JP2006259597A - トナーカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トナーカートリッジの温度、湿度およびトナー残量等のトナー状態を検知し、トナー状態に異常があればユーザに異常を報知する画像形成装置を提供する
【解決手段】 トナーカートリッジ7K、7C、7Mおよび7Y内のそれぞれにワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yを設け、発信機111からそれぞれのワイヤレスセンサに電波を発信する。ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yは電波を受信すると、弾性表面波を発生する。発生した弾性表面波は温度、湿度などによって変化する。この弾性表面波は電気信号としてそれぞれにワイヤレスセンサから受信機112に送信される。受信機112が受信した電気信号はコントローラ32で解析され、異常があればUI36によってユーザに報知される。
【選択図】 図1
【解決手段】 トナーカートリッジ7K、7C、7Mおよび7Y内のそれぞれにワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yを設け、発信機111からそれぞれのワイヤレスセンサに電波を発信する。ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yは電波を受信すると、弾性表面波を発生する。発生した弾性表面波は温度、湿度などによって変化する。この弾性表面波は電気信号としてそれぞれにワイヤレスセンサから受信機112に送信される。受信機112が受信した電気信号はコントローラ32で解析され、異常があればUI36によってユーザに報知される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子写真プロセスに基づいて画像形成が行われる際に用いられるトナーカートリッジ、及び電子写真プロセスに基づいて画像形成が行われる画像形成装置に関するものである。
電子写真を用いた複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置には、トナーを収容する容器が装置本体に対して着脱可能なトナーカートリッジとして構成されたものがある。このような画像形成装置においては、帯電した感光体ドラムにレーザー露光を照射することにより静電潜像を形成し、その静電潜像をトナーによって現像し、現像したトナー像を記録用紙に転写し加熱定着することで画像を記録用紙に転写する方式のものが広く使われている。その際、トナーカートリッジのトナーの温度、湿度等のトナー状態が画質に影響を及ぼすことが知られている。つまり、例えばトナーが高温、高湿になると、トナーの特性が変化し、画質低下が起こる。そこで、装置本体のトナーカートリッジに近接した箇所に温度センサー、又は湿度センサーを設け、記録用紙上に画像形成を行う際、それぞれのセンサーが検知した情報を元に、画像形成プロセスにおける画像形成条件の制御を行うものがある。
また、上記のような画像形成装置においては、トナーの残量を検知し、ユーザに知らせるものがある。つまり、画像形成を繰り返して行うことにより、トナーカートリッジ内のトナーの残量が減少し、不足すると、画像濃度の低下や、画像欠落が起こり、正常な画像形成が行えなくなる。また、一度に多量の画像形成を行う際に、十分なトナーがトナーカートリッジ内に充填されていないと、ユーザはトナーカートリッジを交換するために印刷を中断しなくてはならず、作業の効率が低下する。そこで、例えば、特許文献1にはトナーの残量を検知する技術として、トナーカートリッジに電極を備え、電圧を加えることにより発生する静電容量を検知し、その静電容量からトナーの残量を算出する技術が開示されている。このような技術により、ユーザはトナーの残量を逐次知ることができ、トナー不足のために画像形成を中断しなくてはならない等の不便を生じることなく、また、トナー残量に合わせてカートリッジを用意することができる等、ユーザにとって好便である。
特開2001−75352号公報
しかしながら、従来の温度、湿度センサにおいては、センサ部までハーネスを引き回す必要があり、コストがアップするという問題があった。また、温度センサ、湿度センサを複数の箇所に設置しようとする場合、ハーネスも複数になるため、複数になったハーネスの収納箇所を設けなくてはならず、センサの自由な配置が難しいという問題があった。また、特許文献1の技術においては、カートリッジ内のトナー残量検知を行うために、カートリッジに設けたコネクタを介した接続が必要となる。そのため、このような方法においては、画像形成装置の使用を続けることによって、コネクタ部の腐食や摩耗による接触不良が起こり得るため、トナーの残量を正確に把握できないという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電気接続が不要なワイヤレスセンサをカートリッジ内に配置することで、低コストでトナーの温度、湿度、残量を検知することができる画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、画像形成装置の装置本体に装着され、現像用トナーを装置本体に設けられた現像器に供給するためのトナーカートリッジであって、トナーカートリッジ内部に設けられ、前記トナーカートリッジ内のトナーの温度、湿度およびトナー残量の少なくとも1種類以上からなるトナー状態を電波に変えて送信するワイヤレスのトナー状態測定手段とを具備するトナーカートリッジを提供する。
このトナーカートリッジによれば、ワイヤレスのトナー状態測定手段がトナーカートリッジ内に充填されたトナーの温度、湿度およびトナー残量を電波に変えて送信する。そのため、閉鎖状態にあるトナー内のトナー状態をワイヤレスのトナー状態測定手段によって検知することができる。
本発明の好ましい態様においては、前記トナー状態測定手段は、電波信号が供給されると、それをエネルギー源として少なくとも前記トナー状態を反映した属性を持った電波信号を生成して出力するものが好ましい。また、前記トナー状態測定手段は、電波を受信して機械振動を発生させる励振部と、前記励振部が発生した機械振動が伝達されて弾性表面波を発生するとともに、前記弾性表面波の属性がトナー状態によって変化する振動媒体部と、前記弾性表面波を電気信号に変換して電波として送信する送信部とを具備するようにしてもよい。
また、本発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のトナーカートリッジから供給されたトナーを用いて感光体に形成された静電潜像を現像する画像形成装置であって、前記トナー状態測定手段から出力される電波を受信し、この受信した電波に基づいてトナーカートリッジのトナー状態を算出する受信手段と、前記受信手段で算出された結果を表示する表示手段とを具備する画像形成装置を提供する。
