JP2006248847A - 燃料改質器および燃料改質装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放電技術を利用し、流路を細分化することで改質できる水素の量を増大させることのできる燃料改質器を提供する。
【解決手段】 少なくとも二つの並走する流路を有し、それぞれの流路内において放電を実施することで炭化水素系燃料の分子を分解させ、分子量の小さな成分に改質することを特徴とする燃料改質器、およびかかる燃料改質器を用いた燃料改質装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、炭化水素系燃料を分子量の小さな成分に改質する改質器および燃料改質装置に関する。
燃料電池は水素をエネルギー源にして駆動する。燃料電池の開発において水素の供給方法などの燃料の改質方法が注目を浴びている。
プラズマを利用した改質技術に関しては、第13回日本エネルギー学会において発表された「常温で作動する液体燃料改質による水素製造プロセスの開発」がある(例えば、非特許文献1参照。)。この技術では、炭化水素系燃料を液相のままアーク放電させることにより改質し、水素および低級炭化水素を発生させるという技術である。
また、パルス放電による炭化水素系燃料から水素への転化率を高める炭化水素改質装置において、高転化率周波数領域RFをパルス電源として用いる方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、ガス状の炭化水素と水蒸気との混合ガス内にパルス放電を行って炭化水素を改質する際に、負圧状態でパルス放電を行う内燃機関が記載されている(例えば、特許文献2参照。)。
関根 泰、外6名、「常温で作動する液体燃料改質による水素製造プロセスの開発」、平成16年7月29日、30日、日本エネルギー学会 特開2004−345879 特開2004−352543
前記プラズマを用いる技術では、放電あたりの水素発生量が微量であり、実用化に当っては、サイズが大きくなるだけでなく、大幅なコストの上昇が避けられない、という問題点がある。また、エンジンに用いる場合には、回収した気体水素を回収して、再び圧縮して噴射するという構成となるため、コスト上昇につながる、という問題点がある。
そこで、本発明の目的は、液相にてプラズマ改質ができる技術を用いながら、流路を細分化することで改質できる水素の量を増やすことのできる燃料改質器を提供することにある。
また、本発明の目的は、かかる改質器を用い、コンパクトで、かつ、低コストで改質した成分を直接噴射することができる燃料改質装置を提供することにある。
本発明は、少なくとも二つの並走する流路を有し、それぞれの流路内において放電を実施することで炭化水素系燃料の分子を分解させ、分子量の小さな成分に改質することを特徴とする燃料改質器、に関する。
また本発明は、入口と出口を有し、該入口と出口との間に流体の通路が設けられてなる容器と、該通路に設けられた、該流体が前記流路を通過できる請求項1〜7のいずれか1項に記載の改質器と、を有することを特徴とする炭化水素系燃料の改質装置、に関する。
さらに本発明は、入口と出口を有し、ここで、該入口と出口は対向する構造ではなく、該入口と出口との間に流体の通路が設けられてなる容器と、該入口の通路に沿って設けられた、該流体が改質器内の流路を通過できる請求項1記載の改質器と、該改質器の下方に設けられた、前記流路内に照射できるレーザ光照射装置と、を有することを特徴とする炭化水素系燃料の改質装置、に関する。
本発明は、また、入口と出口を有し、ここで、該入口と出口は対向する構造ではなく、該入口と出口との間に流体の通路が設けられてなる容器と、該入口の通路に沿って設けられ、該流体が改質器内の流路を通過できる請求項1記載の改質器と、該改質器の下方の該容器に設けられた、前記流路に相当する数の凸レンズを有する凸レンズ集合体と、該凸レンズ集合体の下方であって、該改質器から凸レンズ集合体の延長線上に設けられた、前記流路内に照射できるレーザ光照射装置と、を有することを特徴とする炭化水素系燃料の改質装置、に関する。
本発明の燃料改質器によれば、連続的に、大量の改質成分を得ることができる。
本発明の燃料改質装置によれば、連続的に、大量の改質成分を得るとともに、得られた改質成分を圧縮して、噴射することができる。
