JP2006268008A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた動画表示特性及び均一な面内表示特性を有し、製造コストが高くなったり消費電力が高くなったりすることのないプロジェクタを提供する。
【解決手段】液晶装置400R,400G,400Bと、投写光学系600と、液晶装置の画像形成領域におけるx軸方向については画像形成領域の全体を、y軸方向についてはその一部を照明するような、y軸方向に圧縮された断面形状を有する照明光束を射出する照明装置100と、一定の速度で回転して、照明装置からの照明光束を、液晶装置の画像形成領域におけるy軸方向に沿って走査する回転プリズム770とを備えるプロジェクタであって、照明光束の走査速度が液晶装置における画像形成領域上で変化することに起因して発生する照度差を軽減するように、照明光束の画像形成領域上の位置に応じて、照明光束の光透過率を変化させる光透過率制御手段をさらに備えることを特徴とするプロジェクタ。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタに関する。
液晶装置の画像形成領域上で照明光束を走査することにより動画表示特性を改善したプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図17は、このような従来のプロジェクタ900を説明するために示す図である。図17(a)は従来のプロジェクタ900の光学系を示す図であり、図17(b)は回転プリズム960の作用を説明するために示す図であり、図17(c)は回転プリズム960を回転させることによって液晶装置970の画像形成領域上で照明光束が走査される様子を示す図である。
図18は、従来のプロジェクタ900における回転プリズム960の回転速度を示す図である。
従来のプロジェクタ900においては、図17に示すように、回転プリズム960を回転させることによって、液晶装置970の画像形成領域上で照明光束Lが走査される。このため、従来のプロジェクタ900によれば、液晶装置970の画像形成領域における任意の点に着目すれば間欠的に光が遮断されるようになるため、動画表示特性が改善され、優れた動画表示特性を有するようになる。
また、従来のプロジェクタ900においては、図18に示すように、回転プリズム960の回転速度を変化させることによって、液晶装置970の画像形成領域上で照明光束Lが等速度で走査されるようになる。このため、従来のプロジェクタ900によれば、液晶装置970の画像形成領域における照度差が軽減されるようになり、投写面全面でより均一な表示を行うことが可能になる。すなわち、均一な面内表示特性を有するようになる。
特開2004−325577号公報
しかしながら、従来のプロジェクタ900においては、極めて短い周期で回転プリズムの回転速度を精度良く変化させることが必要であるため、回転プリズムを駆動するためのモータとして高価なモータを用いる必要が生じ、製造コストが高くなってしまうという問題があった。
また、従来のプロジェクタ900においては、極めて短い周期で回転プリズムの回転速度を変化させることが必要であるため、回転プリズムを駆動するためのモータの回転速度を頻繁に加速及び減速する必要が生じ、消費電力が高くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、優れた動画表示特性及び均一な面内表示特性を有するとともに、製造コストが高くなったり消費電力が高くなったりすることのないプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明のプロジェクタは、照明光束を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置により変調された照明光束を投写する投写光学系と、前記電気光学変調装置の画像形成領域における一方方向については画像形成領域の全体を、他方方向については画像形成領域の一部を照明するような、前記他方方向に圧縮された断面形状を有する照明光束を射出する照明装置と、一定の速度で回転して、前記照明装置からの照明光束を、前記電気光学変調装置の画像形成領域における前記他方方向に沿って走査する回転プリズムとを備えるプロジェクタであって、前記照明光束の走査速度が前記電気光学変調装置における画像形成領域上で変化することに起因して発生する照度差を軽減するように、前記照明光束の前記画像形成領域上の位置に応じて、照明光束の光透過率を変化させる光透過率制御手段をさらに備えることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタによれば、回転プリズムを回転させることにより、電気光学変調装置の画像形成領域上で照明光束が走査されるようになる。その結果、電気光学変調装置の画像形成領域における任意の点に着目すれば間欠的に光が遮断されるようになるため、動画表示特性が改善され、優れた動画表示特性を有するようになる。
また、本発明のプロジェクタによれば、上記照度差を軽減するように照明光束の光透過率を変化させることが可能になるため、回転プリズムを一定の回転速度で回転させた場合に発生する照度差(電気光学変調装置の画像形成領域における他方方向両端部における照明光束の走査速度が、他方方向中央部における照明光束の走査速度よりも早くなるため、電気光学変調装置の画像形成領域における他方方向両端部における照度が他方方向中央部における照度よりも低くなる。)が軽減されるようになり、投写面全面でより均一な表示を行うことが可能になる。すなわち、均一な面内表示特性を有するようになる。
この場合、照明光束が電気光学変調装置の画像形成領域における他方方向中央部を通過するときには、照明光束の光透過率が低くなり、照明光束が電気光学変調装置の画像形成領域における他方方向両端部を通過するときには、照明光束の光透過率が高くなるように制御が行われることになる。
また、本発明のプロジェクタによれば、極めて短い周期で回転プリズムの回転速度を変化させることが必要でなくなるため、回転プリズムを駆動するためのモータとして高価なモータを用いる必要がなくなるとともに、回転プリズムを駆動するためのモータの回転速度を頻繁に加速及び減速する必要もなくなる。このため、製造コストが高くなったり消費電力が高くなったりすることがなくなる。
このため、本発明のプロジェクタによれば、優れた動画表示特性及び均一な面内表示特性を有し、製造コストが高くなったり消費電力が高くなったりすることのないプロジェクタとなり、本発明の目的が達成される。
本発明のプロジェクタにおいては、前記光透過率制御手段は、光透過率制御部材及び前記光透過率制御部材の光透過率を制御する光透過率制御回路を有することが好ましい。
このように構成することにより、上記のような照度差を軽減するように照明光束の光透過率を正確に制御することが容易に実現可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記電気光学変調装置は液晶装置であり、前記照明光束を略1種類の直線偏光に揃える偏光変換素子をさらに備え、前記光透過率制御部材は、前記光透過率制御回路からの制御に応じて前記略1種類の直線偏光の偏光方向を制御する偏光方向制御部材と、前記偏光方向制御部材から射出された照明光束のうち一方の偏光成分のみを透過する偏光板とを有することが好ましい。
この場合、前記偏光板は、前記偏光方向制御部材の光射出面に配設されていることが好ましい。または、前記電気光学変調装置の光入射面側に配置され、前記電気光学変調装置へ入射する照明光束の偏光方向を揃える入射側偏光板を、前記偏光板として用いることも好ましい。
このように構成することにより、光透過率制御回路の制御により、偏光方向制御部材を通過する照明光束の偏光方向を変化させ、偏光板又は電気光学変調装置の光入射面側に配置された入射側偏光板で吸収される照明光束の光量を調整することができる。このため、照明光束の光透過率を低消費電力で、かつ、正確に制御することができる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記回転プリズムの回転状態を検知する回転状態検知センサをさらに備え、前記光透過率制御回路は、前記回転状態検知センサの出力信号に基づいて、前記光透過率制御部材における光透過率を制御することが好ましい。
このように構成することにより、回転プリズムの回転状態に対応した正確な制御を行うことが可能になるため、照明光束の走査速度が電気光学変調装置における画像形成領域上で変化することに起因して発生する照度差を効果的に軽減することが可能になる。
本発明のプロジェクタにおいては、画像情報の処理を行う画像処理回路をさらに備え、前記回転プリズムは、前記画像処理回路からの同期信号に基づいて、一定の速度で回転するように構成され、前記光透過率制御回路は、前記画像処理回路からの同期信号に基づいて、前記光透過率制御部材における光透過率を制御することが好ましい。
回転プリズムの回転は、画像処理回路からの同期信号に基づいて行われる。このため、上記のように構成することによっても、回転プリズムの回転状態に対応した正確な制御を行うことが可能になるため、照明光束の走査速度が電気光学変調装置における画像形成領域上で変化することに起因して発生する照度差を効果的に軽減することが可能になる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記照明装置は、発光管及びリフレクタを有し被照明領域側に照明光束を射出する光源装置、前記光源装置から射出される照明光束を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイ、前記第1レンズアレイの前記複数の第1小レンズに対応する複数の第2小レンズを有する第2レンズアレイ並びに前記第2レンズアレイの前記複数の第2小レンズから射出される各部分光束を前記射出面で重畳させるための重畳レンズを有する照明装置であり、前記第1小レンズは、前記他方方向に圧縮された平面形状を有することが好ましい。
このように構成することにより、上記のようなレンズインテグレータ光学系からなる照明装置を用いることにより、他方方向に圧縮された断面形状を有し面内照度分布の均一な照明光束を射出することが可能となり、光利用効率を向上することができる。その結果、優れた動画表示特性及び均一な面内表示特性を有し、製造コストが高くなったり消費電力が高くなったりすることのないプロジェクタを構成することが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記照明装置は、発光管及び楕円面リフレクタを有し被照明領域側に集束性の照明光束を射出する光源装置並びに前記光源装置からの照明光束をより均一な強度分布を有する照明光束に変換するインテグレータロッドを有する照明装置であり、前記インテグレータロッドの光射出面は、前記他方方向に圧縮された平面形状を有することが好ましい。
