JP2006245746A - 監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 監視対象領域を効果的に監視する監視システムを提供する。。
【解決手段】 監視装置1では、画像撮像手段11が監視対象領域の画像を撮像し、入力画像変化検出手段15が撮像した画像の変化を検出し、第1の画像送信手段12、13、16、17が画像の変化を検出していない状態で第1の画質の画像を監視端末装置2へ送信し、第2の画像送信手段12、14、16、17が画像の変化を検出した状態で第1の画質と比べて高画質な第2の画質の画像を監視端末装置2へ送信し、通信手段16が送信する画像に優先順位を付加し、該優先順位に基づいて画質調整手段18が送信する画像の画質を調整し、画像分割手段19が画像を分割して分割画像を作成する。監視端末装置2では、画像受信手段が監視装置1から画像を受信し、画像表示手段が受信画像を表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置で得られる画像によって監視対象となる領域(監視対象領域)を監視する監視システムに関し、特に、少なくとも2種類の画像を用いて監視対象領域を効果的に監視することができる監視システムに関する。
例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などといった固体撮像素子によるテレビジョンカメラなどの撮像装置を用いた監視装置は、従来より広く用いられている。
このような監視装置を用いた監視システムにおける有人監視では、監視対象領域に存在する不審な人物や物体、侵入者、或いは火災などの異常の検出を、監視員(オペレータ)がモニタに表示される画像を見ながら行う。このような有人監視では、監視員の熟練度や健康状態などによって監視能力に差が生じ、不審者などの異常の見逃しなどの問題が発生する場合があった。
そこで、従来の有人による監視システムに、カメラ等の画像入力手段から入力される画像に基づいて不審者や異常を自動的に検出して所定の報知や警報処置が得られる機能を付加したシステムが数多く提案されている。
一例として、カメラにより得られた入力画像と、予め作成した基準背景画像すなわち検出すべき物体が映っていない画像とを比較して、画素毎に輝度値の差分を求めることで入力画像中の輝度値が変化している領域を検出し、当該検出した変化領域の位置変化を処理フレーム毎に判定することにより、監視対象領域内の不審者などの異常(注目領域)を検出することができる。このようにして入力画像中の輝度値が変化している領域を検出する処理は、一般的に、差分法と呼ばれており、従来より広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
また、このような監視システムでは、不審者などの異常を検出した場合における機能として、カメラのズームレンズや雲台(電動旋回台)を操作して不審者の顔や異常の種類をズームアップして映す機能(ここで、第1の機能と言う)や、カメラから高画質(高精細)の画像を得られるようにする機能(ここで、第2の機能と言う)が必要となると考えられる。
前記第1の機能としては、例えば、テンプレートマッチングを用いて対象物体の動きを検出し、当該対象物体の動きに応じてカメラの雲台を制御することができる。
前記第2の機能としては、例えば、入力画像の変化を検出し、変化が検出された場合には高画質の静止画像を得られるようにし、変化が検出されない場合には低画質の動画像を得られるようにすることができる。
特開2000−105835号公報
しかしながら、従来の監視システムにおいては、例えば、不審者などの異常を検出した場合にカメラのズームレンズや雲台を操作する方法では、監視対象領域の一部分の領域しか監視することができず、それ以外の領域は死角になってしまうという問題があった。また、例えば、通常は監視対象領域を撮像した標準画質の画像(標準画像)を用いて監視を行い、不審者などの異常を検出した場合にはカメラから標準画像よりも画質の高い高精細の画像(高精細画像)を得られるようにする方法では、不審者などの異常を検出している間における高精細画像のデータ量が膨大なものとなってしまい、特に、ネットワークなどを用いて遠隔地へ画像を伝送するような用途では、画像のデータ量が伝送路のデータ伝送容量を超えてしまう可能性があり、画像を正常に送ることができなくなるという問題があった。このような場合、撮像装置で撮像した標準画像でさえもオペレータが見ることができなくなってしまい、監視システムとしての機能を失ってしまう。また、画像のデータ量が伝送路のデータ伝送容量を超えていない場合であっても、監視対象領域を撮像した標準画像と高精細画像の双方を同時に送ると、高精細画像のデータ量が膨大であるために伝送時間が長くなってしまい、オペレータが監視する画像のリアルタイム性が低下すると言う問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、監視対象となる領域を効果的に監視することができる監視システムを提供することを目的とする。
更に具体的には、本発明では、例えば、異常を検出した場合においても監視対象領域の全体を見ることを可能とすることや、異常を検出したときに高精細画像を取得する場合においても伝送路のデータ伝送効率を向上させることで高精細画像の伝送時間を小さくすることを可能とすることを実現する。
上記目的を達成するため、本例に係る監視システムでは、監視対象となる領域の画像を撮像する監視装置と、前記監視装置により撮像された画像を表示する監視端末装置を有し、前記監視装置が撮像した少なくとも2種類の画像を前記監視端末装置へ送信する監視システムであって、前記監視装置は、前記監視対象となる領域を第一の画質、及び、第一の画質と異なる第二の画質の少なくとも2種類の画質の画像を撮像する画像撮像手段と、前記画像撮像手段により撮像された第一の画質の画像を前記監視端末装置に対して送信する第一の画像送信手段と、前記画像撮像手段により撮像された第二の画質の画像を前記監視端末装置に対して送信する第二の画像送信手段と、を備え、前記監視端末装置は、前記監視装置から送信される画像を受信する画像受信手段と、前記画像受信手段により受信された画像を表示する画像表示手段と、を備えた。
従って、例えば、監視端末装置では、入力画像の変化を検出して、当該変化が検出されない場合には、標準画質の第一の画像が監視装置から監視端末装置へ送信されて表示され、当該変化を検出した場合には、高精細画質の第二の画像が監視装置から監視端末装置へ送信されて表示されることにより、監視対象となる領域を効果的に監視することができる。
ここで、標準画像と高精細画像の送信タイミングは重なってもよく、前記画像送信手段が、例えば、高精細画像を送信中でも伝送路の空いている帯域を利用して標準画像を伝送するようにしてもよい。これには、前記画像送信手段が、例えば、標準画像と高精細画像のデータをパケットと呼ばれる所定の大きさ以下のデータに分割したデータを交互に送信したり、高精細画像と標準画像を多重化して送信するようにしてもよい。
また、上記目的を達成するため、本例に係る監視システムにおいて、前記監視装置は、前記画質の異なる少なくとも2種類の画像に対して優先度を割り当てる優先度割り当て手段と、前記第一の画像送信手段、及び、前記第二の画像送信手段から送信する画像の伝送量を前記優先度に基づいて制御する画像送信制御手段と、を備えた。
従って、例えば、標準画像と高精細画像の内、監視上有益な情報を含む画像に高い優先度を割り当てるようにすることで、監視端末装置では、優先度の高い画像を優先的に表示でき、監視対象となる領域を効果的に監視することができる。
ここで、前記画像送信手段が、上記優先度の高い画像の割合をすべて伝送した後で、残りの伝送路容量で優先度の低い画像を伝送するようにしてもよい。
また、上記目的を達成するため、本例に係る監視システムにおいて、前記画像送信制御手段は、送信する画像を部分画像に分割する画像分割手段と、前記画像分割手段によって分割された部分画像のそれぞれに対して送信順位を付加する部分画像送信順位付加手段と、を備え、前記画像送信制御手段は、前記送信順位に基づいて前記部分画像を前記第一の画像送信手段、及び、前記第二の画像送信手段の少なくとも一方から送信する。