本発明は、酸化することで発熱し仕事を取り出すことのできるガスまたは液体である炭化水素系燃料を、通過する流路を複数の流路に分離し、それぞれの流路内において放電を実施することにより、燃料の分子が分散し、分子量の小さな成分に大量に改質することができる改質器に関する。ここで、燃料は、燃料として利用できれば、特に制限はされないが、通常、液体燃料および気体燃料が含まれる。具体的に、液体燃料としては、メチルアルコール、エチルアルコール、ブタノールなどのアルコール、イソオクタン、軽油、ガソリンなどが挙げられる。気体燃料としては、天然ガス、プロパンガス、メタンガスなどが挙げられる。該燃料は、放電により改質されれば特に制限はないが、通常、アーク放電またはプラズマ放電によって行われる。改質器について、電極間で行われる放電による改質を代表例として、図面を用いて本発明を説明する。
(電極を利用した改質器)
図1は、本発明の燃料改質器の一例を示す概略図である。図1において、本発明の燃料改質器1には、少なくとも二つの並走する流路2がある。ここで、並走するとは、流路が一体化され、同一方向に流れる状態にあることを意味し、例えば、各流路が平行な状態でまたは直線状で一体化されていることをいう。なお、図1中の矢印は、燃料の流れる方向を示す。
本発明の燃料改質器の流路には、原料としての燃料、改質後の液体または気体の燃料、すなわち、流体が通過する。したがって、流路は流体が通過できる形状であれば、特に制限はされない。具体的には、流路に沿って垂直に切断された断面の形状は、円形、楕円形、三角形、四角形、六角形、多角形などが挙げられる。なお、燃料の流れる量を、各流路において同じにするという点から、実質的に同じ流路、すなわち、ほぼ同一の大きさで、ほぼ同一形状とすることが好ましい。ここで、「実質的に同じ」とは、現在の製造技術において、作製できる程度に同一であることを意味する。
それぞれに流路には、流路内で放電が可能なように、一対の電極3、すなわち正極と負極が、流路の内側に設けられている。かかる一対の電極の間の距離は、通常、3mm以下である。このように、一対の電極間の距離を3mm以下とすることにより、かかる電極間で放電を行わせることができ、それによって、該燃料を分解させ、分子量の小さな液体または気体の成分に改質することができる。なお、一対の電極間の距離がゼロの場合には、短絡が生じて放電を起こすことができないため、ゼロの場合は含まれない。二つ以上の流路を用いることにより、大量の該燃料を効率的に改質することができる。流路の数の増減により、改質成分の発生量を容易に制御することができる。
図2は、本発明の燃料改質器の流路における電極の位置を説明する概略断面図である。それぞれの流路に設けられた一対の電極間の中間点は、燃料改質器の下流側開口部から同じ距離にそれぞれ設定されていることが好ましい。具体的には、図2は二本の流路が示されている場合で、一対の電極が、(a)燃料改質器の下流側開口部に設けられている場合、(b)該開口部から所定の隔たりをおいて設けられている場合、(c)一つの電極が該開口部に設けられていて、その他の電極が該開口部から所定の隔たりをおいて、それぞれの流路の、一つの電極とその他の電極とを結んだ線の中間点のそれぞれの位置が、該開口部から同じである場合、さらに、(d)一つの電極が該開口部から所定の隔たりをおいて設けられていて、その他の電極が該開口部から所定の隔たり(前者とは相違する)があるが、それぞれの流路における、一つの電極とその他の電極とを結んだ線の中間点(P1、P2)のそれぞれの位置が、該開口部から同じである場合が挙げられる。該開口部から電極への長さは、電極間の放電が起き、それによって、燃料の改質を起こすことでできれば特に制限はされないが、通常、入口と出口との長さの半分より短いことが、電極の設置および配線の作業の点から好ましい。特に、(c)と(d)の場合には、それぞれの流路において、一対の電極を該開口部から異なる位置に設けることから、流路と流路との間の壁の損傷が、(a)と(b)の場合よりも少なくて、相対的に改質器の強度を維持することができる。さらに、それぞれの流路の該中間点の位置が同じなので、放電も同時行うことができる。
図2(a)の場合において、放電が一つの流路内の設けられた電極間ではなくて、一の流路内に設けられた一の電極と、別の流路内に設けられその他の一の電極との間で放電する恐れがある場合には、放電を回避するために、かかる電極の間に絶縁体を被覆して、被覆層(4’)を形成してもよい。なお、流路2は、流体の流れる方向に沿って側壁4により囲まれている。側壁の厚みについては、電極の取り付け、電極間の放電及びによって破損することなく、
