JP2006270996A - マイクロフォン用緩衝材及びマイクロフォン保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マイクロフォン収納用の収納部と、該収納部にマイクロフォンを嵌入するための開口部とを備え、開口部にマイクロフォンを通すことでマイクロフォンを収納部に嵌入させ得るという構成のマイクロフォン用緩衝材であっても、収納部とマイクロフォンとの接触面積を十分に大きく取れるようにする。
【解決手段】 マイクロフォン用緩衝材10は、その内部に設けられた収納部14にマイクロフォン3のマイク本体5を収納した状態で、装置部材30の内部に収納されるものである。マイクロフォン用緩衝材10は、膠化体状樹脂からなるものであり、その収納部14に通じる開口部16aの内径D1は、収納部14に収納されるマイク本体5の外径dよりも小さく構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、マイクロフォンを収納することでマイクロフォンが配置された部材からマイクロフォンに伝わる振動を抑制できるよう構成されたマイクロフォン用緩衝材、並びに、このマイクロフォン用緩衝材とこのマイクロフォン用緩衝材に収納されたマイクロフォンとこのマイクロフォン用緩衝材を収納する装置部材とからなるマイクロフォン保持装置に関する。
従来より、DVC(Digital Video Casette)、DSC(Digital Still Camera)、ノートPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)等の電子機器等の部品として音声認識用のマイクロフォンが用いられている。
マイクロフォン技術の進歩により、このようなマイクロフォンの音声認識の感度は、近年、大幅に向上している。そこで、最近では、マイクロフォンを上記各種の電子機器等におけるマイクロフォン収納用の装置部材内に直接固定すると、この装置部材やこの装置部材を有する電子機器等の側で生じた振動(周囲雑音)が殆ど減衰されないままマイクロフォンに伝達され、所望の音声をマイクロフォンに好適に認識させることができなくなってしまうという問題があった。
そこで、従来においては、マイクロフォンを収納可能な収納部を内部に有するゴム状樹脂製(CRゴム(クロロプレンゴム)、シリコーンゴム製等)のマイクロフォン用緩衝材を用意して、当該マイクロフォン用緩衝材の収納部にマイクロフォンを収納させた状態で、当該マイクロフォン用緩衝材を装置部材内に収納するという構成とすることで、マイクロフォンと装置部材とが直接接触することを防止し、装置部材等からマイクロフォンに伝わる振動が上記のマイクロフォン用緩衝材にて減衰されるようにしていた。
ところで、上記のようにマイクロフォン用緩衝材の収納部にマイクロフォンを収納する構成を取る場合は、装置部材や装置部材を有する電子機器等の側で生じた振動(周囲雑音)がマイクロフォンに伝わることをできるだけ防止するため、マイクロフォン用緩衝材の収納部とマイクロフォンとの接触面積をできるだけ大きくすることが好ましい。
しかし、例えば、マイクロフォン用緩衝材の収納部に至る開口部を当該マイクロフォン用緩衝材に設け、当該開口部からマイクロフォンを収納部に嵌入させることで、マイクロフォン用緩衝材にマイクロフォンの収納をさせるという態様を取る場合には、マイクロフォン用緩衝材をなすゴム状樹脂の硬度が比較的高い(一般に、JIS K6253のA型硬度で40以上)ことから、開口部の内径をマイクロフォンの外径以上の大きさにし、マイクロフォンが開口部を通過できるようにする必要があった。
従って、この態様のマイクロフォン用緩衝材においては、開口部の内径をマイクロフォンの外径以上の大きさにしなければならない分だけ、収納部の内壁面の面積が小さくなることから、マイクロフォンを収納した際の収納部とマイクロフォンとの接触面積はその分だけ小さくなってしまうという問題があった。
尚、ここでいう「開口部の内径をマイクロフォンの外径以上の大きさにする」とは、開口部の断面形状やマイクロフォンの断面形状が円形でない場合においては、部分毎に異なる内径を有する開口部における各部の内径が、当該開口部における各部を嵌入時に通過するマイクロフォンの当該開口部における各部に対応する各部分の外径以上となるようにすることを意味する。
一方、マイクロフォン用緩衝材の収納部とマイクロフォンとの接触面積をできるだけ大きくするためには、装置部材内にマイクロフォンを配置した上、液状のゴム状樹脂を装置部材内に充填し、装置部材の内壁面とマイクロフォンとの間に液状のゴム状樹脂が介在した状態にして、当該ゴム状樹脂を冷却固化させるという手法も考えられる。この態様によれば、上記のようなマイクロフォンの外径以上の大きさの内径を有する開口部は必要なくなるので、その分だけマイクロフォン用緩衝材の収納部とマイクロフォンとの接触面積を大きくすることが可能となる。
しかし、この場合は、装置部材にマイクロフォン用緩衝材に収納された状態のマイクロフォンを収納する組み立て工程において必要となる設備が大がかりとなってしまうという問題があった。
つまり、当該組み立て工程において必要となる設備を少なくするという意味においては、上述のように、開口部にマイクロフォンを通すことで、マイクロフォンを収納部に嵌入させるという構成を取ることが好ましいといえる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、マイクロフォン収納用の収納部と、該収納部にマイクロフォンを嵌入するための開口部とを備え、開口部にマイクロフォンを通すことでマイクロフォンを収納部に嵌入させ得るという構成のマイクロフォン用緩衝材であっても、収納部とマイクロフォンとの接触面積を十分に大きく取れるマイクロフォン用緩衝材を提供すること、並びに、当該マイクロフォン用緩衝材と当該マイクロフォン用緩衝材に収納されたマイクロフォンと当該マイクロフォン用緩衝材を収納する装置部材とからなるマイクロフォン保持装置を提供することである。
かかる目的を達成するために、請求項1に記載のマイクロフォン用緩衝材は、
マイクロフォンを収納可能な収納部を内部に有し、該収納部に収納されたマイクロフォンと該マイクロフォンが配置される部材との間に介在することで、前記部材から前記マイクロフォンに伝わる振動を抑制するよう構成された、膠化体状樹脂からなるマイクロフォン用緩衝材であって、
前記収納部に対して前記マイクロフォンを嵌入するための開口部を少なくとも1つ備えており、該開口部の内径が前記マイクロフォンの外径よりも小さく構成されたことを特徴とする。
このように、本発明に係るマイクロフォン用緩衝材は、膠化体状樹脂からなるものとして構成されている。
ここで、膠化体状樹脂とは、樹脂の構成成分が膠化体状になっている樹脂材料のことであり、より具体的に言えば、ベースポリマーが網目組織を形成し、その網目組織の間隙にオイル成分を包含して流動性を失った状態になっているものである。
上記のうちベースポリマーとしては、例えば、スチレン系、エステル系、アミド系、ウレタン系などの各種熱可塑性エラストマー、並びに、それらの水添、その他による変性物、あるいは、スチレン系、ABS系、オレフィン系、塩化ビニル系、アクリル酸エステル系、メタクリル酸エステル系、カーボネート系、アセタール系、アミド系、ハロゲン化ポリエーテル系、ハロゲン化オレフィン系、セルロース系、ビニリデン系、ビニルブチラール系、アルキレンオキサイド系などの熱可塑性樹脂、およびこれらの樹脂のゴム変性物などが挙げられる。これらの各種熱可塑性高分子有機材料は、単独で用いても、2種以上をブレンドして用いてもよい。
