JP2006269220A - 冷却装置及び電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の温度分布が不均一になるのを抑制し得る冷却装置、及びそれを備えた電源装置を提供する。
【解決手段】電池1を収容する第1のケース2と、第1のケース2を収容する第2のケース3と、第1のケース2内に第1の冷媒12を循環させるための第1の冷却ファン4と、第2のケース3内に第2の冷媒13を循環させるための第2の冷却ファン6とを備えた冷却装置を用いる。第1のケース2には、第1のケース2の内面と電池1の外面との間に第1の冷媒12の流路となる隙間2aが形成されるように、電池1を収容しておく。第2のケース3には、第2のケース3の内面と第1のケース2の外面との間に第2の冷媒13の流路となる隙間3aが形成されるように、第1のケース2を収容しておく。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に代表される、走行用の電池を搭載した車両においてその電池を冷却する冷却装置、及びそれを備えた電源装置に関する。
近年、省エネルギー、エネルギー・リサイクルの観点から、充電及び放電が可能な二次電池がエネルギー貯蔵手段として注目され、種々の分野で利用されている。例えば、動力源としてエンジンとモータとを搭載したハイブリッド自動車は、駆動用モータへの電力供給手段として二次電池を備えている。この二次電池においては、車両の走行状況に応じて、充電又は放電が行われる。
また、一般に、二次電池は、電気エネルギーを化学エネルギーに変換して貯蔵し、必要な時に貯蔵した化学エネルギーを電気エネルギーに変換して、これを外部に供給する。但し、二次電池においてエネルギー変換時の変換効率は100%とならず、変換されなかったエネルギーは充放電時に熱となって放出され、これにより二次電池は発熱する。また、二次電池は、化学反応を利用して充電及び放電をおこなうため、温度依存性が大きいという特性を備えている。特に、二次電池において、充放電効率や寿命特性は温度の影響を大きく受ける。
更に、ハイブリッド自動車に搭載される電源装置のように、多数の二次電池(単電池)が接続されて組電池が構成されている場合は、発熱量が大きくなることから、温度管理は重要である。このため、従来から、組電池には冷却システムが付与されている。冷却システムは、組電池を構成する各二次電池の温度の上昇を抑制すると共に、各二次電池の温度を適切な範囲に保持する。
このような冷却システムとしては、ファンによって組電池に向けて送風することで、組電池を構成する各単電池を冷却するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特に、特許文献1に開示の冷却システムにおいては、各単電池の温度と組電池の周囲の温度(環境温度)とに応じて冷却ファンを制御することによって、単電池間の温度のばらつきの抑制も図っている。
また、組電池を収容する電池ケースに冷却構造を付与することによって、外部からの熱に対する断熱性や内部で発生した熱の放熱性を高めることも提案されている(例えば、特許文献2〜4参照)。例えば、特許文献2は、外部と連通する通気窓を備えた空間を電池ケースに設けることによって放熱性を高めた冷却構造を開示している。また、特許文献3は、単電池の積層体に断熱性の高いプレートを取り付け、このプレートによって外気の影響を少なくして、冷却効率を高めた冷却構造を開示している。更に、特許文献4は、ケースの内部に耐熱性及び断熱性を有する粒子を充填し、ケース内部を真空引きすることによって耐熱性及び断熱性を高めた燃料電池の冷却構造を開示している。
特開2000−36327号公報(第2図) 特開平7−142046号公報 特開2002−203527号公報 特開2002−160903号公報
ところで、外部からの局所的な熱放射によって、組電池を構成する単電池間に温度のばらつきが生じ、それによって組電池に不均一な温度分布が生じることがある。このような状態を放置すると、組電池全体の性能が低下するため、組電池の温度分布が均一になるよう各単電池を適切な温度に管理することが求められている。
しかしながら、上述した冷却システムや冷却構造は、組電池の不均一な温度分布を修正する手段まで備えておらず、このような場合、組電池を構成する全ての単電池を適切な温度に管理することは困難である。