また、上記目的を達成するため、本例に係る監視システムにおいて、前記部分画像送信順位付加手段によって前記部分画像に付加される送信順位は、前記監視端末装置の前記画像表示手段に表示される画像の順番によって決定される。
また、上記目的を達成するため、本例に係る監視システムにおいて、前記画像送信制御手段は、画像の画質を調整する画質調整手段を備え、前記画質調整手段は、第一の画像送信手段、及び、第二の画像送信手段から送信する画像の少なくとも一方の画像の画質を落とす。
以上説明したように、本発明に係る監視システムによると、監視対象となる領域の画像を撮像する監視装置と、前記監視装置により撮像された画像を表示する監視端末装置を有し、前記監視装置から前記監視端末装置へ画像を送信する構成において、監視対象となる領域を効果的に監視することができ、例えば、入力画像の変化を検出した場合においても監視対象となる領域の全体をリアルタイムで見ることを可能とすることや、入力画像の変化を検出したときに高精細画像を前記監視装置から前記監視端末装置へ送信する場合においても監視対象となる領域の全体をリアルタイムで見ながら高精細画像を前記監視端末へ送信することができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本発明の第1実施例を説明する。
図1には、本例の監視システムの構成例を示してある。
本例の監視システムは、監視装置1と、監視端末装置2と、ネットワーク3と、監視装置1とネットワーク3とを接続する回線(アクセスライン)4と、監視端末装置2とネットワーク3とを接続する回線(アクセスライン)5を有している。ここで、ネットワーク3としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、アナログ電話網や、ISDN(Integrated Services Digital Network)網や、デジタル専用線網や、インターネットなどを用いることができる。
監視装置1は、ハードウエアの構成例として、テレビジョンカメラなどから構成された撮像装置11と、切替スイッチなどから構成された映像切替部12と、標準画像符号化部13と、高精細画像符号化部14と、入力画像変化検出部15と、通信部16と、撮像装置制御部17と、画質調整部18と、画像分割部19を備えている。
本例の監視装置1により行われる動作の一例を示す。
撮像装置11は、監視対象となる領域(監視対象領域)を撮像し、当該撮像により得られた画像(映像)の信号を映像切替部12へ出力する。
このとき、撮像装置11では、撮像装置制御部17から入力される制御信号により、標準画像を撮像する標準画像モードと、高精細画像を撮像する高精細画像モードとのいずれかが選択されて切り替えられる。本例では、標準画像としては例えば横640画素×高さ480画素の秒30フレームの画像が用いられ、高精細画像としては例えば横2560画素×高さ1920画素の秒1.5フレームの画像が用いられる。
映像切替部12は、映像装置制御部17から入力される制御信号により、撮像装置11から出力される画像信号の入力先を切り替える。本例では、映像切替部12は、撮像装置11に標準画像モードが設定される場合には撮像装置11の出力端と標準画像符号化部13の入力端及び入力画像変化検出部15の入力端とが接続されるように信号経路を切り替え、撮像装置11に高精細画像モードが設定される場合には撮像装置11の出力端と高精細画像符号化部14の入力端とが接続されるように信号経路を切り替える。これにより、撮像装置11が標準画像を撮像した場合には撮像装置11から出力される標準画像が標準画像符号化部13及び入力画像変化検出部15へ供給され、撮像装置11が高精細画像を撮像した場合には撮像装置11から出力される高精細画像が高精細画像符号化部14へ供給される。
標準画像符号化部13は、撮像装置11から映像切替部12を介して入力された標準画像の画像信号を、所定の動画像符号化方式によって符号化し、当該符号化したデータを通信部16へ出力する。ここで、動画像符号化方式としては、種々な方式が用いられてもよく、例えば、MPEG-1や、MPEG-2や、MPEG-4や、モーションJPEGなどを用いることができる。
入力画像変化検出部15は、撮像装置11から映像切替部12を介して入力された標準画像の画像信号を、例えば差分法などによって処理して、監視対象領域内について不審者などの異常を入力画像の変化として検出する。
ここで、図2及び図3を参照して、差分法を用いた処理の例を説明する。
図2を参照して、入力画像変化検出部15において、差分法によって、撮像装置11から逐次入力される標準画像について輝度値が変化した領域を検出する処理の一例を示す。
まず、撮像装置11から逐次入力される標準画像(入力画像)21と、予め用意した検出すべき対象物体が映っていない画像(基準背景画像)22との2枚の画像を入力する差分器31により、画素毎の輝度値の差分を計算して、差分画像23を取得する。次に、差分画像23を入力する二値化器24により、当該差分画像23の各画素を所定の閾値thで閾値処理し、値(差分値)が当該閾値th未満である画素の輝度値を“0”値とし、値(差分値)が当該閾値th以上である画素の輝度値を“255”として、二値化画像24を取得する。なお、当該閾値thは、例えば実験的に決定され、一例として、th=20が設定される。また、本例では、1画素の輝度値を8ビットで計算しており、1画素が“0”から“255”までの値を有する。図2の例では、二値化画像24において、入力画像21に映った人型の物体41が、差分器31によって差分が生じた領域42(入力画像21の輝度の変化領域)として計算され、二値化器32によって輝度値“255”の画像部43として検出される。
図3を参照して、差分法を応用した監視方式により行われる処理の手順の一例を示す。
まず、差分法による監視方式の処理を実行するための初期化処理として、外部機器や、変数や、画像メモリ等の初期化を行う(ステップS1)。次に、入力画像変化検出部15では、撮像装置11から標準画像を入力し(ステップS2)、当該入力画像21と予め作成しておいた基準背景画像22との各画素毎の輝度値の差分を計算して差分画像23を取得し(ステップS3)、当該差分画像23の画素値(差分値)が所定の閾値th未満である画素の輝度値を“0”として当該閾値th以上である画素の輝度値を“255”として二値化画像24を取得する(ステップS4)。次に、入力画像変化検出部15では、取得した二値化画像24の中で輝度値が“255”となる画素のかたまり(変化領域となる画像部43)を検出して、各々に番号を付けて(ラベリングして)区別できるようにする(ステップS5)。次に、入力画像変化検出部15では、番号付けした変化領域のそれぞれに対して、大きさや、面積や、速度や、検出位置等に関する所定の検出条件に基づいてそれぞれの変化領域が当該検出条件に合致するか否かを判定し(ステップS6)、検出条件に合致する場合には検出すべき物体が存在するとみなし、検出条件に合致しない場合には検出すべき物体が存在しないとみなす。そして、検出すべき物体が存在するとみなされた場合には、入力画像変化検出部15或いは他の処理部によって、警報や検出情報の表示などが行われ、例えば、検出すべき物体が存在することを、監視モニタや、警告灯や、警告ブザー等の1つ以上を用いて、視覚や、聴覚や、嗅覚や、触覚や、味覚等の刺激として監視員に伝えることが行われる(ステップS7)。その後や、或いは、検出すべき物体が存在しないとみなされた場合には、画像入力処理以降の処理が繰り返して行われる(ステップS2〜ステップS7)。
本例では、入力画像変化検出部15は、差分法などによって検出すべき物体が存在すると判定した場合に、それを不審者などの異常として検出する。
また、入力画像変化検出部15は、異常を検出した場合には、撮像装置制御部17に対して高精細画像を取得するためのリクエスト信号を送信(出力)し、また、検出した不審者などの異常によって入力画像変化が存在することを監視端末装置2へ報知するために、不審者などの入力画像の変化が存在する位置の情報や、検出した時刻の情報や、検出に係る番号の情報などと共に入力画像変化の検出結果を通信部16に対して送信(出力)し、また、高精細画像符号化部14に対して検出した不審者などの異常による入力画像変化が存在する画像範囲を特定する情報を送信(出力)する。
