JP2006256973A - 防腐処理剤及び防腐処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 死体を傷付けることなく、ペットやヒトの死体の病原微生物や常在微生物の増殖を2週間程度抑制でき、医療施設内での2次感染を防ぐと共に医療施設外への病原微生物の拡散を防ぎ、また、死体の組織の蛋白質変性を起こすことなく、脳細胞の完全な死滅以前の脳内や他の組織への細菌叢の侵入と増殖を抑制できる防腐処理剤及び防腐処理方法を提供する。
【解決手段】 防腐処理剤は、ジメチルスルホキシドと、エタノールと、アジ化ナトリウムと、ストレプトマイシン硫酸塩と、抗真菌剤を含有する;防腐処理方法は、死体の直腸内に、防腐処理剤を直接注入し、封止する工程を有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ペットやヒトの死体の防腐処理剤及び防腐処理方法に関するものである。
ヒトには、一般的に常在細菌叢として、腸内に嫌気性菌などが1,000億個/g程度、口腔内に嫌気性菌などが1,000億個/g程度、皮膚に表皮ブドウ球菌などが数千個/cm程度生存している。死後は、病原微生物やこれらの常在微生物が消化管内で増殖し、腸上皮細胞から血液を伝わって、脳や全身の他の組織に広がって、死体を腐敗させると考えられる。この病原微生物による周囲環境への2次汚染あるいは2次感染を防ぐことが、医療環境には求められている。
死について、日本では、「臓器の移植に関する法律」により、臓器移植が適切に行われる場合に限り脳死をヒトの死とする限定脳死説を採用しているが、一般的な死の概念は心臓死である。心臓死の3徴候とは、(1)心拍動の停止、(2)自発呼吸の停止、(3)対光反射の消失・瞳孔散大をいう。一般的には、この状態となって、医師が「死亡宣告」を行うと、ヒトは死体として取り扱われる。
しかしながら、上記3徴候が見られる時点では、脳の機能のうち(3)対光反射の消失・瞳孔散大しか確かめていないわけであるから、死体とはいえ、すべての脳細胞の機能が停止しているかどうかは分からない。確かに、呼吸と循環(心拍動)が停止すると、その他の臓器の機能は順次失われて行くのだが、呼吸と循環の停止後、約30分程度で血液が凝固しはじめるため、全脳機能の不可逆的な停止という現象は、それ以降に起こる。また、聴覚や皮膚のように細胞や組織によっては、数時間その機能を維持でき、可逆的である時間が長いことも知られている。
また、「死亡宣告」が行われた後でも、全脳機能が停止するまでの間は、運動神経が麻痺してアウトプットの機能は壊れていて外界からの刺激には反応しないけれども、感覚神経のようなインプットの機能はまだ維持されている可能性があるという説がある。
したがって、死体の全脳機能が完全に停止するまでの間、すなわち脳細胞がすべて死滅するまでの間に、消化管内で増殖した細菌叢が脳内に入り込むことは、脳活動の完全な停止を早めることになり、また、脳細胞の完全死滅以前における脳内や他の組織へ細菌叢の侵入・増殖による腐敗の開始は、脳機能の緩やかな自然停止と、人間としての尊厳を保った死体の取り扱いを希望する遺族の感情に反するものでもある。
また、日本では、「墓地埋葬法」により、死亡後24時間を経過しないと火葬または埋葬を行えないことになっており、さらに、宗教上・風習上の諸事情により、3〜5日程度火葬または埋葬されずに室内に保管される場合がある。このような場合、死体の腐敗を抑え、遺族や葬儀関係者等への病原微生物等の感染を防止するため、死体を収めた棺内にドライアイスを置き、死体をドライアイスで冷却するのが一般的である。
しかしながら、海外、特に中国などではドライアイスが使用できず、上記方法が使えないという問題があった。また、中国では、日本と異なる諸事情により、死体を火葬・埋葬まで2週間近く保管する場合もある。この場合、中国などでは、死体の臍から腹水やガスを抜いて、通常の防腐剤を注入する方法などが行われているが、死体に注射針や吸引器を刺すため、死体を傷付けることになり、日本では、遺族の感情を考慮するとあまり好まれない。