この画像形成装置によれば、トナーカートリッジ内に装着されたトナー状態測定手段から出力される電波を元にトナーカートリッジ内のトナー状態を算出するため、例えば、装置本体のトナー近くにトナー状態を検知するセンサを設けた場合に比べ、より正確にまたトナー状態に異常が発生したタイミングからの時間差なくトナー状態の異常を検知することができる。また、その検知結果を表示手段によってユーザに知らせることで、ユーザはトナー状態の異常に対して素早く対処することができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(1)全体の構成
図1は、本発明の実施形態における画像形成装置300の構成を示す図である。この画像形成装置300は、中間転写ベルトを用いるタンデム構成の画像形成装置であり、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色に対応した4系統の処理系を備えている。中間転写ベルト20は、一方向に回転する駆動ロール(図示略)と、従動ロール22と、中間転写ベルト20に張力を加えるテンションロール23とに張架され、駆動ロールにより循環走行される。この場合、中間ベルト20の下側の走行面は上流から下流へ駆動される。また、トナー像が一次転写される位置よりも上流側には、中間転写ベルト20をクリーニングするベルトクリーニング装置(図示略)が設けられている。
(1)全体の構成
図1は、本発明の実施形態における画像形成装置300の構成を示す図である。この画像形成装置300は、中間転写ベルトを用いるタンデム構成の画像形成装置であり、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色に対応した4系統の処理系を備えている。中間転写ベルト20は、一方向に回転する駆動ロール(図示略)と、従動ロール22と、中間転写ベルト20に張力を加えるテンションロール23とに張架され、駆動ロールにより循環走行される。この場合、中間ベルト20の下側の走行面は上流から下流へ駆動される。また、トナー像が一次転写される位置よりも上流側には、中間転写ベルト20をクリーニングするベルトクリーニング装置(図示略)が設けられている。
画像形成装置300は、上流から下流へ順に配設された、各色のトナー像を形成するユニット10Y,10M,10C及び10Kと、中間転写ベルト20をユニット10Y,10M,10C及び10Kに押し付けることにより、ユニット10Y,10M,10C及び10Kに形成された4色分のトナー像を重ね合わせて中間転写ベルト20に一次転写する1次転写ロール5Y,5M,5C及び5Kとを備えている。また、画像形成装置300は4色分のトナー像が重ね合わせて一次転写された中間転写ベルト20に図示しない搬送ロールにより搬送された用紙を押し付ける2次転写ロール15と、2次転写ロール15によりトナー像が2次転写された用紙を過熱および加圧することにより当該トナー像を用紙に定着させる定着器(図示略)とを備えている。
ユニット10Kは、黒色(K)のトナー像が形成される感光体ドラム1Kと、感光体ドラム1Kを帯電させる帯電器2Kと、黒色の画像信号の供給を受けると当該画像信号を用いて変調した露光光を感光体ドラム1Kに照射し、静電潜像を形成する露光部3とを備えている。また、ユニット10Kは静電潜像が形成された感光体ドラム1Kに、黒色のトナーを付着させてトナー像を形成する2成分現像方式の現像装置4Kと、形成されたトナー像が中間転写ベルト20に1次転写された後に感光体ドラム1Kをクリーニングして残留トナーを取り除くクリーニング装置(図示略)とを備えている。なお、露光部3は、ユニット10Kに加えて、ユニット10Y,10M,10Cに共通する部品であり、それぞれに対応する色の画像信号の供給を受けると当該画像信号を用いて変調した露光光を各ユニットの感光体ドラムに照射するものである。
現像装置4Kは、現像剤を収容するための現像容器41Kと、現像剤に含まれているトナーを用いて現像を行う現像ロール42Kとを備えている。トナーカートリッジ7Kの拡大図を図2に示す。図2に示すようにトナーカートリッジ7Kの底部にはトナーの温度を検知するワイヤレスセンサ110Kが備えられている。なお、図2(a)は画像形成装置300に装着したトナーカートリッジ7Kを紙面手前側から見た図であり、図2(b)はトナーカートリッジ7Kを横から見た図である。(センサについては詳細する)。なお、現像容器41Kや現像ロール42Kの長手方向は図中奥行き方向と一致している。現像容器41Kにはトナーカートリッジ7Kが装着されており、このトナーカートリッジ7Kから適量の黒色トナーが現像容器41Kに補給される。現像容器41Kへ補給されるトナーの量は、ディスペンスモータ9Kの回転時間により調整される。
以上がユニット10Kの構成であるが、ユニット10C、10Mおよび10Yもそれぞれ、ユニット10Kと同様の構成を備えている。なお、トナーカートリッジ7C、7Mおよび7Yの底部にはそれぞれワイヤレスセンサ110C、110Mおよび110Yが備えられている。また、露光部3は、ユニット10Y、10M、10Cおよび10Kに共通に用いられる。ここで、ユニット10Mに対して用いられるときは、ユニット10Mに対応する色(M)の露光を当該色に対応したタイミングで感光体ドラム1Mに照射する。他の色について用いられる場合も同様である。
また、画像形成装置300は、IIT(画像読取部)30と、画像処理部31と、コントローラ32を備えている。IIT30は、複写する原稿画像を読み取って画像信号を出力する。画像処理部31は、IIT30から出力された画像信号(図中点線で示す)を入力し、この画像信号にスクリーン処理等の画像処理を行い、画像処理後の画像信号をコントローラ32に出力する。また、画像形成装置300はユーザに対して各種の情報を提供したり、ユーザが各種設定を行うためのUI(ユーザインタフェース)36を備えている。また、コントローラ32は、画像処理部31から出力された画像信号を入力し、この画像信号に色変換を行ってYMCK各色の画像信号を生成し、生成した画像信号を露光部3へ供給する。また、コントローラ32は、画像形成装置300の外部の機器(例えばパーソナルコンピュータ)からの画像信号(図中点線で示す矢印)をインタフェース(I/F)38を介して入力し、この画像信号に色変換を行ってYMCK各色の画像信号を生成し、生成した画像信号を露光部3へ供給する。また、コントローラ32には、発信機111と受信機112とが接続されており、コントローラ32は発信機111、受信機112を介してワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yのそれぞれと電波の送受信を行い、受信した電波を元にトナー内の温度を検知する。その際にコントローラ32が動作する各部の構成、動作については、以下のワイヤレスセンサの構成の説明の中で詳細に説明する。
(2)ワイヤレスセンサの構成