ここで、不審者などの異常による入力画像変化が存在する画像範囲は、例えば、図2に示される二値化画像24中の変化領域となる画像部43に基づいて算出される。具体的には、まず、当該変化領域となる画像部43に対して当該変化領域の外接矩形44を算出し、次に、当該外接矩形44の上下左右を所定の画素数広げた画像範囲45を取得して、当該画像範囲45を不審者などの異常による入力画像変化が存在する画像範囲とする。
また、上下左右に広げる当該所定の画素数としては、例えば30画素などが用いられる。このように外接矩形44に対して所定の画素数広げる理由は、不審者などの異常によって入力画像変化が存在するところの画像だけではなくその周りの画像も含めることによって、不審者などの異常によって入力画像変化がどの部分で検出されたのかや、より広く見るとどのような状態であるのかを視覚的に理解し易くするためである。
なお、本例では、差分法による処理の検出結果に基づいて不審者などの異常によって入力画像変化が存在する範囲を決定する構成を示したが、他の種々な構成が用いられてもよい。
一例として、監視対象領域に設置した、磁気センサや、赤外線センサや、圧力センサや、熱センサや、振動センサ等の外部センサからの入力に基づいて、画像上における当該外部センサによる検知範囲を特定して、当該検知範囲を不審者などの異常が存在する範囲として決定するようなことができる。この場合、入力画像変化検出部15は、外部センサからの入力に基づいて、異常を検出した場合には、撮像装置制御部17に対して高精細画像を取得するためのリクエスト信号を送信(出力)することや、検出した不審者などの異常が存在することを監視端末装置2へ報知するために不審者などの異常が存在する位置の情報や、検出した時刻の情報や、検出に係る番号の情報などと共に異常の検出結果を通信部16に対して送信(出力)することや、高精細画像符号化部14に対して検出した不審者などの異常が存在する画像範囲を特定する情報を送信(出力)することを行う。
高精細画像符号化部14は、撮像装置11から映像切替部12を介して入力された高精細画像の画像信号を、所定の静止画像符号化方式によって符号化し、当該符号化したデータを通信部16へ出力する。ここで、静止画像符号化方式としては、種々な方式が用いられてもよく、例えば、JPEGや、JPEG2000などを用いることができる。
また、高精細画像符号化部14は、例えば、入力される高精細画像から不審者などの異常が存在する画像範囲の部分画像を切り出して、当該部分画像のみを符号化して通信部16へ出力することも可能である。ここで、当該画像範囲としては、本例では、入力画像変化検出部15から通知される画像範囲が用いられる。また、不審者などの異常が存在する複数の画像範囲が入力画像変化検出部15により検出されて通知された場合には、高精細画像符号化部14は、これら複数の画像範囲のそれぞれに対応する複数の部分画像を切り出して、これら複数の部分画像を符号化して通信部16へ出力することも可能である。
また、高精細画像符号化部14は、入力画像変化検出部15から入力される入力画像変化の検出結果の情報を符号化したデータのヘッダ領域に記録して通信部16へ出力する。
ここで、符号化方式としてJPEGを用いる場合には、当該ヘッダ領域に記録する情報としては、JPEGのヘッダ領域の記録規格であるExifに則ったものを用いることができる。また、符号化方式としてJPEG2000を用いる場合には、例えば、JPEG2000のROI(Region Of Interest)機能によって、不審者などの異常が存在する可能性のある入力画像の変化を起こしている範囲を低圧縮率で圧縮するとともにそれ以外の範囲を高圧縮率で圧縮することにより、高精細画像のデータ量を効率良く少なくすることができる。
また、検出された入力画像の変化領域の大きさに基づいて符号化の際の圧縮率を変化させるような構成とすることもでき、この場合、例えば、変化領域が大きい場合には圧縮率を高くし、変化領域が小さい場合には圧縮率を低くする。変化領域が大きい場合には変化領域全体を見るために細部の情報は要らないことが多く、変化領域が小さい場合には変化領域の細部を見るために細部の情報が必要になることが多いと考えられる。
通信部16は、アクセスライン4を介してネットワーク3と接続されており、これら及びアクセスライン5を介して監視端末装置2と通信することができる。
通信部16は、標準画像符号化部13から出力される動画像符号化データや、高精細画像符号化部14から出力される静止画像符号化データや、入力画像変化検出部15から出力される不審者などの異常による入力画像変化の検出結果に関する情報(検出結果データ)を入力し、これらのデータを監視端末装置2に宛ててアクセスライン4を介してネットワーク3へ送信出力する。
また、本例では、監視端末装置2から、高精細画像を取得するためのリクエスト信号が、監視装置1に宛ててアクセスライン5を介してネットワーク3へ送信出力される。
通信部16は、当該リクエスト信号をネットワーク3からアクセスライン4を介して受信入力し、当該受信入力したリクエスト信号を撮像装置制御部17へ送信(出力)する。
撮像装置制御部17は、高精細画像を取得するためのリクエスト信号が入力画像変化検出部15から入力された場合や或いは監視端末装置2から通信部16を介して入力された場合には、撮像装置11を制御信号により制御して高精細画像を撮像する高精細画像モードに設定するとともに、映像切替部12を制御信号により制御して高精細画像符号化部14側へ切り替える。これにより、入力画像変化検出部15において入力画像中に不審者などの異常による入力画像変化を検出した場合や、監視端末装置2から高精細画像を取得するためのリクエスト信号を受けた場合に、撮像装置11で高精細画像を撮像してその画像を高精細画像符号化部14へ入力することができる。
また、撮像装置制御部17は、他の場合には、撮像装置11を制御信号により制御して標準画像を撮像する標準画像モードに設定するとともに、映像切替部12を制御信号により制御して標準画像符号化部13及び入力画像変化検出部15側へ切り替える。
次に、クライアント端末側となる監視端末装置2において行われる処理の例を示す。
監視端末装置2は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)などを用いて構成されており、監視装置1の撮像装置11により撮像されて送信されてきた入力画像を表示する処理や、当該監視端末装置2を操作する監視員(オペレータ)により行われる操作に対応した処理などを行う。
図4には、監視端末装置2が有する操作画面51の表示の一例を示してある。
本例の操作画面51は、標準画像表示部61と、高精細画像表示部62と、1つ以上の(本例では、3つの)高精細画像拡大表示部63、64、65と、シャッタボタン71と、拡大表示選択ボタン72、73、74と、上下左右に対応した4つの拡大表示位置移動ボタン75、76、77、78を有している。各種のボタン71〜78などは、監視員により操作されることが可能である。
標準画像表示部61には、監視装置1からネットワーク3を介して得られた標準画像の符号化データを再生(復号化)した画像を表示する。本例では、標準画像表示部61には、標準画像の動画像が表示される。
高精細画像表示部62には、監視装置1からネットワーク3を介して得られた高精細画像の符号化データを再生(復号化)した画像を、例えば画像の画素を間引くなどして縮小して、表示する。本例では、高精細画像表示部62には、高精細画像の静止画像が縮小されて表示される。
なお、本例では、監視装置1から監視端末装置2へ送信される標準画像の撮像領域と高精細画像の撮像領域とは同一としてあり、監視端末装置2の操作画面51の標準画像表示部61に表示される標準画像の対象領域と高精細画像表示部62に表示される高精細画像の対象領域とは同一となっている。
高精細画像拡大表示部63〜65のそれぞれには、監視装置1からネットワーク3を介して得られた高精細画像の符号化データを再生(復号化)した画像の部分画像を拡大して表示する。
ここで、高精細画像拡大表示部63〜65に拡大して表示する部分画像の画像中における位置は、例えば、PCのマウスやジョイスティックなどのポインティングデバイスを用いて高精細画像表示部62上の位置を指定することにより、指定することが可能であり、指定された位置に対応する高精細画像の部分画像を高精細画像拡大表示部63〜65に表示する。図4の例では、高精細画像表示部62上に3つの表示枠82、83、84が表示されており、それぞれの表示枠82、83、84の内側の位置の部分画像がそれぞれの高精細画像拡大表示部63、64、65に表示されている。
