JP2006242024A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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一孝 飯岡
Yasubumi Uozumi
保文 魚住
Kazuo Koshizuka
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Abstract

【課題】従来に比して加工容易で、必要最小限の燃料のリークを確保しつつシール部材の破損を防止することのできるシール構造を提供する。
【解決手段】シール構造30は、シール部材31とバックアップリング32とから構成されており、バックアップリング32には、周端面を切り欠いた切欠き部36が周方向で適宜な間隔を隔てて複数設けられると共に、バックアップリング32の底面側には、周端面の手前で終端された複数の径方向溝37が切欠き部36の間に位置するように設けられており、従来に比して加工容易で、しかも、必要最小限の高圧燃料の低圧側へのリークを確保しつつシール部材31の破損が防止できるシール構造30が提供される。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料噴射弁などの燃料通路におけるシール構造に係り、特に、シール性の向上、低価格化等を図ったものに関する。
従来、燃料噴射弁の燃料通路におけるシール構造としては、例えば、本願出願人によるもの(特許文献1参照)を始め種々のものが提案されている。
本願出願人により上記特許文献1に開示されたシール構造は、燃料噴射弁のインジェクタハウジングとバルブボディとの間の圧力導入室にシール部材を設け、圧力導入室とこの圧力導入室に連通する低圧側との間隙をシールするようにしたものにあって、シール部材に作用する高圧によって、シール部材が低圧側の間隙へ押し出されることを防止するために、サポートリング又はバックアックリングと称されるものをシール部材と低圧側の間隙との間に設けたものである。
このシール構造におけるサポートリングは、円環状に形成された部材を用い、上述の低圧側の間隙に望む円環状部材の底部に、径方向に沿った溝を、円周方向に複数設けると共に、この溝が設けられた部位の円周端面には、溝に連通する切欠きを形成してなるものである。かかるサポートリングは、シール部材に作用する高圧による低圧側の間隙へのシール部材の押し出しを防止しつつ、シール部材側から低圧側の間隙へ向かってわずかに漏れてくる燃料を、上述の切欠き及び溝を介して低圧側へ少しずつ導く機能を果たすものである。
特開2003−28021号公報(第4−6頁、図1−図15)
しかしながら、上述のシール構造におけるサポートリングにおいて、上述した円周端面の切欠きの大きさ、すなわち、径方向の深さ及び周方向の長さや、溝の大きさ、すなわち、溝の幅及び深さを、シール部材の押し出しを十分に抑圧できる寸法に設定し、実際にその設定された寸法に精度良く加工することは、これら切欠き及び溝の大きさがそれ自体非常に小さなものであることに加えて、サポートリングの周方向で同一の箇所に加工を施さなければならないことと相俟って、非常な労力を要しコスト高を招くばかりか、加工精度が十分確保できない場合には、結局は、シール部材側から低圧側の間隙へ必要以上の燃料の漏れを招くこととなり、サポートリング本来の機能が果たせなくなる虞もあるという問題があった。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、従来に比して加工が容易で、必要最小限の燃料のリークを確保しつつシール部材の破損を防止することのできるシール構造及びかかるシール構造を有する燃料噴射弁を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る燃料通路のシール構造は、
インジェクタハウジングと、バルブピストンが摺動可能に挿入されたバルブボディとの間に形成される間隙から圧力導入室内の高圧燃料が低圧側に逃げないようシールするため、前記圧力導入室に環状のシール部材と共に、当該シール部材の低圧側にバックアップリングを配してなる燃料通路のシール構造であって、
前記バックアップリングは、前記圧力導入室における前記バルブボディの外周面に沿うリップ部と、当該リップ部に対して直交する径方向に延びて前記圧力導入室におけるインジェクタハウジングの内壁段部に沿うフランジ部と、前記リップ部と前記フランジ部とを連結する湾曲部とからなり、
前記フランジ部の周端面には、当該終端面を切り欠いた切欠き部が周方向に適宜な間隔を隔てて複数設けられると共に、前記フランジ部の底部に、径方向に沿って形成されて周端面の手前で終端された溝が周方向で前記切欠き部の間に位置するよう複数設けられてなるものである。