このように構成することにより、上記のようなロッドインテグレータ光学系からなる照明装置を用いることにより、他方方向に圧縮された断面形状を有し面内照度分布の均一な照明光束を射出することが可能となり、光利用効率を向上することができる。その結果、優れた動画表示特性及び均一な面内表示特性を有し、製造コストが高くなったり消費電力が高くなったりすることのないプロジェクタを構成することが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記回転プリズムは、前記電気光学変調装置の前記画像形成領域と光学的に略共役な位置に配置されていることが好ましい。
このように構成することによっても、優れた動画表示特性及び均一な面内表示特性を有し、製造コストが高くなったり消費電力が高くなったりすることのないプロジェクタを構成することが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記偏光方向制御部材は、前記電気光学変調装置の前記画像形成領域と光学的に略共役な位置に配置されていることが好ましい。
本発明のプロジェクタにおいては、照明光束が通過する光路中であればいずれの場所に偏光方向制御部材を配置することもできる。しかしながら、電気光学変調装置の画像形成領域と光学的に略共役な位置においては照明光束の断面積が小さくなっているため、上記したように、この場所に偏光方向制御部材を配置することにより、偏光方向制御部材の大きさを小さくすることができ、製造コストを低減することができる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記偏光方向制御部材は、照明光束の断面形状を整形するための遮光部材としての機能をさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、偏光方向制御部材における遮光部材としての機能により、偏光方向制御部材から射出される照明光束の断面形状を、電気光学変調装置の画像形成領域に照射する照明光束の断面形状に正しく整形することが可能になる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記電気光学変調装置として、複数の色光をそれぞれの色光に対応する画像情報に応じて変調する複数の電気光学変調装置を備え、前記回転プリズムと前記複数の電気光学変調装置との間に配置され、前記回転プリズムからの照明光束を複数の色光に分離して前記複数の電気光学変調装置に導くための色分離導光光学系と、前記複数の電気光学変調装置で変調されたそれぞれの色光を合成するクロスダイクロイックプリズムとをさらに備えることが好ましい。
このように構成することにより、優れた動画表示特性及び均一な面内表示特性を有するとともに、製造コストが高くなったり消費電力が高くなったりすることのないプロジェクタを、画像品質の優れた(例えば3板式の)フルカラープロジェクタとすることができるようになる。
以下、本発明のプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
まず、実施形態1に係るプロジェクタ1000について、図1を用いて説明する。
図1は、実施形態1に係るプロジェクタ1000を説明するために示す図である。図1(a)はプロジェクタ1000の光学系を上面から見た図であり、図1(b)はプロジェクタ1000の光学系を側面から見た図であり、図1(c)は第1レンズアレイ120の正面図であり、図1(d)は光透過率制御部材700上における照明状態を示す図であり、図1(e)は液晶装置400R上における照明状態を示す図である。
なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz軸方向(図1(a)における照明光軸100ax方向)、x軸方向(図1(a)における紙面に平行かつz軸に直交する方向)及びy軸方向(図1(a)における紙面に垂直かつz軸に直交する方向)とする。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、図1(a)及び図1(b)に示すように、照明装置100と、照明装置100からの照明光束を赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して被照明領域に導光する色分離導光光学系200と、色分離導光光学系200で分離された3つの色光のそれぞれを画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としての3つの液晶装置400R,400G,400Bと、これら3つの液晶装置400R,400G,400Bによって変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズム500と、クロスダイクロイックプリズム500によって合成された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系600とを備えたプロジェクタである。
照明装置100は、被照明領域側に略平行な照明光束を射出する光源装置110と、光源装置110から射出される照明光束を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ122を有する第1レンズアレイ120と、第1レンズアレイ120の複数の第1小レンズ122に対応する複数の第2小レンズ132(図示せず。)を有する第2レンズアレイ130と、光源装置110から射出される偏光方向の揃っていない照明光束を略1種類の直線偏光に揃える偏光変換素子140と、偏光変換素子140から射出される各部分光束を被照明領域で重畳させるための重畳レンズ150とを有している。
光源装置110は、楕円面リフレクタ114と、楕円面リフレクタ114の第1焦点近傍に発光中心を有する発光管112と、楕円面リフレクタ114で反射される集束光を略平行な光に変換する平行化レンズ118とを有している。発光管112には、発光管112から被照明領域側に射出される光を発光管112に向けて反射する反射手段としての補助ミラー116が設けられている。
発光管112は、管球部と、管球部の両側に延びる一対の封止部とを有している。
楕円面リフレクタ114は、発光管112の一方の封止部に挿通・固着される筒状の首状部と、発光管112から放射された光を第2焦点位置に向けて反射する反射凹面とを有している。
補助ミラー116は、発光管112の管球部の略半分を覆い、楕円面リフレクタ114の反射凹面と対向して配置される反射部材であり、発光管112の他方の封止部に挿通・固着されている。
このような補助ミラー116を用いることにより、発光管112から楕円面リフレクタ114とは反対側(被照明領域側)に向かって放射される光が、補助ミラー116によって発光管112に向けて反射される。補助ミラー116によって反射された光は、発光管112から楕円面リフレクタ114へと放射され、さらに楕円面リフレクタ114の反射凹面で反射されて第2焦点位置に集束されることとなり、発光管112から楕円面リフレクタ114に向かって直接放射される光と同様に、楕円面リフレクタ114の第2焦点位置に集束させることができる。
平行化レンズ118は、凹レンズからなり、楕円面リフレクタ114の被照明領域側に配置されている。そして、楕円面リフレクタ114からの光を略平行化するように構成されている。
第1レンズアレイ120は、平行化レンズ118からの光を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、照明光軸100axと直交する面内にマトリクス状に配列される複数の第1小レンズ122を備えた構成を有している。第1小レンズ122は、図1(c)に示すように、横方向に4列、縦方向に16行に配置され、「y軸方向に沿った縦寸法:x軸方向に沿った横寸法=1:4の長方形」の平面形状を有している。
すなわち、第1レンズアレイ120における第1小レンズ122は、照明装置100から射出される照明光束を、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sにおける縦横方向のうち、x軸方向に沿った横方向については画像形成領域Sの全体を、y軸方向に沿った縦方向についてはその画像形成領域Sの約50%を照明するような断面形状を有する照明光束(図1(e)参照。)とするように、縦方向に圧縮された「y軸方向に沿った縦寸法:x軸方向に沿った横寸法=1:4の長方形」からなる平面形状を有している。
第2レンズアレイ130は、上述した第1レンズアレイ120により分割された複数の部分光束を集光する光学素子であり、第1レンズアレイ120と同様に照明光軸100axに直交する面内にマトリクス状に配列される複数の第2小レンズ132を備えた構成を有している。第2小レンズ132は、第1小レンズ122の平面形状に相似して縦方向(y軸方向)に圧縮された平面形状を有している。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光として射出する偏光変換素子である。
偏光変換素子140は、光源装置110からの照明光束に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分をそのまま透過し、他方の直線偏光成分を照明光軸100axに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100axに平行な方向に反射する反射層と、偏光分離層を透過した一方の直線偏光成分と反射層で反射された他方の直線偏光成分とのうちいずれか一方の直線偏光成分に揃えるように偏光変換する位相差板とを有している。
重畳レンズ150は、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130及び偏光変換素子140を経た複数の部分光束を集光して光透過率制御部材700の光透過率制御領域上(図1(d)参照)に重畳させる光学素子である。光透過率制御部材700の光透過率制御領域上の像は、後述する光学素子によって液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域S(図1(e)参照。)上に再び結像される。
上記のように構成された照明装置100によって、光源装置110からの照明光束をより均一な強度分布を有する照明光束に変換し、被照明領域を均一な照度で照明することができる。また、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sにおける横方向(x軸方向)については画像形成領域Sの全体を、縦方向(y軸方向)については画像形成領域Sの一部を照明するような、縦方向(y軸方向)に圧縮された断面形状を有する照明光束Lが射出される(図1(d)参照。)。
