JP2006266889A - 防塵試験装置及び防塵試験方法 - Google Patents

防塵試験装置及び防塵試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 枠体状の試験片の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を定量的に評価できる防塵試験装置及び防塵試験方法を提供する。
【解決手段】 防塵試験装置1は、所定の振動条件で加振可能な加振器3と、密閉可能な粉塵箱体4と、この粉塵箱体4内に固定された密閉可能な評価用箱体5と、粉塵箱体4内に試験用粉塵を所定量供給可能な粉塵供給装置6とから構成されている。また、三方弁7を介して粉塵箱体4内のエア又は評価用箱体5内のエア中の粉塵量を測定するパーティクルカウンタ8と、評価用箱体5内の差圧を測定する差圧計10と、一端側が評価用箱体5内に接続され、他端側が粉塵箱体4の外部に配置されるフィルタ11に接続されて、該評価用箱体5内の差圧が一定になるように調節するニードルバルブ12とが設けられている。また、評価用箱体5には、枠体状の試験片35が装着されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、試験片の防塵性評価を行うことができる防塵試験装置及び防塵試験方法に関するものである。
従来より、表示装置を有する携帯情報機器においては、フロントケース及びリアケースによって有機ELパネルを収容するための収容ケースが構成されている。そして、フロントケースには、有機ELパネルの衝撃吸収や防塵・防滴機能を果たすラバー等の枠体状の衝撃吸収材料が貼り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
そのため、このような携帯情報機器では、発泡材料や粘弾性材料あるいはこれらを組み合わせた材料からなり、衝撃作用時に衝撃を緩和、吸収するような衝撃吸収材料を実機に装着して、この衝撃吸収材料の防塵機能等の評価試験を行っている。
特開2004−252251号公報(段落(0010)〜(0016)、図1、図2)
しかしながら、近年の製品の多様化、製品開発のスピード化に伴って、実機試験ではなく、発泡材料や粘弾性材料あるいはこれらを組み合わせた材料からなり、衝撃作用時に衝撃を緩和、吸収するような衝撃吸収材料の品質管理を行う上で、この衝撃吸収材料を試験片として防塵性の評価を行うことができる防塵試験装置や防塵試験方法が要望されるようになってきている。特に、枠体状に打ち抜かれた薄い(例えば、厚さ1mm程度である。)衝撃吸収材料の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を定量的に評価できる防塵試験装置や防塵試験方法がないという問題がある。
そこで、本発明は、発泡材料や粘弾性材料あるいはこれらを組み合わせた材料からなる衝撃吸収材料を枠体状の試験片として、この試験片の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を定量的に評価できる防塵試験装置や防塵試験方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る防塵試験装置は、粉塵を浮遊させる密閉可能な粉塵箱体と、前記粉塵箱体に試験用粉塵を供給する粉塵供給手段と、前記粉塵箱体内に配置されて、側壁部に開口される開口部と、前記開口部の外側端部の周囲を囲むように一方の面が前記側壁部に当接される枠体状の試験片と、前記試験片の他方の面に当接して該試験片を厚さ方向に所定圧縮率で押圧して該開口部を閉塞すると共に該試験片を挟んで該側壁部との間に空間部を形成する押圧部材とを有する密閉可能な評価用箱体と、前記粉塵箱体内のエア中の粉塵量を測定する発生粉塵量測定手段と、前記評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して該評価用箱体内のエア中の粉塵量を測定する侵入粉塵量測定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る防塵試験装置は、請求項1に記載の防塵試験装置において、前記評価用箱体に取り付けられた試験片を所定の振動条件で加振可能な加振手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る防塵試験装置は、請求項1又は請求項2に記載の防塵試験装置において、前記試験片と前記側壁部との間に挟まれる所定幅の薄板部材を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に係る防塵試験装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の防塵試験装置において、前記試験片は、衝撃吸収材料であることを特徴とする。
