JP2006244278A - データ処理装置および印刷制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム - Google Patents

データ処理装置および印刷制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 部門認証機能と分散印刷機能とを同時に行う場合に、認証できないユーザによる分散印刷要求を確実に中止することである。
【解決手段】 ネットワーク上の複数のデバイスA、B中でグループ登録されている複数台のデバイスA、Bにより印刷ジョブを分散印刷処理するデータ処理装置において、グループデバイスA,Bによる分散印刷要求時に、グループプリンタ中の各デバイスについてグループプリンタドライバ603がユーザの部門認証を実行して、ユーザの部門認証がすべてのデバイスについて成功した場合に、アプリケーションプログラム601からの描画命令を汎用中間フォーマットデータに変換してスプール部716に登録し、すべてのデバイスについて認証が失敗した場合に、前記スプール部716への登録を中止する構成を特徴とする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、ネットワーク上の複数のプリンタ中でグループ登録されている複数台のプリンタにより印刷ジョブを分散印刷処理するデータ処理装置および印刷制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
従来、画像形成システムにおいて、下記特許文献1に開示されているように、複写機等には、本体装置の操作パネル等から予め登録された暗証番号を入力して、その入力した暗証番号と予め登録された暗証番号とが一致した場合に初めてコピーができる暗証モード機能を搭載したものがある。このような暗証モード機能により、登録されていない人によるコピー出力を禁止することができるようになっている。
また、このとき、実際にコピーした枚数を入力した暗証番号ごとにカウントすることができる。このカウント枚数により、暗証番号ごとに利用者がどれだけの枚数をコピーしたかが把握でき、コピー使用料の分担をする場合等に利用できるようになっている。
従来の画像形成システムにおいて、部門管理機能は、個別の出力機器とそれぞれに送られるジョブごとの認証機能しかなく、複数の画像形成装置を同時に利用して分散印刷する場合に、分散印刷の成否を判断できる認証機能はなかった。
特開2000−47843号公報
従来の画像形成システムは上記のように構成されているので、分散印刷機能と部門管理機能を併用する場合に、ユーザは、各メンバプリンタの出力先の認証の成否によってジョブの実行の成否が決定されてしまい、1つの文書に対し1種類の部門管理情報で一意に扱った部門管理ができなくなっていた。
また、出力装置の用紙の枚数や部門ごとの出力枚数などを厳密に確認するようなユーザの運用では、あらかじめ定められた印刷設定以外では、印刷が実行すると不都合が生じるが、分散印刷の場合は文書の一部のみ成功してしまう印刷を防ぐことができなかった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、ネットワーク上の複数のプリンタ中でグループ登録されている複数台のプリンタにより印刷ジョブを分散印刷処理するデータ処理装置において、前記グループプリンタによる分散印刷要求時に、グループプリンタ中の各プリンタについてユーザの部門認証を実行して、ユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功した場合に、アプリケーションプログラムからの描画命令を汎用中間フォーマットデータに変換してスプール部に登録し、すべてのメンバプリンタについて認証が失敗した場合に、前記スプール部への登録を中止することにより、部門認証機能と分散印刷機能とを同時に行う場合に、認証できないユーザによる分散印刷要求を確実に中止できるデータ処理装置および印刷制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
第2の目的は、ネットワーク上の複数のプリンタ中でグループ登録されている複数台のプリンタにより印刷ジョブを分散印刷処理するデータ処理装置において、前記グループプリンタによる分散印刷要求時に、グループプリンタ中の各プリンタについてユーザの部門認証を実行して、ユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功しない場合には、成功したプリンタに対する印刷割当てを再設定することにより、あるいは、別のプリンタに出力先を変更することにより、正常に分散印刷要求を続行できる利便性に優れたデータ処理装置および印刷制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
上記目的を達成する本発明に係るデータ処理装置は以下に示す構成を備える。
ネットワーク上で1つのグループプリンタを構成するメンバプリンタに対する複数のメンバプリンタドライバを制御可能なグループプリンタドライバにより1つの印刷ジョブをメンバプリンタで分散印刷処理するデータ処理装置であって、前記グループプリンタによる分散印刷要求時に、グループプリンタ中の各プリンタについてユーザの部門認証を実行する認証手段と、前記認証手段によるユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功した場合に、アプリケーションプログラムからの描画命令を汎用中間フォーマットデータに変換してスプール部に登録し、すべてのメンバプリンタについて認証が失敗した場合に、前記スプール部への登録を中止するグループ印刷制御手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成する本発明に係る印刷制御方法は以下に示す構成を備える。
ネットワーク上で1つのグループプリンタを構成するメンバプリンタに対する複数のメンバプリンタドライバを制御可能なグループプリンタドライバにより1つの印刷ジョブをメンバプリンタで分散印刷処理するデータ処理装置における印刷制御方法であって、前記グループプリンタによる分散印刷要求時に、グループプリンタ中の各プリンタについてユーザの部門認証を実行する認証ステップと、前記認証ステップによるユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功した場合に、アプリケーションプログラムからの描画命令を汎用中間フォーマットデータに変換してスプール部に登録し、すべてのメンバプリンタについて認証が失敗した場合に、前記スプール部への登録を中止するグループ印刷制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、部門認証機能と分散印刷機能とを同時に行う場合に、認証できないユーザによる分散印刷要求を確実に中止できるデ。
また、グループプリンタによる分散印刷要求時に、グループプリンタ中の各プリンタについてユーザの部門認証を実行して、ユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功しない場合には、成功したプリンタに対する印刷割当てを再設定することにより、あるいは、別のプリンタに出力先を変更することにより、正常に分散印刷要求を続行できる利便性に優れた印刷処理環境を整備できる。
また、出力装置の用紙の枚数や部門ごとの出力枚数などを厳密に確認するようなユーザの運用では、あらかじめ定められた印刷設定以外では、印刷が実行すると不都合が生じるが、分散印刷により、文書の一部のみ成功してしまう印刷を防止できる効果がある。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
<印刷処理システムの構成例>
図1は、本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置を適用可能な印刷処理システムの一例を説明する図である。
