JP2006241910A - 襖構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従前からの木造建築物の良さを残しながら、耐力壁構造を有利に実現することが出来る、新規な襖構造体を提供することを、目的とする。
【解決手段】 開口部22に嵌め入れられた複数枚の襖24のそれぞれが、補強骨格金物30の両面を表層材70で覆って装飾することで構成されており、それら複数枚の襖24の少なくとも一枚に組み付けられたストッパ52を操作機構62により突出させて、敷居18および鴨居20に対して保持機構62,64,66によって固定状態とすることで、ストッパ52が組み付けられた襖24の開口部22からの離脱を阻止するようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、木造建築物の隣り合う部屋間において両側の一対の柱と敷居および鴨居によって形成された開口部に複数枚の襖を嵌め入れて敷居と鴨居に形成した溝に沿ってそれら複数枚の襖を水平方向に移動可能に組み付けることにより開口部を開閉可能とした襖構造体に関するものである。
従前からの和風建築物の代表として、軸組構法による木造建築物が知られている。そこでは、六畳とか八畳の部屋が続き間として二つ或いは田形に四つ隣り合って複数形成されており、これら隣り合う部屋の間には、左右一対の柱,敷居および鴨居によって大きな開口部が形成されている。そして、このように隣り合う部屋の間に形成された開口部には、複数枚の襖が嵌め入れられて、開口部が開閉可能とされた襖構造体が形成されている。
このような襖構造体を有する木造建築物においては、親族の会合等が催される場合、襖を取り払うことによって、大きな続き間を実現することが可能になる。また、襖を閉めることにより、優れた遮光,断熱,防音効果を発揮することが可能となる。その一方、襖を開けることにより、風通しを良くして、湿気を逃がすことも可能となる。
従って、上述の如き木造建築物は、日本の気候や風習に対応した優れた建築物であり、特に地方では、このような木造建築物は今でも多く残っている。
ところで、近年は大きな地震が多く発生しており、建築物の耐震強度が注目されるようになってきている。
しかしながら、上述の如き古くからの木造建築物においては、壁を多く設けた近代建築物や洋風建築物に比して、耐力壁がとり難い構造とされており、耐震強度が十分ではない。実際、被災地では、このような木造建築物の倒壊が多く報告されている。
また、木造建築物の殆どが瓦葺の屋根とされていることから、木造建築物には、耐震強度とは異なる観点からも強度が要求されている。
なお、従来から、特許文献1(実公昭02−9670号公報)や特許文献2(実開昭50−118738号公報)等において、襖を補強することが提案されている。
しかしながら、たとえ襖単体の強度を確保することが出来たとしても、敷居には、そもそも歩行等への支障をなくするために、溝が殆ど形成されていないことから、地震によって大きな外力が作用した際、襖が容易に外れ易い。従って、襖が耐力壁として十分に機能しないおそれがある。
また、特許文献3(特開2003−35074号公報)には、雨戸を利用した建築構造物の補強構造が提案されている。
しかしながら、雨戸は建築物の最外周に設けられているため、有効な補強が出来ない。また、建築物の最外周部分が補強されていることから、建築物の中央で潰れてしまうおそれがある。そして、殆どの建築物において、その中央に居室や寝室が設けられていることから、そこに人が居るときに地震があった場合、人が建築物の下敷きになってしまうおそれがある。
また、雨戸は、通常、戸袋に収容されているものであることから、このように戸袋に雨戸が収容された状態では、建築物の強度を確保することが出来ないという問題もある。なお、特許文献3には、いつも雨戸を閉めるようにする旨の記載があるが、このような雨戸の使用は現実的ではない。
実公昭02−9670号公報 実開昭50−118738号公報 特開2003−35074号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、従前からの木造建築物の良さを残しながら、耐力壁構造を有利に実現することが出来る、新規な襖構造体を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することが出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