本発明によれば、高圧燃料を僅かずつ低圧側へ逃がすためバックアップリングに形成された切欠き部と溝とを周方向で異なる位置に設けるような構成とすることにより、従来に比して加工精度を緩和した加工で済み、シール部材の低圧側への押し出しを抑圧しつつ、確実なシールと共に必要最小限での高圧燃料の低圧側への逃がしを確保することができ、従来に比して安価に信頼性の高いシール構造及びかかるシール構造を有してなる燃料噴射弁を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図10を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本発明の実施の形態におけるシール構造は、例えば、燃料噴射弁に用いられるに適したもので、図10には、本発明の実施の形態におけるシール構造を用いた燃料噴射弁の一構成例が示されており、以下、同図を参照しつつかかる燃料噴射弁の構成について説明する。
この燃料噴射弁1は、コモンレール12内に蓄積された高圧燃料を図示されないディーゼル内燃機関の気筒内に噴射供給するために用いられるものである。燃料タンク10に蓄えられた燃料は、燃料ポンプ11によって加圧されてコモンレール12へ圧送され、コモンレール12内に高圧燃料として蓄積されるようになっている。そして、図示されない制御装置による動作制御によってコモンレール12から燃料噴射弁1へ高圧燃料が供給され、さらに、燃料噴射弁1によってディーゼル内燃機関の気筒内に噴射供給されるようになっている。
かかる燃料噴射弁1は、インジェクタハウジング2と、ノズルボディ3と、ノズルニードル4と、バルブピストン5と、バルブボディ6と、は背圧制御部7と、コネクティングロッド8とを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
インジェクタハウジング2の先端部(図10において紙面下端側)には、ノズルボディ3がノズルナット9により締結されている。
燃料噴射弁1内には、コネクティングロッド8からインジェクタハウジング2を通り、ノズルボディ3へ延びる燃料通路13が形成されると共に、ノズルニードル4の受圧部4Aに対向する部位には燃料溜まり室14が形成されている。さらに、インジェクタハウジング2には、コネクティングロッド8の近傍において先の燃料通路13から分岐して背圧制御部7を経由し燃料低圧部へ到る燃料環流路15が形成されている。
ノズルボディ3の先端部には、噴射孔16が穿設されており、この噴射孔16につながるシート部17にノズルニードル4の先端部が着座することにより噴射孔16閉鎖される一方、ノズルニードル4がシート部17から離間(リフト)することにより噴射孔16が開放される構造となっており、これによって燃料の噴射開始、停止が可能となっている。
ノズルニードル4の上方部(図10において紙面上方)には、ノズルニードル4をシート部17の方向へ付勢するためのノズルスプリング18が設けられている。また、バルブピストン5がインジェクタハウジング2に形成された摺動孔2A及びバルブボディ6に形成された摺動孔6A内において摺動可能に挿入されてノズルニードル4の上方部に位置するように設けられている。
図1には、バルブボディ6及び背圧制御部7吹きの拡大断面図が示されており、以下、同図を参照しつつバルブボディ6及び背圧制御部7とその周辺の構成について説明する。
バルブボディ6には、バルブピストン5の先端部近傍が位置する部位に制御圧室19が形成されており、バルブピストン5の先端部が下方側(噴射孔16側)から臨むようになっている。
制御圧室19は、バルブボディ6に形成された導入側オリフィス20に連通している。この導入側オリフィス20は、バルブボディ6とインジェクタハウジング2との間にバルブボディ6の周方向で環状に形成された圧力導入室21を介して燃料通路13に連通されており、かかる構成により、コモンレール12からの導入圧力が制御圧室19へ供給されるようになっている。
インジェクタハウジング2とバルブボディ6との間には、バルブボディ6がインジェクタハウジング2内に圧入される構造であることに起因してわずかに内方に変形し、バルブピストン5の摺動を阻害するおそれを回避する観点から圧力導入室21の下端側に連通するわずかな間隙28が形成されている。
そして、圧力導入室21内の高圧燃料が上述の間隙28へ漏れてゆくのを阻止するため、圧力導入室21内には、シール構造30が設けられている(詳細は後述)。
また、制御圧室19は、開閉用オリフィス23にも連通しており、開閉用オリフィス23は後述する背圧制御部7のバルブボール24によって開閉可能となっている。なお、制御圧室19におけるバルブピストン5の頂部5Aの受圧面積は、ノズルニードル4の受圧部4A(図10参照)の受圧面積より大きく設定されている。
ここで、再度、図10へ戻り、同図を参照しつつ燃料噴射弁1について説明することとする。