一方、例えば、上述した冷却システムにおいて、単電池毎に冷媒の流量を調整するようにすれば、組電池に不均一な温度分布が発生しても、それを修正できると考えられる。しかし、この場合は、部品点数が増加し、又制御系が複雑化するため、冷却システム、ひいては電源装置のコストを増大させてしまう。
また、断熱性の材料を用いた冷却構造においては、長期間が経過したときに、断熱性の材料が腐食するという問題や、断熱性能が低下するという問題がある。
本発明の目的は、上記問題を解消し、電池の温度分布が不均一になるのを抑制し得る冷却装置、及びそれを備えた電源装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における冷却装置は、電池を収容する第1のケースと、前記第1のケースを収容する第2のケースと、前記第1のケース内に第1の冷媒を循環させるための第1の冷却ファンと、前記第2のケース内に第2の冷媒を循環させるための第2の冷却ファンとを備え、前記第1のケースは、前記第1のケースの内面と前記電池の外面との間に前記第1の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記電池を収容し、前記第2のケースは、前記第2のケースの内面と前記第1のケースの外面との間に前記第2の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記第1のケースを収容していることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明における電源装置は、電池と、前記電池を収容する第1のケースと、前記第1のケースを収容する第2のケースと、前記第1のケース内に第1の冷媒を循環させるための第1の冷却ファンと、前記第2のケース内に第2の冷媒を循環させるための第2の冷却ファンとを備え、前記第1のケースは、前記第1のケースの内面と前記電池の外面との間に前記第1の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記電池を収容し、前記第2のケースは、前記第2のケースの内面と前記第1のケースの外面との間に前記第2の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記第1のケースを収容していることを特徴とする。
以上のように、本発明の冷却装置及び電源装置は、電池を収容する第1のケースと、第1のケースを収容する第2のケースとを備えている。本発明において、電池は二重構造のケースに収容されている。また、各ケースの内部はそれぞれ冷媒によって冷却されている。
このため、予期せぬ外部環境の変化等によって局所的な熱放射を受けた場合、外側の第2のケースには不均一な温度分布が生じるが、局所的な熱放射による熱量の全部又は大半は、第2のケースを循環する第2の冷媒に吸収される。よって、内側の第1のケースは局所的な熱放射の影響を殆ど受けず、第1のケースに不均一な温度分布が生じるのは抑制される。また、この結果、第1のケース内を循環する第1の冷媒も局所的な熱放射の影響を殆ど受けないため、電池は第1の冷媒によって均一に冷却され、電池の温度分布が不均一になるのは抑制される。
本発明における冷却装置は電池を収容する第1のケースと、前記第1のケースを収容する第2のケースと、前記第1のケース内に第1の冷媒を循環させるための第1の冷却ファンと、前記第2のケース内に第2の冷媒を循環させるための第2の冷却ファンとを備え、前記第1のケースは、前記第1のケースの内面と前記電池の外面との間に前記第1の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記電池を収容し、前記第2のケースは、前記第2のケースの内面と前記第1のケースの外面との間に前記第2の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記第1のケースを収容していることを特徴とする。