また、オイル成分としては、通常、室温で液体または液状の材料が好適に用いられる。また、親水性、疎水性のいずれの軟化剤も使用でき、鉱物油系、植物油系、合成系等の各種ゴム用または樹脂用軟化剤を使用できる。これらの軟化剤は1種を単独で用いてもよく、互いの相溶性が良好であれば2種以上を混合して用いてもよい。また、オイルの添加量が多いほど膠化体状樹脂の硬度は低いものとなるので、所望の硬度となるように調製すればよい。
そして、このような膠化体状樹脂は、いわゆる粘弾性を有し、損失係数が極めて大きいため、本発明のように膠化体状樹脂からなるマイクロフォン用緩衝材の収納部にマイクロフォンを収納させた上で当該マイクロフォン用緩衝材をマイクロフォンを配置するための装置部材の内部等の部材の部分に配置すれば、従来のようにゴム状樹脂からなるマイクロフォン用緩衝材の収納部にマイクロフォンを収納させた上で当該マイクロフォン用緩衝材をマイクロフォンを配置するための装置部材の内部等の部材の部分に配置する場合よりも、装置部材等の部材や当該部材を備えた電子機器等からマイクロフォンへ伝わる振動(周囲雑音)がマイクロフォン用緩衝材にて好適に減衰されることになる。
また、膠化体状樹脂は、ゴム状樹脂よりも硬度が低く(一般には、例えば、アスカーFP硬度で30〜90という低硬度。なお、アスカーFP硬度は、高分子計器(株)製のアスカーFP硬度計により測定可能。)、小さな負荷(力)をかけるだけでゴム状樹脂よりも大きく変形させることができるものである。
従って、本発明のように、当該マイクロフォン用緩衝材の開口部の内径を、当該マイクロフォン用緩衝材の収納部に収納するマイクロフォンの外径よりも小さく構成しても、当該マイクロフォン用緩衝材における開口部近傍の部分に小さな負荷を掛けるだけで、当該開口部の内径がマイクロフォンの外径よりも大きくなるよう当該開口部近傍の部分を変形させることができ、このように開口部近傍部分を変形させながら、当該開口部を介して、マイクロフォンを収納部に対して嵌入させることが可能となる。
そして、このように収納部に対するマイクロフォンの嵌入が完了した後に、マイクロフォン用緩衝材の開口部近傍の部分に対する上記負荷を解除すれば、マイクロフォン用緩衝材の開口部の内径は、膠化体状樹脂が有する粘弾性により、負荷を掛ける前と同様に、マイクロフォンの外径よりも小さい状態に戻ることになる。
従って、本発明のマイクロフォン用緩衝材によれば、マイクロフォン用緩衝材の開口部から収納部にマイクロフォンを嵌入させることで、マイクロフォン用緩衝材に対するマイクロフォンの収納が可能となる構成であるにも関わらず、マイクロフォン用緩衝材の収納部とマイクロフォンとの接触面積を十分に大きく取れることになる。
つまり、まず、従来のマイクロフォン用緩衝材においては、ゴム状樹脂からなるマイクロフォン用緩衝材の収納部に対するマイクロフォンの嵌入が可能となるよう、開口部の内径をマイクロフォンの外径以上の大きさとした分だけ、収納部の内壁面の面積が小さくなり、その分だけ、マイクロフォンを収納した際の収納部とマイクロフォンとの接触面積が小さくなってしまっていた。
一方、本発明のマイクロフォン用緩衝材においては、開口部の内径が、当該マイクロフォン用緩衝材の収納部に収納するマイクロフォンの外径よりも小さく構成されているが、当該マイクロフォン用緩衝材が膠化体状樹脂からなるので、上述のように、当該マイクロフォン用緩衝材の収納部に対するマイクロフォンの嵌入は可能であり、マイクロフォンの嵌入後には、マイクロフォンの嵌入のために一時的に広げられた開口部の内径も元通りマイクロフォンの外径よりも小さい状態に戻ることになる。
従って、本発明のマイクロフォン用緩衝材によれば、マイクロフォンの嵌入後において開口部の内径がマイクロフォンの外径よりも小さい状態となる分だけ、収納部の内壁面の面積を従来に比べて大きく確保することができ、このように収納部の内壁面の面積を大きめにすることができる分だけ、収納部とマイクロフォンとの接触面積を十分に大きめに取ることが可能となる。
そして、本発明のマイクロフォン用緩衝材では、このように収納部とマイクロフォンとの接触面積を従来のマイクロフォン用緩衝材の場合に比べて十分に大きめに取れる分だけ、従来のマイクロフォン用緩衝材の場合に比べ、マイクロフォンを配置するための装置部材の内部等の部材の部分等からマイクロフォンに伝わる振動(周囲雑音)を当該マイクロフォン用緩衝材にてより好適に減衰させることができる。
尚、本発明において「開口部の内径がマイクロフォンの外径よりも小さく構成された」とは、開口部の断面形状やマイクロフォンの断面形状が円形でない場合においては、部分毎に異なる内径を有する開口部における各部の内径が、当該開口部における各部を嵌入時に通過するマイクロフォンの当該開口部における各部に対応する各部分の外径よりも小さく構成されていることを意味する。
一方、マイクロフォン用緩衝材の収納部に収納されたマイクロフォンにおける音声検知用のピックアップ面と上記の開口部との位置関係は、特定のものに限定されないが、例えば、請求項2に記載のものであっても良い。
即ち、請求項2に記載のマイクロフォン用緩衝材は、上記請求項1に記載の構成に加え、
前記開口部のうちの1つは、前記マイクロフォンが前記収納部に嵌入された際に、前記マイクロフォンの音声検知用のピックアップ面に面して配置されることを特徴とする。
請求項2に記載のマイクロフォン用緩衝材によれば、当該マイクロフォン用緩衝材の収納部に収納されたマイクロフォンによる音声認識が好適に行われることになる。
つまり、マイクロフォン用緩衝材の収納部に収納されたマイクロフォンによる音声認識は、本発明の場合は、例えば、開口部を介して収納部に入ってきた音声を収納部内のマイクロフォンで検知することで可能となるが、請求項2に記載の如く、開口部のうちの1つがマイクロフォンの音声検知用のピックアップ面に面するよう構成すれば、当該1つの開口部を介して収納部に入ってきた音声を効率良くマイクロフォンのピックアップ面に入力させることができる。そして、その結果、マイクロフォンによる音声認識が好適に行われることになる。
次に、請求項3に記載のマイクロフォン用緩衝材は、上記請求項1又は請求項2に記載の構成に加え、
当該マイクロフォン用緩衝材の内部には、当該マイクロフォン用緩衝材の変形を所定の程度に制限するための変位規制材が埋設されたことを特徴とする。
請求項3に記載のマイクロフォン用緩衝材によれば、内部に変位規制材が埋設されている分だけ当該マイクロフォン用緩衝材の形状が安定することになる。
そして、このように形状が安定している分だけ、マイクロフォンを配置するための装置部材の内部の部分等の所定の部材の部分に当該マイクロフォン用緩衝材を配置する際の位置決めが容易に行えるようになる。
尚、変位規制材の具体的態様としては、上記の如くマイクロフォン用緩衝材の変形を所定の程度に制限できるものであれば特定のものに限定されず、例えば、粒子状、線状、板状の形状のものであっても良い。
次に、請求項4に記載のマイクロフォン用緩衝材は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の構成に加え、
当該マイクロフォン用緩衝材の外壁面には、当該マイクロフォン用緩衝材の変形を所定の程度に制限するための変位規制板が取り付けられたことを特徴とする。
