輻射率εを変動させる材料よりなる膜は形成されていない。
【選択図】図5
Description
本発明は、基板等の物体の輻射率を計測することにより物体の温度を正確に測定する方法に関し、特に、物体の輻射率に基づき物体に対して正確な温度で熱処理を行なう熱処理方法に関するものである。
図9は、従来の熱処理装置、具体的には炉加熱タイプ(ホットウォールタイプ)の熱処理装置の断面構成を模式的に示している。
図9に示す加熱装置100は、SiCからなる縦型の炉101と、炉101の側面を取り巻くコイル102とを備えている。炉101の内部は、コイル102により加熱されると共に所定の温度に保持される。具体的には、炉101の内部における加熱領域Rthには温度勾配が形成されており、例えば加熱領域Rthの上部の温度は相対的に高温、例えば1050℃に設定されていると共に、加熱領域Rthの下部の温度は相対的に低温、例えば850℃に設定されている。
また、加熱装置100は、加熱対象の基板10が載置される載置台103と、載置台103を支持し且つ上下動させる支持部104とを備えている。載置台103の上下動により、基板10を加熱領域Rthにおける任意の位置に保持することができ、それによって基板10に対して所望の温度で熱処理を行なうことができる。尚、図9は、載置台103が、基板10に対する熱処理が開始される前の初期位置H0にあるときの様子を示している。また、載置台103は、基板10をその裏面が部分的に露出するように保持する。
また、加熱装置100は、炉101、コイル102及び載置台103を収納するカバー105と、カバー105に設けられた基板挿入・取り出し部106とを備えている。すなわち、基板挿入・取り出し部106からカバー105の内部に挿入された基板10は載置台103に載置された後、加熱領域Rthにおいて所望の温度で熱処理される。尚、支持部104における載置台103の反対側の端部はカバー105の外側まで伸びている。
ところで、後述するように、加熱中の基板10の温度を知るためには、基板10の輻射率(放射率)ε及びパイロメータ強度(放射輝度)Iを測定する必要がある。そのため、カバー105の下部に、載置台103に載置された基板10の裏面に対して所定の波長の測定光を照射する光照射部107が設けられていると共に、カバー105の外側における支持部104の下方に、基板10の裏面における輻射率ε及びパイロメータ強度Iを測定するための計測部108が設けられている。
以下、輻射率ε及びパイロメータ強度Iから温度Tを求めることができる理由について説明する。一般に、黒体(Blackbody )のパイロメータ強度Iは、プランクの式に基づき次の[式1]で表される。
I(T,λ)
=2πC1/λ5 ・(exp((C2/(λT))−1)) ……[式1]
[式1]に示すように、黒体のパイロメータ強度Iは、黒体の温度T及び測定光の波長λの関数になっている。すなわち、パイロメータ強度Iは温度T及び波長λによって変化する。尚、[式1]において、C1及びC2は定数である。
=2πC1/λ5 ・(exp((C2/(λT))−1)) ……[式1]
[式1]に示すように、黒体のパイロメータ強度Iは、黒体の温度T及び測定光の波長λの関数になっている。すなわち、パイロメータ強度Iは温度T及び波長λによって変化する。尚、[式1]において、C1及びC2は定数である。
また、通常の物体(非黒体)のパイロメータ強度Iは、その物体の輻射率εを用いて次の[式2]で表される。
I(T,λ)
=ε(T,λ)・2πC1/λ5 ・(exp((C2/(λT))−1)) ……[式2]
[式2]に示すように、輻射率εも物体の温度T及び測定光の波長λの関数である。従って、波長λが特定の値である場合、温度Tは輻射率ε及びパイロメータ強度Iの関数となり、次の[式3]で表される。
=ε(T,λ)・2πC1/λ5 ・(exp((C2/(λT))−1)) ……[式2]
[式2]に示すように、輻射率εも物体の温度T及び測定光の波長λの関数である。従って、波長λが特定の値である場合、温度Tは輻射率ε及びパイロメータ強度Iの関数となり、次の[式3]で表される。
T=f(ε(輻射率)、I(パイロメータ強度)) ……[式3]
[式3]に示すように、輻射率ε及びパイロメータ強度Iを測定することによって、熱処理中における物体の実際の温度Tを求めることができる。尚、[式3]において、fはε及びIを変数とする関数(温度計測関数)である。また、物体に照射される測定光が物体によって全て反射される場合、物体の輻射率εは0であり、物体に照射される測定光が物体によって全て吸収される場合(つまり物体が黒体である場合)、物体の輻射率εは1である。すなわち、測定光の反射率をrとすると、ε=1−rである。従って、輻射率εを直接測定する代わりに、反射率rを測定し、測定された反射率rを用いて輻射率εを間接的に測定することができる。
[式3]に示すように、輻射率ε及びパイロメータ強度Iを測定することによって、熱処理中における物体の実際の温度Tを求めることができる。尚、[式3]において、fはε及びIを変数とする関数(温度計測関数)である。また、物体に照射される測定光が物体によって全て反射される場合、物体の輻射率εは0であり、物体に照射される測定光が物体によって全て吸収される場合(つまり物体が黒体である場合)、物体の輻射率εは1である。すなわち、測定光の反射率をrとすると、ε=1−rである。従って、輻射率εを直接測定する代わりに、反射率rを測定し、測定された反射率rを用いて輻射率εを間接的に測定することができる。