図1において、101はサーバ、102、103、104はクライアントコンピュータで、ネットワーク106を介して相互の通信可能に接続される。各サーバ101、クライアントコンピュータ102、103、104(以下、クライアント)は後述するハードウエア資源を備えるパーソナルコンピュータで構成され、それぞれイーサネット(登録商標)などのネットワークケーブルによってネットワーク106に接続され、アプリケーションプログラム等の各種のプログラムを実行可能であり、印刷データをプリンタに対応するメンバプリンタ言語に変換する機能を有するメンバプリンタドライバを搭載している。ここで、各クライアントは複数のプリンタドライバをサポートするものとする。
これに対し、サーバコンピュータ(以下、サーバ)101は、ネットワークケーブルによってネットワーク106に接続され、ネットワークで使用されるファイルを蓄積したり、ネットワーク106の使用状態を監視したりする。
このサーバ101は、ネットワーク106に接続されているメンバプリンタ105を管理するプリントサーバとしても機能する。また、プリンタ105は、部門管理機能と部門管理機能を使用するユーザのジョブの認証チェックを行う手段を有するものとする。
具体的には、プリントサーバとしてのサーバ101は、クライアントコンピュータ102、103、104から印刷要求が出されたプリントデータを含む印刷ジョブを、例えばハードディスク等に一旦格納して印刷する機能や、クライアントコンピュータ102〜104から印字データを含まないジョブ情報を受け取って印刷順序を管理し、印刷順序になったクライアントに対して印字データを含む印刷ジョブの送信許可を通知する機能や、後述するネットワークプリンタ(プリンタデバイス)105のステータスや印刷ジョブの各種情報を取得して、クライアントコンピュータ102〜104に通知する機能などを有している。
105は印刷制御装置としてのネットワークプリンタであり、図示しないネットワークインタフェースを介してネットワーク106と接続されており、クライアントコンピュータから送信されてくる印字データを含む印刷ジョブを解析し、1ページずつドットイメージに変換して印刷する。
なお、図1において、ネットワークプリンタ105は1台しか示されていないが、他のネットワークプリンタが複数接続されているものとする。各ネットワークプリンタの機能は相違するものであってもよい。
また、ネットワークプリンタ105は、部門管理機能と部門管理機能を使用するユーザのジョブの認証チェックを行う手段(詳細は後述する)を有するものとする。
また、106はネットワークであり、クライントコンピュータ102〜104、プリントサーバ101、ネットワークプリンタ105等と所定のプロトコルで通信可能に接続している。
<ネットワークコンピュータ等のハードウエア構成例>
図2は、図1に示したクライアント102〜104とプリントサーバ101の構成を説明するブロック図である。なお、本実施形態においてはこのように、クライントコンピュータ102〜104もプリントサーバ101も同様あるいは同等のハードウエア構成とするが、それぞれ専用のハードウエア構成であっても構わない。
図2において、200は装置全体の制御を行うCPUであり、ハードディスク(HD)205に格納されているアプリケーションプログラム、プリンタドライバプログラム、OSや、本実施形態のネットワークプリンタ制御プログラム等を実行するため、RAM202にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。
201は記憶手段としてのROMであり、内部には、基本I/Oプログラム等のプログラム、文書処理の際に使用するフォントデータ、テンプレート用データ等の各種データを記憶する。202は一時記憶手段としてのRAMであり、CPU200の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
203は記憶媒体読み込み手段としてのフレキシブルディスクドライブであり、後述する図5に示すようにFDドライブ203を通じて、記憶媒体としてのFD204に記憶されたプログラム等を本コンピュータにロードすることができる。204は記憶媒体であるフレキシブルディスク(FD)であり、コンピュータが読み取り可能にプログラムが格納された記憶媒体である。なお、記憶媒体はFDに限らず、CD−ROM、CDR、CDRW、PCカード、DVD、ICメモリカード、MO、メモリスティック等、任意である。
205は外部記憶手段の一つであり、大容量メモリとして機能するハードディスク(HD)であり、アプリケーションプログラム、プリンタドライバプログラム、OS、ネットワークプリンタ制御プログラム、関連プログラム等を格納している。
更に、スプール手段であるスプーラはここに確保される。スプール手段は、クライアントではクライアントスプーラのことであり、プリントサーバではサーバスプーラのことである。また、プリントサーバでは、クライアントから受けたジョブ情報を格納し、順序制御を行うためのテーブルもこの外部記憶手段に生成されて格納される。
206は指示入力手段であるキーボードであり、ユーザがクライアントコンピュータに対して、また、オペレータや管理者がプリントサーバに対して、デバイスの制御コマンドの命令等を入力指示するものである。207は表示手段であるディスプレイであり、キーボード206から入力したコマンドや、プリンタの状態等を表示したりするものである。
208はシステムバスであり、クライアントやプリントサーバであるコンピュータ内のデータの流れを司るものである。209は入出力手段であるインタフェースであり、該インタフェース209を介して情報処理装置は外部装置とのデータのやり取りを行う。
なお、上記コンピュータの構成はその一例であり、図2の構成例に限定されるものではない。例えば、データやプログラムの格納先は、その特徴に応じてROM、RAM、HDなどで変更することも可能である。
図3は、図2に示したRAM202のメモリマップの一例を示す図であり、FD204からロードされる上記ネットワークプリンタ制御プログラムが、RAM202にロードされ実行可能となった状態のメモリマップである。
なお、本実施形態では、ネットワークプリンタ制御プログラムおよび関連データをFD204から直接RAM202にロードして実行させる例を示すが、これ以外にも、ネットワークプリンタ制御プログラムを動作させる度に、既にネットワークプリンタ制御プログラムがFD204からインストールされているHD205から、RAM202にロードするようにしてもよい。
また、本ネットワークプリンタ制御プログラムを記憶する媒体は、FD以外にCD−ROM、CDR、PCカード、DVD、ICメモリカードであってもよい。さらに、本ネットワークプリンタ制御プログラムをROM201に記憶しておき、これをメモリマップの一部となすように構成し、直接CPU200で実行することも可能である。また、以上の各装置と同等の機能を実現するソフトウエアをもって、ハードウエア装置の代替として構成することもできる。
また、以下では、本ネットワークプリンタ制御プログラムのことを、簡単に印刷制御プログラムまたはプリンタドライバと呼ぶこともある。印刷制御プログラムは、クライアントにおいては、印刷ジョブの印刷先の変更を指示したり、印刷順序の変更を指示したりするための制御を行うプログラムを含む。
一方、プリントサーバにおいては、印刷ジョブの順序制御を行ったり、印刷ジョブの印刷終了や印刷先変更要求などを通知したりするためのプログラムを含んでいる。
また、このような制御を行う本実施形態の印刷制御プログラムは、クライアントにインストールされるモジュールと、プリントサーバにインストールされるモジュールを別々に分けてもよいし、1つの印刷制御プログラムが、実行される環境によりクライアント用として機能したり、プリントサーバ用として機能したりするようにしてもよいし、あるいは、1台のコンピュータに、クライアント用の機能を持つモジュールとプリントサーバ用として機能するモジュールとをともにインストールし、同時にあるいは時分割で、擬似的に並行動作させる構成も可能である。