次に、本実施形態に用いるワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yについて説明する。まず、図3および図4のそれぞれに示したワイヤレスセンサ100および100’を用いてワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yの基本構成を示す。
次に、本実施形態に用いるワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yについて説明する。まず、図3および図4のそれぞれに示したワイヤレスセンサ100および100’を用いてワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yの基本構成を示す。
図3に示すワイヤレスセンサ100は、基台となる基板1と、該基板1上に形成され、弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)が伝播する誘電体薄膜2と、一対の櫛型電極(IDT:Inter-digital Transducer)3A,3Bと、この一対の櫛型電極3A,3Bの一方にインピーダンスマッチング部5A,5Bを介して接続され、外部の送受信機との間で電波の授受を行う送受信部としてのアンテナ4A,4Bと、一対の櫛型電極3A,3Bの他方に接続されたグランド6A,6Bと、基板1の裏面に形成され、グランド6A,6Bにスルーホール(図示しない)を介して接続されたグランド電極7とを具備して構成されている。
このワイヤレスセンサ100における弾性表面波の周波数は、櫛型電極3A,3Bおよびインピーダンスマッチング部5A,5Bの形状で設定される。
基板1の材料としては、Si,Ge,ダイヤモンド等の単体半導体、ガラス、AlAs,AlSb,AIP,GaAs,GaSb,InP,InAs,InSb,AlGaP,AlLnP,AlGaAs,AlInAs,AlAsSb,GaInAs,GaInSb,GaAsSb,InAsSb等のIII-V系の化合物半導体、ZnS,ZnSe,ZnTe,CaSe,CdTe,HgSe,HgTe,CdS等のII−VI系の化合物半導体、導電性或いは半導電性の単結晶基板としてはNb,La等をドープしたSrTiO3,AlをドープしたZnO,In2O3,RuO2,BaPbO3,SrRuO3,YBa2Cu2O7−X,SrVO3,LaNiO3,La0.5Sr0.5CoO3,ZnGa2O4,CdGa2O4,MgTiO4.MgTi2O4等の酸化物、またはPb,Pt,Al,Au,Ag等の金属等が挙げられるが、既存の半導体プロセスとの適合性やコスト面から、Si,GaAs、ガラス等の材料を用いることが好ましい。
基板1の材料としては、Si,Ge,ダイヤモンド等の単体半導体、ガラス、AlAs,AlSb,AIP,GaAs,GaSb,InP,InAs,InSb,AlGaP,AlLnP,AlGaAs,AlInAs,AlAsSb,GaInAs,GaInSb,GaAsSb,InAsSb等のIII-V系の化合物半導体、ZnS,ZnSe,ZnTe,CaSe,CdTe,HgSe,HgTe,CdS等のII−VI系の化合物半導体、導電性或いは半導電性の単結晶基板としてはNb,La等をドープしたSrTiO3,AlをドープしたZnO,In2O3,RuO2,BaPbO3,SrRuO3,YBa2Cu2O7−X,SrVO3,LaNiO3,La0.5Sr0.5CoO3,ZnGa2O4,CdGa2O4,MgTiO4.MgTi2O4等の酸化物、またはPb,Pt,Al,Au,Ag等の金属等が挙げられるが、既存の半導体プロセスとの適合性やコスト面から、Si,GaAs、ガラス等の材料を用いることが好ましい。
誘電体薄膜2の材料としては、SiO2,SrTiO3,BaTiO3,BaZrO2,LaAlO3,ZrO2,Y2O38%−ZrO2,MGO,MgAl2O4,LiNbO3,LiTaO3,AlVO3,ZnO等の酸化物、ABO3型のペロブスカイト型としてBaTiO3,PbTiO3,Pb1−XLaX(ZryTi1−y)1−X/4O3(x,yの値によりPZT,PLT,PLZT),Pb(Mg0-3Nb2/3)O3,KNbO3等の正方系、斜方系或いは疑立方晶系材料、疑イルメナイト構造体としてLiNbO3,LiTaO3等に代表される強誘電体等、またはタングステンブロンズ型として、SrXBa1−XNb2O6,PbXBaXNb2O6等が挙げられる。この他に、Bi4Ti3O12,Pb2KNb5O15,K3Li2Nb5O15、さらに以上列挙した強誘電体の置換誘電体等から選択される。さらに、鉛を含むABO3型のペロブスカイト型酸化物が好適に用いられる。特に、これらの材料のうちLiNbO3,LiTaO3,ZnO等の材料は、弾性表面波の表面速度、圧電定数等の変化が顕著でより好ましい。誘電体薄膜2の膜厚は、目的に応じて適宜選択されるが、通常は0.1μmから10μmの間に設定される。
また、この誘電体薄膜2は、櫛型電極3における電気機械結合係数/圧電係数、或いはアンテナ4の誘電損失等の観点から、エピタキシャルまたは単一配向性を有することが好ましい。また、誘電体薄膜2上にGaAS等のIII−V族半導体或いはダイヤモンド等の炭素を含有する薄膜を形成してもよい。これにより、弾性表面波の表面速度、結合係数、圧電定数等が向上できる。
櫛型電極3A,3B、アンテナ4A,4B、インピーダンスマッチング部5A,5Bおよびグランド6A,6Bは、導電パターンにより一体的に形成される。この導電パターンの材料としては、Ti,Cr,Cu,W,Ni,Ta,Ga,In,Al,Pb,Pt,Au,Ag等の金属、またはTi−Al,Al−Cu,Ti−N,Ni−Cr等の合金を、単層もしくは2層以上の多層構造に積層することが好ましく、特に金属としてはAu,Ti,W,Al,Cuが好ましい。また、この金属層の膜厚は、1nm以上10μm未満とすることが好ましい。
なお、本実施形態において、図3に示すワイヤレスセンサ100は図3の平面図において、便宜上、信号が図面向かって左側から右側に移動するものとするが、実際には信号の流れには方向性がある訳ではない。
ワイヤレスセンサ100は、外部の発信機(図1発信機111)との間、外部の受信機(図1受信機112)との間で電波信号の授受を行う。発信機111から送信される電波信号はアンテナ4Aで受信され、この信号により櫛型電極3Aが誘電体薄膜2を励振して機械振動を発生させる。この機械振動は、誘電体薄膜2表面に弾性表面波を発生させる。この弾性表面波は、櫛型電極3Aから櫛型電極3Bに向けて移動し、櫛型電極3Bに到達した弾性表面波は、櫛型電極3Bで電気信号に変換されてアンテナ4Bを経由して送信される。受信機112は、ワイヤレスセンサ100からの電波信号を受信する。
誘電体薄膜2の表面に発生する弾性表面波は、この誘電体薄膜2に加わった温度などの物理量の変化によって、振幅、位相差、周波数等(属性)が変化する。この弾性表面波を受信した受信機112は、この電波信号を電気信号に変換してコントローラ32に伝送する。コントローラ32では、この電気信号を解析することにより、ワイヤレスセンサ100が受ける温度を計測することが可能となる。