前述のように、図9に示す加熱装置100においては、炉101の加熱領域Rthの全体が均一な温度になるのではなく、加熱領域Rthに温度勾配が形成される。すなわち、炉101の上部に行くに従って温度が高くなる。従って、基板10に対して所望の温度で熱処理を行なうためには、炉101の内部において基板10を載置台103及び支持部104を用いて保持する位置が重要になる。このとき、基板10の熱処理温度をフィードバック制御するために、輻射率ε及びパイロメータ強度Iを測定して、該測定結果に基づいて加熱中の基板10の温度を求める必要がある。ところが、従来、加熱中の基板10の温度を正確に求めることは困難であった。
前記に鑑み、本発明は、加熱中の物体の温度を正確に測定できるようにすると共に、それにより物体に対して正確な温度で熱処理を行なえるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するために、本願発明者らは、様々な材料よりなる複数の膜が基板上に積層された、色々な実験サンプルについて加熱中の輻射率εの測定を行なう比較実験を行なってみた。
図10(a)は、各実験サンプル(サンプルA、B、C)の膜構成(各膜の構成材料及び厚さ)を示しており、図10(b)〜(d)は、サンプルA、B、Cのそれぞれの断面構成を示している。
図10(b)に示すように、サンプルAは、シリコン基板50と、シリコン基板50上に形成されたシリコン酸化膜(SiO2 膜)51と、SiO2 膜51上に形成された、ノンドープのポリシリコン膜52と、ポリシリコン膜52上にTEOS(tetra ethyl ortho silicate)を用いて形成されたシリコン酸化膜(TEOS酸化膜)53と、TEOS酸化膜53上に形成された、リンがドープされたポリシリコン膜(第1のDPS(Doped Poly-Silicon)膜)54と、第1のDPS膜54上に形成されたシリコン窒化膜(SiN膜)55と、SiN膜55上に形成された、リンがドープされたポリシリコン膜(第2のDPS膜)56とを備えている。
また、図10(c)に示すように、サンプルBは、シリコン基板50と、シリコン基板50上に形成されたSiO2 膜51と、SiO2 膜51上に形成された、ノンドープのポリシリコン膜52と、ポリシリコン膜52上に形成されたTEOS酸化膜53と、TEOS酸化膜53上に形成された第1のDPS膜54と、第1のDPS膜54上に形成されたSiN膜55とを備えている。すなわち、サンプルBにおいては、第2のDPS膜56が形成されていない。
また、図10(d)に示すように、サンプルCは、シリコン基板50と、シリコン基板50上に形成されたSiO2 膜51と、SiO2 膜51上に形成された、ノンドープのポリシリコン膜52と、ポリシリコン膜52上に形成されたTEOS酸化膜53と、TEOS酸化膜53上に形成されたSiN膜55とを備えている。すなわち、サンプルCにおいては、第1のDPS膜54及び第2のDPS膜56が形成されていない。
尚、図10(a)に示すように、SiO2 膜51の膜厚は3nmであり、ポリシリコン膜52の膜厚は200nmであり、TEOS酸化膜53の膜厚は20nmであり、第1のDPS膜54の膜厚は250nmであり、SiN膜55の膜厚は50nmであり、第2のDPS膜56の膜厚は100nmである。
図11(a)は、前述のサンプルA、B、Cのそれぞれについて、熱処理時間(詳しくは熱処理を開始してからの経過時間)と輻射率εとの関係を求めた結果を示している。尚、図11(a)において、横軸は熱処理時間を示しており、縦軸は輻射率εを示している。ここで、輻射率εは、各サンプルの基板表面(各種材料よりなる多層膜が形成されている主面)に対して、所定の波長の光を照射することによって測定されたものである。また、各サンプルに対する熱処理の温度は1000度である。図11(a)に示すように、サンプルA(DPS膜が2層)及びサンプルB(DPS膜が1層)の場合、熱処理時間の経過に伴って輻射率εが大きく変動していることがわかる。それに対して、サンプルC(DPS膜なし)の場合、図11(a)に示すように、熱処理時間が経過しても輻射率εはほとんど変動していないことがわかる。この結果から、サンプル中におけるDPS膜の存在によって輻射率εが変動してしまうことが明らかになった。
ところで、図11(a)に示すサンプルCの場合においても、輻射率εは全く変動していないわけではなく、若干変動している。後述するように、輻射率εに測定誤差が生じると、輻射率εに基づき求められる温度にも誤差が生じてしまう。しかし、サンプルC程度の輻射率εの変動、例えば変動率Fが5%以内の輻射率εの変動は、問題となるような温度誤差を生じさせない。すなわち、サンプルCの場合、輻射率εは実質的に変動していないと言える。ここで、変動率F=(εmax (輻射率εの最大値)ーεmin (輻射率εの最小値))/εmax である。以上のことから、本出願に係る明細書及び請求の範囲において、「輻射率εを変動させる」とは、「輻射率εを実質的に変動させる(例えば変動率Fが5%を越える程度に輻射率εを変動させる)」ことを意味するものとする。