本発明の第一の態様は、木造建築物の隣り合う部屋において両側一対の柱と敷居および鴨居により開口部を形成し、該開口部に複数枚の襖を嵌め入れて該敷居と該鴨居に形成した溝に沿って水平方向に移動可能に組み付けることにより該開口部を開閉可能とした襖構造体において、矩形枠体形状の外周枠体に対して一対の対角線上に延びる筋交を設けた補強骨格金物を用い、該補強骨格金物の両面を表層材で覆って装飾することにより前記複数枚の襖をそれぞれ構成する一方、該襖の少なくとも一枚において、該補強骨格金物の上下両辺部の水平方向両端付近に位置してそれぞれ鉛直方向外方に向かって突出可能なストッパを組み付けて、該ストッパを突出方向と引込方向にそれぞれ手動で操作するための操作機構を設けると共に、該ストッパを突出させて前記敷居および前記鴨居に対して固定状態として離脱を阻止する解除可能な保持機構を設けたことを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた襖構造体においては、開口部に嵌め入れられた複数枚の襖のそれぞれが、補強骨格金物の両面を表層材で覆って装飾することで構成されており、それら複数枚の襖の少なくとも一枚に組み付けられたストッパを操作機構により突出させて、敷居および鴨居に対して保持機構によって固定状態とすることで、ストッパが組み付けられた襖の開口部からの離脱を阻止するようになっていることから、地震の際に、歩行の際の支障をなくするために敷居に対して浅く形成された溝からの襖の離脱を有利に回避することが可能となる。
これにより、襖が敷居に形成された溝に嵌め入れられた状態を有利に維持することが可能となり、襖を耐力壁として機能させることが可能となる。
また、ストッパが組み付けられていない襖を移動することによって、或いは、保持機構による敷居および鴨居への固定状態が解除されている襖を移動することによって、襖が嵌め入れられた開口部を開閉することが可能となる。
従って、本態様に係る襖構造体においては、従来からの木造建築物の良さを残しながら、耐力壁構造を有利に実現することが可能となる。
特に、本態様においては、複数枚の襖の少なくとも一枚が固定状態とされるようになっていることから、例えば、開口部を開閉する際に動かさない襖を予め決めておき、その襖を保持機構により固定状態とすること等によって、少なくとも一枚の襖を、常時、より高強度な耐力壁として機能させることが可能となる。これにより、開口部を開閉する際に動かさない襖を利用するという極めて簡単な構成によって、高度な耐力壁構造を有利に実現することが可能となる。なお、可動状態とされた本発明に従う構造の襖によっても、補強効果は発揮される。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係る襖構造体において、前記補強骨格金物に対して鉛直方向で往復移動可能に組み付けられて手動により外部から往復移動操作することのできる被駆動部材を設けて、該被駆動部材を鉛直方向の複数位置で位置保持せしめる位置保持機構を設けると共に、該被駆動部材を前記ストッパとしての押圧部材に連結し、該押圧部材を前記敷居と前記鴨居に対して弾性的に押し付けて固定状態とするようにしたことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた襖構造体においては、被駆動部材が位置保持機構によって位置保持せしめられた際、被駆動部材に連結されたストッパとしての押圧部材が敷居と鴨居に対して弾性的に押し付けられて固定状態とされるようになっていることから、押圧部材の敷居と鴨居への押付力を襖毎に設定変更することが可能となる。
これにより、開口部が築年数が経って変形している場合や季節によって寸法が異なる場合等であっても、襖を強固に且つ安定して固定することが可能となる。
なお、本態様において、押圧部材の敷居と鴨居への弾性的な押し付けは、例えば、押圧部材をゴム材料等の弾性材で形成することによって、或いは、被駆動部材と押圧部材をコイルスプリング等の弾性部材を介して連結すること等によって、有利に実現され得る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に係る襖構造体において、前記保持機構が設けられた前記襖を前記一対の柱の少なくとも一方に対して解除可能に固定する固定手段を設けたことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた襖構造体においては、保持機構が設けられた襖が固定手段によって一対の柱の何れか一方に固定されるようになっていることから、襖構造体と木造建築物構造体との連結強度が一層大きくされて、襖構造体による補強効果がより高い信頼性で発揮され得ることとなり、木造建築物の全体としての強度を一層確保することが可能となる。
本発明の第四の態様は、前記第三の態様に係る襖構造体において、前記保持機構による前記ストッパの前記敷居および前記鴨居への固定に連動して、前記固定手段による該保持機構が設けられた前記襖の前記一対の柱の何れか一方への固定が行われるようにしたことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた襖構造体においては、保持機構による襖の鴨居および敷居への固定と固定手段による襖の柱への固定を一回の作業で行うことが可能となる。