照明装置100と色分離導光光学系200との間の、各第1小レンズ122及び液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sと光学的に略共役な位置には、光透過率制御手段の光透過率制御部材700が配置されている。光透過率制御部材700は、図1(d)に示すように、「y軸方向に沿った縦寸法:x軸方向に沿った横寸法=1:4の長方形」の平面形状を有する光透過部700aを有している。これにより、光透過率制御部材700は、照明光束の断面形状を整形するための遮光部材としての機能を有する。
なお、光透過率制御部材700についての詳細は後述する。
照明装置100から射出された光束は、回転プリズム770に入射する。回転プリズム770は、照明装置100と液晶装置400R,400G,400Bとの間に配置され、液晶装置400R,400G,400Bの画面書込み周波数に同期して画像形成領域S上で縦方向(y軸方向)に沿って照明光束Lを走査する機能を有している。回転プリズム770の前後に配置されたフィールドレンズ790,792は、後述するリレーレンズ240,242に対して有効に光を入射させるために設けられている。
なお、回転プリズム770についての詳細は後述する。
色分離導光光学系200は、図1(a)に示すように、ダイクロイックミラー210,214と、反射ミラー212,216,218,220,222と、リレーレンズ240,242とを有している。色分離導光光学系200は、回転プリズム770から射出される照明光束を赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して、それぞれの色光を照明対象となる液晶装置400R,400G,400Bに導く機能を有している。色分離導光光学系200としては、照明装置100から液晶装置400R,400G,400Bまでの光路長が等しい等光路長光学系を用いている。
ダイクロイックミラー210は、回転プリズム770から射出される光のうち赤色光成分と緑色光成分とを透過させるとともに、青色光成分を反射する。ダイクロイックミラー210で反射された青色光成分は、反射ミラー218で反射され、リレーレンズ242を経て、反射ミラー220,222で反射された後、フィールドレンズ248を通過して青色光用の液晶装置400Bに達する。一方、ダイクロイックミラー210を透過した赤色光成分及び緑色光成分は、反射ミラー212で反射され、リレーレンズ240を通過する。リレーレンズ240から射出された赤色光成分及び緑色光成分のうち赤色光成分は、ダイクロイックミラー214を透過して、さらに反射ミラー216で反射されて、フィールドレンズ244を通過して赤色光用の液晶装置400Rに達する。また、ダイクロイックミラー214で反射された緑色光成分は、さらに反射ミラー218で反射されて、フィールドレンズ246を通過して緑色光用の液晶装置400Gに達する。なお、液晶装置400R,400G,400Bの各色光の光路前段に設けられたフィールドレンズ244,246,248は、第2レンズアレイ130から射出された各部分光束を、各主光線に対して略平行な光束に変換するために設けられている。
液晶装置400R,400G,400Bは、照明光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、照明装置100の照明対象となる。なお、図示を省略したが、フィールドレンズ244,246,248と各液晶装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が介在配置され、各液晶装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が介在配置されている。これら入射側偏光板、液晶装置400R,400G,400B及び射出側偏光板によって入射する各色光の光変調が行われる。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
液晶装置400R,400G,400Bとしては、「y軸方向に沿った縦寸法:x軸方向に沿った横寸法=9:16の長方形」の平面形状を有するワイドビジョン用の液晶装置を用いている。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光板から射出された各色光毎に変調された光学像を合成して、カラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、回転プリズム770を用いたこと及び光透過率制御手段を備えている。
以下、実施形態1に係るプロジェクタ1000における回転プリズム770及び光透過率制御手段について詳細に説明する。
1.回転プリズム
図2は、回転プリズム770の回転と液晶装置400R,400G,400B上の照明状態との関係を示す図である。図2(a)は回転プリズム770を回転軸772に沿って見たときの断面図であり、図2(b)は回転プリズム770を照明光軸100axに沿って見たときの図であり、図2(c)は液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域S上における照明光束Lの照射状態を示す図である。
回転プリズム770は、液晶装置400R,400G,400Bの画面書込み走査に同期して、一定の速度で回転するように構成されている。このため、照明光軸100ax上における第1小レンズ122の仮想中心点の像Pから射出される光は、図2(a)〜図2(c)に示すように、回転プリズム770が回転すると、回転プリズム770の光通過面によって所定の屈折を受ける。その結果、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sにおいては、画面書込み走査に同期して、光照射領域と光非照射領域とが順次スクロールされるようになる。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、回転プリズム770を回転させることにより、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域S上で照明光束Lが走査されるようになる。その結果、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sにおける任意の点に着目すれば間欠的に光が遮断されるようになるため、動画表示特性が改善され、優れた動画表示特性を有するようになる。
2.光透過率制御手段
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、照明光束の走査速度が液晶装置400R,400G,400Bにおける画像形成領域S上で変化することに起因して発生する照度差を軽減するように照明光束の光透過率を変化させる光透過率制御手段を備えている。また、光透過率制御手段は、光透過率制御部材700と、光透過率制御部材700の光透過率を制御する光透過率制御回路730とを有している。以下、光透過率制御部材700及び光透過率制御回路730について、図3〜図8を用いて説明する。
図3〜図7は、光透過率制御部材700及び光透過率制御回路740の効果を説明するために示す図である。
図3(a)〜図3(d)は液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sにおける照明光束Lの照明状態と回転プリズム770の傾き角θを示す図であり、図3(e)は回転プリズム770の傾き角θと画像形成領域S上における照明光束Lの移動速度との関係を示す図である。なお、図3(a)及び図3(c)中に示す矢印vは、照明光束Lの仮想中心点における移動速度をそれぞれベクトル表示したものである。図3(b)は、図3(a)に示す照明状態(照明光束Lが画像形成領域Sの縦方向中央部を照明している状態)のときの、回転プリズム770の傾き角θを示し、図3(d)は、図3(c)に示す照明状態(照明光束Lが画像形成領域Sの縦方向端部を照明している状態)のときの、回転プリズム770の傾き角θを示している。
なお、図3(e)において、回転プリズム面に照明光軸100axが垂直に入射するときの回転プリズム770の傾き角θを「傾き角θ=0°」とする(以下この明細書において同じとする。)。
図4(a)は光透過率制御手段を用いない比較例に係るプロジェクタにおける回転プリズム770の傾き角θと画像形成領域S上の光強度との関係を示す図であり、図4(b)は比較例に係るプロジェクタにおけるスクリーンSCRの光強度分布を示す図であり、図4(c)は比較例に係るプロジェクタにおけるスクリーンSCR上の光強度の相対値を示す図である。
回転プリズム770を一定の速度で回転させて液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域S上で照明光束Lを走査させる構成では、液晶装置の画像形成領域S上においては、照明光束Lの位置によってその移動速度(走査速度)が変化してしまう。すなわち、図3に示すように、画像形成領域Sの縦方向両端部における照明光束の移動速度が、画像形成領域Sの縦方向中央部における照明光束の移動速度よりも早くなってしまう。このため、光透過率制御手段を用いない比較例に係るプロジェクタ(図示せず。)においては、図4(a)からわかるように、液晶装置400R,400G,400Bにおいて画像形成領域Sの縦方向(y軸方向)両端部における照度が縦方向中央部における照度よりも低くなってしまう。また、スクリーンSCRにおいても同様に、図4(b)及び図4(c)に示すように、スクリーンSCRの縦方向両端部(符号H0,H2)における照度が縦方向(y軸方向)中央部(符号H1)における照度よりも低くなってしまう。
これに対し、実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、図5及び図8に示すように、光透過率制御手段としての光透過率制御部材700及び光透過率制御回路740を備えている。
図5(a)は光透過率制御部材700の正面図であり、図5(b)は光透過率制御部材700を上から見た断面図であり、図5(c)は光透過率制御部材700を横から見た断面図であり、図5(d)は回転プリズム770の傾き角θと光透過率制御部材700の光透過率との関係を示す図である。
光透過率制御部材700は、図5(b)及び図5(c)に示すように、光透過率制御回路740からの制御に応じて略1種類の直線偏光の偏光方向を制御する偏光方向制御部材710と、偏光方向制御部材710から射出された照明光束のうち縦方向(y軸方向)の偏光成分のみを透過する偏光板730とを有している。
偏光方向制御部材710は、2枚の透明なガラス基板712,714の間に透明電極716,718、遮光板720及びスペーサ722が配設され、さらに液晶724が内部に密閉封入された構成を有している。
偏光板730は、偏光方向制御部材710の光射出面側のガラス基板714に配設され、縦方向(y軸方向)の偏光成分を有する照明光束を透過する機能を有している。
