JP2006254314A - 情報管理システムおよび情報管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通信領域において応答器の数が増えたり通信のデータ量が変動したりしても、質問器と応答器との間で効率的な通信が維持されるようにする。
【解決手段】 1つの質問器11に対して、複数の応答器12が通信領域13に存在する場合、データ量に応じて変調レベルを変化させる。それぞれの応答器12に対して1つのキャリアを用いて質問器11と応答器12間で通信する場合、データ量が多くなる程、変調レベルを高くする。または、変調レベルを一定に保ち複数のサブキャリアを用いて、データ量に応じてそれぞれの応答器12に対して使用するサブキャリアの数を変化させる。データ量が多くなる程使用するサブキャリアの数を増やす。または、データ量に応じて、それぞれの応答器12に対して変調レベルと使用するサブキャリアの数を臨機応変に変化させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、質問器と応答器とを含む移動体識別システムを用いて人や物品の管理を行う情報管理システムおよび情報管理方法に関する。
人や物品にRFIDタグなどの応答器を付し、応答器に人や物品の識別情報や管理情報を記憶させ、応答器に記憶されている識別情報や管理情報をRFIDタグリーダなどの質問器で読み取り、読み取った識別情報や管理情報にもとづいて情報の管理を行うシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。そのようなシステムは、生産ラインや倉庫での物品管理を始めとして、生産、流通および物流部門において広く用いられている。
特開2001−358609号公報(段落0002−0009、図1)
質問器と応答器との間の通信にはマイクロ波が用いられるが、一般に、あらかじめ定められた通信帯域内で、あらかじめ定められた周波数と通信方式とを用いて通信が行われている。すると、例えば、所定の領域内に複数の質問器と応答器が存在するような場合に、それらの応答器は、同時には質問器と通信することはできない。また、質問器と応答器との間の通信におけるデータ量が増減するような場合に、適切に対処して効率的な通信管理を実現することは難しい。
そこで、本発明は、質問器と応答器とを含む移動体識別システムを用いて人や物品の管理を行う場合に、所定の通信領域において応答器の数が増えたり通信のデータ量が変動したりしても、質問器と応答器との間で効率的な通信が維持されるようにすることができる情報管理システムおよび情報管理方法を提供することを目的とする。
本発明による情報管理システムおよび情報管理方法では、質問器と応答器との間の変調方式として、OFDM(直交周波数分割変調)、MC−CDMA(マルチキャリア−符号分割多重)、MC−DS/CDMA(マルチキャリア−ダイレクトシーケンス/符号分割多重)等のマルチキャリア(複数搬送波)伝送方式を用いる。
本発明による情報管理システムは、質問器と人または物品に付された応答器との通信を利用して人や物品の管理を行う情報管理システムにおいて、質問器および応答器は、それぞれ、マルチキャリア通信を行う通信手段(例えば、変復調部103,203、および変復調部103,203を制御する制御部101,201で実現される。)を備え、質問器における通信手段が、応答器の数、もしくは質問器と応答器との間の通信のデータ量、または応答器の数および通信のデータ量に応じて、変調レベルもしくは利用するサブキャリアの数、または変調レベルおよび利用するサブキャリアの数を変更する手段を含むことを特徴とする。
また、本発明による情報管理方法は、質問器と応答器との通信を利用して人や物品の管理を行う情報管理方法であって、人または物品に応答器を付し、1個の質問器と複数の応答器との間でマルチキャリア通信を行い、応答器の数、もしくは質問器と応答器との間の通信のデータ量、または応答器の数および通信のデータ量に応じて、変調レベルもしくは利用するサブキャリアの数、または変調レベルおよび利用するサブキャリアの数を変更することを特徴とする。
情報管理システムおよび情報管理方法は、質問器と応答器との間の通信の開始時に、質問器と応答器との間で使用しうる通信帯域における一部の帯域を確保するように構成されていてもよい。
本発明によれば、質問器と応答器と間の通信のデータ量の増減や通信領域における応答器の数の増減に応じて、通信帯域を効率的に利用することができる。また、質問器と応答器と間の通信が開始されるときに空き領域を残しておくことにより、次に通信を希望する質問器と応答器が直ちに通信を開始できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明による情報管理システムの一構成例を示すブロック図である。図1には、4つの応答器12a,12b,12c,12dと1つの質問器11が通信領域13に存在する例が示されている。質問器11と応答器12a,12b,12c,12dとは、無線伝送路を介して通信を行う。通信領域13は、応答器12a,12b,12c,12dと質問器11とが通信しうる範囲内である。
