JP2006266511A - 製氷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水を凍らせて氷を作る製氷装置において、氷ができたか否かを判定する。
【解決手段】通信手段6にて第1の周波数の電磁波で無線タグ1と通信を試み、通信可能であるか否かに基づいて判定手段7により氷ができたか否かを判定する。
【選択図】図1
【解決手段】通信手段6にて第1の周波数の電磁波で無線タグ1と通信を試み、通信可能であるか否かに基づいて判定手段7により氷ができたか否かを判定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、氷を作る製氷装置に関し、特に、氷ができたか否かを判定する技術に関するものである。
従来、製氷装置で水を冷却して氷を作る際に、氷ができたか否かを判定するには、有線式の接触型温度計を用いて製氷皿の水または氷の温度を測定し、温度に基づいて判定していた。また、接触型温度計の代りに、赤外線センサを利用した非接触型温度計を用いる技術も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−24202号公報
しかしながら、製氷装置で凍らせる対象は純水とは限らず、果汁や糖分などの不純物を含んだ水溶液の場合もある。そして、水には、モル凝固点降下として知られる、不純物が混入すると、不純物のモル濃度に比例して凝固点が低下する性質があるため、氷ができる温度は一定ではない。また、理論上の凝固点より低い温度まで液体の水のまま温度が低下する、過冷却という現象も存在する。
このため、温度を測定するだけでは、氷ができたかどうかを正確に判定することはできない。こうした課題は、接触型温度計にも、特許文献1で提案されている非接触型温度計にも、同様に存在する。
更に、製氷皿の形状と冷却条件によっては、表面は凍って氷になっても、内部には凍っていない水が残っているという情況も発生し得る。接触型の温度計を用いる場合には、最後に凍る部分に温度計を配置しなければ全体が凍ったか否かの判定が困難であり、特許文献1で提案されている技術では、氷の表面温度を測定するので、内部に凍っていない水が残っている場合には氷ができたか否かを正しく判定できないという課題がある。
上記課題を解決するため、本発明の製氷装置は、製氷皿と、製氷皿に入った水を冷却して氷を作る製氷手段と、製氷皿に入った水または氷を通して第1の周波数の電磁波で無線タグと通信を試みる通信手段と、通信手段が無線タグと通信可能であるか否かに基づいて氷ができたか否かを判定する判定手段とを備えた構成としている。
本発明の製氷装置は、通信手段により製氷皿に入った水または氷を通して第1の周波数の電磁波で無線タグと通信を試み、判定手段により通信手段が無線タグと通信可能であるか否かに基づいて氷ができたか否かを判定する。
電磁波が水にどの程度吸収されどの程度透過するかは、水と氷では大きく変化するため、それに応じて通信手段が無線タグと通信可能であるか否かが急激に変化する。従って、通信手段が無線タグと通信可能であるか否かに基づいて、氷ができたか否かを良好に判定することができる。
また、電磁波がどの程度吸収されどの程度透過するかは、水が表面に存在するか氷に囲まれて内部に存在するかには依存しないので、水が表面から凍り始める場合でも、氷ができたか否かを正しく判定することができる。
第1の発明の製氷装置は、製氷皿と、製氷皿に入った水を冷却して氷を作る製氷手段と、製氷皿に入った水または氷を通して第1の周波数の電磁波で無線タグと通信を試みる通信手段と、通信手段が無線タグと通信可能であるか否かに基づいて氷ができたか否かを判定する判定手段とを備えた構成としている。電磁波が水にどの程度吸収されどの程度透過するかは、水と氷では大きく変化し、それに伴って通信手段が無線タグと通信可能であるか否かが急激に変化するので、通信手段が無線タグと通信可能であるか否かに基づいて、氷ができたか否かを良好に判定することができる。
第2の発明の製氷装置は、第1の発明において、第1の周波数の電磁波で通信する無線タグを製氷皿の底面に付し、通信手段を製氷皿の上側に位置するよう製氷装置内に配置した構成としている。このように配置することにより、第1の周波数の電磁波が、確実に製氷皿の水または氷の中を通過するので、氷ができたか否かを良好に判定することが可能となる。