また、ドライアイスによる冷却だけでは、死体の腐敗の進行を遅くすることはできても、上記のような死体の全脳機能が完全に停止するまでの間、消化管内で増殖した細菌叢が脳内や他の組織に侵入して増殖するのを抑制できないという問題があった。また、ドライアイスによる冷却により、脳機能活動はさらに低下していくと考えられ、脳機能の緩やかな自然停止とは反することにもなる。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、死体を傷付けることなく、ペットやヒトの死体の病原微生物や常在微生物の増殖を2週間程度抑制でき、医療施設内での2次感染を防ぐと共に医療施設外への病原微生物の拡散を防ぎ、また、死体の組織の蛋白質変性を起こすことなく、脳細胞の完全な死滅以前の脳内や他の組織への細菌叢の侵入と増殖を抑制できる防腐処理剤及び防腐処理方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、ジメチルスルホキシドと、エタノールと、アジ化ナトリウムと、ストレプトマイシン硫酸塩と、抗真菌剤を含有することを特徴とする防腐処理剤である。
請求項2にかかる発明は、前記ジメチルスルホキシドの含有量が15〜60質量%、前記エタノールの含有量が20〜65質量%、前記アジ化ナトリウムの含有量が1〜10質量%、前記ストレプトマイシン硫酸塩の含有量が0.1〜5質量%、前記抗真菌剤の含有量が0.01〜5質量%である請求項1に記載の防腐処理剤である。
請求項3にかかる発明は、前記抗真菌剤が、アムホテリシン−B、フルシトン、グルセオフルビン、フルコナゾール、イトラコナゾールからなる群から選択される1種以上である請求項1または2に記載の防腐処理剤である。
請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の防腐処理剤を用いた防腐処理方法であって、死体の直腸内に、前記防腐処理剤を直接注入し、封止する工程を有することを特徴とする防腐処理方法である。
請求項5にかかる発明は、前記死体の全血液量に対する前記防腐処理剤の注入量が、5〜20容積%である請求項4に記載の防腐処理方法である。
本発明の防腐処理剤によれば、ジメチルスルホキシドがこの防腐処理剤を死体の血液中、細胞中に浸透させるため、当該防腐処理剤を全身に行き渡らせることができ、病原微生物や常在微生物の増殖、腐敗を2週間程度抑制することができ、また、脳細胞の完全な死滅以前の脳内や他の組織への細菌叢の侵入と増殖を抑制することができる。さらに、本発明の防腐処理剤は、死体の組織の蛋白質変性を起こさない性質のものであることから、組織細胞を破壊することがないため、有効成分を充分に組織に浸透させることができる。
また、本発明の防腐処理方法によれば、上記防腐処理剤を死体の直腸内に直接注入し、封止するため、死体を傷付けることなく、病原微生物や常在微生物の増殖、腐敗を2週間程度抑制することができ、医療施設内での2次感染を防ぐと共に医療施設外への病原微生物の拡散を防ぐことができる。
本発明の防腐処理剤は、ジメチルスルホキシドと、エタノールと、アジ化ナトリウムと、ストレプトマイシン硫酸塩と、抗真菌剤を含有するものである。
ジメチルスルホキシド(DMSO:(CHSO)は、水や有機化合物を溶解する優れた溶媒であると共に、組織への他の物質の吸収を促進する性質を有する。そのため、防腐処理剤中の他の有効成分を溶解すると共に、血流の止まった血液中、細胞中に、これら有効成分を浸透させることができる。
また、エタノール、アジ化ナトリウム(NaN)、ストレプトマイシン硫酸塩(C213912・3/2HSO)、抗真菌剤は、いずれも病原微生物の増殖を抑制するための有効成分である。病原微生物のなかでも、一般細菌には、エタノール、アジ化ナトリウム、およびストレプトマイシン硫酸塩が有効である。また、ウイルスには、エタノールが有効であるが、死滅した細胞内ではウイルスは増殖しないので、あまり考慮する必要はない。また、カビなどの真菌は、ストレプトマイシン硫酸塩には耐性があるため、エタノール、アジ化ナトリウム、および抗真菌剤を用いるのが有効である。
また、抗真菌剤としては、アムホテリシン−B(C4773NO17)、フルシトン、グルセオフルビン、フルコナゾール、イトラコナゾールからなる群から選択される1種以上であるのが好ましく、そのなかでも、真菌に対する有効性の観点から、アムホテリシン−Bが特に好ましい。
これらの含有量は、ジメチルスルホキシドが15〜60質量%、エタノールが20〜65質量%、アジ化ナトリウムが1〜10質量%、ストレプトマイシン硫酸塩が0.1〜5質量%、抗真菌剤が0.01〜5質量%であるのが好ましい。そのなかでも、ジメチルスルホキシドが30〜50質量%、エタノールが35〜60質量%、アジ化ナトリウムが3〜6質量%、ストレプトマイシン硫酸塩が0.1〜2質量%、抗真菌剤が0.01〜1質量%であるのが特に好ましい。