図11(b)は、図10(a)に示す条件で作成された、複数のサンプルB(サンプルB1、B2、B3、B4、B5)について、熱処理時間と輻射率εとの関係を求めた結果を示している。尚、図11(b)においても、横軸は熱処理時間を示しており、縦軸は輻射率εを示している。ここで、輻射率εの測定方法及び各サンプルに対する熱処理の温度は、図11(a)の場合と同様である。図11(b)に示すように、サンプル中にDPS膜が存在する場合、同じ条件(膜構成材料及び膜厚等)で作成されたサンプルであっても、熱処理時間の経過に伴う輻射率εの変動の様子は全く異なっている。
すなわち、本願発明者らの比較実験の結果、同じ物体の輻射率εを計測する場合であっても、異なる計測値が得られる可能性があることがわかった。従って、サンプルA、Bのように、熱処理時間の経過と共に輻射率εを変動させる材料、例えばDPS膜を有する場合、該材料を輻射率εの計測前に取り除いておかなければ輻射率εの正確な測定を行なえないことがわかった。また、サンプルAのように、輻射率εの測定のための光(測定光)が直接DPS膜(第2のDPS膜56)に照射される場合だけではなく、言い換えると、DPS膜が最表面に存在する場合だけではなく、サンプルBのように、DPS膜(第1のDPS膜54)が他の材料よりなる膜(SiN膜55)に覆われている場合にも輻射率εの変動が生じている。従って、基板における測定光が照射される主面上に形成されているDPS膜は、輻射率εの計測前に全て取り除いておく必要がある。
尚、サンプルA、Bにおいて、熱処理時間の経過に伴って全ての膜が輻射率εを変動させているわけではなく、SiO2 膜又はSiN膜等のように輻射率εの変動に無関係な膜もある。また、DPS膜によって輻射率εが変動する理由は、熱処理によってDPS膜の物性、例えばグレインサイズが変化するためであると推測される。また、同一の条件で作成されたサンプルB1〜B5において輻射率εの変動の様子が異なる理由は、サンプル毎にグレインサイズの変化の仕方が異なるためであると推測される。
以上に説明したように、熱処理中の物体の輻射率εを正確に測定するためには、輻射率εの変動の原因となる材料を予め取り除いておく必要がある。ここで、図9に示す加熱装置100のように、加熱物体(具体的には基板10)の輻射率ε及びパイロメータ強度Iを測定することにより、加熱物体の温度Tを求め、その結果に基づいて温度Tつまり熱処理温度を制御する熱処理装置においては、輻射率εの測定誤差がそのまま温度Tの誤差になる。具体的には、輻射率εの測定誤差をΔεとし、温度Tの誤差をΔTとすると、[式2]から、ΔεとΔTとの関係を次の[式4]で表すことができる。
ΔT=T2 ・λ・Δε/(C1・ε) ……[式4]
[式4]に示すように、輻射率εの測定誤差Δεが大きくなるに従って、温度Tの誤差ΔTも大きくなる。従って、図9に示すような熱処理装置を用いて物体に対して正確な温度で熱処理を行なうためには、熱処理時の物体における輻射率εの測定面(具体的には測定光の照射面となる基板10の裏面)の状態を把握して、少なくとも測定光照射面からは輻射率εの時間変動の原因となる材料を予め除去しておくことにより、輻射率εを正確に測定し、それによって物体の温度Tを正確に求められるようにすることが不可欠である。
[式4]に示すように、輻射率εの測定誤差Δεが大きくなるに従って、温度Tの誤差ΔTも大きくなる。従って、図9に示すような熱処理装置を用いて物体に対して正確な温度で熱処理を行なうためには、熱処理時の物体における輻射率εの測定面(具体的には測定光の照射面となる基板10の裏面)の状態を把握して、少なくとも測定光照射面からは輻射率εの時間変動の原因となる材料を予め除去しておくことにより、輻射率εを正確に測定し、それによって物体の温度Tを正確に求められるようにすることが不可欠である。
本発明は、以上の知見に基づきなされたものであって、具体的には、本発明に係る第1の温度測定方法は、一の面と他の面とを有する物体における前記一の面上に、前記物体の輻射率εを変動させる材料よりなる膜を形成する工程(a)と、前記物体の前記他の面上に形成されている前記材料を除去する工程(b)と、前記工程(b)よりも後に、前記物体の前記一の面上に形成されている前記材料よりなる膜を加熱しながら前記物体の前記他の面における前記輻射率εを測定する工程(c)と、測定された前記輻射率εに基づき、加熱中の前記物体の温度を算出する工程(d)とを備え、前記工程(c)は、前記輻射率εの測定光の照射面となる前記物体の前記他の面上には前記材料よりなる膜が形成されていない状態で行われる。
第1の温度測定方法によると、物体の他の面上に、輻射率εを変動させる材料よりなる膜が存在しない状態で、物体の他の面における輻射率εを測定し、測定された輻射率εに基づき、加熱中の物体の温度を算出する。このため、物体の加熱中に輻射率εが変動することを防止できるので、輻射率εを正確に測定できる。その結果、測定された輻射率εに基づいて、例えば輻射率εの測定値を温度計測関数([式3]参照)に代入することによって、加熱中の物体の温度を正確に求めることができる。
第1の温度測定方法において、前記工程(a)で、前記物体の前記他の面上にも前記材料よりなる膜が同時に形成されてもよい。
