JP2006258041A - ガスタービン燃焼器およびその着火方法 - Google Patents

ガスタービン燃焼器およびその着火方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低NOx 化燃焼と高い燃焼効率とを維持しながら、簡単な構成によって着火性能の向上を図ることができるガスタービン燃焼器およびその着火方法を提供する。
【解決手段】パイロット燃料噴射弁4とメイン燃料噴射弁7A,7Bとを有する燃料ノズル2A,2Bを備えたガスタービン燃焼器1において、イグナイタ8の直近に配置される燃料ノズル2Aが、少なくともイグナイタ8による着火時にメイン燃料噴射弁7Aの空気流路24内の所定位置から燃料Fを噴射してイグナイタ8付近に可燃混合気帯S3を形成する局所燃料噴射孔19aを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、主として、着火を含む少なくとも低出力領域で燃料を噴射させる拡散燃焼用のパイロット燃料噴射弁の外周に、低NOx化を目的とした中・高出力領域でのみ燃料を噴射させて予混合燃焼用のメイン燃料噴射弁が同軸状の配置で設けられて、航空用および発電のような産業用の用途に用いられるガスタービン燃焼器およびそのガスタービン燃焼器を効果的に着火させる方法に関するものである。
従来、航空用や発電などの産業用のガスタービン燃焼器として、拡散燃焼方式の燃焼器が広く採用されている。この燃焼器では、燃料ノズルと燃焼器ライナ冷却空気孔から空気が流入するだけではなく、燃料ノズルの下流に配置される希釈空気孔からも空気が流入する。この燃焼器は、拡散燃料ノズルから噴射された燃料と燃焼器に流入する上述の空気のうちの一部とが拡散・混合しながら燃焼するようにしたものである。燃料ノズルから流入しなかった残りの空気は、燃焼器の下流に配置される希釈空気孔から燃焼器内に流入して燃焼用および高温ガスの希釈用として使用され、燃焼器出口においてエンジンサイクルで要求されるガス温度まで低下させるように作用する。この燃焼器では、燃料ノズルによって燃料と空気とを混合して生成される混合気が不均一であって、その混合気濃度が空間的に異なり、局所的に形成される燃料濃度の濃い可燃混合気がイグナイタ先端に到達するように燃料噴射弁の噴霧角度やイグナイタの位置が設定されて、容易に着火するように図られており、特に着火性能の点で優れている。また、低出力時にも吹き消えが起こり難く、保炎性能の点でも優れているという利点がある。
ところが、前記拡散燃焼方式による燃焼器の場合には、混合気濃度が空間的に不均一であることから、高い火炎温度の領域が存在し、特に高出力時においてNOx ( 窒素酸化物) が多量に生成される。このように多量のNOx を排出するのは、大気汚染などの環境保全の観点から好ましくなく、ガスタービンエンジンには、排ガス組成に関しての近年の厳しい環境基準に対し適合させていく必要が出てきている。
NOX の削減を図るためには、火炎温度の低下を実現する必要がある。そのためには、燃料と空気をより均一に混合させることと、目標とする低NOx レベルに対応して燃料を希薄に混合した燃料希薄混合気を生成して燃焼させることが必要となる。このような低NOx 化を実現できるガスタービンの燃焼方式として、希薄予混合燃焼方式がある。この希薄予混合燃焼方式は、予め燃料と空気とをより均一、かつ燃料希薄な状態に混合させてから低NOx 燃焼させるようにしたものである。
前記希薄予混合燃焼方式では、NOx 排出量の最も多い最高出力時において、燃料ノズルにおいて形成される混合気の当量比を希薄となるように燃焼器空気量配分の設計を実施すれば、低NOx化が可能となる。しかし、低NOx化を実現するためには、最高出力時において、前記混合気の当量比を0.7程度よりも希薄に設定する必要があり、この場合、航空用ガスタービン燃焼器の典型的なアイドル条件では、当量比が0.2〜0.3程度の燃料が希薄過ぎる混合気となる。このような条件では、燃料ノズルおよび燃焼器へ流入する圧縮空気の温度が低いこともあり、燃焼効率の低下や吹き消えといった現象が生じてしまう。すなわち、前記希薄予混合燃焼方式の場合のように燃料ノズルにおいて大量の空気と燃料とを均一に混合することは、高出力時における低NOx 化を図る場合に有利となるが、低・中出力時での燃焼安定性が低下して吹き消えが発生したり燃焼効率が低下したりする課題がある。
そこで、近年では、上述した拡散燃焼方式および予混合燃焼方式のがそれぞれ有する問題を解消するための燃料噴射ノズルの一つとして、ハイブリッド燃料噴射ノズルと称されるものが提案されている。このハイブリッド燃料噴射ノズルは、拡散燃焼用のパイロット燃料噴射弁の外周に予混合燃焼用のメイン燃料噴射弁を同軸状の配置で合体させたものである。内側に配置されたパイロット燃料噴射弁は、燃料と比較的少量の空気とを混合した濃い可燃混合気を生成し、一方、外側に配置されたメイン燃料噴射弁は、燃料と比較的大量の空気とを混合した希薄な可燃混合気を生成する。このメイン燃料噴射弁は、中・高出力領域でのみ作動される。
前記ハイブリット燃料噴射ノズルを有する燃焼器では、低出力条件において、パイロット燃料噴射弁のみから燃料を噴射させて、この噴射させた燃料と混合する空気をパイロット燃料噴射弁を通過する空気のみに限定することで、燃料の比較的濃い混合気を局所的に生成して、低出力条件での火炎安定性および燃料効率の向上を図っている。一方、高出力条件においては、パイロットおよびメインの両燃料噴射弁から燃料を噴射させることにより、混合気を希薄にして、燃焼の安定化と低NOx 化を図っている。中間出力条件では、燃料噴射ノズルを燃焼効率や吹き消え範囲を考慮した適切な当量比範囲で燃焼させるように、エンジン出力条件(燃焼器入口温度と圧力)に応じて、燃料を噴射するメイン燃料噴射弁の数をステージングにより変更している。これにより、前記ハイブリッド燃料噴射ノズルを用いれば、広いエンジン作動範囲にわたって火炎の安定性が保たれ、かつ高出力条件での低NOx 化が可能となる。
但し、前記ハイブリッド燃料噴射弁では始動着火時や再着火時などの低出力条件においては、外側のメイン燃料噴射弁から燃料が噴射されないので、メイン燃料噴射弁を通過した空気により燃焼室の内周壁付近に空気層が形成される。この空気層はパイロット燃料噴射弁によって生成された可燃混合気がイグナイタ付近に到達するのを妨げる。一方、パイロット燃料噴射弁から噴射された燃料粒のうちの比較的サイズの大きな燃料粒は、慣性力が大きいため、前記空気層を貫通してイグナイタ先端付近まで到達する可能性もある。しかし、それらがメイン空気層と混合して可燃レベルまでの濃さに到達するためには、パイロット燃料噴射弁から大量の燃料を噴射する必要があり、好ましくない。また、燃焼により発生する排気ガス特性を良好にするためには、パイロット燃料噴射弁からの混合気中に含まれる燃料粒を原則的に小さくする必要があるため、前記空気層を貫通するようなサイズの大きな燃料粒の存在は好ましくない。