以上は、1つの周波数に対応したワイヤレスセンサの説明である。以上の説明を元に複数の周波数に対応できるワイヤレスセンサについて説明する。
図4に示すように、形状の異なる櫛型電極3A−1、3B−1…3A−4,3B−4が形成されたワイヤレスセンサ100’においては、外部から送信される電波信号の周波数により複数の周波数に対応した弾性表面波が誘電体薄膜2上に発生する。
例えば、櫛型電極3A−1、3B−1およびインピーダンスマッチング部5A,5Bで設定される弾性表面波の周波数をf1、櫛型電極3A−2,3B―2およびインピーダンスマッチング部5A,5Bで設定される弾性表面波の周波数をf2、櫛型電極3A−3,3B―3およびインピーダンスマッチング部5A,5Bで設定される弾性表面波の周波数をf3、櫛型電極3A−4,3B−4およびインピーダンスマッチング部5A,5Bで設定される弾性表面波の周波数をf4とする。
なお、図4では、グランドおよびグランド電極の図示は省略して描いている。
図4に示すように、形状の異なる櫛型電極3A−1、3B−1…3A−4,3B−4が形成されたワイヤレスセンサ100’においては、外部から送信される電波信号の周波数により複数の周波数に対応した弾性表面波が誘電体薄膜2上に発生する。
例えば、櫛型電極3A−1、3B−1およびインピーダンスマッチング部5A,5Bで設定される弾性表面波の周波数をf1、櫛型電極3A−2,3B―2およびインピーダンスマッチング部5A,5Bで設定される弾性表面波の周波数をf2、櫛型電極3A−3,3B―3およびインピーダンスマッチング部5A,5Bで設定される弾性表面波の周波数をf3、櫛型電極3A−4,3B−4およびインピーダンスマッチング部5A,5Bで設定される弾性表面波の周波数をf4とする。
なお、図4では、グランドおよびグランド電極の図示は省略して描いている。
ここで、外部の発信機111から周波数f1の電波信号が送信されると、櫛型電極3Aでは、この周波数f1に対応した櫛型電極3A−1が機械振動を発生し、この機械振動によって誘電体薄膜2上に弾性表面波が発生する。この弾性表面波が櫛型電極3B−1に伝達される。電極3B−1に伝達される弾性表面波は、温度などの物理量の影響を受けてその属性が変化する。一方、他の櫛型電極3A−2,3B−2〜3A−4,3B−4においては、周波数f1に同調していないので、弾性表面波の発生やこれに基づく電波信号の送信は行われない。即ち、これらの櫛型電極3A−2,3B−2〜3A−4,3B−4は、各々周波数f2,f3,f4に同調するように設定されており、このため、周波数f2の電波をワイヤレスセンサ100’に送信した場合には、櫛型電極3A−2→3B−2という経路で弾性表面波が伝達され、この弾性表面波に対応した電波信号がアンテナ4Bを経由して出力される。
同様に、周波数f3の電波信号をワイヤレスセンサ100’に送信した場合には、櫛型電極3A−3→3B−3という経路で弾性表面波が伝達されてアンテナ4Bを経由して出力され、周波数f4の電波信号をワイヤレスセンサ100’に送信した場合には、櫛型電極3A−4→3B−4という経路で弾性表面波が伝達されてアンテナ4Bを経由して出力される。
同様に、周波数f3の電波信号をワイヤレスセンサ100’に送信した場合には、櫛型電極3A−3→3B−3という経路で弾性表面波が伝達されてアンテナ4Bを経由して出力され、周波数f4の電波信号をワイヤレスセンサ100’に送信した場合には、櫛型電極3A−4→3B−4という経路で弾性表面波が伝達されてアンテナ4Bを経由して出力される。
従って、周波数f1,f2,f3,f4の順でワイヤレスセンサ100’に電波を送信すれば、これらに対応する応答信号を得ることができる。またこの場合、櫛型電極3B−1,3B−2,3B−3,3B−4(出力側)から出力される信号の変化帯域(温度などの物理量による変化の幅)を重複しないように設定しておけば、周波数f1〜f4を同時にワイヤレスセンサ100’に出力しても、その応答信号として出力される4つの信号を分離して解析することができる。
図4に示したワイヤレスセンサ100’を、4カ所の測定位置a〜dに個々に配置し、それぞれのワイヤレスセンサを100’−1,100’−2,100’−3,100’−4とする。この場合には、外部から送信される電波信号の周波数を個々の周波数f1〜f4に設定して発信することにより、対象となるワイヤレスセンサ100’により必要な物理量を測定することが可能となる。
具体的には、ワイヤレスセンサ100は、弾性表面波の周波数が、櫛型電極3A,3Bの形状で設定されるため、ワイヤレスセンサ100’−1には、図3に示したワイヤレスセンサ100’の櫛型電極3A−1,3B−1が形成され、ワイヤレスセンサ100’−2にはワイヤレスセンサ100’の櫛型電極3A−2,3B−2が形成され、ワイヤレスセンサ100’−3にはワイヤレスセンサ100’の櫛型電極3A−3,3B−3が形成され、ワイヤレスセンサ100’−4にはワイヤレスセンサ100’の櫛型電極3A−4,3B−4が形成される。これにより、ワイヤレスセンサ100’の誘電体薄膜に発生する弾性表面波の周波数が、ワイヤレスセンサ100’−1がf1、ワイヤレスセンサ100’−2がf2、ワイヤレスセンサ100’−3がf3、ワイヤレスセンサ100’−4がf4となる。即ち、受信する電波信号の周波数f1〜f4によってワイヤレスセンサ100’−1〜100’−4が特定されることになる。
このため、周波数f1の電波信号では測定位置aに配置されたワイヤレスセンサ100’−1による測定が、周波数f2の電波信号では測定位置bに配置されたワイヤレスセンサ100’−2による測定が、周波数f3の電波信号では測定位置cに配置されたワイヤレスセンサ100’−3による測定が、周波数f4の電波信号では測定位置dに配置されたワイヤレスセンサ100’−4による測定が可能となる。
次に、前述したワイヤレスセンサ100’を本実施形態で用いる温度センサとして利用する場合について説明する。
温度センサとして使用するためには、図3に示した誘電体薄膜2の材料にLiNbO3を使用する。このLiNbO3の結晶は、弾性表面波の伝搬速度が温度変化に対して敏感に変化する材質でその温度係数は約75×10−6/℃となる。この温度における伝搬速度の変化は、弾性表面波の周波数を変化させることになる。例えば、実験においては、温度が約100℃変化することにより、弾性表面波の中心周波数f0に対して約0.2〜0.3%程度周波数が変化する結果を得ている。
温度センサとして使用するためには、図3に示した誘電体薄膜2の材料にLiNbO3を使用する。このLiNbO3の結晶は、弾性表面波の伝搬速度が温度変化に対して敏感に変化する材質でその温度係数は約75×10−6/℃となる。この温度における伝搬速度の変化は、弾性表面波の周波数を変化させることになる。例えば、実験においては、温度が約100℃変化することにより、弾性表面波の中心周波数f0に対して約0.2〜0.3%程度周波数が変化する結果を得ている。