請求項4に記載のマイクロフォン用緩衝材によれば、外壁面に変位規制板が取り付けられている分だけ当該マイクロフォン用緩衝材の形状が安定することになる。
そして、このように形状が安定している分だけ、マイクロフォンを配置するための装置部材の内部の部分等の所定の部材の部分に当該マイクロフォン用緩衝材を配置する際の位置決めが容易に行えるようになる。
尚、変位規制板の具体的態様としては、上記の如くマイクロフォン用緩衝材の変形を所定の程度に制限できるものであれば何でも良く、マイクロフォン用緩衝材の外壁面の一部に対して取り付けられたものであっても、全体に対して取り付けられたものであっても良い。
また、変位規制板の取付の態様もマイクロフォン用緩衝材の外壁面の所定箇所に対する変位規制板の配置が維持されるものであれば特定のものに限定されず、例えば、変位規制板のマイクロフォン用緩衝材側の面に嵌合片を突設し、マイクロフォン用緩衝材側の嵌合片に対応する箇所に嵌合片を嵌入するための嵌合穴を設け、嵌合片が嵌合穴に嵌入された状態にすることで、変位規制板のマイクロフォン用緩衝材の外壁面に対する配置が確実に安定するよう構成されたものであっても良い。
次に、請求項5に記載のマイクロフォン用緩衝材は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の構成に加え、
当該マイクロフォン用緩衝材は、当該マイクロフォン用緩衝材の外壁面に突設されてなるフランジ部であって、当該マイクロフォン用緩衝材を前記部材の部分に載置させるためのフランジ部を有することを特徴とする。
請求項5に記載のマイクロフォン用緩衝材によれば、マイクロフォンを配置するための装置部材の内部の部分等の所定の部材の部分にフランジ部を載置させるだけでマイクロフォン用緩衝材の位置決めを行うことが可能となることから、マイクロフォン用緩衝材の取扱いが容易となるという効果が得られる。
一方、請求項6に記載のマイクロフォン保持装置は、
請求項1〜4のいずれかに記載のマイクロフォン用緩衝材と、
前記マイクロフォン用緩衝材の前記収納部に収納されたマイクロフォンと、
前記マイクロフォン用緩衝材を収納する装置部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載のマイクロフォン保持装置によれば、請求項1〜4のいずれかに記載のマイクロフォン用緩衝材を備えていることから、上記のマイクロフォン用緩衝材による効果のうち、請求項1〜4のいずれかに対応したものと同様の効果が得られる。
次に、請求項7に記載のマイクロフォン保持装置は、上記請求項6に記載の構成に加え、
前記マイクロフォン用緩衝材は、当該マイクロフォン用緩衝材の外壁面に突設されてなるフランジ部を有し、
前記装置部材は、前記装置部材の内部に前記フランジ部を載置するための載置部を有することを特徴とする。
請求項7に記載のマイクロフォン保持装置によれば、装置部材の内部における載置部に、マイクロフォン用緩衝材のフランジ部を載置させるだけで、装置部材の内部におけるマイクロフォン用緩衝材の位置決めを行うことが可能となるので、マイクロフォンが収納部に収納されたマイクロフォン用緩衝材を装置部材の内部に配置する組み立て作業がし易くなる。
次に、請求項8に記載のマイクロフォン保持装置は、上記請求項6又は請求項7に記載の構成に加え、
前記収納部に前記マイクロフォンが収納された前記マイクロフォン用緩衝材が前記装置部材の内部に収納された際に、前記マイクロフォン用緩衝材の外壁面の少なくとも一部分が前記装置部材の内壁面に加圧されるよう構成されたことを特徴とする。
請求項8に記載のマイクロフォン保持装置によれば、上述のように、マイクロフォン用緩衝材が装置部材の内部に収納された際に、マイクロフォン用緩衝材の外壁面の少なくとも一部分が装置部材の内壁面に加圧されることから、装置部材や装置部材が取り付けられた電子機器等で振動(周囲雑音)が生じた場合であっても、マイクロフォン用緩衝材の装置部材の内部における位置・形状は安定し、マイクロフォン用緩衝材が装置部材の内部でがたつくことは防止される。
従って、請求項8に記載のマイクロフォン保持装置によれば、マイクロフォン用緩衝材のがたつきがこのように防止される分だけ、装置部材や装置部材を有する電子機器等からマイクロフォンに伝わる振動(周囲雑音)がマイクロフォン用緩衝材にて好適に減衰されることになる。
次に、請求項9に記載のマイクロフォン保持装置は、上記請求項8に記載の構成に加え、
前記収納部に前記マイクロフォンが収納された前記マイクロフォン用緩衝材が前記装置部材の内部に収納され、前記マイクロフォン用緩衝材の外壁面の少なくとも一部分が前記装置部材の内壁面に加圧された際に、前記マイクロフォン用緩衝材の一部分が前記装置部材の内部で突出するように変形できる空間として構成された変形用空間が前記装置部材の内部に設けられたことを特徴とする。
請求項9に記載のマイクロフォン保持装置によれば、上述のように、マイクロフォン用緩衝材が装置部材の内部に収納され、マイクロフォン用緩衝材の少なくとも一部分が装置部材の内壁面に加圧された場合であっても、マイクロフォン用緩衝材の一部分は変形用空間に突出するように変形できることから、マイクロフォン用緩衝材の開口部近傍部分が過度に変形されて当該部分をなす膠化体状樹脂にて開口部が閉じられた状態となることは防止される。
つまり、まず、上述のように、装置部材の内部への収納時にマイクロフォン用緩衝材の外壁面の少なくとも一部分が装置部材の内壁面に加圧されると、マイクロフォン用緩衝材の開口部近傍部分をなす膠化体状樹脂が変形して、開口部の内径が縮小される場合がある。
この場合は、このように開口部の内径が縮小される分だけ、収納部とマイクロフォンとの接触面積が増大されることになり、その結果、装置部材や装置部材を有する電子機器等で生じた振動(周囲雑音)が、マイクロフォン用緩衝材にて、より好適に減衰されることになる。
しかし、例えば、マイクロフォン用緩衝材を装置部材の内部に収納する際に、マイクロフォン用緩衝材の1つの開口部近傍部分をなす膠化体状樹脂が過度に変形されて、当該部分をなす膠化体状樹脂にて当該1つの開口部が閉じられた状態になると、マイクロフォンによる音声検知の態様として、例えば、マイクロフォン用緩衝材が有する当該1つの開口部を介して収納部内に入ってきた音声を収納部内のマイクロフォンで検知する構成を取っている場合は、マイクロフォン用緩衝材にて減衰させたい上記の振動(周囲雑音)だけでなく、マイクロフォンに実際に検知させたい音声をもマイクロフォンでは検出し難くなる。
一方、請求項9に記載のマイクロフォン保持装置によれば、マイクロフォン用緩衝材が装置部材の内部に収納され、マイクロフォン用緩衝材の少なくとも一部分が装置部材の内壁面に加圧された場合であっても、マイクロフォン用緩衝材の一部分は変形用空間に突出するように変形できることから、このときのマイクロフォン用緩衝材の変形が、マイクロフォン用緩衝材の上記1つの開口部近傍部分をなす膠化体状樹脂の部分に集中して起きることは防止され、当該1つの開口部が閉じてしまうことは防止される。
従って、請求項9に記載のように装置部材に変形用空間を設ければ、マイクロフォン用緩衝材が有する1つの開口部を介して収納部内に入ってきた音声を収納部内のマイクロフォンで検知する構成を取っている場合であっても、当該1つの開口部がマイクロフォン用緩衝材を装置部材に収納する際に閉じられてしまうことは防止され、マイクロフォンに実際に検知させたい音声はマイクロフォンにて好適に検知できることになる。