本例では、高精細画像表示部62には高精細画像を縮小して表示しているが、高精細画像は元々の画素の密度が標準画像と比べて高いため、例えば、高精細画像拡大表示部63〜65に表示しても標準画像よりも精細な画像を表示することが可能である。
また、本例では、複数の高精細画像拡大表示部63、64、65が設けられており、それぞれの高精細画像拡大表示部63、64、65に対応して同数の拡大表示選択ボタン72、73、74が設けられている。そして、いずれかの拡大表示選択ボタン72、73、74を操作して表示する高精細画像拡大表示部63、64、65を選択した後に、そこに拡大表示する高精細画像の位置を指定するようにする。
また、本例では、拡大表示する高精細画像の位置(それぞれの表示枠82、83、84の位置)は、拡大表示位置移動ボタン75〜78を操作することにより、上下左右の方向で微調整することが可能である。
シャッタボタン71は、監視装置1に対して高精細画像を取得するためのリクエスト信号を送信するためのボタンである。本例では、任意の時間(タイミング)にシャッタボタン71を押すと、高精細画像を取得するためのリクエスト信号が監視端末装置2から監視装置1へ送信され、これにより、高精細画像を取得する処理(マニュアル撮像の処理)を行うことができる。
また、本例では、監視装置1の入力画像変化検出部15が不審者などの異常による入力画像変化を検出した場合には、監視装置1からネットワーク3を介して伝送された入力画像変化の検出結果に関する情報が監視端末装置2により受信されたことに応じて、入力画像変化の発生を報知するためのメッセージ(報知メッセージ)81を標準画像表示部61に表示する。このような報知メッセージ81が表示される場合には、例えば入力画像変化が検出されたときなどにおける高精細画像を取得する処理(自動撮像の処理)を行うことができる。
次に、図5を参照して、マニュアル撮像時において監視装置1や監視端末装置2により行われる動作の例を示す。
図5には、時刻t0から時刻(t0+4)までの間において、監視装置1や監視端末装置2により行われる動作の一例を、概念的に、時間を追って示してある。
まず、時刻t0では、監視装置1は標準画像を撮像しており、撮像された標準画像が動画像符号化されて得られる画像データが伝送信号91によりネットワーク3を介して監視端末装置2に伝送され、監視端末装置2において当該標準画像の画像101が操作画面51の標準画像表示部61に表示される。
同様に、時刻(t0+1)においても、監視装置1は標準画像を撮像しており、撮像された標準画像が動画像符号化されて得られる画像データが伝送信号92によりネットワーク3を介して監視端末装置2に伝送され、監視端末装置2において当該標準画像の画像102が操作画面51の標準画像表示部61に表示される。
次に、時刻(t0+2)においても、同様に、監視装置1は標準画像を撮像しており、撮像された標準画像が動画像符号化されて得られる画像データが伝送信号93によりネットワーク3を介して監視端末装置2に伝送され、監視端末装置2において当該標準画像の画像103が操作画面51の標準画像表示部61に表示される。
この時、監視対象領域内には不審者が存在し、監視員が不審者を拡大表示するために操作画面51のシャッタボタン71を押下したとすると、高精細画像を取得するためのリクエスト信号が伝送信号94として監視端末装置2からネットワーク3を介して監視装置1へ伝送される。この場合、監視装置1では、当該リクエスト信号が通信部16を介して撮像装置制御部17に到達し、これに応じて高精細画像モードが設定されて、撮像装置11により高精細画像が撮像されるとともに、映像切替部12により撮像装置11で撮像された高精細画像が高精細画像符号化部14へ入力される状態とされ、そして、高精細画像符号化部14により入力された高精細画像が静止画像符号化されて、当該符号化された画像データが通信部16を介してネットワーク3へ送信出力される。
時刻(t0+3)では、上記のようにしてリクエスト信号に応じて監視装置1から送信出力された高精細画像の符号化データがネットワーク3を介して伝送信号95により操作端末装置2で受信され、操作端末装置2において当該受信された高精細画像の画像104が操作画面51の高精細画像表示部62に表示される。このようにして得られた高精細画像については、例えばPCのジョイスティックやマウスなどといったポインティングデバイスを用いることにより、任意の位置を高精細画像拡大表示部63〜65に自由に拡大表示させることができる。 そして、次の時刻(t0+4)では、再び標準画像を監視するモードへ移行して、監視装置1は標準画像を撮像し、撮像された標準画像が動画像符号化されて得られる画像データが伝送信号96によりネットワーク3を介して監視端末装置2に伝送され、監視端末装置2において当該標準画像の画像105が操作画面51の標準画像表示部61に表示される。
なお、本例では、監視装置1は、マニュアル撮像のためのリクエスト信号を監視端末装置2から受信した場合には、撮像装置制御部17による制御により、高精細画像モードへ移行して撮像装置11により1フレーム分の高精細画像を撮像すると、再び標準画像モードへ移行して撮像装置11により標準画像を撮像する状態へ戻る。
このように、本例では、図5に示される操作画面51のように、精細度が異なる画像を用いて、監視対象領域の全体を標準画像により常に動画で表示しつつ、異常による入力画像変化が発生などした特定の1つ又は複数の箇所を高精細画像により部分的に拡大して静止画で表示することができ、これらを同一の画面に同時に表示することが可能である。
具体的には、操作画面51では、標準画像表示部61により監視対象領域の全体の動画像をリアルタイムで常に表示すると同時に、高精細画像表示部62により監視対象領域の全体の或る時点における高精細静止画像を間引いて表示し、更に、当該高精細静止画像中における1つ又は複数の箇所の部分画像を電子的に拡大して高精細拡大表示部63〜65により表示する。本例では、標準画像表示部61の標準画像により監視対象領域の全体がリアルタイムで常に表示されているため、異常の見逃しを防止することができ、また、拡大表示においては高精細画像を使用しているため拡大しても画像がはっきりと見える。
ここで、本例の高精細画像拡大表示部63による拡大表示では、例えば、従来のようにカメラのズームレンズや雲台といった機器の制御を伴わず、更に、監視対象領域全体の画像が標準画像表示部61に表示されるため、従来のようにカメラのズームレンズや雲台を操作して不審者などの異常を監視する場合に生じる死角の問題を解消することができる。また、高精細画像の部分画像を電子的に切り出して拡大表示するため、複数の部分画像を切り出すことにより、複数の場所を同時に拡大表示することも可能である。
ここで、本例の監視装置1において、通信部16は、標準画像符号化部13及び高精細画像符号化部14のいずれかから出力される符号化された画像を受信し、アクセス回線4に出力する。このとき、高精細画像はデータ量が大きいため、通信部16が高精細画像の送信を完了する前に、次の画像を標準画像符号化部13及び高精細画像符号化部14から受信する。従って、何ら特別な制御を行わない場合、通信部16は、高精細画像の伝送が完了するまでは次の画像を送信できなくなる。高精細画像として、例えば横2560画素×高さ1920画素の画像(1画素24ビットで構成される)を用い、符号化による圧縮率が1/10であるとすると、高精細画像のデータ量は約1.5Mバイトになる(高精細画像は静止画像であるため、画像1フレーム当たりのバイト数でそのデータ量を表現する)。このときアクセス回線4に割り当てられている伝送容量が1.0Mbps(bit per second)であるとすると、高精細画像の画像データ伝送時間は、12秒になる。つまり、12秒間は、監視端末装置2で画像が見られなくなってしまう。ここで、本例の通信部16では、標準画像に優先順位1を、高精細画像に優先順位2の優先度を割り当てる。通信部16は、優先度に基づき優先順位が小さい方を優先的にアクセス回線4に送信する。具体的には、標準画像のデータ量が800kbpsであったとすると(標準画像は動画像であるため、1秒当たりの平均ビット数でそのデータ量を表現する)、アクセス回線4に割り当てられている伝送容量1.0Mbpsに対し、その800kbps分を標準画像送信に使用し、残りの200kbps分を高精細画像の送信に使用する。このようにすることで、標準画像のリアルタイム性を損なわずに、高精細画像の送信が行える。
