JP2006252209A - 糖尿病用献立判定装置および糖尿病用献立判定プログラム - Google Patents

糖尿病用献立判定装置および糖尿病用献立判定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006252209A
JP2006252209A JP2005068271A JP2005068271A JP2006252209A JP 2006252209 A JP2006252209 A JP 2006252209A JP 2005068271 A JP2005068271 A JP 2005068271A JP 2005068271 A JP2005068271 A JP 2005068271A JP 2006252209 A JP2006252209 A JP 2006252209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
menu
fatty acid
food
diabetes
cooking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005068271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4893907B2 (ja
Inventor
Yukiko Kagohashi
有紀子 籠橋
Hiroyuki Naora
博之 直良
Kiyoko Nawata
▲きよ▼子 名和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimane Prefecture
Original Assignee
Shimane Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimane Prefecture filed Critical Shimane Prefecture
Priority to JP2005068271A priority Critical patent/JP4893907B2/ja
Publication of JP2006252209A publication Critical patent/JP2006252209A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4893907B2 publication Critical patent/JP4893907B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

【課題】糖尿病に有効な献立を提供すること。
【解決手段】単数もしくは複数の料理品目の組合せからなる献立を判定する装置であって、料理品目とその料理に使用されうる食材とを関連づけて記憶させた料理・食材情報格納部231と、食材と、その食材に含まれるn−3脂肪酸量およびn−6脂肪酸量と、を関連づけて記憶させた食材・脂肪酸情報格納部232と、料理品目とその料理品目の摂取量を入力する手段(301および302)と、料理品目とその料理品目の摂取量と、に基づいて、料理・食材情報格納部231および食材・脂肪酸情報格納部232に記憶された情報から献立全体のn−3脂肪酸量に対するn−6脂肪酸量の比率を算出する脂肪酸比算出部303と、算出された脂肪酸比から、あらかじめ設定された所定のしきい値を超えているか否かを判定する判定部304と、を備えた脂肪酸管理装置100。
【選択図】図14

Description

本発明は、糖尿病用献立判定装置および糖尿病用献立判定プログラムに関し、特に、1型糖尿病の発病抑制ないし発病時期の遅延が可能な献立または糖尿病の合併症を改善しうる献立を提供可能な糖尿病用献立判定装置および糖尿病用献立判定プログラムに関する。
1型糖尿病はインスリン分泌が著しく低下する遺伝病である。また、1型糖尿病は、インスリンを合成する膵臓の所定部位が破壊されてしまうため、一度発病すれば、病状の改善や進行は食い止められるものの、基本的に一生涯つきあわなくてはならない病気である。
一方、2型糖尿病は、インスリンの分泌はおこるが、それが作用しない点に特徴がある。1型であれ2型であれ、その具体的対処療法としては、インスリンの注射投与が挙げられる。
しかしながら、従来では以下の問題点があった。
まず、注射によるインスリン投与の頻度が高いので、患者の負担が大きいという問題点があった。
また、2型糖尿病が食生活などの生活習慣病とされていて発病年齢が中高年層に多いのに対して、1型糖尿病は、18歳までに発病する割合が1型患者全体うちの7割を占め、幼少期の発病割合が非常に高い、という実情がある。従って、就学期に発病すると、授業時間中に注射や通院が必要となり、学業そのものに影響がでてしまうという問題点があった。また、就学期では周囲の好奇の目を嫌がって注射を控えてしまい、症状を悪化させてしまう場合があるという問題点があった。
更に、就学期では自己注射も可能であるのに対して、もし、幼少期に発病してしまうと自己注射ができず、通院や入院に加えて保護者の常時看護が必要となる、という極めて大きな負担が生じる問題点があった。
一方、1型糖尿病はHLAなどの遺伝因子に何らかの誘因環境因子が加わっておこるため、発病可能性があるかどうかは生まれながらにして分かる。従って、発病に至らなくする方法も当然に望まれている。特に、働き盛りの保護者に極めて大きな負担を強いてしまう幼少期の発病を回避でき、発病時期を自己注射のできる年齢まで遅らせてほしいという潜在的な要請もある。
また、親、特に母親が遺伝因子をもっている場合には、将来、子供を生む場合に、その子供が遺伝因子を受け継ぐ可能性も予見できる。従って、誘因環境因子の制御が可能であれば、制御したいという潜在的な要請もある。
また、糖尿病は、1型、2型にかかわらず、合併症を引起し、炎症性疾患である腎症、網膜症、細胞の壊死などを生じさせてしまうので、このような合併症の軽減も望まれている。
また、従来、食事療法ないし食事を通じた予防は、料理品目が偏ったり、料理に違和感を覚えたりして、無理があったり、飽きをこさせたりする場合があるという問題点があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、少なくとも1型糖尿病に関して、その発病率ないし発病可能性を低減する献立であって、無理のない、飽きをこさせない献立を提供することを目的とする。
また、少なくとも1型糖尿病に関して、その発病時期を遅らせる献立であって、無理のない、飽きをこさせない献立を提供することを目的とする。
また、合併症の軽減、合併症の回復を期待できる献立であって、無理のない、飽きをこさせない献立を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の糖尿病用献立判定装置は、単数もしくは複数の料理品目の組合せからなる献立を判定する装置であって、料理品目とその料理に使用されうる食材とを関連づけて記憶させた料理・食材記憶部と、食材と、その食材に含まれるn−3脂肪酸量およびn−6脂肪酸量と、を関連づけて記憶させた食材・脂肪酸記憶部と、料理品目を少なくとも一つ入力する料理品目入力手段と、料理品目入力手段により入力された料理品目の摂取量を入力する摂取量入力手段と、料理品目入力手段により入力された料理品目と、摂取量入力手段により入力された当該料理品目の摂取量と、に基づいて、料理・食材記憶部および食材・脂肪酸記憶部に記憶された情報から献立全体のn−3脂肪酸量に対するn−6脂肪酸量の比率を算出する脂肪酸比算出手段と、脂肪酸比算出手段により算出された脂肪酸比から、あらかじめ設定された所定のしきい値を超えているか否かを判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項1に係る発明は、n−3脂肪酸に対するn−6脂肪酸の割合の低い食事をとり続けることが可能となる。従って、後述するように、乳児をもつ母親であれば、母乳中の脂肪酸比を食事を介して低くして、乳児の発病率を低減することができ、また、乳児期を過ぎた対象者であれば、脂肪酸比の低い食事をとり続けることにより、発病可能性を低くし、また、発病時期を遅延可能となる。
なお、「料理品目に使用されうる食材」とは、例えば、料理品目が「茶碗蒸し」である場合には、鶏肉(ささみ、もも肉、胸肉)、エビ、アナゴ、百合根、春雨、ぎんなん、蒲鉾、三つ葉、椎茸、シメジ、エノキダケなどが挙げられる。また、摂取量とは、重さ(グラム)に限らず一人前といった単位も含むものとする。但し、一人前や半切れといった単位の場合は、適宜標準的な重量に置換するものとする。なお、糖尿病用とは、発病者に限らず、発病可能性のある者も含むものとする。以降において、発病者と発病可能性のある者、または、糖尿病の観点から献立管理が必要な者を「対象者」と適宜表現するものとする。
また、請求項2に記載の糖尿病用献立判定装置は、請求項1に記載の糖尿病用献立判定装置において、判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、当該献立を構成する料理品目の中の食材であって代替可能な食材の中から、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い食材を料理・食材記憶部から抽出する代替食材抽出手段と、代替食材抽出手段により抽出された食材から、代替する食材を指定する代替食材指定手段と、代替食材指定手段により指定された食材に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項2に係る発明は、献立全体として脂肪酸比を調整可能となる。従って、病院食のような固定メニューでなく、バリエーションがあり、食事制限を意識せずに長期にわたって採用できる予防法ないし食事療法を提供可能となる。なお、代替食材の量は適宜指定されるものとする。
また、請求項3に記載の糖尿病用献立判定装置は、請求項1に記載の糖尿病用献立判定装置において、判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、当該献立を構成する料理品目の中の食材であってその含有量を変更可能な食材の中から、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い食材を抽出する可変食材抽出手段と、可変食材抽出手段により抽出された食材から、含有量を変更する食材とその量を指定する可変食材指定手段と、可変食材指定手段により指定された食材およびその量に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項3に係る発明は、献立全体として脂肪酸比を調整可能となる。従って、病院食のような固定メニューでなく、バリエーションがあり、食事制限を意識せずに長期にわたって採用できる予防法ないし食事療法を提供可能となる。なお、含有量とは、その料理品目を構成する食材の割合をいうものとする。