第3の発明の製氷装置は、第1の発明において、通信手段は第1の周波数の電磁波および第1の周波数とは異なる第2の周波数の電磁波を用いて無線タグと通信を試み、判定手段は通信手段が第1の周波数の電磁波で無線タグと通信可能であるか否かと第2の周波数の電磁波で無線タグと通信可能であるか否かとに基づいて氷ができたか否かを判定する構成としている。電磁波が水や氷にどの程度吸収されどの程度透過するかは、電磁波の周波数によっても変化するので、水に吸収されやすい周波数の電磁波を第1の周波数の電磁波とし、水に吸収され難い周波数の電磁波を第2の周波数の電磁波として用い、無線タグを製氷皿と一緒に製氷装置の庫内に出し入れすることにより、第1の周波数の電磁波で無線タグと通信できない場合に、第1の周波数の電磁波が製氷皿の水に吸収されて通信できないのか製氷皿そのものが存在しないのかを、第2の周波数の電磁波で区別することができる。
第4の発明の製氷装置は、第3の発明において、第2の周波数の電磁波で通信する無線タグを製氷皿に付した構成としている。こうすることにより、第2の周波数の電磁波で通信する無線タグが製氷皿と共に確実に製氷装置の庫内に出し入れされるので、製氷皿が庫内に存在するか否かを第2の周波数の電磁波で容易に知ることができる。
第5の発明の製氷装置は、第4の発明において、判定手段は第2の周波数の電磁波で無線タグと通信不可能である場合に製氷皿が存在しないと判定する構成としている。そして、判定結果を用いて、ユーザが製氷皿を製氷装置から取り出したまま放置し、氷を作り忘れている場合に、氷ができないことをユーザに知らしめることができる。
第6の発明の製氷装置は、第3の発明において、通信手段は第2の周波数の電磁波で無線タグと通信可能である場合にのみ第1の周波数の電磁波で無線タグと通信を試みる構成としている。そして、第2の周波数の電磁波で無線タグと通信ができない場合には、第1の周波数の電磁波では無線タグと通信を試みないので、製氷装置の消費電力を低減することができる。
第7の発明の製氷装置は、通信手段は第1の周波数の電磁波としてマイクロ波帯の電磁波を用いる構成としている。マイクロ波帯の電磁波は、水には吸収されやすく、氷には吸収されにくいので、通信手段が無線タグと通信可能であるか否かに基づいて氷ができたか否かを良好に判定することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における製氷装置の構成図である。
図1は、本発明の実施の形態1における製氷装置の構成図である。
図1において、1〜2はパッシブ型の無線タグ、3は製氷皿、4は水であり、5はコンプレッサーにより実現され、水4を凍らせて氷を作る製氷手段、6は第1の周波数の電磁波E1で無線タグ1と通信を試みると共に第2の周波数の電磁波E2で無線タグ2と通信を試みる通信手段、7は氷ができたか否かを判定する判定手段、8は判定結果を報知する報知手段、10は本発明の製氷装置である。
通信手段6は、第1の周波数の電磁波E1を送受信する片側接地された長さ3cmの四分の一波長アンテナであるアンテナ6aと、絶縁被覆された銅線を百回ループ状に巻いたコイル6bとを有している。
無線タグ1は、2.45GHz(ギガヘルツ)の周波数からなるマイクロ波である第1の周波数の電磁波E1が供給されると、その電磁波を電力源として動作し、第1の周波数の電磁波E1にて応答信号を返す。無線タグ2は、125kHz(キロヘルツ)の周波数からなる第2の周波数の電磁波E2が供給されると、その電磁波を電力源として動作し、第2の周波数の電磁波E2にて応答信号を返す。
アンテナ6aは、長さが3cmであるので、その4倍の長さである12cmを波長とする電磁波、すなわち、周波数に換算して2.45GHzの電磁波と共振する。通信手段6は、このアンテナ6aを用い、周波数が2.45GHzのマイクロ波からなる第1の周波数の電磁波E1で無線タグ1と通信を試みる。一方、第2の周波数の電磁波E2の波長は2400mもあり、共振するアンテナが巨大なものとなってしまうため、通信手段6は、アンテナを用いる代りに、コイル6bに125kHzの交流電流を流すことによって、電磁誘導で第2の周波数の電磁波E2を発生し、無線タグ2と通信を試みる。
報知手段8は、液晶表示器(図示せず)を備えており、液晶表示器に表示することにより報知を行なう。
図2は、無線タグ1、無線タグ2、製氷皿3、水4、通信手段6、報知手段8の位置関係を説明する説明図である。
図2に示すように、通信手段6は製氷装置10の庫内上面に配置されている。また、報知手段8は、製氷装置10の外面に設けられている。製氷皿3は固定されておらず、自由に製氷装置10から取り出したり製氷装置10内に置いたりできる。無線タグ1と無線タグ2は、この製氷皿3の下面に付されており、製氷皿3と共に製氷装置10から取り出され、また、製氷皿3と共に製氷装置10内に置かれる。ユーザは、氷を作る際には、製氷皿3内に水4を入れた後、製氷皿3を製氷装置10内に置くことになる。