応答器12a,12b,12c,12dは、例えばRFIDタグであり、人や物品に付されている。応答器12a,12b,12c,12dには、人や物品の識別情報や管理情報が記憶されている。管理情報として、例えば、応答器12a,12b,12c,12dが商品に付される場合の商品の産地や流通経路などの商品属性、応答器12a,12b,12c,12dが人に付される場合のその人の個人情報などがある。RFIDタグリーダなどの質問器11は、応答器12a,12b,12c,12dに記憶されている識別情報を読み取り、応答器12a,12b,12c,12dが管理対象のものであると認識すると、その応答器12a,12b,12c,12dが記憶している管理情報を読み取ったり、その応答器12a,12b,12c,12dに管理情報を書き込んだりする。
なお、質問器11は、無線LAN、インターネットその他の通信媒体によってサーバに接続され、応答器12a,12b,12c,12dから受信したデータをサーバに送信したり、サーバから受信したデータを応答器12a,12b,12c,12dに書き込むようにしてもよい。
質問器11と応答器12a,12b,12c,12dとは、OFDM、MC−CDMA、MC−DS/CDMA等のマルチキャリア伝送方式を用いて通信を行う。マルチキャリア伝送方式では、あらかじめ定められた周波数帯域または使用可能な周波数帯域である通信帯域を有効に使用するために、通信領域13に存在する質問器11、応答器12の数に応じて使用するキャリアの数、または変調レベルを臨機応変に変化させる。変調レベルとは、データで変調されるキャリアの変調方式が、4相位相変調、8相位相変調、16QAM等のように、1シンボル当りのデータ数の程度を示す。変調レベルが高いほど、狭い帯域で多くのデータを送信できる。
1つの質問器11に対して、複数の応答器12が通信領域13に存在する場合、例えばデータ量に応じて変調レベルを変化させる。それぞれの応答器12に対して1つのキャリアを用いて質問器11と応答器12間で通信する場合、データ量が多くなる程、変調レベルを高くする。または、変調レベルを一定に保ち複数のサブキャリアを用いて、データ量に応じてそれぞれの応答器12に対して使用するサブキャリアの数を変化させる。データ量が多くなる程使用するサブキャリアの数を増やす。または、データ量に応じて、それぞれの応答器12に対して変調レベルと使用するサブキャリアの数を臨機応変に変化させる。ノイズ、干渉波等により通信環境が悪く、変調レベルを高くできない場合には、データ量が多くなると使用するサブキャリアの数を増やす。占有帯域は増加するが現状の通信の状態を保てる。通信環境が回復したら、変調レベルを高くし使用するサブキャリアの数を減らす。よって、占有帯域は減少する。
同じデータ量の通信時でも、通信環境に応じてそれぞれの応答器12に対して変調レベルと使用するサブキャリアの数を臨機応変に変化させてもよい。通信環境が悪くなると、変調レベルを低くし、かつ、使用するサブキャリアの数を増やす。占有帯域32は増加するが、通信データの品質を保てられる。通信環境がよくなると、変調レベルを高くし、かつ、使用するサブキャリアの数を減らす。よって、通信データの品質を保ったまま、占有帯域32を減少させることができる。
さらに、1つの質問器11に対して、複数の応答器12が通信領域13に存在する場合、応答器12の数に応じて変調レベルを変化させる。例えば、それぞれの応答器12に対して1つのキャリアを用いて質問器11と応答器12間で通信する場合、応答器12の数が多くなる程、変調レベルを高くする。または、変調レベルを一定に保ち複数のキャリアを用いて、応答器12の数に応じてそれぞれの応答器12に対して使用するサブキャリアの数を変化させる。例えば、応答器12の数が多くなる程使用するサブキャリアの数を減らす。または、応答器12の数に応じて、それぞれの応答器12に対して、変調レベルと使用するサブキャリアの数を臨機応変に変化させる。例えば、応答器12の数が多くなると、変調レベルを高くし1つの応答器12が使用するサブキャリアの数を減らす。そのようにすることによって、一定の通信帯域内で現状の通信の状態を保てる。
同じデータ量の通信時でも、通信環境に応じて、それぞれの応答器12に、変調レベルと使用するサブキャリアの数を臨機応変に変化させてもよい。通信環境が悪くなると、変調レベルを低くさせ、かつ、使用するキャリアの数を増やさせる。占有帯域は増加するが、通信データの品質を保てる。通信環境がよくなると、変調レベルを高くさせ、かつ、使用するサブキャリアの数を減らさせる。よって、通信データの品質を保ったまま、占有帯域を減少させることができる。
さらに、複数の質問器11と複数の応答器12とが通信領域13に存在し、それぞれの質問器11が対応する応答器12との間で通信を行う場合も、1つの質問器11に対して、複数の応答器12が通信領域13に存在する場合と同様な方式を用いる。