ここで、アンテナ4A,4B、インピーダンスマッチング部5A,5Bおよび櫛型電極3A,3Bは、外部の発信機111から送信される電波の中心周波数f0に合わしたBPFとして機能させるため、受信機112により受信した電波の強度は、周波数の変化によりシフトされることになる。このワイヤレスセンサ100’は、温度変化に応じて受信機112における受信信号の強度が線形に変化するワイヤレスの温度センサとなる。
本実施形態に用いられるワイヤレスセンサ110Kは前述した100’−1の構成を、110Cは100’−2の構成を、110Mは100’−3の構成を、110Yは100’−4の構成を有している。これらのワイヤレスセンサの信号処理動作について図5を参照しつつ説明する。
前述のようにそれぞれのワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yは発信機111との間、受信機112との間で電波信号の授受を行う。発信機111から送信される電波信号はアンテナ4Aで受信され、この信号により櫛型電極3Aが誘電体薄膜2を励振して機械振動を発生させる。この機械振動は、誘電体薄膜2表面に弾性表面波を発生させる。この弾性表面波は、櫛型電極3Aから櫛型電極3Bに向けて移動し、櫛型電極3Bに到達した弾性表面波は、櫛型電極3Bで電気信号に変換されてアンテナ4Bを経由して送信される。受信機112は、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yからの電波信号を受信する。
前述のようにそれぞれのワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yは発信機111との間、受信機112との間で電波信号の授受を行う。発信機111から送信される電波信号はアンテナ4Aで受信され、この信号により櫛型電極3Aが誘電体薄膜2を励振して機械振動を発生させる。この機械振動は、誘電体薄膜2表面に弾性表面波を発生させる。この弾性表面波は、櫛型電極3Aから櫛型電極3Bに向けて移動し、櫛型電極3Bに到達した弾性表面波は、櫛型電極3Bで電気信号に変換されてアンテナ4Bを経由して送信される。受信機112は、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yからの電波信号を受信する。
誘電体薄膜2の表面に発生する弾性表面波は、この誘電体薄膜2に加わった温度の変化によって、振幅、位相差、周波数等(属性)が変化する。この弾性表面波を受信した受信機112は、この電波信号を電気信号に変換してコントローラ32に伝送する。コントローラ32では、この電気信号を解析することにより、ワイヤレスセンサが受ける温度を計測することが可能となる。
次に、コントローラ32について説明する。
コントローラ32には発信機111と受信機112とが接続されている。コントローラ32は発信機111に電波発信信号を送信する。ここで発信機111はコントローラ32から電波発信信号を受信すると、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yに周波数f1、f2、f3およびf4の矩形状波を混合した電波を発信する。そしてワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yから送信された電波を受信機112が受信すると、受信機112はコントローラ32に電波受信信号を送信する。コントローラ32は受信機112から受信した信号をデジタル化するRF部およびデジタル化を行う信号変換部とそれらに基づき、解析・演算を行う機能を有している。また、コントローラ32はマイクロコンピュータからなり、CPU(Central Processing Unit)114A、ROM(Read Only Memory)114B、RAM(Random Access Memory)114Cを具備している。ROM114Bには、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yの設定周波数f1〜f4近傍を抽出するBPF機能、周波数変化から温度に換算する演算機能等のプログラムが格納されている。RAM114Cは、前記プログラムを実行する際のワークエリアとして利用される。また、コントローラ32は記憶エリア114Dを具備している。記憶エリア114Dには周波数の変化分から温度を算出するためのテーブル(または換算式)が記憶されている。
コントローラ32には発信機111と受信機112とが接続されている。コントローラ32は発信機111に電波発信信号を送信する。ここで発信機111はコントローラ32から電波発信信号を受信すると、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yに周波数f1、f2、f3およびf4の矩形状波を混合した電波を発信する。そしてワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yから送信された電波を受信機112が受信すると、受信機112はコントローラ32に電波受信信号を送信する。コントローラ32は受信機112から受信した信号をデジタル化するRF部およびデジタル化を行う信号変換部とそれらに基づき、解析・演算を行う機能を有している。また、コントローラ32はマイクロコンピュータからなり、CPU(Central Processing Unit)114A、ROM(Read Only Memory)114B、RAM(Random Access Memory)114Cを具備している。ROM114Bには、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yの設定周波数f1〜f4近傍を抽出するBPF機能、周波数変化から温度に換算する演算機能等のプログラムが格納されている。RAM114Cは、前記プログラムを実行する際のワークエリアとして利用される。また、コントローラ32は記憶エリア114Dを具備している。記憶エリア114Dには周波数の変化分から温度を算出するためのテーブル(または換算式)が記憶されている。
なお、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yは本発明のトナー状態測定手段に相当する。また、アンテナ4A及び櫛型電極3Aは励振部に相当し、誘電体薄膜2は振動媒体部に相当し、櫛型電極3B及びアンテナ4Bは送信部に相当する。
(3)動作
次に本発明の動作について説明する。
