JP2006262772A - ゼラチン残存物の再利用方法及びそれにより得られる栄養剤、健康食品又は薬剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 カプセル製造に際して廃棄されているゼラチン残存物を有効に再利用する方法を提供すること。
【解決手段】 ゼラチン残存物の再利用方法は、ゼラチンに栄養剤、健康食品及び薬剤から成る群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を添加し、得られたゼラチンでカプセルを製造し、カプセル製造後の残存物を栄養剤、健康食品又は薬剤として利用することを含む。
【効果】 価値あるアミノ酸源である、カプセル等の製造後の余剰ゼラチンを無駄にすることなく有効に再利用することができる。本発明の方法によれば、被包材を利用するよりも前の段階、好ましくはゼラチン溶液の段階で添加剤を添加するので、均一な組成の栄養剤、健康食品又は薬剤を容易に、かつ安価に調製することができる。
【選択図】 なし
【解決手段】 ゼラチン残存物の再利用方法は、ゼラチンに栄養剤、健康食品及び薬剤から成る群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を添加し、得られたゼラチンでカプセルを製造し、カプセル製造後の残存物を栄養剤、健康食品又は薬剤として利用することを含む。
【効果】 価値あるアミノ酸源である、カプセル等の製造後の余剰ゼラチンを無駄にすることなく有効に再利用することができる。本発明の方法によれば、被包材を利用するよりも前の段階、好ましくはゼラチン溶液の段階で添加剤を添加するので、均一な組成の栄養剤、健康食品又は薬剤を容易に、かつ安価に調製することができる。
【選択図】 なし
Description
本発明は、ゼラチン残存物の再利用方法及びそれにより得られる栄養剤、健康食品又は薬剤に関する。
ゼラチンは、ゾル・ゲル変化し、膜形成能を有しその皮膜が機械的強度に優れ、体内で容易に崩壊、吸収される等の性質を有するため、医薬品のカプセル被包材として広く用いられている。ゼラチン製のカプセルは、ハードカプセルとソフトカプセルに大別される。ハードカプセルは、色素などが調合されたゼラチン溶液に、カプセル形のピンを漬け、引き上げて反転する間に冷却し、均一なゲル皮膜を作り、これを通風乾燥機で乾燥した後、ピンから引き抜き、所定の長さにカットすることにより製造される。一方、ソフトカプセルは、主としてロータリー法により製造される。ロータリー法では、カプセル鋳型を持つ一対の回転ローラーに、2枚のゼラチンシートを送り、薬剤を注入、充填して連続的にカプセルを成形し、打ち抜くことによりカプセルを製造する(特許文献1、2)。
カプセルを製造すると、利用されなかったゼラチンの残存物が必ず生じる。特に、ゼラチンシートを先に作って、それを鋳型で打ち抜く方法によりソフトカプセルを製造するロータリー法では、かなり多量のゼラチンが利用されずに余る。現在、このカプセル製造時のゼラチンの残存物は、再利用されずに廃棄されている。
本発明の目的は、カプセル製造に際して廃棄されているゼラチン残存物を有効に再利用する方法を提供することである。
本願発明者らは、ゼラチンがコラーゲンというタンパク質から成るため、アミノ酸を多量に含んでいる点に着目した。そして、カプセルを製造するよりも前の段階で、ゼラチンにビタミン類、ゼラチンが含んでいない必須アミノ酸等の栄養剤、健康食品や薬剤を配合しておくことにより、栄養剤、健康食品又は薬剤として再利用できることに想到し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、ゼラチンに栄養剤、健康食品及び薬剤から成る群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を添加し、得られたゼラチンでカプセルを製造し、カプセル製造後の残存物を栄養剤、健康食品又は薬剤として利用することを含む、ゼラチン残存物の再利用方法を提供する。また、本発明は、栄養剤、健康食品及び薬剤から成る群より選ばれる少なくとも1種の添加剤が添加されたゼラチンでカプセルを製造した後のゼラチン残存物を含む、栄養剤、健康食品又は薬剤を提供する。
本発明により、これまで再利用されることなく廃棄されていた、被包材として利用後の余剰ゼラチンを有効に再利用する方法が初めて提供された。本発明によれば、価値あるアミノ酸源である、カプセル等の製造後の余剰ゼラチンを無駄にすることなく有効に再利用することができる。本発明の方法によれば、被包材を利用するよりも前の段階、好ましくはゼラチン溶液の段階で添加剤を添加するので、均一な組成の栄養剤、健康食品又は薬剤を容易に、かつ安価に調製することができる。
本発明の方法では、ゼラチンを被包材として利用するよりも前の段階、すなわちゼラチンでカプセル等を製造するよりも前の段階で、ゼラチンに栄養剤、健康食品及び薬剤から成る群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を添加し、該添加剤を添加したゼラチンをカプセル等の被包材を製造する。