さらに、本例の撮像装置1において、画質調整部18は、送信する画像の画質を調整する。また、画像分割手段19は、画像を複数の部分画像に分割する。上記の例では、高精細画像の送信に200kbpsを割り当てており、この場合、高精細画像伝送に60秒かかる。ここで、画質調整部18において、画素の間引き等により、標準画像の画像サイズの横幅、高さを半分にすると、標準画像の送信は約200kbpsの伝送路容量ですみ、残りの800kbpsを高精細画像の送信に割り当てることができる。従って、高精細画像の送信時間は、15秒に短縮できる。このようにすることで、高精細画像送信中の15秒間は標準画像の画質は低くなるものの、標準画像のリアルタイム性は損なわずに、高精細画像の送信が行える。
なお、上記例では、画質の調整を画像調整部18が、標準画像の画像サイズを調整することによって画像のデータ量を削減している(画質を落としている)が、同様に画像の画像調整部18によって圧縮率、フレームレート、解像度、画像分割部19によって画像の分割、の少なくとも1つを調整することで、同様に画像のデータ量を削減すること(画質を落とすこと)が可能となる。どの項目を調整するかは、監視システムの使用用途によるが、例えば、図4で表示される前期監視端末装置2の画像表示部51の例では、画像調整部18が、監視対象となる領域の動きを監視できるようにするため標準画像の圧縮率を下げ(画像61として表示)、画像調整部18が、監視対象となる領域全体を監視するため高精細画像の解像度を下げ(画像62として表示)、画像分割部19が、監視対象となる領域の詳細を監視するため高精細画像を部分画像に分割する(画像63〜65として表示)。このようにすることで、標準画像のリアルタイム性を損なわず、効率のよい画像伝送が行える。
ここで、画像分割部19によって画像を分割した場合、分割した各画像について、監視端末装置2で表示される順番に従って高い優先順位を付けることができる。表示される順番とは、例えば、画像を縦3ブロック、横3ブロックに分割した場合、中央の分割された画像を一番早く表示するようにするため、中央の画像に高い送信順位を付け、中央から離れるに従って低い送信順位を付けるようにすれば良い。
また、監視端末装置2では、監視装置1から受信される高精細画像の符号化データのヘッダ領域に記録された入力画像変化の検出結果に関する情報を用いて、例えば、操作画面51の高精細画像表示部62上の表示枠82、83、84の初期位置として、入力画像変化が検出された1つ以上の画像範囲を用いることができる。この場合、初期的には、入力画像変化の検出結果に基づいて部分拡大画像が高精細画像拡大表示部63〜65に表示され、その後は、ユーザである監視員が拡大表示選択ボタン72〜74や拡大表示位置移動ボタン75〜78を操作して、部分的に拡大する画像範囲を任意の好みの場所に変えることができる。
また、本例では、ネットワーク3を介して監視装置1で撮像した画像のデータを監視端末装置2へ送信する構成を示したが、他の構成例として、USBや、IEEE1394などのシリアル通信機能を用いて構成することも可能であり、同様な効果を得ることができる。
また、本例では、カメラ側である監視装置1に入力画像変化検出部15を備えた構成を示したが、例えば、クライアント側である監視端末装置2に入力画像変化検出部の機能を備える構成や、監視装置1と監視端末装置2との両方に入力画像変化検出部の機能を備える構成とすることも可能である。監視端末装置2に入力画像変化検出部の機能が備えられる場合には、例えば、監視端末装置2の入力画像変化検出部の機能により発せられるリクエスト信号をネットワーク3を介して監視装置1へ送信することができる。
また、一構成例として、監視装置1の入力画像変化検出部15による検出結果に基づいて不審者などの異常による入力画像変化が存在しない領域の画像データ量を削減して送信することが可能であり、この構成では、例えば、不審者などの異常による入力画像変化が検出されたときに、当該入力画像変化を詳細に監視するために、通常時に送信される標準画像と比べて精細度、画質、画素数、1画素当たりの階調数、圧縮率、符号化方式などの1つ以上の特性が優れている画質の良い画像を送信する場合においても、画像のデータ量を小さくすることができ、画像のデータ量が標準画像と比べて大きくなってしまうことなどを回避することができる。
具体的には、本例では、精細度が異なる2種類の画像(標準画像と高精細画像)を切り替えて監視を行ったが、例えば、このような切替を行わずに、不審者などの異常による入力画像変化が検出されていない場合には撮像装置11により撮像された画像を高圧縮率で符号化して送信する一方、不審者などの異常による入力画像変化が検出されている場合には撮像装置11により撮像された画像を低圧縮率で符号化して送信するように、入力画像変化の検出結果に応じて圧縮率を2段階以上で変更して符号化を行うことも可能である。また、圧縮率以外についても、例えば、画像の1画素当たりの階調数を2段階以上で変更して符号化を行うような構成としても、同様な効果を得ることができる。
また、例えば、入力画像変化の検出結果に関する情報に基づいて、特定部分のみの高精細な部分画像を送信することや、特定部分のみが低圧縮率で符号化された高精細な全体画像を送信するようなことが可能である。
一例として、画像認識や外部センサによる検出結果を用いて、撮影領域のうちの特定の部分のみを切り出した高精細な部分画像を監視装置1から監視端末装置2へ送信することが可能である。他の例として、画像認識や外部センサによる検出結果を用いて、撮影領域のうちの特定の部分のみを低圧縮率で符号化して、他の領域部分を高圧縮率で符号化した全体画像を監視装置1から監視端末装置2へ送信することが可能である。これらの構成では、監視装置1から監視端末装置2へ伝送する高精細な画像のデータ量を小さくすることができる。
また、不審者などの異常による入力画像変化が存在する場合に、画質の良い高精細画像と、それに比べて画質の劣る標準画像とを同時に送信するような構成とすることも可能である。
本例では、映像切換部12により撮像装置11が画像を撮像する段階で標準画像を撮像するか或いは高精細画像を撮像するかが決められる構成を示したが、他の構成例として、撮像装置11は常に高精細画像を撮像して、当該高精細画像の信号が標準画像符号化部13及び高精細画像符号化部14の両方に供給され、標準画像符号化部13は入力される高精細画像の品質(精細度)をダウンコンバートして標準品質の動画像を生成するような構成とすることも可能である。このような構成では、例えば、図5に示される時刻(t0+3)を含む任意の時刻において、撮像画像を静止画及び動画の両方で同時に出力することが可能である。
一構成例として、監視対象領域を撮像する撮像装置11と、監視対象領域内で異常による入力画像変化が発生した注目領域を検出する入力画像変化検出部15と、入力画像変化検出部15による検出結果に基づいて撮像装置11で得られた少なくとも2種類の画質の画像のうちの1つ以上の画像を処理する画像処理機能(本例では、標準画像符号化部13や高精細画像符号化部14)を用いて、入力画像変化検出部15による検出結果に基づいて撮像した画像の注目領域以外の画像部分のデータ量を低減させることができる。
以上のように、本例の監視システムにおける監視装置1では、監視対象領域を撮像する撮像装置11と、監視対象領域内の異常による入力画像変化に係る注目領域を検出する入力画像変化検出部15と、当該入力画像変化検出部15による検出結果に基づいて撮像装置11で得られた少なくとも2種類の画質の画像のうちの1つ以上の画像を処理する画像処理部(本例では、標準画像符号化部13や高精細画像符号化部14)と、当該画像処理部によって処理された画像を出力する画像出力部(本例では、通信部16)を設け、監視対象領域内における不審者などの異常による入力画像変化を検出して、当該異常を監視することができる。
また、本例の監視装置1では、入力画像変化検出部15は、撮像装置11で得られた少なくとも2種類の画質の画像のうちの少なくとも1つに基づいて監視対象領域内の注目領域を検出する。
