JP2001004138A - ガスタービン用低ＮＯｘ燃焼器 - Google Patents
ガスタービン用低ＮＯｘ燃焼器Info
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- JP2001004138A JP2001004138A JP11175721A JP17572199A JP2001004138A JP 2001004138 A JP2001004138 A JP 2001004138A JP 11175721 A JP11175721 A JP 11175721A JP 17572199 A JP17572199 A JP 17572199A JP 2001004138 A JP2001004138 A JP 2001004138A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジンの低負荷運転時や性能劣化によって
も、逆火が発生しにくい、ガスタービン用低ＮＯｘ燃焼
器を提供する。 【解決手段】 中心部に配置されたパイロットバーナー
１２と、そのまわりに配置されたメインバーナー１４と
からなる。パイロットバーナーは、燃料を燃焼室１１内
で拡散燃焼させる拡散バーナーであり、メインバーナー
は、燃料を空気を予混合して燃焼室内で燃焼させる予混
合バーナーである。予混合バーナーは、燃料と空気を予
混合する予混合室１５と、予混合室と燃焼室とを仕切る
隔壁１６とを備え、隔壁に予混合燃料を燃焼室に噴射し
かつ逆火を防止する細穴１６ａが設けられている。
も、逆火が発生しにくい、ガスタービン用低ＮＯｘ燃焼
器を提供する。 【解決手段】 中心部に配置されたパイロットバーナー
１２と、そのまわりに配置されたメインバーナー１４と
からなる。パイロットバーナーは、燃料を燃焼室１１内
で拡散燃焼させる拡散バーナーであり、メインバーナー
は、燃料を空気を予混合して燃焼室内で燃焼させる予混
合バーナーである。予混合バーナーは、燃料と空気を予
混合する予混合室１５と、予混合室と燃焼室とを仕切る
隔壁１６とを備え、隔壁に予混合燃料を燃焼室に噴射し
かつ逆火を防止する細穴１６ａが設けられている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆火を防止しつつ
安定した燃焼でＮＯｘを低減しうるガスタービン用低Ｎ
Ｏｘ燃焼器に関する。
安定した燃焼でＮＯｘを低減しうるガスタービン用低Ｎ
Ｏｘ燃焼器に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、環境保護のために、ガスタービン
による燃焼排ガス中のＮＯｘ（窒素酸化物）を低減する
ことが義務付けられており、我国では、全国基準でも例
えば７０ｐｐｍ以下、大都市（例えば東京）では例えば
２５〜３０ｐｐｍ以下にする必要がある。
による燃焼排ガス中のＮＯｘ（窒素酸化物）を低減する
ことが義務付けられており、我国では、全国基準でも例
えば７０ｐｐｍ以下、大都市（例えば東京）では例えば
２５〜３０ｐｐｍ以下にする必要がある。
【０００３】従来のガスタービン用の低ＮＯｘ燃焼器に
は、予混合燃焼方式によって希薄燃焼を行なわせる複数
のメインバーナーと、拡散燃焼方式によって保炎を行う
パイロットバーナーとの組み合わせが主に用いられてい
た。
は、予混合燃焼方式によって希薄燃焼を行なわせる複数
のメインバーナーと、拡散燃焼方式によって保炎を行う
パイロットバーナーとの組み合わせが主に用いられてい
た。
【０００４】図１は、従来のガスタービン用低ＮＯｘ燃
焼器の全体構成図である。この図に示すように、従来の
低ＮＯｘ燃焼器は、中央部に配置されたパイロットバー
ナー８と、そのまわりに配置された複数（図には１つの
みを示す）のメインバーナー９とを備える。なお、この
図において、１はスクロール部、２は燃焼器ライナ、３
はケーシング、４は点火栓（イグナイタ）であり、空気
６がケーシング３とライナ２の間を流れてバーナー８、
９に達し、このバーナーとその他の部分を通ってライナ