本発明の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れかの態様に係る襖構造体において、前記補強骨格金物の外周枠体の上桟において幅方向中間部分で上面に開口する空所を形成し、前記鴨居の溝に入り込んで摺動又は転動する案内部材を該空所に収容すると共に、該案内部材を突出方向に付勢する付勢手段を設けたことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた襖構造体においては、案内部材が付勢手段によって突出方向に付勢されるようになっていることから、地震の際に大きな外力が案内部材に作用すると、案内部材が付勢手段による付勢力に抗して空所内に入り込むこととなる。これにより、補強骨格金物の外周枠体の上桟全体が鴨居の溝に当接せしめられることとなり、その結果、地震の際に作用する外力を補強骨格金物の外周枠体の上桟全体で受けることが可能となり、保持機構による鴨居および敷居への固定が為されていない襖を耐力壁として利用することも可能となる。
また、本態様においては、鴨居の溝内において案内部材が摺動又は転動せしめられるようになっていることから、襖を開閉する際の動きを軽くすることが可能となる。
本発明の第六の態様は、前記第一乃至第五の何れかの態様に係る襖構造体において、前記補強骨格金物の外周枠体の下桟において全長に亘って延びる木製の係合沓を設けて、該係合沓を前記敷居の溝に嵌め込むようにしたことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた襖構造体においては、補強骨格金物の両面が表層材で覆われた襖であっても、襖を開閉するときの襖本来の滑らかな動きを有利に実現することが可能となる。
特に、本態様は、前記第五の態様と組み合わせて採用することが望ましく、それによって、襖の開閉時の動きをより一層滑らかにすることが可能となる。
本発明の第七の態様は、前記第一乃至第六の何れかの態様に係る襖構造体において、前記開口部を協働して開閉する前記複数枚の襖において、襖の移動方向又はそれに直交する方向で重ね合わせられる縁の部分に解除可能な連結手段を設けたことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた襖構造体においては、補強骨格金物の両面を表層材で覆って装飾することにより構成された襖同士が連結手段によって相互に固定されるようになっていることから、全体として高強度な耐力壁構造を有利に実現することが可能となる。
特に、本態様は、前記第三の態様と組み合わせて採用されることが望ましく、それによって、両側一対の柱の何れか一方に対して固定手段によって固定された襖と、該固定手段によって固定された襖と協働して開口部を開閉する襖とを、相互に固定することが可能となり、それによって、全体としてより高強度な耐力壁構造を有利に実現することが可能となる。
本発明の第八の態様は、前記第一乃至第七の何れかの態様に係る襖構造体において、前記補強骨格金物の少なくとも外周枠体において固定用木材を固設したことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた襖構造体においては、例えば、板材等を外周枠体の両面に対して釘等で容易に固定することが可能となる。従って、本態様においては、固定用木材に固定された板材の表面に下張り等を施すことにより、補強骨格金物の両面を装飾することが容易に可能となる。
本発明の第九の態様は、前記第一乃至第八の何れかの態様に係る襖構造体において、前記補強骨格金物に対して人が通れるだけの窓部を形成したことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた襖構造体においては、地震により襖が開かなくなった場合であっても、逃げ道を有利に確保することが可能となる。従って、本態様においては、この窓部を表層材で覆っておくことにより、襖としての外観をそのまま保ちつつ、非常時には、表層材を破って脱出口を確保することが可能となる。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされた襖構造体においては、補強骨格金物の両面が表層材によって覆われることで構成された襖に組み付けられたストッパが操作機構によって突出せしめられた状態で、保持機構によって敷居および鴨居に対して固定されるようになっていることから、地震の際に襖が開口部から離脱することが有利に防止されることとなり、それによって、襖を耐力壁として利用した木造建築物の耐力壁構造を有利に実現することが可能となる。一方、開口部に嵌め入れられた複数枚の襖のうち少なくとも一枚の襖が保持機構によって敷居および鴨居に固定されるようになっていることから、保持機構が設けられていない襖、或いは、保持機構による鴨居および敷居への固定が為されていない襖を動かすことにより、襖が嵌め入れられた開口部を開閉することが可能となる。その結果、従前の木造建築物の良さを維持することも可能となる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1には、本発明の第一の実施形態としての襖構造体10が示されている。この襖構造体10は、木造建築物の隣り合う部屋12,14間において両側一対の柱16,16と敷居18および鴨居20によって形成された開口部22に複数枚(本実施形態では、四枚)の襖24を嵌め入れて、これら複数枚の襖24を敷居18と鴨居20のそれぞれに形成された溝26,28に沿って水平方向に移動可能に組み付けることにより、開口部22を開閉可能としたものである。