図2(b)の電極の配置の場合について、燃料の改質法を説明する。図3は、燃料の改質法の一例を説明する概略断面図である。図3(a)は、燃料の導入(または供給)を示す図面であって、改質器1の左側の開口部から電極3まで、液体燃料などの燃料6が導入されている。(b)は、電極3の間の放電により、燃料が改質された状態を示す図面であり、改質ガス7が発生した状態を示す。(c)は改質ガス7の放出を示す図面であって、発生した改質ガス7が下流側開口部5に向かって移動する状態を示す。そして、図3(a)〜(c)の工程が繰り返される。図2(b)の場合について説明したが、改質成分が気体の場合には、図2(a)〜(d)に示されるいずれの配置でも、燃料の改質が可能である。
図4は、燃料の改質法のその他の例を説明する概略断面図である。図4(a)は、燃料の導入を示す図面であって、改質器の左側の開口部から電極3を越えて、液体燃料などの燃料6が導入されている。(b)は、電極3間の放電により、燃料が改質された状態を示す図面であり、改質ガス7が発生した状態を示す。(c)は燃料の放出を示す図面であって、発生した改質ガス7と液体燃料8が下流側開口部5に向かって移動する状態を示す。ここで、液体燃料は、導入された燃料そのもの、一部が改質された液体燃料である。(d)は改質ガス7が、液体燃料8とともに、放出される状態を示す。そして、図4(a)〜(d)の工程が繰り返される。図2(b)の場合について説明したが、改質成分が液体、液体と気体の混合物の場合には、液体を流路内に保持する必要があることから、図2(b)〜(d)、特に(b)または(d)の配置の場合が好ましい。
本発明の燃料改質器の形状は、下記に説明する燃料改質装置に収納できれば特に制限されないが、立方体、三角柱、四角柱、六角柱、多角柱、円柱などが挙げられる。流路に沿って垂直に切断した断面の形状は、円形、楕円形、三角形、四角形、六角形、多角形などが挙げられる。
本発明の燃料改質器は、絶縁材料から構成され、例えば、コージェライト、ムライト、アルミナ、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、シリコン結晶などの不純物濃度を少なくて導電率を小さくした材料が挙げられる。電極としては、炭素、タングステン、ジルコンなどの導電材料を用いる。
図5は、本発明の燃料改質器における、配線の一例を示す概略説明図である。該配線は、本発明の燃料改質器を構成する材料である絶縁材料上に配線する場合と、絶縁材料中を配線する場合とが挙げられる。図5において、説明のため、改質器において燃料の流路2と流路2との間は、水平面で分けられている。一対の電極は、それぞれの流路2の下流側開口部に取り付けられている。電極からの配線11は、それぞれ接触にないように、改質器1を構成する絶縁材料上を直線的に、または直角に並走し、振り子回路12に接続されている。さらに、振り子回路12は、放電用パルス発生器13と接続されている。配線材料としては、銅、アルミニウムなどの公知の材料を用いることができる。また配線は、半導体の製造工程などに用いられている金属層と絶縁層とを含む積層構造とし、絶縁材料中または絶縁材料に被覆されていてもよい。なお、必要により、積層構造を保護層で被覆して、外部と遮断してもよい。
図6は、本発明の燃料改質器の別の態様を示す概略図面である。図6において、燃料の入口部は一つであり、途中で複数の流路に分離されている。
本発明の燃料改質器によれば、燃料を定量的に供給しながら、各電極間にパルス電流を印加することにより、電極間でアーク放電またはプラズマ放電により非平衡プラズマを発生させて、燃料を大量に改質することができる。この操作を続けることにより、連続的に、かつ、大量に燃料を改質することができる。改質成分としては、通常、水素とアセチレンとそれ以外のメタンなどの低級炭化水素である。例えば、エタノールを原料とした場合には、およそ、水素50%、二酸化炭素20%、メタンその他の低級炭化水素30%である。
(燃料改質器の作製法)
本発明の燃料改質器は、MEMSなどのマイクロマシニング技術によって作製することができる。このような技術によれば、小さくかつ低コストで燃料の改質器を製造することができる。また、別の方法でも作製できる:例えば、予め複数の導管を用意し、かかる導管を並走させ、そこに各導管に一対の電極を所定位置に取り付け、一方の電極からの配線は導管の上をそれぞれが接触しないように、導管の長さ方向に対して垂直に左側方向に行い、他方の配線は、導管の下をそれぞれ接触しないように、導管の長さ方向に対して、垂直に右側方向に行って、一列の改質器の単位を形成する。その後、粘土鉱物などの無機質接着剤で固定し、この操作を繰返して、一体構造形の燃料改質器を作製する。さらに、自動車の排出ガスの浄化に用いられているハニカム構造物に、電極を取り付け、配線を施すことによって、作製してもよい。