この光透過率制御部材700は、偏光方向制御部材710の液晶724に印加される電圧を変化させて偏光方向制御部材710を通過する照明光束の偏光方向を変化させ、偏光板730で吸収される照明光束の光量を調整することによって、光透過率制御部材700に入射する照明光束の光強度に対する光透過率制御部材700から射出される照明光束の光強度の割合(以下「光透過率制御部材700における光透過率」という。)を変化させる機能を有している。図5(d)に示すように、光透過率制御部材700は、回転プリズム770の傾き角θに対応して光透過率を制御する。ここで、液晶724に電圧が印加されたときの光透過率制御部材700における光透過率の変化を、図6(a)〜図6(d)を用いながら説明する。
図6(a)〜図6(d)は偏光方向制御部材710における液晶724に電圧が印加されたときの照明光束の光透過率の変化を説明するために示す図である。なお、図6(a)〜図6(c)中に示す丸で囲った矢印は、紙面に平行な偏光成分を示している。
縦方向(y軸方向)の偏光成分を有する照明光束が光透過率制御部材700に入射する場合を例にとって説明すると、偏光方向制御部材710における液晶724に電圧V0が印加されたときには、図6(a)に示すように、光透過率制御部材700に入射する縦方向(y軸方向)の偏光成分を有する照明光束は、偏光方向制御部材710を通過する際にその偏光方向が90°回転されて横方向(x軸方向)の偏光成分を有する照明光束となる。偏光方向制御部材710の光射出面には偏光板730が配置されているため、この横方向(x軸方向)の偏光成分を有する照明光束は偏光板730で吸収されることとなり、光透過率制御部材700からは照明光束が射出されないこととなる。すなわち、偏光方向制御部材710における液晶724に電圧V0が印加されたときには、図6(d)に示すように、光透過率制御部材700は光透過率T0を有することとなる。
一方、偏光方向制御部材710における液晶724に電圧V2が印加されたときには、図6(c)に示すように、光透過率制御部材700に入射する縦方向(y軸方向)の偏光成分を有する照明光束は、偏光方向制御部材710で偏光方向が変わることなく、そのまま偏光板724を通過することとなる。すなわち、偏光方向制御部材710における液晶724に電圧V2が印加されたときには、図6(d)に示すように、光透過率制御部材700は光透過率T2を有することとなる。
また、偏光方向制御部材710における液晶724に電圧V1が印加されたときには、図6(b)に示すように、光透過率制御部材700に入射する縦方向(y軸方向)の偏光成分を有する照明光束は、偏光方向制御部材710を通過する際にその偏光方向が約45°回転されて斜め方向の偏光成分を有する照明光束となる。この斜め方向の偏光成分を有する照明光束における横方向(x軸方向)の偏光成分を有する照明光束は偏光板730で吸収されることとなるため、光透過率制御部材700からは、液晶724に電圧V2が印加されたときに射出される照明光束の光量と比較して約50%の光量の照明光束が射出されることとなる。すなわち、偏光方向制御部材710における液晶724に電圧V1が印加されたときには、図6(d)に示すように、光透過率制御部材700は光透過率T1を有することとなる。
このように、光透過率制御部材700は、偏光方向制御部材710における液晶724に対して印加する電圧を変化させることによって、光透過率制御部材700における光透過率が変化するように構成されている。
図7(a)は実施形態1に係るプロジェクタ1000における回転プリズム770の傾き角と画像形成領域S上の光強度との関係を示す図であり、図7(b)は実施形態1に係るプロジェクタ1000におけるスクリーンSCRの光強度分布を示す図であり、図7(c)は実施形態1に係るプロジェクタ1000におけるスクリーンSCR上の光強度の相対値を示す図である。なお、図7(a)及び図7(c)においては、各傾き角θにおける光強度は、傾き角θ=0°のときの光強度を100とし、その光強度に対する相対値で示している。
光透過率制御回路730は、図4(a)及び図5(d)からもわかるように、照明光束Lが液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sにおける縦方向(y軸方向)中央部を通過するときには、光透過率制御部材700における光透過率を低くするように偏光方向制御部材710に印加される電圧の制御を行い、照明光束Lが液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sにおける縦方向(y軸方向)両端部を通過するときには、光透過率制御部材700における光透過率を高くするように偏光方向制御部材710に印加される電圧の制御を行う機能を有している。すなわち、光透過率制御回路730は、照明光束Lの移動速度(走査速度)が液晶装置400R,400G,400Bにおける画像形成領域S上で変化することに起因して発生する照度差を軽減させるように、偏光方向制御部材710に印加される電圧を調整し、光透過率制御部材700における光透過率を制御する機能を有している。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、図7(a)に示すように、回転プリズム770を一定の回転速度で回転させた場合に発生する上記した照度差が軽減されるようになり、図7(b)及び図7(c)に示すように、スクリーンSCR全面でより均一な表示を行うことが可能になる。すなわち、均一な面内表示特性を有するようになる。
図8は、実施形態1に係るプロジェクタ1000における光透過率制御部材700及び光透過率制御回路740を説明するために示すブロック図である。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、図8に示すように、回転プリズム770の回転状態を検知する回転状態検知センサ750と、回転状態検知センサ750の出力信号を処理して光透過率制御回路740に出力する回転状態検出回路752とをさらに備えている。そして、光透過率制御回路740は、回転状態検出回路752の出力信号に基づいて、光透過率制御部材700における光透過率を制御するように構成されている。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、回転プリズム770の回転状態に対応した正確な制御を行うことが可能になるため、照明光束の移動速度(走査速度)が液晶装置400R,400G,400Bにおける画像形成領域S上で変化することに起因して発生する照度差を効果的に軽減することが可能になる。
なお、実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、画像情報の処理を行う画像処理回路760からの出力信号に基づいて、モータ駆動回路776がモータ774を駆動することにより、液晶装置400R,400G,400Bの画面書込み周波数に同期して回転プリズム770を回転するように構成されている。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、上記したように、照明光束を略1種類の直線偏光に揃える偏光変換素子140を備え、光透過率制御部材700は、偏光方向制御部材710と、偏光板730とを有しているため、光透過率制御回路740の制御により、偏光方向制御部材710の液晶724に印加される電圧を変化させて偏光方向制御部材710を通過する照明光束の偏光方向を変化させ、偏光板730で吸収される照明光束の光量を調整することができる。このため、照明光束の光透過率を低消費電力で、かつ、正確に制御することができる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、偏光方向制御部材710(光透過率制御部材700)は、各第1小レンズ122及び液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sと光学的に略共役な位置に配置されている。
本発明のプロジェクタにおいては、照明光束が通過する光路中であればいずれの場所に偏光方向制御部材を配置することもできる。しかしながら、各第1小レンズ122及び液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sと光学的に略共役な位置においては照明光束の断面積が小さくなっているため、上記したように、この場所に偏光方向制御部材710を配置することにより、偏光方向制御部材710の大きさを小さくすることができ、製造コストを低減することができる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、上記したように、光透過率制御手段は、光透過率制御部材700及び光透過率制御部材700の光透過率を制御する光透過率制御回路730を有しているため、上記のような照度差を軽減するように照明光束の光透過率を正確に制御することが容易に実現可能となる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、偏光方向制御部材710(光透過率制御部材700)は、照明光束の断面形状を整形するための遮光部材としての機能をさらに有しているため、偏光方向制御部材710から射出される照明光束の断面形状を、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sに照射する照明光束Lの断面形状に正しく整形することが可能になる。
このように、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、極めて短い周期で回転プリズムの回転速度を変化させることが必要でなくなるため、回転プリズムを駆動するためのモータとして高価なモータを用いる必要がなくなるとともに、回転プリズムを駆動するためのモータの回転速度を頻繁に加速及び減速する必要もなくなる。このため、製造コストが高くなったり消費電力が高くなったりすることがなくなる。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、優れた動画表示特性及び均一な面内表示特性を有し、製造コストが高くなったり消費電力が高くなったりすることのないプロジェクタとなる。