また、請求項4に記載の糖尿病用献立判定装置は、請求項1に記載の糖尿病用献立判定装置において、判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い料理品目を料理・食材記憶部から抽出する追加料理抽出手段と、追加料理抽出手段により抽出された料理品目から、追加する料理品目を指定する追加料理指定手段と、追加料理指定手段により指定された料理品目に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項4に係る発明は、献立全体として脂肪酸比を調整可能となる。従って、病院食のような固定メニューでなく、バリエーションがあり、食事制限を意識せずに長期にわたって採用できる予防法ないし食事療法を提供可能となる。なお、追加される料理品目の良は適宜指定されるものとする。このとき、摂取量入力手段によりこの情報が入力されてもよい。
また、請求項5に記載の糖尿病用献立判定装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定装置において、判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、警告を発する警告手段を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項5に係る発明は、発病可能性が高くなるなど、糖尿病にとって好ましくない献立であることを認識可能となる。
すなわち、請求項6に記載の糖尿病用献立判定装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の糖尿病様献立判定装置において、判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値内であると判定された場合に、その献立を対象者に応じて記憶する履歴情報記憶部と、履歴情報記憶部に記憶された献立の各料理品目の構成食材を、次回当該料理品目が入力されたときに標準構成として出力する標準構成出力手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、請求項6に係る発明は、対象者に合わせた献立をたてやすくなり、利便性を向上させる。なお、履歴情報記憶部は、複数の対象者毎に履歴を管理できるものとする。
また、請求項7に記載の糖尿病用献立判定装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定装置において、所定のしきい値を、(n−6脂肪酸mol/n−3脂肪酸mol)=4またはそれ以下としたことを特徴とする。
すなわち、請求項7に係る発明は、献立どおりの食事をとることにより、少なくとも、1型糖尿病に関しては、その発病率ないし発病可能性を低減すること、および、発病時期を遅らせることが可能となる。また、糖尿病の合併症の緩和ないし合併症からの回復が可能となる。なお、この所定のしきい値は4以下が好ましいが、更に好ましくは3以下、更により好ましくは2.9以下である。
また、請求項8に記載の糖尿病用献立判定装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定装置において、所定のしきい値を、糖尿病の発病時期を遅延可能な程度にまで低くしたことを特徴とする。
すなわち、請求項8に係る発明は、献立どおりの食事をとることにより、少なくとも、1型糖尿病に関しては、その発病率ないし発病可能性を低減すること、および、発病時期を遅らせることが可能となる。また、糖尿病の合併症の緩和ないし合併症からの回復が可能となる。
また、請求項9に記載の糖尿病用献立判定装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定装置において、所定のしきい値を、糖尿病の発病率を低下可能な程度にまで低くしたことを特徴とする。
すなわち、請求項9に係る発明は、献立どおりの食事をとることにより、少なくとも、1型糖尿病に関しては、その発病率ないし発病可能性を低減すること、および、発病時期を遅らせることが可能となる。また、糖尿病の合併症の緩和ないし合併症からの回復が可能となる。
また、請求項10に記載の糖尿病用献立判定プログラムは、単数もしくは複数の料理品目の組合せからなる献立を判定するプログラムであって、料理品目とその料理に使用されうる食材とを関連づけて記憶させた料理・食材記憶部と、食材と、その食材に含まれるn−3脂肪酸量およびn−6脂肪酸量と、を関連づけて記憶させた食材・脂肪酸記憶部と、を備えるコンピュータを、料理品目を少なくとも一つ入力する料理品目入力手段、
料理品目入力手段により入力された料理品目の摂取量を入力する摂取量入力手段、料理品目入力手段により入力された料理品目と、摂取量入力手段により入力された当該料理品目の摂取量と、に基づいて、料理・食材記憶部および食材・脂肪酸記憶部に記憶された情報から献立全体のn−3脂肪酸量に対するn−6脂肪酸量の比率を算出する脂肪酸比算出手段、脂肪酸比算出手段により算出された脂肪酸比から、あらかじめ設定された所定のしきい値を超えているか否かを判定する判定手段、として機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項10に係る発明は、n−3脂肪酸に対するn−6脂肪酸の割合の低い食事をとり続けることが可能となる。従って、後述するように、乳児をもつ母親であれば、母乳中の脂肪酸比を食事を介して低くすることが可能となり、乳児の発病率を低減することができ、また、乳児期を過ぎた対象者であれば、脂肪酸比の低い即時をとり続けることにより、発病可能性を低くし、また、発病時期を遅延可能となる。
また、請求項11に記載の糖尿病用献立判定プログラムは、請求項10に記載の糖尿病用献立判定プログラムにおいて、更に、コンピュータを、判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、当該献立を構成する料理品目の中の食材であって代替可能な食材の中から、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い食材を料理・食材記憶部から抽出する代替食材抽出手段、代替食材抽出手段により抽出された食材から、代替する食材を指定する代替食材指定手段、代替食材指定手段により指定された食材に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段、として機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項11に係る発明は、献立全体として脂肪酸比を調整可能となる。従って、病院食のような固定メニューでなく、バリエーションがあり、食事制限を意識せずに長期にわたって採用できる予防法ないし食事療法を提供可能となる
また、請求項12に記載の糖尿病用献立判定プログラムは、請求項10に記載の糖尿病用献立判定プログラムにおいて、更に、コンピュータを、判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、当該献立を構成する料理品目の中の食材であってその含有量を変更可能な食材の中から、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い食材を抽出する可変食材抽出手段、可変食材抽出手段により抽出された食材から、含有量を変更する食材とその量を指定する可変食材指定手段、可変食材指定手段により指定された食材およびその量に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段、として機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項12に係る発明は、献立全体として脂肪酸比を調整可能となる。従って、病院食のような固定メニューでなく、バリエーションがあり、食事制限を意識せずに長期にわたって採用できる予防法ないし食事療法を提供可能となる
また、請求項13に記載の糖尿病用献立判定プログラムは、請求項10に記載の糖尿病用献立判定プログラムにおいて、更に、コンピュータを、判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い料理品目を料理・食材記憶部から抽出する追加料理抽出手段、追加料理抽出手段により抽出された料理品目から、追加する料理品目を指定する追加料理指定手段、追加料理指定手段により指定された料理品目に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段、として機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項13に係る発明は、献立全体として脂肪酸比を調整可能となる。従って、病院食のような固定メニューでなく、バリエーションがあり、食事制限を意識せずに長期にわたって採用できる予防法ないし食事療法を提供可能となる
また、請求項14に記載の糖尿病用献立判定プログラムは、請求項10〜13のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定プログラムにおいて、更に、コンピュータを、判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、警告を発する警告手段、として機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項14に係る発明は、発病可能性が高くなるなど、糖尿病にとって好ましくない献立であることを認識可能となる。
また、請求項15に記載の糖尿病用献立判定プログラムは、請求項10〜14のいずれか一つに記載の糖尿病様献立判定プログラムにおいて、更に、コンピュータを、判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値内であると判定された場合に、その献立を対象者に応じて記憶する履歴情報記憶部、履歴情報記憶部に記憶された献立の各料理品目の構成食材を、次回当該料理品目が入力されたときに標準構成として出力する標準構成出力手段、として、機能させることを特徴とする。