また、本発明における電源装置は、電池と、前記電池を収容する第1のケースと、前記第1のケースを収容する第2のケースと、前記第1のケース内に第1の冷媒を循環させるための第1の冷却ファンと、前記第2のケース内に第2の冷媒を循環させるための第2の冷却ファンとを備え、前記第1のケースは、前記第1のケースの内面と前記電池の外面との間に前記第1の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記電池を収容し、前記第2のケースは、前記第2のケースの内面と前記第1のケースの外面との間に前記第2の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記第1のケースを収容していることを特徴とする。
上記本発明における冷却装置及び電源装置は、前記第1の冷媒を前記第1のケース内部に導入するための第1の導入流路と、循環後の前記第1の冷媒を排出するための第1の排出流路と、前記第2の冷媒を前記第2のケース内部に導入するための第2の導入流路と、循環後の前記第2の冷媒を排出するための第2の排出流路とを更に備えていても良い。
この場合、前記第1の排出流路と前記第2の導入流路とを連結する第1の連結流路と、前記第1の連結流路を介した前記第2の導入流路への前記第1の冷媒の流入を阻止または許容する第1の流路切替手段とを更に有する態様とするのが好ましい。また、前記第2の排出流路と前記第1の導入流路とを連結する第2の連結流路と、前記第2の連結流路を介した前記第1の導入流路への前記第2の冷媒の流入を阻止または許容する第2の流路切替手段とを更に有する態様とするのも好ましい。これらの態様とした場合は、冷媒の効率的な利用を図ることができる。
また、上記本発明における冷却装置及び電源装置においては、前記電池が、複数の単電池を有する組電池であっても良い。本発明における冷却装置及び電源装置は、第1のケースに収容される電池が、複数の単電池を備えた組電池であっても温度分布が不均一になるのを抑制できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における冷却装置及び電源装置について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1における冷却装置及び電源装置の概略構成を示す構成図である。図2は、本発明の実施の形態1における冷却装置及び電源装置の具体的な外観を示す斜視図である。
図1に示すように、電源装置は、複数の電池1と冷却装置とを備えている。本実施の形態1において、各電池1は、ケース内に単セルを収容して構成された電池であっても良いし、ケース内に複数のセルを収容して構成された電池であっても良い。どちらの電池であっても、ケース外面には、一対の正極端子及び負極端子が備えられる。また、各電池1は、ニッケル水素蓄電池またはリチウムイオン蓄電池である。電源装置は、ハイブリッド自動車等の車両に搭載されることを目的とした電源装置である。
また、図1及び図2に示すように、冷却装置は、複数の電池1を収容する第1のケース2と、第1のケース2を収容する第2のケース3と、第1の冷却ファン4と、第2の冷却ファン6とを備えている。第1の冷却ファン4は、第1のケース2内に第1の冷媒12を循環させ、第2の冷却ファン6は、第2のケース3内に第2の冷媒13を循環させる。なお、本実施の形態1において、第1の冷媒12と第2の冷媒13とは同一の物質であっても良いし、異なる物質であっても良い。
更に、図1に示すように、第1のケース2は、第1のケース2の内面と電池1の外面との間に第1の冷媒12の流路となる隙間2aが形成されるように、電池1を収容している。また、第2のケース3は、第2のケース3の内面と第1のケース2の外面との間に第2の冷媒13の流路となる隙間3aが形成されるように、第1のケース2を収容している(図2参照)。
本実施の形態1において、複数の電池1は、隣接する電池間に隙間2bが形成されるように配置されている。また、第1のケース2には、第1の冷媒12を第1のケース2内部に導入するための第1の導入流路8と、循環後の第1の冷媒12を排出するための第1の排出流路9とが接続されている(図2参照)。更に、第2のケース3には、第2の冷媒13を第2のケース3内部に導入するための第2の導入流路10と、循環後の第2の冷媒13を排出するための第2の排出流路11とが接続されている(図2参照)。