本発明に係る第2の温度測定方法は、一の面と他の面とを有する物体における前記一の面上に、ドーピングされたポリシリコンを形成する工程(a)と、前記物体の前記他の面上に形成されている前記ドーピングされたポリシリコンを除去する工程(b)と、前記工程(b)よりも後に、前記物体の前記一の面上に形成されている前記ドーピングされたポリシリコンを加熱しながら前記物体の前記他の面における前記輻射率εを測定する工程(c)と、測定された前記輻射率εに基づき、加熱中の前記物体の温度を算出する工程(d)とを備え、前記工程(c)は、前記輻射率εの測定光の照射面となる前記物体の前記他の面上には前記ドーピングされたポリシリコンが形成されていない状態で行われる。
第2の温度測定方法によると、物体の他の面上に、ドーピングされたポリシリコンが存在しない状態で、物体の他の面における輻射率εを測定し、測定された輻射率εに基づき、加熱中の物体の温度を算出する。このため、物体の加熱中に輻射率εが変動することを防止できるので、輻射率εを正確に測定できる。その結果、測定された輻射率εに基づいて、例えば輻射率εの測定値を温度計測関数([式3]参照)に代入することによって、加熱中の物体の温度を正確に求めることができる。
第2の温度測定方法において、前記工程(a)で、前記物体の前記他の面上にも前記ドーピングされたポリシリコンが同時に形成されてもよい。
第1又は第2の温度測定方法において、前記工程(c)は、前記物体の前記他の面における反射率rを測定し、測定された前記反射率rを用いて前記輻射率εを測定する工程を含んでいてもよい。
本発明によると、物体の他の面上に、輻射率εを変動させる材料よりなる膜が存在しない状態で、物体の他の面における輻射率εを測定し、測定された輻射率εに基づき、加熱中の物体の温度を算出する。すなわち、物体の加熱中に輻射率εが変動することを防止できるため、輻射率εを正確に測定できる結果、測定された輻射率εに基づいて、加熱中の物体の温度を正確に求めることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法について、メモリセル領域とロジック領域とを有するDRAM混載型の半導体装置の場合を例として、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明においては、基板におけるトランジスタ等のデバイスが形成される主面を表面とし、デバイスが形成されない主面を裏面とする。言い換えると、基板の表面上にはデバイスを形成する一方、基板の裏面上にはデバイスを形成しない。
図1(a)〜(c)、図2(a)〜(c)、図3(a)〜(c)、図4(a)、(b)及び図5(a)、(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
まず、図1(a)に示すように、メモリセル領域R1及びロジック領域R2が設けられるシリコン基板10の表面上に、ゲート絶縁膜となる厚さ3nm程度のシリコン酸化膜11を熱処理により形成する。このとき、シリコン基板10の裏面上にもシリコン酸化膜11が形成される。次に、シリコン基板10を、例えば図6に示すような、ポリシリコン膜堆積用のCVD装置にセットして、シリコン酸化膜11上に、ゲート電極となる厚さ200nm程度のポリシリコン(ノンドープ)膜12を堆積する。具体的には、図6に示すように、シリコンウェハよりなるシリコン基板10は、石英管30内に設けられたウェハホルダー31上に縦向きに、つまり、シリコン基板10の表面及び裏面がウェハホルダー31に対して垂直になるように設置される。石英管30はガス導入口32及びガス排出口33を有しており、ガス導入口32から、ポリシリコン膜形成用のプロセスガス34、例えばSiH4 ガスが供給されると、シリコン基板10上にポリシリコン膜12が堆積される。このとき、シリコン基板10の裏面はウェハホルダー31上で小さな固定部材(図示省略)によって支えられているだけなので、基板裏面もプロセスガス34にさらされる結果、基板裏面側にもポリシリコン膜12が堆積される。
次に、シリコン基板10をCVD装置から取り出した後、基板表面側のポリシリコン膜12に対してエッチングを行なうことにより、図1(b)に示すように、シリコン基板10の表面におけるメモリセル領域R1及びロジック領域R2のそれぞれの上に、ポリシリコン膜12よりなるゲート電極12Aを、シリコン酸化膜11よりなるゲート絶縁膜11Aを介して形成する。このとき、基板裏面側は、ポリシリコン膜12が全面に亘って形成された状態のままである。次に、ゲート電極12Aをマスクとしてシリコン基板10の表面に対してイオン注入を行ない、それによりトランジスタのエクステンション領域となる不純物拡散層(図示省略)を形成する。このとき、シリコン基板10の裏面に対してはイオン注入は行なわれない。