すなわち、請求項15に係る発明は、対象者に合わせた献立をたてやすくなり、利便性を向上させる。
また、請求項16に記載の糖尿病用献立判定プログラムは、請求項10〜15のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定プログラムにおいて、所定のしきい値を、(n−6脂肪酸mol/n−3脂肪酸mol)=4またはそれ以下としたことを特徴とする。
すなわち、請求項16に係る発明は、献立どおりの食事をとることにより、少なくとも、1型糖尿病に関しては、その発病率ないし発病可能性を低減すること、および、発病時期を遅らせることが可能となる。また、糖尿病の合併症の緩和ないし合併症からの回復が可能となる。なお、この所定のしきい値は4以下が好ましいが、更に好ましくは3以下、更により好ましくは2.9以下である。
また、請求項17に記載の糖尿病用献立判定プログラムは、請求項10〜15のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定プログラムにおいて、所定のしきい値を、糖尿病の発病時期を遅延可能な程度にまで低くしたことを特徴とする。
すなわち、請求項17に係る発明は、献立どおりの食事をとることにより、少なくとも、1型糖尿病に関しては、その発病率ないし発病可能性を低減すること、および、発病時期を遅らせることが可能となる。また、糖尿病の合併症の緩和ないし合併症からの回復が可能となる。
また、請求項18に記載の糖尿病用献立判定プログラムは、請求項10〜15のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定プログラムにおいて、所定のしきい値を、糖尿病の発病率を低下可能な程度にまで低くしたことを特徴とする。
すなわち、請求項18に係る発明は、献立どおりの食事をとることにより、少なくとも、1型糖尿病に関しては、その発病率ないし発病可能性を低減すること、および、発病時期を遅らせることが可能となる。また、糖尿病の合併症の緩和ないし合併症からの回復が可能となる。
本発明によれば、少なくとも1型糖尿病に関しては、その発病率ないし発病可能性を低減する献立を提供することおよび糖尿病の発病時期を遅らせる献立を提供することが可能となる。特に、献立全体として考えるので、もし、好物の中に脂肪酸比が高い料理品目があっても、全体として、比率を低減可能となるので、無理のない、飽きの来ない、長続きする予防法ないし食事療法を提供可能となる。
換言すれば、家族の1人のために個別に献立を考えなくてもよく、家族全員の嗜好を考慮しながらバリエーションのある献立を提供可能になる。従って、必然的に、長期にわたる予防ないし食事療法が達成可能となる。
また、本発明によれば、合併症の軽減、合併症の回復を期待できる献立であって、無理のない、飽きをこさせない献立を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。ここでは、まず、食事における必須脂肪酸の構成比と1型糖尿病の発病との関連について説明し、次に、献立ソフトへの適用について説明する。
本発明は、皮膚炎などの炎症性疾患に必須脂肪酸が関係しているらしいという近年の知見に基づき、1型糖尿病が膵臓ランゲルハンス島の炎症性破壊によって引き起こされる点に着目し、必須脂肪酸の構成比を変化させて発病に対する影響を調べる検討過程でなされたものである。
検討試験に際して、ヒト1型糖尿病のモデルマウスであるNOD(Non−Obese Diabetic)マウス(塩野義製薬株式会社開発、日本クレア株式会社提供)を用いることとした。NODマウスは、ヒトの1型糖尿病の発症機構の解析や治療法・治療薬の開発用に開発されたマウスであり、1型糖尿病の発病遺伝因子を有するマウスである。
なお、マウスは、一般的に、寿命が100週、授乳期が生後3週まで(生後3週で離乳)、交配可能となる成熟期が8週以降とされている。NODマウスの場合は、標準的な評価期間は40週までの飼育であり、標準的な飼育環境では40週時の発症率が60%〜80%とされている。なお、一旦1型糖尿病を発症すると、インスリンを投与しない場合には通常4週以内にその個体は死亡してしまう。
以下の検討試験では、必須脂肪酸であるn−6脂肪酸とn−3脂肪酸のmol比を異ならせた餌を与え糖尿病の発病率を検討することとした。糖尿病の発病確認には、試薬(和光純薬工業株式会社製 プレテスト3aII)を用いた。なお、試験環境を考慮し、比較対象として基準データを採取することとした。基準データは、標準餌を与えたNODマウス同士から交配させたNODマウス(個体数34)であって、離乳時(生後3週間)までは母獣の乳をのませ、離乳時(生後3週間)以降には標準餌を食べさせて生後45週まで飼育したマウスの糖尿病の発病率を求めたデータである。
標準餌としては、マウスを飼育する際に一般的に用いられる改良NIH(オリエンタル酵母工業株式会社製)を用いた。図1に、飼育週数と発病率との関係を示した。また、図2に、標準餌の成分表と後述するHighの餌とLowの餌の成分表を示した。なお、以降においてこの基準データの群を基準群と適宜称することとする。
<検討試験1:離乳後コントロール>
検討試験1では、標準餌を与えたNODマウス同士から交配させたNODマウスを、生後3週の離乳直後からn6n3比=14.5の餌を食べさせた群と、n6n3比=3.0の餌を食べさせた群とに分けて、発病率を比較した。ここで、n6n3比とは、(n−6脂肪酸mol)/(n−3脂肪酸mol)をいうものとする。なお、以降では、n6n3比=14.5に調整した餌をHighの餌、3.0に調整した餌をLowの餌と称することとし、この餌を食べさせた群をHigh群、Low群とそれぞれ称することとする。なお、比率3.0は、n−3脂肪酸を多く含む魚をよく食する従来の日本人の脂肪酸摂取比率に該当し、比率14.5は、n−6脂肪酸を多く含む獣肉をよく食する欧米人の脂肪酸摂取比率に該当する数値である。
図2に示したHighの餌とLowの餌の成分表から分かるように、n−6脂肪酸は、リノール酸とアラキドン酸をそれぞれ所定比率で混合し、n−3脂肪酸はEPA(エイコサペンタン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、DPA(ドコサペンタエン酸)、および、リノレン酸をそれぞれ所定比率で混合してある。Highの餌と、Lowの餌は、標準餌と略同じ組織ないしエネルギーであり、脂肪酸部分のみを替えた餌である。なお、標準餌のn6n3比は5.8である。
図3は、High群(個体数13)の経時的な発病率と発病数とを示した図である。図4は、Low群(個体数11)の経時的な発病率と発病数とを示した図である。図3と図1とを比較すると、High群と標準群とは、発病率が共に62%であり、発病が観測され始めるのも15〜20週齢からであって、同程度の結果となったといえる。
一方、図4と図1とを比較すると、Low群は、最終的な発病率が36%であり、発病が観測され始めるのも30週齢以降であって、High群および標準群と比較して明らかに発病率の低下と発病時期の遅延が見て取れる。従って、n6n3比が小さい方が、1型糖尿病に良い影響を与えることが確認できた。
<検討試験2:乳幼期コントロールその1>
検討試験1は、離乳後の餌の脂肪酸比をコントロールした場合の発病検討結果であるといえる。検討試験2では、更に、n6n3比が胎児ないし乳児に及ぼす影響を母獣の食餌環境を調整することにより検討した。食餌を切り替えたときにその影響がマウスの体内で平衡化するのは4週間程度であるので、試験では、10週齢の母獣を交配させることを目安とし、6週齢以降は、Highの餌に切り替えて飼育した母獣群(母獣High群)と、Lowの餌に切り替えて飼育した母獣群(母獣Low群)とを用意した。母獣が10週となった時点で交配させ、母獣High群から生まれた子獣(子獣High群)には、離乳するまでは、そのままHighの餌を与え続けた母獣の乳をのませ、離乳した後はHighの餌を与えて発病の評価をした。同様に、母獣Low群から生まれた子獣(子獣Low群)には、離乳するまでは、そのままLowの餌を与え続けた母獣の乳をのませ、離乳した後はLowの餌を与えて発病の評価をした。
まず、母獣に与えた食餌のn6n3比と、その母獣の乳中のn6n3比との相関関係を調べてみた。図5は、母獣に与えた食餌のn6n3比と、その母獣の乳中のn6n3比との関係を示した図である。図において、母乳Highとは、Highの餌(図中では餌Highと表記)を食べさせた母獣の乳を意味し、母乳Lowとは、Lowの餌(図中では餌Lowと表記)を食べさせた母獣の乳を意味し、母乳NIHとは、標準餌(図中では餌NIHと表記)を食べさせた母獣の乳を意味する。図から明らかなように、必須脂肪酸に関しては、母獣の食餌環境が母乳に直に反映されることが確認できる。
図6は、子獣High群(個体数13)の経時的な発病率と発病数とを示した図である。図7は、子獣Low群(個体数14)の経時的な発病率と発病数とを示した図である。図6と図1を比較すると、子獣High群は、発病が観測されるのは15週齢からであるが、最終的な発病率が69%と高く、かつ、発病する個体であれば25週齢までで発病している、すなわち、発病期が幼少期にシフトしていることが確認できた。
一方、図7と図1とを比較すると、子獣Low群は、最終的な発病率が7%であり、発病が観測されるのも30週齢以降であって、標準群と比較して明らかに発病率の著しい低下と、発病時期の遅延が見て取れる。また、図7と図4を比較しても発病率が更に低下していることが確認できる。
<検討試験3:乳幼期コントロールその2>
検討試験3では、母獣High群から生まれた子獣に、離乳するまでは、そのままHighの餌を与え続けた母獣の乳をのませ、離乳した後はLowの餌を与えて発病の評価をした。評価したマウスの個体数は14である。図8は、母獣High群から生まれた子獣に、離乳するまでは、そのままHighの餌を与え続けた母獣の乳をのませ、離乳した後はLowの餌を与えた場合の発病率と発病数を示した図である。図8と図6とを比較すると、最終的な発病率は変わらないものの、発病時期の遅延効果があることが分かる。
<検討試験4:発病後のコントロール>