図3において、301は基本I/Oプログラムであり、コンピュータの電源がONされたときに、HD205からOSがRAM202に読み込まれ、OSの動作を開始させるIPL(イニシャルプログラムローデイング)機能などを有しているプログラムが入っている領域である。
302はオペレーティングシステム(OS)であり、303はネットワークプリンタ制御プログラムで、RAM202上に確保される領域に記憶される。304は関連データで、RAM202上に確保される領域に記憶される。305はワークエリアで、CPU200が本プリンタ制御プログラムを実行する領域が確保されている。
図4は、図2に示したFD204のメモリマップの一例を示す図である。
図4において、401はデータの情報を示すボリューム情報であり、402はディレクトリ情報、403は本実施形態で説明する印刷制御プログラムであるネットワークプリンタ制御プログラム、404はその関連データである。ネットワークプリンタ制御プログラム403は、本実施形態で説明するフローチャート基づいてプログラム化したものであり、本実施形態では、クライアント及びサーバ共に、同様の構成をとっている。
図5は、図2に示したFDドライブ203に対して挿入されるFD204との関係を示す図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。図5において、FD204には、本実施形態で説明するネットワークプリンタ制御プログラムおよび関連データが格納されている。
<印刷処理システムにおけるソフトウエア構成例>
ここで、本実施形態における用語の技術的意味について説明する。
複数のプリンタを1つのプリンタとして仮想的に束ねる仮想プリンタを「グループプリンタ」、束ねられるメンバプリンタを「メンバプリンタ」と呼ぶ。また、グループプリンタおよびメンバプリンタに所定の出力ポートが対応付けられた仮想プリンタドライバおよびデバイスドライバ対応しているので、グループプリンタ及びメンバプリンタをドライバに対応して考えることもできる。
グループプリンタを更に具体的に説明すると、アプリケーションからOSを介して生成される描画命令に基づいて中間形式ファイル(汎用印刷ファイル)を生成するためのデータを生成する仮想ドライバをグループプリンタドライバと呼ぶ。
そして、後述するジョブ制御プリントサービスにより、先の中間形式のファイルに基づいてページ記述言語を生成させるべく各個別のプリンタドライバに印刷指示がなされるが、この個別の各プリンタドライバに対応するメンバプリンタをメンバプリンタと呼ぶ。また、各メンバプリンタは最終的には特定のデバイスに対応することとなる。
一方、本実施形態において、アプリケーションにおける印刷指示に応じてWindows(登録商標)等のOSを介して出力される描画命令(一般的にDDI或いはGDIと呼ばれている)あるいはEMF(EnhancedMetafi1eFormat:拡張メタファイル)を解釈しページ記述言語を生成しデバイスへ出力させるようなプリンタドライバを通常プリンタドライバ、このときのデバイスを通常デバイスと呼び、グループプリンタやメンバプリンタと区別する。
なお、OSとしてはWindows(登録商標)に限定されるものではなく、描画命令を備えるOSであれば適用可能であることは言うまでもない。また、デバイスであるメンバプリンタとは区別してプリンタドライバとプリンタ出力ポートとの組み合わせをプリンタと呼ぶこともある。
例えば、後述する図7のLogicalPort(ジョブ制御ポートモニタ)とグループプリンタドライバとの組み合わせを指定することを、グループプリンタを指定すると呼ぶこととする。
図6は、本発明に係る印刷システムにおけるジョブ処理状態を説明するブロック図であり、システムのクライアントサーバモデルにおいて、Microsoft Word(登録商標)などの一般的なアプリケーションから発行された描画コマンドを含む印刷ジョブが、印刷ジョブ制御システムにおいてどのように処理されるかを示した例である。
図6において、通常、印刷の指示がされると、アプリケーションプログラム(アプリケーション601)は一連の描画命令をOSを介して生成させる。この生成された描画命令はプリンタドライバ(PDLDriver602)を経て所定の形式に変換された後、ウインドウズスプーラ604(Windows(登録商標) Spooler)に渡される。
Windows(登録商標) Spooler604は、ユーザがユーザインタフェースを介して選択し指示したポートモニタにプリントジョブデータを渡して、プリントデバイス650に送信させる手順をとる。
本実施形態では、今述べた通常の動作に対してユーザはあらかじめ印刷ジョブ制御システム用のポートモニタ621(以降、ジョブ制御ポートモニタと略記)を指定して印刷を指示する。
アプリケーションプログラム601は、一連の描画命令をOSを介して生成させる。ここで、OSを介して生成された描画命令は、グループプリンタドライバ603或はPDLDriver602の何れか指定されたプログラムに引き渡させる。
OSを介して生成された描画命令を受け取ったグループプリンタドライバ603では、汎用印刷ファイルを生成するための汎用ドキュメントデータを生成し、プリントデバイス650へプリントジョブデータを送信する従来のポートモニタではなく、ジョブ制御ポートモニタ621にプリントジョブデータとして送信する。
また、プリンタドライバインタフェースを介して設定された用紙サイズ、ステイプル指示等の印刷設定情報も、ジョブ制御ポートモニタ621に送信される。
ジョブ制御ポートモニタ621は、プリントジョブデータである汎用印刷ドキュメントデータをプリントデバイス650に送信するのではなく、印刷ジョブ制御システム用プリントサービス622(以降、ジョブ制御プリントサービスと略記)に送信する。ジョブ制御プリントサービス622は、プリントジョブデータに対して、後述するような印刷ジョブ制御処理を行う。
一方、OSを介して生成された描画命令がPDLDriver602に投入された場合には、PDLDriver602よって頁記述言語が生成され、該生成された頁記述言語は、印刷処理を行うよう設定されたPDLDriver602対応するジョブ制御ポートモニタ621、ジョブ制御サービス622を介して対応するプリントデバイス650に送信される。
印刷ジョブ制御システム用プリントマネージャ623(以降、ジョブ制御プリントマネージャと略記)は、ユーザがジョブ制御プリントサービス622内部でプリントジョブがどのような状態にあるかを調べたり、プリントジョブを操作したりするためのユーザインタフェースを提供するプログラムである。
ジョブ制御プリントマネージャ623は、ジョブ制御プリントサービス622のソフトウエアのインタフェース(API:Application Program Interface)を介して、ジョブ制御プリントサービス622と情報・指示をやり取りしている。更に詳細な処理としては、プリントマネージャ623がジョブ制御プリントサービス622に対してデバイスを指定してのイベントを発行し、ジョブ制御プリントサービス622は発行されたイベントに基づくデバイスのステータスを監視して、該監視に基づく結果をプリントマネージャ623に通知する。
印刷ジョブ制御システム用サーバ630(以降、ジョブ制御サーバと略記)は、個々のクライアント102〜104上のジョブ制御プリントサービス622がプリントデバイス650にプリントジョブデータを送信するタイミングを集中制御(スケジューリング)している。
印刷ジョブ制御システム用マネージメントコンソール633(以降、ジョブ制御マネージメントコンソールと略記)は、ジョブ制御サーバ630が持つソフトウエアがアクセスするためのAPIを介して、ジョブ制御サーバ630と情報・指示をやり取りすることで、印刷ジョブ制御システム全体を監視することができる。
また、ジョブ制御サーバ630は、デバイス情報コントロールモジュール631を用いて各プリントデバイス650と通信を行い、各プリンタ内の印刷ジョブや動作状態に関する情報を入手したり、操作を行ったりする。入手した情報は、クライアント102〜104側のジョブ制御プリントサービス622に渡すことができる。