図3(A)〜(B)は、第1の周波数の電磁波E1と第2の周波数の電磁波E2が、水4をどの程度透過するかを示す説明図である。図3(A)中5aは凍っていない水、すなわち液体相の水であり、図3(B)中5bは氷、すなわち凍った水である。以下、凍っていない水であることを表わす場合には水4a、水4aが凍ったものを表わす場合には氷4bと記し、水4aと氷4bの両方の概念を含む場合には水4と記す。
また、図4は、製氷装置10による氷4bができたか否かの判定動作を説明するフローチャートである。
製氷装置10の動作、作用を説明するのに先だって、まず、図3(A)〜(B)を用いて、第1の周波数の電磁波E1と第2の周波数の電磁波E2が、水4(水4aと氷4b)をどの程度透過するかを説明する。
水の分子は、極性を有するため、電磁波を照射されると回転や振動をして周囲の分子と衝突や摩擦を起こし、電磁波のエネルギーが熱に変換される。電磁波エネルギーがどの程度熱に変換されやすいかは、誘電率εと誘電体損失角tanδの積である損失係数という値で表わされる。当然のことながら、損失係数が大きければ電磁波は水4の中で減衰してしまってほとんど透過せず、損失係数が小さければ電磁波はあまり減衰することなく水4を透過する。
損失係数の大きさは、電磁波の周波数によって変化するので、まず、第1の周波数の電磁波E1がどの程度水4を透過するかを説明する。
水4aに対する損失係数は、第1の周波数の電磁波E1がいわゆる電子レンジの加熱用電磁波として用いられていることからもわかるように、大きな値であり、図3(A)に示すように、第1の周波数の電磁波E1は水4aに大部分が吸収されて熱となり、ほとんど水4aを透過しない。
一方、氷4bでは、水分子が結晶を構成しており自由に回転や振動をすることができないので、電磁波のエネルギーはあまり熱に変換されない。このため、第1の周波数の電磁波E1に対する氷4bの損失係数は、水4aの損失係数の約1%程度しかなく、図3(B)に示すように、第1の周波数の電磁波E1はほとんど減衰することなく氷4bを透過する。
次に、第2の周波数の電磁波E2について述べる。
周波数が125kHzである第2の周波数の電磁波E2に対しては、水4a、氷4bのいずれも損失係数が非常に小さい。このため、図3(A)〜(B)に示すように、第2の周波数の電磁波E2はほとんど減衰することなく、水4a、氷4bを透過する。
次に、製氷装置10の動作、作用について説明する。
製氷装置10の庫内には、製氷手段5から冷気が供給され、庫内温度がマイナス20℃前後に保たれている。
通信手段6は、図4のステップS1において、コイル6bを用いて第2の周波数の電磁波E2を1秒間だけ送信し、無線タグ2と通信を試みる。
第2の周波数の電磁波E2は、図3(A)〜(B)に示したように、水4a、氷4bのいずれにおいてもほとんど減衰することなく、無線タグ2へと到達する。すなわち、水4が、水4a、氷4bのいずれであるかには無関係に、無線タグ2へと到達する。
無線タグ2は、到達した第2の周波数の電磁波E2を電力源として動作し、通信手段6からの第2の周波数の電磁波E2が途切れたタイミングで、第2の周波数の電磁波E2を用いて応答信号を通信手段6へと送信する。
図4のステップS2に進んで、判定手段7は、通信手段6が第2の周波数の電磁波E2で所定の時間内に応答信号を受信したか否かを判定する。この所定の時間としては、高々1秒も設ければ十分である。
応答信号を受信しなかった場合(判定結果がNOの場合)には、ステップS3へと進み、応答信号を受信した場合(判定結果がYESの場合)には、ステップS4へと進む。
ステップS3では、判定手段7が製氷皿3が存在しないと判定してステップS8へと進む。
一方、ステップS4では、製氷装置10の庫内に製氷皿3が存在するとみなして、通信手段6がアンテナ6aを用いて第1の周波数の電磁波E1を1秒間だけ送信し、製氷皿3と水4を通して無線タグ1と通信を試みる。
このとき、水4が全て凍っている場合、すなわち、水4aが存在せず氷4bしか存在しない場合には、図3(B)に示したように、第1の周波数の電磁波E1はほとんど減衰することなく水4を透過し、無線タグ1に到達する。従って、無線タグ1は第1の周波数の電磁波E1を電力源として動作し、通信手段6からの第1の周波数の電磁波E1が途切れたタイミングで、第1の周波数の電磁波E1で通信手段6へと応答信号を返す。
一方、水4が全く凍っていないか一部しか凍っていない場合、すなわち、水4aが存在する場合には、図3(A)に示したように、第1の周波数の電磁波E1は水4aに吸収されてしまい無線タグ1にはほとんど到達しない。従って、無線タグ1は十分な動作電力を得ることができず、応答信号を返さない。