また、請求項5に係る防塵試験方法は、枠体状の試験片を密閉可能な評価用箱体の側壁部に開口される開口部の外側端部の周囲を囲むように一方の面を前記側壁部に当接させて配設後、前記試験片の他方の面を厚さ方向に所定圧縮率で押圧して該開口部を閉塞すると共に該試験片を挟んで該側壁部との間に空間部を形成するように押圧部材を配設する試験片取付工程と、前記試験片取付工程で試験片が取り付けられた評価用箱体を粉塵を浮遊させる密閉可能な粉塵箱体内に配置する収納工程と、前記収納工程で評価用箱体が配置された粉塵箱体内に粉塵供給手段によって試験用粉塵を供給する粉塵供給工程と、前記粉塵供給工程で試験用粉塵が供給された粉塵箱体内のエア中の粉塵量を発生粉塵量測定手段によって測定する発生粉塵量測定工程と、前記発生粉塵量測定工程後、前記評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して侵入粉塵量測定手段によって該評価用箱体内のエア中の粉塵量を測定する侵入粉塵量測定工程と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に係る防塵試験方法は、請求項5に記載の防塵試験方法において、前記発生粉塵量測定工程で測定した所定粒径の第1粉塵量から前記侵入粉塵量測定工程で測定した前記所定粒径の第2粉塵量を減算した値を前記第1粉塵量で除算した値で防塵性を評価することを特徴とする。
また、請求項7に係る防塵試験方法は、請求項5又は請求項6に記載の防塵試験方法において、前記試験片取付工程は、前記試験片と前記側壁部との間に所定幅の薄板部材を挟む薄板部材取付工程を含むことを特徴とする。
また、請求項8に係る防塵試験方法は、請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の防塵試験方法において、前記侵入粉塵量測定工程は、前記評価用箱体に取り付けられた試験片を加振手段によって所定の振動条件で加振する加振工程を含むことを特徴とする。
また、請求項9に係る防塵試験方法は、枠体状の試験片を密閉可能な評価用箱体の側壁部に開口される開口部の外側端部の周囲を囲むように一方の面を前記側壁部に当接させて配設すると共に前記試験片と該側壁部との間に所定幅の薄板部材を挟み込んだ後、該試験片の他方の面を厚さ方向に所定圧縮率で押圧して該開口部を閉塞すると共に該試験片を挟んで該側壁部との間に空間部を形成するように押圧部材を配設する第2試験片取付工程と、前記第2試験片取付工程後、前記評価用箱体内のエアを所定吸引量で吸引して差圧測定手段によって該評価用箱体内のエアの差圧を測定する差圧測定工程と、を備えたことを特徴とする。
更に、請求項10に係る防塵試験方法は、請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の防塵試験方法において、前記試験片は、衝撃吸収材料であることを特徴とする。
請求項1に係る防塵試験装置では、試験用粉塵が浮遊する密閉可能な粉塵箱体内のエア中の粉塵量と、この粉塵箱体内に配置される密閉可能な評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して該評価用箱体内のエア中の粉塵量とを測定することができる。これにより、押圧部材と評価用箱体の側壁部との間に形成される空間部から、この側壁部に所定圧縮率で取り付けられた枠体状の試験片の側面部を通過して該評価用箱体の開口部内に侵入してくる粉塵量を定量的に測定することが可能となる。また、粉塵箱体内のエア中の粉塵量と評価用箱体内のエア中の粉塵量とを比較評価することによって、試験片の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を定量的に評価することが可能となる。
また、請求項2に係る防塵試験装置では、評価用箱体に取り付けられた試験片を所定の振動条件で加振することが可能となる。これにより、試験片を任意の振動条件で加振してから、評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して評価用箱体内のエア中の粉塵量を測定することによって、粉塵箱体内のエア中の粉塵量と評価用箱体内のエア中の粉塵量とを比較評価することができ、所定の条件で加振した試験片の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を定量的に評価することが可能となる。
また、請求項3に係る防塵試験装置では、試験片と前記側壁部との間に所定幅の薄板部材を挟み込んで評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して評価用箱体内のエア中の粉塵量を測定することによって、粉塵箱体内のエア中の粉塵量と、試験片の側面部にできる所定幅の段差部分から該評価用箱体内に侵入する粉塵量とを比較評価することができ、段差部が形成された試験片の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を定量的に評価することが可能となる。
また、請求項4に係る防塵試験装置では、枠体状の試験片が発泡材料や粘弾性材料あるいはこれらを組み合わせた材料からなり、衝撃作用時に衝撃を緩和、吸収するような衝撃吸収材料であっても、試験用粉塵が浮遊する密閉可能な粉塵箱体内のエア中の粉塵量と、この粉塵箱体内に配置される密閉可能な評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して該評価用箱体内のエア中の粉塵量とを測定することができる。これにより、製品の形態等が異なる場合であっても、発泡材料や粘弾性材料あるいはこれらを組み合わせた材料からなる衝撃吸収材料から形成される枠体状の試験片の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を実機試験することなく定量的に評価することが可能となる。