<印刷処理システムの動作例>
次に、本実施形態におけるグループプリンタドライバ603からの印刷について説明する。
グループプリンタドライバ603は、アプリケーションプログラム601が生成した一連の描画コマンドをプリンタデバイスやOSの種類に依存しない汎用中間フォーマットデータ(前述の汎用ドキュメントデータに相当)に変換する。この汎用中間フォーマットデータは、Windows(登録商標) Spooler604からジョブ制御ポートモニタ621を経て(図6中の(a)に示す矢印)、ジョブ制御プリントサービス622に導かれる(図6中の(b)に示す矢印)。ここで、汎用中間フォーマットデータは、汎用印刷ファイルに構築される。この汎用印刷ファイルの構成については後述する。
ジョブ制御プリントサービス622は、このプリントジョブに対して行うジョブ制御の種類に応じて、汎用印刷ファイルをもとに描画コマンドを生成し(図6中の(c)に示す矢印)、続いてPDLドライバ602がその描画コマンドをプリントデバイス650が解釈可能なPDL形式のファイルにする。
図7に示す例では、ジョブ制御プリントサービス622で、このプリントジョブに対してプリンタ側のエラーを検知して代行印刷を行う例を示しており、実線で示されるのは当初印刷を予定していたメンバジョブであり、破線については代行印刷のために生成されたのジョブを示している(図6中の(c)に示す矢印)。なお、図6の(c)に示す2つの矢印は、プリントジョブを2つに分けるジョブ制御(分散印刷制御)が行われる例が示されており、2つのジョブが生成された例に対応している。
PDLドライバ602で生成されたPDLファイルはWindows(登録商標) Spooler604、ジョブ制御ポートモニタ621を経て(図6中の(d)に示す矢印)、再びジョブ制御プリントサービス622に渡される(図6中の(e)に示す矢印)。
ジョブ制御プリントサービス622は、ジョブ制御サーバ630の指示に従ってPDLのプリントジョブデータをプリントデバイス650に送信する(図6中の(f)に示す矢印)。
ジョブ制御プリントサービス622は、汎用印刷ファイル中の印刷指示書の指示にしたがって、1つの汎用印刷ファイルを複数のプリントジョブに論理的に分割してそれぞれ別のプリンタデバイスに送信したり、一度送信したプリントジョブデータを別のプリンタデバイスに送信し直したりする。
図6中に示す矢印(c)、(d)、(e)、(f)はそのような場合のプリントジョブデータの経路を示している。
一方、汎用印刷ファイルをアプリケーションソフトウェアが作成し、そのアプリケーションソフトウェアが直接汎用印刷ファイルを印刷ジョブとして投入する場合は、一般のアプリケーションとはグループプリンタドライバ603への情報の渡し方やグループプリンタドライバ603での処理内容が異なる。
前述のように、一般のアプリケーションの場合には、アプリケーションはグループプリンタドライバ603に描画情報を渡す際、通常のプリンタドライバと同じようにWindows(登録商標)のGDI関数を呼び出し、グループプリンタドライバ603がそれに応じて汎用印刷ファイルを生成する。
これに対して汎用印刷ファイルを直接作成するアプリケーションの場合は、アプリケーションが汎用印刷ファイルをすでに持ち、それをグループプリンタドライバ603に供給する。グループプリンタドライバ603は、必要に応じてあらかじめ設定された印刷方法に基づいて汎用印刷ファイル内部の印刷指示書を書き換えてWindows(登録商標) Spooler604に送る。
なお、グループプリンタ(グループプリンタドライバ)、メンバプリンタ(メンバプリンタドライバ)を更に定義すると、アプリケーションからOSを介して生成される描画命令に基づいて中間形式ファイル(汎用印刷ファイル)を生成するためのデータを生成する仮想ドライバ(印刷ユーティリティ)をグループプリンタドライバと呼ぶ。そして、ジョブ制御プリントサービス622により、先の中間形式のファイルに基づいてページ記述言語を生成させるべく各個別のプリンタに印刷指示がなされるが、この個別の各プリンタをメンバプリンタと呼ぶ。
<汎用印刷ファイルの構成例>
図7は、図6に示したクライアントシステムで構築される汎用印刷ファイルの構成の一例を示した図である。
図7に示すように、本実施形態で使用される汎用印刷ファイルは、印刷指示部8a(前述の印刷指示書に相当)とドキュメントデータ部8bとからなる。印刷指示部8aは、ドキュメントの情報と印刷指示とを記述した部分である。また、ドキュメントデータ8bは、上に説明した如くアプリケーションのドキュメントのデータを汎用的な形式のデータに変換したものであり、プリンタ言語やOSの種類に依存しない或は依存しにくい形式のデータフォーマットとなっている。
アプリケーションデータを変換した後の変換後データ(汎用印刷データ)としては、印刷リソースデータとして利用可能でかつワードプロセッサアプリケーション等により再度編集可能な形式のデータであることが想定され、実質的な標準形式のうち、例えば、XML形式や、WINDOWS(登録商標)システムにより提供されるEMF形式、或はAdobe Systems IncorporatedによるPDF(Portable Document Format)形式やSVG形式などが汎用形式の汎用印刷データとして採用できる。
また、図示はされてはいないが、汎用印刷ファイルには、各メンバプリンタに対応したDEVMODEも含まれているものとする。該DEVMODEには、共通設定項目及び拡張設定項目の双方が含まれるものとする。
更に詳細に説明すると、印刷指示部8aは、ヘッダ部801、ページ情報部802、ドキュメント属性部803、印刷体裁指示部804、出力方法指定部805、メンバプリンタ数806、メンバプリンタドライバ名807−1,メンバプリンタドライバ設定情報部807−2等などから構成されている。
ヘッダ部801は、本ファイルのバージョン識別やファイル情報などの情報を格納する部分である。ページ情報部802は、ドキュメントデータ部8bのドキュメントデータのページ数、各ページのサイズなどの情報を格納する部分である。
印刷体裁指示部804は、グループプリンタドライバのUIや、メンバプリンタの個別のUIを介して設定された印刷ページ範囲、印刷部数、ドキュメントデータの面付け情報(N−UPや製本印刷など)、ステイプル指示やパンチ指示など、出力体裁に関する情報を格納する部分である。
尚、ステイプル、パンチ指示については、Page単位で指定(サブセットステイプ等)されることもある。
また、各メンバプリンタの個別のUIを介して設定された内容は印刷指示部804に反映されると共に、各メンバプリンタに対応するDEVMODEにも反映されて保存される。
出力方法指定部805は、出力方法として、分散印刷、同報印刷、代行印刷、通常印刷(代行しない印刷)などの出力方法に関する情報を格納する部分である。この出力方法指定部805に代行印刷が設定されている場合には、更に優先順位情報(第一候補、第二候補・・・)を付したプリンタ情報が含まれる。
これら様々な出力方法の何れかは後述する図9に示すプリンタリスト1002を介して選択された仮想プリンタの種別や、不図示のユーザインタフェースに含まれるコンボボックスを介して設定された出力方法に対応する。
メンバプリンタ数806は、グループプリンタドライバが関連付けているメンバプリンタの数を格納する部分である。メンバプリンタドライバ名807は、メンバプリンタのプリンタドライバ名を格納する部分である。このメンバプリンタドライバ名807は、前述のメンバプリンタ数806の数だけの格納エリアを持っている。
前述の図6で説明したジョブ制御プリントサービス622では、汎用印刷中間フォーマットデータより汎用印刷ファイルを生成する際、グループプリンタドライバのGUI上での設定を印刷指示部8aへ記憶する。更に、グループプリンタドライバから受け取った汎用印刷中間フォーマットデータを、汎用印刷ファイルのドキュメントデータ部8bに記録する処理も、ジョブ制御プリントサービス622により実行される。
