JP2006244514A - ネットワークシステム、プログラム、端末装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワークを介して接続された複数の端末装置の間で共通のコンテンツデータを出力するネットワークシステムであって、複数の端末装置それぞれは、共通のコンテンツデータを出力するための共通コンテンツ出力手段と、処理操作のデータを入力する操作入力手段と、入力された処理操作のデータに基づき共通コンテンツ出力手段に含まれる所定のアプリケーションに従って処理を実行する実行手段と、処理の結果出力された出力データを共有化情報として、ネットワークを介して複数の端末装置の間で送受信する送受信手段とを備える。共通コンテンツ出力手段は、送受信した共有化情報を共通のコンテンツデータとして出力する。
【選択図】図1
Description
また、このようなファイル共有について、より視覚的な操作感覚が得られるようにGUI(Graphical User Interface)が構築されたアプリケーション・ソフトウェア(ファイル共有アプリケーション)も知られている。
ネットワーク上でファイルを共有したいとする端末装置に対しては、それぞれファイル共有アプリケーションをインストールしておくようにされる。なお、ここでいう端末装置とは、例えばパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)などの情報処理装置をネットワークに接続したものをいう。
端末装置のユーザは、このアプリケーションウィンドウ400内における任意のファイル配置枠401に対して、任意のファイル(ファイルのアイコン)を例えばドラッグ・アンド・ドロップさせることができる。
また、枠番号「06」「07」のファイル配置枠401上には、それぞれオーディオデータファイルのアイコンが表示され、枠番号「08」「09」のファイル配置枠401上には、それぞれ所定のファイル形式による文書ファイルのアイコンが表示されている。
そしてこのとき、例えば複数の端末装置をネットワークにより接続して、これらの端末装置の各々において、同じファイル共有アプリケーションを起動させることで、上記アプリケーションウィンドウ400を表示させている状態では、次のようにしてファイル共有が行われる。
このようにして、ネットワークを介してのファイルの共有が行われるものである。
そこで、共有アプリケーションの機能をさらに充実させ、例えば、共有している状態のファイルについて、共有者の間で、何らかの加工、編集などをはじめとする各種処理についての操作が行えるようにすれば、よりユーザにとって利用価値の高い共有アプリケーションを提供することができる。
また、このような共有アプリケーションに与えるべきファイル処理機能としては、予め固定的に共有アプリケーションに組み込まれるようにするのではなく、例えば、共有者間の利用形態などに応じて、自由度が与えられるようにしてプラグイン的に組み込めるようにすれば、ファイル処理機能について拡張性が与えられることになって好ましい。
ネットワークを介して接続された複数の端末装置の間で共通のコンテンツデータを出力するための共通コンテンツ出力手段、処理操作のデータを入力する操作入力手段、上記入力された処理操作のデータに基づき上記共通コンテンツ出力手段に含まれる所定のアプリケーションに従って処理を実行する実行手段、上記処理の結果出力された出力データを共有化情報として、上記ネットワークを介して上記複数の端末装置の間で送受信する送受信手段、上記送受信した共有化情報を上記共通のコンテンツデータとして出力する出力手段
として機能させるよう構成されたプログラムである。
これにより、例えばファイルなどのデータを入力する操作を行えばファイル共有が可能となり、また、ファイルに対して何らかの処理を施すといったような機能を共有することができる。また、閲覧画面に外部アプリケーションを制御して所定の機能を実行させることも可能となる。
つまりは、コンテンツデータとしてのアプリケーションにより実現可能な各種の操作機能を共有することが可能となるものである。コンテンツデータのアプリケーションにより実現される機能としては多様に考えられるから、クライアント間では、ファイルの共有だけではなく、コンテンツデータとしてのプログラムに従って実現されるファイル処理等をはじめとする各種機能も共有できることになる。これにより、これまでのように、単にファイルを共有するアプリケーションプログラムと比較して、より利便性の高い共有システムを構築することが可能となるものである。
1.システム構成
2.コンテンツサーバ
3.クライアント(パーソナルコンピュータ)
4.共有ブラウザのプログラム構造
5.コンテンツデータ
5−1.構造概念
5−2.コンテンツデータによるファイル処理例
5−2−1.第1例(画像処理:バックグラウンド処理)
5−2−2.第2例(画像処理:外部アプリケーション起動)
5−2−3.第3例(ファイル処理:画像合成処理)
5−2−4.第4例(ファイル処理:動画化処理)
5−2−5.第5例(撮像画像ファイル取り込み)
5−2−6.第6例(ファイル処理:テキスト読み上げ)
6.処理動作例
7.変形例1:外部アプリケーションを購入制とする場合のシステム構成
8.変形例2:サーバによりクライアントのアドレスを管理する場合のシステム構成
1.システム構成
図1は、本実施の形態としてのネットワークシステムの構成例を示している。 この図に示すようにして、本実施の形態のネットワークシステムは、コンテンツサーバ1と複数のクライアント2とをネットワークにより接続することで構成される。この場合には、クライアント2として、クライアント2−1,2−2,2−3の3つのクライアントが存在する場合を例として示している。
また、例えば本実施の形態の場合であれば、クライアント2同士はLANなどのネットワークにより相互接続し、さらに、コンテンツサーバ1のみはインターネット上に存在するものとしたうえで、各クライアント2が、インターネットを介してコンテンツサーバ1と接続されるようにしたネットワーク構成でも構わない。
但し、以降の説明においては、便宜上、コンテンツサーバ1、及び各クライアント2は、インターネットにより接続されていることを前提とする。
そのうえで、各クライアントが同じコンテンツデータを再生表示している状態の下で、ネットワークを介して接続されることによって、このコンテンツデータとしてのアプリケーション機能を共有することができる。具体的には、後述するようにして、ファイル共有を可能とする共に、この共有されたファイル(共有ファイル)に対する編集等をはじめとする所要の処理を行うための操作(機能)も共有することを可能とするものである。つまり、ファイル共有のみではなく、ファイル処理等に代表される各種機能も共有することが可能とされる。