次に、請求項10に記載のマイクロフォン保持装置は、上記請求項6〜請求項9のいずれかに記載の構成に加え、
前記マイクロフォン用緩衝材は、前記装置部材の内部に収納された際に、前記装置部材の内壁面によって挟持されることを特徴とする。
請求項10に記載のマイクロフォン保持装置では、マイクロフォン用緩衝材が装置部材の内壁面にて挟持されることから、マイクロフォン用緩衝材の装置部材の内部での配置が、例えば、マイクロフォン用緩衝材の一面が装置部材の内壁面上に載置されるだけといった場合に比べ、マイクロフォン用緩衝材の装置部材の内部における位置・形状は安定し、マイクロフォン用緩衝材が装置部材の内部でがたつくことは防止される。
従って、請求項10に記載のマイクロフォン保持装置によれば、マイクロフォン用緩衝材のがたつきがこのように防止される分だけ、装置部材や装置部材を有する電子機器等からマイクロフォンに伝わる振動(周囲雑音)がマイクロフォン用緩衝材にて好適に減衰されることになる。
次に、請求項11に記載のマイクロフォン保持装置は、上記請求項6〜請求項10のいずれかに記載の構成に加え、
前記装置部材には、前記マイクロフォンが有するリード線を前記装置部材の内部から外部に出して配置するための切欠が設けられたことを特徴とする。
請求項11に記載のマイクロフォン保持装置によれば、マイクロフォンが有するリード線を切欠を介して装置部材の外部に容易に引き出せるので、当該リード線を装置部材の外部の接続端子等の部品に容易に接続できることになる。
尚、上記においては、膠化体という用語を用いたが、膠化体はゲルと呼ばれることもあり、これら2つの用語は置換可能な等価な用語である。
以下に、本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのマイクロフォン保持装置1を構成する各部品を示す斜視図であり、図2は、このマイクロフォン保持装置1が組み立てられた状態を示す縦断面図である。
尚、以下においては、図1及び図2中の矢印Xの方向を横方向とし、矢印Zの方向を上方向とし、図1のY方向及び図2の紙面に垂直な直線の奥行き方向を前方向として説明する。
本実施例のマイクロフォン保持装置1は、マイクロフォン3(ダイナミックマイクロフォン、コンデンサーマイクロフォン等として構成されたマイクロフォン)を内部に収納可能に構成されたものである。
図1及び図2に示すように、マイクロフォン保持装置1は、マイクロフォン3と、マイクロフォン用緩衝材10と、装置部材30とからなり、装置部材30は、装置本体部32と、上蓋部50とからなる。尚、マイクロフォン用緩衝材10は、スチレン系、ウレタン系等の膠化体状樹脂からなるものである。また、装置本体部32は、合成樹脂材料にて成形されたものであり、上蓋部50は金属材料にて成形されたものである。
ここで、図1及び図2を参照して、マイクロフォン保持装置1の各部の構成につき説明する。
まず、本実施例において、マイクロフォン3は、円柱状の形状を有するマイク本体5と、マイク本体5の下部に、はんだ部6を介して、一端が接続された2本のリード線7と、を有している。また、マイク本体5の上面5aは、音声検知用のピックアップ面として構成されている。
次に、マイクロフォン用緩衝材10は、円柱状の形状を有する柱状部12と、柱状部12の側面の中程の箇所から環状に突出してなるフランジ部18と、からなる。
柱状部12は、後述のように、装置本体部32の中空部38に当該柱状部12の下端部分を嵌挿できるよう構成されたものであり、マイクロフォン3を収納可能な収納部14を内部に有している。そして、柱状部12の上面12a及び下面12cには、収納部14に通じる略円形の開口部16a及び16bが夫々設けられている。
図2に示すように、収納部14は、マイクロフォン3(詳しくは、マイク本体5)の外形に対応した形状を有しており、本実施例では、収納部14にマイクロフォン3(マイク本体5)が収納された際に、収納部14の内壁面全体がマイク本体5の外壁面に接するよう構成されている。また、このように収納部14にマイクロフォン3が収納された際には、マイク本体5のピックアップ面たる上面5aが開口部16aに面して配置され、開口部16bには、はんだ部6及びリード線7が通された状態となる。
また、図2に示すように、本実施例では、開口部16aの内径D1がマイクロフォン3(詳しくは、マイク本体5)の外径dよりも小さく(即ち、0<D1<dとなるよう)構成され、開口部16bの内径D2も外径dより小さく(即ち、0<D2<dとなるよう)構成されている。尚、図2は、上述のように、開口部16bに、はんだ部6及びリード線7が通された状態を示す図であり、図2では開口部16bの内径D2が、部分的にはんだ部6の幅に対応した幅に広げられた状態が示されている。また、このとき、開口部16b内に配置されたリード線7の部分は、開口部16bの内壁面に接した状態とされる。
また、フランジ部18は、後述のように、柱状部12の下端部分を装置本体部32の中空部38に嵌挿した際に、装置本体部32の円筒状部36の上端面36aに載置されるよう構成されたものである。
一方、装置本体部32は、板状部材34から上方に突出するように設けられた円筒状部36を有しており、円筒状部36の内部は、上方に開口端38aを有する中空部38となっている。
中空部38は、マイクロフォン用緩衝材10の柱状部12の下端部分を嵌挿できるよう、柱状部12の外径に対応した内径を有する部分として構成されている。
また、円筒状部36の上端面36a(載置部に相当)は、マイクロフォン用緩衝材10のフランジ部18の下面に対応した形状を有しており、柱状部12の下端部分を中空部38に嵌挿した際には、フランジ部18の下面に隙間なく当接するよう構成されている。
更に、円筒状部36の外壁面の前側の箇所には、当該外壁面の下端近傍の箇所から上端まで延びる切欠40が設けられており、切欠40と中空部38とは連通した状態とされている。
また、円筒状部36の外壁面の下方左右の箇所には、係合片42a,42bが設けられている。係合片42a,42bは、当該係合片42a,42bの上端から下端に近づくほど円筒状部36の外壁面から長く突出した形状を有する突起片であり、後述のように、上蓋部50が円筒状部36に被せられた際には、上蓋部50の係合穴56a,56bに嵌入されるよう構成されたものである。
一方、上蓋部50は、天板部52と、円筒延出部54と、を有している。
天板部52は、マイクロフォン3が収納されたマイクロフォン用緩衝材10を上方から被えるよう構成された略円形の形状を有する部分であり、その外壁面には上蓋部50の内部空間に通じる複数の微細孔52aが設けられている。
円筒延出部54は、天板部52の周縁部分から下方に延出されるように連設された円筒状の部分であり、その内径は、上蓋部50を装置本体部32に対して上方から被せた際に、当該円筒延出部54の内壁面が円筒状部36の外壁面に沿ってスライドされる程度とされている。
円筒延出部54の係合片42a,42bに対応する箇所には、上蓋部50を装置本体部32に対して上方から被せた際に係合片42a,42bを夫々嵌入できるよう係合穴56a,56bが設けられている。
更に、円筒延出部54の外壁面の前側の箇所であって切欠40に対応する箇所には、当該外壁面の所定箇所から下端まで延びる切欠57が設けられており、上蓋部50を装置本体部32に対して上方から被せた際には、切欠40,57を介して中空部38と装置部材30の外部とが連通した状態となるよう構成されている。また、このように上蓋部50を被せた際には、円筒延出部54の下端54aが板状部材34に当接するよう構成されている。