そのため、燃料ノズルを着火させるのに、イグナイタのスパークエネルギーを、燃焼室内の前記空気層を通過させて、パイロット燃料噴射弁から供給される可燃混合気まで到達させることが必要となる。このような着火の課題の解消を図った燃焼器として、イグナイタを燃焼室内の径方向に沿って進退自在に設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記燃焼器では、低出力条件時にイグナイタを燃焼室内に対し径方向内方に向け進出させて、イグナイタの先端をパイロット燃料噴射弁から供給される可燃混合気に近接させることにより、着火性能の向上を図るとともに、着火後にイグナイ夕を燃焼室の径方向外方に向け後退させることにより、イグナイタの先端を火炎から離間させて、火炎に曝されることに起因するイグナイ夕先端の破損や流れ場の乱れの発生などを防止するようにしている。
特開2000−18051号公報
しかしながら、上述の可動式のイグナイタを備えた燃焼器では、エンジンで最も高温高圧となる厳しい条件の箇所にイグナイタの先端を進退させるので、そのような箇所にイグナイタの進退移動機構を装着することは信頼性に欠ける。また、この燃焼器では、イグナイタの進退移動機構が複雑になるのに伴って、コスト高および重量増を招くから、特に重量に制約のある航空用のガスタービンには好ましくない。
本発明は、前記従来の課題に鑑みてなされたもので、低NOX 化燃焼と高い燃焼効率を維持しながら、簡単な構成によって始動着火時または再着火時の着火性能の向上を図ることができるガスタービン燃焼器およびそのガスタービン燃焼器における着化方法を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明の第1構成に係るガスタービン燃焼器は、着火も含む少なくとも低出力領域で作動する拡散燃焼用のパイロット燃料噴射弁とその外周に同軸状に配置されて中・高出力領域で作動する予混合燃焼用のメイン燃料噴射弁とを有する燃料ノズルを備え、前記燃料ノズルが、少なくとも前記イグナイタによる着火時に前記メイン燃料噴射弁の空気流路内の所定位置から燃料を噴射して前記イグナイタ付近に可燃混合気帯を形成する局所燃料噴射孔を備えている。
この第1構成のガスタービン燃焼器によれば、イグナイタによる始動着火時または吹き消え後の再着火時に、燃焼室内に形成されたパイロット燃料噴射弁によるパイロット可燃混合気領域の外周が、メイン燃料噴射弁から導入された空気によるメイン空気層で覆われているが、局所燃料噴射孔から噴射された燃料により、イグナイタの先端に向けて延びる可燃混合気帯がメイン空気層内に局所的に形成される。したがって、この可燃混合気帯がイグナイタのスパークエネルギにより確実に着火されて火種を形成することができ、さらに、その火種が可燃混合気帯を伝わってパイロット可燃混合気領域を確実に着火することができる。
このように、前記ガスタービン燃焼器は、着火時に、燃焼ノズルの局所燃焼噴射孔から少量の燃料を噴射することでイグナイタの付近に可燃混合気帯を形成するので、燃焼器全体として少量の燃料で着火性能を向上させることができる。したがって、ハイブリッド燃料ノズルが本来有している特性、つまりパイロット燃料噴射弁から常時供給される拡散燃焼用の混合気による安定燃焼性およびメイン燃料噴射弁から供給される予混合燃焼用の燃料希薄な混合気による低NOx 燃焼特性を保持した上で、ハイブリッド燃料ノズルが有している課題である着火性能向上を、メイン燃料噴射弁に局所燃料噴射孔を設けるだけの簡単な構成により、実現することができる。
前記第1構成において、内部に環状の燃焼室を形成する燃焼筒と、前記燃焼室内にその周方向に並んで複数配置された前記燃料ノズルとを備えた燃焼器の場合、少なくとも前記イグナイタ直近に配置される前記燃料ノズルに前記局所燃料噴射孔を設けるのが好ましい。この構成によれば、イグナイタの直近に位置する燃料ノズルが生成する可燃混合気帯を通じてパイロット可燃混合気領域が着火されると、そのパイロット可燃混合気領域の火炎が隣接する各燃料ノズルのパイロット可燃混合気領域に次々に伝播していくので、全ての燃料ノズルを確実に着火することができる。
前記局所燃料噴射弁は、前記メイン燃料噴射弁の空気流路における常用の燃料噴射孔の開口位置よりも空気流の下流側の位置に開口していることが好ましい。この構成によれば、常用の燃料噴射孔よりも空気流の下流側の局所燃料噴射孔から空気流路に導入された燃料は、混合距離が短いので、空気と希薄に混合される前の状態で燃焼室内に流入したのち、空気流に乗りながらイグナイタの先端に向かって局所的に延びる可燃混合気帯をメイン空気層内に形成するので、少量の燃料流量であっても、可燃混合気帯を確実に形成することができる。しかも、局所燃料噴射孔から噴射された燃料は、常用の燃料噴射孔から噴射された燃料に対し空気流路内に滞留する時間が短いので、高出力時における逆火や自己着火が発生しにくい。
また、着火完了後の局所燃料噴射孔からの燃料は、定置ガスタービンエンジンなどにおいて燃料パージ用の高圧空気または高圧窒素ガスが使用可能である場合に、これらを使用して十分なパージを行うことにより局所燃料噴射孔の閉塞を防ぐ。また、航空用ガスタービンエンジンなどにおいてパージ空気が使用不可である場合においても、エンジン作動中に局所燃料噴射孔から常に燃料を噴射させておけば、局所燃料噴射孔の閉塞を防ぐことができる。
前記局所燃料噴射孔を備えるのに代えて、前記燃料ノズルにおけるパイロット燃料噴射弁のダクトの下流端に、下流に向かって突出し、かつ燃料を前記イグナイタへ向けて導出する切欠部を有する突起を設けることもできる。この構成によれば、突起の切欠部に到達した燃料は、切欠部を通って径方向外方へ流れ、メイン燃料噴射弁のダクトから燃焼室内に流入した空気と接した時点で、この空気の一部と混合されて可燃混合気が生成され、この可燃混合気が空気流に乗りながらイグナイタの先端に向かって局所的に延びる可燃混合気帯を形成する。したがって、燃焼室内には、着火を含む低出力領域で作動するパイロット燃料噴射弁から噴射される燃料により、イグナイタの先端に向かう可燃混合気帯を確実に形成することができる。
前記切欠部を有する突起を設けた構成において、前記パイロット燃料噴射弁のダクトの下流端に、前記切欠部に連なり、燃料を前記イグナイタへ導出するガイド溝を設けることが好ましい。この構成によれば、突起の先端部に到達した燃料が空気流に押されて燃焼室内の外方に流れ続ける際に、ガイド溝でガイドされることによって分散するのが防止されるので、パイロット燃料噴射弁からの少ない燃料流量でありながらも、所定の濃さの可燃混合気帯を形成できる利点がある。
