JP2003000198A - ミネラル含有食品組成物 - Google Patents

ミネラル含有食品組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミネラルの吸収性の優れたミネラル含有食
品組成物を提供すること。 【解決手段】 マンガン、銅又はモリブデンをミネラル
成分とするミネラル酵母を含有する、食品組成物、及
び、さらに、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、セ
レン、クロム及びヨウ素から選択される1種又は2種以
上のミネラルを高含有する素材を含有する、食品組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ミネラル酵母を含
むことを特徴とするミネラル含有食品組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ミネラルは健康維持に必須であり、多種
のミネラルをバランス良く摂取することが重要であると
されている。現在ミネラル高含有健康食品が数種市販さ
れているが、この様なミネラル高含有食品では、含有す
るミネラルの種類が少なく、ミネラルバランスも悪い
為、多種のミネラルをバランス良く摂取することが困難
な状況である。また、微量元素である銅、マンガン、モ
リブデンを含むミネラル高含有食品は少なく、また、こ
れら3種を含むものでも吸収の良いミネラル酵母を用い
た製品はない。
【0003】銅を含有する製剤の先行技術としては、特
開平11−269073号公報が知られているが、使用
している銅素材が銅クロロフィリンであるため、銅の吸
収性を考慮した製剤設計には至らない。同様にして特開
平8−208490号公報に記載されている技術につい
ても、カルシウムとマグネシウムの比率は、カルシウム
の吸収に適した配合組成になっていない。また、特開平
5−117157号公報に記載の技術については、食品
添加物として許容されていなポリオールリン酸エステル
の添加が必須となるため、汎用性に乏しい。このよう
に、広い用途に使用でき、吸収性の優れたミネラル含有
食品組成物は従来知られていない。
【0004】平成12年度に発表された第6次改訂日本
人の栄養所要量では、12種のミネラル(カルシウム、
マグネシウム、鉄、亜鉛、セレン、クロム、マンガン、
銅、モリブデン、ヨウ素、カリウム、リン)に栄養所要
量が規定されている。これらミネラルは人の生命活動に
必須なものであるにもかかわらず、現代社会特有の食生
活の乱れから、不足しているのが現状である。また、ミ
ネラルはバランス良く摂取することが重要であり、その
ためにも多種のミネラルを、その栄養所要量を基準に摂
取することが重要となる。
【0005】したがって、バランス良くミネラルの摂取
ができる食品組成物の提供が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吸収性に優
れ、バランス良くミネラルの摂取ができる食品組成物を
提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ミネラル酵
母、より具体的には、マンガン、銅又はモリブデンをミ
ネラル成分とするマンガン酵母、銅酵母、モリブデン酵
母を用いることにより、吸収性の優れたミネラル含有食
品組成物が提供できること、更に他のミネラルを高含有
する素材を配合することにより、多種のミネラルをバラ
ンス良く配合したミネラル含有食品組成物が提供できる
ことを見出した。
【0008】すなわち、本発明は、 1.マンガン、銅又はモリブデンをミネラル成分とする
ミネラル酵母を含有する、食品組成物、 2.さらに、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、セ
レン、クロム及びヨウ素から選択される1種又は2種以
上のミネラルを高含有する素材を含有する、1記載の食
品組成物、 3.さらに、ドロマイト、ヘム鉄、貝殻末、海藻、鉄酵
母、マグネシウム酵母、亜鉛酵母、セレン酵母、クロム
酵母及びヨウ素酵母から選択される1種又は2種以上含
有する、1記載の食品組成物、 4.錠剤、錠菓、顆粒剤、ハードカプセル剤又はソフト
カプセル剤の形態である、1〜3のいずれか1記載の食
