JP2006252604A - サーボ情報記録再生方式及び磁気ディスク媒体 - Google Patents

サーボ情報記録再生方式及び磁気ディスク媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 サーボ情報記録方式及び磁気ディスク媒体に関し、媒体構造やヘッド構成を複雑化することなく、サーボ情報記録を再生して、高精度にヘッドの位置決めを行う。
【解決手段】 データトラック領域5がガードバンド6で分離された磁気ディスク媒体を一方向に初期化したのちサーボ用情報を記録し、磁気ディスク媒体からの検出信号出力におけるサーボ用情報磁界強度に対応する出力からトラックセンタを認識する。
【選択図】 図1

Description

本発明はサーボ情報記録再生方式及び磁気ディスク媒体に関するものであり、特に、2層垂直磁気記録媒体にサーボ情報を書き込むとともに、書き込んだ情報を従来のヘッド構成で且つ高精度で位置決めするための構成に特徴のあるサーボ情報記録再生方式及び磁気ディスク媒体に関するものである。
磁気ディスク装置、磁気テープ装置などの磁気記録装置では、記録媒体上のデータは薄膜磁気ヘッドによって読み書きが行われるが、読み出しは薄膜磁気ヘッドを構成する巨大磁気抵抗効果(GMR)素子等を用いた再生ヘッドにより行われ、書き込みは誘導型記録ヘッドにより行われる。
この場合の記録方式は、現在すでに実用化されている磁化信号の向きが記録媒体面内方向とする長手磁気記録方式と、磁化信号の向きが記録媒体面に垂直な方向とする垂直磁気記録方式があり、一般に、後者の垂直磁気記録方式は前者の長手磁気記録方式に比べて記録媒体の熱揺らぎの影響を受けにくく、高い線記録密度を実現することが可能であるといわれている。
このような磁気記録媒体にデータを書き込むとともに、書き込んだデータを読み出すために、データを書き込む位置にライトヘッドを精度良く位置決めするとともにデータを書き込んだ位置にリードヘッドを精度良く位置決めする必要がある。
従来のヘッドの位置決め方式としては、セクターサーボ情報を凸部に記録しておく方法、或いは、溝部に反射率や位相変化を利用した情報を記録しておいて光によってサーボ情報を読み出す方法などがあった。
このうち、前者の方式においては、表面に凹凸を形成したり或いはパターンを予め埋め込むなどしてトラックを判別しているが、表面の凹凸はヘッドクラッシュを引き起こす危険性があるとともに、形成した凸部や埋め込んだパターンの判別が難しいという問題がある。
また、後者の方式は、ヘッドクラッシュの虞はないものの、媒体の溝部に反射率の異なる膜や位相変化をもたらすパターンを形成しなければならず、媒体作製が複雑になるという問題がある。
一方、近年、各データトラックをガードバンドで分離するとともに、各データトラックを互いに位相のずれたパターンで微小分割し、この微小パターンのずれに対応する検出信号における欠落部のパターンによりオントラックかオフトラックかを判別することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、溝部にサーボ情報を記録するとともに、記録したサーボ情報を専用のトラッキングヘッドにより読みだすことも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらには、溝部にトラック部と異なる磁性層を設け、この磁性層にサーボ情報を記録するということも提案されており(例えば、特許文献3参照)、これらの提案のいずれにおいてもヘッドクラッシュの虞はなく、且つ、光によるサーボ情報の読出を必要としないものである。
特開2003−263850号公報 特開2002−279616号公報 特開平03−142707号公報
しかし、上記の特許文献1の提案の場合には、トラック構造が複雑になるために媒体の製造工程が複雑化したり、或いは、検出信号における欠落部が微小であるため、ノイズによる誤認識を避けるためにはトラック検出を高精度に行う必要がある。
また、上記の特許文献2の提案の場合には、トラック構造が複雑になるための媒体の製造工程が複雑化したり、或いは、複雑なヘッド構成を必要とするという問題がある。
