JP2006242155A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の内燃機関の浄化装置は、内燃機関の排気ガスに含まれるNOxを浄化するものであり、排気ガスを導く排気通路に前記排気ガス中のNOxを還元反応により浄化するNOx還元触媒を有し、その上流側にアンモニア化合物を還元剤として噴射する還元剤噴射手段と、前記還元剤噴射手段より噴射された前記還元剤を加熱する還元剤加熱手段を備える。前記還元剤噴射手段から噴射される還元剤の単位時間当たりの噴射量は、噴射前に調量される。還元剤は、噴射流量が調量された後に加熱されるので、調量精度を良くすることができる。さらに、還元剤を噴射後に加熱するので、比較的、低圧噴射による噴霧でも、均等にアンモニアを拡散することができる。このように、本発明の内燃機関の排気浄化装置は、還元剤を効率よく活性化し、NOx還元反応を効率良くおこさせることができる。
【選択図】図2
Description
まず、本発明の第1実施形態に係る排気浄化装置について説明する。図1は、本発明の排気浄化装置20を内燃機関に適用した第1実施形態の概略構成を示している。内燃機関1は、4つの気筒2が一列に並べられた直列4気筒型のディーゼルエンジンで、吸気通路3、排気通路4、及び内燃機関1に対して過給を行うターボ過給機5をそれぞれ備えている。吸気通路3には、エアーフィルタ18と、吸気流量を計測するエアフロメータ19と、ターボ過給機5のコンプレッサ5aと、コンプレッサ5aにて圧縮された吸気を冷却するインタークーラ7と、が設けられている。排気通路4には、ターボ過給機5のタービン5bと、排気ガス中の有害物質を削減するための排気浄化装置20と、が設けられている。吸気通路3と排気通路4とはEGR通路6にて接続されて排気ガスの一部が排気通路4から吸気通路3へ還流される。EGR通路6には、吸気通路3に還流させるべき排気ガスを冷却するEGRクーラ17と、排気ガスの還流量を調整するためのEGRバルブ8と、がそれぞれ設けられている。内燃機関1には、各気筒2に対応させて4つのインジェクタ9が設けられている。4つのインジェクタ9はコモンレール10に接続される。
次に、本発明におけるNOx浄化処理について詳しく述べる。還元剤としてアンモニア化合物を用いる場合、NOx触媒11で行われるNOx還元の反応式は、4NO+4NH3+O2→4N2+6H2Oで表すことができる。即ち、還元剤としてアンモニア化合物を用いる場合、NOx触媒11では、NOxとアンモニア(NH3)を反応させることにより、窒素(N2)に還元する。そのため、NOx還元処理を行う前に、還元剤として用いられるアンモニア化合物からアンモニアを発生させる必要がある。そこで、還元剤として還元剤噴射弁21より噴射されるアンモニア化合物は、NOx還元反応が行われる前に、排気ガスの熱や加熱器22によって加熱されることにより活性化され、アンモニア(NH3)に変換される。還元剤として用いられるアンモニア化合物としては、尿素水、アンモニア水、アルバミン酸アンモニウムを用いることができるが、この中でも尿素水が好適である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る排気浄化装置について説明する。図4は、本発明の排気浄化装置20aを内燃機関に適用した第2実施形態の概略構成を示している。図5は、第2実施形態に係る排気浄化装置20aの拡大図である。排気浄化装置20aでは、還元剤噴射弁21より噴射された還元剤を加熱するために、加熱器22aを用いる。加熱器22aは、放電発生装置であり、正極22apと負極22amよりなる電極で構成され、還元剤噴射弁21が備えられている排気通路4の下流側に設置される。このとき、排気通路4を通る排気ガスは、加熱器22aが設置された位置において、加熱器22aの正極22apと負極22amの間を通過する構成となる。加熱器22aは、正極22apと負極22amの間に、数百ボルトの直流または高周波電圧をかけることにより、排気通路4の加熱器22aが設置されている位置にグロー放電やアーク放電、コロナ放電といった放電を発生させる。還元剤噴射弁21から排気通路4に噴射された還元剤は、加熱器22aが設置されている位置を通るときに、この発生した放電の熱によって加熱される。このような第2実施形態に係る排気浄化装置20aは、第1実施形態に係る排気浄化装置20と同様に、還元剤を噴射後に加熱する構成となる。よって、第2実施形態に係る排気浄化装置20aにおいても、還元剤を効率良く活性化することができ、アンモニアへの変換率を向上させる効果を得ることができる。なお、加熱器22aの放電の発熱量も、後に述べるECU25からの制御信号S4によって、調節される。
次に、本発明の第3実施形態に係る排気浄化装置について説明する。図6は、本発明の排気浄化装置20bを内燃機関に適用した第3実施形態の概略構成を示している。図7は、第3実施形態に係る排気浄化装置20bの拡大図である。第1実施形態および第2実施形態に係る排気浄化装置20、20aでは、還元剤噴射弁21は、その還元剤の噴射する方向を排気ガスの流れる方向に向けるために、排気通路4の曲管部に設置されている。
次に、ECU25が実行するNOx浄化制御処理について詳しく述べる。図8は、NOx還元時にECU25が実行するNOx浄化制御処理を示すフローチャートである。ここでは、第1実施形態に係る排気浄化装置20を例として説明する。
4 排気通路
11 NOx触媒
20 排気浄化装置
21 還元剤噴射弁
22 加熱器
23 排気温度センサ
24 NOxセンサ
25 エンジンコントロールユニット(ECU)
31 吸気流量センサ
32 回転速度センサ
Claims (4)
- 内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガス中のNOxを還元反応により浄化するNOx還元浄化手段と、
前記NOx還元浄化手段の上流側に設けられ、単位時間当たりの噴射量を調量した上でアンモニア化合物を還元剤として噴射する還元剤噴射手段と、
前記還元剤噴射手段より噴射された前記還元剤を加熱する還元剤加熱手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記還元剤加熱手段は発熱体より構成され、
噴射された前記還元剤は前記発熱体に衝突することにより加熱されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記還元剤加熱手段は前記排気通路内に放電を発生させる放電発生装置であり、
噴射された前記還元剤は放電による熱によって加熱されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 内燃機関の機関運転状態を検出する機関運転状態検出手段と、
検出された前記機関運転状態を基に、前記還元剤噴射手段による単位時間当たりの前記還元剤の噴射量を制御する還元剤噴射量制御手段と、
前記排気ガスの温度を検出する排気ガス温度検出手段と、を備え、
前記還元剤加熱手段は、検出された前記排気ガスの温度が所定温度以下である場合に前記還元剤を加熱することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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