品組成物、及び 5.ミネラル酵母、ミネラル酵母以外のミネラルを高含
有する素材及び不活性成分を混合した後、その混合物1
00質量部に対して、3〜40質量部の結合液を加えて
湿式造粒し、乾燥した後、製剤化する、ミネラル含有食
品組成物の製造方法、に関する。
【0009】本発明の食品組成物は、健康の保持、増
進、生活習慣病の予防のために基準となる各ミネラルの
量を摂取するのに有用である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明で使用するミネラル酵母類として、
ミネラル(マンガン、銅、モリブデン、鉄、マグネシウ
ム、亜鉛、セレン、クロム、ヨウ素等)を高濃度に添加
した培地で酵母を培養することにより、菌体内にミネラ
ルを吸収させた酵母が使用できる。これらは、ミネラル
を添加した培地で酵母を培養し、集菌した後、濃縮・殺
菌・乾燥等の工程を経て得られる。また、市販されてい
るものを用いることができる。酵母としてはパン酵母や
ビール酵母が通常汎用されている。具体的には、マンガ
ン酵母、銅酵母、モリブデン酵母、鉄酵母、マグネシウ
ム酵母、亜鉛酵母、セレン酵母、クロム酵母、ヨウ素酵
母等を挙げることができる。特に、マンガン酵母、銅酵
母及びモリブデン酵母の1種又は2種以上を組合わせて
使用することができる。
【0012】このようなミネラル酵母は、ミネラルが酵
母の菌体内に取り込まれている為、金属味を感じること
無く摂取できる。さらに、ミネラル酵母は、酵母菌体内
にミネラルを取り込ませることにより、ミネラルがタン
パク質と結合して有機体となっていて、ヒトに適用した
場合、ヒト体内での吸収が無機ミネラルと比べてよくな
る。
【0013】これらのミネラル酵母は、食品組成物中、
0.1〜25質量%配合することができる。
【0014】カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、セ
レン、クロム及びヨウ素から選択される1種又は2種以
上のミネラルを高含有する素材としては、ドロマイト、
貝殻粉、ヘム鉄、海藻及び鉄酵母、マグネシウム酵母、
亜鉛酵母、セレン酵母、クロム酵母、ヨウ素酵母のよう
なミネラル酵母等を使用することができる。また、カル
シウム含量を調節する目的で、例えば卵殻カルシウム、
サンゴカルシウム、ウニ殻カルシウム、石化海藻カルシ
ウム、真珠カルシウム、牛骨カルシウム、魚骨粉カルシ
ウム、魚鱗片カルシウム、ミルクカルシウム等の食品で
使用可能な全ての天然カルシウムを配合することができ
る。
【0015】カルシウムは5〜35質量%、マグネシウ
ムは2〜22質量%、鉄は0.1〜0.7質量%、亜鉛
は0.1〜0.7質量%、セレンは0.0006〜0.
02質量%、クロムは0.0004〜0.02質量%、
ヨウ素は0.001〜0.01質量%をそれぞれ、食品
組成物中に配合することが好ましい。
【0016】カルシウムとマグネシウムの配合比を2:
1とすることにより、カルシウムの吸収に適した食品組
成物が得られる。
【0017】ドロマイトは一般的に、ドロマイト原石を
粗砕、加熱殺菌した後、粉砕して得られる。市販のもの
を使用することができる。ドロマイトは、食品組成物
中、25〜70質量%配合することができる。特に、4
0質量%以上配合することが好ましい。カルシウム含量
を調節する目的で配合する天然カルシウム、例えばサン
ゴカルシウムは一般的に、サンゴ化石を洗浄し、異物の
除去、加熱殺菌、乾燥、粉砕の工程を経て得られる。市
販のものを使用することができる。貝殻粉は一般的にホ
タテ、カキ等の殻を粗砕、篩別、加熱殺菌した後、粉砕
して得られる。市販のものを使用することができる。貝
殻粉は、食品組成中、2〜25質量%配合することがで
きる。
【0018】ヘム鉄は、肉類・魚類、内臓類に含まれる
鉄の約40%を占めており、非ヘム鉄と比較して腸管吸
収が良い。ヘム鉄は、ヘモグロビンを酵素処理した後、
限外濾過もしくは等殿点沈殿を行い乾燥して得られるの
が一般的であるが、市販のものを使用できる。ヘム鉄
は、食品組成物中、9〜25質量%配合することができ
る。特に、10質量%以上配合することが好ましい。海
藻としては、褐藻類、紅藻類など又はこれらの混合物を
使用することができ、これらは乾燥物、その粉砕物とし