本発明の第2構成に係るガスタービン燃焼器は、内部に環状の燃焼室を形成する燃焼筒と、前記燃焼室内にその周方向に並んで複数配置された燃料ノズルと、イグナイタとを備え、前記燃料ノズルが、着火も含む少なくとも低出力領域で作動する拡散燃焼用のパイロット燃料噴射弁とその外周に同軸状に配置されて中・高出力領域で作動する予混合燃焼用のメイン燃料噴射弁とを有し、前記イグナイタの直近以外の位置に配置される前記燃料ノズルが、少なくとも前記イグナイタによる着火時に前記メイン燃料噴射弁の空気流路内の所定位置から燃料を噴射して、イグナイタ寄りに隣接する他の燃料ノズルに向かって延びる可燃混合気帯を形成する局所燃料噴射孔を備えている。この構成によれば、イグナイタの直近に位置する燃料ノズルが着火されると、この火炎が、隣接する燃料ノズルから延びる可燃混合気帯に次々に着火されていくので、火炎伝播特性が格段に向上する。
前記第2構成における前記局所燃料噴射孔を備えるのに代えて、前記イグナイタの直近以外の位置に配置される前記燃料ノズルにおけるパイロット燃料噴射弁のダクトの下流端に、下流に向かって突出し、かつ燃料を前記他の燃料ノズルへ向けて導出する切欠部を有する突起を設けることもできる。この構成によれば、イグナイタの直近以外の位置に配置される燃料ノズルにおいて、着火を含む低出力領域で作動するパイロット燃料噴射弁から噴射される燃料により、燃焼室内にイグナイタの先端に向かう可燃混合気帯を確実に形成することができる。
前記切欠部を有する突起を設けた構成において、前記パイロット燃料噴射弁のダクトの下流端に、前記切欠部に連なり、燃料を隣接する他の燃料ノズルへ導出するガイド溝を設けることが好ましい。この構成によれば、イグナイタの直近以外の位置に配置される燃料ノズルにおいて、突起の先端部に到達した燃料が、空気流に押されて燃焼室内の外方に流れ続ける際に、ガイド溝でガイドされることによって分散するのが防止されるので、パイロット燃料噴射弁からの少ない燃料流量でありながらも、所定の濃さの可燃混合気帯を形成できる利点がある。
本発明の第3構成に係るガスタービン燃焼器は、内部に環状の燃焼室を形成する燃焼筒と、前記燃焼室内にその周方向に並んで複数配置された燃料ノズルと、イグナイタとを備え、少なくとも前記イグナイタ直近に位置する前記燃料ノズルが、常用の燃料噴射部と、その燃料噴射部の外周に配置されたサブ空気通路と、少なくとも前記イグナイタによる着火時に前記サブ空気通路内に燃料を噴射して前記イグナイタ付近に可燃混合気を形成する局所燃料噴射孔とを備えている。
この構成によれば、エンジン出力の増減に対応して燃料噴射のステージング制御を行わないガスタービン燃焼器において、イグナイタによる始動着火時または吹き消え後の再着火時に、イグナイタ直近に位置する燃料ノズルの局所燃料噴射孔からサブ空気通路内に噴射される燃料によって局所的に燃料濃度の濃い可燃混合気帯を形成することができ、イグナイタのスパークエネルギがその可燃混合気帯を伝って可燃混合気領域に到達したときに、可燃混合気領域が着火され、この火炎が隣接する他の燃料ノズルの可燃混合気領域に次々に伝播していくので、全ての燃料ノズルの着火が確実に行われる。
本発明の第4構成に係るガスタービン燃焼器における着火方法は、着火も含む少なくとも低出力領域で作動する拡散燃焼用のパイロット燃料噴射弁とその外周に同軸状に配置されて中・高出力領域で作動する予混合燃焼用のメイン燃料噴射弁とを有する燃料ノズルを備えたガスタービン燃焼器において、前記燃料ノズルに、前記メイン燃料噴射弁の空気通路内の所定位置に開口する局所燃料噴射孔を設け、少なくとも前記イグナイタによる着火時に、前記局所燃料噴射孔から燃料を噴射して前記イグナイタ付近に可燃混合気帯を形成するようにしている。この構成によれば、局所燃料噴射孔からメイン燃料噴射弁の空気流路における所定位置に向け局所的に燃料が噴射されて、この燃料により、イグナイタの先端に向けて延びる可燃混合気帯がメイン空気層内に局所的に形成されるから、この可燃混合気帯がイグナイタのスパークエネルギにより確実に着火されて火種を形成することができ、さらに、その火種が可燃混合気帯を伝わってパイロット可燃混合気領域を確実に着火することができる。
本発明の第5構成に係るガスタービン燃焼器における着火方法は、内部に環状の燃焼室を形成する燃焼筒と、前記燃焼室内にその周方向に並んで複数配置された燃料ノズルと、イグナイタとを備え、前記燃料ノズルが、着火も含む少なくとも低出力領域で作動する拡散燃焼用のパイロット燃料噴射弁とその外周に同軸状に配置されて中・高出力領域で作動する予混合燃焼用のメイン燃料噴射弁とを有しているガスタービン燃焼器において、前記イグナイタの直近以外の位置に配置される前記燃料ノズルに、前記メイン燃料噴射弁の空気流路内の所定位置から燃料を噴射する局所燃料噴射孔を設け、少なくとも前記イグナイタによる着火時に、前記局所燃料噴射孔から燃料を噴射して、イグナイタ寄りに隣接する他の燃料ノズルに向かって延びる可燃混合気帯を形成するようにしている。この構成によれば、イグナイタの直近に位置する燃料ノズルが着火されると、この火炎が、隣接する燃料ノズルから延びる可燃混合気帯に次々に着火されていくので、火炎伝播特性が格段に向上する。
本発明の第6構成に係るガスタービン燃焼器における着火方法は、内部に環状の燃焼室を形成する燃焼筒と、前記燃焼室内にその周方向に並んで複数配置された燃料ノズルと、イグナイタとを備えたガスタービン燃焼器において、少なくとも前記イグナイタ直近に位置する前記燃料ノズルに、常用の燃料噴射部の外周に配置されたサブ空気通路内に燃料を噴射する局所燃料噴射孔を設け、少なくとも前記イグナイタによる着火時に、前記局所燃料噴射孔から燃料を噴射して前記イグナイタ付近に向かって延びる可燃混合気帯を形成するようにした。この構成によれば、エンジン出力の増減に対応して燃料噴射のステージング制御を行わないガスタービン燃焼器において、イグナイタによる始動着火時または吹き消え後の再着火時に、イグナイタ直近に位置する燃料ノズルの局所燃料噴射孔からサブ空気通路内に噴射される燃料によって局所的に燃料濃度の濃い可燃混合気帯を形成することができ、イグナイタのスパークエネルギがその可燃混合気帯を伝って可燃混合気領域に到達したときに、可燃混合気領域が着火され、この火炎が隣接する他の燃料ノズルの可燃混合気領域に次々に伝播していくので、全ての燃料ノズルの着火が確実に行われる。
本発明によれば、始動着火時または再着火時に、イグナイタ付近に向かって、またはイグナイタ寄りに近接する他の燃焼ノズルに向かって可燃混合気帯を形成することにより、着火性能を向上させることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明の第1実施形態に係るガスタービン燃焼器1の頭部を示している。この燃焼器1は、ガスタービンの図示しない圧縮機から供給される圧縮空気に燃料を混合して生成した混合気を燃焼させ、その燃焼により発生する高温高圧の燃焼ガスをタービンに送ってタービンを駆動するもので、複数の燃料ノズル2A,2Bが環状に配置されたアニューラ型である。