２内に流入して火炎７を形成し、発生した燃焼ガスがス
クロール部１を通って図示しないガスタービンに導か
れ、これを駆動するようになっている。
焼器の全体構成図である。この図に示すように、従来の
低ＮＯｘ燃焼器は、中央部に配置されたパイロットバー
ナー８と、そのまわりに配置された複数（図には１つの
みを示す）のメインバーナー９とを備える。なお、この
図において、１はスクロール部、２は燃焼器ライナ、３
はケーシング、４は点火栓（イグナイタ）であり、空気
６がケーシング３とライナ２の間を流れてバーナー８、
９に達し、このバーナーとその他の部分を通ってライナ
２内に流入して火炎７を形成し、発生した燃焼ガスがス
クロール部１を通って図示しないガスタービンに導か
れ、これを駆動するようになっている。
【０００５】図１において、メインバーナー９は、互い
に同軸に配置された主噴射弁９ａと予蒸発予混合管９ｂ
とからなる。主噴射弁９ａには、ケーシング３を通して
外部から燃料Ｆが供給される。この燃料には、例えばガ
ス燃料、灯油、軽油、Ａ重油等を用いる。予蒸発予混合
管９ｂは、この図で下端部が開口した円筒形の筒であ
り、内部で燃料と空気が互いに混合しやすくなってい
る。すなわち、メインバーナー９は、主噴射弁９ａと予
蒸発予混合管９ｂで構成された予混合希薄バーナーであ
る。この構成により、主噴射弁９ａにより予蒸発予混合
管９ｂ内に燃料Ｆを噴射し、予蒸発予混合管９ｂ内で燃
料Ｆを十分な空気量と予混合して蒸発させ、これを希薄
燃焼させることができる。
に同軸に配置された主噴射弁９ａと予蒸発予混合管９ｂ
とからなる。主噴射弁９ａには、ケーシング３を通して
外部から燃料Ｆが供給される。この燃料には、例えばガ
ス燃料、灯油、軽油、Ａ重油等を用いる。予蒸発予混合
管９ｂは、この図で下端部が開口した円筒形の筒であ
り、内部で燃料と空気が互いに混合しやすくなってい
る。すなわち、メインバーナー９は、主噴射弁９ａと予
蒸発予混合管９ｂで構成された予混合希薄バーナーであ
る。この構成により、主噴射弁９ａにより予蒸発予混合
管９ｂ内に燃料Ｆを噴射し、予蒸発予混合管９ｂ内で燃
料Ｆを十分な空気量と予混合して蒸発させ、これを希薄
燃焼させることができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述した予混合燃焼方
式の燃焼器では、燃料を十分な空気量と予混合して蒸発
させ、これを希薄燃焼させるものであり、このためホッ
トスポットがなく、高温火炎の発生をなくし低ＮＯｘ化
を実現することができる。この燃焼器において、低ＮＯ
ｘを達成するためには、予混合燃焼を行わせる必要があ
るが、空気と燃料を混合する予混合部（予蒸発予混合管
９ｂ）と燃焼領域は予混合気の流路により直接つながっ
ている。このため、逆火のおそれがあるが、逆火を防ぐ
ために、予混合流路出口の流速を燃焼速度より速くなる
ように設定していた。
式の燃焼器では、燃料を十分な空気量と予混合して蒸発
させ、これを希薄燃焼させるものであり、このためホッ
トスポットがなく、高温火炎の発生をなくし低ＮＯｘ化
を実現することができる。この燃焼器において、低ＮＯ
ｘを達成するためには、予混合燃焼を行わせる必要があ
るが、空気と燃料を混合する予混合部（予蒸発予混合管
９ｂ）と燃焼領域は予混合気の流路により直接つながっ
ている。このため、逆火のおそれがあるが、逆火を防ぐ
ために、予混合流路出口の流速を燃焼速度より速くなる
ように設定していた。
【０００７】しかし、エンジンの性能劣化により、逆火
が発生することがあった。例えば、エンジンの劣化によ
り空気量が減少したり、ストール等により一時的に空気
量が減少する場合があり、予蒸発予混合管９ｂに流れる
燃焼器流入空気が減り、予混合部出口の流速が落ち、逆
火が発生するおそれがあった。
が発生することがあった。例えば、エンジンの劣化によ
り空気量が減少したり、ストール等により一時的に空気
量が減少する場合があり、予蒸発予混合管９ｂに流れる
燃焼器流入空気が減り、予混合部出口の流速が落ち、逆
火が発生するおそれがあった。
【０００８】本発明はかかる問題点に鑑み創案されたも