また、請求項5に係る防塵試験方法では、発生粉塵量測定工程で試験用粉塵が浮遊する粉塵箱体内のエア中の粉塵量を測定後、侵入粉塵量測定工程で該粉塵箱体内に配置される評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して侵入粉塵量測定手段によって該評価用箱体内のエア中の粉塵量を測定することにより、押圧部材と評価用箱体の側壁部との間に形成される空間部から、この側壁部に所定圧縮率で取り付けられた枠体状の試験片の側面部を通過して該評価用箱体の開口部内に侵入してくる粉塵量を定量的に測定することが可能となる。また、粉塵箱体内のエア中の粉塵量と評価用箱体内のエア中の粉塵量とを比較評価することによって、試験片の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を定量的に評価することが可能となる。
また、請求項6に係る防塵試験方法では、発生粉塵量測定工程で測定した所定粒径の第1粉塵量から侵入粉塵量測定工程で測定した所定粒径の第2粉塵量を減算した値を、この第1粉塵量で除算した値で防塵性を評価するため、枠体状の試験片の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等の定量的な評価を粉塵箱体内のエア中に浮遊する粉塵の粒径毎に評価することが可能となる。
また、請求項7に係る防塵試験方法では、試験片取付工程で試験片と側壁部との間に所定幅の薄板部材を挟み込んで評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して評価用箱体内のエア中の粉塵量を測定することによって、粉塵箱体内のエア中の粉塵量と、試験片の側面部にできる所定幅の段差部分から該評価用箱体内に侵入する粉塵量とを比較評価することができ、段差部が形成された試験片の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を定量的に評価することが可能となる。
また、請求項8に係る防塵試験方法では、加振工程で評価用箱体に取り付けられた試験片を所定の振動条件で加振することが可能となる。これにより、試験片を任意の振動条件で加振してから、評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して評価用箱体内のエア中の粉塵量を測定することによって、粉塵箱体内のエア中の粉塵量と評価用箱体内のエア中の粉塵量とを比較評価することができ、所定の条件で加振した試験片の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を定量的に評価することが可能となる。
また、請求項9に係る防塵試験方法では、第2試験片取付工程で試験片と側壁部との間に所定幅の薄板部材を挟み込んだ後、差圧測定工程で評価用箱体内のエアを所定吸引量で吸引して評価用箱体内のエアの差圧を測定することによって、枠体状の試験片の側面部に所定幅の段差部分が形成された時の気密性を定量的に測定することが可能となる。また、この薄板部材の厚さ寸法を種々変更することにより、該枠体状の試験片の段差高さに対する気密性を定量的に評価することが可能となる。
更に、請求項10に係る防塵試験方法では、枠体状の試験片が発泡材料や粘弾性材料あるいはこれらを組み合わせた材料からなり、衝撃作用時に衝撃を緩和、吸収するような衝撃吸収材料であっても、試験用粉塵が浮遊する密閉可能な粉塵箱体内のエア中の粉塵量と、この粉塵箱体内に配置される密閉可能な評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して該評価用箱体内のエア中の粉塵量とを測定することができる。また、衝撃吸収材料で形成された枠体状の試験片と評価用箱体の側壁部との間に所定幅の薄板部材を挟み込むことによって、この試験片の気密性を定量的に評価することができる。これにより、製品の形態等が異なる場合であっても、発泡材料や粘弾性材料あるいはこれらを組み合わせた材料からなる衝撃吸収材料から形成される枠体状の試験片の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性や気密性等を実機試験することなく定量的に評価することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る防塵試験装置及び防塵試験方法を具体化した一実施例について説明する。
先ず、本実施例に係る防塵試験装置の概略構成について図1に基づき説明する。
図1に示すように、本実施例に係る防塵試験装置1は、取付板2を介して所定の振動条件で加振することが可能な加振器3と、この取付板2上にネジ止めされる密閉可能な粉塵箱体4と、この粉塵箱体4内にネジ止め等により固定された後述の密閉可能な評価用箱体5(図2〜図4参照)と、この粉塵箱体4の天井部に取り付けられて該粉塵箱体4内に試験用粉塵(例えば、平均粒径10μm以下の球状シリカの微粉末やコーンスターチ粉末等である。)を所定量供給可能な後述の粉塵供給装置6(図5、図6参照)とから構成されている。また、三方弁7を介して粉塵箱体4内のエア又は評価用箱体5内のエアを所定吸引量(例えば、約0.5リッター/minである。)で吸引してエア中の所定粒子径の範囲(例えば、粒子径約0.5μm〜10μmの範囲である。)の粉塵量を測定するパーティクルカウンタ8が設けられている。