そして、コンテンツサーバ1は、このコンテンツデータを各クライアント2にアップロードするために設けられる。
この要求に応じて、コンテンツサーバ1では、自身が格納しているコンテンツデータのうちから、要求されているコンテンツデータを要求元のクライアント2に対して送信するようにされる。
クライアント2では、コンテンツサーバ1から送信されてきたコンテンツデータを受信すると、このコンテンツデータを、共有ブラウザにより再生出力する。これにより、クライアント2においては、或る特定の機能を有したブラウザ画面が表示されることになる。
これにより、後述するようにして、相互接続されたクライアント2の間では、同じコンテンツデータを再生出力していることで、共有ブラウザのブラウザ画面上でファイルや、ファイル処理などをはじめとする機能を共有することが可能となるものである。
なお、本実施の形態におけるファイルや機能の共有についての具体例については後述する。
2.コンテンツサーバ
図2は、コンテンツサーバ1の内部構成例を示している。
このコンテンツサーバ1は、例えば図示するようにして、記憶部101、ネットワークインターフェイス102、制御部103を備えて成る。
外部アプリケーションデータベース111には、必要な外部アプリケーションとしての各種プログラムが、例えばデータベース化されて格納される。
本実施の形態では、当該コンテンツサーバ1からアップロードされるコンテンツデータは、クライアント2側において、ローカルにインストールされた外部アプリケーションと連携することで所定の機能が得られるように形成されている。外部アプリケーションデータベース111には、このような、クライアント2においてインストールされるべき外部アプリケーションが格納される。
ユーザデータベース112は、各クライアント2のユーザについてのユーザIDなどを始め、クライアント2のユーザを管理するためのデータベースであり、例えばクライアント2のユーザについての所要の情報がデータベース化されて格納されている。このユーザデータベース112のデータは、例えば機能プログラム要求などのためにクライアント2がアクセスして来た際の認証処理などに利用される。
例えばネットワークを介してのクライアント2との情報送受信機能を司るアプリケーションプログラムや、コンテンツデータベース110、外部アプリケーションデータベース112を検索するアプリケーションプログラムや、ユーザデータベース112に基づいて、ユーザ認証を行うためのアプリケーションプログラムなどである。
制御部404は、実行アプリケーション112としてのプログラム内容に従って各種の制御処理を実行する。
3.クライアント(パーソナルコンピュータ)
続いては、パーソナルコンピュータとしてのクライアント2の構成例について、図3を参照して説明する。
この図に示すパーソナルコンピュータ200は、ネットワークを介しての通信を行うために、ネットワークインターフェイス209を備えている。このネットワークインターフェイス209が動作することによって、パーソナルコンピュータ200は、ネットワークを介して他のクライアント2と接続することが可能となる。また、コンテンツサーバ1にアクセスすることが可能となる。
なお、このネットワークインターフェイス209の実際としては、例えばLANに対応するのであれば、LANに対応した通信プロトコルに準拠した構成が採られるべきものである。また、インターネットに対応するのであれば、例えばTCP/IPの通信プロトコルに従った構成が採られるべきものとなる。
また、RAM203にはCPU201が各種処理を実行するのに必要なデータやプログラム等が適宜保持される。
内部バス210は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)又はローカルバス等により構成され、内部における各機能回路部間を相互に接続している。
4.共有ブラウザのプログラム構造
続いては、各クライアント2にインストールされて動作する共有ブラウザについて説明する。
図4は、共有ブラウザの構造を概念的に示している。
この図に示すようにして、本実施の形態の共有ブラウザは、メインとなるプログラム部分としてコンテンツ再生プログラムと、共有プログラムを有する。
この共有プログラムによっては、例えば、ネットワーク上で接続され、共有を行うべき他のクライアント2と通信を行うようにされる。これにより、例えば共有を行うべき複数のクライアントのうち、或る1つのクライアントで実行されたブラウザ画面に対する操作の情報(ドラッグ位置情報、ボタン操作情報、操作に応じた処理結果情報等)が他のクライアント2にも伝達されるようにしている。そして、各クライアント2においては、伝達された情報に基づいて、上記或る1つのクライアントに手行われた操作が、自身のブラウザ画面にも反映されるようにする。
これによって、後述するようにして、ファイルを共有したり、また、機能を共有することが可能になるものである。
5.コンテンツデータ
5−1.構造概念
続いては、上記共有ブラウザにより再生出力されるコンテンツデータについて説明していくこととし、先ずは、コンテンツデータの構造について説明する。
このブラウザウィンドウ300は、いわゆるアプリケーションウィンドウといわれるものであり、例えば、他のアプリケーションウィンドウが開いて表示されているような場合には、図5(b)に示すようにして、この他のアプリケーションウィンドウに重ねるようにして表示させることができるものである。なお、図5(b)は、アプリケーションウィンドウと、次に説明する共有ファイル・サムネイル301の各画像の重畳状態を概念的に示している。
この共有ファイル・サムネイル301は、必要に応じて複数表示させることができる。また、共有ファイルの追加、削除の操作に応じて、表示される共有ファイル・サムネイル301の数も増減する。また、共有ファイル・サムネイル301は、ユーザのドラッグ操作によって、任意に表示位置を変更することができる。
そして、共有ブラウザの共有プログラムによって、共有ファイル・サムネイル301の数や、表示位置について変更のための操作が或るクライアント2において行われた場合には、その情報が各クライアント2の間で通信され、全てのクライアント2において、同じ共有ファイル・サムネイルの表示状態を共有するようにされる。
本実施の形態のコンテンツデータは、例えば外部アプリケーションと連携することで、ファイル処理機能が可能なように構成される。そして、このファイル処理機能のために、図6に示すようにして、入力セル302、出力セル303が配置表示される。