コントローラ32の動作を図6に示す。図6に示すように、コントローラ32は発信機111から電波信号を送信する(ステップSA2)。このとき発信機111は前述のように、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yに周波数f1、f2、f3およびf4の矩形状波を混合した電波を発信する。そしてワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yから送信された電波を受信機112が受信し、受信機112からコントローラ32に電波受信信号が送信されると(ステップSA4;YES)、コントローラ32は温度測定処理を行う(ステップSA6)。この温度測定処理により、コントローラ32はトナー内の温度を検知する。温度測定処理の結果トナー内の温度が異常である場合、つまり、用紙にトナー像を形成する際のトナーの適正な温度範囲を超えていることが検知された場合(ステップSA8;YES)、コントローラ32はUI36にその旨を表示する(ステップSA10)。トナー内の温度に異常がなかった場合(ステップSA8;NO)UI36への表示は行わず、例えば用紙への画像形成途中であれば、画像形成を続行する。
次に本発明の動作について説明する。
コントローラ32の動作を図6に示す。図6に示すように、コントローラ32は発信機111から電波信号を送信する(ステップSA2)。このとき発信機111は前述のように、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yに周波数f1、f2、f3およびf4の矩形状波を混合した電波を発信する。そしてワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yから送信された電波を受信機112が受信し、受信機112からコントローラ32に電波受信信号が送信されると(ステップSA4;YES)、コントローラ32は温度測定処理を行う(ステップSA6)。この温度測定処理により、コントローラ32はトナー内の温度を検知する。温度測定処理の結果トナー内の温度が異常である場合、つまり、用紙にトナー像を形成する際のトナーの適正な温度範囲を超えていることが検知された場合(ステップSA8;YES)、コントローラ32はUI36にその旨を表示する(ステップSA10)。トナー内の温度に異常がなかった場合(ステップSA8;NO)UI36への表示は行わず、例えば用紙への画像形成途中であれば、画像形成を続行する。
図7を用いて温度測定処理の動作を説明する。
図6に示したステップSA4において、コントローラ32が受信機112から受信する信号は、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yから送信された電波の周波数が混合した信号である。まず、コントローラ32は図示しないカウンタを「n=0」に設定する(ステップSB2)。コントローラ32は、周波数f1近傍を抽出するBPF処理を行い(ステップSB4)、予め記憶エリア114Dに記憶されたテーブルからワイヤレスセンサ110Kによって計測された温度を算出する(ステップSB6)。さらに、この結果をRAM114Cに記憶する(ステップSB8)。
図6に示したステップSA4において、コントローラ32が受信機112から受信する信号は、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yから送信された電波の周波数が混合した信号である。まず、コントローラ32は図示しないカウンタを「n=0」に設定する(ステップSB2)。コントローラ32は、周波数f1近傍を抽出するBPF処理を行い(ステップSB4)、予め記憶エリア114Dに記憶されたテーブルからワイヤレスセンサ110Kによって計測された温度を算出する(ステップSB6)。さらに、この結果をRAM114Cに記憶する(ステップSB8)。
コントローラ32はカウンタを歩進して「n=n+1」とし(ステップSB10)、このnが4以上になったか否かを判定する(ステップSB12)。この判定で、カウンタ値「4」未満の場合には各センサからの測定が終了していないために、ステップSB4以降の処理を続行し、カウンタ値「4」に達した場合には、4個のセンサに対しての測定結果が算出されたものとして、本ルーチンを終了する。
(4)変形例
本発明は上述した実施形態以外に種々の形態で実施可能である。
なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一部分はその詳細な説明を省略する。
(4−1)変形例1
上述した実施形態においては、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yを温度センサとして用いて、それぞれのトナー内の温度を検知したが、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yを湿度センサとして用いて、トナー内の湿度を検知するようにしてもよい。
本発明は上述した実施形態以外に種々の形態で実施可能である。
なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一部分はその詳細な説明を省略する。
(4−1)変形例1
上述した実施形態においては、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yを温度センサとして用いて、それぞれのトナー内の温度を検知したが、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yを湿度センサとして用いて、トナー内の湿度を検知するようにしてもよい。
ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yを湿度センサとして用いるには、ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yの基本構成として図3に示したワイヤレスセンサ100の誘電体薄膜2の材料にLiTaO3を使用する。このLiTaO3の結晶は、弾性表面波の伝搬速度が温度変化に対して変化が少ない材質でその温度係数は約18.0×10−6/℃となる。LiNbO3の結晶に対して温度係数は約1/4と小さく10℃の温度変化に対してSAWの変化率は0.005%程度となる。
また、LiTaO3の表面に酢酸セルロースの薄膜を約10μmでスピンコートにより形成する。この酢酸セルロースは吸水性を持ち、湿度10%〜70%RH(相対湿度パーセント)の間に比誘電率が約50%変化する性質を有する。このように誘電率の変化する膜をLiTaO3上に形成することにより、例えば、実験においては、湿度が10%〜70%変化することにより、弾性表面波の速度に約0.06%の変化が得られている。また、測定対象物の温度変化が著しい場合、温度センサとの併用で補正することも可能となる。
以上のように、湿度センサとしてワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yを用いた場合には、実験結果から中心周波数f0に対して約0.06%程度周波数が変化することが検知されている。