また、例えば、監視対象領域内における所定の変化の有無を検出するセンサを設けて、入力画像変化検出部15が当該センサによる検出結果に基づいて監視対象領域内の注目領域を検出する構成とすることもできる。
また、例えば、画像処理部(例えば、高精細画像符号化部14)では、入力画像変化検出部15による検出結果に基づいて、処理する画像の範囲を決定することにより、符号化した画像のデータ量を低減させることが可能である。
また、例えば、画像処理部(例えば、高精細画像符号化部14)では、入力画像変化検出部15による検出結果に基づいて、処理する画像の精細度、画質、画素数、1画素当たりの階調数、圧縮率、符号化方式などの少なくとも1つを決定することにより、符号化した画像のデータ量を低減させることが可能である。
また、本例の監視システムにおける監視端末装置2では、監視員(オペレータ)による操作の内容を入力して当該操作に応じて監視装置1から入力した画像を表示する表示部(本例では、操作画面51)を設け、監視員の操作に基づいて、監視装置1から入力した画像やその部分画像などを表示部に表示することにより、例えばカメラのズームレンズや雲台を操作しなくとも、監視対象領域内における不審者などの異常を監視することができる。
例えば、本例の監視端末装置2では、少なくとも1つの画像を表示する表示部を設けてあり、監視員の操作に基づいて、監視装置1から入力した少なくとも1つの画像の部分画像などを表示部により表示する。
また、例えば、本例の監視端末装置2では、少なくとも1つの画像を表示する表示部を設けてあり、監視員の操作に基づいて、監視装置1から入力した画像の少なくとも1つの部分画像を表示部により表示する。
従って、本例の監視システムでは、監視装置1で検出された入力画像変化に応じて撮像装置11を制御することにより、適切な画像を取得することができる。また、本例の監視システムでは、例えば高画質な画像によってカメラのズームレンズや雲台を操作しなくとも、不審者などの異常による入力画像変化に係る監視対象物体の拡大表示を行うことができ、また、高画質な画像を選択的に遠隔地へ伝送することができ、不審者などの異常の見逃しが少ないシステムや、伝送するデータ量の増加を抑制するシステムを実現することができる。
なお、本例の監視装置1では、撮像装置11の機能により画像撮像手段が構成されており、通信部16の機能によりリクエスト信号受信手段が構成されており、標準画像符号化部13の機能や通信部16の機能や映像切替部12の機能や撮像装置制御部17の機能により第1の画像送信手段が構成されており、高精細画像符号化部14の機能や通信部16の機能や映像切替部12の機能や撮像装置制御部17の機能により第2の画像送信手段が構成されており、入力画像変化検出部15の機能により入力画像変化検出手段が構成されている。
また、本例の監視端末装置2では、監視装置1からの画像を受信する機能により画像受信手段が構成されており、図4に示されるような操作画面51に画像を表示する機能により画像表示手段が構成されており、シャッタボタン71の機能によりリクエスト信号送信指示受付手段が構成されており、リクエスト信号を送信する機能によりリクエスト信号送信手段が構成されており、図4に示されるような操作画面51における拡大表示選択ボタン72〜74の機能や拡大表示位置移動ボタン75〜78の機能により拡大表示画像部分特定指示受付手段が構成されている。
また、本例の監視端末装置2により表示される操作画面51では、標準画像表示部61により第1の画質の画像を表示する領域が構成されており、高精細画像表示部62により第2の画質の画像を表示する領域が構成されており、高精細画像拡大表示部63〜65により第2の画質の画像中の画像部分を拡大して表示する領域が構成されている。
また、本例の監視システムでは、標準画像により比較的に低画質な第1の画質の画像が構成されており、高精細画像により比較的に高画質な第2の画質の画像が構成されている。
本発明の第2実施例を説明する。
図6には、本例の監視システムの構成例を示してある。
本例の監視システムは、監視装置111と、監視端末装置112と、ネットワーク113と、監視装置111とネットワーク113とを接続する回線(アクセスライン)114と、監視端末装置112とネットワーク113とを接続する回線(アクセスライン)115を有している。
監視装置111は、ハードウエアの構成例として、テレビジョンカメラなどから構成された撮像装置121と、切替スイッチなどから構成された映像切替部122と、標準画像符号化部123と、高精細画像符号化部124と、入力画像変化検出部125と、通信部126と、撮像装置制御部127と、画像記録部128と、読み出し制御部129と、画質調整部160と、画像分割部161を備えている。
ここで、本例の監視システムは、例えば、図1に示される構成において、監視装置111に更に画像記録部128及び読み出し制御部129を備えた構成となっている。監視装置111に備えられた他の処理部121〜127、160、161の構成や動作については、図1に示される監視装置1に備えられた対応する処理部11〜19の構成や動作と概略的には同様である。
本例の監視装置111により行われる動作の一例を示す。なお、図1に示される監視装置1により行われるのと同様な動作については説明を省略する。
本例では、高精細画像符号化部124は高精細画像を符号化したデータを画像記録部128へ出力し、通信部126は画像記録部128から符号化データを入力する。また、本例では、通信部126は、監視端末装置112からネットワーク113を介して受信されるリクエスト信号を読み出し制御部129へ出力する。
画像記録部128は、例えばメモリから構成されており、高精細画像符号化部124によって符号化された高精細画像のデータを入力して記録する。これに際して、画像記録部128は、当該画像のデータと対応付けて、入力画像変化検出部125により得られた入力画像変化の検出時刻を含む入力画像変化の検出結果に関する情報を合わせて記録する。
読み出し制御部129は、監視端末装置112からネットワーク113を介して得られるリクエスト信号を通信部126から入力し、当該リクエスト信号に基づいて画像記録部128を制御して、当該画像記録部128に記録された高精細画像の符号化データを読み出して通信部126へ出力する。当該高精細画像の符号化データは、通信部126によりネットワーク113を介して監視端末装置112へ送信される。
次に、図7を参照して、自動撮像時において監視装置111や監視端末装置112により行われる動作の例を示す。なお、本例の監視端末装置112は、図4に示されるのと同様な操作画面51を用いて画像を表示する。
図7には、時刻t1から時刻(t1+4)までの間において、監視装置111や監視端末装置112により行われる動作の一例を、概念的に、時間を追って示してある。また、各時刻t1、(t1+1)、(t1+2)、(t1+3)、(t1+4)における画像131、132、133、134、135は、それぞれの時刻において監視装置111の撮像装置121に入力されるものであり、それぞれの時刻における監視対象領域の様子を映したものである。
なお、図7には、複数の撮像装置121や、複数の標準画像符号化部123や、高精細画像符号化部124や、複数の入力画像変化検出部125や、画像記録部128を示してあり、これらは本例の監視装置111に備えられた処理部を表している。
まず、時刻t1では、撮像装置121は標準画像モードで画像131を撮像し、撮像された画像は標準画像符号化部123及び入力画像変化検出部125に入力される。標準画像符号化部123は入力された画像を符号化し、符号化された画像は通信部126及びネットワーク113を介して監視端末装置112へ送信され、当該画像は監視端末装置112の標準画像表示部61に画像141のように表示される。また、入力画像変化検出部125では、差分法などの手法によって監視対象領域内における不審者などの異常による入力画像変化の検出を行う。ここでは、画像141中には不審者などの異常による入力画像変化が存在しないため、入力画像変化検出部125では不審者などの異常による入力画像変化は検出されない。