より詳細には、これら四枚の襖24は、何れも、補強骨格金物30の両面が表層材で覆われた構造とされている。この補強骨格金物30は、図2に示されているように、一対の竪縁32,32が上桟34および下桟36によって連結された、矩形枠体形状を呈する外周枠体38を含んで構成されている。なお、本実施形態の補強骨格金物30は、アルミニウム合金によって形成されている。
また、外周枠体38には、一対の対角線上に延びる筋交40,40が取り付けられている。なお、本実施形態では、これら一対の筋交40,40の外周枠体38への取り付けは、外周枠体38の四隅に設けられた取付板42に対して各筋交40の長手方向端部が溶接やねじ止め等されることによって行われている。
更にまた、外周枠体38には、各竪縁32の長手方向中央部分を上桟34および下桟36に対して平行に延びる中桟44が取り付けられている。なお、本実施形態では、各竪縁32の長手方向中央部分に設けられた取付板46に対して中桟44の長手方向端部が溶接やねじ止め等されることによって、中桟44が外周枠体38に取り付けられるようになっている。
これにより、本実施形態では、補強骨格金物30の開口が一対の筋交40,40および中桟44によって六つの領域に区画されているのである。従って、本実施形態では、補強骨格金物30の内周側において六つの窓部としての開口窓48が形成されていることとなる。
また、本実施形態では、各竪縁32に対して、外周枠体38の左右方向(図2中の左右方向)外方に開口して外周枠体38の長手方向に延びる収容溝50が形成されており、その長手方向両端のそれぞれにおいて、図3および図4に示されているように、ストッパ(押圧部材)としてのストッパゴム52および該ストッパゴム52を収容溝50の長手方向(補強骨格金物30の上下方向となる図2中の上下方向)で移動/保持せしめる機構が収容されている。
なお、本実施形態で採用されているストッパゴム52およびそれを移動/保持せしめる機構は、全て同じ構造とされていることから、図3および図4に示されている、左側の竪縁32に形成された収容溝50の上端に収容されているストッパゴム52およびそれを移動/保持せしめるための機構についてのみ説明することとする。
ストッパゴム52は、公知のゴム材料によって形成されており、全体として、矩形ブロック形状を呈している。また、ストッパゴム52には、金属材によって形成された伝達ロッド54が固着されている。そして、この伝達ロッド54は、収容溝50の長手方向にスライド可能な状態で支持されている被駆動部材58に設けられた筒部60に挿通されている。
そこにおいて、図5に示されているように、筒部60内には、コイルスプリング56が収容されており、かかるコイルスプリング56が圧縮せしめられた際、その反力が伝達ロッド54に及ぼされるようになっている。
また、被駆動部材58は、収容溝50の一方の側壁に対して溶接やねじ止め等によって取り付けられている支持板57に形成された二つの凹部64,66の何れかに対してその一方の端部が嵌め入れられる操作片62が、支持軸59回りに回動操作されることにより、収容溝50の長手方向にスライドされるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、操作片62が支持軸59回りに回動操作される際、操作片62における凹部64,66に嵌め入れられるほうとは反対側の端部において回動軸61回りに回動可能に支持された押込片63が、被駆動部材58に形成された収容凹所65に収容されている付勢手段としてのコイルスプリング67の付勢力に抗して押しこまれ、収容凹所65内に収容されるようになっている。これにより、押込片63を被駆動部材58と一体的に動くこととなり、その結果、押込片63に連結されている操作片62と被駆動部材58が連動するようになっている。
そして、本実施形態では、収容溝50の長手方向の外方側(補強骨格金物30の上下方向の外方側)に形成された凹部64に操作片62の操作側端部が嵌め込まれている状態では、被駆動部材58は、収容溝50の長手方向内方(補強骨格金物30の上下方向の内方)の移動端に位置せしめられている一方、収容溝50の長手方向の内方側(補強骨格金物30の上下方向の内方側)に形成された凹部66に操作片62の操作側端部が嵌め込まれている状態では、被駆動部材58は、収容溝50の長手方向外方(補強骨格金物30の上下方向の外方)の移動端に位置せしめられている。
なお、支持板57には、操作片62の回動操作を許容する孔55が形成されている。
また、本実施形態では、上桟34に対して、その幅方向(図2において紙面に垂直な方向)中間部分において、上方に向かって開口する空所としての収容凹所68が複数(本実施形態では、二つ)形成されている。そして、これら複数の収容凹所68のそれぞれに対して、図6に示されているように、案内部材としての摺動ローラ70が、付勢手段としてのコイルスプリング72によって弾性支持された溝金具74に対して回転可能に軸支された状態で収容されている。