次に、シリコン基板10を、例えば図6と同様のCVD装置にセットして、シリコン基板10の表面上に全面に亘って厚さ20nm程度のTEOS酸化膜(SiO2 膜)13を堆積する。このとき、基板裏面側にもTEOS酸化膜13が堆積される。その後、シリコン基板10をCVD装置から取り出した後、基板表面側のTEOS酸化膜13に対してエッチバックを行なうことにより、図1(c)に示すように、ゲート電極12Aの側面に、TEOS酸化膜13よりなるサイドウォール13Aを形成する。次に、ゲート電極12A及びサイドウォール13Aをマスクとしてシリコン基板10の表面に対してイオン注入を行ない、それによりトランジスタのソース・ドレイン領域となる不純物拡散層(図示省略)を形成する。これにより、メモリセル領域R1においては、ゲート電極12A等から構成されるメモリセル用トランジスタが形成されると共に、ロジック領域R2においては、ゲート電極12A等から構成されるロジック用トランジスタが形成される。尚、シリコン基板10の裏面に対してはイオン注入は行なわれない。
次に、シリコン基板10を、例えば図7に示すような、シリコン酸化膜堆積用のプラズマCVD装置にセットして、図2(a)に示すように、シリコン基板10の表面上に全面に亘って、シリコン酸化膜よりなる厚さ500nm程度の平坦化膜14を形成する。具体的には、図7に示すように、シリコンウェハよりなるシリコン基板10は、プラズマCVD装置のウェハホルダー40上に横向きに、つまり、シリコン基板10の裏面がウェハホルダー40に密着するように設置される。そして、シリコン基板10の表面が、例えばSiH4 、N2 O、PH3 及びB2H6を含むガスよりなるプラズマ41にさらされると、平坦化膜14となるシリコン酸化膜が形成される。このとき、シリコン基板10の裏面はプラズマ41にさらされないので、基板裏面側にはシリコン酸化膜は堆積されない。
以下の工程においては、メモリセル領域R1のみにメモリセルを形成していく。言い換えると、ロジック領域R2にはメモリセルを形成しない。すなわち、シリコン基板10をプラズマCVD装置から取り出した後、まず、図2(a)に示すように、平坦化膜14に、シリコン基板10におけるメモリセル領域R1の所定の部分(メモリセル用トランジスタのソース・ドレイン領域)に達するコンタクトホール14aを形成する。
次に、シリコン基板10を、例えば図6と同様のCVD装置にセットすると共に例えばSiH4 ガス及びPH3 ガスをプロセスガスとして用いることによって、図2(b)に示すように、コンタクトホール14aを含むシリコン基板10の表面上に全面に亘って厚さ250nm程度の、リンがドープされたポリシリコン膜(第1のDPS膜)15を堆積する。このとき、基板裏面側にも第1のDPS膜15が堆積される。
次に、シリコン基板10をCVD装置から取り出した後、図2(c)に示すように、基板表面側の第1のDPS膜15におけるコンタクトホール14aの外側の部分をエッチングにより除去することによって、第1のDPS膜15よりなるプラグ15Aを形成する。このとき、基板裏面側の第1のDPS膜15も、基板表面側の第1のDPS膜15の不要部分と同時に又は異なるタイミングで除去する。例えば、基板裏面側の第1のDPS膜15を残存させたままプラグ15Aを形成した後、基板表面側をレジスト膜によって覆い、その後、基板裏面側の第1のDPS膜15をウェットエッチングにより除去してもよい。このようにすると、シリコン基板10の輻射率εを変動させる原因となる膜が除去される。
次に、シリコン基板10を、例えば図7と同様のプラズマCVD装置にセットして、図3(a)に示すように、シリコン基板10の表面上に全面に亘って厚さ500nm程度のBPSG(boro-phospho silicate glass )膜16を堆積する。このとき、基板裏面側にはBPSG膜16は堆積されない。その後、BPSG膜16に開口部16aを、メモリセル領域R1に形成されているプラグ15Aが露出するように形成する。
次に、シリコン基板10をプラズマCVD装置から取り出した後、シリコン基板10を、例えば図6と同様のCVD装置にセットすると共に例えばSiH4 ガス及びPH3 ガスをプロセスガスとして用いることによって、図3(b)に示すように、シリコン基板10の表面上に全面に亘って厚さ100nm程度の、リンがドープされたポリシリコン膜(第2のDPS膜)17を開口部16aが途中まで埋まるように堆積する。このとき、基板裏面側にも第2のDPS膜17が堆積される。
次に、シリコン基板10をCVD装置から取り出した後、図3(c)に示すように、シリコン基板10の表面上に全面に亘ってレジスト膜18を形成し、レジスト膜18により基板表面側の第2のDPS膜17を覆いながら、基板裏面側の第2のDPS膜17をウェットエッチングにより除去する。このようにすると、シリコン基板10の輻射率εを変動させる原因となる膜が除去される。その後、図4(a)に示すように、基板表面側の第2のDPS膜17における開口部16aの外側の部分をエッチングにより除去する。これにより、開口部16aの壁面及び底部に残存する第2のDPS膜17よりなり、プラグ15Aと接続する容量下部電極17Aが形成される。
次に、図4(b)に示すように、BPSG膜16を除去した後、例えば図6と同様のCVD装置を用いて、図5(a)に示すように、シリコン基板10の表面上に全面に亘って、容量絶縁膜となる厚さ50nm程度のシリコン窒化膜(SiN膜)19、及び、容量上部電極(プレート電極)となる厚さ100nm程度の、リンがドープされたポリシリコン膜(第3のDPS膜)20を順次堆積する。このとき、基板裏面側にもSiN膜19及び第3のDPS膜20が堆積される。