これまでの検討は、予防に焦点をあてた試験といえるが、次に、発病後に餌を切り替えた場合の寿命の比較をすることにより、発病後の治療的観点から見た食餌の影響を検討した。標準餌を与えた親から生まれた子獣(乳児期は、標準餌を食べた母獣親の乳をのませる)のうち発病したNODマウスを用いて、発病から6日以内にLowの餌に切り替えた群(個体数10)の寿命と、発病後6日〜9日の間にLowの餌に切り替えた群(個体数10)の寿命を比較した。また、発病してからも標準餌を与えた群(個体数10)の寿命も測定した。
図9は、検討結果を示した図である。図の縦軸は発病後の生存日数を示している。図から明らかなように、発病からすぐLowの餌に切り替えると、寿命が著しく延びることが確認できる。一方、発病後ある程度の期間が過ぎてからLowの餌に切り替えても、標準餌を与え続けた群と寿命が同程度であることが分かる。
図10は、上三段は、腎臓の糸球体の様子を表し、最下段は、膵臓の膵島の様子を示した図である。このうち、上二段は、糖尿病発病後のマウスの腎臓の糸球体の様子を示しているが、餌を切り替えた場合(最上段)には、糖尿病発症後100日経過後でも生きながらえ、食餌を切り替えない場合(第二段)は、30日経過後まもなく死亡した。糸球体の写真は、それぞれ発病後約100日後と発病後約30日後のものである。発病後も標準餌を与えた対照群と比較して、発病後6日以内にLowの餌に切り替えた場合には、糸球体の炎症が少なくなることが見て取れる。なお、検討試験4では、インスリン投与をしていない。換言すると、食事により糖尿病の合併症の改善が確認できたといえ、これは、極めて驚くべき知見である。
一般的に、糖尿病の発病過程には、いわゆるハネムーン期という期間が存在する。これは、発症後に一時的にインスリンの自己分泌が戻り尿中に糖が出たり出なかったりする期間であり、個体差があるが通常10日前後である。この期間が過ぎると、異常な高血糖状態に突入してしまう。従って、ハネムーン期にn6n3比を低くすることができ、その後の食事療法が適切であると、好適な結果を期待できるといえる。
図10の最下段の図は、糖尿病発症後6日以内に、Lowの餌に切替え、約100日間生存しているマウスの膵島の様子を示したものである。通常、標準餌を摂取しているマウスの場合、糖尿病発症直後にわずかに残存していた膵島は、ハネムーン期を過ぎると、完全に消失し、インスリンの自己分泌が不可能になる。従って、外来のインスリン無しでは、血糖値のコントロールが完全に不可能になる。しかし、糖尿病発症後6日以内に、Lowの餌に切り替えることにより、残存膵島が保たれ、内因性のインスリン分泌が保たれる、すなわち病態の進行が遅れることがわかる。
以上検討結果をまとめると、n6n3比の低い食事を恒常的にとると発病時期が遅延され、特に、n6n3比の低い栄養分を摂取する時期が乳児期ないし胎児期といった早い段階であるほど発病率を著しく低下させることが確認できる。反対に、乳児期ないし胎児期といった早い段階の摂取栄養分中のn6n3比が高い場合には、幼少期の発症を助長する可能性があることが確認できる。
特に、1型糖尿病のような遺伝的要因のある病気では、日常的、恒常的に食生活に気をつける必要がある。家庭内では、通常、同じ献立の食事をとることが多いので、親が普段から献立に注意を払う必要がでてくる。図8から明らかなように、n6n3比の高い食事をとっていると、ある時期からn6n3比を小さくしても、発病時期の遅延はあるものの、最終発病率は変化しない。従って、料理をつくり子供も産む母親が、懐妊まえから注意を払う必要がある。
同様に、図9から明らかなように、n6n3比がそう高くない食事をとっていた場合では発病直後の食事の改善が有効であることが確認できる。病気は発病してから気づくことが多いので、発病前から、予防的にn6n3比の低い食事をとり続けることが有効であるといえる。図10を見ても分かるように、事後的に食事を替えることにより症状の改善も期待できる。
なお、検討試験で用いたn6n3比は3と14.5であるが、1型糖尿病に関してはn6n3比は4以下が好ましく、3以下がより好ましい。更に好ましくは2.9以下である。これは、近年、日本人の1型糖尿病の発病時期が若年化していることと、食事が欧米型となっていることとが無縁でなく、実際、日本人の食事のn6n3比は1960年では2.9であったが1985年では3.85と大きくなっている。なお、n6n3比は低い方が好ましいが、体の他の臓器や器官とのバランスもあるので、他の臓器や器官に悪影響を与えない範囲で個々決定すべきであるが、高くても、せいぜい、第6次改訂栄養所要量の推奨値とされている4を下回ることが好ましい。
<糖尿病用献立判定装置>
本願発明者は、上記の検討試験や知見に着目し、糖尿病用の献立を判定および管理する装置(以降において脂肪酸管理装置と称する)を発明するに至った。この実施の形態では、本発明の糖尿病用献立判定プログラムをコンピュータにインストールし、コンピュータの表示画面を介して献立を対話的に決定したり、外食した情報を入力して、脂肪酸管理をおこなう脂肪酸管理装置について説明する。ここでは、まず、装置の外観を簡単に説明し、ついで、ハードウェア構成、機能的構成などについて順次説明していく。
(脂肪酸管理装置の外観構成)
図11は、脂肪酸管理装置の外観構成の一例を示した図である。図示したように、脂肪酸管理装置100は、いわゆるパーソナルコンピュータと同様な構成であり、献立に関する各種の情報を入力するキーボード101およびマウス102と、入力された情報を基に、献立の作成ないし決定、その他の処理をおこなう本体部103と、献立や料理品目を表示するモニタ104と、モニタ104の枠部に設けられたスピーカ105と、を有する。なお、図示した例は、デスクトップタイプコンピュータであるが、これに限ることなく、ノートブックタイプコンピュータであってもよい。
(脂肪酸管理装置のハードウェア構成)
図12は、脂肪酸管理装置100のハードウェア構成の一例を示した説明図である。脂肪酸管理装置100は、そのハードウェア構成として、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク(HD)204と、グラフィックスカード205と、モニタ206と、キーボード(K/B)207と、マウス(MOUSE)208と、ネットワークインターフェースカード(NIC)209と、サウンドカード210と、スピーカ211と、を有する。なお説明の便宜上、キーボード101、マウス102、モニタ104、およびスピーカ105を図12ではそれぞれキーボード207、マウス208、モニタ206、スピーカ211と表記している。
CPU201は、OSと共に脂肪酸管理装置100全体を制御し、また、HD204と協働したn6n3比の算出や、料理品目の追加、料理品目中の食材の変更、ボリュームの変更等の処理作業、また、表示処理をおこなう。この他CPU201は、ハードディスク204に格納されている作業データをRAM203に一時保存する制御等もおこなう。
ROM202は、ブートプログラム等を記憶する。使用の態様によっては、ROM202は、脂肪酸管理装置100の制御プログラムを格納しておいてもよい。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用する。具体的には、ハードディスク204から読み出されたデータベースの内容やプログラム内容などを一時的に格納する。また、料理品目中の代替食材を構成するデータ群を一時的に格納する処理もおこなう。
ハードディスク204は、オペレーティング装置(OS)、アプリケーションプログラム、各種のデータを記憶する。ハードディスクの構成については後述する。
グラフィックスカード205は、モニタ206へ出力すべき画像信号を送出する。グラフィックスカード205は、出力すべき画像信号を格納するVRAMと、処理された画像信号をモニタ206へ出力する画像出力インターフェース(画像出力I/F)を備える。画像出力I/Fは、VRAMに展開されたRGB画像データをモニタ206へ出力する。
この他、脂肪酸管理装置100は、コンピュータをネットワークへ接続するNIC209を有する。また、フレキシブルディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等を搭載することも可能である。
図13は、ハードディスクの構成を機能的に分けて示した説明図である。ハードディスク204は、アプリケーション部220とデータベース部(DB部)230とにより構成される。アプリケーション部220は、脂肪酸管理装置100全体を制御するOS221と、DB部230と協働して献立を作成し、その献立のn6n3比が高い場合に警告を発し、また、献立の内容を変更する際に使用される献立作成プログラム222と、作成された献立全体のn6n3比が高いか否かをDB部230と協働して計算および比較するn6n3比計算プログラム223と、対象者(糖尿病の観点から献立管理が必要な者)に応じてDB内容を再構築するDB再構築プログラム224と、を有する。
なお、以上はアプリケーション部220を、脂肪酸管理装置100が果たす各種の情報の入力と、DB部230を介した情報の抽出、計算、表示という観点から集約した内容を説明したに過ぎず、実際のプログラムは多数のコンポーネントやDLLなどにより構成される。後述する機能的構成は、これらのプログラムが単体もしくは複数で、場合によってはDB部230と協働して各種実現されるものである。
次に、DB部230について説明する。DB部230は、料理品目とその料理に使用されうる食材とを関連づけて記憶させた料理・食材情報格納部231と、食材とその食材に含まれるn−3脂肪酸量およびn−6脂肪酸量と、を関連づけて記憶させた食材・脂肪酸情報格納部232と、対象者の情報や、過去にとった食事ないし献立に関する履歴情報を格納する個人・履歴情報格納部233と、を有する。
料理・食材情報格納部231は、適宜テーブルを備え、細分化された料理品目とそれに使用される食材とを格納し、アドレスやポインタ授受により、高速にデータ抽出、ソートなどができるように構成されている。同様に、食材・脂肪酸情報格納部232もテーブルを備え、食材の単位重量あたりのn−6脂肪酸量とn−3脂肪酸量を格納し、アドレスやポインタの授受により高速にデータ抽出やn6n3比の計算の便に資するように構成されている。
また、個人・履歴情報格納部233は、例えば、病院で使用されるような場合であっても対象者に応じた管理をおこないうるように、対象者の管理や、過去の献立の参照、対象者の嗜好に合わせた献立の標準構成の構築がなされている。なお、標準構成とは、例えば、料理品目が茶碗蒸しである場合に、具に関して種々のバリエーションがあるものの、初回または直近に設定ないし選択した構成、または、対象者の好みを反映させた構成をいうものとする。後述するように、個人・履歴情報格納部233を設けることにより、操作者の利便性が向上することとなる。