前記ガスタービン燃焼器1は、内部に燃焼室3aを形成する環状の燃焼筒3を有し、その燃焼筒3の頂壁3bに、燃焼室3a内に燃料を供給する燃料供給装置としての前記燃料ノズル2A,2Bが、燃焼筒8と同心の単一の円C上に配置されている。燃焼筒3の外周壁3cには、着火を行うための2本のイグナイタ8が、燃焼筒3の周方向においてほぼ90°離間し、かつ共に燃焼筒3の径方向を向いた配置で設けられている。イグナイタ8の数は1本または3本以上でもよい。各イグナイタ8の先端の直近箇所には、前記燃料ノズル2A,2Bのうちの二つの着火用燃料ノズル2Aが配置されている。この着火用燃料ノズル2Aとこれ以外の通常型燃料ノズル2Bとの相違については後述する。なお、図1では、イグナイタ8の中心線の延長線が着火用燃料ノズル2Aの中心点を通るように配置された場合を例示しているが、他の部品との干渉などによりイグナイタ8をずらして配置してもよい。
前記燃料ノズル2A,2Bは、全出力領域で燃料を噴射して燃焼させる拡散燃焼用のパイロット燃料噴射弁4と、これの外周に同軸状に配置されて中・高出力領域でのみ燃料を噴射して希薄予混合燃焼させる予混合燃焼用のメイン燃料噴射弁7A,7Bとを有している。前記パイロット燃料噴射弁4は、燃料を燃焼室3a内に拡散しながら噴射するものであり、一方、メイン燃料噴射弁7A,7Bは、予め燃料と空気とを混合して希薄予混合気を作ったのち、その希薄予混合気を前記燃焼室3aに供給するものである。
図2は図1のII-II 線に沿った拡大断面を示しており、撚焼筒3に対する着火用燃料ノズル2Aにおけるパイロット燃料噴射弁4およびメイン燃料噴射弁7Aとイグナイタ8との位置関係を示している。同図において、着火用燃料ノズル2Aは、ノズル本体9と、このノズル本体9を図示しない燃焼器ハウジング(外筒)に支持するためのステム10とを備えている。
前記着火用燃料ノズル2Aの中心部にはパイロット燃料噴射弁4が配設されており、このパイロット燃料噴射弁4は、ステム10に形成されて外部から燃料Fを導入する燃料導入通路11と、ノズル本体9の軸心上に位置する棒状のセンター部材27に形成されて前記燃料導入通路11に連通する燃料供給通路12と、この燃料供給通路12の周囲に設けられて前記圧縮機で圧縮された空気Aがステム10の両側の空気導入通路22を通って導入される環状空気ダクト13とを有している。環状空気ダクト13における軸方向のほぼ中央部には、空気流に旋回を付与するスワーラ14が設けられている。スワーラ14よりも下流側であって環状空気ダクト13の下流端よりも上流側には、燃料供給通路12に連通して環状空気ダクト13に開口する燃料噴射孔12aが周方向に等間隔に複数配設されており、これら燃料噴射孔12aから環状空気ダクト13内に導入された燃料Fは、スワーラ14により旋回が与えられた空気Aと混合しながら燃焼室3a内に導入される。
前記パイロット燃料噴射弁4の外周部にはメイン燃料噴射弁7Aが配設されており、パイロット燃料噴射弁4とメイン燃料噴射弁7Aは環状の隔壁28により区画されている。このメイン燃料噴射弁7Aは、ステム10に形成されて外部から燃料Fを導入する燃料導入通路17と、隔壁28内に形成されてノズル本体9の軸心方向に延びて燃料導入通路17に連通する燃料供給通路18と、前記パイロット燃料噴射弁4の燃料導入通路11から分岐してノズル本体9内に延びる局所燃料供給通路19と、パイロット燃料噴射弁4の環状空気ダクト13と同軸状の配置で燃料供給通路18および局所燃料供給通路19の周囲に形成されて前記空気Aがステム10の両側の空気導入通路23を通って導入される環状空気ダクト20とを有している。
前記外側の環状空気ダクト20には、空気流に旋回を付与する1つあるいは内外複数のスワーラ21(図2では2重スワーラを例示)が設けられており、環状空気ダクト20におけるスワーラ21の下流側は、空気Aと燃料Fとを均一、かつ希薄に混合させる予混合通路24となっている。この予混合通路24におけるスワーラ21よりも空気流の下流側には、燃料供給通路18に連通して予混合通路24に開口する常用の燃料噴射孔18aが周方向に複数配設されている。この常用の燃料噴射孔18aは、低NOx 化を目的として、中〜高出力領域で燃料噴射するものである。さらに、前記常用の燃料噴射孔18aよりも下流側で、且つイグナイタ8寄りの箇所には、常用の燃料噴射孔18aとは連通せず、かつ局所燃料供給通路19に連通して予混合通路24に開口する局所燃料噴射孔19aが1個あるいは複数個が設けられている。
常用の燃料噴射孔18aからは、中出力以上の出力領域において予混合通路24に燃料Fが噴射され、環状空気ダクト20のスワーラ21を通過して旋回が付与された空気Aと、予め均一、かつ希薄に混合されて予混合気とされたのち、燃焼室3a内に導入される。一方、着火時においては、常用の燃料噴射孔18aから燃料Fが噴射されず、局所燃料噴射孔19aから予混合通路24に燃料Fが噴射される。すなわち、イグナイタ8直近に配置される燃料ノズル2Aでは、少なくともイグナイタ8による着火時に、局所燃料噴射孔19aからメイン燃料噴射弁7Aの空気流路である予混合通路24内の所定位置に燃料Fを噴射するようになっている。
前記局所燃料噴射孔19aから噴射された燃料Fは、環状空気ダクト20のスワーラ21を通過して旋回が付与された空気Aのうち、局所燃料噴射孔19aの近辺に存在する空気と混合して、局所的に可燃混合気を形成する。この実施形態では、前記可燃混合気をイグナイタ8の先端に到達させるために、燃料噴射孔19aの最適な軸方向位置および円周方向位置を、予混合通路24の空気の速度場に応じて設定しており、これについての詳細は後述する。なお、前記局所燃料供給通路19は、前記隔壁28内に設けているが、前記環状の予混合通路24の外周のシュラウド16内に局所燃料供給通路19を設けて、局所燃料噴射孔19aを、シュラウド16から予混合通路24内の所定位置に燃料Fを噴射する形状としてもよい。
他方、通常型燃料ノズル2Bは、図3に示すように、前記着火用燃料ノズル2Aとほぼ同様な構造であって、相違するのは、着火用燃料ノズル2Aから局所燃料供給通路19および局所燃料噴射孔19aのみを除外した構成のメイン燃料ノズル噴射弁7Bを有している点だけであり、パイロット燃料噴射ノズル4は着火用燃料ノズル2Aにおけるそれと同一である。
なお、上述したパイロット燃料噴射弁4およびメイン燃料噴射弁7A,7Bは一例を示したものであり、上述した構成に限るものではない。本発明においてパイロット燃料噴射弁とは、メイン燃料噴射弁に対して同軸内側に配置され、低出力領域のみ、または低出力領域を含む全エンジン出力領域において燃料を噴射して燃焼させ、低出力領域における燃焼効率の維持および火炎の安定性を維持する役割を担った燃料噴射弁の総称である。一方、本発明においてメイン燃料噴射弁とは、環状の隔壁28により区間されるパイロット燃料噴射弁4に対して同軸外周に配置され、中・高出力領域の条件で燃料を噴射して燃焼させ、低NOx 化を目的とした希薄燃焼の役割を担った燃料噴射弁の総称である。