更にまた、本実施形態では、外周枠体38の内周面の複数箇所(本実施形態では、六箇所)において、固定用木材76が固着されており、かかる固定用木材76に対して、補強骨格金物30に形成された複数の開口窓48を両側から覆うように重ね合わされたベニヤ板78が釘によって固定されるようになっている。そして、このように固定されたベニヤ板78に対して下張りが施されることにより、図7に示されているように、補強骨格金物30の両面が表層材で覆われて装飾されることとなる。即ち、本実施形態では、下張りが施されたベニヤ板78によって表層材が構成されているのである。
また、本実施形態では、合成樹脂材によって形成されて、コ字状断面でストレートに延びる竪縁カバー80が、各竪縁32に対して、その開口側から組み付けられている。これにより、各竪縁32に形成された収容溝50の開口が竪縁カバー80によって覆蓋されることとなる。なお、竪縁カバー80が取り付けられた状態であっても、操作片62が操作可能となるように、竪縁カバー80に対して操作用開口82が形成されている。
また、上桟34の幅方向両側面および下桟36の幅方向両側面のそれぞれに対してカバー84,86が固着されている。これにより、襖24の両面の縁が、竪縁カバー80,80,上桟34および下桟36のカバー84,86によって全周に亘って覆われていることとなる。
更にまた、本実施形態では、木製の係合沓88が下桟36の下面に対して全長に亘って固着されている。
このような構造とされた襖24は、上桟34が鴨居20に形成された溝28に嵌め入れられる一方、下桟36が敷居18に形成された溝26に嵌め入れられることによって、開口部22に組み付けられるようになっており、その結果、開口部22が複数枚の襖24によって開閉可能とされている。
続いて、襖24の敷居18および鴨居20への固定方法について説明する。なお、本実施形態では、ストッパゴム52およびそれを移動/保持せしめる機構は、全て同じとされていることから、襖24の鴨居20への固定は、左側の竪縁32に形成された収容溝50の上端に収容されているストッパゴム52およびそれを移動/保持せしめる機構についてのみ説明し、また、襖24の敷居18への固定は、左側の竪縁32に形成された収容溝50の下端に収容されているストッパゴム52およびそれを移動/保持せしめる機構についてのみ説明することにする。
先ず、襖24の左右両側に設けられた上側の操作片62および下側の操作片62の各操作側端部を襖24の上下方向の外方側に形成された凹部64に嵌め入れて、上側の被駆動部材58に連結されたストッパゴム52および下側の被駆動部材58に連結されたストッパゴム52のそれぞれを、図8および図9に示されているように、襖24の上下方向内方の移動端に位置せしめた状態で、襖24を固定したい位置まで移動させる。
襖24を固定させたい位置まで移動させたら、襖24の左右両側に設けられた上側の操作片62および下側の操作片62の各操作側端部を襖24の上下方向内方に形成された凹部66に嵌め入れる。これにより、上側の被駆動部材58に連結されたストッパゴム52が鴨居20に向けて変位せしめられて、図10に示されているように、ストッパゴム52が襖24の上下方向外方の移動端において鴨居20に形成された溝28に押し付けられるようになっている。また、下側の被駆動部材58に連結されたストッパゴム52が敷居18に向けて変位せしめられて、図11に示されているように、ストッパゴム52が襖24の上下方向外方の移動端において敷居18に形成された溝26に押し付けられるようになっている。
その結果、上側の被駆動部材58に連結されたストッパゴム52の鴨居20に形成された溝28への押圧力と、下側の操作部材58に連結されたストッパゴム52の敷居18に形成された溝26への押圧力とによって、鴨居20と敷居18の対向方向への襖24の変位を阻止することが可能となる。また、このようにして、ストッパゴム52,52が溝26,28に押し付けられていることにより、ストッパゴム52,52と溝26,28との間に有効な摩擦力を生ぜしめることが可能となって、一対の柱16,16の対向方向(スライド方向)への襖24の変位を阻止することも可能となる。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、操作片62,押込片63およびコイルスプリング67を含んで操作機構が構成されている。また、本実施形態では、操作片62と操作片62の操作側端部が嵌め入れられる凹部66を含んで保持機構が構成されている。更にまた、本実施形態では、コイルスプリング67の付勢力が及ぼされる押込片63と、押込片63に連結された操作片62と、操作片62の操作側端部が嵌め入れられる凹部64,66を含んで位置保持機構が構成されている。
従って、本実施形態の襖構造体10においては、地震の際に大きな外力が作用したとしても、襖24が任意の位置に固定された状態を維持することが可能となり、それによって、襖24を耐力壁として有効に利用することが可能となる。
その一方、襖24の鴨居20および敷居18への固定を解除することによって、襖24を移動させることも可能となる。
それ故、本実施形態の襖構造体10においては、従前からの木造建築物の良さを残しつつ、襖24を利用した耐力構造を有利に実現することが可能となる。