(脂肪酸管理装置の機能的構成)
次に、脂肪酸管理装置100の機能的構成について説明する。図14は、脂肪酸管理装置100の機能的構成例を示した説明図である。図示したように、脂肪酸管理装置100は、料理品目入力部301と、摂取量入力部302と、脂肪酸比算出部303と、判定部304と、警告部305と、献立修正部306と、代替食材抽出部307と、代替食材指定部308と、再計算制御部309と、可変食材抽出部310と、可変食材指定部311と、追加料理抽出部312と、追加料理指定部313と、献立決定部314と、を有する。
料理品目入力部301は、例えば、朝食、昼食、夕食、おやつといった食事の内容、いわゆる献立を決定する際に料理品目を入力する機能部である。この料理品目は細分化、階層化され、例えば、カレーを取り上げても、
・カレー:白米(ジャポニカ米)ベース
・ビーフカレー
・ポークカレー
・チキンカレー
・キーマカレー
・シーフードカレー
・・・・
・カレー:インディカ米ベース
・・・・
・レトルトカレー
・・・・
と、多様に展開されている。なお、ビーフカレー等においても更に、使用する肉の部位や野菜によって何段階にも階層化されている。この料理品目は、料理・食材情報格納部231に格納されている。
操作者は、モニタ104に表示される画面を介して対話的に料理品目を順次決定していく。図15は、プルダウンメニュー形式の料理品目の決定画面の構成例を示した図である。料理品目入力部301は、例えば、キーボード207、マウス208、OS220,献立作成プログラム、料理・食材情報格納部231などによりその機能を実現できる。
摂取量入力部302は、料理品目入力部301により入力された料理品目の摂取量を入力する。これは、例えば、料理品目がうどんであっても、主食として献立の中心的な位置づけなのか、量を少なくした、汁物、すなわち、副食としての位置づけなのか、により、献立全体に締める量、ひいては、n6n3比が変わってくるために必要な情報である。摂取量の指定は、必ずしも総てがグラム表示である必要はなく、例えば、リンゴであるならば、1/4個という入力の仕方であっても良い。なお、このような場合は、料理・食材情報格納部231等に適宜格納されている換算表によりグラム変換が自動的になされるものとする。すなわち、リンゴの場合は250g/個を標準重量とし、1/4個の入力があった場合には、内部処理的に、62.5gが入力されるものとする。
なお、料理品目を設定したときに、それに用いられる食材やその量を毎回入力するのは煩雑であるので、通常は、例えば、チキンカレーが指定されたときには、これに用いられる標準的な食材およびその料理品目における各食材の重量割合が標準構成として料理・食材情報格納部231又は個人・履歴情報格納部233から呼び出されるものとし、摂取量が指定されると、その量に応じて各食材の重量が決定されるものとする。摂取量入力部302は、例えば、キーボード207、マウス208、OS220,献立作成プログラムなどによりその機能を実現することができる。
脂肪酸比算出部303は、料理品目入力部301により入力された料理品目と、摂取量入力部302により入力されたその料理品目の摂取量と、に基づいて、料理・食材情報格納部231、個人・履歴情報格納部233および食材・脂肪酸情報格納部232に記憶された情報から献立全体のn6n3比を算出する。例えば、献立が、御飯(精白米)と、かぼちゃのみそ汁(かぼちゃ−生、葉ネギ、米味噌)と、漬け物(なすのぬか漬け)、果物(リンゴ−生)、からなる料理品目であった場合、その料理品目の摂取量が入力されると、脂肪酸比算出部303が、料理品目を構成する各食材の重さを計算し、また、食材・脂肪酸情報格納部232から、食材毎の脂肪酸量を抽出して献立全体のn6n3比を計算する。
例えば、献立が料理品目A、B、Cからなり、料理品目Aの食材がa1、a2、料理品目Bの食材がb1、b2、b3、b4、b5、料理品目Cの食材がc1,c2,c3であるとする。また、この料理品目に関し、料理品目Aの各食材の重量構成比が(a1、a2)=(0.8:0.2)、(b1、b2、b3、b4、b5)=(0.4:0.2:0.15:0.15:0.1)、(c1,c2,c3)=(0.7:0.2:0.1)であり、また、各食材中の1グラムあたりのn6脂肪酸とn3脂肪酸のモル数が、a1=(a1、a1)、a2=(a2、a2)、b1=(b1、b1)、b2=(b2、b2)、b3=(b3、b3)、b4=(b4、b4)、b5=(b5、b5)、c1=(c1、c1)、c2=(c2、c2)、c3=(c3、c3)であるとする。また、料理品目の摂取量がA=200g、B=100g、C=150gであったとする。
このとき、この献立のn6n3比Hは、
H=〔200×(0.8×a1+0.2×a2)+100×(0.4×b1+0.2×b2+0.15×b3+0.15×b4+0.1×b5)+150×(0.7×c1+0.2×c2+0.1×c3)〕/〔200×(0.8×a1+0.2×a2)+100×(0.4×b1+0.2×b2+0.15×b3+0.15×b4+0.1×b5)+150×(0.7×c1+0.2×c2+0.1×c3)〕
となる。脂肪酸比算出部303は、この計算をおこなう。
脂肪酸比算出部303は、例えば、RAM203と、n6n3比計算プログラム223と、料理・食材情報格納部231と個人・履歴情報格納部233と、食材・脂肪酸情報格納部232などによりその機能を実現することができる。
判定部304は、脂肪酸比算出部303により算出された脂肪酸比が、あらかじめ設定された所定のしきい値を超えているか否かを判定する。あらかじめ設定された所定の脂肪酸値とは、糖尿病の発病時期を遅延可能な程度、糖尿病の発病率を低下可能な程度、または合併症を改善できる程度であることが好ましい。この値としては、(n−6脂肪酸mol/n−3脂肪酸mol)=4を採用することができるが、旧来の日本人の食生活に則った3であってもよい。判定部304は、例えば、RAM203と、献立作成プログラム222などによりその機能を実現することができる。
警告部305は、判定部304により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、警告を発する。警告の態様は、モニタ206上の表示(視覚的表示)であっても良いし、スピーカ211による音響警告であってもよい。警告部305は、例えば、献立作成プログラム222と、モニタ206と、スピーカ211などによりその機能を実現することができる。
献立修正部306は、判定部304によりn6n3比がしきい値より大きいと判定された場合に、献立の変更方法を選択する。n−6脂肪酸とn−3脂肪酸とは、絶対値でなく、比が重要視されるので、食材の種類の変更、食材の量の変更、料理品目の追加、によりn6n3比を変更できる。従って、警告部305が警告をおこなった直後、例えば、画面上に「食材の種類の変更」、「食材の量の変更」、「料理品目の追加」というボタン表示を行い、操作者がそのボタンを押下して選択可能なようにしても良い。献立修正部306は、例えば、モニタ206と、マウス208と、献立作成プログラム222などによりその機能を実現することができる。
代替食材抽出部307は、献立修正部306により「食材の種類の変更」が選択された場合に、献立を構成する料理品目の中の食材であって代替可能な食材の中から、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い食材を料理・食材情報格納部231の中から抽出する。また、代替食材指定部308は、代替食材抽出部307により抽出され画面上に表示された食材から、代替する食材を指定する。例えば、料理品目のうち茶碗蒸の具を変更しようと思いその構成食材が、鶏肉(もも肉)、ぎんなん、蒲鉾、三つ葉、椎茸であったとすると、代替食材抽出部307は、代替可能な食材として、鶏肉(ささみ)、アナゴ、シメジを抽出してモニタ206上に表示させ、装置の操作者を介して代替食材指定部308が食材(例えばささみ)に変更する。
再計算制御部309は、代替食材指定部308により指定された食材に基づいて、脂肪酸比算出部303を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる。なお、後述するように、献立修正部306による他の選択による献立修正があった場合にも同様に脂肪酸量の比率を再計算させる。
代替食材抽出部307は、例えば、CPU201と、RAM203と、献立作成プログラム222と、料理・食材情報格納部231と、食材・脂肪酸情報格納部232などによりその機能を実現することができる。代替食材指定部308は、例えば、マウス208と、モニタ206と、献立作成プログラム222と、OS221などによりその機能を実現することができる。再計算制御部309は、例えば、OS221221と、RAM203と、献立作成プログラム222などによりその機能を実現することができる。
可変食材抽出部310は、献立修正部306により「食材の量の変更」が選択された場合に、献立を構成する料理品目の中の食材であってその含有量を変更可能な食材の中から、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い食材を抽出する。可変食材指定部311は、可変食材抽出部310により抽出され画面上に表示された食材から、含有量を変更する食材とその量を指定する。例えば、料理品目のうち茶碗蒸の具を変更しようと思いその構成食材が、鶏肉(もも肉)、ぎんなん、蒲鉾、三つ葉、椎茸であったとすると、可変食材抽出部310は、量を変更可能な食材として、鶏肉(ささみ)、蒲鉾、椎茸を抽出してモニタ206上に表示させ、装置の操作者を介して可変食材指定部311が食材(例えばささみ)の量を変更する。
再計算制御部309は、可変食材指定部311により変更された食材の含有量に基づいて、脂肪酸比算出部303を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる。可変食材抽出部310は、例えば、CPU201と、RAM203と、献立作成プログラム222と、料理・食材情報格納部231などによりその機能を実現することができる。可変食材指定部311は、例えば、マウス208と、モニタ206と、献立作成プログラム222と、OS221などによりその機能を実現することができる。