図4は前記ガスタービン燃焼器1の燃料供給系統を示すブロック構成図である。燃料調整器26は、燃料Fを供給すべき燃料ノズル2A,2Bのパイロット燃料噴射ノズル4およびメイン燃料噴射ノズル7A,7Bを選択するための複数の電磁三方弁と、アクチュエータにより調整された弁開度に応じて設定流量の燃料Fを前記選択されたパイロット燃料噴射弁4およびメイン燃料噴射ノズル7A,7Bに対し供給する複数の燃料コントロール弁とを内蔵している。燃料コントローラ29は、ガスタービンエンジンの負荷に応じて、燃料調整器26の電磁三方弁を開閉制御する。
前記燃料供給系統における燃料Fの供給制御を具体的に説明すると、始動着火時や再着火時などの低出力領域では、各燃料ノズル2A,2Bの各々のパイロット燃料噴射弁4への燃料導入通路11にのみ燃料タンク25から設定流量の燃料Fが供給され、中・高出力領域では、パイロット燃料噴射弁4への燃料導入通路11に燃料Fを供給するのに加えて、メイン燃料噴射弁7A,7Bへの燃料導入通路17にも燃料タンク25から設定流量の燃料Fが供給されるようになっている。なお、図2の各空気導入通路22,23には、ガスタービンの負荷に拘わらず常に圧縮空気Aが導入されるが、パイロット燃料噴射弁4には比較的少量の空気Aが導入され、かつメイン燃料噴射弁7A,7Bには比較的大量の空気Aが導入される。
つぎに、前記構成としたガスタービン燃焼器1の動作についで説明する。ガスタービンの始動着火時は、図4の燃料コントローラ29が低出力領域に対応して燃料調整器26の所定の電磁三方弁を開閉制御することにより、各燃料ノズル2A,2Bにおけるパイロット燃料噴射弁4ヘの燃料導入通路11にのみ燃料Fが供給される。この燃料Fは、図3に示すように、燃料供給通路12を経て燃料噴射孔12aから環状空気ダクト13内へ噴射され、スワーラ14を通った旋回空気流により拡散されながら燃焼室3a内に導入されて、パイロット可燃混合気領域S1を形成する。このパイロット可燃混合気領域S1の外周は、メイン燃料噴射弁7Aの環状空気ダクト20から予混合通路24を通って燃焼室3a内に流入した空気Aによるメイン空気層S2で覆われる。
このとき、図2に示すイグナイタ8の先端近傍、つまり直近に配設されている着火用ハイブリッド燃料ノズル2Aでは、パイロット燃料噴射弁4の燃料導入通路11に導入された燃料Fの一部が局所燃料供給通路19を通って局所燃料噴射孔19aから噴射されて予混合通路24に導入される。この局所燃料噴射孔19aは、メイン燃料噴射弁7Aの常用の燃料噴射孔18aよりも空気流の下流側に設けられているから、予混合距離が短いので、局所燃料噴射孔19aから噴射された燃料Fは、予混合通路24内で、圧縮空気Aと希薄に混合される前の状態の可燃混合気を局所的に形成する。この可燃混合気は予混合通路24から燃焼室3a内に導入される。
図2のV方向から見た背面図である図5に明示するように、可燃混合気は、スワーラ21を通過した圧縮空気Aによる旋回空気流の流れに乗りながらイグナイタ8の付近に向かって、この例ではイグナイタ8の先端に向かって、局所的に延びる可燃混合気帯S3を形成する。ここで、前記局所燃料噴射孔19aは、着火用燃料ノズル2Aの中心からイグナイタ8の先端に向かう径方向Pに対し、図5に矢印Qで示す旋回空気流の旋回方向とは反対方向に偏位した箇所に形成されており、これにより、旋回空気流に流されながらイグナイタ8の先端に向かう可燃混合気帯S3を形成できるように設定されている。図2に示す可燃混合気帯S3が形成されていない領域にはメイン空気層S2が形成される。前記局所燃料噴射孔19aは、メイン燃料噴射弁7Aの予混合通路24の旋回空気流や逆火および自着火の発生防止なども考慮して、メイン燃料噴射弁7Aの周方向および軸方向における最適位置に設定される。
前記可燃混合気帯S3はイグナイタ8の点火によるスパークエネルギにより着火して燃焼し、これにより初期火種が形成される. この火種が可燃混合気帯S3を伝って、図2に示す内側のパイロット可燃混合気領域S1に到達したときに、パイロット可燃混合気領域S1が着火される。パイロット可燃混合気領域S1は、燃料Fと圧縮空気Aとが燃焼室3a内に流入したのちに混合して形成されているから、その混合が不均一であって、燃料Fの濃い部分と薄い部分とが混在しており、燃料Fの濃い部分が速やかに着火するので、着火が容易、かつ確実に行われる。これにより、着火用燃料ノズル2Aからの混合気に対する着火が完了する。
図3に示す通常型燃料ノズル2Bでは、低出力領域、特に始動着火時においてパイロット燃料噴射弁4のみに燃料Fが供給されるのに対し、図2に示す着火用燃料ノズル2Aでは、パイロット燃料噴射弁4に供給される燃料Fの一部を、燃料供給通路19に導いて局所燃料噴射孔19aから予混合通路24内の出口近傍箇所に導入させることにより、着火を妨げるメイン空気層S2中に局所的に可燃混合気帯S3を形成して、この可燃混合気帯S3を介してパイロット可燃混合気領域S1の混合気を確実に着火できるように図っている。なお、着火用の燃料供給通路19は、パイロット用の燃料供給通路11から分岐させずに、ステム10内に独立して設けてもよい。
図3に示す通常型燃料ノズル2Bでは、図2の局所燃料噴射孔19aを有する着火用燃料供給通路19を備えていないことから、図3の燃焼室3a内に、パイロット可燃混合気領域S1とこれの外周を覆うメイン空気層S2が形成され、、可燃混合気帯S3が形成されない。しかしながら、図6に示すように、上述の動作により先に着火した二つの着火用燃料ノズル2Aによる火炎が、隣接する通常型燃料ノズル2Bのパイロット燃料噴射弁4により形成されたパイロット可燃混合気領域S1 (図3)に次々に伝播して、全ての燃料ノズル2A,2Bの着火が完了する。なお、吹き消え後の再着火も上述した始動時の着火と同様のプロセスで行われる。
中・高出力領域では、図4の燃料コントローラ29が燃料調整気26の所要の電磁三方弁を開弁させる制御を行うことにより、前記パイロット燃料噴射弁4への燃料導入通路11に加えて、メイン燃料噴射弁7A,7Bにも燃料Fが供給される。この燃料Fは、図2および図3の燃料導入通路17から燃料供給通路18を経て、常用の燃料噴射孔18aから予混合通路24内に導入され、この予混合通路24内を通過するまでの間に、スワーラ21を通過して旋回を付与された圧縮空気Aと十分に混合されて、均一で、かつ希薄な混合気となって燃焼室3a内に導入され、希薄燃焼が行われて低NOx 化が図られる。
ここで、図2の着火用ハイブリッド燃料ノズル2Aは、全出力領域において局所燃料噴射孔19aから燃料Fを予混合通路24に導出するから、中・高出力領域では、均一に混合した希薄混合気にさらに燃料が局所的に導入されるので、NOx排出量が増加することになる。しかしながら、この種のアニュラー型燃焼器1に搭載する燃料ノズル2A,2Bの本数は、通常、合計12〜30個であって、そのうちのイグナイタの個数分(図1では2個)の燃料ノズル2Aのみを着火用とするだけであるから、燃焼器1全体として見た場合には、局所的に導入される燃料の量は極僅かであり、NOx 排出値の増加量も僅かとなる。この僅かなNOx の増加も許容されない場合の対策としては、中および高出力条件にて局所燃料噴射孔19aから噴射される燃料流量を考慮の上、メインの常用燃料噴射孔18aの円周上配置を不等間隔に調整することにより、より均一な混合気の形成が可能である。したがって、この実施形態における局所燃料噴射孔19aを有する着火性能向上機構を用いれば、ハイブリッド燃料ノズルの本来の特性である低NOx 特性を維持しつつ、従来において欠点であった着火特性を格段に向上させることができる。なお、中・高出力領域で、パイロット燃料噴射弁4および局所燃料噴射孔19aからの燃料Fの噴射を停止してもよい。