のである。すなわち、本発明の目的は、エンジンの性能
劣化によっても、逆火が発生しにくい、ガスタービン用
低ＮＯｘ燃焼器を提供することにある。
のである。すなわち、本発明の目的は、エンジンの性能
劣化によっても、逆火が発生しにくい、ガスタービン用
低ＮＯｘ燃焼器を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、中心部
に配置されたパイロットバーナー（１２）と、そのまわ
りに配置されたメインバーナー（１４）とからなり、パ
イロットバーナーは、燃料を燃焼室（１１）内で拡散燃
焼させる拡散バーナーであり、メインバーナーは、燃料
を空気を予混合して燃焼室内で燃焼させる予混合バーナ
ーであり、予混合バーナーは、燃料と空気を予混合する
予混合室（１５）と、予混合室と燃焼室とを仕切る隔壁
（１６）とを備え、該隔壁に予混合燃料を燃焼室に噴射
しかつ逆火を防止する細穴（１６ａ）が設けられてい
る、ことを特徴とするガスタービン用低ＮＯｘ燃焼器が
提供される。
に配置されたパイロットバーナー（１２）と、そのまわ
りに配置されたメインバーナー（１４）とからなり、パ
イロットバーナーは、燃料を燃焼室（１１）内で拡散燃
焼させる拡散バーナーであり、メインバーナーは、燃料
を空気を予混合して燃焼室内で燃焼させる予混合バーナ
ーであり、予混合バーナーは、燃料と空気を予混合する
予混合室（１５）と、予混合室と燃焼室とを仕切る隔壁
（１６）とを備え、該隔壁に予混合燃料を燃焼室に噴射
しかつ逆火を防止する細穴（１６ａ）が設けられてい
る、ことを特徴とするガスタービン用低ＮＯｘ燃焼器が
提供される。
【００１０】この構成により、パイロットバーナー（１
２）により拡散燃焼を行いメインバーナー（１４）の保
炎源を形成できる。また、メインバーナー（１４）は予
混合燃焼によりＮＯｘの発生を抑制することができる。
さらに、隔壁（１６）とこれに設けられた細穴（１６
ａ）により、逆火を防止することができる。
２）により拡散燃焼を行いメインバーナー（１４）の保
炎源を形成できる。また、メインバーナー（１４）は予
混合燃焼によりＮＯｘの発生を抑制することができる。
さらに、隔壁（１６）とこれに設けられた細穴（１６
ａ）により、逆火を防止することができる。
【００１１】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
細穴（１６ａ）は、フレームアレスタの機能を果たす大
きさであり、かつエフュージョン冷却の機能を有するよ
うに隔壁に対し斜めに設けられている。
細穴（１６ａ）は、フレームアレスタの機能を果たす大
きさであり、かつエフュージョン冷却の機能を有するよ
うに隔壁に対し斜めに設けられている。
【００１２】この構成によれば、予混合部と燃焼領域の
間に隔壁（１６）を設け、この隔壁の細穴（１６ａ）を
介して空気と燃料の混合気（予混合燃料）を噴射するこ
とにより、隔壁の細穴がフレームアレスタの役割を果た
し、逆火を防止することができる。さらに、この細穴を
斜め穴とすることで、エフュージョン冷却の効果を有
し、火炎に曝される隔壁を過熱から守る働きもする。ま
た、細穴から混合気を噴射することで、噴射された混合
気の貫通度が小さくなり、パイロットバーナー（１２）
による１次火炎との混合に際し、過度の乱れを生じない
ため、安定した燃焼が期待できる。
間に隔壁（１６）を設け、この隔壁の細穴（１６ａ）を
介して空気と燃料の混合気（予混合燃料）を噴射するこ
とにより、隔壁の細穴がフレームアレスタの役割を果た
し、逆火を防止することができる。さらに、この細穴を
斜め穴とすることで、エフュージョン冷却の効果を有
し、火炎に曝される隔壁を過熱から守る働きもする。ま
た、細穴から混合気を噴射することで、噴射された混合
気の貫通度が小さくなり、パイロットバーナー（１２）
による１次火炎との混合に際し、過度の乱れを生じない
ため、安定した燃焼が期待できる。
【００１３】また、前記予混合バーナー（１４）は、パ
イロットバーナーを同心に囲む１次予混合バーナー（１
