JP2006261140A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】FPC22と接触する接触部52を有する所要数のコンタクトと、コンタクトが保持・固定されるとともにFPC22が挿入される嵌合口24を有するハウジング12とを備えるコネクタ10において、FPC22の表裏両面に接触部52がある時に、2種類のコンタクト14、16を用い、一方のコンタクト14をハウジング12の嵌合口24の反対側から挿入するとともコンタクト14の接触部30がFPC22の表面の接触部52に接触し、もう一方のコンタクト16をハウジング12の嵌合口24側より挿入するとともにコンタクト16の接触部20がFPC22の裏面の接触部52に接触するようにする。
【選択図】 図2
Description
ハウジングには、コンタクトが挿入される所要数の挿入孔が設けられるとともにFPCが挿入される嵌合口が設けられている。
コンタクトは主にFPCと接触する接触部と基板等に接続する接続部とハウジングに固定される固定部とから構成されている。このコンタクトは、圧入等によってハウジングに固定されている。
しかしながら、上述した構造のコネクタでは、両面に接触部があるFPCに対応することができなく、狭ピッチ化にも対応することが出来ないといった課題があった。
即ち、文献1のようなZIFタイプのものでは、前記FPCを前記ハウジングに挿入後、前記スライダーにより前記FPCを一方に押しつけて、前記コンタクトに接触させる構造であり、接触部が表裏両面にあるFPCには対応出来ない(一方側の面にしか押しつけられない。)。また、文献2のような前記ハウジングの前記FPC挿入側で前記スライダーを回転させる所謂ピアノタッチタイプでも、ZIFタイプ同様に、前記スライダーにより前記FPCを一方に押しつけて、前記コンタクトに接触させる構造であり、接触部が表裏両面にあるFPCには対応出来ない(一方側の面にしか押しつけられない。)。
また、前記FPCの表裏両面に接触部がある時に、一方の前記コンタクトが表(上)面と接触し、もう一方の前記コンタクトが裏(下)面と接触し、前記FPCを1対の前記コンタクトで挟み込むようにする。このように1対のコンタクトの接触部で前記FPCを挟み込むことで、上側の前記コンタクトの接触部が前記FPCの表面側の接触部に接触し、下側の前記コンタクトの接触部が前記FPCの裏面側の接触部に接触する。
一方の前記コンタクトには接触部と接続部との間に弾性部と支点部とを設けるとともに前記接触部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、もう一方の前記コンタクトは接触部と接続部とを有し、前記回動部材に長手方向に連設した押圧部を設け、該押圧部が一方の前記コンタクトの接続部と押受部との間で前記押圧部が回動自在に回動するように前記回動部材を前記ハウジングに装着する。このように前記ハウジングの嵌合口側と反対側で前記回動部材を回動することにより、前記FPCに前記コンタクトを押しつけているため、表裏両面に接触部があるFPCにも対応することができ、確実に接触することができる。
(1)前記FPC22の少なくとも表裏の一方面に接触部52がある時に、2種類のコンタクト14、16を用いるとともに2種類の前記コンタクト14、16を1対とし、1対の前記コンタクト14、16を同一の挿入溝28内に配置し、一方の前記コンタクト14を前記ハウジング12の嵌合口24の反対側から挿入するとともにもう一方の前記コンタクト16を前記ハウジング12の嵌合口24側より挿入するようにしているので、より狭小化も図ることができ、信号密度を高めることができる。
(2)前記FPC22を前記ハウジング12の嵌合口24に挿入するか、若しくは、前記FPC22を挿入した後に前記嵌合口24と反対側で回動部材18を回動させる、ことにより前記FPC22に1対の前記コンタクト14、16を接触させているので、より狭小化も図ることができ、信号密度を高めることができる。
(3)前記FPC22の表裏両面に接触部52、52がある時に、一方の前記コンタクト14が表(上)面と接触し、もう一方の前記コンタクト16が裏(下)面と接触し、前記FPC22を1対の前記コンタクト14、16で挟み込むようにしているので、表裏両面に接触部52、52を有する前記FPC22にも容易に対応でき、狭小化も図ることができ、信号密度を高めることができる。
(4)前記FPC22の接触部52、52が長手方向で千鳥に配置されている場合に、1対の前記コンタクト14、16の接触部30、20が長手方向で千鳥になるように配置しているので、より狭小ピッチ化が可能になり、信号密度を高めることができ、容易にFPC22の接触部52、52の位置に対応できる。
(6)一方の前記コンタクト14には接触部30と接続部34との間に弾性部40と支点部38とを設けるとともに前記接触部30と前記弾性部40と前記支点部38と前記接続部34とを略クランク形状に配置し、かつ、前記接続部34と対向する位置に前記弾性部40から延設された押受部32を設け、もう一方の前記コンタクト16は接触部20と接続部34とを有し、前記回動部材18に長手方向に連設した押圧部50を設け、該押圧部50が一方の前記コンタクト14の接続部34と押受部32との間で前記押圧部50が回動自在に回動するように前記回動部材18を前記ハウジング12に装着しているので、前記ハウジング12の嵌合口24側と反対側で前記回動部材18を回動することにより、前記FPC22に前記コンタクト14を押しつけているため、表裏両面に接触部52、52があるFPC22にも対応することができ、確実に前記FPC22の接触部52、52に接触することができる。