また、このパーティクルカウンタ8は、流量計9を介して粉塵供給装置6に接続され、粉塵箱体4内又は評価用箱体5内から吸引したエアーを該粉塵供給装置6を経て粉塵箱体4内に循環させるように構成されている。また、評価用箱体5内の差圧を測定し外部記録計へ出力可能な差圧計10が設けられている。また、一端側が評価用箱体5内に接続され、他端側が粉塵箱体4の外部に配置されて所定粒子径以上(例えば、粒子径約0.1μm以上である。)の粉塵を除去するフィルタ11に接続されて、該評価用箱体5内の差圧が一定になるようにフィルタ11を介して評価用箱体5内に流入するエアの流入量を調節するニードルバルブ12が設けられている。また、評価用箱体5には、発泡材料や粘弾性材料あるいはこれらを組み合わせた材料からなり、衝撃作用時に衝撃を緩和、吸収するような衝撃吸収材料で形成された枠体状の試験片35が後述のように装着されている(図2参照)。
尚、粉塵箱体4、評価用箱体5及び粉塵供給装置6は、導電性材料で形成されている。これにより、静電気の帯電防止と静電気による粉塵の粒子付着を防止することができる。
次に、評価用箱体5の概略構成について図2乃至図4に基づいて説明する。
図2及び図3に示すように、評価用箱体5は、略四角形の平板状の天井板21と、略四角形の平板状の底板22とを、正面視横長四角形の各側壁板23、24の内側面の長手方向に形成される段差部にネジ止めすると共に、天井板21、底板22及び各側壁板23、24の各外側端面部に横長四角形の各横板25、26をネジ止めすることによって、内部に略直方体状の密閉可能な空間部28が形成されている。また、天井板21の中央部には、平面視四角形の開口部29が形成されている。
また、側壁板23には、管継ぎ手が取り付けられる各貫通ネジ孔23A、23B、23Cが形成され、それぞれ管継ぎ手を介して貫通ネジ孔23Aにはパーティクルカウンタ8、貫通ネジ孔23Bには差圧計10、貫通ネジ孔23Cにはニードルバルブ12が接続される。
また、評価用箱体5の各側壁板23、24の上端面部の外側端縁部は天井板21よりも所定高さ(本実施例では、高さ約5mmである。)上側方向に延出されている。そして、各側壁板23、24の上端面には略四角形の平板状のベースプレート31がネジ止めされている。また、このベースプレート31の開口部29に対向する下面には、開口部29よりも大きい略四角形の平板状で所定厚さ(本実施例では、厚さ約4mm〜4.6mmである。)のスペーサ32が、開口部29の全面に対向するように該ベースプレート31の下面に該ベースプレート31の外側面からネジ止めされて取り付けられている。
また、このスペーサ32の下面の開口部29に対向する位置には、開口部29の大きさとほぼ同じの大きさの窓部34を有する枠体状で所定厚さ(本実施例では、厚さ約1mm〜2mmである。)の試験片35が、厚さ約80μmの枠状の両面テープ33によって固着されている。このため、ベースプレート31を各側壁板23、24の上端面にネジ止めすることによって、試験片35は、スペーサ32と開口部29の周縁部とによって厚さ方向に所定圧縮率(本実施例では、圧縮率約5%〜70%である。)で圧縮されている。
従って、ベースプレート31を各側壁板23、24の上端面にネジ止めすることによって、評価用箱体5内の空間部28の開口部29は、試験片35、両面テープ34及びスペーサ32によって密閉される。また、スペーサ32の厚さ寸法を調整することによって試験片35の厚さ方向の圧縮率を変更することができる。このとき、発泡材料や粘弾性材料あるいはこれらを組み合わせた材料からなり、衝撃作用時に衝撃を緩和、吸収する衝撃吸収材料で形成された試験片35を装着した場合には、スペーサ32の厚さ寸法を調整することによってこの試験片35を実機の装着状態に近い圧縮率で固定することが可能となる。
また、ベースプレート31の下面と天井板21との間に形成される空間部38は、各横板25、26方向の両端部において外側方向に開放されている。このため、図4に示すように、貫通ネジ孔23Aに取り付けられる管継ぎ手を介してパーティクルカウンタ8によって評価用箱体5内の空間部28のエアを所定差圧(例えば、差圧約0.15kPa〜0.5kPaである。)で吸引した場合には、該評価用箱体5が設置される粉塵箱体4内のエアが、空間部38、試験片35の側面部及び開口部29を経て空間部28内へ(各矢印A1、A2、A3方向である。)吸引され、この空間部28内へ吸引されたエア中の粉塵量を測定することができる。
尚、天井板21、底板22、各側壁板23、24、各横板25、26、スペーサ32及びベースプレート31は、ステンレスやアルミニウム等の導電性材料で形成されている。これにより、静電気の帯電防止と静電気による粉塵の粒子付着を防止することができる。
次に、粉塵供給装置6の概略構成について図5乃至図7に基づいて説明する。
図5に示すように、粉塵供給装置6は、粉塵箱体4の上側に取付板49を介してネジ止め等によって取り付けられる密閉可能な撹拌パドル方式の撹拌箱体41と、この撹拌箱体41の上側に取り付けられて試験用粉塵を撹拌箱体41内に供給するホッパ42と、この撹拌箱体41の中に回転可能に軸支されて、4枚の各撹拌羽根43が角度90度毎に外周面長手方向に立設されるシャフト44と、粉塵箱体4の上側に取付板49を介してネジ止め等によって取り付けられて該シャフト44を各プーリ45、46及びベルト47を介して所定回転数で回転駆動するモータ48とから構成されている。尚、撹拌箱体41、シャフト44、各撹拌羽根43及びホッパ42は、導電性材料で形成されている。これにより、静電気の帯電防止と静電気による粉塵の粒子付着を防止することができる。