また、質問器11と応答器12が通信を開始するに当たり、通信帯域に空き帯域を残して通信を開始する。例えば、通信帯域の1/2が既に他の質問器11と応答器12の通信に用いられ、新たに通信を希望する質問器11と応答器12が通信を開始する場合には、その質問器11と応答器12はデータ量と通信の状態に応じて変調レベルと使用するサブキャリアの数を臨機応変に変化させ、使用する占有帯域を空き帯域の1/2以下に抑え、通信帯域に空き領域があるようにする。この場合、占有帯域を空き帯域の1/2にすれば、通信帯域の1/4が空き帯域として残る。さらに、次に通信を希望する質問器11と応答器12は、通信帯域に空き領域を残して通信を開始する。
以下、情報管理システムの具体的構成例について説明する。以下の説明では、OFDMを用いて通信を行う場合を例にする。OFDMは、送信するデータを分割して複数の副搬送波(サブキャリア)に乗せて並列に伝送する方式である。図2は、質問器11および応答器12a,12b,12c,12dの構成例を示すブロック図である。なお、応答器12a,12b,12c,12dの構成は同じであり、図2では、それらは応答器12として示されている。
図2に示す例では、質問器11は、例えばマイクロコンピュータによる制御部101と、応答器12に書き込むべき管理情報、応答器12から受信した管理情報、および制御部101が使用する制御テーブル等を記憶する記憶部102と、送信データによりキャリア(搬送波)を変調するとともに受信したキャリアを復調して受信データを抽出する変復調部103と、送受信アンテナ104と、変復調部103の復調結果等にもとづいて無線伝送路の状況を推測する回線変動検出部105とを含む。
応答器12は、例えばマイクロコンピュータによる制御部201と、識別情報や管理情報を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶素子を用いた記憶部202、送信データによりキャリアを変調するとともに受信したキャリアを復調して受信データを抽出する変復調部203と、送受信アンテナ204と、受信したキャリアから電力を作成するための整流部205とを含む。
図3は、質問器11の記憶部102に記憶されている制御テーブルの構成例を示す説明図である。図3(A)には、送受信すべきデータ量に応じてサブキャリアの変調レベルを変えるための制御テーブルの例が示されている。図3(A)に示す例では、データ量が第1の所定量を越える場合には16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、第1の所定量以下であって第2の所定量を越える場合には8相位相変調、第2の所定量以下の場合には4相位相変調が使用されることが示されている。
また、サブキャリアの数が多い場合には単位時間当たりに送信できるデータ量は多く、サブキャリアの数が少ない場合には単位時間当たりに送信できるデータ量は少ない。図3(B)には、データ量が所定量を越える場合にはサブキャリアの数を3にし、データ量が所定量以下の場合にはキャリアの数を2にすることが例示されている。
ノイズや干渉波等に起因して通信環境が悪くなった場合すなわちS/Nが低下して通信品質が低下した場合には、変調レベルを下げることが好ましい。その場合、単位時間当たりに送信できるデータ量が少なくなるので、サブキャリアの数を多くすることが好ましい。図3(C)には、通信品質が高い場合には変調方式として16QAMを用いるとともにキャリアの数を2にし、通信品質が中程度の場合には変調方式として8相位相変調を用いるとともにサブキャリアの数を3にし、通信品質が低い場合には変調方式として4相位相変調を用いるとともにサブキャリアの数を3にする例示されている。
なお、図3に示された例は一例であって、実際には、現実の質問器11と応答器12とが存在する環境に合わせて、あらかじめ、制御テーブルの内容が適宜設定される。
また、図3に示された場合分けも一例であって、データ量、通信品質、その他の条件に応じて、臨機応変に、変調レベルもしくはサブキャリアの数、またはそれら双方を変更できるのであれば、それらを変更するためのしきい値を任意に設定してよい。さらに、通信領域における質問器11または応答器12の数に応じても、臨機応変に、変調レベルもしくはサブキャリアの数、またはそれら双方を変更することが好ましい。
図4は、サブキャリアの数と周波数帯域との関係の一例を示す説明図である。図4に示すように、サブキャリアの数を3から2に減らすと、占有帯域が狭くなる。従って、例えば、通信領域13に別の質問器11が入って応答器と通信を行うときに、周波数帯域に空き帯域が存在することになるので、別の質問器11は、既に通信領域13に存在していた質問器11の通信の終了を待つことなく、管理情報等のデータの送受信を行うことができる。
次に、情報管理システムの動作を説明する。
一般に、質問器11と応答器12a,12b,12c,12dとのうちのいずれかは固定的に設置されるが、ここでは、主として、応答器12a,12b,12c,12dが固定的に設置され、質問器11が移動する場合を例にする。また、質問器11と通信を行う応答器を応答器12として示す。
実施例1.