次に、時刻(t1+1)では、撮像装置121は標準画像モードで画像132を撮像し、撮像された画像は標準画像符号化部123及び入力画像変化検出部125に入力される。標準画像符号化部123は入力された画像を符号化し、符号化された画像は通信部126及びネットワーク113を介して監視端末装置112へ送信され、当該画像は監視端末装置112の標準画像表示部61に画像142のように表示される。また、当該画像142には不審者が映っているため、入力画像変化検出部125では、監視対象領域内に不審者が存在することを異常による入力画像変化として検出し、これに応じて、撮像装置制御部127を介して撮像装置121により高精細画像を取得させるように制御する。また、入力画像変化検出部125では、不審者などの異常による入力画像変化の検出位置や検出時刻を含む検出結果に関する情報を高精細画像符号化部124へ出力する。また、入力画像変化検出部125による入力画像変化の検出結果に関する情報が、通信部126やネットワーク113を介して、監視端末装置112へ伝送信号151により伝送される。すると、監視端末装置112では、監視装置111から入力画像変化の発生を通知する情報を受信したことに応じて、操作画面51の標準画像表示部61中に報知メッセージ81が表示される。
次に、時刻(t1+2)では、撮像装置121は時刻(t1+1)における入力画像変化検出部125による検出結果に応じて高精細画像モードで画像133を撮像し、撮像された画像は高精細画像符号化部124に入力される。高精細画像符号化部124は入力された高精細画像を符号化し、符号化された画像は入力画像変化検出部125からの検出結果情報と共に画像記録部128に記録される。ここで、画像の符号化としては、例えば、入力画像変化の検出結果に基づいて、高精細画像の部分画像を符号化することが行われてもよく、或いは、JPEG2000のROI機能のように部分的に圧縮率を変化させるような手法による符号化が行われてもよい。また、監視端末装置112から高精細画像を取得するリクエスト信号152が送信されて監視装置111の読み出し制御部129に到達すると、当該リクエスト信号に基づいて、画像記録部128に記録された高精細画像が読み出し制御部129により読み出されて通信部126やネットワーク113を介して伝送信号153により監視端末装置112へ送信される。当該高精細画像は、監視端末装置2において、操作画面51の高精細画像表示部62に表示される。
ここで、本例では、監視端末装置112から送信されるリクエスト信号には時刻を特定する情報(時刻特定情報)が含まれており、この時刻は入力画像変化検出部125により不審者などの異常による入力画像変化を検出した時刻に対応するものである。読み出し制御部129は、入力されたリクエスト信号に含まれる時刻特定情報と、画像記録部128に記録された画像に付された検出時刻を特定する情報とを比較して、リクエスト信号に含まれる時刻情報により特定される時刻と一致する時刻或いは最も近い時刻を検出時刻とする画像を画像記録部128から読み出して通信部126へ出力する。これにより、画像記録部128に複数の高精細画像が記録されている場合においても、リクエスト信号に基づいて、所望の高精細画像を読み出すことができる。
また、本例の監視端末装置112では、監視装置111から受信した入力画像変化の検出結果に関する情報をメモリに記憶しておき、当該情報に基づいて、過去の入力画像変化の検出時刻を特定する情報を一覧などにより表示することが可能であり、このように表示された入力画像変化の検出時刻の中から監視員は任意の検出時刻を選択して当該検出時刻を特定する情報をリクエスト信号に含めて監視装置111へ送信することができる。
また、本例の監視端末装置112では、監視員から入力画像変化の検出時刻を特定する情報を受け付けたときや、或いは、このような時刻特定情報とシャッタボタン71の押下との両方を受け付けたときなどに、受け付けた時刻特定情報を含むリクエスト信号を監視装置111に対して送信する。なお、例えば、時刻特定情報が受け付けられずにシャッタボタン71が押下された場合には、最新の入力画像変化に係る高精細画像を取得するためのリクエスト信号を送信するような構成を用いることも可能である。
次に、時刻(t1+3)では、撮像装置121は標準画像モードで画像134を撮像し、撮像された画像は標準画像符号化部123及び入力画像変化検出部125に入力される。標準画像符号化部123は入力された画像を符号化し、符号化された画像は通信部126及びネットワーク113を介して監視端末装置112へ送信され、当該画像は監視端末装置112の標準画像表示部61に画像143のように表示される。また、入力画像変化検出部125では、差分法などの手法によって監視対象領域内における不審者などの異常による入力画像変化の検出を行う。ここでは、画像143中には不審者などの異常による入力画像変化が存在しないため、入力画像変化検出部125では不審者などの入力画像変化は検出されない。
同様に、時刻(t1+4)においても、撮像される画像135には不審者などの異常による入力画像変化が存在しないため、符号化された標準画像だけが監視端末装置2へ送信されて、画像144のように表示される。
なお、本例では、監視装置111は、入力画像変化検出部125から出力されるリクエスト信号を撮像装置制御部127により受信した場合には、撮像装置制御部127による制御により、高精細画像モードへ移行して撮像装置121により1フレーム分の高精細画像を撮像すると、再び標準画像モードへ移行して撮像装置121により標準画像を撮像する状態へ戻る。
本例では、標準画像としては常に最新の画像が監視装置111から監視端末装置112へ送信され、高精細画像としてはリクエスト信号に含まれた不審者などの異常による入力画像変化の検出時刻を示す情報に基づいて画像記録部128から選択的に読み出されて監視端末装置2により受信することができる。このため、高精細の画像を選択的に遠隔地へ伝送することができ、高精細画像を伝送する際に伝送するデータ量の増加を抑制することが可能となる。
以上のように、本例の監視システムにおける監視装置111では、画像符号化機能(本例では、高精細画像符号化部124)によって符号化された画像を記録する画像記録部128を備えた。
また、本例の監視システムにおける監視端末装置112では、監視員(オペレータ)による操作の内容を入力して当該操作に応じて監視装置111から入力した画像を表示する表示部(本例では、操作画面51)を設け、監視員の操作に基づいて、監視装置111の画像記録部128に記録した画像やその部分画像などを表示部に表示することにより、例えばカメラのズームレンズや雲台を操作しなくとも、監視対象領域内における不審者などの異常を監視することができる。
例えば、本例の監視端末装置112では、少なくとも1つの画像を表示する表示部を設けてあり、監視員の操作に基づいて、監視装置111の画像記録部128に記録した少なくとも1つの画像の部分画像などを表示部により表示する。
また、例えば、本例の監視端末装置112では、少なくとも1つの画像を表示する表示部を設け、監視員の操作に基づいて、監視装置111の画像記録部128に記録した画像の少なくとも1つの部分画像を表示部により表示する。
また、本例では、監視装置111の画像記録部128は、1つ又は複数の画像を当該画像を特定する所定の情報(本例では、時刻の情報)を付加して記録する。また、監視端末装置112は、例えば、監視装置111の画像記録部128に記録された画像を特定する情報の一覧を表示する一覧表示機能を有しており、監視員の操作に基づいて選択された画像を特定する情報(画像特定情報)を監視装置111へ送信する。監視装置111では監視端末装置112から入力される画像特定情報に対応する画像を画像記録部128に記録した画像の中から読み出して監視端末装置112へ送信し、当該送信された画像が監視端末装置112により受信されて表示部に表示される。
このように、本例では、監視装置111は画像処理部(本例では、高精細画像符号化部124)によって処理された画像を画像記録部128により記録し、監視端末装置112は監視員の操作を入力して当該操作に基づいて監視装置111の画像記録部128に記録した画像やその部分画像などを表示することにより、例えばカメラのズームレンズや雲台を操作しなくとも、監視対象領域内における不審者などの異常を監視することができる。