４ａ）と、該１次予混合バーナーを同心に囲む２次予混
合バーナー（１４ｂ）と、からなる、ことをが好まし
い。
イロットバーナーを同心に囲む１次予混合バーナー（１
４ａ）と、該１次予混合バーナーを同心に囲む２次予混
合バーナー（１４ｂ）と、からなる、ことをが好まし
い。
【００１４】この構成により、パイロットバーナー，１
次予混合バーナー、２次予混合バーナーの３系統の燃料
系統を有し、エンジンの作動状況により使用する系統を
中心から順次増やしていくことにより、低ＮＯｘ燃焼を
維持しながら負荷に応答することができる。
次予混合バーナー、２次予混合バーナーの３系統の燃料
系統を有し、エンジンの作動状況により使用する系統を
中心から順次増やしていくことにより、低ＮＯｘ燃焼を
維持しながら負荷に応答することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。図１は本発明のガスタービン用の低ＮＯｘ燃焼器の
第１実施例の構成図である。この図において、（Ａ）は
縦断面図、（Ｂ）は（Ａ）のＡ-Ａ矢視図である。この
図に示す低ＮＯｘ燃焼器１０は、ガスタービンの回転軸
の回りに複数配列された２次円筒型であり、それぞれ中
心部に配置されたパイロットバーナー１２と、そのまわ
りに配置されたメインバーナー１４とからなる。
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。図１は本発明のガスタービン用の低ＮＯｘ燃焼器の
第１実施例の構成図である。この図において、（Ａ）は
縦断面図、（Ｂ）は（Ａ）のＡ-Ａ矢視図である。この
図に示す低ＮＯｘ燃焼器１０は、ガスタービンの回転軸
の回りに複数配列された２次円筒型であり、それぞれ中
心部に配置されたパイロットバーナー１２と、そのまわ
りに配置されたメインバーナー１４とからなる。
【００１６】パイロットバーナー１２は、パイロットノ
ズル１２ａ、燃料噴射管１２ｂ、スワーラ１２ｃを備
え、パイロットノズル１２ａの先端部の燃料噴射管１１
ｂに設けられた噴射穴から燃料を噴射し、スワーラ１２
により旋回を与えられた空気中に燃料が拡散しながら、
燃焼室１１内で旋回しながら燃焼する。このため、この
パイロットバーナー１２で火炎を安定して形成し、かつ
旋回火炎により燃焼の保炎を確実に行うことができる。
ズル１２ａ、燃料噴射管１２ｂ、スワーラ１２ｃを備
え、パイロットノズル１２ａの先端部の燃料噴射管１１
ｂに設けられた噴射穴から燃料を噴射し、スワーラ１２
により旋回を与えられた空気中に燃料が拡散しながら、
燃焼室１１内で旋回しながら燃焼する。このため、この
パイロットバーナー１２で火炎を安定して形成し、かつ
旋回火炎により燃焼の保炎を確実に行うことができる。
【００１７】図１において、メインバーナー１４は、燃
料を空気を予混合して燃焼室内で燃焼させる予混合バー
ナーである。この予混合バーナーは、燃料と空気を予混
合する予混合室１５と、予混合室１５と燃焼室１１とを
仕切る隔壁１６とを備える。また、隔壁１６には予混合
燃料を燃焼室１１に噴射しかつ逆火を防止する多数の細
穴１６ａが設けられている。隔壁１６は、この例では切
頭円錐形であり、その内側に燃焼室１１が形成される。
料を空気を予混合して燃焼室内で燃焼させる予混合バー
ナーである。この予混合バーナーは、燃料と空気を予混
合する予混合室１５と、予混合室１５と燃焼室１１とを
仕切る隔壁１６とを備える。また、隔壁１６には予混合
燃料を燃焼室１１に噴射しかつ逆火を防止する多数の細
穴１６ａが設けられている。隔壁１６は、この例では切
頭円錐形であり、その内側に燃焼室１１が形成される。
【００１８】隔壁１６の細穴１６ａは、フレームアレス
タの機能を果たす大きさであり、かつエフュージョン冷
却の機能を有するように隔壁に対し斜めに設けられてい
る。すなわち、火炎が穴を通過して逆火するには、その
穴を構成する壁による吸熱で消炎しない必要があり、穴
をある程度以下にすると逆火が生じなくなることが知ら
れている。本発明ではこの特性を利用し、逆火が起こり
得ない大きさの細穴１６ａに設定する。また、火炎によ