て配合することができる。乾燥物、その粉砕物は市販さ
れている。海藻は、乾燥物として、食品組成物中、1〜
10質量%配合することができる。鉄酵母、亜鉛酵母、
セレン酵母、クロム酵母、ヨウ素酵母のようなミネラル
酵母は、食品組成物中、0.1〜25質量%配合するこ
とができる。
【0019】本発明の食品組成物は、ミネラル酵母、他
のミネラル高含有素材にさらに、結合剤、賦形剤、崩壊
剤、滑沢剤等の不活性成分を配合することができる。
【0020】本発明において使用する不活性成分として
は、乳糖、結晶セルロース、デキストリン、澱粉、麦芽
糖、還元乳糖、還元麦芽糖、ソルビトール、マンニトー
ル、エリスリトール、キシリトール、グアーガム、キサ
ンタンガム、アルギン酸ナトリウム、コーンスターチ、
植物硬化油、アラビアガム、大豆食物繊維、メチルセル
ロース、寒天、ゼラチン、白糖、ブドウ糖、ショ糖脂肪
酸エステル、ステアリン酸マグネシウム、植物油脂末等
を挙げることができる。
【0021】結合剤の使用方法としては、ミネラル酵
母、他のミネラル高含有素材および前記不活性成分の混
合物に対し、水やエタノール水溶液を結合液として添加
する方法がある。使用するエタノール水溶液のエタノー
ル濃度は、ミネラル酵母と他のミネラル高含有素材およ
び不活性成分との混合物の吸湿性、平均粒子径、嵩比重
等よって調節することができる。必要に応じて、グアー
ガム、キサンタンガム、澱粉、デキストリン、大豆食物
繊維、ゼラチン、アラビアガム、カルメロース、アルギ
ン酸ナトリウム、メチルセルロース、寒天等を溶かし込
んだ粘性の高い溶液を結合液として使用することによっ
て、造粒工程の作業時間の効率化を図ることができる。
【0022】本発明の食品組成物は固体の形態であるこ
とができ、例えば、錠剤、錠菓、顆粒剤、ハードカプセ
ル剤、ソフトカプセル剤である。これらは一般的な製造
方法に準じて製造される。
【0023】例えば、錠剤、錠菓の場合は、ミネラル酵
母及び他のミネラル高含有素材をそのまま、または賦形
剤、結合剤、崩壊剤もしくはその他の適当な添加剤を均
等に混和したものを、適当な方法で顆粒状とした後、滑
沢剤等の適当な添加剤を加えて圧縮成型する。あるい
は、ミネラル酵母及び他のミネラル高含有素材に滑沢剤
等の適当な添加剤を加え、そのまま、または賦形剤、結
合剤、崩壊剤もしくはその他の適当な添加剤を均等に混
和したものを直接圧縮成形して製造するか、またはあら
かじめ製造した顆粒にミネラル酵母及び他のミネラル高
含有素材と滑沢剤等の適当な添加剤を加えて均等に混合
した後、圧縮形成する。
【0024】錠剤または錠菓は、前記のようにして製造
した素錠、コーティング錠、糖衣錠、多層錠、有核錠、
発泡錠、チュアブル錠、バッカル錠、舌下錠、付着錠、
トローチ錠、溶解錠、試薬錠等すべての錠剤または錠菓
を含み、その形状および重量に左右されることはない。
【0025】顆粒剤の場合は、ミネラル酵母及び他のミ
ネラル高含有素材と賦形剤、結合剤、崩壊剤もしくはそ
の他の適当な添加剤を均等に混和したものを、適当な方
法で顆粒状とした後、適当な粒子径に整粒して得られ
る。
【0026】ハードカプセルの場合は、例えば、ミネラ
ル酵母及び他のミネラル高含有素材をそのまま、または
賦形剤、結合剤、崩壊剤もしくはその他の適当な添加剤
を均等に混和したものを、適当な方法で顆粒状とした
後、滑沢剤等の適当な添加剤を加えてカプセル充填す
る。あるいは、ミネラル酵母及び他のミネラル高含有素
材に滑沢剤等の適当な添加剤を加え、そのまま、または
賦形剤、結合剤、崩壊剤もしくはその他の適当な添加剤
を均等に混和したものを、直接カプセル充填して製造す
るか、またはあらかじめ製造した顆粒にミネラル酵母及
び他のミネラル高含有素材と滑沢剤等の適当な添加剤を
加えて均等に混合した後、カプセル充填する。本発明に
おけるハードカプセル剤は、前記のようにして製造した
すべてのカプセル剤のことで、その形状、サイズおよび
材質に左右されることはない。
【0027】ソフトカプセル剤の場合は、粉末状または
顆粒状の前記ミネラル類をゼラチン、またはゼラチンと
グリセリンの混合物等の一般的なカプセル基剤で被覆成
形したものである。具体的には、前記ミネラル類を油性
液体によって希釈し、カプセル基剤に充填することによ
って得られる。必要に応じて、ソフトカプセル内の分離
