JP2006266364A - リードバルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉動作回数が多くてもリード板の先端部やリード板弁座と衝突する部分の割れが生じない耐久性の高いリードバルブを提供する。
【解決手段】中央部付近に二次空気流通口が形成された板状の弁座部と、
前記弁座部に一端が揺動可能に固定された弾性を有するとともに前記二次空気流通口を遮蔽できる薄板状のリード板と、を備えるリードバルブであって、前記弁座部には中央部付近から前記リード板の自由端側に向かって前記リード板から離隔していく傾斜が形成されている。
【選択図】図4
【解決手段】中央部付近に二次空気流通口が形成された板状の弁座部と、
前記弁座部に一端が揺動可能に固定された弾性を有するとともに前記二次空気流通口を遮蔽できる薄板状のリード板と、を備えるリードバルブであって、前記弁座部には中央部付近から前記リード板の自由端側に向かって前記リード板から離隔していく傾斜が形成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、リード板の割れを防止できるリードバルブに係り、特に弁座部を湾曲させてリード板の割れを防ぐリードバルブに関する。
リードバルブは、2サイクルエンジンや4サイクルエンジンにおける燃料の燃焼により発生する排気ガスを触媒で浄化することが行われており、触媒において十分な浄化を行わせるために二次空気供給装置により二次空気を供給することが行われている。
二次空気供給装置では、エアクリーナと排気系の管との間に接続されている連結管にリードバルブを設け、排気が脈動を行うことによって排気系に発生する負圧、あるいは排気系の絞り効果によって発生する負圧によって前記リードバルブのリード板が開くことで排気系の排気ガス中に二次空気を供給し、排気系が正圧になると、リードバルブのリード板が閉じて排気ガスが二次空気供給装置の制御バルブおよびエアクリーナに逆流することを防止している。
しかしながら、前記リード板は閉開動作回数が増えるにしたがって、該リード板部分の割れが生じてくる。
そこで、弁孔部周辺にゴム部材を設けることで、リード板と弁座の衝突を和らげる方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、弁孔部分は高温であるため、これに耐えることのできる素材を選びがたく、耐久性の面からも問題がある。
これに対して、リードバルブのリード板の先端をバルブシートの弁座面よりも外側まで延長し、リード板の先端に対応するバルブシート着座面の外側上縁角部R7以上の曲面にすることで、バルブシート弁座面の縁部に当接する部分に集中的な応力がかかることがないため、リード板の寿命の低下を防ぐ技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
実開平06−377664号公報
特開平07−110075号公報
しかしながら、かかる技術によっては、リード板先端部の割れを防ぐことはできても、リード板と弁座部の衝突する部位の割れは防ぐことはできない。リード板を弁座面と反対方向に反らせて、リード板が弁座面と衝突した際の衝撃を和らげる方法もあるが、薄いリード板を精度よく湾曲させるのは困難であるとともに、ターボエンジンのように排気ガス量が多く排気圧が高くなるものではリード板の先端以外も破壊されるおそれがある。また、弁座の穴の角部とリード板との接触部には強度に対する不安がある。
本発明の課題は、開閉動作回数が多くてもリード板の先端部やリード板弁座と衝突する部分の割れが生じない耐久性の高いリードバルブを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、中央部付近に二次空気流通口が形成された板状の弁座部と、前記弁座部に一端が揺動可能に固定された弾性を有するとともに前記二次空気流通口を遮蔽できる薄板状のリード板と、を備えるリードバルブであって、前記弁座部には中央部付近から前記リード板の自由端側に向かって前記リード板から離隔していく傾斜が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、弁座部が中央部からリード板の揺動する側の端部に向かって傾斜するように形成されているので、リード板がガス圧に押されて弁座部に衝突する際の衝撃が軽減される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記弁座部に設けられる傾斜は前記リード板に対するガス圧が大きいほど大きくなるように形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、リード板が大きいガス圧によって弁座部に強く押し付けられる場合でも弁座部に設けられた傾斜が大きくなっているので、リード板が勢いよく弁座部方向に押し付けられても、リード板の自由端がいきなり弁座部に衝突することはない。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のリードバルブにおいて、前記弁座部には、前記リード板の揺動範囲を規制するストッパが取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ストッパにより揺動範囲を規制することでリード板が必要以上に湾曲することを防止することができる。
請求項1に記載の発明によれば、弁座部に傾斜が形成されているのでリード板が弁座部に衝突する際の衝撃が軽減され、リード板の先端の割れを防ぐことができる。