また、ここでは、入力セル302に入力された共有ファイルへの操作を可能とするためのボタンとして1つの起動ボタン304と、付加機能操作エリア305が表示された状態を示している。この場合の付加機能操作エリア305においては、プルダウンメニュー306と、実行ボタン307が表示されている。
これら入力セル302、出力セル303、起動ボタン304、及び付加機能操作エリア305は、コンテンツデータの記述内容に従った形状サイズ、及び位置によってブラウザウィンドウ300内に表示されるものである。
そして、このようにして入力セル302上に、共有ファイル・サムネイル301が配置されると、この共有ファイル・サムネイル301により示すファイルが、処理対象の共有ファイルとして入力されたことになる。なお、本実施の形態では、このようなファイルを入力ファイルともいう。
そして、各クライアント2の間では、上記のようにして入力された共有ファイル・サムネイル301の実体ファイル(入力ファイル)が共有されることになる。このためには、例えばクライアント間で通信を行って、或るクライアント2のローカルに保存されていた入力ファイルを、他のクライアント2が取得するようにされる。
例えば、入力セル302に入力された共有ファイルに対して処理を施した場合には、その処理によって変更された共有ファイルが、或るクライアント2のローカルのハードディスクに保存されることになる。出力セル303は、このようにして処理により変更された共有ファイルが、共有ファイル・サムネイル301として表示される領域である。
そして、機能操作エリア305内に表示されるメニューやボタンを操作することで、バックグラウンドで外部アプリケーションを動作させ、入力セル302に入力された共有ファイルについて、所定の処理を実行することができる。図6に示す機能操作エリア305は、画像データについて簡単な編集処理を実行するための操作領域となっている。そしてこの場合には、そのためのプルダウンメニュー306と、実行ボタン307が配置表示されている。
例えば、機能によっては入力ファイルを入力セルに入力させるようなことも可能とされる。或いは、他の入力セルに入力された共有ファイル・サムネイルを、さらに入力しファイル処理を施すようにすることもできる。
また、処理が施された共有ファイルを出力セルに出力させる機能も与えることができる。また、既に出力されている共有ファイルを、他の出力セルに対して出力させることもできる。このようにして、機能セルが追加されることによっても、ファイル処理をはじめとする各種機能を拡張することができるものである。
従って、セルが適正に機能するためには、クライアント2のローカルに存在する、ハードディスクドライブなどの記憶領域に、コンテンツデータが指定するアプリケーション・ソフトウェアが、本実施の形態でいうところの「外部アプリケーション」としてインストールされている必要がある。
例えば、共有ブラウザによりコンテンツデータを読み込んで再生出力する際において、ローカルに必要な外部アプリケーションが存在しない場合には、ブラウザウィンドウ300上においても、この機能プログラムに対応するセルの機能は利用できないことになる。このような場合には、例えば図7に示す非表示エリア303aのようにして、その機能に対応するセルは、ブラウザウィンドウ300上では表示されない。これにより、必要な外部アプリケーションがローカルに存在していないことが示される。
また、コンテンツデータの形式としても、前述したHTML、XMLに限定されるものではなく、他のマルチメディアコンテンツの規格に従ったものとされてよいものである。
5−2.コンテンツデータによるファイル処理例
5−2−1.第1例(画像処理:バックグラウンド処理)
本実施の形態においては、コンテンツデータとしての記述内容、及び実行スクリプトの内容に応じて、コンテンツデータを再生出力したブラウザウィンドウ300上で、多様な機能を実現し、また、この機能を共有することが可能とされる。そこで、以降においては、本実施の形態のコンテンツデータにより実現される機能例について、全部で6例を挙げて説明していくこととする。
本実施の形態における機能の1つとして、入力された入力ファイルについて処理を行うファイル処理を挙げることができる。そして、このファイル処理は、基本的には、外部アプリケーションをバックグラウンドで動作させる場合と、外部アプリケーションのアプリケーションウィンドウを開くようにして起動させて、このアプリケーションウィンドウ内でファイル処理を行うようにする場合との2つに分けることができる。
そこで、ファイル処理の第1例として、外部アプリケーションをバックグラウンドで動作させて処理を行う場合について説明しておくこととする。また、ファイル処理としては、ここでは画像ファイルについて画像回転などの簡単な処理を行う場合を例に挙げておくこととする。
そしてこの場合には、先ず、複数のクライアント2の間で、入力セル302に配置されている共有ファイル・サムネイルが示すファイルを共有しているものとされる。
この共有ファイルは、所定形式による画像データファイルとされ、前述したようにして、ファイルを共有すべき複数のクライアント2のうちで、或る1つのクライアント2において、入力セル302にドラッグ・アンド・ドロップされたことで、処理対象ファイルとして入力された入力ファイルである。
この場合、そのユーザは、機能操作エリア305内のプルダウンメニュー306を操作することにより、画像処理の種類を選択した上で、「エフェクト」と表示された実行ボタン307に対する操作うようにされる。この場合には、プルダウンメニュー306を操作することにより「上下反転」を選択し、実行ボタン307を操作したとする。
このようにして上下反転処理が完了すると、図8(b)に示すようにして、上下反転処理によって変更された後の画像データ(共有ファイル)に対応する共有ファイル・サムネイルが、出力セル303に表示出力される。図8(b)に示されるように、出力セル303に表示される共有ファイル・サムネイル301bの画像は、入力セル302に入力された共有ファイル・サムネイル301aの画像の上下が反転された状態となっている。
なお、この上下反転処理によって新規作成、又は変更された画像ファイルは、その操作を行ったクライアント2のローカルにて保存されることになる。
なお、セキュリティなどを考慮して、例えば、操作を行ったクライアント2以外の他のクライアント2において、この出力セル303に出力されているファイルを、保存するための操作を行うことで、はじめて、このファイルが、他のクライアント2におけるローカルに保存されるようにしても良い。