<Windows(登録商標) Print Systemと印刷ジョブ制御システムの関係例>
次に、図8を参照して、Windows(登録商標)が提供するPrintSystemと印刷ジョブ制御システムとにおける印刷ジョブの関係と処理概要をさらに詳しく述べる。ここで、図6と同じ機能は同じ参照番号を付与しており、その機能については詳説しない。
図8は、図6に示したクライアントマシン600と印刷ジョブ制御システム700との対応を説明するブロック図であり、図6と同一のものには同一の符号を付してある。
図8に示す印刷ジョブ制御システム700は、制御プログラムが動作するプリントサーバ101とクライアント102〜104の物理的なマシンをまたいだ、印刷ジョブ制御システムの範囲を示している。
また、プリントサーバが管理している出力ポート(Output Port)711(出力ポート711A,711B)は、クライアントのジョブ制御プリントサービス622のプロキシ出力ポート(Proxy Output Port)712とそれぞれ関連付けられ、1つのポートに関連づけられた各クライアント上のプロキシ出力ポートの全てを統一的に管理している。本実施形態では、実際のプリントジョブデータは各々のクライアントのプロキシ出力ポート712(プロキシ出力ポート712A,712B)に保持される。
ジョブ制御サーバ630は、プリントジョブデータ自体の送信処理は行わず、ジョブ制御プリントサービス622に対して印刷ジョブの送信指示のみを行う。その指示に応じて、クライアントのジョブ制御プリントサービス622はプリントジョブデータをプリントデバイス650に送信する。
次に、印刷ジョブ制御システム700が、代行印刷といった付加価値印刷を行う場合の処理を説明する。
印刷ジョブ制御システム700が、代行印刷といった付加価値的な印刷を行う場合には、前述のようにユーザまたはアプリケーション601は、グループプリンタドライバ603に割り当てられたプリンタに印刷ジョブを発行しなければならない。
ジョブ制御プリントサービス622は、グループプリンタドライバ603によって処理された汎用印刷中間フォーマットデータをジョブ制御ポートモニタ621を介して受け取る。ジョブ制御プリントサービス622は、この汎用印刷中間フォーマットデータより汎用印刷ファイルを構築し(図8の汎用印刷ファイル716)、先に説明した印刷指示部8aの指示内容に従う印刷指示をデスプーラ(Des−pooler)701に対して行う。そして、Des−pooler701を介してPDLドライバが割り当てられた別のプリンタにジョブ(メンバジョブ)を発行して、印刷を行わせる。
このとき、Des−pooler701は、ジョブ制御プリントサービス622の汎用印刷ファイル716の印刷指示部8aの解釈に基づく指示に応じて、ドキュメントデータ部8bのドキュメントデータを加工してWindows(登録商標)のGDIに変換し、プリンタドライバ602に対して印刷指示を行い、印刷ジョブを発行する。
例えば、印刷体裁指定部804に2−UPに相当する指示が記録されていた場合、用紙1枚に2ページ分のドキュメントデータを縮小レイアウトするようにDEVMODEを介してメンバプリンタに対して指示する。
また、印刷体裁指定部804にステイプル指示がある場合にはDEVMODEを介してステイプルの指示を行う。
また、代行印刷時には、印刷指示部8aに記述されている代行先メンバプリンタにジョブを発行する。尚、2−UP等の縮小レイアウトを処理する場合に、Des−pooler自身が印刷体裁指定部804の内容に基づき縮小レイアウトするようにして、メンバプリンタにはDEVMODEを介して1−UPを指示するようにしても良い。
また、Des−pooler701はメンバプリンタにジョブを発行する際、メンバプリンタドライバに対応する印刷指示として、メンバプリンタのDEVMODEを作成する必要があるが、このDEVMODEは印刷指示部8a或は各メンバプリンタに対応して保存されたDEVMODEに記載された内容を適宜各メンバプリンタDEVMODEに反映させて生成する。
クライアント側のジョブ制御プリントサービス622は、PDLドライバ602によってレンダリングされたそれぞれのメンバジョブのPDLデータをジョブ制御ポートモニタ621を介して受け取り、受け取ったジョブ(PDLデータ)に関する情報をプリントサーバ側に知らせ、ジョブデータは自身のプロキシ出力キュー(Proxy Output Port)712で一時保持する。その後、ジョブ制御サーバ630からの送信指示を受けた後にプリンタデバイス105に送信する。
次に、本発明の実施形態における、ユーザの操作と印刷ジョブ制御システムにおける制御について説明する。
前述の実施形態の元に、本発明の実施例を図9,10のフローチャートを用いて説明する。
図9は、本発明に係るデータ処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、印刷方式のユーザの印刷操作処理手順に対応する。なお、S901〜S909は各ステップを示し、各ステップは、図2に示したCPU200が図3に示すネットワークプリンタ制御プログラムをRAM2002にロードして実行することで実現される。
先ず、ステップS901で、本発明の印刷方式を実行するプリントシステムが組み込まれた、クライアント102、または、サーバ101上において、ユーザが、例えば、Windows(登録商標)のWord(文書処理プログラム)のようなアプリケーションソフトから、グループプリンタを選択し、部門管理機能を用いた分散印刷を開始する。
次に、ステップS902において、ジョブごとの設定を行う場合には、アプリケーションソフト601は、例えば図10に示すような認証用の印刷ダイアログをディスプレイ207上に表示する。
そして、ステップS903において、図10に示す画面上に表示される印刷ダイアログから、ユーザは認証に必要な部門IDとパスワードをキーボード206等より入力すると、ステップS904において、キーボード206や図示しないポインティングデバイス等を操作してOKボタンをクリックしてアプリケーションソフトの印刷処理を開始する。
本発明の実施形態においては、図10に示すように、部門IDと、パスワードを入力する例を示すが、部門管理機能を利用する設定であれば、部門ID、パスワード以外の情報を設定する画面であってもよく、本発明では、特に、設定情報の種類を特定しなくても適用することができる。
次に、ステップS905において、本発明の印刷方式を実行するプリントシステムにおいて、図6に示したグループプリンタドライバ603は、すべてのメンバジョブの認証が成功したかどうかを判断して、成功したと判断した場合は、ステップS906で分散印刷を実行して、本処理終了する。
一方、ステップS905において、1つでもメンバジョブの認証に失敗したと判断した場合には、ステップS908に進み、グループプリンタドライバ603はスプール処理を中止し、アプリケーションソフト601に対してエラーを返す。
そして、エラーを返されたアプリケーションソフト601は、ステップS909において、印刷処理を中断して、本処理を終了する。
以上のような手順で、ユーザが操作を行うことにより、本発明の実施形態における部門管理機能を用いた分散印刷は、特別な機能を持たない汎用的なアプリケーションソフトから実行することができる。
また、本発明の実施形態は印刷の度に、部門IDとパスワードを、図10に示すダイアログを介して入力する例について説明しているが、部門IDとパスワードをグループプリンタドライバが保存し、印刷ごとの入力のステップを省いても、本発明を実施することができる。
図11は、本発明に係るデータ処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、部門認証を伴う分散印刷処理手順に対応する。なお、S1001〜S1008は各ステップを示し、各ステップは、図2に示したCPU200が図3に示すネットワークプリンタ制御プログラムをRAM2002にロードして実行することで実現される。
先ず、ステップS1001で、アプリケーションソフト601から印刷指示を受け、グループプリンタDriver603がジョブの生成を開始すると、前述のユーザの操作により、部門管理機能を伴う分散印刷が開始される。
