JP2006268757A - 化学製品購買管理システム、化学製品購買管理装置、化学製品購買管理方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

化学製品購買管理システム、化学製品購買管理装置、化学製品購買管理方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】化学製品を組成する成分(化学物質)の有害/危険性を定量的に把握して、化学製品の購入を管理することのできる化学製品購買管理システムを提供する。
【解決手段】化学製品を組成する成分(化学物質)の有害/危険性を、複数の評価項目に基づき指標化しハザードポイントとして求め、このハザードポイントを化学物質の個々の取扱量に基づき重み付けしてリスクポイントとして算出する。そして、各々使用する化学製品についてリスクポイントの累積値を監視し、この累積値が化学製品毎に予め設定された所定値に達したときには、それに替わる代替製品(製品名81)を購入単位あたりのリスクポイント83、及び単位重量あたりのリスクポイント84とともにリストアップしてユーザに提示するようにした。
【選択図】 図13

Description

この発明は、化学製品を組成する成分(化学物質)の有害/危険性を定量的に把握して化学製品の購入を管理するシステムに適用して好適な化学製品購買管理システム、化学製品購買管理装置、化学製品購買管理方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
近年、環境問題に対する取り組みが地球規模で高まっている。我が国においても、例えば化学物質管理促進法(いわゆるPRTR(Pollutant Release and Transfer Register )法により、各事業者は、自身が取り扱っている定められた化学物質の土壌や大気や水域への排出量や廃棄物の移動量等の情報を所定の公的機関へ届け出る義務がある。このように、化学物質に関する社会の関心が高まる中、使用する化学物質の有害/危険性を管理する重要性が増してきている。
このような要求に対して、従来では化学製品の購入データを元に個々の化学物質に関するデータを収集、積算することで、化学物質の取扱量を管理する化学物質管理システムが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2000−137747号公報 特開2002−157661号公報
しかしながら、上記の各特許文献に記載の構成では、化学物質の個々の取扱量を把握することしかできず、化学物質の有害/危険性を定量的に把握してそれらのリスクの大きさを各化学物質(化学製品)間で比較することはできなかった。このため、化学製品の購入時に各製品間でリスクの大小を的確に把握して購入することはできなかった。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、化学製品を組成する成分(化学物質)の有害/危険性を定量的に把握して、化学製品の購入を管理することのできる化学製品購買管理システム、化学製品購買管理装置、化学製品購買管理方法、プログラム及び記憶媒体を提供することにある。
上記の目的を達成するため、この発明の第1の態様は、データベースを用いて化学物質の取扱量を管理し、化学製品の購入を管理する化学製品購買管理システムであって、前記化学製品を組成する化学物質の有害/危険性を複数の評価項目に基づいて指標化しハザードポイントとして算出する指標化手段と、前記化学製品の有害/危険性を示すリスクポイントを当該化学製品の組成に関する情報、内容量に関する情報、及び、当該化学製品を組成する化学物質について算出された前記ハザードポイントに基づいて算出するリスクポイント算出手段と、前記リスクポイントの累積値を前記化学製品の購入実績に基づいて監視し、前記累積値が予め定められた所定値に達したことを条件に警告信号を出力する監視手段と、前記警告信号に基づいて、前記累積値が前記所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品を、その化学製品の購入単位あたりの前記リスクポイント、及び単位重量あたりの前記リスクポイントとともにリストアップし、当該所定値に達した化学製品に替わる代替製品への購入切り替えをユーザに促す製品検索手段と、を備えることを要旨とする。
この構成によれば、化学製品を組成する成分(化学物質)の有害/危険性を複数の評価項目に基づき多様な観点から評価してハザードポイントとして求め、このハザードポイントを化学物質の個々の取扱量に基づき重み付けしてリスクポイントとして算出することで、各化学製品を使用することによるリスクをそれら製品毎に定量的に把握することができる。また、本構成では、使用する各化学製品についてリスクポイントの累積値を監視し、この累積値が予め設定された所定値に達した場合には警告信号を出力して、それに替わる同一製品カテゴリの代替製品を、当該製品の購入単位あたりのリスクポイント、及び単位重量あたりのリスクポイントとともにリストアップしてユーザに提示するようにした。なお、このとき購入単位あたりのリスクポイントだけでなく、単位重量あたりのリスクポイントについても提示するのは、容量の異なる製品間でのリスク比較を適切に行うためである。これにより、化学製品の購入に際して、他の化学製品との間でリスクを比較しながら製品の選定・購入を行うことができる。これにより、リスク削減に向けた活動実施に寄与することができる。
上記のシステムにおいては、前記製品検索手段は、前記代替製品への購入切り替えを促す化学製品を、前記単位重量あたりのリスクポイントの低いものから順にソートしてリストアップする、といった構成を採用することができる。
この構成によれば、単位重量あたりのリスクポイントの低いものから順に代替製品がリストアップされることにより、代替製品の選定が行い易くなる。