添加する栄養剤としては、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB類、ビタミンC、ビタミンP、ビタミンU、ビタミンF、ビタミンG、ビタミンH、ビタミンK等のビタミン類、天然タンパク質を構成する各種アミノ酸、特に、ゼラチン中に含まれないか又は含有量が少ないトリプトファン等のアミノ酸類;アスタキサンチン、コンドロイチン、ホスファチジルコリン、コエンザイムQ10、グルコサミン等の栄養機能性成分類等を例示することができるがこれらに限定されるものではない。ゼラチンは、トリプトファン以外の必須アミノ酸を全て含んでいるので、トリプトファンを添加することによりアミノ酸のサプリメントとして好ましく用いることができる。添加する健康食品としては、アガリスク、ウコン、クルクミン、カテキン緑茶、玉葱エキス等の植物性食品類;プロポリス、牡蠣エキス、しじみエキス、鮫軟骨等の動物性食品類;ペプシン、パパイン、ラクターゼ、アミラーゼ等の酵素類;フコイダン、にがり、アッケシ草エキス、根昆布エキス等海産物抽出液類等を例示することができるがこれらに限定されるものではない。添加する薬剤としては、抗生物質、血圧降下剤、抗アレルギー剤、他各種疾患別治療薬類等を例示することができるがこれらに限定されるものではない。なお、薬剤を添加する場合は、被包材中に含まれる本来の薬剤と禁忌にならないものを選択する。これらの添加剤は、1種でもよいし2種以上を組み合わせて添加することもできる。
これらの添加剤の添加量は、ゼラチンの皮膜形成性に悪影響を与えない程度の量であり、特に限定されないが、通常、ゼラチンの重量に対して1.0%〜20%程度が好ましい。
添加剤を添加する段階は、被包材として利用するよりも前の段階であれば特に限定されるものではないが、容易に混合が可能なように、ゼラチン溶液に添加し、混合することが好ましい。
被包材として利用した後に残ったゼラチン残存物は、添加剤の種類に応じて、そのままで栄養剤、健康食品又は薬剤として使用可能である。あるいは、ゼラチン残存物を乾燥又は凍結乾燥した後、ミルで粉砕して粉状にしてもよい。さらに、この粉状ゼラチンを製剤して丸剤や錠剤等にすることもできる。
以下、本発明を実施例に基づきより具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
タンクに精製水200Lを加えた。食品添加用グリセリンを60g添加した。この溶液に固形ゼラチン200kgを加え、60℃で加熱溶解した。このゼラチン溶液に、目的とする栄養剤、健康食品及び/又は薬剤を加える。本実施例では、トリプトファン0.2kgを加えた。消泡剤10mLを加え、減圧脱泡し、100メッシュでろ過した。ろ過後の溶液は、使用時まで60℃で2時間、タンクに保管した。次いで、常法に従い、該ゼラチン溶液からシートを製造し、ロータリー法によりカプセルを製造した。カプセル製造後に余ったゼラチンシート残渣を集め、乾燥し、ミルで粉砕して、粉状のアミノ酸サプリメントを得た。
Claims (9)
- ゼラチンに栄養剤、健康食品及び薬剤から成る群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を添加し、得られたゼラチンを被包材として利用し、被包材として利用した後の残存物を栄養剤、健康食品又は薬剤として利用することを含む、ゼラチン残存物の再利用方法。
- 前記添加剤がビタミン類及び/又はアミノ酸である請求項1記載の方法。
- 前記被包材が、カプセルの被包材である請求項1又は2記載の方法。
- 前記カプセルは、ロータリー法により製造されるソフトカプセルである請求項3記載の方法。
- 前記添加剤は、ゼラチン溶液に添加、混合される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
- 栄養剤、健康食品及び薬剤から成る群より選ばれる少なくとも1種の添加剤が添加されたゼラチンを被包材として利用した後のゼラチン残存物を含む、栄養剤、健康食品又は薬剤。
- 前記添加剤がビタミン類及び/又はアミノ酸である請求項6記載の栄養剤、健康食品又は薬剤。
- 前記被包材が、カプセルの被包材である請求項6又は7記載の栄養剤、健康食品又は薬剤。
- 前記カプセルは、ロータリー法により製造されるソフトカプセルである請求項8記載の栄養剤、健康食品又は薬剤。
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JP2005085335A JP2006262772A (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | ゼラチン残存物の再利用方法及びそれにより得られる栄養剤、健康食品又は薬剤 |
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