以上、実施形態1に係るプロジェクタ1000における回転プリズム770及び光透過率制御手段について詳細に説明したが、実施形態1に係るプロジェクタ1000においては以下のような特徴も有している。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、光源装置110は、発光管112、発光管112からの光を反射する楕円面リフレクタ114及び楕円面リフレクタ114で反射される光を略平行光にする平行化レンズ118を有する光源装置である。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、放物面リフレクタを用いた光源装置と比較して、よりコンパクトな光源装置を実現することができる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、発光管112には、発光管112から被照明領域側に射出される光を発光管112に向けて反射する補助ミラー116が設けられている。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、発光管112から被照明領域側に放射される光は発光管112に向けて反射されるため、発光管112の被照明領域側端部を覆うような大きさに楕円面リフレクタ114の大きさを設定することを必要とせず、楕円面リフレクタ114の小型化を図ることができ、プロジェクタ1000の小型化を図ることができる。また、このことは、第1レンズアレイ120の大きさ、第2レンズアレイ130の大きさ、偏光変換素子140の大きさ、重畳レンズ150の大きさ、色分離光学系200の大きさなどをさらに小さくすることができることをも意味し、プロジェクタ1000のさらなる小型化を図ることができる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、電気光学変調装置として、色分離導光光学系200から射出される3つの色光をそれぞれの色光に対応する画像情報に応じて変調する3つの液晶装置400R,400G,400Bを備えている。また、回転プリズム770と液晶装置400R,400G,400Bとの間に配置され、回転プリズム770からの照明光束を3つの色光に分離して液晶装置400R,400G,400Bに導くための色分離導光光学系200と、液晶装置400R,400G,400Bで変調されたそれぞれの色光を合成するクロスダイクロイックプリズム500とをさらに備えている。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても光利用効率が大幅に低下しないプロジェクタを、画像品質の優れた3板式のフルカラープロジェクタとすることができるようになる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、光源装置110からの照明光束を1種類の直線偏光に揃えて射出する偏光変換素子140をさらに有している。
このため、偏光変換素子140の作用により光源装置110からの照明光束を一方の偏光軸を有する1種類の直線偏光に変換することができるようになるため、実施形態1に係るプロジェクタ1000のように、電気光学変調装置として液晶装置等のように1種類の直線偏光を利用するタイプの電気光学変調装置を用いる場合に、光源装置110からの照明光束を有効に利用することができる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、回転プリズム770の光透過面には、減反射膜が形成されている。このため、回転プリズム770における光透過率が向上するため、光利用効率の低下を最小限のものにすることができるとともに、迷光レベルが低減し、コントラストが向上する。
〔実施形態2〕
図9は、実施形態2に係るプロジェクタ1002を説明するために示す図である。なお、図9において、図8と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態2に係るプロジェクタ1002(図示せず。)は、基本的には実施形態1に係るプロジェクタ1000とよく似た構成を有しているが、図9に示すように、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、光透過率制御回路の制御手段が異なっている。
すなわち、実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、上記の制御手段として、回転プリズム770の回転状態を検知する回転状態検知センサ750(図8参照。)を用いており、光透過率制御回路740は、回転状態検知センサ750の出力信号に基づいて、光透過率制御部材700における光透過率を制御するように構成されている。
これに対し、実施形態2に係るプロジェクタ1002においては、上記の制御手段として、回転状態検知センサに代えて、図9に示すように、画像情報の処理を行う画像処理回路762を用いており、光透過率制御回路742は、画像処理回路762からの同期信号に基づいて、光透過率制御部材700における光透過率を制御するように構成されている。
実施形態2に係るプロジェクタ1002においては、光透過率制御部材700における光透過率を制御および回転プリズム770の回転は共に、画像処理回路762からの同期信号に基づいて行われる。このため、上記のように構成することによっても、回転プリズム770の回転状態に対応した正確な光透過率制御部材700における光透過率の制御を行うことが可能になるため、照明光束の走査速度が液晶装置400R,400G,400Bにおける画像形成領域上で変化することに起因して発生する照度差を効果的に軽減することが可能になる。
このように、実施形態2に係るプロジェクタ1002は、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、照明光束の移動速度(走査速度)が液晶装置における画像形成領域上で変化することに起因して発生する照度差を軽減するための光透過率制御回路の制御手段が異なるが、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合と同様に、光透過率制御手段として、光透過率制御部材700と、光透過率制御部材700における光透過率を制御する光透過率制御回路742とを備えているため、回転プリズム770を一定の回転速度で回転させた場合に発生する照度差が軽減されるようになり、スクリーン全面でより均一な表示を行うことが可能になる。すなわち、均一な面内表示特性を有するようになる。
従って、実施形態2に係るプロジェクタ1002は、光透過率制御回路の制御手段以外の点では、実施形態1に係るプロジェクタ1000と同様の構成を有するため、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合と同様の効果を有する。
〔実施形態3〕
図10は、実施形態3に係るプロジェクタ1004を説明するために示す図である。図10(a)はプロジェクタ1004の光学系を上面から見た図であり、図10(b)はプロジェクタ1004の光学系を側面から見た図である。図10(c)は遮光部材780の正面図であり、図10(d)は光透過率制御部材702Rの正面図である。
実施形態3に係るプロジェクタ1004は、基本的には実施形態1に係るプロジェクタ1000とよく似た構成を有しているが、図10(a)に示すように、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、光透過率制御部材の配置位置、数及び構造が異なっている。
すなわち、実施形態3に係るプロジェクタ1004においては、図10(a)及び図10(b)に示すように、3つの光透過率制御部材702R,702G,702Bを、液晶装置400R,400G,400Bの光入射面側にそれぞれ配置している。これら光透過率制御部材702R,702G,702Bは液晶装置400R,400G,400Bの極近傍に配置されているため、各光透過率制御部材702R,702G,702Bの光透過部702aは、実施形態1で説明した光透過率制御部材700の光透過部700a(図5(a)参照。)とは異なり、図10(d)に示すように、画像形成領域Sによく似た形状を有している。しかしながら、光透過率制御部材702R,702G,702Bは、上記の点以外では実施形態1で説明した光透過率制御部材700とほぼ同じ構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
また、各第1小レンズ及び液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sと光学的に略共役な位置には、照明光束の断面形状を整形するための遮光部材780が配置されている。遮光部材780は、図10(c)に示すように、「y軸方向に沿った縦寸法:x軸方向に沿った横寸法=1:4の長方形」の平面形状を有する開口部782を有している。
このように、実施形態3に係るプロジェクタ1004は、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、光透過率制御部材の配置位置、数及び構造(それに伴って遮光部材780を有している点)が異なるが、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合と同様に、光透過率制御手段として、光透過率制御部材702R,702G,702Bと、回転状態検知センサ(図示せず。)の出力信号に基づいて、光透過率制御部材702R,702G,702Bにおける光透過率を制御する光透過率制御回路(図示せず。)とを備えているため、回転プリズム770を一定の回転速度で回転させた場合に発生する照度差が軽減されるようになり、スクリーンSCR全面でより均一な表示を行うことが可能になる。すなわち、均一な面内表示特性を有するようになる。
なお、実施形態3に係るプロジェクタ1004においては、上記のように、回転状態検知センサの出力信号に基づいて、光透過率制御部材702R,702G,702Bにおける光透過率を制御する光透過率制御回路を備える構成としているが、実施形態2に係るプロジェクタ1002の場合と同様に、画像処理回路からの同期信号に基づいて、光透過率制御部材702R,702G,702Bにおける光透過率を制御する光透過率制御回路を備える構成としてもよい。
従って、実施形態3に係るプロジェクタ1004は、光透過率制御部材の配置位置、数及び構造(それに伴って遮光部材780を有している点)以外では、実施形態1又は2に係るプロジェクタ1000,1002と同様の構成を有するため、実施形態1又は2に係るプロジェクタ1000,1002の場合と同様の効果を有する。
〔実施形態4〕
図11は、実施形態4に係るプロジェクタ1006の光学系を示す図である。図11(a)はプロジェクタ1006の光学系を上面から見た図であり、図11(b)はプロジェクタ1006の光学系を側面から見た図である。
実施形態4に係るプロジェクタ1006は、基本的には実施形態1に係るプロジェクタ1000とよく似た構成を有しているが、図11(a)に示すように、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、色分離導光光学系の構成が異なっている。
すなわち、実施形態4に係るプロジェクタ1006においては、色分離導光光学系202として、各液晶装置400R,400G,400B上で光照射領域と光非照射領域とがスクロールされる方向をすべて同一の方向とするために、ダブルリレー光学系190を用いている。