さらに、上記の特許文献3の提案の場合には、トラック構造を含めた媒体構成が複雑になるため、媒体の製造工程が複雑化するという問題がある。
したがって、本発明は、媒体構造やヘッド構成を複雑化することなく、サーボ情報記録を再生して、高精度にヘッドの位置決めを行うことを目的とする。
図1は本発明の原理的構成図であり、ここで図1を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
なお、図における符号1,2,3,4は、それぞれ裏打層、非磁性層、非磁性中間層、及び、磁気記録層である。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、サーボ情報記録再生方式において、データトラック領域5がガードバンド6で分離された磁気ディスク媒体を一方向に初期化したのちサーボ用情報を記録し、磁気ディスク媒体からの検出信号出力におけるサーボ用情報磁界強度に対応する出力からトラックセンタ7を認識することを特徴とする。
このように、データ情報を書き込むことのできないガードバンド6を利用することにより、特別のサーボパターンを必要とすることなく、且つ、ヘッド構成を複雑化することなく、さらに、特別のトラック検出精度を要することなく、高精度でトラックセンタ7位置を決定することができる。
この場合、検出信号出力において、サーボ用情報磁界強度に対応する最大値或いは最小値のいずれも得られない場合に、1/2トラック以下のトラック幅をずらして、サーボ用情報の再記録及び信号検出を行い、サーボ用情報磁界強度に対応する最大値或いは最小値のいずれかが得られるまで繰り返せば良い。
また、サーボ用情報を記録するサーボ領域は、セルフクロックを用いて位置決めすることが望ましい。
この場合の「セルフクロック」とは、外部クロックからのクロック信号であっても良いし、磁気ディスク媒体内のデータトラック領域5に設けた構造的パターン、例えば、データトラック領域5の一部を分割して形成したサーボパターン或いはデータトラック領域5の一部を欠如させ、欠如領域にデータトラック周期と位相のずれた周期のマークセクタとしても良いものである。
なお、本発明のサーボパターン或いはマークセクタは、ガードバンド6と同じ構成を利用しているので、従来のようにサーボパターン或いはマークセクタを形成するための特別の構造及び製造工程を必要としない。
なお、外部クロック或いはサーボパターンを用いた場合には、検出信号出力におけるサーボ用情報磁界強度に対応する最大値でトラックセンタ7を決定し、マークセクタを用いた場合には検出信号出力におけるサーボ用情報磁界強度に対応する最小値でトラックセンタ7を決定することになる。
また、サーボ用情報を均一な直流磁界を印加することにより書き込んでも良く、この場合には、ヘッドによってサーボ用情報を書き込む必要がないので工程が極めて簡単になるとともに、トラックセンタ7の位置決定はヘッドを磁気ディスク媒体の半径方向に移動させるだけ簡単に決定することができる。
或いは、サーボ用情報の記録を、クロック用磁気パターンを形成したマスターから磁気転写することによって記録しても良く、この場合もヘッドによってサーボ用情報を書き込む必要がないので工程が極めて簡単になる。
また、サーボ用情報の記録は、サーボ用信号により行っても良く、この場合、従来はサーボ用情報は、データ情報と同じ周波数で書き込んでいたが、本発明においては、特別のサーボパターンを用いていないので、データ情報と区別するために、データ記録用周波数と異なる周波数でデータトラック領域5に記録することが望ましく、それによって、トラッキングが容易になる。
或いは、サーボ用情報の記録は、交流消去により行っても良く、この場合もヘッドによってサーボ用情報を書き込む必要がないので工程が極めて簡単になる。
なお、交流消去によって完全に磁化方向がランダムになって情報が消去されることがない。
また、サーボ用情報を書き込む場合には、磁気ディスク媒体を構成する磁気記録層の保磁力の2倍以下の強度の磁界を用いて記録することが望ましく、2倍を超えるとガードバンド6にも書き込みが行われる虞がある。