そして、グループプリンタドライバ603は、ステップS1002において、入力された、または、例えばハードディスク205に保存されていた部門IDとパスワードを抽出し、ステップS1003において、分散出力先のメンバプリンタのアドレスをメンバプリンタに設定されているProxy Output Portの設定から取得する。
そして、メンバプリンタの出力先であるデバイスのアドレスを取得すると、ステップS1004において、デバイスに対し、認証チェックを実行し、ステップS1005において、認証に成功したかどうかを判断して、認証に成功したと判断した場合は、ステップS1006に進み、同一のグループプリンタに属し、このジョブの分散印刷先となる次のメンバプリンタの有無を確認して、未確認のメンバプリンタが存在するかどうかを判断して、存在すると判断した場合は、ステップS1003〜S1005の処理を未確認のメンバプリンタがなくなるまで続行する。
そして、ステップS1005の判断により、1つのメンバプリンタも認証エラーにならずに、ステップS1006において未確認のメンバプリンタがなくなったと判断した場合には、ステップS1007に進み、分散印刷を実行して、本発明の印刷方式のプリントシステムの処理は終了する。
一方、ステップS1005において、認証エラーが発生していると判断した場合は、グループプリンタドライバの汎用印刷ファイルの生成処理は実行せず、ステップS1009において、ジョブのスプール処理を中止し、アプリケーションソフト601に対し、印刷処理の中断を、例えば、DDIのAPIの戻り値でエラーコードを返すなどの方法で通知し、プリントシステムの処理は終了する(S1008)。
なお、本実施形態では、ジョブごとの分散出力先であるメンバプリンタが決定される分散印刷であれば、ページ単位、部単位など、分散の方法には特に依存しない。また、本実施形態では、メンバプリンタごとに1台ずつ確認する実施例で説明しているが、マルチスレッドなどで、同時に複数の認証チェックを行ってもよい。
上記実施形態によれば、分散印刷機能と部門管理機能を併用する場合に、ユーザは、各メンバプリンタの出力先の認証の成否が異なっている場合は、分散印刷処理を失敗させるので、1つの文書に対し1種類の部門管理情報で1意に扱った部門管理ができなくなることを防止し、すべてのメンバプリンタの認証が成功しないと、分散印刷を実行させないことにより、出力装置の用紙の枚数や部門ごとの出力枚数などを厳密に確認するようなユーザの運用では、あらかじめ定められた印刷設定以外では、印刷が実行すると不都合が生じるが、分散印刷により、文書の一部のみ成功してしまう印刷を防止できる。
〔第2実施形態〕
以下、上記第1実施形態等における分散印刷時に部門管理機能の認証が失敗した場合に、短時間で分散印刷を続行する実施態様について説明する。
図12は、本発明に係るデータ処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、プリントシステムのデータ処理手順に対応する。について説明する。なお、S1301〜S1311は各ステップを示し、各ステップは、図2に示したCPU200が図3に示すネットワークプリンタ制御プログラムをRAM2002にロードして実行することで実現される。
先ず、ステップS1301で、アプリケーションソフト605から印刷指示を受け、グループプリンタDriver603がジョブの生成を開始すると、前述のユーザによる印刷開始指示操作により、部門管理機能を伴う分散印刷が開始され、グループプリンタドライバ603は、ステップS1302で、入力された、または、保存されていた部門IDとパスワードを抽出し、次に、ステップS1303で、グループプリンタごとに設定されているメンバプリンタの一覧を作成する。
次に、ステップS1304で、分散出力先のメンバプリンタのアドレスをメンバプリンタに設定されているProxy Output Portの設定から取得する。そして、メンバプリンタの出力先であるデバイスのアドレスを取得すると、ステップS1305で、デバイスに対し、認証が成功しているか否かの認証チェックを実行する。
そして、ステップS1306で、認証に成功しているかどうかを判断して、認証に成功していると判断した場合は、ステップS1307に進み、ユーザに指定された部門IDとパスワードで認証に成功したメンバプリンタを記録する。
そして、ステップS1308で、ステップS1303で作成したメンバプリンタの一覧を参照して未確認のメンバプリンタがあるかどうかを判断して、未確認のメンバプリンタがあると判断した場合は、次のメンバプリンタに対し認証チェックを行うため、ステップS1304へ戻る。
一方、ステップS1306において、認証に失敗したと判断場合には、ステップS1308へ進み、次のメンバプリンタの認証チェックに移る。
以上のようにステップS1304〜S1308の手順を繰り返し、すべての出力先のメンバプリンタに認証チェックが終了すると、ステップS1309へ進み、認証チェックの成功したメンバプリンタの一覧に対して、分散出力先の再割り当てを行い、ステップS1310で、分散印刷を実行して、ステップS1311で、本処理を終了する。
なお、本実施形態において、ステップS13019における再割り当て方法は、本実施形態では問わない。
例えば、100ページのジョブを20ページずつ、均等に5台の出力装置に出力しようとした分散印刷の場合に4台しか認証が成功しない場合は、25ページずつ、4台の出力装置に、再割り当てを行う。再割り当て時には、分散印刷の条件を必ずしも満たす必要はない。
例えば、前述のジョブで、3台の出力装置しか認証が成功しなかった場合に、33ページのメンバプリンタと34ページのメンバプリンタが再割り当てされることによって、各メンバプリンタの出力が均等ではなくなるが、本発明の印刷方式では、認証の失敗により、同一のデータから分散印刷の出力数が制限される場合には、分散印刷の初期設定を必ずしも満たす必要はない。
なお、本実施形態では、メンバプリンタごとに1台ずつ確認する実施例で説明しているが、マルチスレッドなどで、同時に複数の認証チェックを行ってもよい。
これにより、分散印刷機能と部門管理機能を併用する場合において、ジョブの認証エラーが発生すると、次の出力先の指示や新しい認証情報などが入力されなくとも、分散印刷を続行することができるようになった。
〔第3実施形態〕
以下、上記第1実施形態等における分散印刷時に部門管理機能の認証が失敗した場合に、短時間で分散印刷を続行する他の実施態様について説明する。
図13は、本発明に係るデータ処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、プリントシステムのデータ処理手順に対応する。について説明する。なお、S1401〜S1413は各ステップを示し、各ステップは、図2に示したCPU200が図3に示すネットワークプリンタ制御プログラムをRAM2002にロードして実行することで実現される。
先ず、ステップS1401で、アプリケーションソフト601から印刷指示を受け、グループプリンタDriver603がジョブの生成を開始すると、前述のユーザによる操作により、部門管理機能を伴う分散印刷を開始し、グループプリンタドライバ603は、ステップS1402で、入力された、または、保存されていた部門IDとパスワードを抽出し、ステップS1403で、グループプリンタごとに設定されているメンバプリンタの一覧を、例えばプリンタ名の文字列のテーブルで作成する。
次に、ステップS1404で、分散出力先のメンバプリンタのアドレスをメンバプリンタに設定されているProxy Output Portの設定から取得する。メンバプリンタの出力先であるデバイスのアドレスを取得すると、ステップS1405で、デバイスに対し、認証チェックを実行する。そして、デバイスに認証チェックを行った結果、ステップS1406で、認証に成功したかどうかを判定して、認証に成功したと判断した場合は、ステップS1407で、成功したメンバプリンタを記録し、ステップS1409で、認証の成功したメンバジョブの印刷処理を開始する。