以上のように、湿度センサとしてワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yを用いた場合には、実験結果から中心周波数f0に対して約0.06%程度周波数が変化することが検知されている。
また、櫛型電極3A,3Bの形状及び大きさは、外部の発信機111から送信される電波の中心周波数f0に合わせたBPFとして機能させるため、受信機112により受信した電波の強度は、周波数の減衰によりシフトされることになる。ワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yでは、湿度変化に応じて受信機112における受信信号の強度が線形的に変化する湿度センサを実現する。
以上のような構成を有したワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yは、発信機111からの電波を受けて個々の櫛型電極で設定された周波数の弾性表面波を誘電体薄膜2上に発生させ、湿度に応じて弾性表面波の周波数を変化させて受信機112に向けて湿度変化に対応した周波数の信号を送信する。
また、コントローラ32のROM114Bには、周波数変化から湿度に換算する演算機能等のプログラムが格納されている。また、記憶エリア114Dには周波数の変化分から湿度を算出するためのテーブル(または換算式)が記憶されている。
次に変形例1の動作について図6を用いて説明する。
変形例1においては、ステップSA6でコントローラ32が測定処理を行う物理量は湿度となる。つまり、コントローラ32は電波受信信号を受信すると(ステップSA4;YES)、湿度測定処理を行う(ステップSA6)。この湿度測定処理により、コントローラ32はトナー内の湿度を検知する。湿度測定処理の結果トナー内の湿度が異常である場合、つまり、用紙にトナー像を形成する際のトナーの適正な湿度範囲を超えていることが検知された場合(ステップSA8;YES)、コントローラ32はUI36にその旨を表示する。
変形例1においては、ステップSA6でコントローラ32が測定処理を行う物理量は湿度となる。つまり、コントローラ32は電波受信信号を受信すると(ステップSA4;YES)、湿度測定処理を行う(ステップSA6)。この湿度測定処理により、コントローラ32はトナー内の湿度を検知する。湿度測定処理の結果トナー内の湿度が異常である場合、つまり、用紙にトナー像を形成する際のトナーの適正な湿度範囲を超えていることが検知された場合(ステップSA8;YES)、コントローラ32はUI36にその旨を表示する。
コントローラ32は図7に示した処理ルーチンにより湿度測定処理を行う。つまり、ステップSB6において、コントローラ32は予め記憶エリア114Dに記憶されたテーブルからそれぞれのワイヤレスセンサ110K、110C、110Mおよび110Yから送信された電波を元に湿度を算出する。
(4−2)変形例2
以上の実施形態においては、トナーカートリッジ内の温度、湿度を検知したが、図4に示したワイヤレスセンサ100’に代えて、電波を超音波に変えるワイヤレスセンサと、超音波を電波に変えるワイヤレスセンサを組み合わせて、トナーカートリッジ内のトナーの残量を検知するようにしてもよい。
この場合には、図8(a)に示す超音波送信センサ200Kと超音波受信センサ121K〜124Kを用いる。なお、超音波受信センサ121K〜124Kは同一構成であるので、図では超音波受信センサ121Kのみを示す。
以上の実施形態においては、トナーカートリッジ内の温度、湿度を検知したが、図4に示したワイヤレスセンサ100’に代えて、電波を超音波に変えるワイヤレスセンサと、超音波を電波に変えるワイヤレスセンサを組み合わせて、トナーカートリッジ内のトナーの残量を検知するようにしてもよい。
この場合には、図8(a)に示す超音波送信センサ200Kと超音波受信センサ121K〜124Kを用いる。なお、超音波受信センサ121K〜124Kは同一構成であるので、図では超音波受信センサ121Kのみを示す。
超音波送信センサ200Kは、受信部RXと電気/音波変換部EPCとを有している。受信部RXは、フェライト磁石の上に、所望の周波数範囲において同調するようにコイルを複数巻き付けた構成となっている。電気/音波変換部EPCは、特定の共振周波数を有する圧電素子によって構成され、受信部RXから供給される電気信号を音波に変換する。図においては、一組の受信部RXと電気/音波変換部EPCを示したが、周波数f1、f2、f3およびf4に同調したものが全部で4組設けられている。また、周波数f1〜f4は、数10〜数100KHz程度の長波が設定される。
次に、超音波受信センサ121Kは、音波/電気変換部PECと送信部TXを有している。音波/電気変換部PECは、超音波送信センサ200Kが送信した音波を受信し、これを電気信号に変換するものであり、特定の共振周波数を有する圧電素子によって構成され、共振周波数に対応する音波を受信すると、それを電気信号に変換する。送信部TXは、フェライト磁石の上に、所望の周波数範囲において同調するようにコイルを複数巻き付けた構成となっており、音波/電気変換部PECから供給された電気信号を電波に変換して出力する。また、超音波受信センサ121K〜124Kは、各々周波数f1、f2、f3およびf4に同調するように構成されている。なお、以下においては、超音波送信センサ200Kおよび超音波受信センサ121K〜124Kについては、説明の簡略化のために、それぞれ単にワイヤレスセンサと称する。
ここで、トナーカートリッジ7Kにワイヤレスセンサを配置した状態を図8(b)に示す。図8(b)に示したようにトナーカートリッジ7K天井部にはワイヤレスセンサ200Kが設けられている。また、トナーカートリッジ7Kの底部からトナーカートリッジ7K内部の周に沿ってワイヤレスセンサ121K、122K、123Kおよび124Kが配置されている。
ここで、トナーカートリッジ7Kにワイヤレスセンサを配置した状態を図8(b)に示す。図8(b)に示したようにトナーカートリッジ7K天井部にはワイヤレスセンサ200Kが設けられている。また、トナーカートリッジ7Kの底部からトナーカートリッジ7K内部の周に沿ってワイヤレスセンサ121K、122K、123Kおよび124Kが配置されている。
この際のコントローラ32、発信機111、受信機112、および各ワイヤレスセンサのブロック図を図9に示す。図9においては説明をわかりやすくするために、トナーカートリッジ7K内のトナーを障害物Xとして示している。 発信機111は、周波数f1,f2,f3,f4の矩形状波を混合した電波を発信する。
ワイヤレスセンサ200Kでは、発信機111から送信される電波を受けて周波数f1〜f4の音波をトナーカートリッジ内に放出する。
ワイヤレスセンサ121K、122K、123Kおよび124Kでは、それぞれ対応する周波数の音波を受信し、それを電波に変えて出力する。そして受信機112は受信した電気信号をコントローラ32に送信する。