そこにおいて、本実施形態では、操作片62の動きに連動する被駆動部材58が筒部60内に収容されたコイルスプリング56を介して伝達ロッド54に連結されていることから、かかるコイルスプリング56の圧縮変形を利用してストッパゴム52の溝26,28への押圧力を調節することが可能となる。これにより、例えば、築年数が経って開口部22が変形していたり、或いは、襖24が嵌め入れられる開口部22の寸法が季節によって異なっていたとしても、有利に対応することが可能となる。その結果、襖24の鴨居20および敷居18への固定を強固に且つ安定して行うことが可能となる。
また、本実施形態では、上桟34において複数の収容凹所68が形成されており、各収容凹所68には、摺動ローラ70が収容凹所68の開口方向で変位可能に収容されていることから、襖24を開閉する際には、襖24の滑らかな動きを実現しつつ、地震の際に大きな外力が作用すると、摺動ローラ70が収容凹所68内に収容されることにより、上桟34の上面全体が鴨居20に形成された溝28に当接せしめられて、地震の際に作用する外力を上桟34の全体で受けるようにすることが可能となる。
さらに、本実施形態では、補強骨格金物30の外周枠体38の下桟36において全長に亘って延びる木製の係合沓88が設けられていることから、襖24が補強骨格金物30を備えている場合であっても、従前の襖本来の動きを実現することが可能となる。
更にまた、本実施形態では、補強骨格金物30における外側枠体38の内周面の複数箇所において固定用木材76が固着されていることから、下張りが施されるベニヤ板78の補強骨格金物30への固定を有利に実現することが可能となる。
また、本実施形態では、補強骨格金物30に対して開口窓48が複数形成されていることから、地震によって襖24が開かなくなった場合であっても、かかる開口窓48を覆っているベニヤ板78を壊すことで逃げ道を確保することが可能となる。
続いて、本発明の第二の実施形態の襖構造体について説明する。なお、以下の説明において、第一の実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態の襖構造体は、第一の実施形態の襖構造体(10)に比して、左側の竪縁32に形成された収容溝50に収容されている下側の被駆動部材58に対して、図12に示されているように、係止ピン90が設けられている。なお、図12では必ずしも明らかではないが、係止ピン90の突出端は基端部分よりも大径の円板形状とされている。
また、左側の柱16の下端部分には、係止片94が取り付けられている。この係止片94は、図13及び図14に示されているように、係止ピン90が係合可能な切欠92が形成された構造とされている。
続いて、本実施形態の襖24の固定方法について説明する。先ず、襖24の左右両側に設けられた上側の操作片62および下側の操作片62の各操作側端部を襖24の上下方向の内方側に形成された凹部64に嵌め入れて、上側の被駆動部材58に連結されたストッパゴム52および下側の被駆動部材58に連結されたストッパゴム52のそれぞれを襖96の上下方向内方の移動端に位置せしめた状態で、襖24をその左側の縁が左側の柱16に当接する位置まで移動させる。この状態では、係止ピン90は、図15に示されているように、係止片94に形成された切欠92の上方に位置せしめられている。
かかる位置まで襖24を移動させたら、襖24の左右両側に設けられた上側の操作片62および下側の操作片62の各操作側端部を襖24の上下方向外方に形成された凹部66に嵌め入れる。これにより、上側の被駆動部材58に連結されたストッパゴム52が鴨居20に向けて変位せしめられて、ストッパゴム52が襖96の上下方向外方の移動端において鴨居20に形成された溝28に押し付けられるようになっている。また、下側の被駆動部材58に連結されたストッパゴム52が敷居18に向けて変位せしめられて、ストッパゴム52が襖24の上下方向外方の移動端において敷居18に形成された溝26に押し付けられるようになっている。
その結果、上側の被駆動部材58に連結されたストッパゴム52の鴨居20に形成された溝28への押圧力と、下側の操作部材58に連結されたストッパゴム52の敷居18に形成された溝26への押圧力とによって、鴨居20と敷居18の対向方向への襖24の変位を阻止することが可能となる。また、このようにして、ストッパゴム52,52が溝26,28に押し付けられていることにより、ストッパゴム52,52と溝26,28との間に有効な摩擦力を生ぜしめることが可能となって、一対の柱16,16の対向方向(スライド方向)への襖24の変位を阻止することも可能となる。
そこにおいて、本実施形態では、左側の竪縁32に形成された収容溝50の下端に収容されている被駆動部材58が敷居18に向けて変位せしめられる際、図16に示されているように、下側の被駆動部材58に設けられた係止ピン90が左側の柱16に設けられた係止片94に形成された切欠92に嵌め入れられるようになっている。
その結果、本実施形態では、襖24が鴨居20および敷居18のみならず、左側の柱16に対しても固定されるようになっている。