この発明の第2の態様は、データベースを用いて化学物質の取扱量を管理し、化学製品の購入を管理する化学製品購買管理システムであって、前記化学製品を組成する化学物質の有害/危険性を複数の評価項目に基づいて指標化しハザードポイントとして算出する指標化手段と、前記化学製品の有害/危険性を示すリスクポイントを当該化学製品の組成に関する情報、内容量に関する情報、及び、当該化学製品を組成する化学物質について算出された前記ハザードポイントに基づいて算出するリスクポイント算出手段と、前記リスクポイントの累積値を前記化学製品の購入実績に基づいて監視し、前記累積値が予め定められた所定値に達したことを条件に警告信号を出力する監視手段と、前記警告信号に基づいて、前記累積値が前記所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品のうち単位重量あたりの前記リスクポイントが最も低い化学製品を、当該所定値に達した化学製品に替わる代替製品としてユーザに提示する製品検索手段と、を備えることを要旨とする。
この構成によれば、化学製品を組成する成分(化学物質)の有害/危険性を複数の評価項目に基づき多様な観点から評価してハザードポイントとして求め、このハザードポイントを化学物質の個々の取扱量に基づき重み付けしてリスクポイントとして算出することで、各化学製品を使用することによるリスクをそれら製品毎に定量的に把握することができる。また、本構成では、使用する各化学製品についてリスクポイントの累積値を監視し、この累積値が予め設定された所定値に達した場合には警告信号を出力して、それに替わる代替製品として、同一製品カテゴリの製品のうち単位重量あたりのリスクポイントが最も低い化学製品をユーザに提示するようにした。なお、このとき、単位重量あたりのリスクポイントが最も低い化学製品を代替製品として提示するのは、容量の異なる製品間でのリスク比較を適切に行うためである。これにより、化学製品の購入に際して、他の化学製品との間でリスクを比較しながら製品の選定・購入を行うことができる。これにより、リスク削減に向けた活動実施に寄与することができる。
上記のシステムにおいては、前記監視手段は、前記化学製品の購入履歴に基づいて当該化学製品における前記リスクポイントの累積値が前記所定値に到達する時期を予測し、当該時期を前記警告信号の出力前にユーザに通知する機能を含む、といった構成を採用することができる。
この構成によれば、リスクポイントの累積値が所定値に達する時期(予測時期)がユーザに前もって通知されることで、ユーザはリスク急増の動向を事前に把握して代替製品の検討を行うことができる。これにより、リスク削減に向けた活動実施に一層寄与することができる。
上記のシステムにおいては、前記監視手段は、前記化学製品を扱う職場単位、及び職場を管轄する工場単位で個別に設定された前記所定値に対してそれぞれ前記リスクポイントの累積値を監視する、といった構成を採用することができる。
この構成によれば、各職場単位及び各工場単位でそれぞれ設定した所定値に基づいて、リスクの推移を監視することができる。これにより、各職場毎及び各工場毎に策定したリスク削減目標に基づきリスク管理を木目細やかに行って購入製品の選定を行うことができる。
上記のシステムにおいては、前記製品検索手段は、前記リスクポイントの累積値と、ユーザが購入しようとする化学製品の購入単位あたりの前記リスクポイントとに基づいて、前記リスクポイントの累積値が当該化学製品を購入することにより前記所定値を上回ると判断した場合には、その化学製品の発注を規制する、といった構成を採用することができる。
この構成によれば、化学製品の購入段階において、ユーザが購入可能とする化学製品の種類をユーザに提示することができる。これにより、リスク削減に向けた活動実施に一層寄与することができる。
この発明の第3の態様は、データベースを用いて化学物質の取扱量を管理し、化学製品の購入を管理する化学製品購買管理装置であって、前記化学製品を組成する化学物質の有害/危険性を複数の評価項目に基づいて指標化しハザードポイントとして算出する指標化手段と、前記化学製品の有害/危険性を示すリスクポイントを当該化学製品の組成に関する情報、内容量に関する情報、及び、当該化学製品を組成する化学物質について算出された前記ハザードポイントに基づいて算出するリスクポイント算出手段と、前記リスクポイントの累積値を前記化学製品の購入実績に基づいて監視し、前記累積値が予め定められた所定値に達したことを条件に警告信号を出力する監視手段と、前記警告信号に基づいて、前記累積値が前記所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品を、購入単位あたりの前記リスクポイント及び単位重量あたりの前記リスクポイントとともにリストアップし、当該所定値に達した化学製品に替わる代替製品への購入切り替えをユーザに促す製品検索手段と、を備えることを要旨とする。この構成によれば、第1の態様と同様な作用効果を奏することができる。
この発明の第4の態様は、データベースを用いて化学物質の取扱量を管理し、化学製品の購入を管理する化学製品購買管理方法であって、前記化学製品を組成する化学物質の有害/危険性を複数の評価項目に基づいて指標化しハザードポイントとして算出するステップと、前記化学製品の有害/危険性を示すリスクポイントを当該化学製品の組成に関する情報、内容量に関する情報、及び、当該化学製品を組成する化学物質について算出された前記ハザードポイントに基づいて算出するステップと、前記リスクポイントの累積値を前記化学製品の購入実績に基づいて監視し、前記累積値が予め定められた所定値に達したことを条件に警告信号を出力するステップと、前記警告信号に基づいて、前記累積値が前記所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品を、購入単位あたりの前記リスクポイント及び単位重量あたりの前記リスクポイントとともにリストアップし、当該所定値に達した化学製品に替わる代替製品への購入切り替えをユーザに促すステップと、を備えることを要旨とする。この方法によれば、第1の態様と同様な作用効果を奏することができる。
