JP2006263562A - 液体吐出用ノズル及びそれを用いたフラックス塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体の吐出方向が軸線方向と一致するように容易に調整可能な液体吐出用ノズル及び塗布形状や塗布面積を容易に調整可能な液体吐出用ノズルと、それらを用いることによってフラックスの塗布が高能率で精度よく行なえ、製造コストの上昇を抑制できるフラックス塗布装置を提供する。
【解決手段】 フラックス塗布用ノズル3は、所定量の液状フラックスFを先端面で霧化する軸状の霧化部40と、霧化部40を中心として半径方向に所定距離離間してその周囲を取り巻く筒状のカバー部50と、霧化部40とカバー部50との間に形成される環状の空間を周方向に分割して区画形成される4つのエアチャージ室60A〜60Dと、各エアチャージ室60A〜60D毎に加圧された空気Gを供給するエアチャージ室数と同数の供給部70A〜70Dとを備えている。
【選択図】 図1

Description

この発明は液体吐出用ノズル及びフラックス塗布装置(フラクサあるいはフラクサ装置ともいう)に関する。
例えば、プリント配線基板の半田付け工程の前工程で用いられるフラックス塗布装置において、液状のフラックスを霧化する霧化器をフラックス塗布用ノズルに備えたものがある。このような霧化式フラクサとして、従来より基板全面に霧状フラックスを噴霧する全面噴霧タイプ(特許文献1参照)が多用されてきた。そして、最近では、超音波振動式霧化器を用いて、多数の塗布位置の各々へ所定量の霧状フラックスをスポット状(ドット状)に塗布する局所塗布タイプも開発されている。
特公平6−96190号公報
この超音波式局所塗布フラクサ用ノズルでは、図9に示すように、図示しないポンプ等から供給された所定量の液状フラックスFが、霧化部140に備えられる超音波ホーン141の先端面で霧化され、基板Wの半田付け位置Sにスポット状に塗布される。このとき、霧化された霧状フラックスF’を超音波ホーン141の先端面から半田付け位置Sへスムーズに移行させるために、霧状フラックスF’を取り巻く形でカバー部150の先端開口部151から加圧空気Gを噴出させている。この加圧空気Gは、カバー部150の内部(カバー部150と超音波ホーン141との間)に形成されたエアチャージ室160に、エア供給継手171を介して外部から送り込まれており、エアチャージ室160と開口部151とは連通している。図9に示すフラクサによれば、スポット状の半田付け位置S以外の基板Wを覆うためのマスキングや塗布されなかった霧状フラックスF’の回収を要しないため、フラックス塗布工程の高能率化を図ることができる。
しかし、図9のような超音波式局所塗布フラクサ用ノズルでは、エア供給継手171は円筒状のカバー部150の周方向1箇所にのみ設けられるため、エアチャージ室160内の加圧空気Gの圧力分布に周方向の偏りを生じる場合がある。その結果、霧状フラックスF’を取り巻く加圧空気Gの噴出流が軸線に対して対称形でなくなると、霧状フラックスF’の塗布位置と半田付け位置Sとのずれの程度によっては半田付け品質の低下を招くおそれがある。また、一旦ノズルの形状が定められると、フラックスの塗布形状や塗布面積を変更することができないので、例えば楕円形状(長円形状)に塗布するには専用の超音波ホーンに取り替える必要がある。
一方、例えばこのようなフラックス塗布用ノズルをフラックス塗布装置、特にプリント配線基板の半田付けのように多数の半田付け位置へ塗布するものに用いた場合には、フラックス塗布位置と半田付け位置とのずれによる半田付け品質の低下(極端な場合には、歩留りの低下)、ずれ修正のための熟練技術の確保等によって製造コストの上昇を招くことになる。
本発明の課題は、液体の吐出方向が軸線方向と一致するように容易に調整可能な液体吐出用ノズル及び塗布形状や塗布面積を容易に調整可能な液体吐出用ノズルと、それらを用いることによってフラックスの塗布が高能率で精度よく行なえ、製造コストの上昇を抑制できるフラックス塗布装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の液体吐出用ノズルは、
所定量の液体を先端面で霧化する軸状の霧化部と、