次に、ステップS1410で、ステップS1403で作成したメンバプリンタ一覧から、まだ認証をチェックしていないメンバプリンタがあるか否かを判断して、まだ認証をチェックしていないメンバプリンタがあると判断した場合は、ステップS1404へ戻り、同様の処理を行う。
一方、ステップS1406で、認証に失敗したと判断した場合には、ステップS1408へ進み、メンバジョブ用のデータをファイルなどで一時保存し、ステップS1410へ進む。
一方、ステップS1410で、メンバプリンタの認証チェックが未確認のメンバジョブがなくなったと判断し場合、ステップS1411で、認証失敗したメンバジョブがあるかどうかを判断して、失敗したジョブがあると判断した場合は、ステップS1412で、一時保存したデータの出力先を変更し、成功したメンバプリンタに再割り当てを行う。そして、出力先が再割り当てされたメンバジョブは、すでに、認証に成功しているメンバプリンタであるので、ステップS1409へ戻り、直ちに印刷処理を開始する。
以上の処理を認証失敗したメンバジョブがなくなるまで繰り返し、ステップS1411で、すべてのジョブの印刷処理を実行すると、本印刷処理を終了する(S1413)。
これにより、分散印刷機能と部門管理機能を併用する場合において、ジョブの認証エラーが発生すると、次の出力先の指示や新しい認証情報などが入力されなくとも、分散印刷を続行することができるようになった。
また、分散印刷が認証エラーで失敗した場合に、本来はひとつのジョブとして扱われるべき文書の一部が出力され、残りは出力されない、という部門管理上、好ましくない状況を防止できるようになった。さらに、一度、すべての認証チェックを行った後、分散出力先を決定する必要がないため、分散印刷処理そのものに冗長な処理時間を要することがなくなった。
以下、図14に示すメモリマップを参照して本発明に係るデータ処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
図14は、本発明に係るデータ処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図11,図12,図13に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜12について説明する。
〔実施態様1〕
ネットワーク上で1つのグループプリンタを構成するメンバプリンタに対する複数のメンバプリンタドライバ(図6に示すPDLドライバ602)を制御可能なグループプリンタドライバ(図6に示すグループプリンタドライバ603)により1つの印刷ジョブをメンバプリンタで分散印刷処理するデータ処理装置であって、前記グループプリンタによる分散印刷要求時に、グループプリンタ中の各プリンタについてユーザの部門認証を実行する認証手段(図11に示すステップS1005)と、前記認証手段によるユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功した場合に、アプリケーションプログラムからの描画命令を汎用中間フォーマットデータに変換してスプール部に登録し、すべてのメンバプリンタについて認証が失敗した場合に、前記スプール部への登録を中止するグループ印刷制御手段(図6に示すステップS1106〜S1009)とを備えることを特徴とするデータ処理装置。
〔実施態様2〕
前記認証手段によりユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功した場合に、前記スプール部にスプールされている汎用中間フォーマットデータから分散印刷を実行すべき各メンバプリンタに出力すべき印刷データを生成して、それぞれのメンバプリンタに転送するドライバ手段(図6に示すPDLドライバ602)を複数備えることを特徴とする実施態様1記載のデータ処理装置。
〔実施態様3〕
前記認証手段によるユーザの部門認証が成功しているメンバプリンタを記録手段(例えば図2に示すHD205)と、前記認証手段による認証終了時に、前記記録手段に記録されているメンバプリンタに対して分散印刷を再割当てする割当て手段(図12に示すステップS1309)とを備え、前記グループ印刷制御手段は、前記割当て手段により再割当てされているメンバプリンタによる分散印刷を実行(図12に示すステップS1310)させることを特徴とする実施態様1記載のデータ処理装置。
〔実施態様4〕
前記認証手段によりユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功しない場合に、該成功しないプリンタに割り当てるべき汎用中間フォーマットデータを保存する保存手段(図8に示す汎用印刷ファイル716)と、前記保存手段に保存されている汎用中間フォーマットデータを処理すべき出力先を変更する変更手段(図13に示すステップステップS1412)とを有し、前記グループ印刷制御手段は、前記変更手段により変更されているメンバプリンタによる分散印刷を実行(図13に示すステップステップS1419)させることを特徴とする実施態様1記載のデータ処理装置。
〔実施態様5〕
前記汎用中間フォーマットデータは、OSまたはプリンタ言語に依存しない形式のデータであることを特徴とする実施態様1または2記載のデータ処理装置。
〔実施態様6〕
ネットワーク上で1つのグループプリンタを構成するメンバプリンタに対する複数のメンバプリンタドライバを制御可能なグループプリンタドライバにより1つの印刷ジョブをメンバプリンタで分散印刷処理するデータ処理装置における印刷制御方法であって、前記グループプリンタによる分散印刷要求時に、グループプリンタ中の各プリンタについてユーザの部門認証を実行する認証ステップ(図11に示すステップS1005)と、前記認証ステップによるユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功した場合に、アプリケーションプログラムからの描画命令を汎用中間フォーマットデータに変換してスプール部に登録し、すべてのメンバプリンタについて認証が失敗した場合に、前記スプール部への登録を中止するグループ印刷制御ステップ(図11に示すステップS1006〜S1008)とを備えることを特徴とする印刷制御方法。
〔実施態様7〕
前記認証ステップによりユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功した場合に、前記スプール部にスプールされている汎用中間フォーマットデータから分散印刷を実行すべき各メンバプリンタに出力すべき印刷データを生成して、それぞれのメンバプリンタに転送する転送ステップ(図11に示すステップS1007であって、図8に示すようにメンバプリンタの数に応じて、各メンバプリンタに対応する各プリンタドライバ602から転送処理される)を複数備えることを特徴とする実施態様6記載の印刷制御方法。
〔実施態様8〕
前記認証ステップによるユーザの部門認証が成功しているメンバプリンタを記録手段に記録する記録ステップ(図12に示すステップS1307)と、前記認証ステップによる認証終了時に、前記記録手段に記録されているメンバプリンタに対して分散印刷を再割当てする割当てステップ(図12に示すステップS1309)とを備え、前記グループ印刷制御ステップは、前記割当て手段により再割当てされているメンバプリンタによる分散印刷を実行(図12に示すステップS1310)させることを特徴とする実施態様6記載の印刷制御方法。
〔実施態様9〕
前記認証ステップによりユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功しない場合に、該成功しないプリンタに割り当てるべき汎用中間フォーマットデータを保存手段に保存する保存ステップ(図13に示すステップS1408)と、前記保存手段に保存されている汎用中間フォーマットデータを処理すべき出力先を変更する変更ステップ(図13に示すステップS1412)とを有し、前記グループ印刷制御ステップは、前記変更ステップにより変更されているメンバプリンタによる分散印刷を実行(図13に示すステップS1409)させることを特徴とする実施態様6記載の印刷制御方法。