これらの成分は、死体の組織の蛋白質変性を起こさない性質のものであり、本発明の防腐処理剤には、蛋白質変性を起こす性質を有する蛋白質変性剤を含有しないのが好ましい。蛋白質変性剤とは、細菌叢の蛋白質を変性させて細菌叢を殺菌するために用いられるものであり、例えば、クレゾール石鹸やホルマリンなどが挙げられる。本発明の防腐処理剤は、死体の組織の蛋白質変性を起こさない性質のものであることから、組織細胞を破壊することがなく、防腐処理剤中の有効成分を充分に組織に浸透させることができる。
また、この防腐処理剤には、上記成分に加えて、水、香料、色素等を添加することができる。色素は、天然色素、合成色素のいずれであってもよいが、できる限り添加するのが好ましい。色素を添加して上記防腐処理剤を目立つ色にしておくことで、他の医薬品・医薬部外品と容易に区別することができ、医薬品・医薬部外品と取り違える等の過誤による医療ミスを防止することができる。
また、色素は赤色を用いるのが好ましい。赤色色素を添加することで、注入した上記防腐処理剤が全身に行き渡った際、死体の肌色を良好に見せることができる。
本発明の防腐処理剤は、ジメチルスルホキシドと、エタノールと、アジ化ナトリウムと、ストレプトマイシン硫酸塩と、抗真菌剤を含有することにより、ジメチルスルホキシドが血流の止まった血液中、細胞中に有効成分を浸透させ、全身に行き渡らせることができるため、病原微生物や常在微生物の増殖、腐敗を2週間程度抑制することができる。
また、上記防腐処理剤中の有効成分が、病原微生物や常在微生物の増殖を抑制することができるため、脳細胞の完全な死滅以前の脳内や他の組織への細菌叢の侵入と増殖を抑制することができる。
次に、上記防腐処理剤を用いた防腐処理方法を、以下に説明する。
本発明の防腐処理方法は、死体の直腸内に、上記防腐処理剤を直接注入し、封止する工程を有するものである。
対象となるのは、動物などのペットやヒトの死体である。なお、本明細書中、ヒトの死体とは医師による死亡宣告がなされた体をいう。
防腐処理剤の注入量は、死体の全血液量に対して5〜20容積%であるのが好ましく、10〜15容積%であるのが特に好ましい。例えば、体重60kgのヒトでは血液は5L程度であるため、注入量は250〜1000mLとなる。これを数回に分けて注入する。
まず、注射針なしの注射器を用いて、死体の直腸内に肛門から上記防腐処理剤を直接注入する。注入する時期は、死後、直ちに行ってもよいが、筋弛緩が開始してから排便後1時間以内に、できる限り迅速に行うのが好ましい。排便後1時間以内に行うことで、上記防腐処理剤を腸管内全体によく浸透させることができるからであり、また、死後3時間以上経過すると、腸管内で増殖した病原微生物が、血液中に侵入するおそれがあることから、これを防止するためである。
また、直腸内に注入するのは、消化管内、特に腸管内は細菌叢が多く、最も腐敗が進行しやすい組織であり、また、腸管内から他の組織へと腐敗が広がっていくことが多いことから、腐敗を初期の段階で抑えるためである。直腸内に直接上記防腐処理剤を注入することで、上記防腐処理剤中のジメチルスルホキシドが、有効成分を腸管内全体に浸透させることにより、腸管内全体に有効成分が行き渡り、腸管内での病原微生物の増殖を2週間程度抑制することができる。
注入後は、肛門に円柱状の陶器等を入れて封止し、上記防腐処理剤が外部に漏れるのを防ぐ。これにより、上記防腐処理剤が外部に漏れることなく、腸管内全体に充分浸透することができ、腸管内での病原微生物の増殖を抑制することができる。その結果、医療施設内での健常者や他の患者等への2次感染を防ぐと共に医療施設外への病原微生物の拡散を防ぐことができる。
また、腸管内全体に浸透した上記防腐処理剤は、腸管上皮細胞に吸収された後、血液中に入り、全身に行き渡るため、腐敗を初期の段階で抑え、他の組織での病原微生物や常在微生物の増殖や侵入を防止することができる。その結果、脳細胞の完全な死滅以前の脳内や他の組織への細菌叢の侵入と増殖を抑制することができる。
そのため、前述したような死亡宣告が行われた後でも、インプット機能が維持されているという説に立てば、脳細胞が完全に死滅するまでの間に細菌叢が脳内や他の組織に侵入・増殖して、「痛い」と感じる苦痛を和らげることができるとも考えられる。
また、注射針を用いない方法であるため、死体を傷つけるような行為を伴わずに容易に行うことができ、遺族の同意を比較的得易い方法でもある。
また、本発明の防腐処理方法は、ドライアイスによる冷却と併用して行ってもよいが、冷却による脳機能活動の低下を防止して脳機能活動を長らえさせようとする観点からすれば、上記防腐処理方法のみを行うのが好ましい。
以下、実施例により、本発明をさらに詳しく説明する。本発明は、下記実施例に何ら制限されるものではない。
[実施例1]
