JP2006248543A - シガレットパッケージ及びその製造機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シガレットパッケージは、フィルタシガレットFCの束を内包材12により包み込んだインナパック10と、インナパック10を収容した遮香性を有するタングリッド型の内箱8と、内箱8を収容したヒンジリッド型の外箱2と、外箱2と内箱8との間に確保した収納スペース32内に単独又は集積形態にし収納されたシート状の吸い殻入れ34とを備える。
【選択図】 図1
Description
また、吸い殻入れが未だ使用されていないとしても、吸い殻入れの外面に印刷が施されていると、そのインク臭がシガレットに移り、この場合にも、シガレット本来の芳香を損なってしまう。
しかも、インナパック、即ち、シガレット束は遮香性を有する内箱に収容されているため、吸い殻入れの外面が印刷されていても、そのインク臭がシガレットに移ってしまうことはない。
具体的には、収納スペースの奥行きは、外箱の前壁と内箱との間にて規定することができ(請求項3)、この場合、吸い殻入れはシート形状をなし(請求項4)、更には、収納スペース内に複数枚重ね合わせた状態で収容されていてもよい(請求項5)。
上述した外箱によれば、そのアウタブランクの形状を変更し且つアウタブランクに前記突出部位のための折り曲げ線を新たに追加するだけで、アウタブランクの折込み手順に変更を加えることなく、外箱の折込み成形が可能となる。
上述した製造機によれば、インナパックをインナブランクにより包み込んでインナパック収容した内箱を成形した後、この内箱をアウタブランクにより包み込んで内箱を収容した外箱を成形するに先立ち、組付け装置により単独又は積層形態の吸い殻入れと内箱とを互いに組付けることで、シガレットパッケージが製造される。
請求項7,8のシガレットパッケージの製造機は、通常のヒンジリッド型パッケージに使用されるインナフレームの組付けと同様な組付け方式を採用することで、吸い殻入れと内箱とを互いに組付けることができるから、この組付け装置をアウタブランクの折込み装置の前段に組み込むことで、容易に実現可能となる。
このシガレットパッケージはヒンジリッド型の外箱2を備え、外箱2は紙製のアウタブランクを折込んで成形されている。外箱2はその上部にリッド4を有し、このリッド4は外箱2の背面に設けたセルフヒンジ6を中心に回動し、外箱2を開閉する。
なお、シガレットパッケージは、外箱2が開封テープを有した透明フィルムにより更に包み込まれていてもよいが、透明フィルムは必須なものではない。
図2に示されるように内箱8の前壁上部にはU字形の開口14が予め形成されており、この開口14は内箱8が開かれたとき、インナパック10の一部を内箱8から露出させる。一方、内包材12はその一部に切り取り線を有しており、この切り取り線に沿って分離されることで、インナパック10内のシガレット束は内箱8の開口端及び開口14から部分的に露出可能となる。
図2から明らかなように、内箱8は内箱本体20の開口端及び開口14を開閉可能なタングリッド22を備え、このタングリッド22は開口端を覆うリッド部24と、開口14を覆うタング部26と、リッド部24から内箱本体20の後壁にセルフヒンジを介して連なる背壁部28とを有し、このセルフヒンジを中心に回動して内箱8の開口端及び開口14を開閉する。
図4はインナブランク16を具体的に示しており、前述したインナブランク16のインナ及びアウタサイドフラップ、ボトムパネル、インナボトムフラップは参照符号16a,16b,16c,16dにてそれぞれ示す。なお、図4には前述した開口14、タングリッド22及びインナトップフラップ30もまた併せて示されており、また、図4中の破線はインナブランク16の折込み線及びタングリッド22のセルフヒンジを示す。
収納スペース32内には使い捨ての吸い殻入れ34が取出し可能に収納されている。吸い殻入れ34はシート状をなし、収納スペース32内には少なくとも1枚収納されていればよいが、図示の実施例の場合、複数枚の吸い殻入れ34が互いに重ね合わされた状態で収納されている。
図7に示されるように、収納スペース32は外箱2自身と内箱8とにより確保され、その両側は外箱2の左右の側壁36により区画されている。より詳しくは、外箱2の側壁36は二重構造をなし、その内側部分が内箱8から突出され、この突出部位が外箱2の内方に折曲されることで、収納スペース32の両側が区画されている。
図8は収納スペース32の確保を可能とした外箱2のためのアウタブランク40を示す。
図8中の破線はボディ及びリッドセクション42,44の折込み線をそれぞれ示し、これらの折込み線により外箱2を形成するパネル及びフラップがそれぞれ区画されている。なお、図8中、二重の破線は外箱2の本体部分とリッド4とを繋ぐセルフヒンジ6を形成する部分である。
バックパネル46及びフロントパネル50は本体部分の背壁及び前壁を形成する。そして、インナ及びアウタサイドフラップ52,56は互いに重ね合わされて、本体部分の前述した二重構造の側壁を形成し、ボトムパネル48及びインナボトムフラップ54は互いに重ね合わされて、本体部分の底壁を形成する。
バックパネル58はリッド4の背壁を単独で形成し、トップパネル60はインナトップフラップ66と重ね合わされてリッド4の上壁を形成する。そして、フロントパネル62はインナフロントフラップ70と重ね合わされてリッド4の前壁を形成し、インナ及びアウタサイドフラップ64,68は重ね合わされてリッド4の側壁を形成する。
上述したアウタブランク40は通常のヒンジリッド型パッケージのブランクと同様な手順にて折込み可能である。
この後、インナボトムフラップ54及びインナトップフラップ66が折り込まれ、これらフラップ54,66は内箱8の底及び上面に重ね合わされる。そして、ボディセクション42側では、ボトムパネル48が左右にアウタサイドフラップ56を備えたフロントパネル50を伴い折り込まれ、内箱8の底にインナボトムフラップ54を介して重ね合わされ、これらフラップ54に接着される。
このとき、図9から明らかなように左右にアウタサイドフラップ56を備えたフロントパネル50、並びに、左右にアウタサイドフラップ68を備えたフロントパネル62は共に垂直姿勢となっている。なお、図9中のマークV(<,>)は折込み線をそれぞれ表している。
この後、フロントパネル62の左右のアウタサイドフラップ68及びフロントパネル50の左右のアウタサイドフラップ56は折り込まれ、対応するインナサイドフラップ64,52に重ね合わされ、互いに接着される。この際、フロントパネル50,62はそれぞれ吸い殻入れ34に密着した状態にあるので、アウタサイドフラップ56,68の折込みは確実になされ、図1に示すシガレットパッケージの成形が完了する。
この後、外箱2から内箱8を部分的に引出し、そのタングリッド22をそのヒートシールの引き剥がして開封し、インナパック10の内包材12の一部をその切り取り線から切り取れば、インナパック10内のシガレット束を図2に示す如く露出させることができる。それ故、この状態で、シガレット束のフィルタシガレットFCをシガレットパッケージから取出せば、取出したフィルタシガレットFCを喫煙することができる。
吸い殻入れ34は使い捨てタイプであるから、使用済の吸い殻入れ34がシガレットパッケージの収納スペース32に再び収納されることはないし、しかも、収納スペース32の奥行きDがフィルタシガレットFCの直径よりも狭いので、吸い殻が入った状態では使用済の吸い殻入れ34を収納スペース32に収納することはできない。
また、シガレットパッケージの開封前において、吸い殻入れ34からインク臭が発生し、このインク臭が収納スペース32に籠もっても、内箱8はインナパック10を気密に収納しているので、インク臭がフィルタシガレットFCに移るようなことはなく、フィルタシガレットFC本来の芳香を確実に維持可能となる。
図11は、前述したシガレットパッケージの包装機を概略的に示す。
パック成形セクション80は、フィルタシガレットFCのリザーバ(図示しない)から前述したシガレット束を形成する束成形装置90と、この束成形装置90にて成形されたシガレット束CBを内箱成形セクション82に向けて移送するポケットコンベア92とを含んでいる。
内箱成形セクション82は、折込みホイール96からインナパック10をそのポケット(図示しない)に受け取る水平な受渡しホイール98を備え、この受渡しホイール98は受取ったインナパック10を垂直な折込みホイール100に向けて移送する。折込みホイール100及び折込みホイール96は受渡しホイール98の直径方向に互いに離間して配置されている。
受渡し位置に供給されたインナブランク16は受渡しホイール98上のインナパック10の直上に位置付けられ、これらインナパック10はインナブランク16とともに折込みホイール100に受け取られる。折込みホイール100はその回転に伴い、インナパック10をインナブランク16とともに移送し、この過程にて、インナブランク16がインナパック10の回りに折り込まれる同時に、この折込みにより互いに重ね合わされたフラップ等の部位が前述したようにヒートシールされ、折込みホイール100上にて前述した内箱8が成形される。従って、折込みホイール100にはインナブランク16の折込みに必要な機構のみならず、ヒートシーラをも搭載されている。
組付け装置88は、前述した吸い殻入れ34を形成するためのウエブWpを供給する供給経路107を備え、この供給経路107の終端部にカッタ108が配置されている。このカッタ108はウエブWpを所定の長さ毎に切断し、これにより、個々の吸い殻入れ34が形成される。
ポケット124は、ポケット112の集積室114と同様な集積室114を備える一方、この集積室114の上側に装着室126を備えており、この装着室126は内箱8を受け入れ可能な大きさを有する。
この後、移送ホイール106の回転に伴い、吸い殻入れ34を受取ったポケット124は前述したように移送ホイール104のポケットに上下に合致し、この状態を図15に示す。
この後、移送ホイール106の回転に伴い、内箱8は吸い殻入れ34とともに外箱成形セクション86に向けて移送される。
上述した包装機によれば、インナパック10の包装を2段階にし、そして、内箱8の移送過程にて、単独又は積層形態の吸い殻入れ34を内箱8に組み付ける組付け装置88を付加するだけで、本発明のシガレットパッケージを製造でき、ここで、組付け装置88には、通常のヒンジリッド型シガレットパッケージの製造機が備える公知の機構、つまり、インナパック10に対するインナフレームの組付け機構と同様な機構を採用できるから、本発明の製造機は容易に実現可能となる。
例えば、図16及び図17は組付け装置88の変形例をそれぞれ示している。
図16の組付け装置88は吸い殻入れ34のためのホッパ140を備え、このホッパ140内に予め成形された吸い殻入れ34が積層状態にして蓄えられている。ホッパ140の下方には集積ドラム142が回転可能に配置され、この集積ドラム142はホッパ140と前述した移送ホイール106との間に位置付けられている。
各集積ヘッド144は、吸着パッド146及び押込みローラ148の組合せからなり、押込みローラ148は集積ドラム142の回転方向でみて吸着パッド146の下流に位置付けられ、集積ドラム142の外周面に対して突没可能である。
この後、吸い殻入れ34が移送ホイール106におけるポケット112の直上に位置付けられると、吸着パッド146による吸い殻入れ34の吸着が解除される一方、押込みローラ148は集積ドラム142の外周面から突出してポケット112内の集積室114内に進入し、吸い殻入れ34を集積室114内に押し込む。
なお、図16に示されているように、集積ヘッド144がポケット112の直上に位置付けられるとき、集積ドラム142の回転方向でみて、集積ヘッド144の前方に進入ガイド150が配置されていれば、この進入ガイド150は吸い殻入れ34の前縁をポケット112内に確実に導くことができる。
8 内箱
10 インナパック
12 内包材
16 インナブランク
32 収納スペース
34 吸い殻入れ
36 側壁
38 折曲片
40 アウタブランク
80 パック成形セクション
82 内箱成形セクション
84 移送経路
86 外箱成形セクション
88 組付け装置
107 供給経路
110 集積ホイール(集積手段)
112 ポケット(集積手段)
122 集積プッシャ(集積手段)
142 集積ドラム(集積手段)
144 集積ヘッド(集積手段)
FC フィルタシガレット
Claims (8)
- シガレットの束を内包紙により包み込んだインナパックと、
内部に遮香層を有するヒートシール可能なインナブランクからなり、このブランクを前記インナパックの回りに折込むことで、前記インナパックを気密に収容した開閉可能な内箱と、
紙製のアウタブランクからなり、このアウタブランクを前記内箱の回りに折込むことで、前記内箱を収容したヒンジリッド型の外箱と、
前記外箱と前記内箱との間に確保された収納スペースと、
前記収納スペース内に取出し可能に収納された使い捨ての吸い殻入れと
を具備したことを特徴するシガレットパッケージ。 - 前記外箱と前記内箱との間の前記収納スペースの奥行きは、前記シガレットの直径よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載のシガレットパッケージ。
- 前記収納スペースの奥行きは、前記外箱の前壁と前記内箱との間にて規定されていることを特徴とする請求項2に記載のシガレットパッケージ。
- 前記吸い殻入れはシート形状をなしていることを特徴とする請求項3に記載のシガレットパッケージ。
- 前記吸い殻入れは前記収納スペース内に複数枚重ね合わせて収容されていることを特徴とする請求項4に記載のシガレットパッケージ。
- 前記外箱は二重構造の左右の側壁を有する箱本体を備え、
前記収納スペースは、前記各側壁の内側部分を前記内箱から突出させ、この突出部位を前記外箱の内方に折曲させることにより前記外箱の前壁と前記内箱との間に確保されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のシガレットパッケージ。 - 請求項6に記載のシガレットパッケージを製造する製造機であって、
前記インナパックを成形するためのパック成形セクションと、
前記パック成形セクションからインナパックを受取り、このインナパックを前記インナブランクにより包み込んで前記内箱を成形する内箱成形セクションと、
前記内箱成形セクションから内箱を受け取って移送する移送経路と、
前記移送経路に向けて前記吸い殻入れを単独又は積層形態で供給し、前記移送経路上の内箱に前記吸い殻入れを重ね合わせた組付け体を形成する組付け装置と、
前記移送経路から前記組付け体を受取り、この組付け体を前記アウタブランクにより包み込んで前記外箱を成形する外箱成形セクションと
を具備したことを特徴とするシガレットパッケージの製造機。 - 前記組付け装置は、
前記移送経路に向けて前記吸い殻入れを供給する供給経路と、
前記供給経路の始端にて、前記吸い殻入れを集積し、吸い殻入れの積層体を形成可能な集積手段と
を含むことを特徴とする請求項7に記載のシガレットパッケージの製造機。
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