例として、上記のようにして或るクライアント2により画像回転が行われた後に、他のクライアント2側で、機能操作エリア305に対して画像回転のための操作が行われたとする。すると、このようにして、この他のクライアント2のローカルにインストールされている画像処理の外部アプリケーションが動作して、同様に、ローカルに保存されたファイルについて、画像回転処理を実行するようにされる。そして、画像回転処理が施された画像ファイルが出力セル303に出力され、再び各クライアント2で共有されることになる。
これは、換言すれば、例えば上記した画像処理の外部アプリケーションがインストールされていないクライアントでは、入力ファイル又は出力ファイルを共有できるのみで、入力ファイルについて画像処理を施す機能については共有するようにして実行することができないことを意味する。
このようなコンテンツデータの構造とすることで、例えば共有ブラウザにより閲覧するコンテンツデータそのものは、ネットワークを介して無制限に配布可能であり共有できるとしても、ファイル処理等の機能については、ローカルにインストールされていなければ共有できないという制限が与えられることになる。そして、例えばユーザの登録などと併用することで、正規の利用者のみが使用可能となる、安全なファイル共有システムとすることが可能になる。
なお、この点については以降説明する各例についても同様である。
このようなバックグラウンド動作とすることによっては、例えば、わざわざ外部アプリケーションを別途起動させ、この起動されたアプリケーションウィンドウを開いて操作を行わなくとも、ブラウザウィンドウ300上に対する操作によって簡易に、外部アプリケーションによる処理を実行させることができる。
機能セルは、例えばブラウザウィンドウ300上で、追加的に表示されるもので、それ自身が機能を有したアプリケーションプログラムとされる。このため、機能セル内において、表示すべき操作子の指定や表示位置、表示サイズなどが指定されるように、機能セルとしてのプログラムが記述されることになる。また、これと同時に、例えばVBスクリプトやJavaスクリプトなどのスクリプト言語によって、ブラウザウィンドウ300上において、そのスクリプトに従った処理の実行や制御が行えるものとされる。
即ち、この場合には、画像操作が可能な機能セルとしてのプログラムに従って、ブラウザウィンドウ300上に図8に示すような画像が表示されることになる。この場合、入力セル302、出力セル303、起動ボタン304及び機能操作エリア305等の表示は、機能セルとしてのプログラム、スクリプトの記述に従って表示される。また、これらセルやボタン、エリアの機能も、機能セルとしてのプログラム、スクリプトによって実行されるものである。
具体的には、例えば、ユーザが入力セル302に画像データファイルをドラッグ・アンド・ドロップすれば、機能セルとしてのプログラム、スクリプトに従って、処理対象の共有ファイルとして処理されることになる。そのうえで、例えば機能操作エリア305に対する操作が行われたとすれば、この操作に応じた画像データファイルに対する処理も、外部アプリケーションをバックグラウンドで起動させるのではなく、機能セルのプログラム、スクリプトによって実行され、出力セル303に出力されるものである。
5−2−2.第2例(画像処理:外部アプリケーション起動)
続いて、第2例の機能として、外部アプリケーションのアプリケーションウィンドウを開くようにして起動させ、ファイル処理を行う場合について説明する。ここでのファイル処理は、外部アプリケーションとしてペイントツールを起動させて画像ファイルの処理を行うこととする。
なお、ペイントツールとは、画像データファイルに対してペイント効果を与えるなどの画像処理を行うことができるアプリケーション・ソフトウェアである。
例えば、まず最初には、図9の右側に在る共有ブラウザのブラウザウィンドウ300のみが表示されているものとされる。なお、この図9に示すブラウザウィンドウ300の背景表示は、図8と同様であるものとしている。つまり、ここではコンテンツデータとして、図8の場合と同じものを再生している。
なお、このような外部アプリケーションを起動するための起動ボタン304も各クライアント2において、ブラウザウィンドウ300上に表示されているのであるから、ローカルに外部アプリケーションがインストールされてさえいれば、各クライアント2で外部アプリケーションを起動させることができる。つまり、外部アプリケーションの起動という機能も共有できていることになる。
そして、例えば、変更された画像の内容は、例えば図10に示すようにして、ブラウザウィンドウ300における出力セル303に対して、共有ファイル・サムネイル301bとして表示出力され、各クライアント2で共有できるファイルとなる。
しかしながら、ブラウザウィンドウ300上から操作を行うためには、コンテンツデータとして、ボタンや機能操作エリア等の操作子が配置されているように記述されていなければならない。このため、外部アプリケーションが有する全ての機能を操作子として配置させるよりは、例えば使用頻度が高いとされるような機能に限定して操作子を配置させることが実用的である。これに対して、上記のようにして、外部アプリケーションのアプリケーションウィンドウを起動させるようにすれば、コンテンツデータとの連携は保たれた上で、アプリケーションウィンドウ上に対する操作ができるのであるから、より多くの機能を簡単に操作してファイル処理等が行えることになる。これにより、例えばより高度な処理によるファイル処理結果を容易に出力させることが可能である。
5−2−3.第3例(ファイル処理:画像合成処理)
ところで、前述の第1例としては、コンテンツデータと外部アプリケーションとの連携として、外部アプリケーションをバックグラウンドで動作させてファイル処理を行う機能を説明した。また、第2例としては、外部アプリケーションをバックグラウンドで動作させてファイル処理を行う機能と、アプリケーションウィンドウを開くようにして外部アプリケーションを起動させたうえでファイル処理を行う機能を説明した。
そして、以降の第3例〜第6例としては、上記何れかの外部アプリケーションとの連携によって、より具体的なファイル処理を行う場合を例に挙げて説明していくこととする。
例えば、画像合成処理の機能に対応するコンテンツデータを再生することによっては、図11に示すようなブラウザウィンドウ300が表示されることとなる。
この場合の画像合成処理は、2枚の画像ファイルの画像を重ねるようにして合成するものであるため、ブラウザウィンドウ300における入力セルとしては、左右両側にそれぞれ入力セル302−1,302−2が表示される。つまり、2つの入力セルを設けることで、2つの入力ファイルが入力できるようにしている。そして、これら入力セル302−1,302−2の間に、1つの出力セル303が表示されている。