背圧制御部7は、マグネット25と、アーマチュア27と、アーマチュア27に一体に取着されたバルブボール24と、制御圧室19とを備えて構成されたものとなっている。そして、マグネット25へ図示されない制御回路から駆動信号が供給されることにより、バルブスプリング26の付勢力に抗してアーマチュア27がマグネット25に吸引され、バルブボール24が開閉用オリフィス23からリフトし、制御圧室19の圧力を燃料環流路15に開放できるようになっている。
したがって、バルブボール24を上述のように動作させることにより制御圧室19の圧力を制御し、バルブピストン5を介してノズルニードル4の背圧を制御することで、ノズルニードル4のシート部17への着座及びシート部17からの離間(リフト)を制御することが可能となっている。
かかる構成の燃料噴射弁1においては、コモンレール12からの高圧燃料は、コネクティングロッド8から燃料通路13を介して燃料溜まり室14内のノズルニードル4の受圧部4Aに作用すると共に、圧力導入室21及び導入側オリフィス20を介して制御圧室19内のバルブピストン5の頂部5Aにも作用するようになっている。
したがって、バルブボール24によって制御圧室19が燃料低圧側と遮断されていると、ノズルニードル4は、バルブピストン5を介して制御圧室19の背圧を受け、ノズルスプリング18の付勢力と併せて、ノズルボディ3のシート部17に着座し、噴射孔16を閉鎖することとなる。
一方、マグネット25に所定のタイミングで駆動信号を供給することにより、アーマチュア27がマグネット25に吸引され、バルブボール24が開閉用オリフィス23を解放すると、制御圧室19の高圧が開閉用オリフィス23を介して燃料環流路15を通って燃料タンク10へ還流するため、制御圧室19にけるバルブピストン5の頂部5Aに作用していた高圧が解放され、ノズルニードル4は受圧部4Aに作用している高圧により、ノズルスプリング18の付勢力に抗してシート部17から離間(リフト)し、噴射孔16を解放して燃料噴射が行われることとなる。
そして、マグネット25を消磁することによりバルブボール24により開閉用オリフィス23が閉鎖されると、制御圧室19内の圧力によりバルブピストン5を介してノズルニードル4がそのシート位置であるシート部17に着座せしめられて、噴射孔16が閉鎖され、燃料噴射が終了することとなる。
次に、かかる構成の燃料噴射弁のシール構造30について、図2乃至図9を参照しつつ以下に詳述することとする。
圧力導入室21内に設けられた本発明の実施の形態におけるシール構造30は、圧力導入室21の高圧燃料が間隙28に逃げるのを阻止するためのもので、樹脂材やゴム材、或いは、銅材、その他の軟質材を用いて環状に形成されて高圧側となる圧力導入室21を燃料低圧側となるインジェクタハウジング2とバルブボディ6との間の間隙28から遮断(シール)するシール部材31と、このシール部材31が圧力導入室21内の高圧燃料により間隙28へ押し出されるのを防止するためのバックアップリング32とから構成されたものとなっている。
本発明の実施の形態におけるバックアップリング32は、圧力導入室21においてバルブボディ6の外周面6B(図1参照)に沿うリップ部33と、このリップ部33に対して直交方向で、径方向に延びてインジェクタハウジング2の内壁段部2Bに沿うフランジ部34と、リップ部33及びフランジ部34を連結する湾曲部35とからなり、これらが一体成形されたものとなっている(図3、図4、図5及び図6参照)。なお、図5は、図4の断面図において符号Iの円で囲まれた部位の拡大断面図であり、図6は、図4の断面図において符号IIの円で囲まれた部位の拡大断面図である。
かかる構成により、リップ部33がバルブボディ6の外周面6Bに当接し、フランジ部34が圧力導入室21におけるインジェクタハウジング2の内壁段部2Bに当接してシール機能を補助すると共に、シール部材31が間隙28側に押し出されないようにこれを保持するものとなっている。
また、本発明の実施の形態におけるバックアップリング32には、その周端面に弧状の切欠き部36が周方向で適宜な間隔を隔てて複数設けられたものとなっており、この例では、周方向で約120度の間隔で3つの切欠き部36が形成されている(図2、図4及び図5参照)。
さらに、このバックアップリング32には、フランジ部34から湾曲部35にかけて径方向に径方向溝37が周方向で適宜な間隔を隔て複数設けられたものとなっており、この例では、周方向で約120度の角度間隔で、しかも、隣接する先の切欠き部36のほぼ中間に位置するように3つの径方向溝37が設けられたものとなっている(図3、図4及び図6参照)。
特に、本発明の実施の形態における径方向溝37は、フランジ部34の周端面の手前で終端されており、径方向溝37はバックアップリング32の周端面まで貫通していない(図6参照)。また、この径方向溝37は、リップ部33の上端部にバルブボディ6の外周面 6Bに当接するように平面当接部38を残すように形成されたものとなっている(図6参照)。