次に、シリコン基板10をCVD装置から取り出した後、図5(b)に示すように、基板表面側のSiN膜19及び第3のDPS膜20をエッチングによりパターン化することによって、容量下部電極17Aの上に、第3のDPS膜20よりなる容量上部電極20Aを、SiN膜19よりなる容量絶縁膜19Aを介して形成する。このとき、基板裏面側の第3のDPS膜20も、基板表面側の第3のDPS膜20の不要部分と同時に又は異なるタイミングで除去する。例えば、基板裏面側の第3のDPS膜20を残存させたまま容量上部電極20Aを形成した後、基板表面側をレジスト膜によって覆い、その後、基板裏面側の第3のDPS膜20をウェットエッチングにより除去してもよい。このようにすると、シリコン基板10の輻射率εを変動させる原因となる膜が除去される。
以上に説明した工程により、基板表面側のメモリセル領域R1には、ゲート電極12A等から構成されるトランジスタと、容量下部電極17A、容量絶縁膜19A及び容量上部電極20Aから構成されるキャパシタとを備えたメモリセルが形成されると共に、基板表面側のロジック領域R2には、ゲート電極12A等から構成されるロジック用トランジスタが形成される。また、以上に説明した工程が終了した時点において、製造中の半導体装置は、基板裏面側(つまり輻射率εを測定する面側)にDPS膜が存在しない膜構成を有している。
次に、メモリセル及びロジック用トランジスタが形成されたシリコン基板10(以下、単に基板10とする)に対して熱処理を行なう。具体的には、一般的な熱処理装置である、例えば図9に示すようなホットウォールタイプの加熱装置100を用いて、基板10上のトランジスタのソース・ドレイン領域に含まれる不純物を活性化させるための熱処理を行なう。このとき、加熱中の基板10の裏面に対して所定の波長の測定光を照射することによって基板10の輻射率εを測定し、測定された輻射率εに基づいて基板10の温度Tをモニターしながら、加熱領域Rth(図9参照)における所望の温度(例えば1000℃)と対応する位置に基板10を保持して例えば10秒間の熱処理を行なう。また、図9に示すように、基板10は、基板挿入・取り出し部106から加熱装置100のカバー105の内部に挿入されて載置台103の上に設置される。また、基板10は、支持部104を用いて載置台103を上下動させることにより、コイル102によって生じる炉101内の加熱領域Rthにおける所望の位置に保持される。また、加熱装置100の下部に設けられた光照射部107からは、波長λが例えば950nmの光が基板10の裏面に対して照射されると共に、支持部104の下方に設けられた計測部108によって、基板10の裏面における輻射率ε及びパイロメータ強度Iが測定され、該測定結果に基づいて基板10の温度Tがモニターされる。
図8(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法において熱処理を実施しているときの加熱装置の内部の様子を模式的に示している。
まず、図8(a)に示すように、基板10に対する熱処理が開始すると、載置台103と共に基板10を支持部104によって初期位置H0(図9参照)から加熱初期位置H1(対応する熱処理温度:1050℃)まで上昇させる。その後、基板10を加熱初期位置H1にしばらく保持しながら、基板10の温度Tをモニターする。
次に、モニターされた温度Tが1000℃近くまで上昇してきたら、図8(b)に示すように、基板10を支持部104によって加熱初期位置H1(図8(a)参照)から加熱保持位置H2(対応する熱処理温度:1000℃)まで下降させる。その後、基板10を加熱保持位置H2に10秒間保持することによって、基板10に対して1000℃の熱処理を10秒間行なう。このとき、基板10の裏面における輻射率εを測定し、測定された輻射率εに基づいて基板10の温度Tをモニターすることによって、温度Tが1000℃に保たれるように基板10の保持位置のフィードバック制御を行なう。
基板10に対する熱処理の終了後は、基板10を支持部104によって加熱保持位置H2から初期位置H0まで下降させる。その後、基板10を自然冷却させた後、基板挿入・取り出し部106から基板10を加熱装置100の外側に取り出す。
本実施形態における、その後の工程についての説明は省略するが、本実施形態によると、次のような効果が得られる。すなわち、前述の基板10に対する熱処理工程(具体的にはトランジスタのソース・ドレイン領域に含まれる不純物を活性化させるための熱処理工程)において、基板10の裏面の輻射率εを測定するときに、基板10の表面上には、輻射率εを変動させる材料よりなる膜、具体的にはプラグ15Aを構成する第1のDPS膜15、容量下部電極17Aを構成する第2のDPS膜17、及び容量上部電極20Aを構成する第3のDPS膜20が形成されている。一方、基板10の裏面上には、輻射率εを変動させる材料よりなる膜、具体的にはDPS膜は形成されていない。このため、基板10の加熱中に輻射率εが変動することを防止できるので、輻射率εを正確に測定できる。その結果、測定された輻射率εに基づいて、例えば輻射率εの測定値を温度計測関数([式3]参照)に代入することによって、加熱中の基板10の温度を正確に求めることができる。従って、基板10の加熱温度を正確に制御しながら基板10に対して熱処理を行なうことができるので、設計通りの特性を発揮するトランジスタを備えた半導体装置を製造することができる。