また、この画像合成処理のための機能ボタンとして、合成ボタン308が表示される。この場合、合成ボタン308は、出力セル303の下に表示されている。
なお、この場合には、入力セル302−1側に、ペイントツール起動のための起動ボタン304−1、及び画像回転のための機能操作エリア305−1が配置表示されていることで、この入力セル302−1に入力された合成前の画像ファイルについて、ペイント及び画像回転の画像処理を施すことができるようになっている。同様にして、入力セル302−2側に、ペイントツール起動のための起動ボタン304−2、画像回転のための機能操作エリア305−2が配置表示されており、入力セル302−2に入力された合成前の画像ファイルについて、ペイント及び画像回転の画像処理を施すことができるようになっている。
そして、この状態の下で、ユーザは画像合成を実行させるために、合成ボタン308に対してクリック操作する。
そして、画像合成処理の外部アプリケーションは、入力セル302−1,302−2に対して入力された2つの画像ファイルを合成するための処理を実行する。これにより、合成処理が施された画像ファイルが新たに作成されることになり、この新規作成された画像ファイルが、出力セル303に対して出力される。出力セルには、新規作成された画像ファイルの共有ファイル・サムネイル301bが表示される。この際、規作成された画像ファイルは、画像合成処理を行ったユーザのクライアント2のローカル、及び他の各クライアント2のローカルに保存され、ファイル共有されることになる。
5−2−4.第4例(ファイル処理:動画化処理)
また、画像処理として、静止画に対して時間経過に応じて変化する特殊効果を与えていくことで動画的に表示させる、動画化処理のためのアプリケーション・ソフトウェアも知られている。
そこで、第4例の機能として、ブラウザウィンドウ300上で、この動画化処理を行えるように構成した場合について説明する。
そして、ブラウザウィンドウ300内において表示されるボタン等に対する操作を行うことで、外部アプリケーションとしての動画化処理アプリケーションが動作して、入力された画像ファイルを利用しての動画化処理を実行する。そして、この動画化処理された画像が、ブラウザウィンドウ300内の所要の領域において表示されることになる。
各クライアント2では、このようにして動画化して表示される画像を共有して閲覧することができるものである。また、動画化のための操作も、ローカルに動画化処理アプリケーションがインストールされていれば、共有することができる。
5−2−5.第5例(撮像画像ファイル取り込み)
これまでは、共有ブラウザにより画像ファイルについて何らかの処理を直接的に行う場合を例に挙げた。しかしながら、本実施の形態としては、コンテンツデータとしての記述内容及び実行プログラムの内容に応じて、各種の機能を与えることが可能になるのであるから、共有ブラウザに与えられるべき機能としては、画像処理のみに限定されるものではない。
そこで、残る第5例及び第6例としては、画像処理以外の他のファイル処理機能を実行する場合を例に挙げることとする。
そこで第5例としては、このような撮像画像ファイル取り込み機能を実現するためのアプリケーション・ソフトウェアを、コンテンツデータが連携する外部アプリケーションとして扱うことで、ブラウザウィンドウ300上で、撮像画像の取り込み動作が行えるようにした場合について説明する。
これによって、リアルタイムで撮像している画像をクライアント2の間で共有ファイルとして共有することが可能になるものである。
アプリケーションウィンドウ500においては、撮像画像エリア501が設けられており、ここに、現在カメラ装置により撮像している撮像画像が動画的に表示されているものとされる。
そして、このときには、上記のようにして撮像画像エリア501内で静止画状態となっていた撮像画像が、ブラウザウィンドウ300内の入力セル309に表示されることになる。これは即ち、カメラ装置により撮像した画像が、撮像画像取り込みアプリケーションにより撮像画像データとして取り込まれ、さらに、取り込まれた撮像画像データが共有ブラウザ側に出力されるようにして受け渡されたことを意味するものである。そして、このようにして、ブラウザウィンドウ300内の入力セル309に対して、撮像画像データが出力されて以降は、各クライアント2の間で、この撮像画像データを共有することができるものである。
例えば、「撮影」と記された実行ボタン307aに対して操作を行った段階では、アプリケーションウィンドウ500の撮像画像エリア501における撮像画像の動きが、例えば一定時間停止して静止画状態となる。そして、静止画状態となっているうちに、「Output」と記された実行ボタン307bを操作することで、ブラウザウィンドウ300内の入力セル309に、この静止画の撮像画像が取り込まれるようにするものである。
例えば、カメラ装置を備えているクライアント2において、画像取り込みアプリケーションが起動されて、撮像画像データが入力されたのであれば、この撮像画像データを、他のクライアント2に送信するようにされる。これら他のクライアント2では、自身のローカルにて起動させた残りの画像取り込みアプリケーションにより、同じ撮像画像データを表示させることができる。そして、以降においては、或るクライアント2で「撮影」と表示された実行ボタン307aの操作が行われれば、各クライアント2において、この実行ボタン307の操作に応じて静止された画像を表示するようにされる。
5−2−6.第6例(ファイル処理:テキスト読み上げ)
これまでの例は、画像に関して何らかの処理を行うものであったが、本実施の形態の共有ブラウザによっては、例えば各種形式による文書ファイル、オーディオデータファイル、動画データファイルをはじめ、画像ファイル以外の各種ファイルも共有することが可能である。
そこで、画像以外に関するファイル処理機能として、この第6例により、文書ファイルについてのファイル処理を行う場合を説明しておくこととする。そして、このファイル処理としては、文書ファイルのテキスト部分について音声により読み上げを行う、テキスト読み上げ処理が行われるものとする。
この場合のブラウザウィンドウ300は、例えば図示するようにして、1つの入力セル302が配置表示され、ここに、クライアント2のユーザは、テキスト読み上げを行わせるべき文書ファイルをドラッグ・アンド・ドロップして入力するようにされる。
なお、この場合、ファイル処理結果としての出力は、音声出力であることから、特に出力セル303は表示されない。出力セル303は、主として、各クライアント2のユーザがファイル処理結果を視覚的に認識するためのものとされるからである。
6.処理動作例