切欠き部36は、シール部材31を越えて低圧側に漏れてきた燃料を、この切欠き部36を介して径方向溝37へ流れるようにするものであるので、その径方向における切欠長H2(図2及び図5参照)は、必要最小限に設定されるべきものであり、実際には、個々の燃料噴射弁1の大きさや扱う燃料噴射量等によって最適値が異なるものであるので、実験データやシュミレーション等に基づいて設定されるのが好適である。
また、径方向溝37の深さH1(図6参照)も切欠き部36を介して流れてきた燃料が間隙28へ流れることのできる最小限の大きさに設定されれば十分なものであり、実際には、切欠き長H2同様に、個々の燃料噴射弁1の大きさや扱う燃料噴射量等によって最適値が異なるものであるので、実験データやシュミレーション等に基づいて設定されるのが好適である。
次に、上記構成のバックアップリング32の切欠き部36及び径方向溝37の作用について図3及び図7を参照しつつ説明することとする。
なお、図7は、バックアップリング32がシール部材31と共に圧力導入室21内に配設された状態が理解を容易にするため模式的に示されたもので、図示を簡便とするためシール部材31は省略されたものとなっている。
圧力導入室21内にシール部材31と共に配設されたバックアップリング32は、バルブボディ6とシール部材31及びバックアップリング32との間の摩擦作用のため、そのフランジ部34の円周側部分が内壁段部2Bから僅かならが浮き上がるような状態に塑性変形し、フランジ部34と内壁段部2Bとの間にはわずかな間隙39が生ずる(図7参照)。
かかる状態にあって、シール部材31を越えてバックアップリング32側へ燃料が漏れてきた場合、燃料は切欠き部36から上述の間隙39へ侵入してゆく(図7の実線矢印参照)。そして、燃料は、この間隙39をバックアップリング32の周方向へさらに侵入し径方向溝37へ至ることとなる(図3の点線矢印参照)。径方向溝37はインジェクタハウジング2とバルブボディ6との間の間隙28に臨んでいるため、径方向溝37に到った燃料は径方向溝37を介して低圧側となる間隙28へ漏れてゆくこととなる。
なお、図3においては、1つの切欠き部36へ侵入した燃料の流れが点線矢印で示されており、他の切欠き部36から侵入する燃料の流れについては図示を省略してある。
このように、シール部材31を越えてバックアップリング32側へ漏れてきた燃料を、バックアップリング32の切欠き部36、バックアップリング32のフランジ部34と内壁段部2Bとの間隙39、及び径方向溝37を介してわずかづつ低圧側の間隙28へ導くことができるので、従来と異なり、シール部材31とバックアップリング32との間に燃料が溜まるようなことを回避しつつ、しかも、シール部材31の低圧側への押し出しが抑圧され、シール部材の破損防止がなされることとなる。特に、従来と異なり、切欠き部36と径方向溝37が周方向で位相的にずれた位置に設けられた構造であるため、これら2つを周方向で同一の箇所に設ける場合に比して加工が容易となるばかりでなく、加工精度の管理が容易となる。すなわち、切欠き部36と径方向溝37を同一の箇所に設ける場合には、それぞれの加工誤差が積算されて、この箇所で本来想定した以上の量の燃料の低圧側への漏れが生じないように加工精度の管理が必要となるが、本発明の実施の形態のように切欠き部36と径方向溝37とが位相のずれた配置である場合には、そのような加工誤差の積算を考慮する必要がなくなるので、加工精度の管理が容易となる。
また、従来と異なり、切欠き部36と径方向溝37とが周方向で異なる位置に設けられ、しかも、径方向溝37は、周端面の手前で終端された構造となっているため、従来のバックアップリングにおける脆弱性が克服され、従来に比して信頼性が向上したものとなる。
上述の構成例においては、切欠き部36と径方向溝37をそれぞれ3つ、周方向で相互に60度の間隔を隔てて設けたが、切欠き部36及び径方向溝37の数、及び、相互の間隔は勿論上述の構成例に限定される必要はないもので、切欠き部36及び径方向溝37の数や、相互の間隔は任意に選択されてよいものである。
次に、第2の実施の形態におけるバックアップリング32Aについて図8を参照しつつ説明する。なお、図1乃至図6に示された第1の実施の形態における構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。また、図8は、先の第1の実施の形態における図4に対応する図である。
この第2の実施の形態におけるバックアップリング32Aにおいては、径方向溝37Aが先の第1の実施の形態と異なり、バックアップリング32Aの円周端面まで貫通したものとなっている(図8参照)点が第1の実施の形態と異なるもので、他の部分は基本的に第1の実施の形態と同一である。