このことから明らかなように、本実施形態では、下側の被駆動部材58に設けられた係止ピン90と左側の柱16に設けられた係止片94によって固定手段が構成されている。
従って、本実施形態の襖構造体においては、一層高強度な耐力構造を実現することが可能となる。
続いて、本発明の第三の実施形態の襖構造体について説明する。なお、以下の説明において、第一の実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態の襖構造体は、第一の実施形態の襖構造体(10)に比して、図14に示されているように、襖24を閉めた状態で襖24の移動方向に直交する方向で重ね合わされる竪縁32,32同士(二枚の襖24,24の縁同士)を連結する連結ロッド96が設けられており、この連結ロッド96が互いに重ね合わされる竪縁32のそれぞれに形成された挿通孔98に挿通されることによって、二枚の襖24,24が相互に連結されるようになっている。
このことから明らかなように、本実施形態では、連結ロッド96および互いに重ね合わされる竪縁32,32のそれぞれに形成された挿通孔98によって連結手段が構成されている。
従って、本実施形態の襖構造体においては、補強骨格金物30を備えた襖24,24同士を相互に連結することが可能となり、それによって、より一層高強度な耐力構造を有利に実現することが可能となる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記第一乃至第三の実施形態では、ストッパゴム52に対して一体的に設けられた伝達ロッド54が筒部60に収容されているコイルスプリングを介して被駆動部材58に連結されていたが、かかるコイルスプリングを介することなく、被駆動部材58がストッパゴム52に対して直接連結されていても良い。この場合、ストッパゴム52の形状や形成材料等を適当に設定して、ストッパゴム52の溝26,28への押圧力を調節することになる。
また、前記第一乃至第三の実施形態では、ストッパゴム52が溝26,28に押圧されることによって襖24が固定されるようになっていたが、例えば、図18に示されているように、被駆動部材58に対して筒部60に収容されたコイルスプリングを介して連結された挿通ロッド100を溝28に形成された穴102に嵌め入れることによって、襖24を固定するようにしても良い。なお、図18では、鴨居20への固定状態が示されていたが、敷居18への固定であっても、その原理は同じであることから、敷居18への固定状態の説明は省略する。また、図18において、第一の実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、理解を容易にするために、第一の実施形態と同一の符号を付してある。
更にまた、前記第三の実施形態では、襖24のスライド方向に対して直交する方向で重ね合わされる二つの竪縁32,32同士が相互に連結されるようになっていたが、襖24のスライド方向で重ね合わされる二つの竪縁32,32同士を相互に連結するようにしても良い。この場合、二つの竪縁32,32を相互に連結する方法としては、図19に示されているように、一方の竪縁32において一軸回りに回転可能に組み付けられた係止片104を他方の竪縁32に設けられた係止ピン106に係止する方法等が有利に採用される。なお、かかる係止ピン106は、地震等の入力時に容易に外れないものが望ましく、且つ、解除可能である必要がある。具体的には、例えば、和式の玄関引戸の鍵構造のように、ねじ式や回転ロック式の固定構造を係止ピン106に採用することが望ましい。また、このような係止ピン106等による連結構造は、複数箇所に設けることが望ましく、それによって、連結強度の向上を図ることが可能となる。
また、前記第二の実施形態では、襖24は、その下端において、左側の柱16に固定されるようになっていたが、襖24は、その上端において、或いは、その上下両端において、左側の柱16に固定されるようにしても良い。なお、右側の柱16に襖24を固定することも、勿論可能である。
さらに、本発明は、新築の木造建築物のみならず、従来からある木造建築物に対しても、適用可能である。その場合には、敷居や鴨居等の木造建築物本体への改造を全く或いは殆ど加えることなく、襖を交換するだけで、極めて簡単に対処することが出来る。
また、雄ネジが設けられた部材と、その雄ネジに螺着される雌ネジが設けられた部材を採用し、それらの何れか一方を外部から操作することによって、それらの何れか他方に連結されたストッパの位置を調節するようにしても良い。
更にまた、案内部材は前記第一の実施形態の摺動ローラに限定されることなく、例えば、滑りやすい低摩擦性樹脂によって形成された摺動ブロックであっても良い。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