また、大型の改質器を作製する場合には、一体型でもよいが、図1に示される燃料改質器を多数作製し、改質器の流路の方向を揃えて、複数の改質器を横にならべ、この構成を多段として、すなわち、積層して構成してもよい。なお、改質器と改質器との間に隙間が生じる場合は、無機材料または接着剤などで、該隙間を封じて、燃料が改質器に設けられた流路内を通過させる。
(改質装置)
本発明の燃料改質装置について、図面に基づいて説明する。
図7は本発明の燃料改質装置の一例を示す概略図である。図7において、本発明の燃料改質装置50は、燃料改質器1を収納する容器51を含んでいる。該容器51は、入口52と出口53とを有し、該入口52と出口53との間は流体の通路となっている。該通路に、燃料改質器1が収納されていて、流体は燃料改質器1の流路を通過する。燃料改質器は、本発明の改質器であることが好ましい。該改質器の電極は、電圧負荷線57と接続されている。該容器51と燃料改質器1との間は、流体が漏れないように、鉱物粘土などの無機質接着剤で接着されている。該容器51は、例えば、液体燃料が改質されてガスとなって膨張することから、耐圧製の容器であることが好ましい。また、出口53には、開閉弁などの開閉装置が設けられている。開閉弁は、出口53と接する針弁54、針弁54を開閉させるためのソレノイド55(外部との配線は図示せず)、針弁54と改質器1または改質装置51とを結ぶ戻しようばね56を含んでいる。
燃料配管58から導入された液体燃料などの燃料は、入口52および燃料通路59を経て、燃料改質器1に到達する。燃料は、電圧を燃料改質器に設けられた一対の電極間に印加することにより、電極間で放電させ、燃料を連続的に分解し、分子量の小さな成分に改質する。すなわち、相対的に小さな分子量の成分を含む液体燃料または気体燃料を用いた場合には、改質成分として気体成分が主に得られ、また、相対的に大きな分子量の液体燃料を用いた場合には、液体成分、または液体成分と気体成分との混合物が得られる。
原料としての燃料は、燃料が改質されて減少する量に相当する量の燃料を供給することが必要であり、改質器1よりも上流側に設けられた燃料用定量供給装置(図示せず)を用いて供給することが好ましい。一度のパルス電流によって放電、それによる改質される量の燃料を定量的に供給することにより、連続的に燃料を改質することができるからである。もちろん、燃料を定量的ではなくて、パルス流または脈流として供給してもよい。また、改質成分の通路60の圧力を測定することにより、圧力の増加から燃料の改質の割合を求め、それに基づいて原料である燃料の供給量を決定することも可能である。なお、液体燃料などの燃料の供給量と、上流側の圧力を制御することにより、常に電極の位置する電極部に燃料を供給することができる。
本発明の燃料改質装置の出口53には、出口付近も含まれるが、そこに、開閉弁が設けられていることから、燃料の改質、例えば液体から気体に改質されることにより、燃料自体の体積が増大し、それによって、改質成分の通路60を加圧状態とすることができる。加圧状態のガスまたは分子量の小さな液体を含む改質成分は、所定圧力に達した後、自動的にまたは必要により手動で開閉弁を開けることにより、外部に噴射することができる。噴射することができることから、新たな噴射装置などを用いなくてよい点で、効率的に改質成分を利用することができる。
なお、図7では、燃料を上から下に流して、改質を行っているが、燃料を流す方向は特に制限されるものではない。
図8は、本発明の燃料改質装置の別の例を示す概略図である。この燃料改質装置は、該装置外に設けられたレーザ光発光装置から発射されたレーザ光に基づいて、プラズマを発生させる方法である。図8において、図7で用いた符号と同じ符号は、同じ部材または要素を示すため、その説明は省略する。
図8において、燃料改質装置用の容器51は、入口52と出口53が対向する構造ではなく、例えば、L字型の構造である。ここで、対向する構造とは、入口と出口とを、入口と出口を結ぶ通路間を直線では結ぶことができない構造をいう。