次に、マイクロフォン3が収納されてなるマイクロフォン保持装置1の組み立て方法の一例について、図1、図2を参照して説明する。
まず、マイクロフォン用緩衝材10の収納部14にマイクロフォン3を収納する。
具体的には、まず、図1に示すように、2本のリード線7が柱状部12の上面12a側の開口部16a及び下面12c側の開口部16bに順に通された状態にする。
次に、柱状部12の開口部16a近傍の部分に負荷(力)を掛けることで、開口部16aの内径がマイクロフォン3におけるマイク本体5の外径dよりも大きくなるよう当該開口部16a近傍の部分を変形させ、その変形状態を維持しながら、当該開口部16aを介して、マイク本体5を図1中の矢印Aの方向に移動させ、収納部14に嵌入する。
そして、このように収納部14に対するマイク本体5の嵌入が完了した後に、柱状部12の開口部16a近傍の部分に対する上記負荷を解除し、柱状部12の開口部16aの内径が元の内径D1に戻った状態にすれば、収納部14に対するマイクロフォン3の収納は完了となる。
本実施例では、マイクロフォン用緩衝材10が上述のように膠化体状樹脂からなるものとして構成されている。そして、本実施例におけるマイクロフォン用緩衝材10をなす膠化体状樹脂の硬度(一般に、アスカーFP硬度で30〜90という低硬度。なお、アスカーFP硬度は、高分子計器(株)製のアスカーFP硬度計により測定可能。)は、従来のマイクロフォン用緩衝材をなすゴム状樹脂の硬度(一般に、JIS K6253のA型硬度で40以上)よりも十分に低い。
従って、本実施例では、開口部16aの内径D1がマイク本体5の外径dよりも小さく構成されているが、柱状部12の開口部16a近傍の部分に小さな負荷を掛けるだけで、上述のように、開口部16aの内径がマイクロフォン3におけるマイク本体5の外径dよりも大きくなるよう当該開口部16a近傍の部分を変形させることができ、このように開口部16a近傍の部分を変形させながら、当該開口部16aを介して、マイク本体5を収納部14に対して嵌入させることができる。
そして、このように収納部14に対するマイク本体5の嵌入が完了した後に、柱状部12の開口部16a近傍の部分に対する上記負荷を解除すれば、マイクロフォン用緩衝材10をなす膠化体状樹脂が有する粘弾性により、開口部16aの内径は、マイク本体5の外径dよりも小さい元の内径D1に戻ることになる。
このようにマイクロフォン3の収納部14に対する収納が完了した際には、上述のように、音声検知用のピックアップ面たる上面5aが開口部16aに面して配置され、開口部16bには、はんだ部6及びリード線7が配置される。そして、開口部16bに配置されたリード線7の部分は、開口部16bの内壁面に接した状態となる(図2参照)。
尚、上記においては、上面12a側の開口部16aを介してマイク本体5を収納部14に嵌入する旨説明したが、下面12c側の開口部16bを介してマイク本体5を収納部14に嵌入することも勿論可能である。即ち、上記手法と同様に、柱状部12の開口部16b近傍の部分を変形させながら、開口部16bを介してのマイク本体5の収納部14への嵌入を行えば、上記と同様の状態にて、マイクロフォン3の収納部14に対する収納が完了される。
次に、マイクロフォン3の収納部14に対する収納が上述のように完了した後には、柱状部12を図1中の矢印Bの方向に移動させることで、柱状部12の下端部分を開口端38aから中空部38に嵌挿する。そして、フランジ部18の下面が円筒状部36の上端面36aに当接した状態とすることで、マイクロフォン用緩衝材10の装置本体部32に対する位置決めを行う。尚、このとき、柱状部12の下面12cの下方には、中空部38の下方領域がリード線7を配置する領域として確保される。
そして、最後に、上蓋部50を上方から装置本体部32に被せて、装置本体部32の係合片42a,42bが図1中の矢印C,Dに沿った経路を辿って上蓋部50の係合穴56a,56bに嵌入され、上蓋部50の下端54aが板状部材34に当接した状態とすれば、マイクロフォン保持装置1の組み立ては完了となる(図2参照)。
このとき、上記の説明からも明らかなように、中空部38と装置部材30の外部とは切欠40,57を介して連通した状態となる。従って、切欠40,57を介して、中空部38の下方領域に配置されたリード線7を装置本体部32(即ち、装置部材30)の外部に引き出すことは可能である。
また、このとき、柱状部12の上面12aの周縁部12b(図2参照)は天板部52の内壁面に接した状態となる。従って、装置部材30に収納されたマイクロフォン用緩衝材10は、当該マイクロフォン用緩衝材10において上側を向いた部分である周縁部12bに接する天板部52の内壁面と、当該マイクロフォン用緩衝材10において下側を向いた部分であるフランジ部18の下面と当接する上端面36aとによって、装置部材30の内部で挟持された状態となる。
このように構成された本実施例のマイクロフォン保持装置1では、マイクロフォン3(マイク本体5)を収納するマイクロフォン用緩衝材10をなす膠化体状樹脂が、いわゆる粘弾性を有し、損失係数が極めて大きいものであるため、マイクロフォン用緩衝材10を従来のゴム状樹脂からなるマイクロフォン用緩衝材とする場合よりも、装置部材30や装置部材30を有する電子機器等からマイクロフォン3へ伝わる振動(周囲雑音)がマイクロフォン用緩衝材10にて好適に減衰されることになる。
特に、本実施例の場合は、上述のように、開口部16aから収納部14にマイクロフォン3を嵌入させることで、マイクロフォン用緩衝材10に対するマイクロフォン3の収納が可能となる構成であるにも関わらず、開口部16aから収納部14にマイクロフォン3を収納した後において、開口部16aの内径がマイク本体5の外径dよりも小さい内径D1となることから(図2参照)、本実施例におけるマイクロフォン用緩衝材10によれば、従来のマイクロフォン用緩衝材の場合に比べ、装置部材30や装置部材30を有する電子機器等からマイクロフォンに向けて伝わる振動(周囲雑音)が当該マイクロフォン用緩衝材10にてより好適に減衰されることになる。
つまり、まず、従来のマイクロフォン用緩衝材においては、ゴム状樹脂からなるマイクロフォン用緩衝材の収納部に対するマイクロフォンの嵌入が可能となるよう、開口部の内径をマイクロフォンの外径以上の大きさとした分だけ、収納部の内壁面の面積が小さくなり、その分だけ、マイクロフォンを収納した際の収納部とマイクロフォンとの接触面積が小さくなってしまっていた。
一方、本実施例のマイクロフォン用緩衝材10においては、開口部16aの内径D1が、マイクロフォン用緩衝材10の収納部14に収納するマイク本体5の外径dよりも小さく構成されているが、マイクロフォン用緩衝材10が膠化体状樹脂からなるので、上述のように、マイクロフォン用緩衝材10の収納部14に対するマイク本体5の嵌入は可能であり、マイク本体5の嵌入後には、マイク本体5の嵌入のために一時的に広げられた開口部16aの内径も元通りマイク本体5の外径dよりも小さい内径D1に戻ることになる。
従って、本実施例のマイクロフォン用緩衝材10によれば、マイクロフォン3の嵌入後において開口部16aの内径がマイク本体5の外径dよりも小さい状態となる分だけ、収納部14の内壁面の面積を従来に比べて大きく確保することができ、このように収納部14の内壁面の面積を大きめにすることができる分だけ、収納部14とマイクロフォン(マイク本体5)との接触面積を十分に大きめに取ることが可能となる。