この発明の第5の態様は、コンピュータにより実行され、データベースを用いて化学物質の取扱量を管理し、化学製品の購入を管理するためのプログラムであって、前記コンピュータが、前記化学製品を組成する化学物質の有害/危険性を複数の評価項目に基づいて指標化しハザードポイントとして算出するステップと、前記化学製品の有害/危険性を示すリスクポイントを当該化学製品の組成に関する情報、内容量に関する情報、及び、当該化学製品を組成する化学物質について算出された前記ハザードポイントに基づいて算出するステップと、前記リスクポイントの累積値を前記化学製品の購入実績に基づいて監視し、前記累積値が予め定められた所定値に達したことを条件に警告信号を出力するステップと、前記警告信号に基づいて、前記累積値が前記所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品を、購入単位あたりの前記リスクポイント及び単位重量あたりの前記リスクポイントとともにリストアップし、当該所定値に達した化学製品に替わる代替製品への購入切り替えをユーザに促すステップと、を実行するためのプログラムであることを要旨とする。このプログラムによれば、第1の態様と同様な作用効果を奏することができる。
この発明の第6の態様は、上記第5の態様に記載のプログラムを記憶した記憶媒体であることを要旨とする。この記憶媒体により提供されるプログラムによれば、第1の態様と同様な作用効果を奏することができる。
以下、この発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施の形態に係る化学製品購買管理システムを示す概略構成図である。この化学製品購買管理システム1は、コンピュータのデータベースを用いて化学物質の取扱量を管理し化学製品の購入を管理するもので、本実施の形態においては、クライアント/サーバ方式のリレーショナル型データモデルを元にシステム構築されている。この化学製品購買管理システム1は、クライアントコンピュータとしての閲覧端末2と、サーバコンピュータとしての化学製品購入管理サーバ(以下、管理サーバ)3とがネットワーク4を介して相互に接続されて構成されている。ネットワーク4としては例えばインターネットが利用できる他、LAN(Local Area Network)を利用することもできる。
閲覧端末2は、管理者たるユーザが使用する端末で、例えばパーソナルコンピュータにて構成されている。ユーザは、この閲覧端末2を使用して管理サーバ3から必要な情報を受信することで、後述する組織情報に基づく職場単位、或いは職場を管轄する工場単位で化学物質の取扱量を管理し化学製品の購入を管理する。なお、閲覧端末2は、一台のみに限定されず、複数台をネットワーク4に接続して使用することもできる。
管理サーバ3は、WebサーバやFTPサーバなどの各種サーバ機能を統合的に有して構成され、膨大な化学物質データや化学製品データを統合管理する。この管理サーバ3と閲覧端末2との間のデータの授受は所定の通信プロトコル(例えばTCP/IP)に従って行われる。なお、本実施の形態では、サーバ機能を1つの装置に統合した態様としたが、サーバ機能の分散/統合の態様としては、これに限られず、サーバ機能の全部又は一部を負荷等に応じて機能的又は物理的に分散/統合することで、その他任意の単位で構成することができる。
管理サーバ3には、データベース5が接続されている。データベース5は、化学物質データベース(以下、化学物質DB)6、化学製品データベース(以下、化学製品DB)7、組織情報データベース(以下、組織情報DB)8、購入実績データベース(以下、購入実績DB)9を含む。なお、本実施の形態ではデータベース5をそれぞれ機能別にDB6〜9に分散した態様としたが、この分散の態様に限定されない。これらDB6〜9の詳細については後述する。
図2は、閲覧端末2の機能構成を示すブロック図である。
閲覧端末2は、操作部11、表示部12、入出力I/F(インタフェース、以下同じ)部13、制御部14、通信I/F部15を有し、管理サーバ3が提供する情報を閲覧するための機能(Webブラウザ等)及びCGI(Common Gateway Interface)やJava(R)等を利用して管理サーバ3へ情報を送信する機能を備える。
入出力I/F部13は、操作部11との間や表示部12との間のデータの授受を制御する。操作部11は、ユーザによる各種情報や指示の入力に用いられる。表示部12には、ユーザが処理を行う画面やその処理結果を示す画面等が表示される。通信I/F部15は、閲覧端末2とネットワーク4との間の双方向の通信制御を行う。制御部14は、通信I/F部15を介して管理サーバ3から受け取った各種画面データを処理し、表示部12を制御して、それらのデータを表示部12に表示させる。また、制御部14は、操作部11で受け付けた各種指示を、通信I/F部15を介して管理サーバ3に送信する。
図3は、管理サーバ3の機能構成を示すブロック図である。
管理サーバ3は、通信I/F部21、制御部22を有し、閲覧端末2にWebサーバ等の情報を提供する機能及びCGIやJava(R)等を利用して閲覧端末2から情報を受け取る機能を備える。
通信I/F部21は、管理サーバ3とネットワーク4との間の双方向の通信制御を行う。制御部22は、ネットワーク4を通じてアクセスしてきた閲覧端末2に、画面を表示させたり、その画面を介して受け付けた情報に基づき新たな画面を表示させたりする。
この制御部22を更に機能概念的に分けると、ハザードポイント指標化部(以下、HP指標化部)23、リスクポイント算出部(以下、RP算出部)24、リスクポイント監視部(以下、RP監視部)25、製品検索部26、データベース更新部27、送受信部28に分けられる。なお、本実施の形態においてはHP指標化部23が指標化手段を構成し、RP算出部24がリスクポイント算出手段を構成し、RP監視部25が監視手段を構成し、製品検索部26が製品検索手段を構成する。