質問器11が通信領域13に入り、制御部101が、無線伝送路、送受信アンテナ104および変復調部103を介して、あらかじめ定められた通信方式(例えば、サブキャリアの数2の16QAM)で応答器12から識別情報を読み取る。制御部101は、識別情報が、管理対象の応答器の識別情報であるか否か判別する。管理対象の応答器の識別情報である場合には、制御部101は、図3(A)に示された制御テーブルを用いて変調レベルを決定する。すなわち、応答器12との間で伝送されるデータのデータ量、例えば管理情報のデータ量が第1の所定量を越える場合には16QAM、第1の所定量以下であって第2の所定量を越える場合には8相位相変調、第2の所定量以下の場合には4相位相変調を使用することに決定する。なお、所定量は、質問器と応答器とを含む移動体識別システムの実際の応用に即して決定される量である。
次いで、制御部101は、例えば管理情報の送受信に際して、決定した変調方式での通信を行うことを指示する指令を、あらかじめ定められた通信方式(例えば、サブキャリアの数2の16QAM)で応答器12に送信する。応答器12において、制御部201は、無線伝送路、送受信アンテナ201および変復調部203を介して指令を受信する。そして、管理情報の送信が求められている場合には、記憶部202に記憶されている管理情報を変復調部203に出力するとともに、指示された変調信方式でデータの送信を行うことを変復調部203に指示する。変復調部203は、管理情報を、指示された変調方式で変調して、変調されたサブキャリアを送受信アンテナ204を介して送出する。
質問器11が、応答器12に管理情報を書き込む場合には、質問器11の制御部101は、応答器12に書き込むべき管理情報を変復調部103に出力するとともに、決定した変調方式でデータの送信を行うことを変復調部103に指示する。変復調部103は、管理情報を、指示された変調方式で変調して、変調されたサブキャリアを送受信アンテナ104を介して送出する。応答器12において、変復調部203は、指令されている変調方式、すなわち管理情報の通信についての通信方式に従って、受信したサブキャリアから管理情報を抽出し、制御部201に出力する。制御部201は、管理情報を記憶部202に書き込む。
以上のように、この実施例では、送受信されるデータのデータ量が多い場合には変調レベルを高くし、データ量が少ない場合には変調レベルを低くする。その結果、データ量が多い場合には、変調レベルを高くしない場合に比べて早めに管理情報についての通信を完了させることができる。例えば、データ量が少ない場合と同程度の通信時間で管理情報を送受信することもできる。また、変調レベルが低い変調方式では、変調レベルが高い変調方式に比べて必要とされるS/Nが低いので、通信環境が低下(干渉波の増大等)してもデータエラーが発生する可能性が低く、データの再送等に起因する通信時間の増大を防げる。
なお、この実施例では、質問器11と応答器12との間で通信方式に関するネゴシエーション(管理情報についてどの通信方式を用いるかについて質問器11と応答器12との間で合意をとること。)が行われる前、すなわち、質問器11が応答器12から識別情報を読み取るときには、常に、あらかじめ定められた通信方式(例えば、サブキャリアの数2の16QAM)が用いられることになる。従って、通信領域13に複数の質問器11が存在する場合には、いずれの質問器11も同じ通信方式で応答器から識別情報を読み取ることになる。しかし、一般に、識別情報のデータ量は管理情報のデータ量に比べて少ないので、識別情報の通信時間は管理情報の通信時間に比べて短い。すなわち、識別情報の通信時間は短い。よって、複数の質問器11が同時に識別情報を読み取る可能性はさほど高くなく、複数の質問器11が同じ通信方式で応答器から識別情報を読み取るようにしても、さほどの問題はない。
また、この実施例では、データ量に応じて変調レベルを変えるようにしたが、通信環境に応じて変調レベルを変えるようにしてもよい。例えば、質問器11において、回線変動検出部105は、受信データのエラー率を算出する。その場合、例えば、送受信される管理情報はフレーム化され、フレームにエラー検出用のコードが付加される。制御部101は、エラー検出用のコードにもとづいてデータエラーが生じたか否か判定し、判定結果を示す情報と受信フレーム数を認識可能な情報とを回線変動検出部105に出力する。回線変動検出部105は、制御部101から入力した情報にもとづいてエラー率を算出し、算出結果を制御部101に返送する。制御部101は、以後の通信領域13における管理情報の通信について、エラー率が第1の所定量を越える場合には4相位相変調、第1の所定量以下であって第2の所定量を越える場合には8相位相変調、第2の所定量以下の場合には16QAMを使用することに決定する。
実施例2.
第1の実施例ではデータ量等に応じて変調レベルを変えるようにしたが、サブキャリアの数を変えるようにしてもよい。その場合、質問器11の制御部101は、例えば図3(B)に示された制御テーブルを使用する。質問器11が通信領域13に入り、制御部101が、無線伝送路、送受信アンテナ104および変復調部103を介して、あらかじめ定められた通信方式(例えば、サブキャリアの数2の16QAM)で応答器12から識別情報を読み取る。読み取った識別情報が管理対象の応答器の識別情報である場合には、制御部101は、図3(B)に示された制御テーブルを用いてサブキャリアの数を決定する。すなわち、応答器12との間で伝送されるデータのデータ量、例えば管理情報のデータ量が所定量を越える場合にはサブキャリアの数を2、所定量以下である場合にはサブキャリアの数を3にすることに決定する。
次いで、制御部101は、例えば管理情報の送受信に際して、決定したサブキャリアの数で通信を行うことを指示する指令を、あらかじめ定められた通信方式(例えば、サブキャリアの数2の16QAM)で応答器12に送信する。応答器12において、制御部201は、無線伝送路、送受信アンテナ201および変復調部203を介して指令を受信する。そして、管理情報の送信が求められている場合には、記憶部202に記憶されている管理情報を変復調部203に出力するとともに、指示されたサブキャリアの数でデータの送信を行うことを変復調部203に指示する。変復調部203は、管理情報を、指示されたサブキャリアの数を用いて変調して、変調されたサブキャリアを送受信アンテナ204を介して送出する。
質問器11が、応答器12に管理情報を書き込む場合には、質問器11の制御部101は、応答器12に書き込むべき管理情報を変復調部103に出力するとともに、決定したサブキャリアの数を用いてデータの送信を行うことを変復調部103に指示する。変復調部103は、管理情報を、指示されたサブキャリアの数を用いて変調し、変調されたサブキャリアを送受信アンテナ104を介して送出する。応答器12において、変復調部203は、指令されている通信方式(この例では、サブキャリアの数)に従って、受信したサブキャリアから管理情報を抽出し、制御部201に出力する。制御部201は、管理情報を記憶部202に書き込む。
以上のように、この実施例では、送受信されるデータのデータ量が多い場合にはサブキャリアの数を多くし、データ量が少ない場合にはサブキャリアの数を少なくする。その結果、データ量が多い場合には、サブキャリアの数を多くしない場合に比べて早めに管理情報についての通信を完了させることができる。例えば、データ量が少ない場合と同程度の通信時間で管理情報を送受信できる。また、サブキャリアの数が少ない場合には、サブキャリアの数が多い通信方式に比べて必要とされる周波数帯域が狭いので、より多くの質問器11が通信領域13に存在する場合に、各質問器11が同時に応答器12と通信を行える可能性が高まる。
実施例3.