色分離導光光学系202は、図11(a)に示すように、ダイクロイックミラー260,262と、反射ミラー264と、ダブルリレー光学系190とを有している。ダブルリレー光学系190は、リレーレンズ191,192,194,195,197と、反射ミラー193,196と、フィールドレンズ198とを有している。また、色分離導光光学系202の光路前段には、リレーレンズ794が配置されている。
ダイクロイックミラー260は、回転プリズム770から射出される光のうち赤色光成分を反射するとともに、緑色光成分及び青色光成分を透過させる。ダイクロイックミラー260で反射された赤色光成分は、反射ミラー264で反射されて、フィールドレンズ176Rを通過して赤色光用の液晶装置400Rに達する。
ダイクロイックミラー260を透過した緑色光成分及び青色光成分のうち緑色光成分は、ダイクロイックミラー262によって反射され、フィールドレンズ176Gを通過して緑色光用の液晶装置400Gに達する。一方、ダイクロイックミラー260を透過した青色光成分は、ダイクロイックミラー262を透過し、ダブルリレー光学系190を通過して青色光用の液晶装置400Bに達する。液晶装置400R,400G,400Bの各色光の光路前段に設けられたフィールドレンズ176R,176G,198は、第2レンズアレイ130から射出された各部分光束を、各主光線に対して略平行な光束に変換するために設けられている。
ここで、青色光の光路にダブルリレー光学系190が設けられているのは、青色光の光路の長さが、他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率低下を防止するとともに、各液晶装置400R,400G,400B上で光照射領域と光非照射領域とがスクロールされる方向をすべて同一の方向とするために設けられている。なお、実施形態4に係るプロジェクタ1006においては、3つの色光のうち青色光の光路にダブルリレー光学系190を用いた構成としたが、赤色光等のその他の色光の光路にこのようなダブルリレー光学系を用いた構成としてもよい。
このように、実施形態4に係るプロジェクタ1006は、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、色分離導光光学系の構成が異なるが、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合と同様に、光透過率制御手段として、光透過率制御部材700と、回転状態検知センサ(図示せず。)の出力信号に基づいて、光透過率制御部材700における光透過率を制御する光透過率制御回路(図示せず。)とを備えているため、回転プリズム770を一定の回転速度で回転させた場合に発生する照度差が軽減されるようになり、スクリーンSCR全面でより均一な表示を行うことが可能になる。すなわち、均一な面内表示特性を有するようになる。
なお、実施形態4に係るプロジェクタ1004においては、上記のように、回転状態検知センサの出力信号に基づいて、光透過率制御部材700における光透過率を制御する光透過率制御回路を備える構成としているが、実施形態2に係るプロジェクタ1002の場合と同様に、画像処理回路からの同期信号に基づいて、光透過率制御部材700における光透過率を制御する光透過率制御回路を備える構成としてもよい。
従って、実施形態4に係るプロジェクタ1006は、色分離導光光学系の構成以外の点では、実施形態1又は2に係るプロジェクタ1000,1002と同様の構成を有するため、実施形態1又は2に係るプロジェクタ1000,1002の場合と同様の効果を有する。
〔実施形態5〕
図12は、実施形態5に係るプロジェクタ1008の光学系を示す図である。図12(a)はプロジェクタ1008の光学系を上面から見た図であり、図12(b)はプロジェクタ1008の光学系を側面から見た図である。
実施形態5に係るプロジェクタ1008は、基本的には実施形態1に係るプロジェクタ1000とよく似た構成を有しているが、図12(a)及び図12(b)に示すように、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、照明装置の構成が異なっている。
すなわち、実施形態5に係るプロジェクタ1008においては、照明装置100Bとして、ロッドインテグレータ光学系を用いている。
照明装置100Bは、被照明領域側に集束性の照明光束を射出する光源装置110Bと、光源装置110Bからの照明光束をより均一な強度分布を有する照明光束に変換し、被照明領域を均一な照度で照明するインテグレータロッド160と、リレーレンズ166とを有している。インテグレータロッド160の光射出面及び液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域と光学的に略共役な位置には、光透過率制御部材700が配置されている。
インテグレータロッド160は、光源装置110Bから射出される偏光方向の揃っていない照明光束を1種類の直線偏光に揃える偏光変換部162と、ロッド部164とを有している。偏光変換部162は、光源装置110Bからの照明光束に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分をそのまま透過し、他方の直線偏光成分を照明光軸100Baxに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100Baxに平行な方向に反射する反射層と、偏光分離層を透過した一方の直線偏光成分と反射層で反射された他方の直線偏光成分とのうちいずれか一方の直線偏光成分に揃えるように偏光変換する位相差板とを有している。
インテグレータロッド160の光射出面は、縦方向に圧縮された「y軸方向に沿った縦寸法:x軸方向に沿った横寸法=1:4の長方形」からなる平面形状を有している。
このように、実施形態5に係るプロジェクタ1008は、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、照明装置の構成が異なるが、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合と同様に、光透過率制御手段として、光透過率制御部材700と、回転状態検知センサ(図示せず。)の出力信号に基づいて、光透過率制御部材700における光透過率を制御する光透過率制御回路(図示せず。)とを備えているため、回転プリズム770を一定の回転速度で回転させた場合に発生する照度差が軽減されるようになり、スクリーンSCR全面でより均一な表示を行うことが可能になる。すなわち、均一な面内表示特性を有するようになる。
なお、実施形態5に係るプロジェクタ1008においては、上記のように、回転状態検知センサの出力信号に基づいて、光透過率制御部材700における光透過率を制御する光透過率制御回路を備える構成としているが、実施形態2に係るプロジェクタ1002の場合と同様に、画像処理回路からの同期信号に基づいて、光透過率制御部材700における光透過率を制御する光透過率制御回路を備える構成としてもよい。
従って、実施形態5に係るプロジェクタ1008は、照明装置の構成以外の点では、実施形態1又は2に係るプロジェクタ1000,1002と同様の構成を有するため、実施形態1又は2に係るプロジェクタ1000,1002の場合と同様の効果を有する。
〔実施形態6〕
図13は、実施形態6に係るプロジェクタ1010の光学系を示す図である。図13(a)はプロジェクタ1010の光学系を上面から見た図であり、図13(b)はプロジェクタ1010の光学系を側面から見た図である。
実施形態6に係るプロジェクタ1010は、基本的には実施形態5に係るプロジェクタ1008とよく似た構成を有しているが、図13(a)及び図13(b)に示すように、実施形態5に係るプロジェクタ1008とは、回転プリズムの配置位置(それに伴って光透過率制御部材の配置位置)が異なっている。
すなわち、実施形態6に係るプロジェクタ1010においては、回転プリズム770は、インテグレータロッド160の光射出面及び液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域S(図14(c)参照。)と光学的に略共役な位置に配置されている。また、それに伴い、光透過率制御部材700は、フィールドレンズ790と回転プリズム770との間の位置で、インテグレータロッド160の光射出面及び液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sと光学的に略共役な位置から少し離れた位置に配置されている。
図14は、回転プリズム770の回転と液晶装置400R,400G,400B上の照明状態との関係を示す図である。図14(a)は回転プリズム770を回転軸772に沿って見たときの断面図であり、図14(b)は回転プリズム770を照明光軸100Baxに沿って見たときの図であり、図14(c)は液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域S上における照明光束Lの照射状態を示す図である。
回転プリズム770は、液晶装置400R,400G,400Bの画面書込み走査に同期して、一定の速度で回転するように構成されている。このため、照明光軸100Bax上におけるインテグレータロッド160の光射出面の仮想中心点の像Pから射出される光は、図14(a)〜図14(c)に示すように、回転プリズム770が回転すると、回転プリズム770の光通過面によって所定の屈折を受ける。その結果、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sにおいては、画面書込み走査に同期して、光照射領域と光非照射領域とが順次スクロールされるようになる。
このため、実施形態6に係るプロジェクタ1010によれば、実施形態5に係るプロジェクタ1008の場合と同様に、回転プリズム770を回転させることにより、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域S上で照明光束Lが走査されるようになる。その結果、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sにおける任意の点に着目すれば間欠的に光が遮断されるようになるため、動画表示特性が改善され、優れた動画表示特性を有するようになる。
このように、実施形態6に係るプロジェクタ1010は、実施形態5に係るプロジェクタ1008とは、回転プリズムの配置位置(それに伴って光透過率制御部材の配置位置)が異なるが、実施形態5に係るプロジェクタ1008の場合と同様に、光透過率制御手段として、光透過率制御部材700と、光透過率制御部材700における光透過率を制御する光透過率制御回路(図示せず。)とを備えているため、回転プリズム770を一定の回転速度で回転させた場合に発生する照度差が軽減されるようになり、スクリーンSCR全面でより均一な表示を行うことが可能になる。すなわち、均一な面内表示特性を有するようになる。