を防止する目的でワックスを添加したり、前記不活性成
分やレシチン等を添加することもできる。本発明におけ
る油性液体とは、小麦胚芽油、サラダ油、ぶどう種子
油、オリーブ油、紅花油、しそ油、落花生油、ごま油、
中鎖脂肪トリグリセリド、ボラージ油、大豆油、DHA、E
PA、肝油、アボガド油、月見草油、卵黄油、米油、オク
タコサール、プロポリス等の食用に供される通常の油で
あれば何等差し支えない。また本発明におけるワックス
とは、ミツロウ、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル、菜種水素添加油、サフラワ
ー水素添加油、パーム水素添加油、シトステロール、ス
チグマステロール、カンペステロール、ブラシカステロ
ール、カカオ脂粉末、カルナウバロウ、ライスワック
ス、モクロウ、パラフィン等の食品業界や医薬品業界に
おいて使用可能なすべてのワックスのことである。
【0028】本発明の食品組成物は、例えば、次のよう
に製剤成形することができる。
【0029】ミネラル酵母と他のミネラル高含有素材お
よび不活性成分とを均一に混合した後、結合液をその混
合末100質量部に対して3〜40質量部、好ましく
は、4〜35質量部、特に好ましくは5〜30質量部の
比率で加えて造粒し、これを乾燥後、成形する。ミネラ
ル酵母と他のミネラル高含有素材および不活性成分との
混合末に対して添加する結合液の添加量は、その混合末
100質量部に対して3質量部未満では、混合末全体に
溶媒が浸透されず、ミネラル高含有素材同士の凝集や分
離が起き、均一な造粒が難しくなる。また、結合液の添
加量が、その混合末100質量部に対して40質量部を
超えると、造粒中にミネラル高含有素材と不活性成分と
の混合末がブロッキングを起こすことがある。よって、
ミネラル高含有素材と不活性成分との混合末100質量
部に対する結合液の添加量は、3〜40質量部であるこ
とが望ましい。
【0030】造粒方法としては、湿式造粒法が適当で、
具体的には流動層造粒法、攪拌造粒法、押し出し造粒
法、破砕造粒法、転動造粒法等が有効である。流動層造
粒法では、流動層造粒装置の中で、流動化された粉体に
結合液を噴霧して造粒する。攪拌造粒法では、結合液を
添加しながら、混合槽内で攪拌羽を高速度で回転させる
ことにより、粉体の混合、練合、造粒が密閉構造の中で
同時に行われる。押し出し造粒法では、結合液の添加に
よって練合された湿潤塊をスクリュー式やバスケット式
等の方法で、適当な大きさのスクリーンから強制的に押
し出す。破砕造粒法では、結合液の添加によって練合さ
れた湿潤塊を造粒機の回転刃でせん断、摩砕し、その遠
心力によって外周のスクリーンからはじき出すことによ
り造粒する。転動造粒法では、回転するローターの遠心
力によって外壁部に寄せられた原料粉体が、スリットか
ら吹き上げられる空気によって転動し、この時スプレー
ガンから噴霧される結合液によって、雪だるま式に粒径
の均一な球形顆粒を成長させていくことにより造粒す
る。
【0031】造粒物の乾燥方法は、熱風加熱型(棚乾
燥、真空棚乾燥、流動層乾燥)、伝導伝熱型(平鍋型・
棚段箱型、ドラム型等)や凍結乾燥の様ないずれの方法
も使用することができる。熱風加熱型では、材料と熱風
を直接接触させ、同時に蒸発水分を持ち去らせる。伝導
伝熱型では、伝熱壁を通して材料を間接的に加熱させ
る。凍結乾燥では、材料を−10度〜−40度で凍結させて
おき、次に高真空下(2〜0.1Torr)で加温することによ
って、水を昇華させて除去する。
【0032】本発明の食品組成物は、マンガン酵母、銅
酵母、モリブデン酵母のような、ミネラル酵母を含み、
優れたミネラル含有食品組成物が提供される。さらに、
ドロマイト、貝殻粉、ヘム鉄、海藻、鉄酵母、マグネシ
ウム酵母、亜鉛酵母、セレン酵母、クロム酵母、ヨウ素
酵母等を配合することにより、ミネラルをバランス良く
摂取することができる食品組成物が提供される。
【0033】また、本発明のミネラル酵母及び他のミネ
ラル高含有素材に対し、それらミネラル類の吸収率を向
上させ、健康の保持、増進を更に促す目的で、ビタミン
C、ビタミンB、ビタミンB12、葉酸、ビタミンD
、ビタミンE、ビタミンK 、イソフラボン、カゼイ
ンホスホペプチド、ラクトース、スクロース、ラクトフ