(7)前記回動部材18をハウジング12のコンタクト接続部34側で回動させることで、2種類のコンタクト14、16の接触部30、20をFPC22に接触させる構造にしているので、ハウジング12の嵌合口24にスライダーを挿入することがなく、スライダーの厚み分だけコネクタの低背位化が可能になった。
第一の構造のコネクタは、主にハウジングとコンタクトと回動部材とを備えており、前記回動部材が回動してFPCをコンタクトに押しつけるタイプのものであり、所謂ピアノタッチ方式と称するタイプのコネクタである。前記回動部材を回動させる位置としては、コンタクト接続側(テール側)である。以下の実施例では、このタイプのものを詳細に説明する。
上述した2つの構造とも、2種類のコンタクト用い、一方のコンタクトの接触部が前記FPCの表面の接触部に接触し、もう一方のコンタクトの接触部が前記FPCの裏面の接触部に接触するようにしたことは言うまでもない。
一実施例の本発明のコネクタ10は、主にハウジング12と回動部材18とコンタクト14、16とを備えている。該コネクタ10は、2種類のコンタクト14、16をハウジング12への挿入方向を変えて配列しており、挿入方向を変えて配列することによってFPCの表裏両面にある接触部に対応するようにしたものである。また、場合によっては、前記FPCの表裏両面にある接触部が千鳥に配列されている際には、2種類のコンタクト14、16の接触部の位置を変えたものを使用し、接触部が相違する各コンタクトを千鳥に配置している。
あり、2種類の前記コンタクト14、16の接触部30、20は前記FPC22の接触部52、52に対応するように適宜設計される。図6のように前記FPC22の表裏両面に設けられた接触部52、52が長手方向で千鳥に配置されている場合には、図4に示した2種類の前記コンタクト14、16とは別に接触部30、20の位置を変えたものを用意し、図5のように接触させている。すなわち、接触部30、20の位置を変えるとは、一方の前記コンタクト14においては弾性部40から接触部30までの長さを変えることであり、もう一方の前記コンタクト16においては固定部36から接触部20までの長さを変えることである。
また、前記回動部材18を回動した際に、前記回動部材18の回動に対する反発力が強く、回動部材の中央部が図1(A)の矢印「ロ」方向に膨れてしまうことを防ぐようにする為に、前記コンタクト14の突出部44が係合する係止孔48が別個独立に設けられている。前記係止孔48を別個独立に設けることで、前記回動部材18の強度アップや回動時の変形を防止している。
上述した前記回動部材18は前記ハウジング12の嵌合口24と反対側(一方の前記コンタクト14の接続部34側)に回動自在に装着されている。
12 ハウジング
14、16 コンタクト
18 回動部材
22 FPC
24 嵌合口
26 凹部
28 挿入溝
30、20、52 接触部
32 押受部
34 接続部
36 固定部
38 支点部
40 弾性部
44 突出部
46 軸
48 係止孔
50 押圧部
Claims (6)
- フレキシブルプリント基板(FPC)と着脱自在に嵌合するコネクタであって、該フレキシブルプリント基板と接触する接触部を有する所要数のコンタクトと、このコンタクトが保持・固定されるとともに前記フレキシブルプリント基板が挿入される嵌合口を有するハウジングとを備えるコネクタにおいて、
前記フレキシブルプリント基板の表裏両面に接触部がある時に、2種類のコンタクト用い、一方のコンタクトを前記ハウジングの嵌合口の反対側から挿入するととも該コンタクトの接触部が前記フレキシブルプリント基板の表面の接触部に接触し、もう一方のコンタクトを前記ハウジングの嵌合口側より挿入するとともに該コンタクトの接触部が前記フレキシブルプリント基板の裏面の接触部に接触するようにしたことを特徴とするコネクタ。 - 2種類のコンタクトを1対とし、1対のコンタクトの接触部を対向するように配置し、前記フレキシブルプリント基板を1対のコンタクトで挟み込むようにしたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 1対のコンタクトの接触部が長手方向で千鳥になるように配置したことを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
- 前記ハウジングには前記嵌合口側に前記フレキシブルプリント基板を誘う凹部を設け、もう一方の前記コンタクトの接続部を前記ハウジングの凹部内から突出しないように配置したことを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
- 前記フレキシブルプリント基板を前記ハウジングの嵌合口へ挿入する際に力の掛からないゼロ インサーション フォース(ZIF)構造にするために、前記フレキシブルプリント基板を挿入してから前記コンタクトに押しつけるスライダーを用いたことを特徴とする請求項4記載のコネクタ。
- 一方のコンタクトには接触部と接続部との間に弾性部と支点部とを設けるとともに前記接触部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、もう一方のコンタクトは接触部と接続部とを有するとともに該接続部が前記ハウジングの凹部内に入るように配置し、前記スライダーに長手方向に連設した押圧部を設け、該押圧部が一方のコンタクトの接続部と押受部との間で前記押圧部が回動自在に回動するように前記スライダーを前記ハウジングに装着したことを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
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