HP指標化部23は、化学製品を組成する化学物質の個々の有害/危険性を、後述するメモリや記憶装置等に記憶されている複数の評価項目(評価用シート:図7〜図10)に基づいて指標化しハザードポイントとして算出する。
RP算出部24は、HP指標化部23により算出された化学物質のハザードポイントを当該化学物質の取扱量に応じて重み付けし各々リスクポイントとして算出する。また、このRP算出部24は、1以上の化学物質よりなる化学製品のリスクポイントを、当該化学製品の組成に関する情報と、内容量に関する情報と、当該化学製品を組成する化学物質のハザードポイントとに基づいて算出する。ハザードポイント及びリスクポイントの算出については詳細を後で述べる。
RP監視部25は、RP算出部24により算出されたリスクポイントの累積値を、化学製品の購入実績に基づいて、後述する組織情報に基づく職場単位、或いは職場を管轄する工場単位で監視し、当該累積値が所定値に達している場合には警告信号を出力、具体的にはネットワーク4を通じて閲覧端末2の表示部12に警告画面を表示させる。
また、このRP監視部25は、各職場や各工場で取り扱った化学製品の購入履歴(購入実績DB9)に基づいて、当該使用化学製品におけるリスクポイント累積値が上記所定値に達する時期を予測し、警告信号の出力前にユーザにその旨を通知する機能も備える。この機能により、リスク急増の動向をユーザに前もって通知することができる。
なお、上記「所定値」としては、例えば各職場単位、あるいは各工場単位で前年度実績に基づき策定したリスクポイントの削減目標値をもとに、それら各職場や各工場で使用する化学物質や化学製品毎にリスクポイント上限値を算定した値を設定することができる。具体的には、各職場や各工場での年度目標値を月度目標値に展開(例えば12等分)し、その月度目標値から求めた一定割合(例えば8割)の値をそれぞれ削減目標値として策定する。そして、この削減目標値からそれぞれ使用化学物質/化学製品毎に個別にリスクポイント上限値を算定しそれを所定値として設定する。これにより、削減目標値を基準に、使用する化学物質/化学製品毎にリスク推移(リスクポイントの推移)を監視することができる。
製品検索部26は、閲覧端末2を操作するユーザの指示に基づいて、該ユーザが購入しようとする化学製品を化学製品DB7から検索しその製品一覧を提示する(閲覧端末2に表示させる)。具体的には、図12に示すように、化学製品DB7には、購入対象とする化学製品が複数のカテゴリに分類(ここでは例えば第1〜第3カテゴリの3つに分類)されて登録されており、製品検索部26は、それら登録された化学製品の中から、ユーザが指定したカテゴリと同一カテゴリの化学製品を抽出してその製品一覧をユーザに提示する。なお、この際には、当該化学製品の製品名とともに、後述するその化学製品の購入単位あたりのリスクポイントと単位重量あたりのリスクポイントとをあわせて提示する。
また、製品検索部26は、上記リスクポイントの累積値をもとに、ユーザが購入しようとする化学製品の発注に規制をかける機能を有している。これは、ユーザが新たに購入しようとする化学製品の購入単位あたりのリスクポイントと、そのときのリスクポイントの累積値とに基づいて、当該リスクポイントの累積値がその化学製品を購入することにより上記所定値を上回ると判断した場合に、その化学製品の発注を規制、つまりは、ユーザが購入可能な化学製品の種類を制限するものである。これによりユーザにリスク削減に向けた活動実施を促す。
また、製品検索部26は、上記リスクポイントの累積値が所定値に達し、RP監視部25から警告信号が出力された場合には、当該累積値が所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品を化学製品DB7からリストアップしその製品一覧をユーザに提示する(閲覧端末2に表示させる)機能をさらに有している。詳しくは後述するが、この際には同一製品カテゴリに属する化学製品を、その化学製品の購入単位あたりのリスクポイント及び単位重量あたりのリスクポイントとともに、当該単位重量あたりのリスクポイントの低いものから順にソートしてリストアップする。これにより、ユーザにリスク削減に向けた活動実施を促す。
データベース更新部27は、職場や工場の組織情報や、それらでそれぞれ取り扱う化学物質/化学製品のデータを適宜登録・更新・削除等する。
送受信部28は、閲覧端末2からの要求を受け取ってそれを解釈し、対応するデータを同閲覧端末2に送信する処理部である。
なお、上記の閲覧端末2及び管理サーバ3は、例えば、図4に示す様な一般的なハードウェア構成を有するコンピュータシステム31(電子計算機)上に構築することができる。このコンピュータシステム31は、CPU32と、メモリ33と、ハードディスク装置(HDD)等の記憶装置34と、CD-ROMやDVD-ROM等の可搬型の記憶媒体35からデータを読み取るドライブ装置36と、キーボードやマウス等の入力装置37と、モニタ等の出力装置38と、ネットワーク4を介して通信を行う通信装置39と、これらの各装置を接続するバス40とを備えている。ここで、このようなコンピュータシステム31上に上記の閲覧端末2及び管理サーバ3を構築するためのプログラム(本例においては管理サーバ3を上述したHP指標化部23、RP算出部24、RP監視部25、製品検索部26、データベース更新部27、送受信部28としてそれぞれ機能させるためのプログラム)やデータは、記憶装置34又は記憶媒体35に格納されて提供される。即ちCPU32は、記憶装置34から、或いはドライブ装置36を介して記憶媒体35から、メモリ33上に必要なプログラムやデータをロードすることで処理を実現する。なお、通信装置39を介してネットワーク4経由でプログラムやデータをメモリ33上にロードするようにしてもよい。ちなみに、本実施の形態においては、上記のデータベース5は、バス40に接続されるHDD等の外部記憶装置41を用いて構築されている。
次に、データベース5の構造を説明する。
まず、化学物質DB6のデータ構造について説明する。
図5は、化学物質DB6に登録される化学物質データ50の登録例を示す図である。