ェリン、リジン、アルギニン、アルブミン等を配合する
ことができる。
【0034】本発明の食品組成物を摂取することによ
り、健康の保持、増進を図ることができ、生活習慣病の
予防にも有用である。
【0035】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらのみに限定されるものではない。尚、実施例におい
て、造粒方法としては流動層造粒法を採用し、その時の
結合液としては水を用いた。また乾燥方法としては流動
層乾燥法を採用した。 実施例1(錠剤) 表1に示す配合処方により、以下の方法にしたがって、
錠剤を製造した。
【0036】植物油脂末以外の原料を流動層造粒機(パ
ウレック社製)に投入し、流動させながら水を混合末1
00質量部に対し15質量部になるよう添加した後、乾
燥減量が5%以下になるように80℃にて30〜40分
間の乾燥を行った。乾燥後、植物油脂末を混合し、篩
(16メッシュ)で整粒した後、打錠を行った。(打錠
機:ロータリー打錠機、回転数:30回転、錠剤重量:
340mg、打錠圧力:1000kg)
【0037】
【表1】 [モニター試験]
【0038】実施例1で得られた錠剤を用いて貧血ぎみ
(血中の血色素量が12g/dL未満の人)の女性10名に
3ヶ月間毎日6錠摂食させ、モニター試験を行った。評
価については、貧血の改善(血中の血色素量≧12g/d
L)および疲労感の改善(自己記入方式によるアンケー
ト調査により、各パネラーが、改善された、普通、悪化
したの中から、回答を選択した。)について行った。
【0039】貧血の改善の項目では、7名が改善され、
疲労感の改善の項目では、4名が改善されたと回答し
た。悪化した又は悪化したと回答したものはいずれの項
目も0名であった。
【0040】この結果からわかるように、本発明の食品
組成物の投与により、貧血改善、疲労回復の効果が得ら
れる。
【0041】
【発明の効果】本発明により、ミネラルの吸収性の優れ
たミネラル含有食品組成物が提供され、更に他のミネラ
ル高含有食品素材を配合することにより、多種のミネラ
ルをバランス良く配合したミネラル含有食品組成物が提
供される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月12日(2002.8.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 33/24 A61K 33/24 33/32 33/32 33/34 33/34 A61P 7/06 A61P 7/06 Fターム(参考) 4B014 GB08 GK06 GL01 4B018 LE01 LE02 MD05 MD06 MD67 MD75 MD81 MF06 MF08 4C086 AA02 HA01 HA03 HA04 HA08 HA09 HA11 MA03 MA04 MA05 MA35 MA37 MA41 MA52 NA05 ZA55

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンガン、銅又はモリブデンをミネラル
    成分とするミネラル酵母を含有する、食品組成物。
  2. 【請求項2】 さらに、カルシウム、マグネシウム、
    鉄、亜鉛、セレン、クロム及びヨウ素から選択される1
    種又は2種以上のミネラルを高含有する素材を含有す
    る、請求項1記載の食品組成物。
  3. 【請求項3】 さらに、ドロマイト、ヘム鉄、貝殻末、
    海藻、鉄酵母、マグネシウム酵母、亜鉛酵母、セレン酵
    母、クロム酵母及びヨウ素酵母から選択される1種又は
    2種以上含有する、請求項1記載の食品組成物。
  4. 【請求項4】 錠剤、錠菓、顆粒剤、ハードカプセル剤
    又はソフトカプセル剤の形態である、請求項1〜3のい
    ずれか1項記載の食品組成物。
  5. 【請求項5】 ミネラル酵母、その他のミネラルを高含
    有する素材及び不活性成分を混合した後、その混合物1
    00質量部に対して、3〜40質量部の結合液を加えて
    湿式造粒し、乾燥した後、製剤化する、ミネラル含有食
    品組成物の製造方法。
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