また、前記燃焼器1は、従来から使用されている図3の通常型燃料ノズル2Bを、図2に示す局所燃料噴射孔19aを備えた着火用燃料ノズル2Aに改良または取り替えるだけでよく、エンジンのメカニカルなインターフェースを変更する必要がなく、燃料システムやイグニションシステムも変更する必要がないので、開発期間を短縮でき、生産性が高く、製造コストも低く抑えたまま、着火性能を向上させることができる。
図7は本発明の第2実施形態に係るガスタービン燃焼器15の頭部における始動時の着火プロセスを示す概略正面図である。このガスタービン燃焼器15では、図2に示した局所燃料噴射孔19aを有する局所燃料供給通路19を備えた着火向上機構を、第1実施形態と同様にイグナイタ8直近の着火用燃料ノズル2Aに設けるのに加えて、他の全ての燃料ノズル2Cにも設けたものである。但し、着火用以外の燃料ノズル2Cでは、この局所燃料噴射孔19aから噴射された燃料Fが予混合通路24を流れる空気Aの一部と混合して形成される可燃混合気が、イグナイタ8に近い側に隣接する他の通常型燃料ノズル2Cまたは着火用燃料ノズル2Aに向かって延びながら可燃燃焼気帯S6を形成するように、局所燃料噴射孔19aの配設位置が設定されている。これにより、イグナイタ8による着火用燃料ノズル2Aへの着火が確実に行われると同時に、他の全ての通常型燃料ノズル2Cへの火炎伝搬が迅速、かつ確実に行われる。
図8は本発明の第3実施形態に係るガスタービン燃焼器の断面図、図9は図8のIX方向から見た背面図である。これらの図において、図2および図5と同一若しくは相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。図8に示す燃焼器30の燃料ノズル2Dは、図2の燃料供給通路19および局所燃料噴射孔19aを構えた着火用燃料ノズル2Aではなく、従来と同様のパイロット燃料噴射弁4とメイン燃料噴射弁7Bを有する図3の通常型燃料ノズル2Bを基本とし、そのパイロット燃料噴射弁4における環状空気ダクト13の下流端に、図8に示すように、下流に向かって、つまり燃焼室3a内に向かって突出するほぼ環状の突起31を設けるとともに、図9に示すように、突起31に、環状空気ダクト13を流動してきた燃料Fをイグナイタ8に向けて導出できる位置に切欠部32およびガイド片33を設けている。燃焼器30のその他の構成は第1実施形態と同様である。
つぎに、前記構成としたガスタービン燃焼器30の動作についで説明する。ガスタービンの始動着火時および低出力領域では、図4の燃料コントローラ29による燃料調整器26への制御により、各燃料ノズル2Dにおけるパイロット燃料噴射弁4への燃料導入通路11にのみ燃料Fが供給され、中・高出力領域では、燃料導入通路11とメイン燃料噴射弁7Bの燃料導入通路17の両方に燃料Fが供給される。図8のパイロット燃料噴射弁4の燃料供給通路12の先端近傍箇所には、噴霧角度の広い燃料噴射孔12aが周方向に複数配設されており、この燃料噴射孔12aから環状空気ダクト13内に導出された燃料Fの一部は、環状空気ダクト13を形成する隔壁28の内周面28aに付着するが、内周面28aに付着しなかった大部分の燃料Fは、スワーラ14を通過して旋回を付与された圧縮空気Aにより、拡散されながら燃焼窒3aに流入して、燃焼室3a内にパイロット可燃混合気領域S1を形成する。このパイロット可燃混合気領域S1の外周が、メイン燃料噴射弁7Bの環状空気ダクト20から予混合通路24を通って燃焼室31a内に流入した圧縮空気Aによるメイン空気層S2で覆われる。
一方、隔壁28の内周面28aに付着した燃料Fは、環状空気ダクト13内のパイロット用の圧縮空気Aによる気流に押されて前記内周壁28aに沿って下流側に流れていき、その下流端に達した燃料Fの大部分が、突起31から離れて圧縮空気Aと混合することにより、パイロット可燃混合気領域S1の一部を形成する。残りの燃料Fは、突起31の切欠部32に到達したときに、前記内周面28aから切欠部32を通過して径方向外方へ流れ、メイン燃料噴射弁7Bの予混合通路24から燃焼室3a内に流入するメインの圧縮空気Aと接した時点で、この圧縮空気Aの一部と混合されて可燃混合気が生成される。
前記可燃混合気は、メインの圧縮空気Aによる旋回空気流の流れに乗りながらイグナイタ8の先端に向かって局所的に延びる可燃混合気帯S4を形成する。切欠部32は、燃料ノズル2Dにおけるこれの中心からイグナイタ8の先端に向かう径方向Pに対し、図9に矢印で示す旋回空気流Qの旋回方向とは反対方向に偏位した箇所に配設されており、ガイド片33は切欠部32の前記反対方向の側部を覆う形となっている。これにより、イグナイタ8の先端に向かう可燃混合気帯S4を形成できるように設定されている。この可燃混合気帯S4が形成された後の着火プロセスは、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
この第3実施形態の燃焼器30においても、第1実施形態と同様に、始動着火時または再着火時に、図8のパイロット燃料噴射弁4に常時供給される燃料Fの一部により、イグナイタ8の先端に延びる可燃混合器帯S4を形成して、パイロット可燃混合気領域S1の混合気を確実に着火できるので、着火性能の向上を図ることができる。また、中・高出力領域では、メイン燃料噴射弁7Bから供給される希薄な混合気によって低NOx 化燃焼が行われる。
前記燃焼器30の燃料ノズル2Dは、既存の通常型燃料ノズル2B(図3)に対し、パイロット燃料噴射弁4の環状空気ダクト13の下流端に、切欠部32とガイド片33とを有する突起31を設ける改良を加えるだけでよく、しかも、この改良は少なくともイグナイタ8の先端に近接する二つの燃料ノズルに対し実施するだけでよいから、コスト増大を抑制できる利点がある。さらに、第1実施形態の燃焼器1では全出力領域においてメイン燃料噴射弁7Aの局所燃料噴射孔19(図2)から燃料Fが噴射されるのに比べて、この第3実施形態の燃焼器30では、中・高出力領域においてはメイン燃料噴射弁7Bの予混合通路24からのみ燃料Fが導出されるだけであるから、NOx 量を増大させない。
図10は本発明の第4実施形態に係るガスタービン燃焼器30を示す断面図、図11は図10のXI方向から見た背面図である。図10および図11において、図8および図9と同一若しくは相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。この燃焼器30では、第3実施形態の燃料ノズルに対し、図10のパイロット燃料噴射弁4における環状空気ダクト13の下流端に、図11に示すように、切欠部32に連なり、かつ燃料Fをイグナイタ8に向け導出する形状のガイド溝34を設けている。