図4に戻り、ステップS5に進んで、判定手段7は、通信手段6が第1の周波数の電磁波E1で所定の時間内に応答信号を受信したか否かを判定する。この所定の時間としては、高々1秒も設ければ十分である。応答信号を受信した場合(判定結果がYESの場合)には、ステップS6へと進み、応答信号を受信しなかった場合(判定結果がNOの場合)には、ステップS7へと進む。
ステップS6では、判定手段7が、氷ができたと判定し、ステップS8へと進む。
一方、ステップS7では、氷ができていないと判定し、ステップS8へと進む。
ステップS8では、ステップS3、ステップS6、ステップS7で得られた判定結果を報知手段8に表示する。表示する文言は、ステップS6において氷ができたと判定された場合には「氷ができました」とし、ステップS7において氷ができていないとと判定された場合には「氷を作っています」とし、ステップS3において製氷皿3が存在しないと判定された場合には、「製氷皿が入っていません」とする。
この後、ステップS9へと進んで10秒間待った後、ステップS1へと戻る。
本実施の形態によれば、製氷皿3内の水4が全て氷4bになったか水4aとして残っているかを、水4を通して第1の周波数の電磁波E1で無線タグ1と、第2の周波数の電磁波E2で無線タグ2と通信を試み、応答信号を受信したか否かに基づいて、モル凝固点降下や過冷却の影響も加味して、温度や経過時間に頼ることなく判定することができる。
従って、例えば、レモン果汁と砂糖を水に溶かした水溶液を一旦凍らせた後、柔らかな食感を出すために凍った水溶液を細かく砕いてメレンゲ(卵の白身を泡立てたもの)を混ぜ、再び凍らせてシャーベットに似た氷菓子を作る場合のように、純水ではない水溶液を凍らせる場合でも、モル凝固点降下や過冷却の影響をそのまま反映して水溶液が凍ったか否かを正確に判定することができる。このとき、凍った水溶液中の氷の結晶が大きく成長してしまう前に、水溶液が凍った初期の段階で氷ができたことを報知するので、ユーザは凍った水溶液を容易に細かく砕くことができ、食感のよい氷菓子を作ることが可能となる。
また、水4の表面が内部より先に凍ってしまった場合でも、内部まで氷4bになった段階で、氷ができたと判定することができる。
また、無線タグ1を製氷皿3の底面に付し、判定手段7を製氷装置10庫内上面に、製氷皿3の上側に位置するよう配置しているので、第1の周波数の電磁波E1が、確実に水4の中を通過するので、判定手段7は氷4bができたか否かを良好に判定することができる。
また、無線タグ2を製氷皿3に付し、第2の周波数の電磁波E2で無線タグ2と通信を試みて、無線タグ2と通信不可能であった場合には、製氷皿3が存在しないと判定し、判定結果を報知手段8にて報知するので、ユーザが製氷皿3を製氷装置10から取り出したまま放置し、氷を作り忘れている場合に、氷4bができないことをユーザに知らしめることができる。
また、無線タグ2を製氷皿3に付し、第1の周波数の電磁波E1で無線タグ1と通信を試みると共に、第2の周波数の電磁波E2で無線タグ2と通信を試みるので、第1の周波数の電磁波E1で無線タグ1と通信できない場合に、第1の周波数の電磁波E1が水4aに吸収されて通信できないのか製氷皿3が存在しないのかを、第2の周波数の電磁波E2で区別することができる。
また、通信手段6は、第2の周波数の電磁波E2で無線タグ2と通信可能である場合にのみ第1の周波数の電磁波E1で無線タグ1と通信を試み、無線タグ2と通信できない場合には第1の周波数の電磁波E1での通信を試みないので、製氷装置10の消費電力を低減することができる。
また、第1の周波数の電磁波E1として、水4aに吸収されやすく氷4bには吸収され難い2.45GHzのマイクロ波を用いるので、氷4bができたか否かを良好に判定することができる。
なお、製氷装置10の庫内に重量センサを設け、庫内に水4を入れた製氷皿3が置かれた場合にのみ製氷手段5を作動させるなどして、製氷装置10の庫内に製氷皿3と水4が存在するか否かを別の方法で判定できる場合や、その判定をユーザに委ねてしまう場合には、無線タグ2、コイル6bと、図4のステップS1、S2、S3を排して、通信手段6は第1の周波数の電磁波E1で無線タグ1だけと通信を試み、判定手段7は通信手段6が無線タグ1と通信できたか否かだけに基づいて、氷4bができたか否かを判定しても構わない。
また、無線タグ1と無線タグ2は、物理的には単一のタグチップで構成し、第1の周波数の電磁波E1を送受信するアンテナと第2の周波数の電磁波E2を送受信するコイルとを、その単一のタグチップに接続することにより実現しても構わない。