また、このような構成を構造的に実現するためには、データトラック領域5がガードバンド6で分離された磁気ディスク媒体内のデータトラック領域5の一部を分割してサーボパターンとすれば良い。
或いは、データトラック領域5がガードバンド6で分離された磁気ディスク媒体内のデータトラック領域5の一部を欠如させた欠如領域に設けたデータトラック周期と位相のずれた周期のマークセクタをサーボパターンとしても良い。
本発明によれば、データトラック領域がガードバンドで分離された構造自体を利用しているので、特別の構成のサーボパターンやトラキッングヘッド等を必要とすることなく、高精度のヘッド位置決めを行うことができる。
本発明は、特別の構成のサーボパターン等を用いることなく、データトラック領域がガードバンドで分離された磁気ディスク媒体を一方向に初期化したのちサーボ用情報を記録し、磁気ディスク媒体からの検出信号出力におけるサーボ用情報磁界強度に対応する最大値或いは最小値のいずれかの値を出力する領域をトラックセンタし、検出信号出力において、サーボ用情報磁界強度に対応する最大値或いは最小値のいずれも得られない場合に、1/2トラック以下のトラック幅をずらして、サーボ用情報の再記録及び信号検出を行い、サーボ用情報磁界強度に対応する最大値或いは最小値のいずれかが得られるまで繰り返してトラックセンタを決定するものである。
ここで、図2及び図5を参照して、本発明の実施例1のサーボ情報記録再生方式を説明するが、まず、図2を参照して本発明の前提となる磁気ディスク媒体構造を説明する。
図2参照
図2は本発明の前提となる磁気ディスク媒体10の構成説明図であり、例えば、直径が2.5インチ(≒6cm)のガラス基板11上にDCマグネトロンスパッタ装置を用いて、厚さが5〜10nmのTaからなる下地層12、厚さが、例えば、200nmのCoZrNbからなる裏打層13を形成する。
次いで、同心円環状のレジストパターンを利用して、裏打層13をイオンミリングして同心円環状の溝を形成したのち、リフトオフ法を用いて同心円環状の溝をAl2 3 等の非磁性層14で埋め込む。
次いで、レジストパターンを除去したのち、Ru等の非磁性中間層15、CoCrPt等の垂直方向に容易軸をもつ硬強磁性体からなる磁気記録層16を順次堆積させ、次いで、DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)等からなる保護膜を堆積させたのち、保護膜上にパーフルオロカーボンからなる潤滑材(いずれも図示を省略)を設けたものである。
この磁気ディスク媒体10に対して単磁極ヘッド17を用いてデータを書き込む場合、非磁性層14で埋め込んだ領域の中間領域においては、単磁極ヘッド17と裏打層13の距離が短くなるとともに、裏打層13の凸部に磁束20が集まるので、この領域がデータトラック19となる。
一方、非磁性層14で埋め込んだ領域においては、単磁極ヘッド17と裏打層13の距離が長いため、単磁極ヘッド17からの磁束が磁気記録層16を通り裏打層13に通りにくくなり、結果として磁気記録層16には書き込みに十分な磁界が印加されず、非磁性層14の直上の領域にはデータが書き込まれない。
また、非磁性層14上のRu層は裏打層13上のRu層とは結晶構造が異なり、その上に配向する磁気記録層16は裏打層13の直上では垂直磁化となり、非磁性層14の直上では面内磁化となる。
そのため、データを書き込むためには大きな強度の書込磁界が必要になるため、書込磁界を磁気記録層16の構成する磁性材料の保磁力Hc の2倍以下にした場合には、非磁性層14の直上の領域はデータが書き込まれないガードバンド20となる。
図3参照
図3は、外部クロックを用いてデータトラックにサーボ情報を記録した場合の状況の説明図であり、この場合には、データ情報と区別するために、データ情報用周波数と異なった周波数によってサーボ情報21を書き込む。
図4及び図5参照
図4は、本発明の実施例1におけるサーボ情報記録動作のフローチャートであり、また、図5は、サーボ情報21を記録した場合の信号出力とノイズの説明図である。
まず、磁気ディスク媒体10をDC磁界を用いて一方向に磁化して媒体初期化を行い、次いで、初期化した磁気ディスク媒体10の読み取りを行ってDC消去信号のレベルを取得し、その値を記憶する。