請求項2に記載の発明によれば、リード板が大きいガス圧によって弁座部に強く押し付けられる場合でも弁座部に設けられた傾斜が大きくなっているので、リード板が弁座部に衝突する際の衝撃を軽減させて、リード板の先端の割れを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1及び請求項2に記載と同様の効果を奏する他に、リード板が必要以上に揺動してリード板自体が固定されている部分から折れたり、リード板が周辺部材と衝突して損傷させたりすることを防ぐことができる。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
図1は排気ガス浄化装置の二次空気供給用のコンビバルブ1が用いられる排気ガス制御装置の模式図である。図2は、本発明に用いられるコンビバルブ1の縦方向断面図である。
例えば、自動車の車体には、エンジン2が備えられており、エンジン2の上部には、エンジン2から排出される排気ガス搬送するための排気管3が連結されている。排気管3の他端には排気ガスを浄化するための触媒4が連結されている。
排気管3には、第1連結管5を介してコンビバルブ1が連結されており、コンビバルブ1には第2連結管6を介してエアクリーナ9と連結されている。また、コンビバルブ1とエアクリーナ9にはECU(Electric Control Unit)10が連結されており、ECU10は、エンジン2の図示しない水温センサ、機関回転数等の信号を取り込んで、エアクリーナ9が供給する二次空気の量をコンビバルブ1に調整させて排気管3に吹き込むようになっている。また、ECU10は制御電流をコンビバルブ1に供給するようになっている。
図2に示すように、コンビバルブ1には上部側ハウジング11と下部側ハウジング12とが備えられている。
下部側ハウジング12の底部には第1連結管5と連結するための第1連結口13が設けられている。また、上部側ハウジング11の一方の側壁には第2連結管6と連結するための第2連結口14が設けられている。第1連結口13及び第2連結口14は、上部側ハウジング11と下部側ハウジング12の境界付近に設けられた二次空気供給口15により連通されている。
上部側ハウジング11には、ポペットバルブ16が収納されている。ポペットバルブ16には上部側ハウジング11の内壁に配置されたソレノイド19が備えられている。また、上部側ハウジング11の中央部には可動鉄心20が配置されており、可動鉄心20の中心部には上下方向に延在する上下方向に移動自在の円柱状のシャフト21が配置されている。
シャフト21の下端部は二次空気供給口15より第1連結口13側に位置しており、シャフト21の下端には、二次空気供給口15を遮蔽できるような形状に形成された板状の弁体22が取り付けられている。弁体22は二次空気供給口15の第1連結口13側に位置させられている。
また、ソレノイド19は、上部側ハウジング11の上端部の側壁付近に配置されたリレー23と連結されており、ソレノイド19はリレー23を通じてECU10から電流が供給されると、可動鉄心20を吸引するようになっている。
また、可動鉄心20の二次空気供給口15側の下端部にはバネ24が可動鉄心20の下端部に当接するように配置されており、バネ24は可動鉄心20に対して常時それぞれのバネ24の伸び方向に付勢力を加えるようになっている。
そのため、ソレノイド19に電流が供給されていない場合には、バネ24が可動鉄心20及び可動鉄心20が取り付けられているシャフト21に付勢力を加えポペットバルブ16の弁体22は二次空気供給口15に押し付けられて二次空気供給口15を閉鎖するようになっている。
これに対して、ECU10からソレノイド19に電流が供給されている時は、ソレノイド19から可動鉄心20に働く吸引力はバネ24の付勢力に抗するように働くようになっている。可動鉄心20に働く吸引力がバネ24の付勢力を上回ると可動鉄心20によりバネ24は収縮されるとともにシャフト21も下方に向かって移動する。その結果、弁体22も下方に移動し、二次空気供給口15が開放されるようになっている。
上部側ハウジング11と下部側ハウジング12の境界面には、リードバルブ25が配設されている。リードバルブ25は、二次空気を供給するのに十分な大きさの二次空気流通口26が形成されている板状の弁座部29と弁座部29に形成されている二次空気流通口26の開閉を行うためのリード板30が備えられている。
図3に示すように、リード板30は、弁座部29の一端に形成されたねじ穴31,31とそれらに対応してリード板30に形成されたねじ穴にねじ32を貫通されて揺動可能なように弁座部29に固定されている。また、リード板30は、負圧も正圧もかかっていない状態においては、弁座部29に当接しておらず、弁座部29から離隔して二次空気流通口26を開放するようになっている。なお、リード板30は揺動可能であれば、リード板30を弁座部29に溶接して固定することとしてもよい。
弁座部29の二次空気流通口26は、例えば中央部付近に二次空気を供給するのに十分な大きさのものが形成されている。また、図4に示すように弁座部29には、中央部付近からリード板30の自由端側に向かってリード板30から離隔していく傾斜が形成されている。リード板30にかかるガス圧が大きい場合は、弁座部29に設ける傾斜の傾斜角度を大きくするものとしてもよい。
ここにリードバルブの寸法一例を示す。例えば、リード板30の実効長、即ち、ねじ穴31の中心からリード板30の揺動する側の端部までの長さが50mmである場合、二次空気流通口26における傾斜の開始位置はねじ穴31の中心から30mmの位置であり、二次空気流通口26の曲率半径は300mmとされる。この際、リード板30の自由端の当接する位置から二次空気流通口26のリード板30の自由端側の端部までの距離は5mm前後となることが好ましい。
リード板30は、薄板状の弾性を有する部材により構成されているとともに、リード板30の弁座部29と当接する面の面積は、二次空気流通口26の開口面積よりも大きく形成されている。