また、撹拌箱体41の底面部及び取付板49には、粉塵箱体4の上面部に開設される開口部51に連通する各貫通孔52、53が設けられている。これにより、撹拌箱体41と粉塵箱体4とは相互に連通し、パーティクルカウンタ8によって粉塵箱体4内のエアを吸引することにより、撹拌箱体41内で試験用粉塵が撹拌されたエアが粉塵箱体4内に供給される。
また、撹拌箱体41には、該撹拌箱体41内に連通する管継ぎ手55が側面部に設けられ、該管継ぎ手55を介して流量計9に接続されている。これにより、パーティクルカウンタ8によって吸引した粉塵箱体4内のエアを流量計9を介して該撹拌箱体41内に再度、循環させることが可能に構成され、粉塵箱体4内の圧力変動をほぼ無くすことが可能になっている。
また、図6に示すように、ホッパ42は、筒状の本体部61と、その本体部61の一端側上部に設けられる試験用粉塵の投入口62と、本体部61の他端側下部に設けられ撹拌箱体41内に連通する供給口63と、本体部61内に摺動可能に嵌入されて該本体部61の一端側から投入口62の手前までを塞ぐことが可能なフッ素樹脂等の樹脂製の仕切部材64と、本体部61内に摺動可能に嵌入されて該本体部61の他端側から供給口63を塞ぐと共に投入口62の手前までを塞ぐことが可能なフッ素樹脂等の樹脂製の仕切部材65と、各仕切部材64、65の間隔を保った状態で、該各仕切部材64、65を移動量を微調整しながら本体部61の長手方向に摺動させることが可能なマイクロゲージ66とから構成されている。
これにより、図6に示すように、仕切部材64と仕切部材65との間が投入口62に対向するようにマイクロゲージ66を回転させて各仕切部材64、65を摺動移動させた後、投入口62に試験用粉塵68(例えば、平均粒径10μm以下の球状シリカの微粉末やコーンスターチ粉末等である。)を投入することにより、本体部61の各仕切部材64、65の間に試験用粉塵68を格納することができる。
そして、図7に示すように、マイクロゲージ66を回転させて各仕切部材64、65を供給口63側に移動させ、移動方向前側の仕切部材65の後端縁部と供給口63との間にギャップLの隙間を形成する。これにより、本体部61の各仕切部材64、65間に格納された試験用粉塵68が供給口63まで運ばれ、ギャップLの間に格納されていた試験用粉塵68がこのギャップLの隙間から供給口63に供給され、更に、該供給口63を介して撹拌箱体41内に供給される。このため、マイクロゲージ66を回転させることによって、一定量の試験用粉塵68を撹拌箱体41内に供給することが可能となる。
次に、上記のように構成された防塵試験装置1による防塵試験方法について説明する。
(試験片取付工程)
先ず、評価用箱体5のベースプレート31の下面に所定厚さ(例えば、厚さ約4.3mmである。)のスペーサ32をネジ止めにより取り付ける。そして、このスペーサ32の開口部29に対向する位置に枠状の両面テープ33で枠体状(例えば、線幅約2mmの枠体状である。)の所定厚さ(例えば、厚さ約1mmである。)試験片35を固着する。その後、このベースプレート31を各側壁板23、24の上端面にネジ止めして天井板21との間に所定高さ(例えば、高さ約5mmである。)の空間部38を形成し、該試験片35を所定圧縮率(例えば、圧縮率約30%である。)で天井板21の開口部29の周縁部に装着する。これにより、評価用箱体5内の空間部28の開口部29は、試験片35、両面テープ33及びスペーサ32によって閉塞され、評価用箱体5内の空間部28は密閉される。
(収納工程)
続いて、この評価用箱体5を粉塵箱体4内に配置する。また、評価用箱体5の貫通ネジ孔23Aに管継ぎ手を介してパーティクルカウンタ8を接続する。また、評価用箱体5の貫通ネジ孔23Bに管継ぎ手を介して差圧計10を接続する。また、評価用箱体5の貫通ネジ孔23Cにニードルバルブ12を接続する。その後、粉塵箱体4を密閉する。
そして、粉塵供給装置6のモータを所定回転速度で駆動し、各撹拌羽根43を回転させる。また、パーティクルカウンタ8及び差圧計10を駆動開始すると共に、三方弁7を評価用箱体5側に切替、該評価用箱体5内のエアを吸引する。また、差圧計10の差圧が所定差圧(例えば、差圧約0.15kPaである。)になるようにニードルバルブ12を調節し、ニードルバルブ12の条件を固定する。
(粉塵供給工程)
その後、パーティクルカウンタ8の駆動を継続した状態で、三方弁7を粉塵箱体4側に切り替える。そして、ホッパ42の投入口62に試験用粉塵68(例えば、平均粒径10μm以下の球状シリカの微粉末やコーンスターチ粉末等である。)を供給し、各仕切部材64、65の間に格納する。そして、マイクロゲージ66を回転して各仕切部材64、65を前側に移動させ、一定量の試験用粉塵68を撹拌箱体41内に供給する。これにより、粉塵箱体4に連通する各貫通孔52、53及び開口部51を介して、該粉塵箱体4内に試験用粉塵68が移動し、この粉塵箱体4内のエア中に浮遊することとなる。
(発生粉塵量測定工程)
続いて、パーティクルカウンタ8で所定粒子径範囲(例えば、粒子径約0.5μm範囲である。)に着目し、所定粒子径以上(例えば、粒子径0.5μm以上である。)のパーティクルカウント値が所定数値(例えば、粒子径0.5μm以上の粒子数が1000000個である。)付近でほぼ一定になるように、マイクロゲージ66を回転して、試験用粉塵68を撹拌箱体41内に供給する。