化学物質データ50は、物質名50a、CAS(Chemical Abstracts Service)番号50b、取扱量50c、ハザードポイント50d、リスクポイント50e、ハザードポイント内訳情報(以下、HP内訳情報)50fにより構成されている。ここでは例として、“物質1”〜“物質6”の6種類の化学物質を代表して示す。なおCAS番号50bとは、化学物質に固有の数値識別番号で、ハイフンにより3つの部分に区切られた番号である。
ハザードポイント50dは、HP指標化部23により算出された上記ハザードポイントの値、また、リスクポイント50eは、RP算出部24により算出された上記リスクポイントの値である。HP内訳情報50fは、ハザードポイント50dの内訳を表すものである。
ハザードポイント50dは、本実施の形態では次の5つの評価項目:
(A)「急性毒性」
(B)「慢性毒性」
(C)「環境毒性」
(D)「法規制」
(E)「発火/爆発性」
に基づいて算出される。
「急性毒性」は、人に対する急性的な毒性を評価する項目(急性毒性評価項目)、また「慢性毒性」は、人に対する慢性的な毒性を評価する項目(慢性毒性評価項目)であり、これら「急性毒性」と「慢性毒性」とはそれぞれ、化学物質の人に対する有害/危険性を評価する項目(人間毒性評価項目)である。「環境毒性」は、化学物質の環境に対する毒性を評価する項目(環境負荷評価項目)、「発火/爆発性」は、化学物質の発火性や爆発性を評価する項目(発火爆発性評価項目)である。ハザードポイント50dは、基本的には、これら「急性毒性」、「慢性毒性」、「環境毒性」、「発火/爆発性」による評価点を合計して求められる。
「法規制」は、上記の「急性毒性」、「慢性毒性」、「環境毒性」による評価を、複数の法律に基づいて補間的に評価するための項目(法律評価項目)として用意されている。具体的には、上記の「急性毒性」、「慢性毒性」、「環境毒性」による評価点の合計が、この「法規制」による評価点よりも低い場合に、この項目による評価点が優先されるものとなっている。
例えば、図5に示す“物質4”では、「急性毒性」、「慢性毒性」、「環境毒性」による評価点の合計が、「法規制」による評価点よりも低いことから、この場合には、「法規制」による評価点が優先され、この点数と「発火/爆発性」による評価点とを合計した点数がハザードポイント50dとして算出される。なお、リスクポイント50eは、こうして求められた各化学物質のハザードポイント50dに、個々の取扱量が乗算されて求められる。
ここで、上記5つの評価項目による化学物質の評価方法について更に詳しく述べる。
まず、「急性毒性」の評価方法について説明する。
「急性毒性」の評価は、図7に示す急性毒性評価用シート61をもとに、急性有害性と相関を有する複数(ここでは6つ)の毒性要因(各種実験データや物質の性質)についてそれぞれの毒性を0〜6段階で評価することにより行う。なお、1つの化学物質が2以上の毒性要因についてそれぞれ異なる点数で評価される場合には、そのうち最も点数の高いものが評価点として採用される。図6(a)には、このような急性毒性評価用シート61に基づいて、図5に示す6種類の化学物質の「急性毒性」を評価した結果を例示する。
次に、「慢性毒性」の評価方法について説明する。
「慢性毒性」の評価は、図8に示す慢性毒性評価用シート62をもとに、慢性有害性と相関を有する複数(ここでは8つ)の毒性要因(各種実験データや物質の性質)についてそれぞれの毒性を0〜6段階で評価することにより行う。なお、1つの化学物質が2以上の毒性要因についてそれぞれ異なる点数で評価される場合には、そのうち最も点数の高いものが評価点として採用される。図6(b)には、このような慢性毒性評価用シート62に基づいて、図5に示す6種類の化学物質の「慢性毒性」を評価した結果を例示する。
次に、「環境毒性」の評価方法について説明する。
「環境毒性」の評価は、図9に示す環境毒性評価用シート63をもとに、環境に対する有害性を、例えば「急性毒性」と「慢性毒性」との観点に区分してそれぞれを0〜6段階で評価することにより行う。なお、1つの化学物質が各要因についてそれぞれ異なる点数で評価される場合には、そのうち点数の高いほうが評価点として採用される。図6(c)には、このような環境毒性評価用シート63に基づいて、図5に示す6種類の化学物質の「環境毒性」を評価した結果を例示する。
次に、「発火/爆発性」の評価方法について説明する。
「発火/爆発性」の評価は、図10に示す発火/爆発性評価用シート64に基づいて、法規制(ここでは2種類の法規制)上の危険物に該当する物質を0〜6段階に区分することにより行う。なお、1つの化学物質が各法律規制について互いに異なる点数で評価される場合には、そのうち点数の高いほうが評価点として採用される。図6(e)には、このような発火/爆発性評価用シート64に基づいて、図5に示す6種類の化学物質の「発火/爆発性」を評価した結果を例示する。
次に、「法規制」による評価方法について説明する。
「法規制」による評価は、化学物質の製造や取扱い、あるいは管理等を規定した各種の法規制(ここでは6種類の法規制)に基づいて、各物質がそれらの法規制に該当するか否かを判断することにより行う。なお、1つの化学物質が2以上の法律規制についてそれぞれ異なる点数で評価される場合には、そのうち最も点数の高いものが評価点として採用される。図6(d)には、これら6種類の法律に基づいて、図5に示す6種類の化学物質を評価した結果を例示する。
次に、化学製品DB7のデータ構造について説明する。
図11は、化学製品DB7に登録される化学製品データ70の登録例を示す図である。
化学製品データ70は、製品名70a、購入単位70b、内容量70c、比重70d、重量70e、組成成分70f、ハザードポイント70g、含有率70h、含有量70i、含有量あたりのリスクポイント70j、製品1本あたりのリスクポイント70k、製品1Kgあたりのリスクポイント70l、内容別リスクポイント70mにより構成されている。ここでは例として“製品1”、“製品2”の2種類の化学製品を代表して示す。なお、ハザードポイント70gは、上記した化学物質データ50に登録されるハザードポイント50dと同一である。