続いては、上記各例として示したブラウザウィンドウ300上での機能が実現されるようにするためのコンテンツデータとしてのプログラム構成を、フローチャートとしての処理動作により、図15及び図16を参照して説明する。
そこで先ず、図15のフローチャートを参照して、ドラッグ・アンド・ドロップ操作に応じたファイル入力処理について説明しておくこととする。
図15に示す処理は、クライアント2において、OS上で共有ブラウザとしてのアプリケーションが起動され、或るコンテンツデータをブラウザウィンドウ300上に再生出力している状態のもとで、CPU201が実行するものとされる。この場合、CPU201は、必要に応じて、コンテンツデータのスクリプトの記述内容、及びこのコンテンツデータが含む実行スクリプトを解釈して、適宜処理を実行するようにされる。
つまり、この入力ファイルの実体は、例えば始めにドラッグ・アンド・ドロップ操作によって入力セル302にファイルを配置させたクライアント(ここではクライアントAとする)のローカルにおいて保存されている。そこで、ステップS103においては、例えばこのクライアントAに対して、ネットワークを介してアクセスし、そのローカルに保存されている入力ファイルを要求する。そして、この要求に応じたクライアントAから送信された入力ファイルを受信取得して、例えば自己のローカルに保存するようにされる。
このような処理が、例えばクライアントA以外の各クライアントにおいて実行されることで、入力ファイルを共有することが可能となる。また、ローカルに外部アプリケーションがインストールされてさえいれば、各クライアントにおいて入力ファイルを処理する機能も共有することが可能となるわけである。
この図に示す処理も、クライアント2において、OS上で共有ブラウザとしてのアプリケーションが起動され、或るコンテンツデータをブラウザウィンドウ300上に再生出力している状態のもとで、CPU201が実行する。また、この場合にも、CPU201は、必要に応じて、コンテンツデータが格納する実行スクリプトを実行する。
なお、ここでいう機能指示操作とは、具体的には、ブラウザウィンドウ300内に表示される起動ボタン、又は各種実行ボタンや機能操作エリア等に対する操作を指している。これらの操作に応じて、外部アプリケーションは所要の動作を実行することになるからである。
ステップS202においては、入力セル302に対してファイル入力が既に行われているか否かについて判別する。そして、例えば入力ファイルが存在しないとして否定結果が得られたのであればステップS208に進んで、エラー結果を出力する。例えばこの場合には、「入力ファイルが指定されていません」などのエラー表示を、ブラウザウィンドウ300上で行うようにすることが考えられる。
このステップS203の処理の実際としては、例えば、先のステップS201により行われた機能指示操作に応答するべき外部アプリケーションが、指示操作が行われたクライアント2のローカルに存在するか否かについて判別するようにされる。
但し、機能指示操作に応答すべき外部アプリケーションがローカルに存在していたとしても、例えば、入力ファイルの形式が外部アプリケーションに対応していないなど、何らかの障害が生じていたり、また、使用の制限が与えられているような場合には、外部アプリケーションは起動できない。このような場合には、否定結果が得られることになる。
これに対してステップS203において肯定結果が得られた場合には、ステップS204に進む。
ところで、このステップS205の処理は、例えば先のステップS201において、実行ボタンが操作された場合と、外部アプリケーションを起動させる起動ボタンが操作された場合とで、その処理の実際が異なってくる。
先ず、前者の実行ボタンが操作された場合においては、操作された実行ボタンに応じて外部アプリケーションが実行すべき処理を、CPU201が自動的に操作して実行させるように制御する。これにより、例えば、前述した各ファイル処理例において、実行ボタンの操作に応じて、バックグラウンドでファイル処理が実行されるなどの形態が実現されるものである。
1;「エフェクト」の実行ボタン307に対する操作に応じた画像回転処理(第1例:図9)
2;「合成」の実行ボタン308に対する操作に応じた画像合成処理(第3例:図11)
3;ブラウザウィンドウ300内に表示される各種ボタン操作に応じた動画化処理(第4例:図12)
4;「撮影」の実行ボタン307a(及び「Ouput」の実行ボタン307b)に対する操作に応じた、撮像画像取り込み(撮影)、及びブラウザウィンドウ300側への撮像画像データの出力(第5例:図13)
5;「読み上げ」の実行ボタン307cに対する操作に応じた、テキストの読み上げ処理
つまり、例えば図9及び図10に示したようにして、起動ボタン304が操作された場合には、ブラウザウィンドウ300とは独立して、外部アプリケーションのアプリケーションウィンドウが開くようにして、外部アプリケーションが起動される。このため、ユーザは、この外部アプリケーションのアプリケーションウィンドウに対して操作を行ってファイル処理を行うことになる。従って、ステップS205の処理は、外部アプリケーションのプログラムに従って実行されるもので、入力された操作に応じて、外部アプリケーションがファイル処理を実行するようにCPU201が動作することとなる。
そこで、ファイル処理の出力結果が存在しないとして、ステップS206にて否定結果が得られた場合には、ステップS210によりエラー結果を出力する。この場合にも、例えばブラウザウィンドウ300上で、「ファイル処理の出力結果が存在しません」などのようにして、エラー表示を行うようにすればよい。
ステップS207においては、例えば先の各ファイル処理例にみられたように、ファイル処理の出力結果を、出力セル303上に出力するようにされる。つまり、ファイル処理による出力結果としては、入力ファイルを処理して新規作成された出力ファイルが存在することになるので、この出力ファイルのサムネイル画像を生成し、共有ファイル・サムネイル301として出力セル303上に重畳表示するものである。
但し、例えば第6例にて説明したように、テキスト読み上げなどのファイル処理に際しては、ステップS207としての出力セル303へのファイル出力処理は行わないことになる。この場合のファイル処理の出力結果は、例えばステップS205において、テキストを読み上げる処理が外部アプリケーションで実行されることで、このテキストを読み上げた音声が出力されるという態様で得られるものである。
7.変形例1:外部アプリケーションを購入制とする場合のシステム構成