そして、本実施例のマイクロフォン用緩衝材10では、このように収納部14とマイクロフォン(マイク本体5)との接触面積を従来のマイクロフォン用緩衝材の場合に比べて十分に大きめに取れる分だけ、従来のマイクロフォン用緩衝材の場合に比べ、装置部材30や装置部材30を有する電子機器等からマイクロフォン3に向けて伝わる振動(周囲雑音)がマイクロフォン用緩衝材10にてより好適に減衰されることになる。
また、本実施例では、開口部16bに配置されたリード線7の部分が開口部16bの内壁面に接した状態とされることから、リード線7を介してマイク本体5に向けて伝わる振動(周囲雑音)も、開口部16bの内壁面をなす膠化体状樹脂にて好適に減衰されることになる。
また、更に、本実施例では、マイクロフォン保持装置1において、音声検知用のピックアップ面たる上面5aが開口部16aに面して配置され、開口部16aの上方には、天板部52における複数の微細孔52aが配置されている。
従って、本実施例では、複数の微細孔52aを介して装置部材30の内部に入ってきた音声が、開口部16aを介して、直線的にピックアップ面たる上面5aに入力されることになり、マイクロフォン3による音声検知が効率良く行われることになる。
また、本実施例では、マイクロフォン用緩衝材10の装置部材30の内部における位置決めが、フランジ部18を円筒状部36の上端面36aに載置させるだけで行えるよう構成されている。
従って、本実施例によれば、このようにマイクロフォン用緩衝材10の位置決めが容易に行える分だけ、マイクロフォン3が収納部14に収納されたマイクロフォン用緩衝材10を装置部材30の内部に収納する組み立て作業を容易に行うことができる。
また、本実施例では、装置部材30の内部にマイクロフォン用緩衝材10を収納した際に、上述のように、マイクロフォン用緩衝材10が、装置部材30の内壁面(天板部52の内壁面と円筒状部36の上端面36a)に挟持された状態となる。
従って、本実施例によれば、例えば、マイクロフォン用緩衝材10の一面が装置部材30の内壁面上に載置されるだけといった場合に比べ、マイクロフォン用緩衝材10の装置部材30の内部における位置・形状は安定し、マイクロフォン用緩衝材10が装置部材30の内部でがたつくことは防止される。
その結果、本実施例によれば、マイクロフォン用緩衝材10のがたつきがこのように防止される分だけ、装置部材30や装置部材30を有する電子機器等からマイクロフォン3に伝わる振動(周囲雑音)がマイクロフォン用緩衝材10にて好適に減衰されることになる。
また、本実施例のマイクロフォン保持装置1では、切欠40,57を介して、装置部材30の内部に配置されたマイクロフォン3のリード線7を装置部材30の外部に容易に引き出せるので、リード線7を装置部材30の外部の接続端子等の部品に容易に接続できる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を取ることができる。
例えば、マイクロフォン用緩衝材10については、図3(a)〜(c)夫々に示す態様のものであっても良い。ここで、図3(a)〜(c)は、本発明が適用された他の実施例としてのマイクロフォン用緩衝材の縦断面図を示す図である。また、図3(a)〜(c)において、上記実施例のマイクロフォン用緩衝材10と同様の機能・構成を有する部分については、上記実施例のマイクロフォン用緩衝材10の場合と同様の符号を付してある。
まず、図3(a)に示すマイクロフォン用緩衝材100は、上記実施例のマイクロフォン用緩衝材10と同様に膠化体状樹脂からなるものであるが、フランジ部18の内部に、PA(ポリアミド)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PC(ポリカーボネート)等の合成樹脂からなる円環状の変位規制材102が埋設されたものである。
このように構成されたマイクロフォン用緩衝材100においては、内部に変位規制材102が埋設されている分だけ、当該マイクロフォン用緩衝材100の形状(特に、フランジ部18の形状)が安定し、当該マイクロフォン用緩衝材100の変形は所定の程度に制限されることになる。
従って、このマイクロフォン用緩衝材100を用いれば、このように形状が安定している分だけ、円筒状部36の上端面36aに対するフランジ部18の載置が容易に行えることとなる上、装置部材30の内部における当該マイクロフォン用緩衝材100の位置が安定することになる。
尚、上記においては、円環状の変位規制材102が埋設された場合について説明したが、マイクロフォン用緩衝材100の内部に埋設する変位規制材としては、円環状の形状以外の形状(例えば、粒子状、線状、板状の形状)のものであっても良いのは勿論であり、埋設する変位規制材の数も1個に限らず複数個であっても良い。そして、このように他の態様の変位規制材をマイクロフォン用緩衝材100に埋設する場合であっても、上記図3(a)に示された態様のマイクロフォン用緩衝材100の場合と略同様の効果が得られる。
次に、図3(b)に示すマイクロフォン用緩衝材200は、上記実施例のマイクロフォン用緩衝材10と同様に膠化体状樹脂からなるものであるが、上記実施例のマイクロフォン用緩衝材10が有するフランジ部18と異なる形状のフランジ部202を有するものである。
即ち、上記実施例のマイクロフォン用緩衝材10におけるフランジ部18は、柱状部12の側面の中程の箇所から環状に突出してなるものであったが、図3(b)のマイクロフォン用緩衝材200におけるフランジ部202は、柱状部12の側面の中程から上端にかけての箇所から環状に突出してなるものである。
また、図3(b)のマイクロフォン用緩衝材200は、その上下方向の長さが上記実施例のマイクロフォン用緩衝材10の上下方向の長さよりも長く、マイクロフォン用緩衝材200が装置部材30に収納された際には、図4に示すように、柱状部12の上面12a全体が天板部52の内壁面に接した状態となるよう構成されている。
ここで、図4は、収納部14にマイクロフォン3が収納されたマイクロフォン用緩衝材200を装置部材30の内部に収納した状態を示す縦断面図である。
尚、図4に示すマイクロフォン保持装置1’において、上記実施例のマイクロフォン保持装置1と同様の機能・構成を有する部分については、上記実施例のマイクロフォン保持装置1の場合と同様の符号を付してある。
図4に示す如く、この態様のマイクロフォン用緩衝材200が装置部材30の内部に収納された際には、マイクロフォン用緩衝材200の上下方向の長さが上述のように長いことから、マイクロフォン用緩衝材200の外壁面の一部分(フランジ部202の外壁面と、上面12a)は装置部材30の内壁面(天板部52及び円筒延出部54の内壁面と、上端面36a)に加圧されることになる。
従って、この態様のマイクロフォン用緩衝材200が収納されたマイクロフォン保持装置1’によれば、収納部14にマイクロフォン3が収納されたマイクロフォン用緩衝材200の外壁面の一部分が上述のように装置部材30の内壁面に加圧される分だけ、装置部材30や装置部材30を有する電子機器等で振動(周囲雑音)が生じた場合であっても、マイクロフォン用緩衝材200の装置部材30の内部における位置・形状は安定し、マイクロフォン用緩衝材200が装置部材30の内部でがたつくことは防止される。