組成成分70fは、化学製品を組成する成分を表し、例えば、“製品1”は、“物質1”、“物質2”、“物質3”から構成され、“製品2”は、“物質4”、“物質5”、“物質6”から構成されている。
含有量あたりのリスクポイント70jは、化学製品を構成する各成分のハザードポイント70gにそれら各成分の含有率70hに基づく含有量70iを乗算することで求められている。これを求めることで、リスクポイントの高い成分が含まれている化学製品を把握することができる。
製品1本あたりのリスクポイント70kは、化学製品を構成する各成分について求めた上記含有量あたりのリスクポイント70jを合計することで求められている。これを求めることで、化学製品の購入単位70bあたりのリスクポイントを把握することができる。
製品1Kgあたりのリスクポイント70lは、上記製品1本あたりのリスクポイント70kをその化学製品の重量70e(内容量70c×比重70d)にて除算することで求められている。これを求めることで、化学製品の単位重量あたりのリスクポイントを把握することができる。その結果、容量の異なる化学製品間でもリスクポイントの比較を的確に行うことができる。
内容別リスクポイント70mは、上記製品1本あたりのリスクポイント70kを、当該化学製品の各成分のハザードポイント70gと含有量70iとに基づいて、上記評価項目(「急性毒性」、「慢性毒性」、「環境毒性」、「法規制」、「発火/爆発性」)別にそれぞれ重み付けして分類したものである。この内容別リスクポイント70mを参照することで、異なる製品間でも何に対するリスクが高いかを比較することができる。
次に、組織情報DB8及び購入実績DB9について説明する。
組織情報DB8には、化学物質/化学製品を取り扱う職場及び該職場を管轄する工場の組織情報が登録されている。また、購入実績DB9には、その組織情報DB8に登録されている職場ないし工場で取り扱った化学物質/化学製品の取扱量が登録されている。したがって、これらの組織情報DB8及び購入実績DB9に登録された情報に基づいてリスクポイントを集計することで、職場単位、あるいは工場単位でリスク推移を把握することができる。
次に、化学製品購買管理システム1による製品購入時におけるリスク削減フローについて説明する。
図14は、化学製品購買管理システム1によるリスク削減フローを概念的に示す図である。ここでは例として、1つの職場におけるリスク削減処理を代表して説明する。
今、1つの職場において化学製品が購入されると(ステップS100)、その化学製品を組成する成分(化学物質)から、当該化学物質の有害/危険性を表すハザードポイントが、「急性毒性」、「慢性毒性」、「環境毒性」、「法規制」、「発火/爆発性」の評価項目に基づいて算出されデータベース5(化学物質DB6、化学製品DB7)に登録される(ステップS110)。
次いで、その化学製品の組成成分、内容量(厳密には比重を考慮した製品重量)及び、各成分のハザードポイントに基づいて、化学製品のリスクポイントが算出(各成分のリスクポイントも算出)されデータベース5(化学物質DB6、化学製品DB7)に登録される(ステップS120)。
次いで、上記算出したリスクポイントがその職場におけるそれまでのリスクポイントに加算される(ステップS130)。
次いで、リスクポイントの累積値が所定値(各職場の削減目標値から算定した化学物質毎のリスクポイント上限値)に達していないかどうかが判断される(ステップS140)。このとき累積値が所定値に達していなければ処理を終了する。
一方、累積値が所定値に達している場合には、管理サーバ3から警告信号が出力され、閲覧端末2にその旨を通知する警告画面が表示される(ステップS150)。そして当該所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品が、その化学製品の購入単位あたりのリスクポイント及び単位重量あたりのリスクポイントとともにリストアップされ、閲覧端末2にそれが表示される(ステップS160)。
図13は、例えば、図12に示す製品カテゴリ一覧データに基づいて閲覧端末2に表示させる代替製品一覧の画面表示例を示す図である。ここでは、図12に示す製品カテゴリ一覧のうち、第1カテゴリが“化学製品”、第2カテゴリが“接着剤”、第3カテゴリが“エポキシ系接着剤”に属する使用化学製品の代替製品一覧を表示させる例について説明する。
図13に示すように、閲覧端末2には、代替製品とする化学製品の製品名81、重量82、購入単位あたりのリスクポイント83、及び単位重量あたりのリスクポイント84が表示される。なお、これらのデータ(81〜84)は上記化学製品DB7に登録されている化学製品データをもとに表示される。このとき、該当する化学製品は単位重量あたりのリスクポイント84に基づいて、値の低いものから順にソートされてリストアップされ、例えば、それらのうち最も低いもの(製品9)が最上位位置に表示され、逆に最も高いものが最下位位置(製品8)に表示されるようになっている。これによりユーザに、よりリスク(有害/危険性)の低い化学製品の購入を勧め、リスク削減に向けた活動実施を促すようにしている。
このように、本実施の形態のシステムによれば、ユーザは閲覧端末2を使用して各職場における使用化学製品のリスクポイントをチェックしながら製品購入の検討を行うことができる。また、使用化学製品のリスクポイント累積値が所定値に達した場合には、それに替わる代替製品のリストがリスクポイントとともに表示されることにより、他の製品とのリスク比較を行って、よりリスクの少ない製品の選定・購入を行うことができる。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)化学製品を組成する化学物質の有害/危険性を「急性毒性」、「慢性毒性」、「環境毒性」、「法規制」、「発火/爆発性」の評価項目に基づき指標化しハザードポイントとして求め、このハザードポイントを化学物質の個々の取扱量に基づき重み付けしてリスクポイントとして算出する。そして、使用する化学製品についてリスクポイントの累積値を監視し、この累積値が化学製品毎に予め設定された所定値に達した場合には、それに替わる代替製品をリスクポイントとともにリストアップしてユーザに提示するようにした。これにより、化学製品の購入に際して、他の化学製品との間で有害/危険性を定量的に比較できるようになり、リスク削減に向けた活動実施に寄与することができる。