(1)防腐処理剤の製造
ジメチルスルホキシド500mL、エタノール500mLを混ぜ合わせた溶液に、アジ化ナトリウムを50g、ストレプトマイシン硫酸塩を10g、アムホテリシン−Bを0.5g添加して溶解し、1Lの防腐処理剤を得た。
(2)マウスによる実験
生後4週間のメスのマウスを用いた。マウスを屠殺後、体重21gのマウスには、上記防腐処理剤を0.15mL、体重22gのマウスには、0.3mLを直腸より直接注入した。注入には、ツベルクリン用注射筒(テルモ製)を注射針なしで使用した。
防腐処理剤を注入した死体を30℃で14時間放置後、綿棒で便50mgをそれぞれのマウスから採取し、5mLのTBSに懸濁し、大腸菌群用と通性嫌気性菌用の平板培地に、それぞれ1mLを接種して35℃で24時間培養した。
平板培地の組成は、下記のとおりである。
(大腸菌群用平板培地)
MacConkey Agar 1L
Bacto peptone 20g
Bacto Lactose 10g
Bacto Bile Salts(胆汁酸塩) 5g
Neutral Red 0.075g
Bact Agar 12g
pH 7.4±0.2
(通性嫌気性菌用平板培地)
Tryptic Soy Agar 1L
Bacto Trypton 15g
Bacto Soytone 5g
Sodium Chloride(塩化ナトリウム) 5g
Bacto Agar 15g
pH 7.3±0.2
これらの結果を、表1に示す。表1中、cfuはコロニー形成単位(Colony forming unit)を言う。
Figure 2006256973
また、0.3mL注入したマウスについては、解剖して血液の付着した心臓細切物を同様に培養した。その結果、大腸菌群は、1cfu、通性嫌気性菌群は0cfuで、細菌叢がほとんどいないことがわかった。これらの結果から、防腐処理剤を注入すると、心臓血液への細菌汚染を防止できることが確認された。
また、別のマウスを屠殺後、同様に防腐処理剤を注入して、観察した。37℃で14時間放置後は血液の凝固は認められず、持続するような腐敗臭は認められなかった。また、37℃で48時間放置後も血液の凝固は認められなかったが、持続するような腐敗臭が少し認められた。これらの結果から、防腐処理剤を注入すると、全身が腐敗するのを防止できることが確認された。
[比較例1]
防腐処理剤を注入しない以外は実施例1と同様にして、体重21gの死後マウスの便を採取して培養した。その結果を、表1に示す。
表1の結果から、比較例1の防腐処理剤を注入しないマウスでは、腸内大腸菌群が、腸内容物1g中に1億個であったが、実施例1の防腐処理剤を注入したマウスでは、200〜2万個と数万分の1〜数百万分の1まで減少することがわかった。
また、腸内通性嫌気性菌群については、比較例1の防腐処理剤を注入しないマウスでは、腸内容物1g中に1億個であったが、実施例1の防腐処理剤を注入したマウスでは、5千〜27万個と数千分の1〜数万分の1まで減少することがわかった。
以上の結果から、本発明によれば、死体を傷付けることなく、病原微生物や常在微生物の増殖、腐敗を抑制できることが確認された。
本発明は、ペットやヒトの死体を、埋葬までの期間、病原微生物や常在微生物等の増殖による腐敗を抑制して保存・保管するのに利用できる。


Claims (5)

  1. ジメチルスルホキシドと、エタノールと、アジ化ナトリウムと、ストレプトマイシン硫酸塩と、抗真菌剤を含有することを特徴とする防腐処理剤。
  2. 前記ジメチルスルホキシドの含有量が15〜60質量%、
    前記エタノールの含有量が20〜65質量%、
    前記アジ化ナトリウムの含有量が1〜10質量%、
    前記ストレプトマイシン硫酸塩の含有量が0.1〜5質量%、
    前記抗真菌剤の含有量が0.01〜5質量%である請求項1に記載の防腐処理剤。
  3. 前記抗真菌剤が、アムホテリシン−B、フルシトン、グルセオフルビン、フルコナゾール、イトラコナゾールからなる群から選択される1種以上である請求項1または2に記載の防腐処理剤。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の防腐処理剤を用いた防腐処理方法であって、
    死体の直腸内に、前記防腐処理剤を直接注入し、封止する工程を有することを特徴とする防腐処理方法。
  5. 前記死体の全血液量に対する前記防腐処理剤の注入量が、5〜20容積%である請求項4に記載の防腐処理方法。


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