そして、パーティクルカウント値が所定数値(例えば、粒子径0.5μm以上の粒子数が1000000個である。)付近でほぼ一定になった後、所定時間(例えば、20分〜1時間である。)パーティクルカウンタ8の吸引を継続して該パーティクルカウント値がほぼ一定の状態であることを確認する。これにより、粉塵箱体4内のエア中の所定粒子径以上(例えば、粒子径0.5μm以上である。)の粉塵量を計測することができる。
(侵入粉塵量測定工程)
その後続けて、三方弁7を再度、評価用箱体5側に切り替え、該評価用箱体5内のエアを所定差圧(例えば、差圧0.15kPaである。)で所定時間(例えば、10分間〜30分間である。)パーティクルカウンタ8の吸引を継続してパーティクルカウント値を計測する。これにより、試験片35の側面部から評価用箱体5内に侵入する試験用粉塵68の所定粒子径以上(例えば、粒子径0.5μm以上である。)の粉塵量を計測することができる。
そして、再度三方弁7を粉塵箱体4側に切り替え、粉塵箱体4内のエア中の所定粒子径以上(例えば、粒子径0.5μm以上である。)の粉塵量を計測し、該粉塵箱体4内の所定粒子径以上(例えば、粒子径0.5μm以上である。)の粉塵量がほぼ一定であることを確認する。
(防塵性評価)
ここで、下記(1)式で計算することによって該試験片35の所定粒子径以上(例えば、粒子径0.5μm以上である。)の粉塵に対する防塵性評価指数(%)を測定することができ、枠体状の試験片35の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性の定量的な評価を行うことができる。
防塵性評価指数(%)={(粉塵箱体4内のパーティクルカウント値−評価用箱体5内のパーティクルカウント値)÷粉塵箱体4内のパーティクルカウント値}×100・・・(1)
以上のようにして、発泡材料や粘弾性材料あるいはこれらを組み合わせた材料からなり、衝撃作用時に衝撃を緩和、吸収する衝撃吸収材料で形成された試験片35を評価用箱体5に装着した場合には、スペーサ32の厚さ寸法を調整することによって、実機の装着状態に近い圧縮率で試験片35の防塵性評価を定量的に行うことができる。
ここで、上記構成の防塵試験装置1の評価用箱体5にポリプロピレン製の発泡材料で形成された枠体状の試験片35を装着して行った防塵試験の一例について説明する。
この枠体状の試験片35は、ポリプロピレン製の発泡材料で形成された厚さ1mmの衝撃吸収材料を線幅2mmで窓部34が52mm×52mmになるように打抜いて形成した。また、評価用箱体5の天井板21の開口部29の大きさは、平面視52mm×52mmに形成した。また、ベースプレート31の下面に取り付けられるスペーサ32の厚さ寸法を4.3mmに形成した。そして、厚さ約80μmの両面テープ33を線幅2mmで窓部が52mm×52mmになるように打抜いて、この試験片35を両面テープ33でスペーサ32の下面に固着後、評価用箱体5にベースプレート31を取り付けた。また、評価用箱体5の天井板21とベースプレート31との間に形成される空間部38の高さ寸法が5mmになるように構成した。これにより、試験片35の厚さ方向の圧縮率を30%にすることができる。
そして、この評価用箱体5を粉塵箱体4内に設置して、該評価用箱体5にパーティクルカウンタ8、差圧計10、ニードルバルブ12を接続後、粉塵箱体4を密閉した。そして、モータ48を2000rpmで回転駆動すると共に、パーティクルカウンタ8、差圧計10を駆動し、三方弁7を評価用箱体5側に切り替え、評価用箱体5内のエアの吸引を開始する。そして、差圧計10の差圧が0.15kPaになるようにニードルバルブ12を調節した。尚、パーティクルカウンタ8の吸引量は0.51リッター/minである。
その後、三方弁7を粉塵箱体4側に切り替えてパーティクルカウンタ8の駆動を継続し、ホッパ42に平均粒子径10μm以下の球状シリカの微粉末を供給し、マイクロゲージ66を調節して、粉塵箱体4内のエア中の0.5μm以上の粒径粒子数が1000000個レベル付近に到達後、約30分間パーティクルカウント値の計測を継続して、1000000個レベル付近でほぼ一定値であることを確認した。
続いて、三方弁7を評価用箱体5側に切り替え、該評価用箱体5内のエアを差圧0.15kPaで15分間パーティクルカウンタ8の吸引を継続してパーティクルカウント値を計測した。そして、再度三方弁7を粉塵箱体4側に切り替え、粉塵箱体4内のエア中の粒子径0.5μm以上の粉塵量を計測し、該粉塵箱体4内の粒子径0.5μm以上の粉塵量がほぼ一定であることを確認した。
以上の試験条件で得られた粉塵箱体4及び評価用箱体5内のエア中の粒子径0.5μm以上の粉塵量の計測結果を図8に示す。また、この計測結果から試験片35を厚さ方向に30%圧縮した状態での各粒子径0.5μm、1μm、2μm、5μm、10μmの上記(1)式によって得られた防塵性評価指数を図9に示す。
図8及び図9に示すように、枠体状の試験片35がポリプロピレン製の発泡材料で形成された厚さ1mmの衝撃吸収材料を線幅2mmで窓部34が52mm×52mmになるように打抜いて形成した衝撃吸収材料であっても、該枠体状の試験片35の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性を定量的に評価することが可能となる。