(2)リスクポイント累積値に基づいて、ユーザが新たに購入しようとする化学製品の種類を制限する機能を備えた。即ちユーザが新たに購入しようとする化学製品の購入単位あたりのリスクポイントと、そのときのリスクポイントの累積値とに基づいて、当該リスクポイントの累積値がその化学製品を購入することにより所定値を上回る場合には、その化学製品の発注を規制するようにした。これにより、リスク削減に向けた活動実施に一層寄与することができる。
(3)使用化学製品の購入実績(購入履歴)に基づいてリスクポイント累積値が所定値に達する時期を予測し、警告信号の出力前にユーザにその旨を通知する機能を備えた。リスク急増の動向をユーザに前もって通知することで、リスク削減に向けた活動実施に一層寄与することができる。
(4)リスクポイントの累積値を、化学製品を取り扱う職場単位、及び職場を管轄する工場単位で個別に設定した所定値(本例では削減目標値から算定した化学物質毎のリスクポイント上限値)に対して監視するようにした。これにより、各職場毎及び各工場毎に、リスク管理を綿密に行うことができる。
(5)化学物質(化学製品)の有害/危険性を、人に対する毒性の影響(「急性毒性」、「慢性毒性」)、環境に対する毒性の影響(「環境毒性」)、及び「発火/爆発性」といった多様な評価項目に基づき評価することで、化学物質のリスク管理をより適切に行うことができる。
(6)「急性毒性」、「慢性毒性」、「環境毒性」、及び「発火/爆発性」による評価を、「法規制」に基づいて補間的に評価することで、化学物質のリスク管理を一段と適切に行うことができる。
なお、上記実施の形態では、以下の態様に変更した変形例を採用してもよい。
(変形例1)上記実施の形態で述べた化学製品購買管理システム1では、閲覧端末2の備える機能と管理サーバ3の備える機能とを1つのコンピュータ(例えば管理サーバ3のみ)に備えて実現することもできる。また、この化学製品購買管理システム1は、複数のコンピュータに本実施の形態にかかる化学製品購買管理のためのプログラムをインストールすることによっても実現することができる。
(変形例2)上記実施の形態では、リスクポイント累積値が所定値に達した化学製品に替わる代替製品を、リスクポイント(購入単位あたり、単位重量あたり)とともにリスクアップしてユーザに提示するようにしたが、製品検索部26により、単位重量あたりのリスクポイントが最も低い化学製品を代替製品として自動的に選定しユーザに提示するようにしてもよい。
(変形例3)その他上記実施の形態の構成に関する設計的事項は本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更することができる。
一実施の形態の化学製品購買管理システムを示す概略構成図。 閲覧端末の機能構成を示すブロック図。 化学製品購買管理サーバの機能構成を示すブロック図。 コンピュータシステムの概略構成を示すブロック図。 化学物質データの登録例を示す図。 (a)〜(e)は各評価項目による有害/危険性を評価した例を示す図。 急性毒性評価用シートの例を示す図。 慢性毒性評価用シートの例を示す図。 環境毒性評価用シートの例を示す図。 発火/爆発性評価用シートの例を示す図。 化学製品データの登録例を示す図。 製品カテゴリ一覧のデータ例を示す図。 閲覧端末に表示される代替製品一覧の表示例を示す図。 リスク削減フローを概念的に示すフローチャート。
符号の説明
1:化学製品購買管理システム、2:閲覧端末、3:化学製品購買管理装置としての化学製品購買管理サーバ、4:ネットワーク、5:データベース、6:化学物質データベース、7:化学製品データベース、8:組織情報データベース、9:購入実績データベース、23:指標化手段としてのHP指標化部、24:リスクポイント算出手段としてのRP算出部、25:監視手段としてのRP監視部、26:製品検索手段としての製品検索部、27:データベース更新部、28:送受信部、50:化学物質データ、50c:取扱量、50d,70g:ハザードポイント、50e:リスクポイント、61:急性毒性評価用シート、62:慢性毒性評価用シート、63:環境毒性評価用シート、64:発火/爆発性評価用シート、70:化学製品データ、70b:購入単位、70c:内容量、70f:組成成分。

Claims (10)

  1. データベースを用いて化学物質の取扱量を管理し、化学製品の購入を管理する化学製品購買管理システムであって、
    前記化学製品を組成する化学物質の有害/危険性を複数の評価項目に基づいて指標化しハザードポイントとして算出する指標化手段と、
    前記化学製品の有害/危険性を示すリスクポイントを当該化学製品の組成に関する情報、内容量に関する情報、及び、当該化学製品を組成する化学物質について算出された前記ハザードポイントに基づいて算出するリスクポイント算出手段と、
    前記リスクポイントの累積値を前記化学製品の購入実績に基づいて監視し、前記累積値が予め定められた所定値に達したことを条件に警告信号を出力する監視手段と、
    前記警告信号に基づいて、前記累積値が前記所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品を、その化学製品の購入単位あたりの前記リスクポイント、及び単位重量あたりの前記リスクポイントとともにリストアップし、当該所定値に達した化学製品に替わる代替製品への購入切り替えをユーザに促す製品検索手段と、
    を備えることを特徴とする化学製品購買管理システム。