また、本実施の形態1では、第1の冷却ファン4は、第1の導入流路8上に設けられ、モータ5によって駆動されている。第2の冷却ファン6は、第2の導入流路10上に設けられ、モータ7によって駆動されている。なお、第1の冷却ファン4は、第1の排出流路9上に設けられていても良い。同様に、第2の冷却ファン6は、第2の排出流路11上に設けられていても良い。
更に、本実施の形態1では、冷却装置は、制御装置20を備え、制御装置20によって第1の冷却ファン4及び第2の冷却ファン6の制御を行っている。制御装置20は、各電池1の温度(電池温度)と電池1の周囲の温度(環境温度)とに応じて、第1の冷却ファン4及び第2の冷却ファン6それぞれのファン速度を多段階に切り替えている(例えば、「LOW」、「MIDDLE」、「HIGH」)。また、制御装置20は、演算部21、記憶部22、電池温度検出部23、環境温度検出部24、第1のモータ駆動部25、及び第2のモータ駆動部26を備えている。
電池温度検出部23は、各電池1に取り付けられた各温度センサ27からの信号に基づいて電池温度を検出し、各電池1の電池温度を特定する信号を演算部21に出力している。また、環境温度検出部24は、第1のケース2の導入口付近に配置された温度センサ28からの信号に基づいて、第1の冷媒12の循環前の温度を検出し、この検出した温度を特定する信号を演算部21に出力している。なお、本実施の形態1では、この検出した温度が環境温度となる。
演算部21は、電池温度検出部23によって検出された各電池温度から、最も高い温度(電池最高温度)及び最も低い温度(電池最低温度)を抽出する。また、演算部21は、電池最高温度と電池最低温度の差を算出する。記憶部22は、第1の冷却ファン4及び第2の冷却ファン6それぞれについての適切なファン速度を特定するテーブルを格納している。また、本実施の形態1において、テーブルは、電池最高温度、電池最低温度、及びこれらの差に基づいて適切なファン速度を特定している。従って、演算部21は、電池最高温度、電池最低温度及びこれらの差を記憶部22に格納されたテーブルに照らし合わせ、第1の冷却ファン4及び第2の冷却ファン6それぞれの現在のファン速度が適切であるかどうか判定する。
演算部21は、第1の冷却ファン4及び第2の冷却ファン6の一方または両方について、ファン速度が適切でないと判定した場合は、検出された電池温度に対して適切なファン速度を選択する。更に、演算部21は、第1の冷却ファン4について適切でないと判定した場合は第1のモータ駆動部25に、第2の冷却ファン6について適切でないと判定した場合は第2のモータ駆動部26に、選択したファン速度に対応する電圧を指示する。
また、演算部21は、環境温度検出部24によって検出された環境温度と電池最高温度及び電池最低温度との比較も行っている。比較の結果、環境温度が電池最高温度よりも高い場合は、第1の冷却ファン4を駆動すると却って電池温度が高くなるため、第1のモータ駆動部25にモータ5を停止するよう指示する。更に、演算部21は、電池最低温度が電池1の機能を発揮し得ない程の低温であるときも、第1のモータ駆動部25にモータ5を停止するよう指示する。
第1のモータ駆動部25は、演算部21の指示に応じてモータ5に印加する電圧を多段階に切り替え、第1の冷却ファン4のファン速度を段階的に調整する。また、第2のモータ駆動部26は、演算部21の指示に応じてモータ7に印加する電圧を多段階に切り替え、第2の冷却ファン6のファン速度を段階的に調整する。
このように、本実施の形態1において、制御装置20は、電池1の電池温度や環境温度に基づいて、第1の冷却ファン4及び第2の冷却ファン6のファン速度を設定し、第1のケース2及び第2のケース3に適切な量の冷媒を供給する。よって、電池1は適切な温度に維持される。
また、予期せぬ外部環境の変化等によって局所的な熱放射を受けた場合、外側の第2のケース3には不均一な温度分布が生じるが、局所的な熱放射による熱量の全部又は大半は第2の冷媒13に吸収される。よって、内側の第1のケース2は局所的な熱放射の影響を殆ど受けず、第1のケース2に不均一な温度分布が生じるのは抑制される。また、この結果、第1のケース2内を循環する第1の冷媒12も局所的な熱放射の影響を殆ど受けないため、各電池1は第1の冷媒12によって均一に冷却され、複数の電池1で構成された組電池の温度分布が不均一になるのは抑制される。