また、本実施形態によると、基板10の表面上に第1のDPS膜15、第2のDPS膜17及び第3のDPS膜20のそれぞれを形成する際に基板裏面側に同時に形成された各DPS膜をその都度除去する。より具体的には、まず、基板10の表面におけるメモリセル領域R1の上に、プラグ15Aとなる第1のDPS膜15、容量下部電極17Aとなる第2のDPS膜17、及び容量上部電極20Aとなる第3のDPS膜20のそれぞれを形成する。その後、基板表面側の各DPS膜の不要部分(メモリセル領域R1を除く基板表面側に形成された各DPS膜)を除去すると共に基板裏面側の各DPS膜を除去した後、基板10の輻射率εを測定しながら基板10に対して熱処理を行なう。すなわち、基板10の裏面上に形成されたDPS膜を除去する工程を加えるだけで、輻射率εを正確に測定でき、それによって基板10に対する熱処理を正確な温度で行なうことができるので、設計通りの特性を有するDRAM混載型の半導体装置を製造することができる。
尚、本実施形態において、基板10の裏面上に形成された、DPS膜(第1のDPS膜15、第2のDPS膜17及び第3のDPS膜20)のみを除去したが、該DPS膜に加えて、シリコン酸化膜11、ポリシリコン(ノンドープ)膜12、TEOS酸化膜13又はSiN膜19を基板裏面側から除去してもよい。また、各DPS膜は、リン以外の不純物がドープされたポリシリコン膜であってもよい。
また、本実施形態において、基板10の表面上に第1のDPS膜15、第2のDPS膜17及び第3のDPS膜20を形成するときに基板裏面側にも各DPS膜が形成された。しかし、これに代えて、例えば図7と同様の装置を用いて各DPS膜の堆積を行なうことにより、つまり、基板裏面がウェハホルダーに密着した状態でCVD装置を用いて各DPS膜の堆積を行なうことにより、基板裏面側に各DPS膜が形成されないようにしてもよい。このようにすると、基板裏面側に形成された各DPS膜を除去する工程を省略できる。但し、基板裏面側にDPS膜が形成された場合にも、基板表面側のDPS膜の不要部分と同時に基板裏面側のDPS膜を除去すれば、実質的な工程数の増加を回避できる。
また、本実施形態において、容量下部電極17A、容量絶縁膜19A及び容量上部電極20Aから構成されるキャパシタの形成前に、ゲート電極12A等から構成されるトランジスタのソース・ドレイン領域を形成するために、基板10に対してイオン注入を行なった。しかし、これに代えて、キャパシタの形成後に、例えば平坦化膜14を部分的に開口して基板10に対してイオン注入を行なうことにより、前述のソース・ドレイン領域を形成してもよい。
また、本実施形態において、基板10の表面上にDPS膜が形成されており、且つ輻射率εを測定するための光の照射面となる基板10の裏面上にDPS膜が形成されていない状態で、ソース・ドレイン領域に含まれる不純物を活性化させるための熱処理を行なった。しかし、これに限られず、基板10の表面上に輻射率εを変動させる材料よりなる膜が形成されており、且つ測定光の照射面となる基板10の裏面上に輻射率εを変動させる材料よりなる膜が形成されていない状態で、いかなる熱処理を行なっても、本実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態において、図9に示すようなホットウォールタイプの熱処理装置、具体的には、加熱領域Rthに温度勾配が形成されると共に加熱領域Rthにおける基板保持位置の制御により基板加熱温度が制御される加熱装置を用いた。しかし、本実施形態で使用可能な熱処理装置は、基板載置部と、基板載置部に載置された基板を加熱する加熱部と、基板載置部に載置された基板の裏面における輻射率εを測定する測定部とを有するものであれば、特に限定されるものではない。
また、本実施形態において、半導体装置の製造における基板に対する熱処理、並びに、該熱処理に伴う基板の輻射率ε及び温度Tの測定を対象とした。しかし、本発明は、これに限られることなく、色々な物体に対する熱処理、又は、該物体の輻射率ε若しくは温度Tの測定を対象とできることは言うまでもない。
さらに、本実施形態において、基板10の裏面における輻射率εを直接測定したが、これに代えて、基板10の裏面における反射率rを測定し、測定された反射率rを用いて輻射率εを間接的に測定してもよい。すなわち、輻射率εは、ε=1−rの関係式から求められるからである。
本発明は、基板等の物体の輻射率を計測することにより物体の温度を正確に測定する方法として有用である。
10 基板(シリコン基板)
11 シリコン酸化膜
11A ゲート絶縁膜
12 ポリシリコン膜
12A ゲート電極
13 TEOS酸化膜
13A サイドウォール
14 平坦化膜
14a コンタクトホール
15 第1のDPS膜
15A プラグ
16 BPSG膜
16a 開口部
17 第2のDPS膜
17A 容量下部電極
18 レジスト膜
19 SiN膜
19A 容量絶縁膜
20 第3のDPS膜
20A 容量上部電極
30 石英管
31 ウェハホルダー
32 ガス導入口
33 ガス排出口
34 プロセスガス
40 ウェハホルダー
41 プラズマ
50 シリコン基板
51 SiO2 膜
52 ポリシリコン膜
53 TEOS酸化膜
54 第1のDPS膜
55 SiN膜
56 第2のDPS膜