次いで、外部のパルス発振器等からのセルフクロック信号を用いて記録タイミングを決めて、単磁極ヘッドを用いてデータ情報用周波数と異なった周波数によってサーボ情報21を記録(テストライト)する。
この時、トラックにのみサーボ情報が記録される。
次いで、単磁極ヘッドと一体に構成された再生ヘッドを用いてサーボ信号を検出する。 この時、記録されたサーボ情報21の中心とトラックセンタ22とがほぼ一致している場合、図5の中段に示すように、サーボ情報信号がトラックセンタ22を中心とした対称波形となり、且つ、サーボ記録周波数の周期で最大出力が得られる。
また、DC消去出力レベルはトラックセンタ22において、以前の過程で取得したDC消去信号のレベルの値となる。
一方、記録されたサーボ情報21の中心とトラックセンタ22からはずれている場合、図5の下段に示すように、サーボ情報信号が非対称波形となり、且つ、その極大値がトラックセンタ22と一致している場合に得られる信号の最大値より小さくなる。
また、DC消去出力レベルも非対称波形となり、その極小値はDC消去信号のレベルの値より大きくなる。
したがって、サーボ情報信号が対称波形となり、且つ、サーボ記録周波数の周期で最大出力が得られた場合には、サーボ情報信号がトラックセンタ22を中心に書き込まれていれていると判定して、トラック位置を決定し、改めて、このトラック位置にサーボ情報21を記録する。
一方、サーボ情報信号が非対称波形となり、且つ、サーボ記録周波数の周期で最大出力が得られない場合には、サーボ情報信号がトラックセンタ22を中心に書き込まれていないと判定して、単磁極ヘッドをトラック方向へ1/2トラック幅以下移動して再び媒体初期化を行って、上記の工程をトラック位置が決定するまで繰り返して行う。
このように、本発明の実施例1においては、特別のサーボパターンを用いることなく、且つ、特別な構造の磁気ヘッドを要することなく、ガードバンド20の存在を利用してサーボ情報を書き込んでいるので、特別のサーボパターンや特別な構造の磁気ヘッドが不要になり、媒体の構造や製造工程が簡素化されるとともに、磁気ディスク装置の構成を簡素化することができる。
次に、図6を参照して、本発明の実施例2のサーボ情報記録再生方式を説明するが、テストライトを交流(AC)消去によって行うだけで、あとは、上記の実施例1と全く同様にであるので、フロチャートのみを示す。
図6参照
図6は、本発明の実施例2におけるサーボ情報記録動作のフローチャートであり、テストライトを単磁極ヘッドを用いずにAC消去によって行うものである。
この場合、媒体初期化における記録磁界が高い(実際には記録磁界勾配が低くなるので実効的な記録磁界が低くなるため)ガードバンド20においては磁化が消去されないが、記録磁界の低い(実際には記録磁界勾配が高くなるので実効的な記録磁界が高くなるため)データトラック19においては磁化が消去されるために、AC消去周波数の信号の有無がトラックセンタ22を認識する磁気情報となる。
次に、図7を参照して、本発明の実施例3のサーボ情報記録再生方式を説明するが、基本的なフローや媒体構成は上記の実施例1と同様であるので、相違箇所のみを説明する。 図7参照
図7は、セルフクロック信号となるセルフクロックパターンを示す平面図であり、データトラック19の一部を分割領域23,24で分割して、サーボ情報記録領域25を設けたものである。
この場合の分割領域23,24は、同心円環状の溝を形成する際に同時に形成し、非磁性層と同時にAl2 3 等で埋め込むものであり、したがって、サーボパターンを形成するための特別の製造工程や材料は不要になり、また、分割領域23,24はガードバンド20と同様に非記録領域となる。
したがって、この様な構成の磁気ディスク媒体にサーボ情報を書き込む際に、分割領域23,24をセルフクロック信号として用いて、サーボ情報記録領域25にテストライトを行って実施例1と同様の信号検出を行ってトラックセンタ22を決定する。
この実施例3においては、分割領域23,24及びサーボ情報記録領域25からなるセルフクロックパターンから得られる検出信号をセルフクロック信号として利用しているので、外部クロックを用意する必要がなくなり、また、サーボ情報書込周波数を考慮する必要がなくなる。