追加料理抽出部312は、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い料理品目を料理・食材情報格納部231から抽出する。追加料理指定部313は、追加料理抽出部312により抽出され画面に表示された料理品目から、追加する料理品目を指定する。例えば、献立が、カツ丼であった場合に、アジのたたきなどn−3脂肪酸の含有量の高い料理品目を複数抽出してモニタ206上に表示させ、装置の操作者を介して追加料理指定部313が追加すべき料理品目を指定する。
再計算制御部309は、追加料理指定部313により指定された料理品目に基づいて、脂肪酸比算出部303を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる。追加料理抽出部312は、例えば、マウス208と、CPU201と、献立作成プログラム222と、料理・食材情報格納部231などによりその機能を実現することができる。可変食材指定部311は、例えば、マウス208と、モニタ206と、献立作成プログラム222と、OS221などによりその機能を実現することができる。
献立決定部314は、計算されたまたは再計算されたn6n3比が判定部304によりしきい値より小さいと判定された場合に、その旨をモニタ206上に表示し、その献立で問題ないことを操作者に認識させる。なお、決定された献立は、今後の献立の参考のため、個人・履歴情報格納部233に格納し、また、修正された献立の組合せにより、料理・食材情報格納部231を修正し、料理品目の標準構成例を変更しておく。これにより、対象者の嗜好に合わせた料理を提供できるようになり、予防ないし食事療法に結びつけることが可能となる。献立決定部314は、例えば、DB再構築プログラム224と、料理・食材情報格納部231と、個人・履歴情報格納部233と、マウス208と、モニタ206等によりその機能を実現することができる。
(脂肪酸管理装置の処理の流れ)
次に、脂肪酸管理装置100の処理の流れについて、フローチャートを用いて説明する。図16は、脂肪酸管理装置100の処理の流れの一例を示したフローチャートである。まず、脂肪酸管理装置100に組み込んである脂肪酸管理プログラムを起動する(ステップS401)。操作者は、画面を対話的に操作しながら、献立を構成する料理品目を決定する(ステップS402)。このとき、料理品目は、細かく階層的化されて細分化されており、操作者は細分化された料理品目のどれかを選択する。但し、操作性を向上させるために、「料理名から決定する」、「種類から決定する」、「過去の献立から決定する」というような選択項目を画面上に表示し、操作者に、複数の決定手法を提示するようにしている。
なお、「料理名から決定する」とは、例えば、ビーフシチュー、酢豚、ぎょうざ、のように、個々の料理名をいうものとする。画面構成例の図示は省略するが、適宜、50音表を表示させ、ビを選ぶとビーフシチュー、ビーフカレー、ビスケット、などの項目を表示し、操作者が選択しやすいようにしているものとする。但し、ビーフシチューを選択したとしても、これは、非常に大まかな選択であって、図14に示したのと同様に、以降は、細分化された項目(ビーフシチュー(牛ヒレ肉−生、ニンジン)、ビーフシチュー(牛ヒレ肉−生、ブロッコリー)、、、)が表示されるものとする。
また、「種類から決定する」とは、ごはんもの、汁物、デザート、洋食、中華、和食、などのような大まかな区分の表示をさせ、ごはんものが選択された場合には、更に、ごはん、おかゆ、リゾット、丼、炊き込み御飯、炒め物、のように更に選択可能とし、更に、上述した「料理名から決定する」場合と同様に、これ以降も細分化された項目が表示されるものとする。
また、「過去の献立から決定する」とは、個人・履歴情報格納部233から過去の献立を呼出し献立を決定する項目をいう。このとき、過去、1ヶ月食べていない料理品目を抽出する、といったソート機能により、料理品目の表示方法を変更させて飽きの来ない献立を提供可能にしても良い。
ステップS402ののち、操作者は、その料理品目の摂取量を入力する(ステップS403)。入力にあたっては、前述したように、必ずしもグラム表示でなく、一人前、一皿、半皿、一個、などの単位であっても良い。但し、適宜、献立作成プログラム222や料理・食材情報格納部231、食材・脂肪酸情報格納部232などにより、脂肪酸を計算可能な単位へ変換するものとする。
つづいて、追加する料理品目があるか否かを判定する(ステップS404)。まだ、料理品目の総てを入力していないときは(ステップS404:No)、ステップS402に移行して、順次料理品目とその量を入力する。一方、総ての料理品目を入力した場合には(ステップS404:Yes)、n6n3比を算出する(ステップS405)。n6n3比の算出にあたっては、総ての食材のそれぞれのn−6脂肪酸量とn−3脂肪酸量を算出することによりおこなう。なお、症状によっては、特定の脂肪酸の多寡を別途算出するようにしても良い。
n6n3比がしきい値より小さければ(ステップS406:Yes)、その献立が問題ないので、献立決定作業を終了する(ステップS407)。なお、使用する食材やその量がこれにより決定されるので、人数分を掛け合わせて印刷し、買物の際に利用しても良い。このとき、グラム表示から再び個数表示にしても良い。例えば、ニンジン500グラムである場合には、ニンジン中二本(500グラム)というように表示ないし紙出力する。これにより、直感的な量の把握が可能となる。
一方、n6n3比がしきい値より大きければ(ステップS406:No)、その献立を修正する必要があるので、献立修正方法を選択可能なようにする(ステップS408)。修正の方法は、前述したように3種類あるが、これらを適宜選択して、変更された献立内容で再びn6n3比を算出するようにする。
なお、以上の説明では、脂肪酸管理装置は、主に、献立を決定する際の利用という観点から説明したが、対象者は、外食もすることがあり得るので、適宜PDA等の携帯端末等の間でデータ授受ができるように構成されているものとする。このようにすればn6n3比の低い食べ物を摂取することが可能となる。
また、外食後、帰宅後、事後的にデータを入力し、もし、外食メニューのn6n3比が高い場合には、それを相殺するように、直後の献立をn−3脂肪酸量が多くなるようにする利用法も挙げられる。
糖尿病が進行すると、糖尿病性腎症を発症する場合があり、総タンパクの制限やカリウム摂取量のコントロールが必要になる。このような場合には、料理・食材記憶部や、食材・脂肪酸記憶部を改変して、n6n3比の他に、タンパク質やカリウムの含有量のデータも加味した献立を決定可能になる。
なお、本発明は、乳児を母乳で育てる場合の母親の献立作成にも利用できる。また、年齢別の栄養摂取量に応じた献立の提供も可能となる。これは、別途、料理・食材情報格納部231や食材・脂肪酸情報格納部232に、エネルギーなどのテーブルを設けておくことにより実現可能となる。
実験室で標準餌を与えた場合のNODマウスの飼育週数と発病率・発病数との関係を示した図である。 標準餌、Highの餌、および、Lowの餌のそれぞれの成分を示した図表である。 High群(個体数13)の経時的な発病率と発病数とを示した図である。 Low群(個体数11)の経時的な発病率と発病数とを示した図である。 母獣に与えた食餌のn6n3比と、その母獣の乳中のn6n3比との関係を示下図である。 子獣High群(個体数13)の経時的な発病率と発病数とを示した図である。 子獣Low群(個体数14)の経時的な発病率と発病数とを示した図である。 母獣High群から生まれた子獣に、離乳するまでは、そのままHighの餌を与え続けた母獣の乳をのませ、離乳した後はLowの餌を与えた場合の発病率と発病数を示した図である。 標準餌を与えた親から生まれた子獣(乳児期は、標準餌を食べた母獣親の乳をのませる)のうち発病したNODマウスを用いて、発病から6日以内にLowの餌に切り替えた群(個体数10)の寿命と、発病後6日〜9日の間にLowの餌に切り替えた群(個体数10)の寿命を比較した図である。 糖尿病の合併症である腎症を起こした腎臓の糸球体の様子を示した図である。 脂肪酸管理装置の外観構成の一例を示した図である。 脂肪酸管理装置100のハードウェア構成の一例を示した説明図である。 ハードディスクの機能的構成例を示した説明図である。 脂肪酸管理装置100の機能的構成例を示した説明図である。 プルダウンメニュー形式の料理品目の決定画面の構成例を示した図である。 脂肪酸管理装置100の処理の流れの一例を示したフローチャートである。
符号の説明
100 脂肪酸管理装置
101(207) キーボード
102(208) マウス
103 本体部
104(206) モニタ
105(211) スピーカ
220 アプリケーション部
221 OS
222 献立作成プログラム
223 n6n3比計算プログラム
224 再構築プログラム
230 DB部
231 料理・食材情報格納部
232 食材・脂肪酸情報格納部
233 個人・履歴情報格納部
301 料理品目入力部
302 摂取量入力部
303 脂肪酸比算出部
304 判定部
305 警告部
306 献立修正部
307 代替食材抽出部
308 代替食材指定部
309 再計算制御部
310 可変食材抽出部
311 可変食材指定部
312 追加料理抽出部
313 追加料理指定部
314 献立決定部

Claims (18)

  1. 単数もしくは複数の料理品目の組合せからなる献立を判定する装置であって、
    料理品目とその料理に使用されうる食材とを関連づけて記憶させた料理・食材記憶部と、
    食材と、その食材に含まれるn−3脂肪酸量およびn−6脂肪酸量と、を関連づけて記憶させた食材・脂肪酸記憶部と、
    料理品目を少なくとも一つ入力する料理品目入力手段と、
    料理品目入力手段により入力された料理品目の摂取量を入力する摂取量入力手段と、
    料理品目入力手段により入力された料理品目と、摂取量入力手段により入力された当該料理品目の摂取量と、に基づいて、料理・食材記憶部および食材・脂肪酸記憶部に記憶された情報から献立全体のn−3脂肪酸量に対するn−6脂肪酸量の比率を算出する脂肪酸比算出手段と、
    脂肪酸比算出手段により算出された脂肪酸比から、あらかじめ設定された所定のしきい値を超えているか否かを判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする糖尿病用献立判定装置。