ここで、図1及び図2に示すように、第2のケース3上に点A、B、Cを設定し、各点の温度(TA、TB、TC)が外部の熱源によって異なる場合(TA<TB<TC)の冷却装置による冷却効果について、図3を用いて説明する。なお、第1のケース2上の点A´、B´、C´は、第1のケース2上において、点A、B、Cを通る各法線と交差する点である。
図3は、本発明の実施の形態1における冷却装置を用いた場合の冷却効果を示す図であり、図3(a)は第1のケースと第2のケースとの間に断熱材を充填した場合の冷却効果を示し、図3(b)は図1及び図2に示す冷却装置の冷却効果を示している。
一般に、断熱材の熱伝導度は、断熱材の材質と厚みとによって決定される。よって、図3(a)に示すように、第2のケース3上の点A、B、Cの温度(TA、TB、TC)が異なる場合は、第1のケース2上の点A´、B´、C´の温度(TA´、TB´、TC´)も異なる。よって、第2のケース3に不均一な温度分布が生じた場合は、第1のケース2にも不均一な温度分布が生じてしまう。
一方、冷媒が吸収する外部からの熱量をQ、冷媒の比熱をCpR、冷媒の比重をGR、冷媒の流量をVR、冷媒が吸熱区間に入った時の温度をTRA、冷媒が吸熱区間を出た時の温
度をTRCとすると、冷媒が吸収する熱量Qは下記式(1)によって表される。
Q=CpR・GR・VR・(TRA−TRC) ・・・(1)
従って、第2の冷媒13が第1のケース2と第2のケース3との間を移動すると、熱エネルギーは第2の冷媒13に吸収される。このため、図3(b)に示すように、点A´、B´、C´の各点間の温度差は小さくなる。つまり、本実施の形態における図1及び図2に示す冷却装置によれば、第2のケース3に不均一な温度分布が生じても、第1のケース2においては不均一な温度分布の発生が抑制される。また、従来のように、隙間に断熱材を充填したり、第1のケース2や第2のケース3を断熱性の高い材料で形成したりしなくても、第1のケース2に不均一な温度分布が発生するのは抑制される。
また、上記式(1)において、冷媒の比熱をCpRと冷媒の比重をGRとは定数である。よって、冷媒の流量VRを大きくすれば、熱量Qを吸収するために必要な冷媒自身の温度
上昇(TRA−TRC)を小さくすることができる。このことから、本実施の形態1においては、第2の冷媒の流量は可能な限り大きな値に設定するのが好ましく、この場合、第2のケース3の表面の温度分布に関係なく、第1のケース2の表面の温度分布の均一化を図ることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における冷却装置及び電源装置について、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の実施の形態2における冷却装置及び電源装置の概略構成を示す構成図である。
図2に示すように、本実施の形態2においては、冷却装置は、実施の形態1と異なり、第1の排出流路9と第2の導入流路10とを連結する第1の連結流路33と、第2の排出流路11と第1の導入流路8とを連結する第2の連結流路34とを備えている。また、第1の冷媒12と第2の冷媒13とは同一の物資である。
また、第2の導入流路10と第1の連結流路33との連結点には、第2の導入流路10又は第1の連結流路33を遮蔽する切替ダンパ35が設けられている。第1の排出流路9と第1の連結流路33との連結点には、第1の排出流路9又は第1の連結流路33を遮蔽する切替ダンパ36が設けられている。切替ダンパ35及び36は、第1の連結流路33を介した第2の導入流路10への第1の冷媒12の流入を阻止又は許可する流路切替手段として機能している。
更に、第1の導入流路8と第2の連結流路34との連結点には、第1の導入流路8又は第2の連結流路34を遮蔽する切替ダンパ37が設けられている。第2の排出流路11と第2の連結流路34との連結点には、第2の排出流路11又は第2の連結流路34を遮蔽する切替ダンパ38が設けられている。切替ダンパ37及び38は、第2の連結流路34を介した第1の導入流路8への第2の冷媒13の流入を阻止又は許可する流路切替手段として機能している。
また、制御装置30は、第1の切替ダンパ制御部31と、第2の切替ダンパ制御部32とを備えている。第1の切替ダンパ制御部31は、演算部21の指示に応じて切替ダンパ35及び36にフラップの角度を指示している。また、第2の切替ダンパ駆動部32は、演算部21の指示に応じて切替ダンパ38及び39にフラップの角度を指示している。