100 加熱装置
101 炉
102 コイル
103 載置台
104 支持部
105 カバー
106 基板挿入・取り出し部
107 光照射部
108 計測部
R1 メモリセル領域
R2 ロジック領域
Rth 加熱領域
11 シリコン酸化膜
11A ゲート絶縁膜
12 ポリシリコン膜
12A ゲート電極
13 TEOS酸化膜
13A サイドウォール
14 平坦化膜
14a コンタクトホール
15 第1のDPS膜
15A プラグ
16 BPSG膜
16a 開口部
17 第2のDPS膜
17A 容量下部電極
18 レジスト膜
19 SiN膜
19A 容量絶縁膜
20 第3のDPS膜
20A 容量上部電極
30 石英管
31 ウェハホルダー
32 ガス導入口
33 ガス排出口
34 プロセスガス
40 ウェハホルダー
41 プラズマ
50 シリコン基板
51 SiO2 膜
52 ポリシリコン膜
53 TEOS酸化膜
54 第1のDPS膜
55 SiN膜
56 第2のDPS膜
100 加熱装置
101 炉
102 コイル
103 載置台
104 支持部
105 カバー
106 基板挿入・取り出し部
107 光照射部
108 計測部
R1 メモリセル領域
R2 ロジック領域
Rth 加熱領域
Claims (5)
- 一の面と他の面とを有する物体における前記一の面上に、前記物体の輻射率εを変動させる材料よりなる膜を形成する工程(a)と、
前記物体の前記他の面上に形成されている前記材料を除去する工程(b)と、
前記工程(b)よりも後に、前記物体の前記一の面上に形成されている前記材料よりなる膜を加熱しながら前記物体の前記他の面における前記輻射率εを測定する工程(c)と、
測定された前記輻射率εに基づき、加熱中の前記物体の温度を算出する工程(d)とを備え、
前記工程(c)は、前記輻射率εの測定光の照射面となる前記物体の前記他の面上には前記材料よりなる膜が形成されていない状態で行われることを特徴とする温度測定方法。 - 請求項1に記載の温度測定方法において、
前記工程(a)で、前記物体の前記他の面上にも前記材料よりなる膜が同時に形成されることを特徴とする温度測定方法。 - 一の面と他の面とを有する物体における前記一の面上に、ドーピングされたポリシリコンを形成する工程(a)と、
前記物体の前記他の面上に形成されている前記ドーピングされたポリシリコンを除去する工程(b)と、
前記工程(b)よりも後に、前記物体の前記一の面上に形成されている前記ドーピングされたポリシリコンを加熱しながら前記物体の前記他の面における前記輻射率εを測定する工程(c)と、
測定された前記輻射率εに基づき、加熱中の前記物体の温度を算出する工程(d)とを備え、
前記工程(c)は、前記輻射率εの測定光の照射面となる前記物体の前記他の面上には前記ドーピングされたポリシリコンが形成されていない状態で行われることを特徴とする温度測定方法。 - 請求項3に記載の温度測定方法において、
前記工程(a)で、前記物体の前記他の面上にも前記ドーピングされたポリシリコンが同時に形成されることを特徴とする温度測定方法。 - 請求項1又は3に記載の温度測定方法において、
前記工程(c)は、前記物体の前記他の面における反射率rを測定し、測定された前記反射率rを用いて前記輻射率εを測定する工程を含むことを特徴とする温度測定方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006144358A JP2006276028A (ja) | 2001-10-30 | 2006-05-24 | 温度測定方法 |
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JP2006144358A Withdrawn JP2006276028A (ja) | 2001-10-30 | 2006-05-24 | 温度測定方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20160141853A (ko) * | 2014-05-21 | 2016-12-09 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 반도체 장치의 제조 방법 |
-
2006
- 2006-05-24 JP JP2006144358A patent/JP2006276028A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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KR20160141853A (ko) * | 2014-05-21 | 2016-12-09 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 반도체 장치의 제조 방법 |
KR101943179B1 (ko) | 2014-05-21 | 2019-01-28 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 반도체 장치의 제조 방법 |
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