このため、実施形態6に係るプロジェクタ1010によれば、実施形態5に係るプロジェクタ1008の場合と同様の効果を有し、優れた動画表示特性及び均一な面内表示特性を有し、製造コストが高くなったり消費電力が高くなったりすることのないプロジェクタとなる。
〔実施形態7〕
図15及び図16は、実施形態7に係るプロジェクタ1012を説明するために示す図である。図15(a)はプロジェクタ1012の光学系を上面から見た図であり、図15(b)はプロジェクタ1012の光学系を側面から見た図である。図15(c)は偏光方向制御部材710を横から見た断面図である。図16(a)〜図16(d)は、偏光方向制御部材710における液晶724に電圧が印加されたときの偏光方向制御部材710から射出される照明光束の偏光方向の変化を説明するために示す図である。なお、図16(a)〜図16(c)において、偏光方向制御部材710から液晶装置400R,400G,400Bにおける入射側偏光板420R,420G,420Bまでの光路に配置される光学要素については、図示を省略している。また、図16(a)〜図16(c)中に示す丸で囲った矢印は、紙面に平行な偏光成分を示している。
実施形態7に係るプロジェクタ1012は、基本的には実施形態1に係るプロジェクタ1000とよく似た構成を有しているが、図15(a)〜図15(c)に示すように、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、光透過率制御手段の構成が異なっている。
すなわち、実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、光透過率制御手段は、光透過率制御部材700及び光透過率制御回路740を有している。そして、光透過率制御部材700は、光透過率制御回路740からの制御に応じて略1種類の直線偏光の偏光方向を制御する偏光方向制御部材710と、偏光方向制御部材710の光射出面側のガラス基板714に配設され、偏光方向制御部材710から射出された照明光束のうち縦方向(y軸方向)の偏光成分のみを透過する偏光板730とを有している。
これに対し、実施形態7に係るプロジェクタ1012においては、光透過率制御手段専用の偏光板は存在せず、図15(c)及び図16(a)〜図16(c)に示すように、偏光方向制御部材710及び偏光方向制御部材704の偏光方向を制御する偏光方向制御回路744(図示せず。)を光透過率制御手段として用いている。そして、実施形態7における光透過率制御手段においては、実施形態1の場合に用いられる偏光板730の代わりとして、液晶装置400R,400G,400Bの光入射面側に配置された入射側偏光板420R,420G,420Bを用いたことを特徴としている。
なお、偏光方向制御部材710は、図15(c)に示すように、実施形態1で説明したものと同一であるため、詳細な説明は省略する。
実施形態7に係るプロジェクタ1012は、上記のように、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合とは、偏光方向制御部材710の光射出面側のガラス基板714に光透過率制御手段専用の偏光板730が配設されていない点で異なるが、それ以外の点では実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合とほぼ同じ構成である。
実施形態7に係るプロジェクタ1012における光透過率制御手段は、偏光方向制御部材710の液晶724に印加される電圧を変化させて偏光方向制御部材710を通過する照明光束の偏光方向を変化させ、液晶装置400R,400G,400Bの光入射面側に配置された入射側偏光板420R,420G,420Bで吸収される照明光束の光量を調整することによって、液晶装置400R,400G,400Bにおける照明光束の照度を制御するように構成されている。偏光方向制御部材710から射出された照明光束のうち一方の偏光成分は、入射側偏光板420R,420G,420Bを透過し、他方の偏光成分は入射側偏光板420R,420G,420Bで吸収される。
なお、偏光方向制御部材710における液晶724に電圧が印加されたときの偏光方向制御部材710から射出される照明光束の偏光方向の変化については、図16(a)〜図16(d)に示しているが、偏光方向制御部材710に印加される電圧と偏光方向制御部材710を通過する照明光束の偏光方向の変化との関係については、実施形態1の場合と同様であるため、その説明は省略する。
このように、実施形態7に係るプロジェクタ1012における光透過率制御手段は、偏光方向制御部材710における液晶724に対して印加する電圧を変化させることによって、偏光方向制御部材710から射出される照明光束の照度は変化させずに偏光方向を制御し、液晶装置400R,400G,400Bの光入射面側に配置された入射側偏光板420R,420G,420Bで吸収される照明光束の光量を調整することによって、液晶装置400R,400G,400Bにおける照明光束の照度を制御するように構成されている。
偏光方向制御回路744は、実施形態1に係るプロジェクタ1000における光透過率制御回路740と同様に、照明光束Lの移動速度(走査速度)が液晶装置400R,400G,400Bにおける画像形成領域S上で変化することに起因して発生する照度差を軽減させるように、偏光方向制御部材710に印加される電圧を調整して偏光方向制御部材710から射出される照明光束の偏光方向を制御する機能を有している。
このように、実施形態7に係るプロジェクタ1012は、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、照明光束の移動速度(走査速度)が液晶装置における画像形成領域上で変化することに起因して発生する照度差を軽減するための光透過率制御手段の構成が異なるが、上記した光透過率制御手段としての偏光方向制御部材710及び偏光方向制御回路744を備えているため、回転プリズム770を一定の回転速度で回転させた場合に発生する照度差が軽減されるようになり、スクリーンSCR全面でより均一な表示を行うことが可能になる。すなわち、均一な面内表示特性を有するようになる。
また、実施形態7に係るプロジェクタ1012によれば、上記したように、光透過率制御手段専用の偏光板を用いずに、液晶装置400R,400G,400Bにおける入射側偏光板420R,420G,420Bを利用して光透過率制御手段を構成しているため、部品点数を削減することができ、プロジェクタの製造効率を向上することが可能となる。
実施形態7に係るプロジェクタ1012においては、偏光方向制御部材710は、各第1小レンズ122及び液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域と光学的に略共役な位置に配置されている。
本発明のプロジェクタにおいては、照明光束が通過する光路中であればいずれの場所に偏光方向制御部材を配置することもできる。しかしながら、各第1小レンズ122及び液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域と光学的に略共役な位置においては照明光束の断面積が小さくなっているため、上記したように、この場所に偏光方向制御部材710を配置することにより、偏光方向制御部材710の大きさを小さくすることができ、製造コストを低減することができる。
なお、偏光方向制御部材710は、液晶装置400R,400G,400Bの近傍(フィールドレンズ244,246,248と入射側偏光板420R,420G,420Bとの間の位置)に配置されていることもまた好ましい。
また、実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、偏光方向制御部材710は、照明光束の断面形状を整形するための遮光部材としての機能をさらに有しているため、偏光方向制御部材710から射出される照明光束の断面形状を、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域Sに照射する照明光束Lの断面形状に正しく整形することが可能になる。
なお、実施形態7に係るプロジェクタ1012は、この他の点では、実施形態1に係るプロジェクタ1000と同様の構成を有するため、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合と同様の効果を有する。
以上、本発明のプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態1〜6のプロジェクタ1000〜1010は、光透過率制御部材700,702R,702G,702Bとして、液晶による光透過率制御部材を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、エレクトロクロミック材料や電気泳動材料による光透過率制御部材も好ましく用いることができる。
(2)上記実施形態1〜4及び7のプロジェクタ1000〜1006,1012は、第1レンズアレイ120の第1小レンズ122の平面形状としては、「縦寸法:横寸法=1:4の長方形」のものを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、液晶装置での動画表示特性を改善できるように画像形成領域上を間欠的に照明できる形状であればよい。例えば、「縦寸法:横寸法=9:32の長方形」のものや「縦寸法:横寸法=3:8の長方形」のものなどをも好ましく用いることができる。
(3)上記実施形態5及び6のプロジェクタ1008,1010は、インテグレータロッド160の光射出面の平面形状としては、「縦寸法:横寸法=1:4の長方形」のものを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、液晶装置での動画表示特性を改善できるように画像形成領域上を間欠的に照明できる形状であればよい。例えば、「縦寸法:横寸法=9:32の長方形」のものや「縦寸法:横寸法=3:8の長方形」のものなどをも好ましく用いることができる。
(4)上記実施形態3のプロジェクタ1004は、遮光部材780として、「y軸方向に沿った縦寸法:x軸方向に沿った横寸法=1:4の長方形」の平面形状を有する開口部782を備えた遮光部材を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、液晶装置での動画表示特性を改善できるように画像形成領域上を間欠的に照明できる形状であればよい。例えば、「y軸方向に沿った縦寸法:x軸方向に沿った横寸法=9:32の長方形」の平面形状を有する開口を備えた遮光部材を用いることもできる。また、第1レンズアレイの第1小レンズが「y軸方向に沿った縦寸法:x軸方向に沿った横寸法=1:4の長方形」の平面形状以外の他の平面形状を有する小レンズの場合には、その小レンズの平面形状に相似する平面形状を有する開口を備えた遮光部材を用いることもできるし、インテグレータロッドの光射出面が「y軸方向に沿った縦寸法:x軸方向に沿った横寸法=1:4の長方形」の平面形状以外の他の平面形状を有するインテグレータロッドの場合には、そのインテグレータロッドの光射出面の平面形状に相似する平面形状を有する開口を備えた遮光部材を用いることもできる。