したがって、この燃焼器30では、第3実施形態で説明したと同様の効果が得られるのに加えて、突起31の切欠部32に到達した燃料Fが、切欠部32を通過した後、ガイド溝34によって径方向に導かれることによって、周方向の分散が抑制されるので、第3実施形態の場合よりも濃い燃料Fによる可燃混合器帯S5を形成できる利点がある。
図12は本発明の第5実施形態に係るガスタービン燃焼器37を示すイグナイタ8付近の箇所の縦断面図であり、図13はそのガスタービン燃焼器37のイグナイタ8から離間した箇所の縦断面図である。この実施形態では、上述した第1ないし第4実施形態において例示したハイブリット燃料ノズル2A,2Bとは異なる燃料ノズル38A,38B、つまりエンジン出力の増減に対応して図4の燃料コントローラ29による燃料噴射のステージング制御を行わない燃料ノズル38A,38Bを備えたガスタービン燃焼器37を対象としたものである。換言すれば、前記燃料ノズル38A,38Bは、パイロット燃料噴射弁とメイン燃料噴射弁との区別を有しない常用の燃料噴射部を有したものである。
この実施形態の燃焼器37においても、第1実施形態と同様に、内部に環状の燃焼室3aを形成する燃焼筒3を有し、燃焼室3a内に、周方向に並んで複数の着火用燃料ノズル38Aおよび非着火用燃料ノズル38Bが等間隔に配設されている。図12の燃料ノズル38Aはイグナイタ8の直近に配置されて着火用として機能するものであり、図13の燃料ノズル38Bはイグナイタ8から離間した位置に配置された通常型のものである。
図12の着火用の燃料ノズル38Aは、ノズル本体39と、このノズル本体39を図示しない燃焼器ハウジンク(外筒)に支持するためのステム40とを備えている。ステム40には、外部から燃料Fを導入する燃料導入通路41および局所燃料導入通路42が設けられている。この燃焼器37には、ステム40の側方からノズル本体39の中心部を貫通して燃焼室3a内に開口するメイン通気通路48と、ノズル本体39の外周に設けられて圧縮空気Aの一部を燃焼室3a内に導入するサブ空気通路49とが設けられており、メイン通気通路48およびサブ空気通路49には、空気に旋回を付与するスワーラ50,51がそれぞれ配設されている。前記燃料導入通路41に供給された燃料Fは、ノズル本体39のメイン空気通路48の外周に形成された燃料供給通路43に導かれて、スワーラ44を通過する際に旋回が付与されたのち、常用の燃料噴射口47から燃焼室3aに噴射される。他方、ノズル本体39における燃料供給通路43の外周寄りでイグナイタ8に近い部分には局所燃料供給通路52が形成されている。
メイン空気通路48の外周に配置された燃料噴射口47から燃焼室3aに噴射される燃料Fは、薄い液膜状に噴射されて、各スワーラ50,51により旋回が与えられた空気Aと円周上で均一に混合しながら、燃焼室3a内に可燃混合気領域S7を形成する。ステム40の燃料供給通路42に供給された燃料Fは、局所燃料供給通路52に導かれて、その出口である局所燃料噴射孔52aからサブ空気通路49内に噴射される。このサブ空気通路49内に噴射された燃料Fは、スワーラ51により旋回を与えられた空気Aと混合して、前記可燃混合気領域S7内における局所燃料噴射孔52aからイグナイ8付近に至る領域、この例ではイグナイタ8の先端部に至る領域に、局所的に濃い可燃混合気帯S8を形成する。前記局所燃料噴射孔52aの配設位置は、これから噴射される燃料Fとスワーラ51からの空気Aとで形成される前記可燃混合気帯S8がイグナイタ先端部に到達する位置に設定されている。
図13に示す非着火用の燃料ノズル38Bは、前記着火用の燃料ノズル38Aとほぼ同様な構造であって、相違するのは、着火用の燃料ノズル38Aが有している局所燃料導入通路42および局所燃料供給通路52を備えていない構成のみである。
前記構成のガスタービン燃焼器37の動作について説明する。図12および図13において、ガスタービン燃焼器37の始動着火時は、両燃料ノズル38A,38Bの燃料導入通路41に燃料Fが供給されて、前記可燃混合気領域S7が形成されるとともに、図12の着火用燃料ノズル38Aの局所燃料導入通路42にも燃料Fが供給され、前記可燃混合気領域S7に加え、局所的に濃い可燃混合気帯S8が形成される。
前記の局所的に濃い可燃混合気帯S8は、イグナイタ8により着火されて容易に火種を形成し、その火種が可燃混合気帯S8を伝って、可燃混合気領域S7に到達したときに、可燃混合気領域S7が着火される。これにより、着火用の燃料ノズル38Aからの可燃混合気に対する着火が完了する。図13の非着火用の燃料ノズル38Bは、全作動領域において燃料導入通路41にみに燃料Fが供給されるのに対し、図12の着火用の燃料ノズル38Aでは、サブ空気通路49にも局所燃料噴射孔52aから燃料を追加して噴射させることにより、イグナイタ8付近に局所的に濃い可燃混合気帯S8を形成して、この可燃混合気帯S8を介して可燃混合気領域S7の混合気を着火するように図っている。着火用の燃料ノズル38Aの着火後は、これの火炎が隣接する非着火用の燃料ノズル38Bの可燃混合気領域S7の可燃混合気に次々に伝播して、全ての燃料ノズル38A,38Bの着火が完了する。なお、吹き消え後の再着火も上述した始動時の着火と同様のプロセスで行われる。
前記燃焼器37では、環状の燃焼室3a内に、通常、10〜30個の燃料ノズル38A,38Bが搭載され、そのうちのイグナイタ8の直近の1または2個の燃料ノズル38Aのみを着火用とするだけであるから、燃焼器37全体として見た場合には、局所燃料噴射孔52aから噴射される燃料は極僅かとなる。したがって、この種の既存の燃焼器に対し大きな変更をすることなく着火特性のみを向上させたい場合には、本発明の着火性能向上機構を用いれば、既存の燃料ノズルを再開発することなく、イグナイタ直近に配置される燃料ノズルのみに本発明の着火向上機構を付加することにより、従来の燃焼特性をほぼ維持しつつ、着火特性を向上させることができる。また、従来から使用されている非着火用の燃料ノズル38Bを、図12に示す着火用燃料噴射孔52aが設けられた着火用燃料供給通路52が設けられた着火用燃料ノズル38Aに改良または取り替えるだけでよいので、エンジンの燃料システムのインターフェースを変更する必要ななく、開発期間を短縮でき、生産性が高く、製造コストも低く抑えることができる。