よって、この態様のマイクロフォン保持装置1’によれば、マイクロフォン用緩衝材200のがたつきがこのように防止される分だけ、装置部材30や装置部材30を有する電子機器等からマイクロフォン3に伝わる振動(周囲雑音)がマイクロフォン用緩衝材200にて好適に減衰されることになる。
尚、この態様のマイクロフォン保持装置1’では、図4に示すように、マイクロフォン用緩衝材200の外壁面の一部分(フランジ部202の外壁面と、上面12a)が、装置部材30の内壁面(天板部52及び円筒延出部54の内壁面と、上端面36a)に加圧された際に、当該内壁面に沿う形状に変形される。
但し、この態様のマイクロフォン保持装置1’においても、上記実施例のマイクロフォン保持装置1の場合と同様、マイクロフォン用緩衝材200の下面12cの下方には、中空部38の下方領域38bがリード線7を配置するための空間(変形用空間に相当)として確保されているので、上記のようにマイクロフォン用緩衝材200の外壁面の一部分が装置部材30の内壁面に加圧され変形された場合であっても、マイクロフォン用緩衝材200の下方部分が当該空間に突出するように変形可能である。
従って、この態様のマイクロフォン保持装置1’においては、マイクロフォン用緩衝材200の外壁面の一部分が上述のように装置部材30の内壁面に加圧され変形された場合であっても、マイクロフォン用緩衝材200の開口部16a近傍部分が過度に変形されて当該部分をなす膠化体状樹脂にて開口部16aが閉じられた状態となることは防止される。
つまり、まず、装置部材30の内部への収納時にマイクロフォン用緩衝材200の外壁面の一部分が上述のように装置部材30の内壁面に加圧されると、マイクロフォン用緩衝材200の開口部16a近傍部分をなす膠化体状樹脂が変形し、当該部分をなす膠化体状樹脂にて開口部16aの内径が縮小される。
このとき、マイクロフォン用緩衝材200においては、このように開口部16aの内径が縮小される分だけ、マイクロフォン用緩衝材200の装置部材30への収納前に比べて、収納部14とマイクロフォン3(マイク本体5)との接触面積が増大されることになる。
従って、この態様のマイクロフォン保持装置1’においては、このように収納部14とマイクロフォン3(マイク本体5)との接触面積が増大されることになる分だけ、このような接触面積の増大がない場合よりも、装置部材30や装置部材30を有する電子機器等からマイクロフォン3に伝わる振動(周囲雑音)が、マイクロフォン用緩衝材200にて、より好適に減衰されることになる。
一方、この態様のマイクロフォン保持装置1’においても、マイクロフォン3による音声検知は、開口部16aを介して収納部14に入ってきた音声をピックアップ面たる上面5aに入力させることで行われる。
従って、上述のようにマイクロフォン用緩衝材200の開口部16a近傍部分をなす膠化体状樹脂が変形して、開口部16aの内径が縮小される場合であっても、開口部16a近傍部分をなす膠化体状樹脂の変形度合が、開口部16aが閉じられてしまう程になると、マイクロフォン用緩衝材200にて減衰させたい上記の振動(周囲雑音)だけでなく、マイクロフォン3に実際に検知させたい音声をもマイクロフォン3では検出し難くなってしまう。
但し、この態様のマイクロフォン保持装置1’においては、上述のように、マイクロフォン用緩衝材200の外壁面の一部分が装置部材30の内壁面に加圧された際に、マイクロフォン用緩衝材200の下方部分が突出するように変形できる変形用空間として、中空部38の下方領域38bが確保されている。
従って、この態様のマイクロフォン保持装置1’においては、上述のようにマイクロフォン用緩衝材200の外壁面の一部分が装置部材30の内壁面に加圧され変形された場合であっても、このときのマイクロフォン用緩衝材200の変形が、マイクロフォン用緩衝材200の開口部16a近傍部分をなす膠化体状樹脂の部分に集中して起きることは防止され、当該部分をなす膠化体状樹脂にて開口部16aが閉じられてしまうことは防止される。よって、この態様のマイクロフォン保持装置1’に収納されたマイクロフォン3に実際に検知させたい音声がマイクロフォン3にて検知され難くなることはない。
次に、図3(c)に示すマイクロフォン用緩衝材300は、上記実施例のマイクロフォン用緩衝材10と同様に膠化体状樹脂からなるものであるが、マイクロフォン用緩衝材300の外壁面たる上面12aに、PA(ポリアミド)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PC(ポリカーボネート)等の合成樹脂からなる変位規制板302が取り付けられたものである。
また、この態様のマイクロフォン用緩衝材300におけるフランジ部306は、上記のマイクロフォン用緩衝材200におけるフランジ部202と同様、柱状部12の側面の中程から上端にかけての箇所から環状に突出してなるものである。
変位規制板302の略中央の開口部16aに対応する部分には、外部から入ってくる音声が開口部16aを介してマイクロフォン3に入力できるように貫通穴302aが設けられている。貫通穴302aの内径は開口部16aの内径よりも大きくされている。
また、変位規制板302の下側(上面12a側)の面の部分には下方に突出する嵌合片303が設けられており、嵌合片303の下端近傍部分の側面には係合片304が設けられている。係合片304は、下端から上端に近づくほど嵌合片303の側面から長く突出した形状を有している。尚、嵌合片303及び係合片304は変位規制板302と同様の材料で構成されたものであり、変位規制板302と一体に成形されている。
ここで、マイクロフォン用緩衝材300に変位規制板302が取り付けられた状態にする手法は特定のものに限定されないが、例えば、二色射出成形法(いわゆる二色成形法)にて行うものであっても良い。
即ち、まず、嵌合片303と係合片304とを含んだ変位規制板302成形用の内部形状を有する金型内に、変位規制板302をなす合成樹脂であって溶融状態にあるものを射出し、当該合成樹脂を冷却・固化させることで、嵌合片303と係合片304とを含んだ変位規制板302を成形する。
次に、成形された変位規制板302を金型内の部分に配置したまま、金型の内部形状の拡大を行って、金型の内部形状をマイクロフォン用緩衝材300の形状に対応したものとする。
そして、金型内にマイクロフォン用緩衝材300をなす膠化体状樹脂であって溶融状態にあるものを射出し、当該膠化体状樹脂を冷却・固化させることで、図3(c)に示すように、マイクロフォン用緩衝材300の上面12aに変位規制板302が取り付けられた状態にする。
このとき、変位規制板302から突出する嵌合片303は、マイクロフォン用緩衝材300を上下に貫通する嵌合穴305を貫通し、係合片304は嵌合穴305を下側に通過した位置に配置された状態になる。従って、変位規制板302が上面12aに当接して配置された状態が確実に維持されることになる。
尚、このマイクロフォン用緩衝材300は、金型の固定側と移動側とを上下から合わせてなる金型にて成形される。
そして、マイクロフォン用緩衝材300の部分のうち、開口部16aの部分については、上側に配置された金型の部分より下方に突出した突出片(図示省略)を貫通穴302aと開口部16aに相当する部分に配置させ、溶融状態の膠化体状樹脂を射出した際に貫通穴302aと開口部16aの部分に膠化体状樹脂が行き渡らないようにすることで、成形が可能とされる。
ここで、貫通穴302aの内径が開口部16aの内径よりも大きくされているのは、マイクロフォン用緩衝材300の成形完了後に、貫通穴302aと開口部16aに相当する部分に配置されていた突出片が好適に貫通穴302aと開口部16aの部分から引き抜かれるようにするためである。