この第2の実施の形態においても、先に述べたように、切欠き部36と径方向溝37Aがバックアップリング32Aの周方向で位相ずれの状態で設けられることによる加工精度の管理の容易さと加工誤差の積算が回避できることから、径方向溝37Aをバックアップリング32Aの円周端面まで貫通したものとしても、この部分からの低圧側への燃料の流れを許容できる範囲とすることは従来に比して容易であり、第1の実施の形態に対して次善策と言うべき構成である。
次に、第3の実施の形態におけるバックアップリング32Bについて図9を参照しつつ説明する。なお、図1乃至図6に示された第1の実施の形態における構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。また、図9は、先の第1の実施の形態における図6に対応する図である。
この第3の実施の形態におけるバックアップリング32Bは、切欠き部36と径方向溝37が周方向で同一の箇所に設けられたもので、切欠き部36及び径方向溝37のそれぞれの基本的な構成は第1の実施の形態と同一のものである(図9参照)。
この構成の場合、同一の位置に切欠き部36と径方向溝37を形成するため、従来のような加工精度の管理の困難性などの問題はあるが、従来と異なり径方向溝37がバックアップリング32Bの周端面へ貫通していないことによるバックアップリング32Bを介しての低圧側への燃料の漏れ量を従来に比してある程度抑制できることは期待できるものである。
本発明の実施の形態におけるシール構造を有する燃料噴射弁の要部拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるシール構造に用いられるバックアップリングの平面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるシール構造に用いられるバックアップリングの底面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるシール構造に用いられるバックアップリングの縦断面図である。 図4の符号Iの円で囲まれた部位の拡大断面図である。 図4の符号IIの円で囲まれた部位の拡大断面図である。 本発明の実施の形態におけるシール構造の作用を説明するためのシール構造部分の模式図である。 本発明の第2の実施の形態におけるシール構造に用いられるバックアップリングの縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるシール構造に用いられるバックアップリングの部分縦断面図である。 本発明の実施の形態におけるシール構造を有する燃料噴射弁の縦断面図である。
符号の説明
2…インジェクタハウジング
6…バルブピストン
14…燃料溜まり室
19…制御室圧
21…圧力導入室
30…シール構造
31…バックアップリング
32…リップ部
34…フランジ部
35…湾曲部
36…切欠き部
37…径方向溝

Claims (2)

  1. インジェクタハウジングと、バルブピストンが摺動可能に挿入されたバルブボディとの間に形成される間隙から圧力導入室内の高圧燃料が低圧側に逃げないようシールするため、前記圧力導入室に環状のシール部材と共に、当該シール部材の低圧側にバックアップリングを配してなる燃料通路のシール構造であって、
    前記バックアップリングは、前記圧力導入室における前記バルブボディの外周面に沿うリップ部と、当該リップ部に対して直交する径方向に延びて前記圧力導入室におけるインジェクタハウジングの内壁段部に沿うフランジ部と、前記リップ部と前記フランジ部とを連結する湾曲部とからなり、
    前記フランジ部の周端面には、当該終端面を切り欠いた切欠き部が周方向に適宜な間隔を隔てて複数設けられると共に、前記フランジ部の底部に、径方向に沿って形成されて周端面の手前で終端された溝が周方向で前記切欠き部の間に位置するよう複数設けられてなることを特徴とする燃料通路のシール構造。
  2. インジェクタハウジングと、バルブピストンが摺動可能に挿入されたバルブボディとの間に形成される間隙から圧力導入室内の高圧燃料が低圧側に逃げないようシールするため、前記圧力導入室に環状のシール部材と共に、当該シール部材の低圧側にバックアップリングを配してなるシール構造が設けられてなる燃料噴射弁であって、
    前記バックアップリングは、前記圧力導入室における前記バルブボディの外周面に沿うリップ部と、当該リップ部に対して直交する径方向に延びて前記圧力導入室におけるインジェクタハウジングの内壁段部に沿うフランジ部と、前記リップ部と前記フランジ部とを連結する湾曲部とからなり、
    前記フランジ部の周端面には、当該終端面を切り欠いた切欠き部が周方向に適宜な間隔を隔てて複数設けられると共に、前記フランジ部の底部に、径方向に沿って形成されて周端面の手前で終端された溝が周方向で前記切欠き部の間に位置するよう複数設けられてなることを特徴とする燃料噴射弁。
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