その霧化部を中心として半径方向に所定距離離間してその周囲を取り巻くとともに、前記霧化部の先端面を外部に突出させるための、又はその先端面で霧化された霧状の液体を外部に吐出させるための開口部を一端側に有する筒状のカバー部と、
それら霧化部とカバー部との間に形成されかつ前記開口部と連通する環状の空間を周方向に分割して区画形成され、前記霧状の液体を取り巻く形で前記開口部から噴出するための加圧気体で満たされる複数の圧力室と、
各圧力室毎に前記加圧気体を供給する複数の供給部とを備え、
前記供給部において前記加圧気体の圧力及び/又は流量を前記圧力室毎に個別に調整することにより、前記霧化部の先端面で霧化されスポット状に吐出する霧状の液体の吐出方向を調整可能とすることを特徴とする。
この液体吐出用ノズルによれば、複数の圧力室毎に加圧気体の圧力や流量を個別に調整することにより、開口部から噴出する加圧気体の噴出流を軸線に対して対称形(円柱状、円錐状、円錐台状等)に形成することが容易にできる。これによって、霧化部の先端面からスポット状に吐出する霧状の液体は、周囲を加圧気体の噴出流によって均等に取り巻かれ、液体の吐出方向が軸線方向と一致するように容易に調整できる。
また、上記課題を解決するために、本発明の液体吐出用ノズルは、
所定量の液体を先端面で霧化する軸状の霧化部と、
その霧化部を中心として半径方向に所定距離離間してその周囲を取り巻くとともに、前記霧化部の先端面を外部に突出させるための開口部を一端側に有する筒状のカバー部と、
それら霧化部とカバー部との間に形成されかつ前記開口部と連通する環状の空間を周方向に分割して区画形成され、前記霧化部の先端面で霧化された霧状の液体を取り巻く形で前記開口部から噴出するための加圧気体で満たされる複数の圧力室と、
各圧力室毎に前記加圧気体を供給する複数の供給部とを備え、
前記供給部において前記加圧気体の圧力及び/又は流量を前記圧力室毎に個別に調整することにより、前記霧化部の先端面で霧化されスポット状に吐出する霧状の液体の吐出方向を連続的に又は断続的に変更して、塗布形状及び/又は塗布面積を調整可能とすることを特徴とする。
この液体吐出用ノズルによれば、複数の圧力室毎に加圧気体の圧力や流量を個別に調整することにより、開口部から噴出する加圧気体の噴出流の噴出方向を軸線に対して斜め交差状とすることが容易にできる。それにつれて、霧化部の先端面からスポット状に吐出する霧状の液体は、その吐出方向が変更されるので、塗布形状や塗布面積を容易に調整できる。例えば、特定の圧力室に供給される加圧気体の圧力や流量を他の圧力室よりも大とすれば、噴出流の噴出方向を径方向の対称位置側に偏らせることができ、塗布形状を円形状から楕円形状(長円形状)に変更することができる。なお、加圧気体(噴出流)として、加圧された空気、窒素ガス、不活性ガス(Ar,He等)等が用いられる。
これらの液体吐出用ノズルにおいて、霧化部は、先端に向かうにつれて縮径する超音波振動部(超音波ホーン)を有し、複数の圧力室に区画形成するための隔壁が、カバー部の内周壁から径方向内側の超音波振動部側に向けて突出形成され、隔壁の先端縁と超音波振動部の外周面との間に隙間を形成することができる。超音波振動方式の霧化部とすることにより、液体を微細な霧状として吐出又は塗布することができる。その際、隔壁の先端縁と超音波振動部の外周面との間に隙間を形成してあるので、超音波振動部(超音波ホーン)の微小振動が隔壁に直接伝わらず、各圧力室内の圧力分布に偏りを生じないから、液体の吐出方向や塗布位置の安定化が促進される。
なお、隔壁の先端縁と超音波振動部の外周面との間の隙間を介して、隣接する圧力室間で加圧気体が若干流通することになるが、この隙間は超音波振動(通常、振幅2μm程度)による接触を避ける程度でよく、両圧力室内の気体圧力が均一化されるほどではない。したがって、隣接する圧力室間に圧力差(圧力勾配)を設けることは十分可能であり、各圧力室に供給される加圧気体の圧力調整によって上記した塗布形状や塗布面積の調整(変更)を達成できる。
ところで、筒状のカバー部の開口部側端部(下端部;先端部)を先端側ほど縮径する縮径部に形成する場合には、例えばノズルの軸線をプリント配線基板の表面に対して斜めに傾斜して縮径部の外面を基板表面と平行状に位置させれば、基板の隅部にフラックスを塗布することができるようになり、液体吐出用ノズルの汎用性が高まる。