前記各実施形態では、いずれも燃焼筒3の内部に形成された環状の燃焼室3a内にその周方向に複数の燃料ノズルを配置するアニューラ型の燃焼器を例示して説明したが、本発明は、アニューラ型の燃焼器に限らず、ガスタービンのほぼ径方向に突出して設けられる単筒型燃焼器にも適用することが可能であり、その場合においても、イグナイタ付近に可燃混合気帯を形成することにより、上述した効果と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るガスタービン燃焼器を示す概略正面図である。 図1のII−II線に沿った拡大縦断面図である。 図1のIII −III 線に沿った拡大縦断面図である。 同上のガスタービン燃焼器の燃料供給系統を示すブロック構成図である。 図2のV方向から見た背面図である。 同上のガスタージン燃焼器の始動時における着火プロセスを示す概略正面図である。 本発明の第2実施形態に係るガスタービン燃焼器の始動時における着火プロセスを示す概略正面図である。 本発明の第3実施形態に係るガスタービン燃焼器を示す縦断面図である。 図8のIX方向から見た背面図である。 本発明の第4実施形態に係るガスタービン燃焼器を示す縦断面図である。 図10のXI方向から見た背面図である。 本発明の第5実施形態に係るガスタービン燃焼器を示すイグナイタ付近の縦断面図である。 同上のガスタービン燃焼器のイグナイタから離間した箇所の縦断面図である。
符号の説明
1,30,,37 ガスタービン燃焼器
2A〜2D,38A,38B 燃料ノズル
3 燃焼筒
3a 燃焼室
4 パイロット燃料噴射弁
7A,7B メイン燃料噴射弁
8 イグナイタ
12a 燃料噴射孔
13 環状空気ダクト(パイロット燃料噴射弁のダクト)
18a 常用の燃料噴射孔
19a 局所燃料噴射弁
24 予混合通路(メイン燃料噴射弁の空気流路)
31 突起
32 切欠部
33 ガイド片
34 ガイド溝
47 常用の燃料噴射口(常用の燃料噴射部)
49 サブ空気通路
52a 局所燃料噴射孔
S3,S4,S6,S8 可燃混合気帯

Claims (12)

  1. 着火も含む少なくとも低出力領域で作動する拡散燃焼用のパイロット燃料噴射弁とその外周に同軸状に配置されて中・高出力領域で作動する予混合燃焼用のメイン燃料噴射弁とを有する燃料ノズルを備えたガスタービン燃焼器であって、
    前記燃料ノズルが、少なくとも前記イグナイタによる着火時に前記メイン燃料噴射弁の空気流路内の所定位置から燃料を噴射して前記イグナイタ付近に可燃混合気帯を形成する局所燃料噴射孔を備えているガスタービン燃焼器。
  2. 請求項1において、内部に環状の燃焼室を形成する燃焼筒と、前記燃焼室内にその周方向に並んで複数配置された前記燃料ノズルとを備え、
    少なくとも前記イグナイタ直近に配置される前記燃料ノズルが、前記局所燃料噴射孔を有しているガスタービン燃焼器。
  3. 請求項1または2において、前記局所燃料噴射弁が、前記メイン燃料噴射弁の空気流路における常用の燃料噴射孔の開口位置よりも空気流の下流側の位置に開口しているガスタービン燃焼器。
  4. 請求項1または2において、前記局所燃料噴射孔を備えるのに代えて、前記イグナイタの直近に配置される前記燃料ノズルにおけるパイロット燃料噴射弁のダクトの下流端に、下流に向かって突出し、かつ燃料を前記イグナイタへ向けて導出する切欠部を有する突起が設けられているガスタービン燃焼器。
  5. 請求項4において、前記パイロット燃料噴射弁のダクトの下流端に、前記切欠部に連なり、燃料を前記イグナイタへ導出するガイド溝が設けられているガスタービン燃焼器。
  6. 内部に環状の燃焼室を形成する燃焼筒と、前記燃焼室内にその周方向に並んで複数配置された燃料ノズルと、イグナイタとを備えたガスタービン燃焼器であって、
    前記燃料ノズルが、着火も含む少なくとも低出力領域で作動する拡散燃焼用のパイロット燃料噴射弁とその外周に同軸状に配置されて中・高出力領域で作動する予混合燃焼用のメイン燃料噴射弁とを有し、
    前記イグナイタの直近以外の位置に配置される前記燃料ノズルが、少なくとも前記イグナイタによる着火時に前記メイン燃料噴射弁の空気流路内の所定位置から燃料を噴射して、前記イグナイタ寄りに隣接する他の燃料ノズルに向かって延びる可燃混合気帯を形成する局所燃料噴射孔を備えているガスタビーン燃焼器。
  7. 請求項6において、前記局所燃料噴射孔を備えるのに代えて、前記イグナイタの直近以外の位置に配置される前記燃料ノズルにおけるパイロット燃料噴射弁のダクトの下流端に、下流に向かって突出し、かつ燃料を前記他の燃料ノズルへ向けて導出する切欠部を有する突起が設けられているガスタビーン燃焼器。
  8. 請求項7において、前記パイロット燃料噴射弁のダクトの下流端に、前記切欠部に連なり、燃料を前記他の燃料ノズルへへ導出するガイド溝が設けられているガスタービン燃焼器。
  9. 内部に環状の燃焼室を形成する燃焼筒と、前記燃焼室内にその周方向に並んで複数配置された燃料ノズルと、イグナイタとを備えたガスタービン燃焼器であって、
    少なくとも前記イグナイタ直近に位置する前記燃料ノズルが、常用の燃料噴射部と、その燃料噴射部の外周に配置されたサブ空気通路と、少なくとも前記イグナイタによる着火時に前記サブ空気通路内に燃料を噴射して前記イグナイタ付近に向かって延びる可燃混合気帯を形成する局所燃料噴射孔とを備えているガスタビーン燃焼器。
  10. 着火も含む少なくとも低出力領域で作動する拡散燃焼用のパイロット燃料噴射弁とその外周に同軸状に配置されて中・高出力領域で作動する予混合燃焼用のメイン燃料噴射弁とを有する燃料ノズルを備えたガスタービン燃焼器における着火方法であって、
    前記燃料ノズルに、前記メイン燃料噴射弁の空気通路内の所定位置に開口する局所燃料噴射孔を設け、
    少なくとも前記イグナイタによる着火時に、前記局所燃料噴射孔から燃料を噴射して前記イグナイタ付近に可燃混合気帯を形成するようにしたガスタービン燃焼器における着火方法。
  11. 内部に環状の燃焼室を形成する燃焼筒と、前記燃焼室内にその周方向に並んで複数配置された燃料ノズルと、イグナイタとを備え、前記燃料ノズルが、着火も含む少なくとも低出力領域で作動する拡散燃焼用のパイロット燃料噴射弁とその外周に同軸状に配置されて中・高出力領域で作動する予混合燃焼用のメイン燃料噴射弁とを有しているガスタービン燃焼器における着火方法であって、
    前記イグナイタの直近以外の位置に配置される前記燃料ノズルに、前記メイン燃料噴射弁の空気流路内の所定位置から燃料を噴射する局所燃料噴射孔を設け、
    少なくとも前記イグナイタによる着火時に、前記局所燃料噴射孔から燃料を噴射して、前記イグナイタ寄りに隣接する他の燃料ノズルに向かって延びる可燃混合気帯を形成するようにしたガスタビーン燃焼器における着火方法。
  12. 内部に環状の燃焼室を形成する燃焼筒と、前記燃焼室内にその周方向に並んで複数配置された燃料ノズルと、イグナイタとを備えたガスタービン燃焼器における着火方法であって、
    少なくとも前記イグナイタ直近に位置する前記燃料ノズルに、常用の燃料噴射部の外周に配置されたサブ空気通路内に燃料を噴射する局所燃料噴射孔を設け、
    少なくとも前記イグナイタによる着火時に、前記局所燃料噴射孔から燃料を噴射して前記イグナイタ付近に可燃混合気を形成するようにしたガスタービン燃焼器における着火方法。
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