り、隔壁１６が過熱されないように、細穴１６ａを斜め
穴にし、隔壁１６の表面に予混合燃料の層を形成する。
また、メインバーナー１４の使用を停止している時で
も、隔壁１６の細穴１６ａを通して空気が流入するよう
に、スワーラ等の流路抵抗を設定する。
タの機能を果たす大きさであり、かつエフュージョン冷
却の機能を有するように隔壁に対し斜めに設けられてい
る。すなわち、火炎が穴を通過して逆火するには、その
穴を構成する壁による吸熱で消炎しない必要があり、穴
をある程度以下にすると逆火が生じなくなることが知ら
れている。本発明ではこの特性を利用し、逆火が起こり
得ない大きさの細穴１６ａに設定する。また、火炎によ
り、隔壁１６が過熱されないように、細穴１６ａを斜め
穴にし、隔壁１６の表面に予混合燃料の層を形成する。
また、メインバーナー１４の使用を停止している時で
も、隔壁１６の細穴１６ａを通して空気が流入するよう
に、スワーラ等の流路抵抗を設定する。
【００１９】なお、図１の例では、予混合バーナー１４
は、パイロットバーナー１２を同心に囲む１次予混合バ
ーナー１４ａと、１次予混合バーナーを同心に囲む２次
予混合バーナー１４ｂとからなる。この場合、上述した
隔壁１６及び細穴１６ａは、２次予混合バーナー１４ｂ
のみに設けられて、１次予混合バーナー１４ａの予混合
室は、出口部の断面積が小さくなっている。この構成に
より、１次予混合バーナー１４ａを常時使用することに
より、予混合室出口部の流速を高め、逆火を防ぐことが
できる。
は、パイロットバーナー１２を同心に囲む１次予混合バ
ーナー１４ａと、１次予混合バーナーを同心に囲む２次
予混合バーナー１４ｂとからなる。この場合、上述した
隔壁１６及び細穴１６ａは、２次予混合バーナー１４ｂ
のみに設けられて、１次予混合バーナー１４ａの予混合
室は、出口部の断面積が小さくなっている。この構成に
より、１次予混合バーナー１４ａを常時使用することに
より、予混合室出口部の流速を高め、逆火を防ぐことが
できる。
【００２０】図２は、本発明のガスタービン用の低ＮＯ
ｘ燃焼器の第２実施例の構成図である。この図におい
て、（Ａ）は縦断面図、（Ｂ）は（Ａ）のＡ-Ａ矢視図
である。この図に示す低ＮＯｘ燃焼器１０は、ガスター
ビンの回転軸の回りに複数配列された２次アニュラス型
である。隔壁１６は、この例では２枚の円錐面と１枚の
平面からなり、その内側に燃焼室１１が形成される。そ
の他の構成は第１実施例と同様である。
ｘ燃焼器の第２実施例の構成図である。この図におい
て、（Ａ）は縦断面図、（Ｂ）は（Ａ）のＡ-Ａ矢視図
である。この図に示す低ＮＯｘ燃焼器１０は、ガスター
ビンの回転軸の回りに複数配列された２次アニュラス型
である。隔壁１６は、この例では２枚の円錐面と１枚の
平面からなり、その内側に燃焼室１１が形成される。そ
の他の構成は第１実施例と同様である。
【００２１】上述した本発明のガスタービン用の低ＮＯ
ｘ燃焼器では、パイロットバーナー１２が拡散燃焼を行
い１次、２次予混合バーナー１４ａ，１４ｂの火炎の保
炎源となる。１次、２次予混合バーナー１４ａ，１４ｂ
は予混合燃焼を行い、ＮＯｘの発生を抑制する。２次予
混合バーナー１４ｂは隔壁１６に設けた多数の小穴（細
穴１６ａ）より燃焼室１１（ライナ）内部へ空気と燃料
の混合器を噴射する。この小穴を斜め穴とすることで、
仕切り板の冷却を行うとともにパイロット，１次火炎の
熱により、安定して燃焼する。また、小穴であるため、
火炎が仕切り板より上流に逆火することを防ぐ。
ｘ燃焼器では、パイロットバーナー１２が拡散燃焼を行
い１次、２次予混合バーナー１４ａ，１４ｂの火炎の保
炎源となる。１次、２次予混合バーナー１４ａ，１４ｂ
は予混合燃焼を行い、ＮＯｘの発生を抑制する。２次予
混合バーナー１４ｂは隔壁１６に設けた多数の小穴（細
穴１６ａ）より燃焼室１１（ライナ）内部へ空気と燃料
の混合器を噴射する。この小穴を斜め穴とすることで、
仕切り板の冷却を行うとともにパイロット，１次火炎の
熱により、安定して燃焼する。また、小穴であるため、
火炎が仕切り板より上流に逆火することを防ぐ。