  2. 判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、当該献立を構成する料理品目の中の食材であって代替可能な食材の中から、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い食材を料理・食材記憶部から抽出する代替食材抽出手段と、
    代替食材抽出手段により抽出された食材から、代替する食材を指定する代替食材指定手段と、
    代替食材指定手段により指定された食材に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の糖尿病用献立判定装置。
  3. 判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、当該献立を構成する料理品目の中の食材であってその含有量を変更可能な食材の中から、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い食材を抽出する可変食材抽出手段と、
    可変食材抽出手段により抽出された食材から、含有量を変更する食材とその量を指定する可変食材指定手段と、
    可変食材指定手段により指定された食材およびその量に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の糖尿病用献立判定装置。
  4. 判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い料理品目を料理・食材記憶部から抽出する追加料理抽出手段と、
    追加料理抽出手段により抽出された料理品目から、追加する料理品目を指定する追加料理指定手段と、
    追加料理指定手段により指定された料理品目に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の糖尿病用献立判定装置。
  5. 判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、警告を発する警告手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定装置。
  6. 判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値内であると判定された場合に、その献立を対象者に応じて記憶する履歴情報記憶部と、
    履歴情報記憶部に記憶された献立の各料理品目の構成食材を、次回当該料理品目が入力されたときに標準構成として出力する標準構成出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の糖尿病様献立判定装置。
  7. 所定のしきい値を、(n−6脂肪酸mol/n−3脂肪酸mol)=4またはそれ以下としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定装置。
  8. 所定のしきい値を、糖尿病の発病時期を遅延可能な程度にまで低くしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定装置。
  9. 所定のしきい値を、糖尿病の発病率を低下可能な程度にまで低くしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定装置。
  10. 単数もしくは複数の料理品目の組合せからなる献立を判定するプログラムであって、
    料理品目とその料理に使用されうる食材とを関連づけて記憶させた料理・食材記憶部と、食材と、その食材に含まれるn−3脂肪酸量およびn−6脂肪酸量と、を関連づけて記憶させた食材・脂肪酸記憶部と、を備えるコンピュータを、
    料理品目を少なくとも一つ入力する料理品目入力手段、
    料理品目入力手段により入力された料理品目の摂取量を入力する摂取量入力手段、
    料理品目入力手段により入力された料理品目と、摂取量入力手段により入力された当該料理品目の摂取量と、に基づいて、料理・食材記憶部および食材・脂肪酸記憶部に記憶された情報から献立全体のn−3脂肪酸量に対するn−6脂肪酸量の比率を算出する脂肪酸比算出手段、
    脂肪酸比算出手段により算出された脂肪酸比から、あらかじめ設定された所定のしきい値を超えているか否かを判定する判定手段、
    として機能させることを特徴とする糖尿病用献立判定プログラム。
  11. 更に、コンピュータを、
    判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、当該献立を構成する料理品目の中の食材であって代替可能な食材の中から、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い食材を料理・食材記憶部から抽出する代替食材抽出手段、
    代替食材抽出手段により抽出された食材から、代替する食材を指定する代替食材指定手段、
    代替食材指定手段により指定された食材に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段、
    として機能させることを特徴とする請求項10に記載の糖尿病用献立判定プログラム。
  12. 更に、コンピュータを、
    判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、当該献立を構成する料理品目の中の食材であってその含有量を変更可能な食材の中から、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い食材を抽出する可変食材抽出手段、
    可変食材抽出手段により抽出された食材から、含有量を変更する食材とその量を指定する可変食材指定手段、
    可変食材指定手段により指定された食材およびその量に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段、
    として機能させることを特徴とする請求項10に記載の糖尿病用献立判定プログラム。
  13. 更に、コンピュータを、
    判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、n−6脂肪酸量の少ないまたはn−3脂肪酸量の多い料理品目を料理・食材記憶部から抽出する追加料理抽出手段、
    追加料理抽出手段により抽出された料理品目から、追加する料理品目を指定する追加料理指定手段、
    追加料理指定手段により指定された料理品目に基づいて、脂肪酸比算出手段を制御して、献立全体の脂肪酸量の比率を再計算させる再計算制御手段、
    として機能させることを特徴とする請求項10に記載の糖尿病用献立判定プログラム。
  14. 更に、コンピュータを、
    判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値を超えていると判定された場合に、警告を発する警告手段、
    として機能させることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定プログラム。
  15. 更に、コンピュータを、
    判定手段により脂肪酸比が所定のしきい値内であると判定された場合に、その献立を対象者に応じて記憶する履歴情報記憶部、
    履歴情報記憶部に記憶された献立の各料理品目の構成食材を、次回当該料理品目が入力されたときに標準構成として出力する標準構成出力手段、
    として、機能させることを特徴とする請求項10〜14のいずれか一つに記載の糖尿病様献立判定プログラム。
  16. 所定のしきい値を、(n−6脂肪酸mol/n−3脂肪酸mol)=4またはそれ以下としたことを特徴とする請求項10〜15のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定プログラム。
  17. 所定のしきい値を、糖尿病の発病時期を遅延可能な程度にまで低くしたことを特徴とする請求項10〜15のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定プログラム。
  18. 所定のしきい値を、糖尿病の発病率を低下可能な程度にまで低くしたことを特徴とする請求項10〜15のいずれか一つに記載の糖尿病用献立判定プログラム。

JP2005068271A 2005-03-11 2005-03-11 1型糖尿病用献立判定装置および1型糖尿病用献立判定プログラム Expired - Fee Related JP4893907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005068271A JP4893907B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 1型糖尿病用献立判定装置および1型糖尿病用献立判定プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005068271A JP4893907B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 1型糖尿病用献立判定装置および1型糖尿病用献立判定プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006252209A true JP2006252209A (ja) 2006-09-21
JP4893907B2 JP4893907B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=37092635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005068271A Expired - Fee Related JP4893907B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 1型糖尿病用献立判定装置および1型糖尿病用献立判定プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4893907B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8920175B2 (en) 2008-05-28 2014-12-30 Thrive 365 International, Inc. Method and apparatus for identifying dietary choices