これまでの説明から理解されるように、本実施の形態の共有システムにおいて、各クライアント2でファイル処理機能を実行可能とするためには、コンテンツデータをコンテンツサーバ1からダウンロードして共有ブラウザにより再生出力した上で、このコンテンツデータが使用を指定する外部アプリケーションが、クライアント2のローカルにインストールされるようにして存在していなければならない。
そこで変形例1として、上記のようにしてユーザが手軽に外部アプリケーションを購入して取得できるようにすることを考慮したシステム形態について説明する。
図17に示すブラウザウィンドウ300においては、再生しているコンテンツデータにより規定される機能を実行するための実行ボタンとして、例えば3つの実行ボタン307A,307B,307Cが配置表示されている。なお、この実行ボタンの数などは、そのコンテンツデータにより実現しようとする機能の数、種類などに応じて、適宜変更されるべきものである。
従って、このクライアント2においては、機能A、機能B、機能Cのうち、機能Bのみが使用できることになる。つまり、実行ボタン307Bのみが有効とされており、この実行ボタン307Bを操作すれば、機能Bを実行することができるが、残る実行ボタン307A,307Bの操作は無効とされて、機能A,Cを実行することはできないものである。
なお、このような外部アプリケーションの購入状況の表示は、コンテンツデータを再生表示する際に、このコンテンツデータに格納される実行スクリプトなどによって、ローカル上のドライブを検索し、機能A,B,Cに対応する外部アプリケーションがインストールされているか否かについて判断するようにされる。そして、この判断結果に従って、外部アプリケーションの購入状況の表示内容を設定して、ブラウザウィンドウ300上で表示させるものである。
そしてこの後、図17に示すブラウザウィンドウ300の表示状態に戻せば、機能Aに対応する実行ボタン307Aの右側は、「購入済み」と表示されていることになる。そして、以降においては、実行ボタン307Aに対する操作も有効となって、このクライアント2で機能Aを使用することが可能になる。
これにより、例えばユーザは、本実施の形態の共有ブラウザによりブラウザウィンドウ300を表示させてファイルを共有している状態のもとで、このブラウザウィンドウ300に対する操作を行うことで、直ぐに必要な外部アプリケーションの購入手続きを済ませたうえで、インストールすることができる。
これに対して、例えばパッケージメディアを利用して外部アプリケーションをインストールする場合には、先ず、パッケージメディアを入手しなければならないし、代金の支払いも、別の手続きによって行わなければならず、本実施の形態のようにして、即座に購入及びインストールが行えるとはいえない。
また、例えばインターネットを介して、外部アプリケーションをアップロードしているサーバにアクセスすることで外部アプリケーションをインストールするような場合には、例えばユーザは、共有ブラウザのブラウザウィンドウ300上に対する操作によりサーバにアクセスすることはできない。例えばつまり、改めて、ブラウザ上でサーバのURLなどのアドレスを指定してアクセスを行い、、外部アプリケーションの購入及びダウンロードのための操作を行わねばならない。
ステップS301においては、クリックされたリンクの購入ページのアドレスによりしてコンテンツサーバ1にアクセスするようにされる。これにより、購入ページを要求したこととなるものである。
例えば、クライアント2から送信される購入ページ要求としては、ユーザを特定するユーザIDや、ユーザごとに登録したパスワードなどのユーザ情報が含まれているものとされる。また、コンテンツサーバ1のユーザデータベース112には、本実施の形態としてのネットワークシステムを利用するために登録したユーザ情報として、ユーザごとに、上記ユーザIDやパスワードなどの情報が対応付けられており、このような多数のユーザ情報がデータベース化されているものとされる。
そして、ステップS402においては、クライアント2から送信されたユーザID及びパスワード等に基づいて認証処理を実行し、この認証結果として正規のユーザであることが確認されたのであれば、次のステップS403に進むようにされる。これに対して、適正な認証結果が得られなかった場合には、例えばこの図に示す処理としては図示していないが、クライアント側に認証が失敗したことを通知するようにされ、この図に示す処理ルーチンは抜けるようにされる。
購入ページの実体は、共有ブラウザによって、ブラウザウィンドウ300上に再生出力することのできるコンテンツデータとされる。この購入ページとしてのコンテンツデータは、コンテンツデータベース110に格納されているものとされる。そこで、ステップS403においては、このコンテンツデータベース110から要求された購入ページとしてのコンテンツデータを検索し、続くステップS404により、検索した購入ページのコンテンツデータを、要求元のクライアント2に対して送信出力する。
このようにして、購入ページが表示された状態の下では、クライアント2のユーザは、購入手続きのための操作を行うことができる。そして、最終的に購入決定の操作が行われたとされると、続くステップS304としての処理によって、購入要求を送信する。この購入要求は、例えば、購入すべき外部アプリケーションを示す外部アプリケーションIDの送信を伴って行われる。
ステップS406においては、購入要求と共に受信した外部アプリケーションのアプリケーションIDを検索条件として使用して、例えば外部アプリケーションデータベース111に対する検索を行う。そして、次のステップS407において、購入要求を行った要求元のクライアント2に対して、検索した外部アプリケーションを送信する。
8.変形例2:サーバによりクライアントのアドレスを管理する場合のシステム構成
本実施の形態のネットワークシステムにおいては、各クライアント2が共有ブラウザにより供給を行うためには、この共有ブラウザにより現在同じアドレス(URL)のコンテンツデータを閲覧している他のクライアントのアドレスを必要とすることになる。つまり、各クライアント2の間で、自身以外の他のクライアント2とアドレスを交換することで、各クライアント2において、他のクライアント2のアドレスが認識され、これにより共有のための接続が確立されるものである。なお、各クライアント2のアドレスとは、例えばインターネットであれば、IPアドレスとされることになる。
しかしながら、本実施の形態としてのネットワークシステムの場合、コンテンデータを閲覧するためには、必ずコンテンツサーバ1に対してクライアント2がアクセスすることになるのであるから、この際に、コンテンツサーバ1には、クライアント2のアドレス情報を受け取り、これを記憶保持しておくことができる。そこで、以降説明する変形例2としては、コンテンツサーバ1が、クライアント2の間の接続を確立するためのアドレス情報の管理を行うようにされる。