また、マイクロフォン用緩衝材300の部分のうち、収納部14と開口部16bの部分については、下側に配置された金型の部分より上方に突出した突出片(図示省略)を収納部14と開口部16bに相当する部分に配置させ、溶融状態の膠化体状樹脂を射出した際に収納部14と開口部16bの部分に膠化体状樹脂が行き渡らないようにすることで、成形が可能とされる。
そして、収納部14と開口部16bの部分に配置されたこの突出片については、マイクロフォン用緩衝材300の成形完了後、マイクロフォン用緩衝材300の有する粘弾性を利用することで、収納部14と開口部16bの部分から引き抜かれる。
つまり、当該突出片のうち収納部14の部分に配置されていた部分が開口部16bを通過する際には、マイクロフォン用緩衝材300をなす膠化体状樹脂が有する粘弾性により、当該突出片の部分に対応する形状にマイクロフォン用緩衝材300の開口部16b近傍部分が変形されることから当該突出片の引き抜きは可能とされる。
そして、このように構成されたマイクロフォン用緩衝材300においては、上面12aに変位規制板302が取り付けられている分だけ、当該マイクロフォン用緩衝材300の形状は安定し、当該マイクロフォン用緩衝材300の変形は所定の程度に制限されることになる。
従って、このマイクロフォン用緩衝材300を用いれば、このように形状が安定している分だけ、円筒状部36の上端面36aに対するフランジ部306の載置が容易に行えることとなる上、装置部材30の内部における当該マイクロフォン用緩衝材300の位置が安定することになる。
また、このマイクロフォン用緩衝材300においては、上記のように、係合片304が嵌合穴305を下側に通過した位置に配置されている。
従って、円筒状部36(中空部38の内壁面)における係合片304に対応する箇所に係合片304を嵌合できるよう被係合部(図示省略)を設ければ、マイクロフォン用緩衝材300の柱状部12の下端部分を中空部38に嵌挿した際に、係合片304と被係合部とを嵌合することで、マイクロフォン用緩衝材300を装置本体部32に対して安定して位置決めできることになる。
尚、上記においては、上面12aに取り付けられる変位規制板302について説明したが、マイクロフォン用緩衝材300の外壁面のうち上面12a以外の部分に上記と同様の変位規制板が取り付けられるよう構成しても良いのは勿論である。そして、このように上面12a以外の部分に変位規制板を取り付けるよう構成する場合であっても、上記図3(c)に示された態様のマイクロフォン用緩衝材300の場合と略同様の効果が得られる。
実施例のマイクロフォン保持装置を構成する各部品を示す斜視図である。 実施例のマイクロフォン保持装置が組み立てられた状態を示す縦断面図である。 他の実施例としてのマイクロフォン用緩衝材の縦断面図を示す図である。 他の実施例のマイクロフォン保持装置が組み立てられた状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1,1’…マイクロフォン保持装置、3…マイクロフォン、5…マイク本体、5a…上面、7…リード線、10,100,200,300…マイクロフォン用緩衝材、14…収納部、16a,16b…開口部、18,202,306…フランジ部、30…装置部材、36a…上端面、38b…下方領域、40,57…切欠、102…変位規制材、302…変位規制板

Claims (11)

  1. マイクロフォンを収納可能な収納部を内部に有し、該収納部に収納されたマイクロフォンと該マイクロフォンが配置される部材との間に介在することで、前記部材から前記マイクロフォンに伝わる振動を抑制するよう構成された、膠化体状樹脂からなるマイクロフォン用緩衝材であって、
    前記収納部に対して前記マイクロフォンを嵌入するための開口部を少なくとも1つ備えており、該開口部の内径が前記マイクロフォンの外径よりも小さく構成されたことを特徴とするマイクロフォン用緩衝材。
  2. 前記開口部のうちの1つは、前記マイクロフォンが前記収納部に嵌入された際に、前記マイクロフォンの音声検知用のピックアップ面に面して配置されることを特徴とする請求項1に記載のマイクロフォン用緩衝材。
  3. 当該マイクロフォン用緩衝材の内部には、当該マイクロフォン用緩衝材の変形を所定の程度に制限するための変位規制材が埋設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマイクロフォン用緩衝材。
  4. 当該マイクロフォン用緩衝材の外壁面には、当該マイクロフォン用緩衝材の変形を所定の程度に制限するための変位規制板が取り付けられたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のマイクロフォン用緩衝材。
  5. 当該マイクロフォン用緩衝材は、当該マイクロフォン用緩衝材の外壁面に突設されてなるフランジ部であって、当該マイクロフォン用緩衝材を前記部材の部分に載置させるためのフランジ部を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のマイクロフォン用緩衝材。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載のマイクロフォン用緩衝材と、 前記マイクロフォン用緩衝材の前記収納部に収納されたマイクロフォンと、
    前記マイクロフォン用緩衝材を収納する装置部材と、を備えたことを特徴とするマイクロフォン保持装置。
  7. 前記マイクロフォン用緩衝材は、当該マイクロフォン用緩衝材の外壁面に突設されてなるフランジ部を有し、
    前記装置部材は、前記装置部材の内部に前記フランジ部を載置するための載置部を有することを特徴とする請求項6に記載のマイクロフォン保持装置。
  8. 前記収納部に前記マイクロフォンが収納された前記マイクロフォン用緩衝材が前記装置部材の内部に収納された際に、前記マイクロフォン用緩衝材の外壁面の少なくとも一部分が前記装置部材の内壁面に加圧されるよう構成されたことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のマイクロフォン保持装置。
  9. 前記収納部に前記マイクロフォンが収納された前記マイクロフォン用緩衝材が前記装置部材の内部に収納され、前記マイクロフォン用緩衝材の外壁面の少なくとも一部分が前記装置部材の内壁面に加圧された際に、前記マイクロフォン用緩衝材の一部分が前記装置部材の内部で突出するように変形できる空間として構成された変形用空間が前記装置部材の内部に設けられたことを特徴とする請求項8に記載のマイクロフォン保持装置。
  10. 前記マイクロフォン用緩衝材は、前記装置部材の内部に収納された際に、前記装置部材の内壁面によって挟持されることを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれかに記載のマイクロフォン保持装置。
  11. 前記装置部材には、前記マイクロフォンが有するリード線を前記装置部材の内部から外部に出して配置するための切欠が設けられたことを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれかに記載のマイクロフォン保持装置。
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