また、図10に示すように、上記試験片取付工程において、試験片35と天井板21との間に所定厚さ(例えば、厚さ0.1mm〜0.6mmである。)の薄板部材としてのシックネスゲージ71を挟み込んで評価用箱体5を構成後、上記収納工程、粉塵供給工程、発生粉塵量測定工程、侵入粉塵量測定工程、防塵性評価を順次実施することによって、試験片35に段差部が形成された場合における、該試験片35の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を定量的に評価することが可能となる。また、上記と同様に、ポリプロピレン製の発泡材料などの衝撃吸収材料で形成された試験片35に段差部が形成された場合であっても防塵性を定量的に評価することが可能となる。
(第2試験片取付工程)
また、図10に示すように、上記試験片取付工程において、試験片35と天井板21との間に所定厚さ(例えば、厚さ0.1mm〜0.6mmである。)の薄板部材としてのシックネスゲージ71を挟み込んで評価用箱体5を構成する。
(差圧測定工程)
その後、パーティクルカウンタ8と差圧計10を接続すると共に、ニードルバルブ12を閉じた状態で、パーティクルカウンタ8による吸引を行って、各シックネスゲージ71の厚さにおける差圧を測定する。
これにより、枠体状の試験片35の側面部に所定幅の段差部分が形成された時の気密性を定量的に測定することが可能となる。また、このシックネスゲージ71の厚さ寸法を種々変更することにより、該枠体状の試験片35の段差高さに対する気密性を定量的に評価することが可能となる。
ここで、上記構成の防塵試験装置1の評価用箱体5にポリプロピレン製の発泡材料で形成された枠体状の試験片35の下面に種々のシックネスゲージ71を挟み込んで圧縮率30%で装着して差圧を測定した試験の一例を図11に示す。
この枠体状の試験片35は、ポリプロピレン製の発泡材料で形成された厚さ1mmの衝撃吸収材料を線幅2mmで窓部34が52mm×52mmになるように打抜いて形成した。また、評価用箱体5の天井板21の開口部29の大きさは、平面視52mm×52mmに形成した。また、ベースプレート31の下面に取り付けられるスペーサ32の厚さ寸法を4.3mmに形成した。そして、厚さ約80μmの両面テープ33を線幅2mmで窓部が52mm×52mmになるように打抜いて、この試験片35を両面テープ33でスペーサ32の下面に固着後、厚さ0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mmのシックネスゲージ71を順次挟み込んで、評価用箱体5にベースプレート31を取り付けた。また、評価用箱体5の天井板21とベースプレート31との間に形成される空間部38の高さ寸法が5mmになるように構成した。これにより、試験片35の厚さ方向の圧縮率を30%にすることができる。
そして、この評価用箱体5にパーティクルカウンタ8、差圧計10、ニードルバルブ12を接続後、ニードルバルブ12を閉じた。そして、パーティクルカウンタ8、差圧計10を駆動し、評価用箱体5内のエアの吸引を開始する。そして、シックネスゲージ71の各厚さにおける差圧計10の差圧を測定した。
以上の試験条件で得られた評価用箱体5内の差圧の測定結果を図11に示す。図11に示すように、枠体状の試験片35がポリプロピレン製の発泡材料で形成された厚さ1mmの衝撃吸収材料を線幅2mmで窓部34が52mm×52mmになるように打抜いて形成した衝撃吸収材料であっても、該枠体状の試験片35に高さ0.1mm〜0.6mmの段差部が形成され時の気密性を定量的に評価することが可能となる。
また、図11に示すように、防塵試験装置1の加振器3によって評価用箱体5に所定振動条件(例えば、30Hz、30Gの振動を30分間行う。)で加振する場合には、上記ベースプレート31に替えて、ベースプレート75を使用して枠体状の試験片35を評価用箱体5に装着するのが好ましい。このベースプレート75は、スペーサ32の外周部に対向する位置に、平面視略コの字型の各切欠溝76、77が形成されている。
(加振工程)
そして、ベースプレート75を装着した評価用箱体5を粉塵箱体4内に装着して、加振器3で評価用箱体5を加振した場合には、ベースプレート75の各支持部78、79を支点としてスペーサ32が所定条件で振動するため、所定圧縮率で装着された試験片35を希望する振動条件で加振することが可能となる。
その後、該評価用箱体5のベースプレート75を上記ベースプレート31に取り替えて、上記収納工程、粉塵供給工程、発生粉塵量測定工程、侵入粉塵量測定工程、防塵性評価を順次実施することによって、評価用箱体5に所定圧縮率で装着された枠体状の試験片35を所定振動条件で加振後、該枠体状の試験片35の側面部から内側方向、即ち打抜き断面に垂直な方向での防塵性等を定量的に評価することが可能となる。また、上記と同様に、ポリプロピレン製の発泡材料などの衝撃吸収材料で形成された枠体状の試験片35を装着した場合であっても防塵性を定量的に評価することが可能となる。