本発明の第一の実施形態としての襖構造体を示す正面図である。 図1に示された襖構造体における襖に採用されている補強骨格金物を示す正面図である。 図2に示された補強骨格金物の外周枠体における左側の竪縁に形成された収容溝の上端に収容された各種部材を説明するための要部拡大平面図である。 図3の左側面図である。 図3におけるV−V断面図である。 図2におけるVI−VI断面を拡大した断面図である。 第一の実施形態の襖構造体に採用されている襖単体を示す平面図である。 図2に示された補強骨格金物の外周枠体における左側の竪縁に形成された収容溝の上端に収容されたストッパゴムの位置を説明するための図面であって、ストッパゴムが引込み側の移動端に位置せしめられた状態を示す図面である。 図2に示された補強骨格金物の外周枠体における左側の竪縁に形成された収容溝の下端に収容されたストッパゴムの位置を説明するための図面であって、ストッパゴムが引込み側の移動端に位置せしめられた状態を示す図面である。 図2に示された補強骨格金物の外周枠体における左側の竪縁に形成された収容溝の上端に収容されたストッパゴムの位置を説明するための図面であって、ストッパゴムが突出側の移動端に位置せしめられた状態を示す図面である。 図2に示された補強骨格金物の外周枠体における左側の竪縁に形成された収容溝の下端に収容されたストッパゴムの位置を説明するための図面であって、ストッパゴムが突出側の移動端に位置せしめられた状態を示す図面である。 本発明の第二の実施形態としての襖構造体において採用されている襖の柱への固定機構を説明するための図面である。 柱に取り付けられた係止片の正面図である。 図13におけるXIV−XIV断面図である。 襖が左側の柱に当接せしめられた状態を示す、図12におけるXV−XV方向に相当する断面図であって、襖が左側の柱に固定されていない状態を示す断面図である。 襖が左側の柱に当接せしめられた状態を示す、図12におけるXV−XV方向に相当する断面図であって、襖が左側の柱に固定されている状態を示す断面図である。 本発明の第三の実施形態の襖構造体において採用されている二枚の襖を連結する機構を説明するための断面図である。 襖を鴨居に固定する機構の他の態様を説明するための図面である。 二枚の襖を連結する機構の他の態様を説明するための図面である。
符号の説明
10 襖構造体
12 部屋
14 部屋
16 柱
18 敷居
20 鴨居
22 開口部
24 襖
26 溝
28 溝
30 補強骨格金物
38 外周枠体
40 筋交
52 ストッパゴム
62 操作片
64 凹部
66 凹部
78 ベニヤ板

Claims (9)

  1. 木造建築物の隣り合う部屋において両側一対の柱と敷居および鴨居により開口部を形成し、該開口部に複数枚の襖を嵌め入れて該敷居と該鴨居に形成した溝に沿って水平方向に移動可能に組み付けることにより該開口部を開閉可能とした襖構造体において、
    矩形枠体形状の外周枠体に対して一対の対角線上に延びる筋交を設けた補強骨格金物を用い、該補強骨格金物の両面を表層材で覆って装飾することにより前記複数枚の襖をそれぞれ構成する一方、該襖の少なくとも一枚において、該補強骨格金物の上下両辺部の水平方向両端付近に位置してそれぞれ鉛直方向外方に向かって突出可能なストッパを組み付けて、該ストッパを突出方向と引込方向にそれぞれ手動で操作するための操作機構を設けると共に、該ストッパを突出させて前記敷居および前記鴨居に対して固定状態として離脱を阻止する解除可能な保持機構を設けたことを特徴とする襖構造体。
  2. 前記補強骨格金物に対して鉛直方向で往復移動可能に組み付けられて手動により外部から往復移動操作することのできる被駆動部材を設けて、該被駆動部材を鉛直方向の複数位置で位置保持せしめる位置保持機構を設けると共に、該被駆動部材を前記ストッパとしての押圧部材に連結し、該押圧部材を前記敷居と前記鴨居に対して弾性的に押し付けて固定状態とするようにした請求項1に記載の襖構造体。
  3. 前記保持機構が設けられた前記襖を前記一対の柱の少なくとも一方に対して解除可能に固定する固定手段を設けた請求項1又は2に記載の襖構造体。
  4. 前記保持機構による前記ストッパの前記敷居および前記鴨居への固定に連動して、前記固定手段による該保持機構が設けられた前記襖の前記一対の柱の何れか一方への固定が行われるようにした請求項3に記載の襖構造体。
  5. 前記補強骨格金物の外周枠体の上桟において幅方向中間部分で上面に開口する空所を形成し、前記鴨居の溝に入り込んで摺動又は転動する案内部材を該空所に収容すると共に、該案内部材を突出方向に付勢する付勢手段を設けた請求項1乃至4の何れかに記載の襖構造体。
  6. 前記補強骨格金物の外周枠体の下桟において全長に亘って延びる木製の係合沓を設けて、該係合沓を前記敷居の溝に嵌め込むようにした請求項1乃至5の何れかに記載の襖構造体。
  7. 前記開口部を協働して開閉する前記複数枚の襖において、襖の移動方向又はそれに直交する方向で重ね合わせられる縁の部分に解除可能な連結手段を設けた請求項1乃至6の何れかに記載の襖構造体。
  8. 前記補強骨格金物の少なくとも外周枠体において固定用木材を固設した請求項1乃至7の何れかに記載の襖構造体。
  9. 前記補強骨格金物に対して人が通れるだけの窓部を形成した請求項1乃至8の何れかに記載の襖構造体。
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