改質器61は、該容器51の入口2の通路に沿って設けられており、L字型に曲がる箇所より上流側に設置されている。改質器61の下方であって、L字型に曲がった箇所より下流側の容器51の壁に、光線が通過できるように光学ガラス62が取り付けられている。改質器61の構造を図9に示す。図9は燃料改質器のその他の例を示す概略図である。図9に示される燃料改質器と図1に示される燃料改質器とを比較すると、図1に示される電極および配線を除いては、双方の改質器は同じ機能を備えた構造である。
さらに、光学ガラス62の下方であって、改質器61から光学ガラス62の延長線上に、容器51から延びる支持体に支持されたレーザ光照射装置63が設けられている。ここで、改質器61、特に流路2の燃料の流れる方向と、工学ガラス62と、レーザ光照射装置61、特にレーザ光照射口とは直線上にある。したがって、レーザ光照射装置63から発射されたレーザ光は、光学ガラス62を経て改質器61の流路内に照射または集光することができる。一つの流路全体にレーザ光を照射する方法に対し、エネルギー効率の点から、レーザ光を流路内で集光させて、プラズマを発生させる方法が好ましい。
また、戻しようばね56の他端は、図8において、水平に延びて突き当たる容器51の壁に取り付けられている。
図7に示される燃料改質装置では、改質器内に設けられた電極間の放電によって燃料の改質が行われるのに比較し、図8に示される燃料改質装置では、該装置外に設けられたレーザ光発光装置から発射されたレーザ光に基づいて、燃料を改質するものであり、その他の点においては、実質同じであるので、レーザ光による放電について説明する。
レーザ光照射装置63から発射されたレーザ光は、光学ガラス62を経て改質器61の流路内で集光させ、プラズマ放電を起こす。それによって、燃料を分解させ、改質する。レーザ光照射装置63は、レーザ光を流路から流路を移動させることのできるトラバース装置(図示せず)などの装置によって、各流路に連続的にレーザ光を照射し、燃料を全体としては連続的に改質することができる。
図10は、本発明の燃料改質装置のその他の例を示す概略図である。図10において、図8で用いた符号と同じ符号は、同じ部材または要素を示すため、その説明は省略する。
図8に示される燃料改質装置では、改質器に設けられた流路について、流路ごとに放電を行うものであるのに対し、図10に示される燃料改質装置では、改質器に設けられた全ての流路について一度に放電を行う装置である。
図10において、改質器61に設けられた流路の数に相当する数の凸レンズ集合体64は、改質器61の下方であって、L字型に曲がった箇所より下流側の容器51の壁に、光線が通過できるように取り付けられている。また、凸レンズ集合体64の下方であって、改質器61から凸レンズ集合体64の延長線上に、容器51から延びる支持体に支持されたレーザ光照射装置63が設けられている。さらに、凸レンズ集合体64とレーザ光照射装置63との間には凸レンズ65が設けられている。ここで、改質器61、特に流路2の燃料の流れる方向と、凸レンズ集合体64と、凸レンズ65と、レーザ光照射装置61、特にレーザ光照射口とは直線上にある。したがって、レーザ光照射装置63から発射されたレーザ光は、凸レンズ65を経て凸レンズ集合体64の大きさに拡大され、凸レンズ集合体64に到達したレーザ光は、それぞれの凸レンズから対応する流路に照射または集光され、放電して、流路内の燃料を分解、改質することができる。
本発明の燃料改質装置によれば、燃料を定量的に供給しながら、各電極間にパルス電流を印加することにより、電極間でアーク放電またはプラズマ放電により非平衡プラズマを発生させて、また、レーザ光を利用することにより、流路内で放電によりプラズマを発生させて、燃料を大量に改質することができる。この操作を続けることにより、連続的に、かつ、大量に燃料を改質することができる。改質成分としては、通常、水素とアセチレンとそれ以外のメタンなどの低級炭化水素である。例えば、エタノールを原料とした場合には、およそ水素50%、二酸化炭素20%、メタンその他の低級炭化水素30%である。
さらに、得られた改質成分は、該燃料改質装置の出口に開閉弁を設けることにより、圧縮することができるので、圧縮ガスまたは一部液体を含むガスとして、該装置外に勢いよく放出することができる。
(燃料改質装置の作製法)
燃料改質装置に収納される改質器は、上記の改質器の項で述べた方法により、作製することができる。また、燃料改質装置の作製に必要な装置および材料、すなわち、その他の燃料改質器を収納する容器、開閉弁、レーザ光照射装置、凸レンズなどは公知の装置および材料を用いて作製することができる。なお。燃料および改質成分に接触する箇所には、原油のリホーミングなどの分野に用いられている公知の材料を用いる。