次に、図8を参照して、本発明の実施例4のサーボ情報記録再生方式を説明するが、基本的なフローや媒体構成は上記の実施例1と同様であるので、相違箇所のみを説明する。 図8参照
図8は、セルフクロック信号となるセルフクロックパターンを示す平面図であり、データトラック19の一部を分割領域23,24で分割して、データトラック19の周期と位相のずれた周期のマークセクタ26を設けたものである。
この場合の分割領域23,24及びマークセクタ26の非記録領域は、同心円環状の溝を形成する際に同時に形成し、非磁性層と同時にAl2 3 等で埋め込むものであり、サーボパターンを形成するための特別の製造工程や材料は不要になる。
この様な構成の磁気ディスク媒体にサーボ情報を書き込む際に、分割領域23,24をセルフクロック信号として用いて、マークセクタ26にテストライトを行って実施例1と同様の信号検出を行ってトラックセンタ22を決定する。
この場合、検出波形が対称波形であり、且つ、その最小値がDC消去信号のレベルと同じ最低値を示した場合にトラックセンタ22であると判定する。
この実施例4においても、分割領域23,24及びマークセクタ26からなるセルフクロックパターンから得られる検出信号をセルフクロック信号として利用しているので、外部クロックを用意する必要がなくなり、また、サーボ情報書込周波数を考慮する必要がなくなる。
次に、図9を参照して、本発明の実施例5のサーボ情報記録再生方式を説明するが、基本的な媒体構成は上記の実施例1と同様であるが、テストライトの代わりにDC消去を用いるとともにトラックセンタ検出工程が異なるものである。
図9参照
図9は、DC消去の状況の説明図であり、上図は実施例1と同様の媒体初期化における磁化の状態を示す図であり、データトラック19において印加したDC磁界を同じ向きに磁化される。
なお、ガードバンド20においては、面内磁化を保ったままとなり、この磁化方向はランダムである。
下図が、DC消去後の磁化の状態を示す図であり、データトラック19においては印加された初期化磁界とは逆方向の消去磁界の方向に磁化されるが、ガードバンド20においては磁化方向は面内磁化のままである。
この場合、再生ヘッドを半径方向、即ち、データトラック19を横切る方向に操作すると、信号強度の差としてデータトラック19の位置を認識してトラックセンタ22を決定したのち、データトラック19に上記の実施例1と同様にサーボ情報の書込を行う。
この実施例5においては、テストライトの代わりDC消去を用い、且つ、トラックセンタの検出は再生ヘッドを半径方向に移動させるだけであるので、トラックセンタ22の検出工程が簡素化される。
次に、図10を参照して、本発明の実施例6のサーボ情報記録再生方式を説明するが、基本的な媒体構成は上記の実施例1と同様であるが、試行錯誤を伴うサーボパターンの書込工程を必要としないものである。
図10参照
図10は、サーボパターンの記録再生工程の説明図であり、まず、上記の実施例1と同様に媒体初期化を行ったのち、半径方向の延在するとともに円周方向に所定間隔で配置させた強磁性体パターン32を設けたマスタ31を磁気ディスク媒体10に近接させ、永久磁石等を用いて書込磁界33を印加して、強磁性体パターン32直下のデータトラック19の領域のみにサーボパターン34を記録する。
このサーボパターン34を再生ヘッドで読み取ることによってサーボ制御を行う。
なお、トラックセンタ22の決定は、上記実施例1と同様に、記録したサーボパターン34の最大値或いは最小値が得られる位置をトラックセンタ22とする。
この実施例6においては、磁気転写を利用しているので、試行錯誤を伴うサーボパターンの書込工程を必要とせず、サーボ情報の書込工程が簡素化される。
なお、上記の各実施例の説明に用いた磁気ディスク媒体の構造及び製造工程は単なる一例であり、ガードバンドを備えた磁気ディスク装置に関する公知の各種の構造或いは製造工程と置き換えても良いことは言うまでもない。