JP2019153006A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 味の素株式会社 献立提供装置、献立提供方法および献立提供プログラム
JP7448627B1 (ja) 2022-12-27 2024-03-12 楽天グループ株式会社 食事提案システム、食事提案方法、及び食事提案プログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000322404A (ja) * 1998-12-26 2000-11-24 Tadashi Kuroyanagi 飲食物に関わる情報媒体、健康管理端末機および健康管理支援システム
JP2002149828A (ja) * 2000-11-10 2002-05-24 Olympus Optical Co Ltd 遠隔栄養相談システム及び装置及び方法及び撮影装置
JP2002230174A (ja) * 2001-02-01 2002-08-16 Ajinomoto Co Inc 栄養評価方法及びその装置並びに栄養評価システム
WO2003022288A1 (fr) * 2001-09-07 2003-03-20 Meiji Dairies Corporation Compositions nutritionnelles permettant de reguler le niveau de glucose sanguin
JP2003196400A (ja) * 2001-12-25 2003-07-11 Nichirei Corp 献立支援方法および献立支援システム
WO2004105516A1 (de) * 2003-05-28 2004-12-09 Nutrinova Diätetische lebensmittel bei einer gewichtskontrollierenden bzw. gewichtsreduzierenden ernährung

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000322404A (ja) * 1998-12-26 2000-11-24 Tadashi Kuroyanagi 飲食物に関わる情報媒体、健康管理端末機および健康管理支援システム
JP2002149828A (ja) * 2000-11-10 2002-05-24 Olympus Optical Co Ltd 遠隔栄養相談システム及び装置及び方法及び撮影装置
JP2002230174A (ja) * 2001-02-01 2002-08-16 Ajinomoto Co Inc 栄養評価方法及びその装置並びに栄養評価システム
WO2003022288A1 (fr) * 2001-09-07 2003-03-20 Meiji Dairies Corporation Compositions nutritionnelles permettant de reguler le niveau de glucose sanguin
JP2003196400A (ja) * 2001-12-25 2003-07-11 Nichirei Corp 献立支援方法および献立支援システム
WO2004105516A1 (de) * 2003-05-28 2004-12-09 Nutrinova Diätetische lebensmittel bei einer gewichtskontrollierenden bzw. gewichtsreduzierenden ernährung
JP2007501852A (ja) * 2003-05-28 2007-02-01 ヌトリノバ ヌトリチオン スペシャルティーズ アンド フード イングレディエンツ ゲーエムベーハー 体重コントロール又は減量ダイエット用のダイエット食品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8920175B2 (en) 2008-05-28 2014-12-30 Thrive 365 International, Inc. Method and apparatus for identifying dietary choices
JP2019153006A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 味の素株式会社 献立提供装置、献立提供方法および献立提供プログラム
JP7003739B2 (ja) 2018-03-01 2022-01-21 味の素株式会社 献立提供装置、献立提供方法および献立提供プログラム
JP7448627B1 (ja) 2022-12-27 2024-03-12 楽天グループ株式会社 食事提案システム、食事提案方法、及び食事提案プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4893907B2 (ja) 2012-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Eades et al. Protein Power: The High-Protein/Low-Carbohydrate Way to Lose Weight, Feel Fit, and Boost Your Health--in Just Weeks!
Nestel et al. Practical guidance for food consumption to prevent cardiovascular disease
Campbell et al. Forks over knives: The plant-based way to health
Bocquet et al. “Baby-led weaning”–Progress in infant feeding or risky trend?
JP4893907B2 (ja) 1型糖尿病用献立判定装置および1型糖尿病用献立判定プログラム
Gourdine Reclaiming our health: A guide to African American wellness
JP2005338960A (ja) 栄養計算方法、栄養計算プログラム及びコンピューター読み取り可能な記録媒体
JP4893914B2 (ja) 経管栄養組成物
Ryan Simply Keto: A Practical Approach to Health & Weight Loss with 100+ Easy Low-Carb Recipes
Dunne The natural diet solution for PCOS and Infertility: How to manage polycystic ovary syndrome naturally
Cline Nutrition issues and tools for palliative care
Vogelzang Dignity and dietary interventions for dementia
Brand-Miller et al. The new glucose revolution for diabetes: the definitive guide to managing diabetes and prediabetes using the glycemic index
Llewellyn et al. Baby Food Matters: What science says about how to give your child healthy eating habits for life
Baisya et al. FOOD PATTERN LINK TO COVID19: THE ROLE OF DIET AND NUTRITIONAL SUPPLEMENT DURING A WORLD WIDE HEALTH CATASTROPHE
Tsofliou et al. 7 Development of a Mediterranean (MD) style diet framework: a UK-based adaptation
Chineye et al. Diet and diabetes: theory and practice for care providers
Quinn Clinical resources
KR20240064226A (ko) 키성장 관련 유전자 및 장내 미생물 검사기반 키성장을 위한 영유아용 맞춤형 식단을 제공하는 방법
Doyle–GDipHumNutr Category: Nutrition
Bloomer et al. Meta-bolic Health Outcomes Following Nine Months of Mild Caloric Restriction in Male Rats Adhering To a Western or Vegan Diet
Gager et al. Consumption frequency and perceptions of the healthfulness of selected meat products
Jones et al. Eating for Pregnancy: Your Essential Month-by-month Nutrition Guide and Cookbook
Johnson Baby on the way? Let nutrition guide your day
Schilling More Obesity In Rural Areas

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080220

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111026

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20111107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4893907

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees