JP2006247037A - 鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック - Google Patents
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Abstract
【課題】 鼻腔内壁に塗布して花粉等を吸着するための用剤を、鼻腔内に直接かつ均一に塗布し、それにより花粉症等の鼻アレルギーをより確実に防止することのできる用具を提供する。
【解決手段】 スティック状アプリケーター部11と保持部12から成る鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック10で、内部の空洞に、鼻腔内壁塗布剤であるワセリン等の鼻腔内壁塗布剤14が収納されている。保持部12を親指と中指で持ってアプリケーター部11を鼻孔内に入れ、保持部12の下から人差し指を入れてピストン13を少しずつ押して行く。これにより、小孔15から鼻腔内壁塗布剤がしみ出す。こうして少しずつ鼻腔内壁塗布剤をしみ出させつつ、アプリケーター部11を鼻腔内壁に沿って移動させることにより、鼻腔内壁に鼻腔内壁塗布剤を塗布することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 スティック状アプリケーター部11と保持部12から成る鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック10で、内部の空洞に、鼻腔内壁塗布剤であるワセリン等の鼻腔内壁塗布剤14が収納されている。保持部12を親指と中指で持ってアプリケーター部11を鼻孔内に入れ、保持部12の下から人差し指を入れてピストン13を少しずつ押して行く。これにより、小孔15から鼻腔内壁塗布剤がしみ出す。こうして少しずつ鼻腔内壁塗布剤をしみ出させつつ、アプリケーター部11を鼻腔内壁に沿って移動させることにより、鼻腔内壁に鼻腔内壁塗布剤を塗布することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、花粉やハウスダスト、ダニ、ペットなどによる鼻アレルギーの発生を予防するための用具に関する。
近年、花粉症は社会的にも大きな問題となっているが、従来、花粉症等の鼻アレルギー疾患を予防するための方法として、(1)鼻を覆うマスク等を装着することにより花粉等の鼻腔内への侵入を防止する方法、(2)抗アレルギー剤を予め服用しておく方法、等が知られている。
しかし、(1)の方法では鼻全体をマスク等で覆うため、呼吸がやや困難となるという問題がある。また、(2)の方法では、例えば抗ヒスタミン作用をもつ抗アレルギー剤を服用すると眠気が発生する他、薬剤の服用には必ず何らかの副作用が発生する可能性を排除することができないという問題がある。また、一般的に内服薬の場合にはその薬効が現れるまでにある程度の時間が必要となるため、花粉症防止薬の場合は花粉飛散時期が到来する前に服用を始めなければならないが、花粉飛散時期の到来が不明確な場合には相当前から服用しなければならないという問題もある。
これらの問題点を回避する花粉症予防法として、特許文献1には、鼻腔内に用剤を塗布することにより花粉をそこに吸着させるという方法が記載されている。
特開2004-256489号公報
用剤を鼻腔内に塗布する方法として、特許文献1には、綿棒の先に付けて塗布する方法、塗布部を備えたチューブの吐出口に適量の軟膏を出し留め、それを鼻腔内に挿入して鼻腔内壁に付着させる方法、用剤をスティック状として鼻腔内に挿入して塗布する方法が記載されている。
綿棒を用いて塗布する方法では、塗布のたびに綿棒を用意しなければならないため、出先などで簡単に塗布することができない。また、そのような状況では、たとえ綿棒を使うことができたとしても、使用済みの綿棒の処理に困ることとなる。
また、軟膏を用いる方法は、特許文献1では具体的には、軟膏を鼻腔内壁に付着させた後、塗布部を鼻腔から引き出し、鼻腔外壁を指で押さえることで、毛管現象により鼻腔内壁に均一に塗布すると記載されている。しかしこの方法は鼻腔内各部に直接塗布してゆくものではないため、鼻腔内壁の全域に塗布することが難しく十分な花粉防止効果が得られない可能性がある。また、最初にチューブから出しておくべき量が不明確であり、適量の使用が難しい。
さらに、スティック状にして鼻腔内に挿入し塗布する方法では、塗布量が不十分となりやすい。すなわち、鼻孔内に吸引される花粉等を十分に捕捉するためには、十分な量の用剤を鼻腔内壁に塗布しておく必要があるが、単にスティックで塗布する程度では十分な膜厚を形成することは難しい。また、スティックの強度に関する問題もある。塗布量を十分に確保するためには用剤の量を増やす必要があるが、そうするとスティックが柔らかくなり、折れやすくなる。折れないようにするためにスティックを硬くすると、十分な塗布量を確保することが難しい。
本発明は、用剤を鼻腔内に直接かつ均一に塗布し、それにより花粉症等の鼻アレルギーをより確実に防止することのできる用具を提供するものである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティックは、径が人間の鼻孔の径程度又はそれ以下であって先端部分に1つ以上の孔を有する金属製又は樹脂製のスティック状アプリケーターと、その中に収納された鼻腔内壁塗布剤と、該鼻腔内壁塗布剤を前記孔から押し出すための機構を備えることを特徴とする。
この鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティックのスティック状アプリケーターは、繰り出し可能な容器に収納することにより、より好適に使用することができる。
この繰り出し可能な容器は、回転により繰り出し可能なものでも、押し出しにより繰り出し可能なものでもよい。
鼻腔内壁塗布剤としては、鼻腔内壁に塗布したときに、体内に吸収されることが少なく、しかも、鼻孔内に吸引されてくる或いは侵入してくる花粉やハウスダスト等の粉体物を吸着し、保持する用剤を用いる。そのような用剤の代表的なものとしては、ワセリンを好適に用いることができる。
本発明の鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティックで用いるスティック状アプリケーターの材料には、ポリプロピレンやアクリル等の多くの日用品に使用される樹脂、或いは、アルミニウム、ステンレス等の金属を用いることができる。これらは、人間の鼻孔の径程度又はそれ以下の太さとした時、十分その形が保持でき、且つ、鼻腔内壁に押しつけたときに大きくは変形しない程度の厚さとすればよい。なお、人間の鼻孔の径の大きさはもちろん人により異なるが、スティック状アプリケーターの径を5〜8mm程度としておくことにより、ほとんどの人にとって利用可能となる。
本発明に係る鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティックのスティック状アプリケーターは、これを鼻孔内に挿入し、押し出し機構を用いて鼻腔内壁塗布剤を孔から出しつつアプリケーターを鼻腔内壁に沿って移動させることにより、上記同様、鼻腔内壁塗布剤を鼻腔内壁の全面に塗布することができる。これにより、鼻腔内壁塗布剤が鼻腔内壁を蔽ってバリア層を形成し、かつ、鼻腔内に吸引される花粉等を確実に吸着し、アレルギー原因物質が体内に吸収されることを防止することができる。ここで、アプリケーター内に入れる鼻腔内壁塗布剤に硬化剤を混入させておくこともできる。こうすることにより、塗布後の捕集効果の持続性を向上させることができる。
本発明に係る鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティックは携帯性に優れており、カバンやポーチ、ポケット等に入れて持ち運び、どこでも簡単に使用することができる。また、使用後に何らかの不要物が生じることもない。更に、塗布剤の使用量は常に適度な量とすることができ、無駄がない。
[第1実施例]
本発明の第1の実施例を図1を用いて説明する。本実施例の鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック10はスティック状アプリケーター部11と保持部12から成るが、両者は固定されており、内部は共通の空洞になっている。その空洞は、保持部12の下端に設けられたピストン13により閉塞され、その内部には鼻腔内壁塗布剤14が収納されている。鼻腔内壁塗布剤14としては、ワセリン、又はそれに硬化剤を配合したもの、或いは更に、他の目的のための種々の薬剤(例えばユーカリ、ティートリー、ペパーミント等の精油)を配合したもの等を用いることができる。ピストン13は、下方から指で押しやすいように、また、上方においてアプリケーター部11の先端に鼻腔内壁塗布剤14が残らないように、上に凸の形状をなしている。アプリケーター部11の先端から少なくとも10〜20mm程度の部分には、多数の小孔15が設けられている。鼻腔内壁塗布剤14が鼻孔内の奥の方に射出されることを防止するため、最先端には小孔15を設けないことが望ましい。この鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック10にはキャップ16が設けられており、このキャップ16をアプリケーター部11にかぶせたとき、キャップ16と保持部12はスムーズに接続するようになっている。
本発明の第1の実施例を図1を用いて説明する。本実施例の鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック10はスティック状アプリケーター部11と保持部12から成るが、両者は固定されており、内部は共通の空洞になっている。その空洞は、保持部12の下端に設けられたピストン13により閉塞され、その内部には鼻腔内壁塗布剤14が収納されている。鼻腔内壁塗布剤14としては、ワセリン、又はそれに硬化剤を配合したもの、或いは更に、他の目的のための種々の薬剤(例えばユーカリ、ティートリー、ペパーミント等の精油)を配合したもの等を用いることができる。ピストン13は、下方から指で押しやすいように、また、上方においてアプリケーター部11の先端に鼻腔内壁塗布剤14が残らないように、上に凸の形状をなしている。アプリケーター部11の先端から少なくとも10〜20mm程度の部分には、多数の小孔15が設けられている。鼻腔内壁塗布剤14が鼻孔内の奥の方に射出されることを防止するため、最先端には小孔15を設けないことが望ましい。この鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック10にはキャップ16が設けられており、このキャップ16をアプリケーター部11にかぶせたとき、キャップ16と保持部12はスムーズに接続するようになっている。
本実施例の鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック10の使用方法は次の通りである。保持部12を親指と中指で持ってスティック状アプリケーター部11を鼻孔内に入れ、保持部12の下から人差し指を入れてピストン13を少しずつ押して行く。これにより、小孔15から鼻腔内壁塗布剤がしみ出す。こうして少しずつ鼻腔内壁塗布剤をしみ出させつつ、アプリケーター部11を鼻腔内壁に沿って移動させることにより、鼻腔内壁に鼻腔内壁塗布剤を塗布することができる。塗布した後は、アプリケーター部11にキャップ16をかぶせる。
なお、上記実施例では空洞内の鼻腔内壁塗布剤14をピストン13でまっすぐに押し出すようにしたが、ピストン13をネジ式等にして、繰り出しで鼻腔内壁塗布剤14を押し出すようにしてもよい。
[第2実施例]
本発明の第2の実施例を図2を用いて説明する。本実施例の鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック20のスティック状アプリケーター部21は、図2(a)に示すように、先端を丸くした筒状のケース22内に前記鼻腔内壁塗布剤を収納したものである。ケース22の先端部分には、多数の小孔23が設けられている。上記実施例の場合と同様、小孔23は、先端から少なくとも10〜20mm程度の部分に設けることが望ましく、また、塗布剤が鼻孔内の奥の方に射出されることを防止するため、最先端には設けないことが望ましい。ケース22は、従来の口紅等で用いられているものと同様の繰り出し機構(図示せず)により基礎ケース24内に収納可能となっている。基礎ケース24の側部には、ゴム製の押圧部25が設けられている。
本発明の第2の実施例を図2を用いて説明する。本実施例の鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック20のスティック状アプリケーター部21は、図2(a)に示すように、先端を丸くした筒状のケース22内に前記鼻腔内壁塗布剤を収納したものである。ケース22の先端部分には、多数の小孔23が設けられている。上記実施例の場合と同様、小孔23は、先端から少なくとも10〜20mm程度の部分に設けることが望ましく、また、塗布剤が鼻孔内の奥の方に射出されることを防止するため、最先端には設けないことが望ましい。ケース22は、従来の口紅等で用いられているものと同様の繰り出し機構(図示せず)により基礎ケース24内に収納可能となっている。基礎ケース24の側部には、ゴム製の押圧部25が設けられている。
なお、アプリケーター部21の形状は、図2(c)に示すようなテーパー状であってもよいし、その他の形状であってもよい。
本実施例の鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック20の使用方法は次の通りである。基礎ケース24の下方の回転部26を回すことによりスティック状アプリケーター部21を基礎ケース24から繰り出してゆく。露出部分が適度の長さになったところで繰り出しを止め、基礎ケース24の側部の押圧部25を指で押す。これによりケース22内部の圧力が高まり、小孔23から内部の鼻腔内壁塗布剤がしみ出す。こうして少しずつ鼻腔内壁塗布剤をしみ出させつつ、アプリケーター部21を鼻腔内壁に沿って移動させることにより、鼻腔内壁に鼻腔内壁塗布剤を塗布することができる。塗布した後は、回転部26を逆に回すことにより図2(b)に示すようにアプリケーター部21を基礎ケース24内に収納し、キャップ27をかぶせる。
以上、いずれの実施例の場合でも、小孔23の大きさを十分小さくしておけば、内部の鼻腔内壁塗布剤の表面張力により、鼻腔内壁塗布剤が自然に外部にしみ出してくることはない。しかし、鼻腔内壁塗布剤に適量の硬化剤を配合しておき、小孔13、23をやや大きくするようにしてもよい。
10、20…鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック
11、21…スティック状アプリケーター部
12…保持部
13…ピストン
14…鼻腔内壁塗布剤
15、23…小孔
16、27…キャップ
22…ケース
24…基礎ケース
25…押圧部
26…回転部
11、21…スティック状アプリケーター部
12…保持部
13…ピストン
14…鼻腔内壁塗布剤
15、23…小孔
16、27…キャップ
22…ケース
24…基礎ケース
25…押圧部
26…回転部
Claims (2)
- 径が人間の鼻孔の径程度又はそれ以下であって先端部分に1つ以上の孔を有する金属製又は樹脂製のスティック状アプリケーターと、その中に収納された鼻腔内壁塗布剤と、該鼻腔内壁塗布剤を前記孔から押し出すための機構を備えることを特徴とする鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック。
- 繰り出し可能な容器に収納されていることを特徴とする請求項1に記載の鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック。
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JP2005065595A JP2006247037A (ja) | 2005-03-09 | 2005-03-09 | 鼻腔内壁塗布用鼻アレルギー防止スティック |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Country Status (1)
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2005
- 2005-03-09 JP JP2005065595A patent/JP2006247037A/ja active Pending
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