例えば、上記の各実施例の説明においては、裏打層に溝を形成したのち非磁性層で溝を埋め込んでいるが、ベタ状の裏打層上に周期的な分離された裏打層パターンを設け、この裏打層パターンの間を非磁性層で埋め込んでも良く、或いは、ベタ状の裏打層上に周期的な分離された非磁性層パターンを設け、この非磁性層パターンの間を裏打層と同じ或いは異なった磁性体で埋め込んでも良いものである。
ここで再び図1を参照して、本発明の詳細な特徴を改めて説明する。
再び、図1参照
(付記1) データトラック領域5がガードバンド6で分離された磁気ディスク媒体を一方向に初期化したのちサーボ用情報を記録し、前記磁気ディスク媒体からの検出信号出力におけるサーボ用情報磁界強度に対応する出力からトラックセンタ7を認識することを特徴とするサーボ情報記録再生方式。
(付記2) 上記トラックセンタ7を、前記磁気ディスク媒体からの検出信号出力におけるサーボ用情報磁界強度に対応する最大値或いは最小値のいずれかの値を出力する領域から認識することを特徴とする付記1記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記3) 上記検出信号出力において、サーボ用情報磁界強度に対応する最大値或いは最小値のいずれも得られない場合に、1/2トラック以下のトラック幅をずらして、サーボ用情報の再記録及び信号検出を行い、サーボ用情報磁界強度に対応する最大値或いは最小値のいずれかが得られるまで繰り返すことを特徴とする付記2記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記4) 上記サーボ用情報を記録するサーボ領域をセルフクロックを用いて位置決めすることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記5) 上記セルフクロックが、外部クロックからのクロック信号であることを特徴とする付記4記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記6) 上記セルフクロックが、上記磁気ディスク媒体内のデータトラック領域5の一部を分割して形成したサーボパターンからなることを特徴とする付記4記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記7) 上記セルフクロックが、上記磁気ディスク媒体内のデータトラック領域5の一部を欠如させ、欠如領域にデータトラック周期と位相のずれた周期のマークセクタからなることを特徴とする付記4記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記8) 上記サーボ用情報の書き込みを、均一な直流磁界を印加することにより行うことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記9) 上記サーボ用情報の記録を、磁気パターンを形成したマスターから磁気転写することによって記録することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記10) 上記サーボ用情報の記録を、サーボ用信号により行うことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記11) 上記サーボ用情報を、データ記録用周波数と異なる周波数でデータトラック領域5に記録することを特徴とする付記10記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記12) 上記サーボ用情報の記録を、交流消去により行うことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記13) 上記サーボ用情報を、上記磁気ディスク媒体を構成する磁気記録層4の保磁力の2倍以下の強度の磁界を用いて記録することを特徴とする付記1乃至12のいずれか1に記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記14) 上記磁気ディスク媒体が、ベタ状部分と、前記ベタ状部分上に設けられた横方向において分離された分離部とからなる裏打層1を有するとともに、前記分離部の間を非磁性層2で埋め込まれていることを特徴とする付記1乃至13のいずれか1に記載のサーボ情報記録再生方式。
(付記15) データトラック領域5がガードバンド6で分離された磁気ディスク媒体において、前記磁気ディスク媒体内のデータトラック領域5の一部を分割してサーボパターンとしたことを特徴とする磁気ディスク媒体。
(付記16) 上記磁気ディスク媒体が、ベタ状部分と、前記ベタ状部分上に設けられた横方向において分離された分離部とからなる裏打層1を有するとともに、前記分離部の間を非磁性層2で埋め込まれていることを特徴とする付記15記載の磁気ディスク媒体。 (付記17) データトラック領域5がガードバンド6で分離された磁気ディスク媒体において、前記磁気ディスク媒体内のデータトラック領域5の一部を欠如させた欠如領域に設けたデータトラック周期と位相のずれた周期のマークセクタをサーボパターンとしたことを特徴とする磁気ディスク媒体。
本発明の活用例としては、磁気ディスク装置用の垂直磁気記録媒体が典型的なものであるが、ディスク状の媒体に限られるものではなく、テープ状の磁気記録媒体にも適用されるものである。
本発明の原理的構成の説明図である。 本発明の前提となる磁気ディスク媒体の構成説明図である。 外部クロックを用いてデータトラックにサーボ情報を記録した場合の状況の説明図である。 本発明の実施例1におけるサーボ情報記録動作のフローチャートである。 サーボ情報を記録した場合の信号出力とノイズの説明図である。 本発明の実施例2におけるサーボ情報記録動作のフローチャートである。 本発明の実施例3におけるセルフクロック信号となるセルフクロックパターンを示す平面図である。 本発明の実施例4におけるセルフクロック信号となるセルフクロックパターンを示す平面図である。 本発明の実施例5におけるDC消去の状況の説明図である。 本発明の実施例6におけるサーボパターンの記録再生工程の説明図である。
符号の説明
1 裏打層
2 非磁性層
3 非磁性中間層
4 磁気記録層
5 データトラック領域
6 ガードバンド
7 トラックセンタ
10 磁気ディスク媒体
11 ガラス基板
12 下地層
13 裏打層
14 非磁性層
15 非磁性中間層
16 磁気記録層
17 単磁極ヘッド
18 磁束
19 データトラック
20 ガードバンド
21 サーボ情報
22 トラックセンタ
23 分割領域
24 分割領域
25 サーボ情報記録領域
26 マークセクタ
31 マスタ
32 強磁性体パターン
33 書込磁界
34 サーボパターン

Claims (5)

  1. データトラック領域がガードバンドで分離された磁気ディスク媒体を一方向に初期化したのちサーボ用情報を記録し、前記磁気ディスク媒体からの検出信号出力におけるサーボ用情報磁界強度に対応する出力からトラックセンタを認識することを特徴とするサーボ情報記録再生方式。
  2. 上記サーボ用情報を記録するサーボ領域をセルフクロックを用いて位置決めすることを特徴とする請求項1記載のサーボ情報記録再生方式。
  3. 上記サーボ用情報の書き込みを、均一な直流磁界を印加することにより行うことを特徴とする請求項1または2に記載のサーボ情報記録再生方式。
  4. データトラック領域がガードバンドで分離された磁気ディスク媒体において、前記磁気ディスク媒体内のデータトラック領域の一部を分割してサーボパターンとしたことを特徴とする磁気ディスク媒体。
  5. データトラック領域がガードバンドで分離された磁気ディスク媒体において、前記磁気ディスク媒体内のデータトラック領域の一部を欠如させた欠如領域に設けたデータトラック周期と位相のずれた周期のマークセクタをサーボパターンとしたことを特徴とする磁気ディスク媒体。
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JP2011159379A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv パターンド磁気ディスクの平坦化に適合するサーボパターニングおよび書き込み

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