【００２２】燃焼器バーナ部は、中心にパイロットバー
ナー１２、これと同心円上に１次予混合バーナー１４
ａ、更にその外周あるいは１次燃料予混合部を挟む形で
アニュラス状の２次予混合バーナー１４ｂを有する。パ
イロットバーナー１２は拡散燃焼を行い、着火および１
次、２次火炎の保炎を司る。１次、２次は予混合燃焼を
行い、ＮＯｘの生成を抑制する。部分負荷では、パイロ
ット、１次燃料のみを噴射し、燃料の少ない作動条件で
も安定かつ低ＮＯｘな燃焼を行う。さらに常用負荷範囲
では２次燃料を噴射し、同様に安定かつ低ＮＯｘな燃焼
を行う。
ナー１２、これと同心円上に１次予混合バーナー１４
ａ、更にその外周あるいは１次燃料予混合部を挟む形で
アニュラス状の２次予混合バーナー１４ｂを有する。パ
イロットバーナー１２は拡散燃焼を行い、着火および１
次、２次火炎の保炎を司る。１次、２次は予混合燃焼を
行い、ＮＯｘの生成を抑制する。部分負荷では、パイロ
ット、１次燃料のみを噴射し、燃料の少ない作動条件で
も安定かつ低ＮＯｘな燃焼を行う。さらに常用負荷範囲
では２次燃料を噴射し、同様に安定かつ低ＮＯｘな燃焼
を行う。
【００２３】予混合部と燃焼領域の間に隔壁１６を設
け、隔壁の小穴１６ａを介し空気・燃料の混合気を噴射
することにより、隔壁１６がフレームアレスタの役割を
果たし、逆火を防止することができる。さらに、この小
穴を斜め穴とすることで、エフュージョン冷却の効果を
有し、火炎に曝される仕切り板を過大な温度上昇から守
る働きもする。また、小穴から混合気を噴くことで、噴
射された混合気の貫通度が小さくなり、１次火炎との混
合に際し、過度の乱れを生じないため、安定した燃焼が
期待できる。以上により、エンジンの状況の変化に対し
逆火が発生しにくい（逆火に対するロバスト性の高
い）、低ＮＯｘ燃焼気を実現している。
け、隔壁の小穴１６ａを介し空気・燃料の混合気を噴射
することにより、隔壁１６がフレームアレスタの役割を
果たし、逆火を防止することができる。さらに、この小
穴を斜め穴とすることで、エフュージョン冷却の効果を
有し、火炎に曝される仕切り板を過大な温度上昇から守
る働きもする。また、小穴から混合気を噴くことで、噴
射された混合気の貫通度が小さくなり、１次火炎との混
合に際し、過度の乱れを生じないため、安定した燃焼が
期待できる。以上により、エンジンの状況の変化に対し
逆火が発生しにくい（逆火に対するロバスト性の高
い）、低ＮＯｘ燃焼気を実現している。
【００２４】本発明は以上に述べた実施形態に限られる
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変
更が可能である。
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変
更が可能である。
【００２５】
【発明の効果】上述したように、本発明のガスタービン
用低ＮＯｘ燃焼器は、エンジンの低負荷運転時や性能劣
化によっても、逆火が発生しにくい、等の優れた効果を
有する。
用低ＮＯｘ燃焼器は、エンジンの低負荷運転時や性能劣
化によっても、逆火が発生しにくい、等の優れた効果を
有する。
【図１】本発明のガスタービン用の低ＮＯｘ燃焼器の第
１実施例の構成図である。
１実施例の構成図である。
【図２】本発明のガスタービン用の低ＮＯｘ燃焼器の第
２実施例の構成図である。
２実施例の構成図である。
【図３】従来の低ＮＯｘ燃焼器の構成図である。
１ スクロール部 ２ 燃焼器ライナ ３ ケーシング ４ 点火栓（イグナイタ） ６ 空気 ７ 火炎 ８ パイロットバーナー ９ メインバーナー ９ａ 主噴射弁 ９ｂ 予蒸発予混合管 １０ 低ＮＯｘ燃焼器 １２ パイロットバーナー １４ メインバーナー １５ 予混合室 １６ 隔壁（仕切り板） １６ａ 細穴（小穴）
Claims (3)
- 【請求項１】 中心部に配置されたパイロットバーナー
（１２）と、そのまわりに配置されたメインバーナー
（１４）とからなり、 パイロットバーナーは、燃料を燃焼室（１１）内で拡散
燃焼させる拡散バーナーであり、メインバーナーは、燃