ここで、本例では、カメラ側である監視装置111に入力画像変化検出部125を備えた構成を示したが、例えば、クライアント側である監視端末装置112に入力画像変化検出部の機能を備える構成や、監視装置111と監視端末装置112との両方に入力画像変化検出部の機能を備える構成とすることも可能である。監視端末装置112に入力画像変化検出部の機能が備えられる場合には、例えば、監視端末装置112の入力画像変化検出部の機能により発せられるリクエスト信号をネットワーク113を介して監視装置111へ送信することができ、一例として、自動撮像時において、クライアント側の監視員がシャッタボタン71を押すことなどをしなくとも、高精細画像のリクエスト信号を自動的にクライアント側の監視端末装置112からカメラ側の監視装置111へ送信することができる。
また、本例では、自動撮像時において、クライアント側である監視端末装置112の監視員がシャッタボタン71を押すことなどにより、クライアント側からカメラ側である監視装置111へリクエスト信号が送信される。本例では、カメラ側である監視装置111において自動撮像の処理が実行されている場合においても、クライアント側からのリクエスト信号が無い限り、カメラ側から自動撮像処理で取得した高精細画像をクライアント側へ送信することはせずに、高精細画像の送信はあくまでクライアント側からのリクエストに基づく。このように、例えば、マニュアル撮像の場合に限らず、自動撮像の場合においても、クライアント側からリクエストがあった時だけ監視装置111から高精細画像を送信することにより、伝送するデータ量の増加を抑制することが可能である。なお、自動撮像時において、監視装置111から監視端末装置112へ高精細画像を自動的に送信するような構成とすることも可能である。
また、本例では、クライアント側である監視端末装置112において、入力画像変化が検知された日時などのリストが表示され、当該リストの中から参照を希望する日時などをユーザにより指定することが行われ、この場合に、例えば、図4に示されるような操作画面51に、マニュアル撮像用のシャッタボタン71とは別に自動録画画像取得ボタンが用意されて、当該自動録画画像取得ボタンがユーザにより押されると監視装置111の画像記録部128に記録された画像を取得するための処理が行われるような構成を用いることもできる。
また、例えば、図4に示される操作画面51において、標準画像表示部61に入力画像変化が検出されたことを示す報知メッセージ81が表示されているときにユーザによりシャッタボタン71が押されると、これにより発せられるリクエスト信号(ここで、リクエスト信号Aと言う)に応じて、自動撮像による高精細画像を監視装置111から取得することができ、この場合、例えば、シャッタボタン71が押されたときにおける最新の入力画像変化検知日時の画像が監視装置111から監視端末装置112へ送信される。なお、このような画像取得は、例えば図1に示されるような監視システムにおいても可能であり、一例として、監視装置1では、最新の高精細画像については高精細画像符号化部14で一時的に記憶していて、監視端末装置2から前記リクエスト信号Aを受信した場合には、高精細画像符号化部14内の最新の高精細画像を読み出して監視端末装置2へ配信するような構成を用いることができる。
なお、本例の監視装置111では、画像記録部128の機能により入力画像変化画像記憶手段が構成されており、通信部126の機能や読み出し制御部129の機能により第2の画像送信手段が構成されている。
また、本例の監視端末装置112では、監視装置111から受信した入力画像変化に関する日時を特定する情報を記憶する機能により入力画像変化情報記憶手段が構成されており、このような情報をリスト表示する機能により入力画像変化情報出力手段が構成されている。
ここで、本発明に係る監視システムや監視装置や監視端末装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々な装置やシステムとして提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係る監視システムや監視装置や監視端末装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)-ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
本発明の第1実施例に係る監視システムの構成例を示す図である。 差分法による処理の手順の一例を説明するための図である。 差分法を用いた監視方式による処理の手順の一例を示す図である。 監視端末装置の操作画面の表示の一例を示す図である。 マニュアル撮像における動作の一例を説明するための図である。 本発明の第2実施例に係る監視システムの構成例を示す図である。 自動撮像における動作の一例を説明するための図である。
符号の説明
1、111‥監視装置、2、112‥監視端末装置、3、113‥ネットワーク、4、5、114、115‥アクセスライン、11、121‥撮像装置、12、122‥映像切替部、13、123‥標準画像符号化部、14、124‥高精細画像符号化部、15、125‥入力画像変化検出部、16、126‥通信部、17、127‥撮像装置制御部、18、160‥画質調整部、19、161‥画像分割部、21〜24、101〜105、131〜135、141〜144‥画像、31‥差分器、32‥二値化器、41〜43‥画像部、44‥外接矩形、45‥画像範囲、51‥操作画面、61‥標準画像表示部、62‥高精細画像表示部、63〜65‥高精細画像拡大表示部、71‥シャッタボタン、72〜74‥拡大表示選択ボタン、75〜78‥拡大表示位置移動ボタン、81‥報知メッセージ、82〜84‥表示枠、91〜96、151〜153‥伝送信号、128‥画像記録部、129‥読み出し制御部

Claims (5)

  1. 監視対象となる領域の画像を撮像する監視装置と、前記監視装置により撮像された画像を表示する監視端末装置を有し、前記監視装置が撮像した少なくとも2種類の画像を前記監視端末装置へ送信する監視システムであって、
    前記監視装置は、前記監視対象となる領域を第一の画質、及び、第一の画質と異なる第二の画質の少なくとも2種類の画質の画像を撮像する画像撮像手段と、前記画像撮像手段により撮像された第一の画質の画像を前記監視端末装置に対して送信する第一の画像送信手段と、前記画像撮像手段により撮像された第二の画質の画像を前記監視端末装置に対して送信する第二の画像送信手段と、を備え、
    前記監視端末装置は、前記監視装置から送信される画像を受信する画像受信手段と、前記画像受信手段により受信された画像を表示する画像表示手段と、
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  2. 請求項1に記載の監視システムにおいて、
    前記監視装置は、前記画質の異なる少なくとも2種類の画像に対して優先度を割り当てる優先度割り当て手段と、前記第一の画像送信手段、及び、前記第二の画像送信手段から送信する画像の伝送量を前記優先度に基づいて制御する画像送信制御手段と、
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  3. 請求項2に記載の監視システムにおいて、
    前記画像送信制御手段は、送信する画像を部分画像に分割する画像分割手段と、前記画像分割手段によって分割された部分画像のそれぞれに対して送信順位を付加する部分画像送信順位付加手段と、を備え、
    前記画像送信制御手段は、前記送信順位に基づいて前記部分画像を前記第一の画像送信手段、及び、前記第二の画像送信手段の少なくとも一方から送信する、
    ことを特徴とする監視システム。
  4. 請求項3に記載の監視システムにおいて、
    前記部分画像送信順位付加手段によって前記部分画像に付加される送信順位は、前記監視端末装置の前記画像表示手段に表示される画像の順番によって決定される、
    ことを特徴とする監視システム。
  5. 請求項2に記載の監視システムにおいて、
    前記画像送信制御手段は、画像の画質を調整する画質調整手段を備え、
    前記画質調整手段は、第一の画像送信手段、及び、第二の画像送信手段から送信する画像の少なくとも一方の画像の画質を落とす、
    ことを特徴とする監視システム。
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