第1および第2の実施例では、データ量や通信環境に応じて変調レベルまたはサブキャリアの数を変更したが、変調レベルとサブキャリアの数とをともに変更するようにしてもよい。この実施例では、通信環境に応じて変調レベルとサブキャリアの数とを変更する。
質問器11において、回線変動検出部105は、受信データにもとづいてエラー率を算出し、算出結果を制御部101に出力する。制御部101は、以後の通信領域13における管理情報の通信について、図3(C)に示された制御テーブルを用いてサブキャリアの数を決定する。すなわち、エラー率が第1の所定量以下である場合には、サブキャリアの数を2、変調方式を16QAMに決定する。エラー率が第1の所定量を越え第2の所定量以下である場合には、サブキャリアの数を3、変調方式を8相位相変調に決定する。エラー率が第2の所定量を越える場合には、サブキャリアの数を4、変調方式を4相位相変調にすることに決定する。
この実施例では、通信品質がよい程変調レベルを高くするとともに、サブキャリアの数を少なくする。また、通信品質が悪いほど変調レベルを低くするとともに、サブキャリアの数を多くする。よって、通信品質によらず、データの転送時間を同程度に近づけることができる。その状況で、通信品質が悪い場合には変調レベルを低くすることによってデータエラーの発生を防止し、通信品質がよい場合には占有帯域を狭くすることができる。
上記の各実施例では、変調レベルもしくはサブキャリアの数、または変調レベルとサブキャリアの数との双方を変更するための条件として、通信のデータ量や通信品質を例示したが、条件はそれらに限られない。例えば、通信領域13において応答器12の数が多くなる程、質問器11が使用するサブキャリアの数を減らしたり、応答器12が使用するサブキャリアの数を減らしたりするようにしてもよい。さらに、応答器12の数が多くなる程、変調レベルを高くし、かつ、質問器11が使用するサブキャリアの数を減らしたり、1つの応答器12が使用するサブキャリアの数を減らすようにしてもよい。なお、質問器11の制御部101は、通信領域13において受信した識別情報の種類の数によって、通信領域13における応答器12の数を把握することができる。
サブキャリアの数を減らすことによって、所定の通信帯域において同時に通信可能な質問器11と応答器12とのペアを増やすことができる。また、通信領域13において、応答器12の数が増えると、応答器12と質問器11とが通信する機会が増える。応答器12の数が増えるとサブキャリアの数を減らすように制御すれば、新たに通信を開始しようとする質問器11と応答器12とのペアが現れた場合に、その質問器11と応答器12とが、直ちに通信を開始できる可能性が高まる。すなわち、応答器12の数が増減することに応じて、サブキャリアの数を減らしたり増やしたりすることによって、通信領域13における通信を効率的に実行することができる。
さらに、例えば、通信のデータ量と応答器12の数とに応じて、または、応答器12の数と通信環境とに応じて、変調レベルもしくはサブキャリアの数、または変調レベルとサブキャリアの数との双方を変更するようにしてもよい。通信のデータ量と応答器12の数とに応じて変更する場合には、例えば、データ量と応答器12の数との双方が多いときには、変調レベルを高くするとともに、質問器11および応答器12が使用するサブキャリアの数を減らす。また、データ量と応答器12の数とのいずれかまたは双方が小さくなるにつれて、変調レベルを低くするとともに、質問器11および応答器12が使用するサブキャリアの数を増やす。
実施例4.
質問器11と応答器12とが通信を開始する場合に、通信帯域に空き帯域を残して通信を開始することが好ましい。例えば、質問器11と応答器12とは、通信帯域における空き領域の1/2の帯域を使用するようにする。図5に例示するように、通信帯域における半分の領域が既に他の質問器11と応答器12との通信によって使用されていた場合には、残り半分の領域の1/2すなわち通信帯域の1/4の帯域を使用するようにして、通信帯域の1/4を空き帯域として残す。さらに、次に通信を希望する質問器11と応答器12は、同様に、空き領域の1/2の帯域を使用するようにする。このように、空き領域の半分を残すことによって、新たに通信を開始しようとする質問器11と応答器12とは、常に、空き領域を利用して通信を開始することができる。なお、図5において、他の質問器11と応答器12との通信によって使用されている帯域を占有帯域として示し、新たに通信を開始しようとする質問器11と応答器12との通信によって使用される帯域を通信開始帯域として示す。
この場合、後になって通信を開始する質問器11と応答器12とが使用しうる帯域は狭くなるが、帯域が狭くなるほど変調レベルを高くすればよい。そのようにすれば、狭い帯域を使用する質問器11と応答器12との間のデータ転送速度の低下を抑制することができる。