例えば、開閉装置を、出口を有する、改質器を収納する容器に設けられた通路の内部であって、出口近傍に取付け、さらに、該開閉装置の取付け位置の上流に、通路の内部に突起、リングなど取付け、その突起などに燃料改質器を固定し、その後、入口を溶接などの方法で取付けて、燃料改質装置を作製する。
さらに、燃料用定量供給装置、トラバース装置なども、公知の装置を利用することができる。
燃料電池の燃料を調製するなどの分野で利用することができるとともに、燃料の分野においても利用することができる。
本発明の燃料改質器の一例を示す概略図である。 本発明に燃料改質器の流路において、電極の位置の例を示す概略断面図である。 本発明に燃料改質器による燃料の改質法の一例を説明する概略断面図である。 本発明に燃料改質器による燃料の改質法のその他の例を説明する概略断面図である。 本発明の燃料改質器において、配線の一例を示す概略説明図である。 本発明の燃料改質器の別の態様を示す概略図面である。 本発明の燃料改質装置の一例を示す概略図である。 本発明の燃料改質装置の別の例を示す概略図である。 本発明に用いられる燃料改質器のその他の例を示す概略図である。 本発明の燃料改質装置のその他の例を示す概略図である。
符号の説明
1 燃料改質器、
2 流路、
3 電極、
5 下流側開口部、
6 燃料、
7 改質ガス、
8 液体燃料、
10 燃料入口、
11 配線、
12 振り子回路、
13 放電用パルス発生器。

Claims (13)

  1. 少なくとも二つの並走する流路を有し、それぞれの流路内において放電を実施することで炭化水素系燃料の分子を分解させ、分子量の小さな成分に改質することを特徴とする燃料改質器。
  2. 少なくとも二つの並走する流路を有し、かつ、それぞれの流路に放電が可能なように一対の電極を設けてなることを特徴とする請求項1記載の改質器。
  3. 前記一対の電極は、正極と負極である請求項2の改質器。
  4. 前記一対の電極間距離は、3mm以下である請求項2または3に記載の改質器。
  5. 前記それぞれの流路に設けられた一対の電極間の中間点は、該改質器の下流側開口部から同じ距離に設定されてなる請求項4に記載の改質器。
  6. 前記改質器は絶縁材料から構成され、各電極から前記改質器外まで、該絶縁材料中または上に配線された導線を有する請求項2〜5のいずれか1項に記載の改質器。
  7. 前記流路は、マイクロマシニング技術を用いて成形されてなる請求項2〜6のいずれか1項に記載の改質器。
  8. 入口と出口を有し、該入口と出口との間に流体の通路が設けられてなる容器と、
    該通路に設けられた、該流体が前記流路を通過できる請求項1〜7のいずれか1項に記載の改質器と、を有することを特徴とする炭化水素系燃料の改質装置。
  9. さらに、前記改質器の上流側に、燃料用定量供給装置を設けてなる請求項8記載の改質装置。
  10. さらに、前記出口に設けられた開閉装置を有する請求項8または9に記載の改質装置。
  11. 入口と出口を有し、ここで、該入口と出口は対向する構造ではなく、該入口と出口との間に流体の通路が設けられてなる容器と、
    該入口の通路に沿って設けられた、該流体が改質器内の流路を通過できる請求項1記載の改質器と、
    該改質器の下方に設けられた、前記流路内に照射できるレーザ光照射装置と、を有することを特徴とする炭化水素系燃料の改質装置。
  12. 前記レーザ光照射装置は、前記流路間を移動するトラバース装置を備え、連続的に前記燃料の改質が行われてなる請求項11記載の改質装置。
  13. 入口と出口を有し、ここで、該入口と出口は対向する構造ではなく、該入口と出口との間に流体の通路が設けられてなる容器と、
    該入口の通路に沿って設けられ、該流体が改質器内の流路を通過できる請求項1記載の改質器と、
    該改質器の下方の該容器に設けられた、前記流路に相当する数の凸レンズを有する凸レンズ集合体と、
    該凸レンズ集合体の下方であって、該改質器から凸レンズ集合体の延長線上に設けられた、前記流路内に照射できるレーザ光照射装置と、を有することを特徴とする炭化水素系燃料の改質装置。
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