次に、上記課題を解決するために、本発明のフラックス塗布装置は、
上記した液体吐出用ノズルと、
液体として半田付け位置に塗布すべき液状のフラックスを貯留する貯留部と、
その貯留部からフラックスを吸引して収納し所定量毎に吐出してノズルに供給するシリンジポンプとを備え、
貯留部のフラックスがシリンジポンプ内に収納され、そのシリンジポンプ内のフラックスが吐出してノズルに供給され、そのシリンジポンプから供給されたフラックスがノズルの霧化部で霧化され霧状に吐出して、半田付け位置にスポット状に塗布されることを特徴とする。
このように、上記した液体吐出用ノズルをフラックス塗布用ノズルとして用い、フラックス塗布装置に適用することによって、霧化されたフラックスの吐出方向が安定し、その霧状フラックスの塗布位置を半田付け位置に一致させやすくなる。そして、プリント配線基板のように多数の塗布位置を有するワークに対し、微量(例えば1回あたり1ml以下)のフラックスを微小径(例えば0.1mm以下)のスポット状にして高精度で塗布できる。したがって、フラックス塗布位置の半田付け位置からのずれに基づく不良品発生率を低下(半田付け品質を向上、ひいてはワークの歩留りを向上)させることができ、ずれ修正のために特殊な熟練技術を要しない。また、専用の超音波ホーンを用いなくても塗布形状や塗布面積を容易に調整(変更)できるので、半田付けの形状や面積に合わせてフラックス塗布の形状や面積を自在に変更・調整することができる。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照しつつ説明する。図1は本発明に係るフラックス塗布用ノズルの一例を示す分解斜視図、図2はそのフラックス塗布用ノズルの正面断面図、図3は図2のA−A断面図である。図1に示すように、フラックス塗布用ノズル3(液体吐出用ノズル)は、後述するシリンジポンプユニット1(図5参照)等から供給された所定量(例えば1回あたり100μl)の液状フラックスF(液体)を先端面で霧化する軸状の霧化部40と、霧化部40を中心として半径方向に所定距離離間してその周囲を取り巻く筒状のカバー部50と、霧化部40とカバー部50との間に形成される環状の空間を周方向に等分割して区画形成される複数(例えば4つ)のエアチャージ室60A〜60D(圧力室)と、各エアチャージ室60A〜60D毎にコンプレッサ75(図4参照)等で加圧された空気G(加圧気体)を供給するエアチャージ室数と同数の供給部70A〜70Dとを備えている。
図2及び図3に示すように、霧化部40には、先端に向かうにつれて縮径し、少なくとも軸線方向(上下方向)に微小振動(例えば振幅2μm)する超音波ホーン41(超音波振動部)が備えられ、超音波ホーン41の先端面で液状フラックスFの霧化が行なわれる。この超音波ホーン41は、ダンパ等の緩衝部材(図示せず)を介して支持部42に保持されている。また、支持部42は、その外周面に形成されたねじ部42aによってカバー部50に螺合されている。したがって、フラックス供給継手43(液体供給口)から供給された液状フラックスFは、霧化部40を軸線方向(上下方向)に貫通形成された貫通孔40aを通り、超音波ホーン41の先端面で微小振動を受けて霧化される。
カバー部50の一端側(下端側)には、超音波ホーン41(霧化部40)の先端面を外部に突出させるための開口部51が形成されている。この開口部51の下方において、霧化部40を貫通する貫通孔40aの出口側(下端側)が開口している。また、開口部51と各エアチャージ室60A〜60Dとは連通している。
4つのエアチャージ室60A〜60Dは、対応する供給部70A〜70Dからそれぞれ供給された加圧空気Gで満たされており、この加圧空気Gは、超音波ホーン41(霧化部40)の先端面で霧化された霧状のフラックスF’を取り巻く形で開口部51から噴出する。これらのエアチャージ室60A〜60Dは、カバー部50の内周壁から径方向内側の超音波ホーン41側に向けて突出形成される4枚の隔壁61,61,61,61によって区画形成されている。そして、各々の隔壁61の先端縁(上縁及び内縁)と超音波ホーン41の外周面との間には、超音波ホーン41の振動によって両者が干渉しないように隙間Kが形成されている。
図4に示すように、コンプレッサ75からの加圧空気Gは、コンプレッサ75に対して並列的に配置される複数(ここでは4つ)の供給部70A〜70Dを介して対応するエアチャージ室60A〜60Dに分配供給されている。各供給部70A〜70Dには、2ポート2位置型の電磁切換弁74、圧力調整器73、流量調整弁72等が直列状に配置され、カバー部50の周面にねじ止めされたエア供給継手71(気体供給口)から各エアチャージ室60A〜60Dに導入される。なお、エア供給継手71は、その雄ねじ部71aがカバー部50の壁部に形成された雌ねじ部50aと螺合して固定される。
各々の電磁切換弁74は、コントローラ76からの制御信号によって、コンプレッサ75からの加圧空気Gを各エアチャージ室60A〜60Dに供給する位置(a位置)と供給停止する位置(b位置)とに一斉に切り換えられる。また、各々の流量調整弁72は、コントローラ76からの制御信号によって、各エアチャージ室60A〜60Dに供給される加圧空気Gの流量を個別に調整する。同様に、各々の圧力調整器73は、コントローラ76からの制御信号によって、各エアチャージ室60A〜60Dに供給される加圧空気Gの圧力を個別に調整する。
したがって、図4に示す各供給部70A〜70Dにおいて、加圧空気Gの圧力を圧力調整器73により、あるいはその流量を流量調整弁72により、エアチャージ室60A〜60D毎に個別に調整することができる。これによって、図2に示すように、超音波ホーン41の先端面で霧化されてスポット状に吐出する霧状のフラックスF’の吐出方向及び加圧空気Gの噴出方向を所定の方向(例えば鉛直下向き)に調整して、半田付け位置Sに塗布することができる。
また、上記と同様に圧力調整器73や流量調整弁72を調整することによって、図7に示すように、加圧空気Gの噴出方向及び霧状のフラックスF’の吐出方向を首振り状に変更(変動)して、塗布形状を楕円状(長円状)とすることができる。なお、加圧空気Gの噴出方向及び霧状のフラックスF’の吐出方向を軸線周りで1回転させれば、塗布面積(直径)の大きな円形状に形成することもできる。しかも、このような塗布形状や塗布面積の調整は、圧力調整器73や流量調整弁72の調整によって可能であり、超音波ホーン41を交換する必要がないため、フラックス塗布工程や半田付け工程を長時間中断しなくてよい。
図2に示すように、筒状のカバー部50の開口部51側端部(下端部;先端部)は、先端側ほど縮径(例えば45°のテーパ状)する縮径部52に形成されている。そこで、図8に示すように、ノズル3の軸線をプリント配線基板Wの表面に対して斜めに傾斜させて縮径部52の外面を基板W表面と平行状に位置させれば、基板Wの隅部に霧状のフラックスF’を塗布することができるようになり、狭いところでの塗布作業が可能となる。
図5は、図1のフラックス塗布用ノズルを用いたフラックス塗布装置の一例を示す配管図である。図5のフラックス塗布装置100は、図1〜図3で説明したフラックス塗布用ノズル3と、プリント配線基板W(ワーク)の半田付け位置Sに塗布する液状のフラックスF(液体)を貯留する貯留タンク2(貯留部)と、貯留タンク2からシリンジポンプ10A,10B内に収納したフラックスFを所定量毎に吐出してノズル3に供給するシリンジポンプユニット1とを備えている。
シリンジポンプユニット1は、液状のフラックスFが収納されて並列的に配置される一対のシリンジポンプ10A,10Bと、単一の可逆式電動モータ20(駆動源;例えばステッピングモータ)と、モータ20からの駆動力を各々のシリンジポンプ10A,10Bへ同時に動力伝達する伝動機構30とを備えている。
シリンジポンプ10A,10Bは、フラックスFを吐出又は吸引する開口部11a,11aが一端側に形成されたシリンダ11A,11Bと、そのシリンダ11A,11Bの他端側から摺動可能に挿入されたピストン12A,12Bとを有している。一対のシリンジポンプ10A,10Bは、その軸線がそれぞれほぼ垂直上下方向を向くように互いに平行状に配置されている。そして、開口部11a,11aはそれぞれシリンダ11A,11Bの上端部に形成されている。
モータ20は、各シリンジポンプ10A,10Bのピストン12A,12Bを軸線方向に直線的に移動させて、開口部11a,11aからフラックスFを所定量毎に吐出又は吸引させる。また、伝動機構30は、ピストン12A,12Bの移動方向が一対のシリンジポンプ10A,10Bで互いに逆方向となるように、モータ20の駆動力をシリンジポンプ10A,10Bへ動力伝達する。
ところで、伝動機構30は、中央に設けた揺動支軸31a(支点)の周りに所定の角度範囲で揺動可能な揺動アーム31(揺動体)を有している。揺動アーム31の両端部は、ピストン12A,12Bの基端部(下端部)とそれぞれ係合され、モータ20によって揺動される。具体的には、カップリング21を介してモータ20と接続されたボールねじ39(ねじ部材)がピストン12A,12Bと平行状に配置されている。そして、ボールねじ39の雌ねじ部材39aは、一方のピストン12Aの基端部と連結され、かつそのピストン12Aと平行状に配置された直線状のガイド39bに摺動可能に着座している。
シリンダ11Aの開口部11aからノズル3に至る管路及び貯留タンク2からシリンダ11Aの開口部11aに至る管路には、4ポート2位置型の電磁切換弁101Aが介装されている。同様に、シリンダ11Bの開口部11aからノズル3に至る管路及び貯留タンク2からシリンダ11Bの開口部11aに至る管路には、4ポート2位置型の電磁切換弁101Bが介装されている。また、揺動アーム31の揺動範囲を規定するリミットスイッチ102A,102Bの検知信号に基づいて、電磁切換弁101A,101B(のソレノイド)及びモータ20に作動制御信号が発せられる。
図5では、電磁切換弁101Aがシリンダ11Aの開口部11aとノズル3とを連通させる位置(a位置)にあり、電磁切換弁101Bが貯留タンク2とシリンダ11Bの開口部11aとを連通させる位置(a位置)にある。この状態で、モータ20が一方向(例えば反時計回り)に回転すると、一方のピストン12Aが上向きに移動して開口部11aから一定量毎にシリンダ11A内のフラックスFを吐出する。そのフラックスFは電磁切換弁101Aを介してノズル3に供給され、液状フラックスF(又は上記した霧状フラックスF’)がプリント配線基板Wの半田付け位置Sに塗布される。他方のピストン12Bは下向きに移動し、電磁切換弁101Bを介して貯留タンク2からフラックスFを汲み上げて、開口部11aから一定量毎にフラックスFを吸引しシリンダ11B内に収納する。
揺動アーム31がリミットスイッチ102Bに当接すると、その検知信号に基づいて、図6に示すように、電磁切換弁101Bがシリンダ11Bの開口部11aとノズル3とを連通させる位置(b位置)に切り換えられ、電磁切換弁101Aが貯留タンク2とシリンダ11Aの開口部11aとを連通させる位置(b位置)に切り換えられる。同時に、モータ20の回転も逆方向(例えば時計回り)に切り換わり、他方のピストン12Bが上向きに移動して開口部11aから一定量毎にシリンダ11B内のフラックスFを吐出する。そのフラックスFは電磁切換弁101Bを介してノズル3に供給され、液状フラックスF(又は上記した霧状フラックスF’)がプリント配線基板Wの半田付け位置Sに塗布される。一方のピストン12Aは下向きに移動し、電磁切換弁101Aを介して貯留タンク2からフラックスFを汲み上げて、開口部11aから一定量毎にフラックスFを吸引しシリンダ11A内に収納する。
そして、揺動アーム31がリミットスイッチ102Aに当接すると、再び図5の工程を繰り返す。以下同様にして、開口部11aからのフラックスFの吐出と吸引とが、フラックス塗布装置100を長時間停止させることなく継続的に行なわれる。
なお、揺動アーム31がリミットスイッチ102B(又は102A)に当接して電磁切換弁101A,101Bがb位置(又はa位置)に切り換えられモータ20が時計回り(又は反時計回り)に回転変更されるとき、当初の所定時間(所定回数)にわたり半田付け位置S以外の場所でピストン12B(又は12A)を上向きに移動(空打ち)させることができる。これによって、吸引工程で外気等の気泡が混入したとしても、吸引工程終了後で吐出工程開始前に、気泡をシリンダ11B(又は11A)から排出(エア抜き)することができる。
なお、これらの各工程を通じ、貯留タンク2を密閉状にして加圧気体(例えば加圧空気)を導入し、フラックスFの液面に与圧をかけておくことが望ましい。これによって、吸引工程で、シリンジポンプ10A,10Bによる貯留タンク2からの汲み上げが容易になり、気泡の混入頻度も低下する。