また、製氷皿4は、慣用表現として「皿」と記したが、水を入れて凍らせる容器であれば、高さ方向に長く「皿」という印象を受けない形状であってもよい。
以上説明したように、本発明の製氷装置によれば、モル凝固点降下や過冷却などの影響を加味して、氷ができたか否かを正確に判定することができる。
なお、製氷装置のうち、判定手段、報知手段、及びそれらを制御する部分は、ハードウェア的には中央処理装置(いわゆるCPU)、メモリー、記憶装置、入出力装置を備えた汎用の情報処理装置として構成し、それらのハードウェア資源を協調動作させるプログラムによりソフトウェア的に実現しても勿論構わない。
本発明は、氷を作る専用の製氷装置や、冷蔵庫の製氷室など、水を凍らせて氷を作るあらゆる形態の装置に利用可能である。
1、2 無線タグ
3 製氷皿
5 製氷手段
6 通信手段
7 判定手段
10 製氷装置
3 製氷皿
5 製氷手段
6 通信手段
7 判定手段
10 製氷装置
Claims (7)
- 製氷皿と、前記製氷皿に入った水を冷却して氷を作る製氷手段と、前記製氷皿に入った水または氷を通して第1の周波数の電磁波で無線タグと通信を試みる通信手段と、前記通信手段が前記無線タグと通信可能であるか否かに基づいて氷ができたか否かを判定する判定手段とを備えた製氷装置。
- 第1の周波数の電磁波で通信する無線タグを製氷皿の底面に付し、通信手段を前記製氷皿の上側に位置するよう製氷装置内に配置した請求項1記載の製氷装置。
- 通信手段は第1の周波数の電磁波および前記第1の周波数とは異なる第2の周波数の電磁波を用いて無線タグと通信を試み、判定手段は前記通信手段が前記第1の周波数の電磁波で前記無線タグと通信可能であるか否かと前記第2の周波数の電磁波で前記無線タグと通信可能であるか否かとに基づいて氷ができたか否かを判定する構成とした請求項1記載の製氷装置。
- 第2の周波数の電磁波で通信する無線タグを製氷皿に付した請求項3記載の製氷装置。
- 判定手段は第2の周波数の電磁波で無線タグと通信不可能である場合に製氷皿が存在しないと判定する構成とした請求項4記載の製氷装置。
- 通信手段は第2の周波数の電磁波で無線タグと通信可能である場合にのみ第1の周波数の電磁波で前記無線タグと通信を試みる構成とした請求項3記載の製氷装置。
- 通信手段は第1の周波数の電磁波としてマイクロ波帯の電磁波を用いる構成とした請求項1記載の製氷装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005080955A JP2006266511A (ja) | 2005-03-22 | 2005-03-22 | 製氷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005080955A JP2006266511A (ja) | 2005-03-22 | 2005-03-22 | 製氷装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2005080955A Pending JP2006266511A (ja) | 2005-03-22 | 2005-03-22 | 製氷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006266511A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9158355B2 (en) | 2006-08-10 | 2015-10-13 | Marvell World Trade Ltd. | Dynamic core switching |
US11808505B2 (en) | 2021-10-15 | 2023-11-07 | Haier Us Appliance Solutions, Inc. | Machine readable ice cube mold and maker |
-
2005
- 2005-03-22 JP JP2005080955A patent/JP2006266511A/ja active Pending
Cited By (2)
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US9158355B2 (en) | 2006-08-10 | 2015-10-13 | Marvell World Trade Ltd. | Dynamic core switching |
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