ワイヤレスセンサ200Kでは、発信機111から送信される電波を受けて周波数f1〜f4の音波をトナーカートリッジ内に放出する。
ワイヤレスセンサ121K、122K、123Kおよび124Kでは、それぞれ対応する周波数の音波を受信し、それを電波に変えて出力する。そして受信機112は受信した電気信号をコントローラ32に送信する。
ここでコントローラ32はBPF部115を具備し、BPF部115はBPF115a、BPF115b、BPF115cおよびBPF115dを具備している。BPF115aは周波数f1近傍を、BPF115bは周波数f2近傍を、BPF115は周波数f3近傍を、BPF115dは周波数f4近傍をそれぞれ抽出する。このようにコントローラ32では、BPF部115でワイヤレスセンサ121K、122K、123Kおよび124Kから送信された電気信号を周波数毎に抽出し、対応する周波数毎に信号の変化を得る。そしてCPU114Aではワイヤレスセンサ121K、122K、123Kおよび124Kから受信した電気信号の状況により、トナーの残量を検出する。
すなわち、音波の伝搬においては障害物となるトナーによって音波の伝搬が完全に遮断されている状態では、ワイヤレスセンサ121K、122K、123Kおよび124Kは音波/電気変換部PECが励振されないから電波を出力することができない。そこで、電波の受信のなかったセンサの位置には障害物X(トナー)があり、電波の受信のあったワイヤレスセンサの位置には障害物X(トナー)がないことがわかる。なお、トナーによる音波の遅延の影響もでるため、遅延量を見ることでより詳細にトナー残量を検出することもできるが、この実施形態においては、障害物があるか否かの2値レベルで検出を行っている。
図8(b)においては、トナー上面7K’はワイヤレスセンサ121K、122K、123Kおよび124Kよりも上方にある。つまり全てのワイヤレスセンサが覆われている状態にあるので、受信機112はワイヤレスセンサ121K、122K、123Kおよび124Kからの電波を受信することができない。従って、CPU114Aはトナーカートリッジ7K内にはトナーが半分以上あると判断する。図8(c)においては、トナー上面7K’はワイヤレスセンサ124Kとワイヤレスセンサ123Kの間にあるので、受信機112はワイヤレスセンサ124Kからの電波のみを受信することにより、CPU114Aはトナーの残量がワイヤレスセンサ123Kと、124K間までであると判断する。ここで例えば、ユーザが設定した基準残量以下になったら、つまり、ユーザが設定した基準残量がワイヤレスセンサ124Kとワイヤレスセンサ123Kの間であったなら、ワイヤレスセンサ124Kからの電波を受信した際、CPU114AはUI36にトナー残量が基準残量値以下になったことを表示するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、トナーカートリッジ内に設置するセンサはワイヤレスセンサであるため、従来のセンサのようにケーブルを配設する必要がない。そのため、センサを配置する際、配置する場所を特定の場所にとどめることなく、自由に配置することができる。従って、トナーカートリッジのような閉空間においても使用することができ、トナーカートリッジ内の温度、湿度およびトナー残量を正確に検知することができる。また、ケーブルの収納場所を設ける必要がないため、設計の自由度が上がると共に、ケーブルを不要とする分、コストを抑えることができる。
なお、本実施形態においては、各ワイヤレスセンサを識別する手段として、櫛型電極3A、3Bの形状および大きさを異ならせて、誘電体薄膜に発生する表面弾性波の周波数を個々に設定し、この周波数で識別させるようにした。しかし、ワイヤレスセンサを識別する手段はこれに限らず櫛型電極の形状および大きさを同型状にして櫛型電極間の離間距離を異ならせることによっても実現することができる。
具体的には、櫛型電極間の離間距離を異ならせることで、誘電体薄膜2上に発生する表面弾性波の時間が異なる。この点に着目して発信機111の信号発信から受信機112での信号受信までの時間を計測することによりセンサの識別化をはかっても良い。但し、この手段では、物理量を計測する際にのみ有効であり、センサ間で信号の搬送時間を計測する場合の具体例に不適当であることは言うまでもない。
また、本実施形態においては、トナーを供給するトナーカートリッジ7K、7C、7Mおよび7Yにワイヤレスセンサを配置するようにしたが、クリーニングカートリッジ内にワイヤレスセンサを設けるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザはクリーニングカートリッジ内の残留トナーを把握することができるため、クリーニングカートリッジを交換するタイミングを予測できる。そして残留トナーが充満してしまう前にクリーニングカートリッジを予め準備しておくことができるので、ユーザにとって好都合である。
3A,3B・・・櫛形電極、4A,4B・・・アンテナ、5A,5B・・・インピーダンスマッチング部、6A,6B・・・グランド、111・・・発信機、112・・・受信機、110K,110C,110M,110Y・・・ワイヤレスセンサ
Claims (4)
- 画像形成装置の装置本体に装着され、現像用トナーを装置本体に設けられた現像器に供給するためのトナーカートリッジであって、
トナーカートリッジ内部に設けられ、前記トナーカートリッジ内のトナーの温度、湿度およびトナー残量の少なくとも1種類以上からなるトナー状態を電波信号に変えて送信するワイヤレスのトナー状態測定手段と
を具備することを特徴とするトナーカートリッジ。 - 前記トナー状態測定手段は、電波信号が供給されると、それをエネルギー源として少なくとも前記トナー状態を反映した属性を持った電波信号を生成して出力することを特徴とする請求項1に記載のトナーカートリッジ。
- 前記トナー状態測定手段は、電波を受信して機械振動を発生させる励振部と、
前記励振部が発生した機械振動が伝達されて弾性表面波を発生するとともに、前記弾性表面波の属性がトナー状態によって変化する振動媒体部と、
前記弾性表面波を電気信号に変換して電波信号として送信する送信部と
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載のトナーカートリッジ。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のトナーカートリッジから供給されたトナーを用いて感光体に形成された静電潜像を現像する画像形成装置であって、
前記トナー状態測定手段から出力される電波信号を受信し、この受信した電波信号に基づいてトナーカートリッジのトナー状態を算出する受信手段と、
前記受信手段で算出された結果を表示する表示手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。
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