更に、本実施の形態2においては、第1のケース2の排出口付近、第2のケース3の導入口付近、第2のケース3の排出口付近にも、それぞれ温度センサ39、40及び41が配置されている。本実施の形態2では、環境温度検出部24は、第1のケース2の導入口付近の温度に加え、第1のケース2の排出口付近、第2のケース3の導入口付近、第2のケース3の排出口付近の温度も、環境温度として検出している。また、環境温度検出部24は、これらの温度を特定する信号も演算部21に出力している。
演算部21は、第1のケース2の導入口付近及び排出口付近の温度、第2のケース3の導入口付近及び排出口付近の温度、及び各電池1の電池温度に基づいて、切替ダンパ35〜38のフラップの角度を決定している。また、上述したように、演算部21は、決定したフラップの角度を第1の切替ダンパ制御部31と第2の切替ダンパ制御部32とに指示する。
ここで、切替ダンパ35〜38の制御について説明する。例えば、電池1の熱負荷及び第2のケース3の外部からの熱負荷が共に小さく、第1のケース2と第2のケース3との両方を通過しても冷媒の温度上昇が殆ど無いような場合を考える。このような場合、第1の冷媒12が第1の連結流路33を介して第2の導入流路10に流入し、第2の冷媒13が第2の連結流路34を介して第1の導入流路8に流入するのが好ましい。よって、演算部21は、切替ダンパ35が第2の導入流路10を遮蔽し、切替ダンパ36が第1の排出流路9を遮蔽し、切替ダンパ37が第1の導入流路8を遮蔽し、切替ダンパ38が第2の排出流路11を遮蔽するよう、第1の切替ダンパ制御部31及び第2の切替ダンパ制御部32に各切替ダンパのフラップの角度を指示する。
一方、電池1の熱負荷及び第2のケース3の外部からの熱負荷が共に非常に大きい場合は、第1のケース2及び第2のケース3を通過する冷媒の温度は大きく上昇するため、第1のケース2及び第2のケース3の両方において流入する冷媒の温度を低温にする必要がある。従って、このような場合は第1の冷媒12が第1の連結流路33を介して第2の導入流路10に流入せず、第2の冷媒13も第2の連結流路34を介して第1の導入流路8に流入しないのが好ましい。よって、演算部21は、切替ダンパ35及び切替ダンパ36が第1の連結流路33を遮蔽し、切替ダンパ37及び切替ダンパ38が第2の連結流路34を遮蔽するよう、第1の切替ダンパ制御部31及び第2の切替ダンパ制御部32に各切替ダンパのフラップの角度を指示する。
また、特に、第2のケース3の外部からの熱負荷により、第2のケース3から排出された冷媒が、電池1の冷却に使用できない程高温になる場合がある。このような場合は、第1の冷媒12は第1の連結流路33を介して第2の導入流路10に流入し、第2の冷媒13は第2の連結流路34を介して第1の導入流路8に流入しないのが好ましい。よって、演算部21は、切替ダンパ35が第2の導入流路10を遮蔽し、切替ダンパ36が第1の排出流路9を遮蔽し、切替ダンパ37及び切替ダンパ38が第2の連結流路34を遮蔽するよう、第1の切替ダンパ制御部31及び第2の切替ダンパ制御部32に各切替ダンパのフラップの角度を指示する。
一方、特に、電池1の熱負荷により、第1のケース2から排出された冷媒が、電池1の冷却に使用できない程高温になる場合がある。このような場合に、冷媒を第2のケース3に流入させると、第1のケース2を更に外からも温めてしまうこととなる。よって、このような場合は、第1の冷媒12は第1の連結流路33を介して第2の導入流路10に流入せず、第2の冷媒13が第2の連結流路34を介して第1の導入流路8に流入するのが好ましい。よって、演算部21は、切替ダンパ35及び切替ダンパ36が第1の連結流路33を遮蔽し、切替ダンパ37が第1の導入流路8を遮蔽し、切替ダンパ38が第2の排出流路11を遮蔽するよう、第1の切替ダンパ制御部31及び第2の切替ダンパ制御部32に各切替ダンパのフラップの角度を指示する。
以上のように本実施の形態2における冷却装置及び電源装置によれば、最適な温度の冷媒を供給する車両側の装置の稼働率を最小限に抑える事が可能となる。また、冷却ファン4及び6の消費電力を削減することもできる。
本発明における冷却装置及び電源装置は、ハイブリッド自動車に代表される、走行用の電池を搭載した車両に搭載可能であり、産業上の利用可能性を備えている。