料を空気を予混合して燃焼室内で燃焼させる予混合バー
ナーであり、 予混合バーナーは、燃料と空気を予混合する予混合室
（１５）と、予混合室と燃焼室とを仕切る隔壁（１６）
とを備え、該隔壁に予混合燃料を燃焼室に噴射しかつ逆
火を防止する細穴（１６ａ）が設けられている、ことを
特徴とするガスタービン用低ＮＯｘ燃焼器。 - 【請求項２】 前記細穴（１６ａ）は、フレームアレス
タの機能を果たす大きさであり、かつエフュージョン冷
却の機能を有するように隔壁に対し斜めに設けられてい
る、ことを特徴とする請求項１に記載のガスタービン用
低ＮＯｘ燃焼器。 - 【請求項３】 前記予混合バーナー（１４）は、パイロ
ットバーナーを同心に囲む１次予混合バーナー（１４
ａ）と、該１次予混合バーナーを同心に囲む２次予混合
バーナー（１４ｂ）と、からなる、ことを特徴とする請
求項１に記載のガスタービン用低ＮＯｘ燃焼器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11175721A JP2001004138A (ja) | 1999-06-22 | 1999-06-22 | ガスタービン用低ＮＯｘ燃焼器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11175721A JP2001004138A (ja) | 1999-06-22 | 1999-06-22 | ガスタービン用低ＮＯｘ燃焼器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001004138A true JP2001004138A (ja) | 2001-01-12 |
Family
ID=16001087
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11175721A Pending JP2001004138A (ja) | 1999-06-22 | 1999-06-22 | ガスタービン用低ＮＯｘ燃焼器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001004138A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009008335A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Hitachi Ltd | ガスタービン燃焼器及びガスタービン燃焼器の燃料供給方法 |
| JP2009192214A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | General Electric Co <Ge> | ガスタービンエンジン用の燃料ノズル及びその製造方法 |
| WO2013035474A1 (ja) * | 2011-09-05 | 2013-03-14 | 川崎重工業株式会社 | ガスタービン燃焼器 |
| JP2017525931A (ja) * | 2014-08-08 | 2017-09-07 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトＳｉｅｍｅｎｓ Ａｋｔｉｅｎｇｅｓｅｌｌｓｃｈａｆｔ | タービンエンジン用の燃料噴射システム |
| KR102427483B1 (ko) * | 2021-12-27 | 2022-08-01 | 주식회사 라인즈 | 증기발생용 저녹스 수냉식 버너 |
-
1999
- 1999-06-22 JP JP11175721A patent/JP2001004138A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR102427483B1 (ko) * | 2021-12-27 | 2022-08-01 | 주식회사 라인즈 | 증기발생용 저녹스 수냉식 버너 |
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