〔実施態様10〕
前記汎用中間フォーマットデータは、OSまたはプリンタ言語に依存しない形式のデータであることを特徴とする請求項6または7記載の印刷制御方法。
〔実施態様11〕
実施態様6〜10のいずれかに記載の印刷制御方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
〔実施態様12〕
実施態様6〜10のいずれかに記載の印刷制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
本発明の第1実施形態を示す印刷処理システムの一例を説明する図である。 図1に示したクライアントとプリントサーバの構成を説明するブロック図である。 図2に示したRAMのメモリマップの一例を示す図である。 図2に示したFDのメモリマップの一例を示す図である。 図2に示したFDドライブに対して挿入されるFDとの関係を示す図である。 本発明に係る印刷システムにおけるジョブ処理状態を説明するブロック図である。 図6に示したクライアントシステムで構築される汎用印刷ファイルの構成の一例を示した図である。 図6に示したクライアントマシンと印刷ジョブ制御システムとの対応を説明するブロック図である。 本発明に係るデータ処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。 図2に示したディスプレイに表示される印刷認証ダイアログの一例を示す図である。 本発明に係るデータ処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明に係るデータ処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明に係るデータ処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明に係るデータ処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
符号の説明
101 サーバ
102〜104 クライアント
105〜107 プリンタ

Claims (12)

  1. ネットワーク上で1つのグループプリンタを構成するメンバプリンタに対する複数のメンバプリンタドライバを制御可能なグループプリンタドライバにより1つの印刷ジョブをメンバプリンタで分散印刷処理するデータ処理装置であって、
    前記グループプリンタによる分散印刷要求時に、グループプリンタ中の各プリンタについてユーザの部門認証を実行する認証手段と、
    前記認証手段によるユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功した場合に、アプリケーションプログラムからの描画命令を汎用中間フォーマットデータに変換してスプール部に登録し、すべてのメンバプリンタについて認証が失敗した場合に、前記スプール部への登録を中止するグループ印刷制御手段と、
    を備えることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記認証手段によりユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功した場合に、前記スプール部にスプールされている汎用中間フォーマットデータから分散印刷を実行すべき各メンバプリンタに出力すべき印刷データを生成して、それぞれのメンバプリンタに転送するドライバ手段を複数備えることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  3. 前記認証手段によるユーザの部門認証が成功しているメンバプリンタを記録手段と、
    前記認証手段による認証終了時に、前記記録手段に記録されているメンバプリンタに対して分散印刷を再割当てする割当て手段とを備え、
    前記グループ印刷制御手段は、前記割当て手段により再割当てされているメンバプリンタによる分散印刷を実行させることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  4. 前記認証手段によりユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功しない場合に、該成功しないプリンタに割り当てるべき汎用中間フォーマットデータを保存する保存手段と、
    前記保存手段に保存されている汎用中間フォーマットデータを処理すべき出力先を変更する変更手段とを有し、
    前記グループ印刷制御手段は、前記変更手段により変更されているメンバプリンタによる分散印刷を実行させることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  5. 前記汎用中間フォーマットデータは、OSまたはプリンタ言語に依存しない形式のデータであることを特徴とする請求項1または2記載のデータ処理装置。
  6. ネットワーク上で1つのグループプリンタを構成するメンバプリンタに対する複数のメンバプリンタドライバを制御可能なグループプリンタドライバにより1つの印刷ジョブをメンバプリンタで分散印刷処理するデータ処理装置における印刷制御方法であって、
    前記グループプリンタによる分散印刷要求時に、グループプリンタ中の各プリンタについてユーザの部門認証を実行する認証ステップと、
    前記認証ステップによるユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功した場合に、アプリケーションプログラムからの描画命令を汎用中間フォーマットデータに変換してスプール部に登録し、すべてのメンバプリンタについて認証が失敗した場合に、前記スプール部への登録を中止するグループ印刷制御ステップと、
    を備えることを特徴とする印刷制御方法。
  7. 前記認証ステップによりユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功した場合に、前記スプール部にスプールされている汎用中間フォーマットデータから分散印刷を実行すべき各メンバプリンタに出力すべき印刷データを生成して、それぞれのメンバプリンタに転送する転送ステップを複数備えることを特徴とする請求項6記載の印刷制御方法。
  8. 前記認証ステップによるユーザの部門認証が成功しているメンバプリンタを記録手段に記録する記録ステップと、
    前記認証ステップによる認証終了時に、前記記録手段に記録されているメンバプリンタに対して分散印刷を再割当てする割当てステップとを備え、
    前記グループ印刷制御ステップは、前記割当て手段により再割当てされているメンバプリンタによる分散印刷を実行させることを特徴とする請求項6記載の印刷制御方法。
  9. 前記認証ステップによりユーザの部門認証がすべてのメンバプリンタについて成功しない場合に、該成功しないプリンタに割り当てるべき汎用中間フォーマットデータを保存手段に保存する保存ステップと、
    前記保存手段に保存されている汎用中間フォーマットデータを処理すべき出力先を変更する変更ステップとを有し、
    前記グループ印刷制御ステップは、前記変更ステップにより変更されているメンバプリンタによる分散印刷を実行させることを特徴とする請求項6記載の印刷制御方法。
  10. 前記汎用中間フォーマットデータは、OSまたはプリンタ言語に依存しない形式のデータであることを特徴とする請求項6または7記載の印刷制御方法。
  11. 請求項6〜10のいずれかに記載の印刷制御方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  12. 請求項6〜10のいずれかに記載の印刷制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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