  2. 前記製品検索手段は、前記代替製品への購入切り替えを促す化学製品を、前記単位重量あたりのリスクポイントの低いものから順にソートしてリストアップする、
    請求項1記載の化学製品購買管理システム。
  3. データベースを用いて化学物質の取扱量を管理し、化学製品の購入を管理する化学製品購買管理システムであって、
    前記化学製品を組成する化学物質の有害/危険性を複数の評価項目に基づいて指標化しハザードポイントとして算出する指標化手段と、
    前記化学製品の有害/危険性を示すリスクポイントを当該化学製品の組成に関する情報、内容量に関する情報、及び、当該化学製品を組成する化学物質について算出された前記ハザードポイントに基づいて算出するリスクポイント算出手段と、
    前記リスクポイントの累積値を前記化学製品の購入実績に基づいて監視し、前記累積値が予め定められた所定値に達したことを条件に警告信号を出力する監視手段と、
    前記警告信号に基づいて、前記累積値が前記所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品のうち単位重量あたりの前記リスクポイントが最も低い化学製品を、当該所定値に達した化学製品に替わる代替製品としてユーザに提示する製品検索手段と、
    を備えることを特徴とする化学製品購買管理システム。
  4. 前記監視手段は、前記化学製品の購入履歴に基づいて当該化学製品における前記リスクポイントの累積値が前記所定値に到達する時期を予測し、当該時期を前記警告信号の出力前にユーザに通知する機能を含む、
    請求項1乃至3のいずれか一項記載の化学製品購買管理システム。
  5. 前記監視手段は、前記化学製品を扱う職場単位、及び職場を管轄する工場単位で個別に設定された前記所定値に対してそれぞれ前記リスクポイントの累積値を監視する、
    請求項1乃至4のいずれか一項記載の化学製品購買管理システム。
  6. 前記製品検索手段は、前記リスクポイントの累積値と、ユーザが購入しようとする化学製品の購入単位あたりの前記リスクポイントとに基づいて、前記リスクポイントの累積値が当該化学製品を購入することにより前記所定値を上回ると判断した場合には、その化学製品の発注を規制する、
    請求項1乃至5のいずれか一項記載の化学製品購買管理システム。
  7. データベースを用いて化学物質の取扱量を管理し、化学製品の購入を管理する化学製品購買管理装置であって、
    前記化学製品を組成する化学物質の有害/危険性を複数の評価項目に基づいて指標化しハザードポイントとして算出する指標化手段と、
    前記化学製品の有害/危険性を示すリスクポイントを当該化学製品の組成に関する情報、内容量に関する情報、及び、当該化学製品を組成する化学物質について算出された前記ハザードポイントに基づいて算出するリスクポイント算出手段と、
    前記リスクポイントの累積値を前記化学製品の購入実績に基づいて監視し、前記累積値が予め定められた所定値に達したことを条件に警告信号を出力する監視手段と、
    前記警告信号に基づいて、前記累積値が前記所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品を、購入単位あたりの前記リスクポイント及び単位重量あたりの前記リスクポイントとともにリストアップし、当該所定値に達した化学製品に替わる代替製品への購入切り替えをユーザに促す製品検索手段と、
    を備えることを特徴とする化学製品購買管理装置。
  8. データベースを用いて化学物質の取扱量を管理し、化学製品の購入を管理する化学製品購買管理方法であって、
    前記化学製品を組成する化学物質の有害/危険性を複数の評価項目に基づいて指標化しハザードポイントとして算出するステップと、
    前記化学製品の有害/危険性を示すリスクポイントを当該化学製品の組成に関する情報、内容量に関する情報、及び、当該化学製品を組成する化学物質について算出された前記ハザードポイントに基づいて算出するステップと、
    前記リスクポイントの累積値を前記化学製品の購入実績に基づいて監視し、前記累積値が予め定められた所定値に達したことを条件に警告信号を出力するステップと、
    前記警告信号に基づいて、前記累積値が前記所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品を、購入単位あたりの前記リスクポイント及び単位重量あたりの前記リスクポイントとともにリストアップし、当該所定値に達した化学製品に替わる代替製品への購入切り替えをユーザに促すステップと、
    を備えることを特徴とする化学製品購買管理方法。
  9. コンピュータにより実行され、データベースを用いて化学物質の取扱量を管理し、化学製品の購入を管理するためのプログラムであって、
    前記コンピュータが、
    前記化学製品を組成する化学物質の有害/危険性を複数の評価項目に基づいて指標化しハザードポイントとして算出するステップと、
    前記化学製品の有害/危険性を示すリスクポイントを当該化学製品の組成に関する情報、内容量に関する情報、及び、当該化学製品を組成する化学物質について算出された前記ハザードポイントに基づいて算出するステップと、
    前記リスクポイントの累積値を前記化学製品の購入実績に基づいて監視し、前記累積値が予め定められた所定値に達したことを条件に警告信号を出力するステップと、
    前記警告信号に基づいて、前記累積値が前記所定値に達した化学製品と同一製品カテゴリに登録されている化学製品を、購入単位あたりの前記リスクポイント及び単位重量あたりの前記リスクポイントとともにリストアップし、当該所定値に達した化学製品に替わる代替製品への購入切り替えをユーザに促すステップと、
    を実行するためのプログラム。
  10. 請求項9記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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