なお、このような通信の開始時に使用しうる通信帯域における一部の帯域を確保する制御は、例えば、変復調部103にキャリアセンス機能を持たせ、質問器11における制御部101が、変復調部103を用いて空き帯域をサーチすることによって実現される。すなわち、制御部101は、通信の開始時に、変復調部103に対して、通信帯域における全サブキャリアの周波数帯域について所定レベル以上の受信電力があるか否か判定させ、受信電力を検出できなかった周波数帯域の集合を空き領域とする。
本発明は、質問器と人または物品に付された応答器との通信を利用して人や物品の管理を行うシステムに好適に適用可能である。
本発明による情報管理システムの一構成例を示すブロック図である。 質問器および応答器の構成例を示すブロック図である。 質問器の記憶部に記憶されている制御テーブルの構成例を示す説明図である。 サブキャリアの数と周波数帯域との関係の一例を示す説明図である。 通信開始時の帯域の占有方法を説明するための説明図である。
符号の説明
11 質問器
12 応答器
13 通信領域
101 制御部
102 記憶部
103 変復調部
104 送受信アンテナ
105 回線変動検出部
201 制御部
202 記憶部
203 変復調部
204 送受信アンテナ
205 整流部

Claims (8)

  1. 質問器と人または物品に付された応答器との通信を利用して人や物品の管理を行う情報管理システムにおいて、
    前記質問器および前記応答器は、それぞれ、マルチキャリア通信を行う通信手段を備え、
    前記質問器における通信手段は、応答器の数に応じて、変調レベルもしくは利用するサブキャリアの数、または変調レベルおよび利用するサブキャリアの数を変更する手段を含む
    ことを特徴とする情報管理システム。
  2. 質問器と人または物品に付された応答器との通信を利用して人や物品の管理を行う情報管理システムにおいて、
    前記質問器および前記応答器は、それぞれ、マルチキャリア通信を行う通信手段を備え、
    前記質問器における通信手段は、応答器との間の通信のデータ量に応じて、変調レベルもしくは利用するサブキャリアの数、または変調レベルおよび利用するサブキャリアの数を変更する手段を含む
    ことを特徴とする情報管理システム。
  3. 質問器と人または物品に付された応答器との通信を利用して人や物品の管理を行う情報管理システムにおいて、
    前記質問器および前記応答器は、それぞれ、マルチキャリア通信を行う通信手段を備え、
    前記質問器における通信手段は、前記応答器の数および応答器との間の通信のデータ量に応じて、変調レベルもしくは利用するサブキャリアの数、または変調レベルおよび利用するサブキャリアの数を変更する手段を含む
    ことを特徴とする情報管理システム。
  4. 質問器における通信手段は、通信の開始時に、使用しうる通信帯域における一部の帯域を確保する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の情報管理システム。
  5. 質問器と応答器との通信を利用して人や物品の管理を行う情報管理方法において、
    人または物品に応答器を付し、
    1個の質問器と複数の応答器との間でマルチキャリア通信を行い、
    応答器の数に応じて、変調レベルもしくは利用するサブキャリアの数、または変調レベルおよび利用するサブキャリアの数を変更する
    ことを特徴とする情報管理方法。
  6. 質問器と応答器との通信を利用して人や物品の管理を行う情報管理方法において、
    人または物品に応答器を付し、
    1個の質問器と複数の応答器との間でマルチキャリア通信を行い、
    質問器と応答器との間の通信のデータ量に応じて、変調レベルもしくは利用するサブキャリアの数、または変調レベルおよび利用するサブキャリアの数を変更する
    ことを特徴とする情報管理方法。
  7. 質問器と応答器との通信を利用して人や物品の管理を行う情報管理方法において、
    人または物品に応答器を付し、
    1個の質問器と複数の応答器との間でマルチキャリア通信を行い、
    応答器の数および質問器と応答器との間の通信のデータ量に応じて、変調レベルもしくは利用するサブキャリアの数、または変調レベルおよび利用するサブキャリアの数を変更する
    ことを特徴とする情報管理方法。
  8. 通信の開始時に、応答器との間で使用しうる通信帯域における一部の帯域を確保する
    請求項5から請求項7のうちのいずれか1項に記載の情報管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008228091A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Saxa Inc リーダライタ装置
JPWO2008041291A1 (ja) * 2006-09-29 2010-01-28 富士通株式会社 基地局装置
JP2016144131A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 本田技研工業株式会社 車両用ノイズキャンセリング装置

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