ここで、例えば図に示される3つのクライアント2−1,2−2,2−3の間で、共有ブラウザにより同じコンテンツデータを閲覧して、共有を行おうとしている場合を考える。
この場合、クライアント2−1,2−2,2−3は、それぞれ同じコンテンツデータのURLを指定するようにして、コンテンツサーバ1にアクセスしてくることになる。そして、この際において、各クライアント2−1,2−2,2−3は、自身のアドレス情報を通知することになる。コンテンツサーバ1では、指定されたコンテンツデータを各クライアント2に送信するのであるが、この際において、例えばアップロードしたコンテンツデータごとに対応して、クライアント2のアドレスを記憶しておくようにされる。この場合には、クライアント2−1,2−2,2−3の各アドレス情報を記憶しておくようにされる。
つまり、コンテンツサーバ1は、或る1つのクライアント2に対して、このクライアントと同じコンテンツデータを閲覧している他のクライアント2のアドレス情報を通知するようにされる。
そして、各クライアント2−1,2−2,2−3は、上記のようにしてコンテンツサーバ1から通知されたアドレス情報を利用して、共有のための互いの接続を確立するようにされる。
これに対して、変形例2のようにしてコンテンツサーバ1がアドレス情報を管理し、また、通知するように構成すれば、共有ブラウザによる共有は、同じコンテンツデータを閲覧しているかぎり、不特定のクライアント2の間で行うことが可能になる。これにより、例えばコンテンツデータの内容によっては、より高い娯楽性、機能性が与えられることになるものである。
あるいは、CD−ROM等のパッケージメディアによりコンテンツデータを配布するようにして、各クライアントは、このパッケージメディアから同じコンテンツデータを共有ブラウザにより再生出力するようにしてもよいものである。
Claims (6)
- ネットワークを介して接続された複数の端末装置の間で共通のコンテンツデータを出力するネットワークシステムであって、
上記複数の端末装置それぞれは、
上記共通のコンテンツデータを出力するための共通コンテンツ出力手段と、
処理操作のデータを入力する操作入力手段と、
上記入力された処理操作のデータに基づき上記共通コンテンツ出力手段に含まれる所定のアプリケーションに従って処理を実行する実行手段と、
上記処理の結果出力された出力データを共有化情報として、上記ネットワークを介して上記複数の端末装置の間で送受信する送受信手段と、を備え、
上記共通コンテンツ出力手段は、上記送受信した共有化情報を上記共通のコンテンツデータとして出力する
ことを特徴とするネットワークシステム。 - 上記複数の端末装置のうち少なくとも1つの上記端末装置は、
上記共通コンテンツ出力手段に含まれる所定のアプリケーション以外の外部アプリケーションを備え、
上記少なくとも1つの上記端末装置の実行手段は、上記入力された処理操作のデータに基づき上記外部アプリケーションに従って処理を実行し、
上記少なくとも1つの上記端末装置の送受信手段は、上記外部アプリケーションに従った処理の結果出力された出力データを共有化情報として、上記ネットワークを介して上記複数の端末装置の間で送受信し、
上記複数の端末装置それぞれの共通コンテンツ出力手段は、上記送受信した共有化情報を上記共通のコンテンツデータとして出力する
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。 - コンピュータを、
ネットワークを介して接続された複数の端末装置の間で共通のコンテンツデータを出力するための共通コンテンツ出力手段、
処理操作のデータを入力する操作入力手段、
上記入力された処理操作のデータに基づき上記共通コンテンツ出力手段に含まれる所定のアプリケーションに従って処理を実行する実行手段、
上記処理の結果出力された出力データを共有化情報として、上記ネットワークを介して上記複数の端末装置の間で送受信する送受信手段、
上記送受信した共有化情報を上記共通のコンテンツデータとして出力する出力手段
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 上記複数の端末装置のうち少なくとも1つの上記端末装置における処理において、
上記共通コンテンツ出力手段の処理は所定のアプリケーション以外の外部アプリケーションをの処理を実行し、
上記少なくとも1つの上記端末装置の実行手段の処理は、上記入力された処理操作のデータに基づき上記外部アプリケーションに従って処理を実行し、
上記少なくとも1つの上記端末装置の送受信手段の処理は、上記外部アプリケーションに従った処理の結果出力された出力データを共有化情報として、上記ネットワークを介して上記複数の端末装置の間で送受信処理を実行し、
上記複数の端末装置それぞれの出力手段の共通コンテンツ出力処理は、上記送受信した共有化情報を上記共通のコンテンツデータとして出力する処理を実行する
ことを特徴とする請求項3に記載のプログラム。 - ネットワークを介して他の1以上の端末装置と接続され、共通のコンテンツデータを出力するための端末装置であって、
上記端末装置は、
上記共通のコンテンツデータを出力するための共通コンテンツ出力手段と、
処理操作のデータを入力する操作入力手段と、
上記入力された処理操作のデータに基づき上記共通コンテンツ出力手段に含まれる所定のアプリケーションに従って処理を実行する実行手段と、
上記処理の結果出力された出力データを共有化情報として、上記ネットワークを介して上記1以上の他の端末装置の間で送受信する送受信手段と、を備え、
上記共通コンテンツ出力手段は、上記送受信した共有化情報を上記共通のコンテンツデータとして出力する
ことを特徴とする端末装置。 - 上記端末装置は、
上記共通コンテンツ出力手段に含まれる所定のアプリケーション以外の外部アプリケーションを備え、
上記端末装置の実行手段は、上記入力された処理操作のデータに基づき上記外部アプリケーションに従って処理を実行し、
上記端末装置の送受信手段は、上記外部アプリケーションに従った処理の結果出力された出力データを共有化情報として、上記ネットワークを介して上記1つ以上の他の端末装置の間で送受信し、
上記端末装置の共通コンテンツ出力手段は、上記送受信した共有化情報を上記共通のコンテンツデータとして出力する
ことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
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