リード板30は、エンジン2から排出される排気の脈動によって排気系に発生する負圧又は排気系の絞り効果によって発生する負圧によって、ねじ32によってねじ止めされている部分を軸に下方に向かって湾曲して、二次空気供給口15を開放するようになっている。
また、リード板30は、排気系が正圧になると弁座部29に押し付けられ、二次空気流通口26を遮蔽するようになっている。
また、リードバルブ25には、リード板30が必要以上に揺動してリード板30自体が固定されている部分から折れたり、リード板30が周辺部材と衝突して損傷させたりすることを防ぐためにリード板の揺動範囲を規制するために例えば、針金からなるストッパ33が備えられている。ストッパ33は、リード板30が必要な範囲で揺動可能とすると共に、必要な範囲を超えて揺動することと規制できるものであればよい。ストッパ33は、例えば図3に示すようにその一端をリード板30がねじ32により固定されている部分と一致させた状態で固定されている。
以下において、本実施の形態に係るリードバルブの作用について説明する。
エンジン2が始動を開始すると、燃焼された排気ガスは排気管3を通って、触媒4に流入する。また、エンジン2の始動と同時に、ECU10からの信号によりポペットバルブ16は二次空気供給口15を遮蔽する。そして、排気系は正圧となるため、弁座部29から離隔していたリード板30は弁座部29に押し付けられる。その際、弁座部29には、その中央部からリード板30の自由端側に向かってリード板30から離隔するように傾斜が設けられているので、弾性を有するリード板30は弁座部29の傾斜に沿うよう湾曲しながら弁座部29に衝突して二次空気流通口26を閉鎖する。そのため、排気ガスがエアクリーナ9側に逆流することが阻止される。
エアクリーナ9から二次空気が噴出される場合には、ECU10からの信号によってポペットバルブ16は二次空気供給口15を開放する。そしてエンジン2から排出される排気によって生ずる脈動によって排気系に発生する負圧又は排気系の絞り効果によって発生する負圧によってリード板30は、ねじ32により固定された端部を軸に排気管3側に湾曲して二次空気流通口26を更に開放して、エアクリーナ9から供給されてくる二次空気を排気管3を通して触媒4に供給し、触媒において排気ガスが浄化されることとなる。
以上のように、本実施の形態に係る発明によれば、二次空気流通口26に傾斜が形成されているのでリード板が弁座部に衝突する際の衝撃が軽減され、リード板30の先端の割れを防ぐことができる。
1 コンビバルブ
2 エンジン
3 排気管
4 触媒
5 連結管
6 連結管
9 エアクリーナ
15 二次空気供給口
16 ポペットバルブ
19 ソレノイド
20 可動鉄心
21 シャフト
22 弁体
25 リードバルブ
26 二次空気流通口
29 弁座部
30 リード板
33 ストッパ
2 エンジン
3 排気管
4 触媒
5 連結管
6 連結管
9 エアクリーナ
15 二次空気供給口
16 ポペットバルブ
19 ソレノイド
20 可動鉄心
21 シャフト
22 弁体
25 リードバルブ
26 二次空気流通口
29 弁座部
30 リード板
33 ストッパ
Claims (3)
- 中央部付近に二次空気流通口が形成された板状の弁座部と、
前記弁座部に一端が揺動可能に固定された弾性を有するとともに前記二次空気流通口を遮蔽できる薄板状のリード板と、
を備えるリードバルブであって、
前記弁座部には中央部付近から前記リード板の自由端側に向かって前記リード板から離隔していく傾斜が形成されていることを特徴とするリードバルブ。 - 前記弁座部に設けられる傾斜は前記リード板に対するガス圧が大きいほど大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリードバルブ。
- 前記弁座部には前記リード板の揺動範囲を規制するストッパが取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリードバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005084055A JP2006266364A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | リードバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005084055A JP2006266364A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | リードバルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006266364A true JP2006266364A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37202559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005084055A Pending JP2006266364A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | リードバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006266364A (ja) |
-
2005
- 2005-03-23 JP JP2005084055A patent/JP2006266364A/ja active Pending
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