(5)上記実施形態1〜4及び7のプロジェクタ1000〜1006,1012は、光源装置110として、楕円面リフレクタ114と、楕円面リフレクタ114の第1焦点近傍に発光中心を有する発光管112と、平行化レンズ118とを有する光源装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、放物面リフレクタと、放物面リフレクタの焦点近傍に発光中心を有する発光管とを有する光源装置をも好ましく用いることができる。
(6)上記各実施形態のプロジェクタ1000〜1012は、光源装置110,110Bとして、発光管112に補助ミラー116が配設された光源装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発光管に補助ミラーが配設されていない光源装置をも好ましく用いることができる。
(7)上記各実施形態において、3つの液晶装置400R,400G,400Bを用いたプロジェクタを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つ、2つ又は4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
(8)上記各実施形態のプロジェクタ1000〜1012は、電気光学変調装置として液晶装置を用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。電気光学変調装置としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置などを利用してもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
(9)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクタに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクタに適用する場合にも可能である。
実施形態1に係るプロジェクタ1000を説明するために示す図。 回転プリズム770の回転と液晶装置400R,400G,400B上の照明状態との関係を示す図。 光透過率制御部材700及び光透過率制御回路740の効果を説明するために示す図。 光透過率制御部材700及び光透過率制御回路740の効果を説明するために示す図。 光透過率制御部材700及び光透過率制御回路740の効果を説明するために示す図。 光透過率制御部材700及び光透過率制御回路740の効果を説明するために示す図。 光透過率制御部材700及び光透過率制御回路740の効果を説明するために示す図。 実施形態1に係るプロジェクタ1000における光透過率制御部材700及び光透過率制御回路740を説明するために示すブロック図。 実施形態2に係るプロジェクタ1002を説明するために示す図。 実施形態3に係るプロジェクタ1004を説明するために示す図。 実施形態4に係るプロジェクタ1006の光学系を示す図。 実施形態5に係るプロジェクタ1008の光学系を示す図。 実施形態6に係るプロジェクタ1010の光学系を示す図。 回転プリズム770の回転と液晶装置400R,400G,400B上の照明状態との関係を示す図。 実施形態7に係るプロジェクタ1012を説明するために示す図。 実施形態7に係るプロジェクタ1012を説明するために示す図。 従来のプロジェクタ900を説明するために示す図。 従来のプロジェクタ900における回転プリズム960の回転速度を示す図。
符号の説明
100,100B…照明装置、100ax,100Bax…照明光軸、110,110B,910…光源装置、112,912…発光管、114,914…楕円面リフレクタ、116…補助ミラー、118…平行化レンズ、120,920…第1レンズアレイ、122…第1小レンズ、130,930…第2レンズアレイ、140…偏光変換素子、150,950…重畳レンズ、160…インテグレータロッド、162…偏光変換部、164…ロッド部、166,176R,176G,198,244,246,248,790,792,952…フィールドレンズ、190…ダブルリレー光学系、191,192,194,195,197,240,242,794…リレーレンズ、193,196,212,216,218,220,222,264…反射ミラー、200,202…色分離導光光学系、210,214,260,262…ダイクロイックミラー、400R,400G,400B,970…液晶装置、420R,420G,420B…入射側偏光板、500…クロスダイクロイックプリズム、600,980…投写光学系、700,702R,702G,702B…光透過率制御部材、700a,702a…光透過部、710…偏光方向制御部材、712,714…ガラス基板、716,718…透明電極、720…遮光板、722…スペーサ、724…液晶、730…偏光板、740,742…光透過率制御回路、750…回転状態検知センサ、752…回転状態検出回路、760,762…画像処理回路、770,960…回転プリズム、772…回転軸、774…モータ、776…モータ駆動回路、780…遮光部材、782…開口部、900,1000,1004,1006,1008,1010,1012…プロジェクタ、L…照明光束が照射される領域、P…照明光軸上における第1小レンズ又はインテグレータロッドの光射出面の仮想中心点の像、S…画像形成領域、SCR…スクリーン。

Claims (12)

  1. 照明光束を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
    前記電気光学変調装置により変調された照明光束を投写する投写光学系と、
    前記電気光学変調装置の画像形成領域における一方方向については画像形成領域の全体を、他方方向については画像形成領域の一部を照明するような、前記他方方向に圧縮された断面形状を有する照明光束を射出する照明装置と、
    一定の速度で回転して、前記照明装置からの照明光束を、前記電気光学変調装置の画像形成領域における前記他方方向に沿って走査する回転プリズムとを備えるプロジェクタであって、
    前記照明光束の走査速度が前記電気光学変調装置における画像形成領域上で変化することに起因して発生する照度差を軽減するように、前記照明光束の前記画像形成領域上の位置に応じて、照明光束の光透過率を変化させる光透過率制御手段をさらに備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記光透過率制御手段は、光透過率制御部材及び前記光透過率制御部材の光透過率を制御する光透過率制御回路を有することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記電気光学変調装置は液晶装置であり、
    前記照明光束を略1種類の直線偏光に揃える偏光変換素子をさらに備え、
    前記光透過率制御部材は、前記光透過率制御回路からの制御に応じて前記略1種類の直線偏光の偏光方向を制御する偏光方向制御部材と、前記偏光方向制御部材から射出された照明光束のうち一方の偏光成分のみを透過する偏光板とを有することを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
    前記偏光板は、前記偏光方向制御部材の光射出面に配設されていることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
    前記電気光学変調装置の光入射面側に配置され、前記電気光学変調装置へ入射する照明光束の偏光方向を揃える入射側偏光板を、前記偏光板として用いたことを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記回転プリズムの回転状態を検知する回転状態検知センサをさらに備え、
    前記光透過率制御回路は、前記回転状態検知センサの出力信号に基づいて、前記光透過率制御部材における光透過率を制御することを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項2〜5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    画像情報の処理を行う画像処理回路をさらに備え、
    前記回転プリズムは、前記画像処理回路からの同期信号に基づいて、一定の速度で回転するように構成され、
    前記光透過率制御回路は、前記画像処理回路からの同期信号に基づいて、前記光透過率制御部材における光透過率を制御することを特徴とするプロジェクタ。
  8. 請求項2〜7のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記照明装置は、発光管及びリフレクタを有し被照明領域側に照明光束を射出する光源装置、前記光源装置から射出される照明光束を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイ、前記第1レンズアレイの前記複数の第1小レンズに対応する複数の第2小レンズを有する第2レンズアレイ並びに前記第2レンズアレイの前記複数の第2小レンズから射出される各部分光束を前記光透過率制御部材で重畳させるための重畳レンズを有する照明装置であり、
    前記第1小レンズは、前記他方方向に圧縮された平面形状を有することを特徴とするプロジェクタ。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記照明装置は、発光管及び楕円面リフレクタを有し被照明領域側に集束性の照明光束を射出する光源装置並びに前記光源装置からの照明光束をより均一な強度分布を有する照明光束に変換するインテグレータロッドを有する照明装置であり、
    前記インテグレータロッドの光射出面は、前記他方方向に圧縮された平面形状を有することを特徴とするプロジェクタ。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記回転プリズムは、前記電気光学変調装置の前記画像形成領域と光学的に略共役な位置に配置されていることを特徴とするプロジェクタ。
  11. 請求項3〜7のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記偏光方向制御部材は、前記電気光学変調装置の前記画像形成領域と光学的に略共役な位置に配置されていることを特徴とするプロジェクタ。
  12. 請求項11に記載のプロジェクタにおいて、
    前記偏光方向制御部材は、照明光束の断面形状を整形するための遮光部材としての機能をさらに有することを特徴とするプロジェクタ。
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