本発明の実施の形態1における冷却装置及び電源装置の概略構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態1における冷却装置及び電源装置の具体的な外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における冷却装置を用いた場合の冷却効果を示す図であり、図3(a)は第1のケースと第2のケースとの間に断熱材を充填した場合の冷却効果を示し、図3(b)は図1及び図2に示す冷却装置の冷却効果を示している。 本発明の実施の形態2における冷却装置及び電源装置の概略構成を示す構成図である。
符号の説明
1 電池(単電池)
2 第1のケース
2a 第1のケースと電池との間に形成された隙間
2b 電池間に形成された隙間
3 第2のケース
3a 第2のケースと第1のケースとの間に形成された隙間
4 第1の冷却ファン
5 モータ
6 第2の冷却ファン
7 モータ
8 第1の導入流路
9 第1の排出流路
10 第2の導入流路
11 第2の排出流路
12 第1の冷媒
13 第2の冷媒
14 電池ケースの排気口
20、30 制御装置
21 演算部
22 記憶部
23 電池温度検出部
24 環境温度検出部
25 第1のモータ駆動部
26 第2のモータ駆動部
27、28、39、40、41 温度センサ
31 第1の切替ダンパ制御部
32 第2の切替ダンパ制御部
33 第1の連結流路
34 第2の連結流路
35、36、37、38 切替ダンパ

Claims (6)

  1. 電池を収容する第1のケースと、前記第1のケースを収容する第2のケースと、前記第1のケース内に第1の冷媒を循環させるための第1の冷却ファンと、前記第2のケース内に第2の冷媒を循環させるための第2の冷却ファンとを備え、
    前記第1のケースは、前記第1のケースの内面と前記電池の外面との間に前記第1の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記電池を収容し、
    前記第2のケースは、前記第2のケースの内面と前記第1のケースの外面との間に前記第2の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記第1のケースを収容していることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記第1の冷媒を前記第1のケース内部に導入するための第1の導入流路と、循環後の前記第1の冷媒を排出するための第1の排出流路と、前記第2の冷媒を前記第2のケース内部に導入するための第2の導入流路と、循環後の前記第2の冷媒を排出するための第2の排出流路とを更に有する請求項1記載の冷却装置。
  3. 前記第1の排出流路と前記第2の導入流路とを連結する第1の連結流路と、前記第1の連結流路を介した前記第2の導入流路への前記第1の冷媒の流入を阻止または許容する第1の流路切替手段とを更に有する請求項2に記載の冷却装置。
  4. 前記第2の排出流路と前記第1の導入流路とを連結する第2の連結流路と、前記第2の連結流路を介した前記第1の導入流路への前記第2の冷媒の流入を阻止または許容する第2の流路切替手段とを更に有する請求項2または3に記載の冷却装置。
  5. 前記電池が、複数の単電池を有する組電池である請求項1〜4のいずれかに記載の冷却装置。
  6. 電池と、前記電池を収容する第1のケースと、前記第1のケースを収容する第2のケースと、前記第1のケース内に第1の冷媒を循環させるための第1の冷却ファンと、前記第2のケース内に第2の冷媒を循環させるための第2の冷却ファンとを備え、
    前記第1のケースは、前記第1のケースの内面と前記電池の外面との間に前記第1の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記電池を収容し、
    前記第2のケースは、前記第2のケースの内面と前記第1のケースの外面との間に前記第2の冷媒の流路となる隙間が形成されるように、前記第1のケースを収容していることを特徴とする電源装置。
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