なお、以上の実施例では、液体吐出用ノズルをフラックス塗布用ノズル3としてフラックス塗布装置100に適用する場合のみについて説明したが、液体吐出用ノズルをその他の液体にも適用することができる。
本発明に係るフラックス塗布用ノズルの一例を示す分解斜視図。 図1のフラックス塗布用ノズルの正面断面図。 図2のA−A断面図。 図1のフラックス塗布用ノズルの配管図。 図1のフラックス塗布用ノズルを用いたフラックス塗布装置の一例を示す配管図。 図5とは異なる作動状態を示す配管図。 フラックス塗布状態の一例を示す説明図。 フラックス塗布状態の他の例を示す説明図。 従来のフラックス塗布用ノズルを示す断面図。
符号の説明
1 シリンジポンプユニット
2 貯留タンク(貯留部)
3 フラックス塗布用ノズル(液体吐出用ノズル)
10A,10B シリンジポンプ
40 霧化部
41 超音波ホーン(超音波振動部)
50 カバー部
51 開口部
60A〜60D エアチャージ室(圧力室)
61 隔壁
70A〜70D 供給部
71 エア供給継手(気体供給口)
72 流量調整弁
73 圧力調整器
100 フラックス塗布装置
F 液状フラックス(液体)
F’ 霧状フラックス
G 加圧空気(加圧気体)
K 隙間
S 半田付け位置(塗布位置)
W プリント配線基板(ワーク)

Claims (4)

  1. 所定量の液体を先端面で霧化する軸状の霧化部と、
    その霧化部を中心として半径方向に所定距離離間してその周囲を取り巻くとともに、前記霧化部の先端面を外部に突出させるための、又はその先端面で霧化された霧状の液体を外部に吐出させるための開口部を一端側に有する筒状のカバー部と、
    それら霧化部とカバー部との間に形成されかつ前記開口部と連通する環状の空間を周方向に分割して区画形成され、前記霧状の液体を取り巻く形で前記開口部から噴出するための加圧気体で満たされる複数の圧力室と、
    各圧力室毎に前記加圧気体を供給する複数の供給部とを備え、
    前記供給部において前記加圧気体の圧力及び/又は流量を前記圧力室毎に個別に調整することにより、前記霧化部の先端面で霧化されスポット状に吐出する霧状の液体の吐出方向を調整可能とすることを特徴とする液体吐出用ノズル。
  2. 所定量の液体を先端面で霧化する軸状の霧化部と、
    その霧化部を中心として半径方向に所定距離離間してその周囲を取り巻くとともに、前記霧化部の先端面を外部に突出させるための開口部を一端側に有する筒状のカバー部と、
    それら霧化部とカバー部との間に形成されかつ前記開口部と連通する環状の空間を周方向に分割して区画形成され、前記霧化部の先端面で霧化された霧状の液体を取り巻く形で前記開口部から噴出するための加圧気体で満たされる複数の圧力室と、
    各圧力室毎に前記加圧気体を供給する複数の供給部とを備え、
    前記供給部において前記加圧気体の圧力及び/又は流量を前記圧力室毎に個別に調整することにより、前記霧化部の先端面で霧化されスポット状に吐出する霧状の液体の吐出方向を連続的に又は断続的に変更して、塗布形状及び/又は塗布面積を調整可能とすることを特徴とする液体吐出用ノズル。
  3. 前記霧化部は、先端に向かうにつれて縮径する超音波振動部を有し、
    前記複数の圧力室に区画形成するための隔壁が、前記カバー部の内周壁から径方向内側の前記超音波振動部側に向けて突出形成され、前記隔壁の先端縁と前記超音波振動部の外周面との間には隙間が形成されている請求項1又は2に記載の液体吐出用ノズル。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液体吐出用ノズルと、
    前記液体として半田付け位置に塗布すべき液状のフラックスを貯留する貯留部と、
    その貯留部から前記フラックスを吸引して収納し所定量毎に吐出して前記ノズルに供給するシリンジポンプとを備え、
    前記貯留部のフラックスが前記シリンジポンプ内に収納され、そのシリンジポンプ内のフラックスが吐出して前記ノズルに供給され、そのシリンジポンプから供給されたフラックスが前記ノズルの霧化部で霧化され霧状に吐出して、前記半田付け位置にスポット状に塗布されることを特徴とするフラックス塗布装置。
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