本実施例に係る防塵試験装置の概略構成を示す正面図である。 本実施例に係る防塵試験装置の評価用箱体の概略構成を示す分解斜視図である。 本実施例に係る防塵試験装置の評価用箱体の概略構成を示す側断面図である。 本実施例に係る防塵試験装置の評価用箱体の試験片装着部の要部拡大断面図である。 本実施例に係る防塵試験装置の粉塵供給装置の概略構成を示す正面図である。 本実施例に係る防塵試験装置の粉塵供給装置のホッパーを示す要部拡大図である。 図6の粉末供給状態を説明する図である。 本実施例に係る防塵試験装置によって得られた粉塵測定結果の一例を示す図である。 図8の粉塵測定結果に基づいて得られた各粒子径に対する防塵性評価指数を示す表である。 本実施例に係る防塵試験装置の評価用箱体の試験片の下側にシックネスゲージを挟み込んだ概略構成を示す分解斜視図である。 本実施例に係る防塵試験装置の評価用箱体の試験片の下側に種々の厚さのシックネスゲージを挟み込んだ時の各差圧を示す図である。 本実施例に係る防塵試験装置の所定振動条件で加振を行う時の評価用箱体の概略構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 防塵試験装置
3 加振器
4 粉塵箱体
5 評価用箱体
6 粉塵供給装置
7 三方弁
8 パーティクルカウンタ
9 流量計
10 差圧計
11 フィルタ
12 ニードル弁
31、75 ベースプレート
32 スペーサ
33 両面テープ
34 窓部
35 試験片
41 撹拌箱体
42 ホッパ
68 試験用粉塵
71 シックネスゲージ

Claims (10)

  1. 粉塵を浮遊させる密閉可能な粉塵箱体と、
    前記粉塵箱体に試験用粉塵を供給する粉塵供給手段と、
    前記粉塵箱体内に配置されて、側壁部に開口される開口部と、
    前記開口部の外側端部の周囲を囲むように一方の面が前記側壁部に当接される枠体状の試験片と、
    前記試験片の他方の面に当接して該試験片を厚さ方向に所定圧縮率で押圧して該開口部を閉塞すると共に該試験片を挟んで該側壁部との間に空間部を形成する押圧部材とを有する密閉可能な評価用箱体と、
    前記粉塵箱体内のエア中の粉塵量を測定する発生粉塵量測定手段と、
    前記評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して該評価用箱体内のエア中の粉塵量を測定する侵入粉塵量測定手段と、
    を備えたことを特徴とする防塵試験装置。
  2. 前記評価用箱体に取り付けられた試験片を所定の振動条件で加振可能な加振手段を備えたことを特徴とする防塵試験装置。
  3. 前記試験片と前記側壁部との間に挟まれる所定幅の薄板部材を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防塵試験装置。
  4. 前記試験片は、衝撃吸収材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の防塵試験装置。
  5. 枠体状の試験片を密閉可能な評価用箱体の側壁部に開口される開口部の外側端部の周囲を囲むように一方の面を前記側壁部に当接させて配設後、前記試験片の他方の面を厚さ方向に所定圧縮率で押圧して該開口部を閉塞すると共に該試験片を挟んで該側壁部との間に空間部を形成するように押圧部材を配設する試験片取付工程と、
    前記試験片取付工程で試験片が取り付けられた評価用箱体を粉塵を浮遊させる密閉可能な粉塵箱体内に配置する収納工程と、
    前記収納工程で評価用箱体が配置された粉塵箱体内に粉塵供給手段によって試験用粉塵を供給する粉塵供給工程と、
    前記粉塵供給工程で試験用粉塵が供給された粉塵箱体内のエア中の粉塵量を発生粉塵量測定手段によって測定する発生粉塵量測定工程と、
    前記発生粉塵量測定工程後、前記評価用箱体内のエアを所定差圧で吸引して侵入粉塵量測定手段によって該評価用箱体内のエア中の粉塵量を測定する侵入粉塵量測定工程と、
    を備えたことを特徴とする防塵試験方法。
  6. 前記発生粉塵量測定工程で測定した所定粒径の第1粉塵量から前記侵入粉塵量測定工程で測定した前記所定粒径の第2粉塵量を減算した値を前記第1粉塵量で除算した値で防塵性を評価することを特徴とする請求項5に記載の防塵試験方法。
  7. 前記試験片取付工程は、前記試験片と前記側壁部との間に所定幅の薄板部材を挟む薄板部材取付工程を含むことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の防塵試験方法。
  8. 前記侵入粉塵量測定工程は、前記評価用箱体に取り付けられた試験片を加振手段によって所定の振動条件で加振する加振工程を含むことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の防塵試験方法。
  9. 枠体状の試験片を密閉可能な評価用箱体の側壁部に開口される開口部の外側端部の周囲を囲むように一方の面を前記側壁部に当接させて配設すると共に前記試験片と該側壁部との間に所定幅の薄板部材を挟み込んだ後、該試験片の他方の面を厚さ方向に所定圧縮率で押圧して該開口部を閉塞すると共に該試験片を挟んで該側壁部との間に空間部を形成するように押圧部材を配設する第2試験片取付工程と、
    前記第2試験片取付工程後、前記評価用箱体内のエアを所定吸引量で吸引して差圧測定手段によって該評価用箱体内のエアの差圧を測定する差圧測定工程と、
    を備えたことを特徴とする防塵試験方法。
  10. 前記試験片は、衝撃吸収材料であることを特徴とする請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の防塵試験方法。
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