JP2006238301A - 無線通信システムおよびそのアドレス設定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 親端末と複数の端末とを備えて構成される無線通信システムにおいて、親端末が端末のアドレスを自動的に付与するにあたって、その際に使用する仮アドレスを、管理が容易なように任意の値としても、それによる不具合を防止する。
【解決手段】 端末はアドレス要求の際に用いる仮アドレスを、乱数などでそれぞれ任意に発生し、それによって複数の端末間でその仮アドレスが重複すると、親端末は端末へアドレス設定エラー信号をブロードキャスト送信し、端末に新たな仮アドレスを発生させてアドレス要求を再試行させる。したがって、前記仮アドレスを最大アドレスに設定するなどの仮アドレスの管理を不要にしても、それによる不具合の発生を未然に防止することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】 端末はアドレス要求の際に用いる仮アドレスを、乱数などでそれぞれ任意に発生し、それによって複数の端末間でその仮アドレスが重複すると、親端末は端末へアドレス設定エラー信号をブロードキャスト送信し、端末に新たな仮アドレスを発生させてアドレス要求を再試行させる。したがって、前記仮アドレスを最大アドレスに設定するなどの仮アドレスの管理を不要にしても、それによる不具合の発生を未然に防止することができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、親端末と複数の端末とを備えて構成され、親端末が端末のアドレスを自動的に付与するようにした無線通信システムおよびそのアドレス設定方法に関する。
前記親端末と複数の端末とを備えて構成される通信システムは、たとえばビル内の監視装置などで実現される。その場合、温度や湿度などのセンサを搭載した多くの端末が分散して設置され、それらの端末からのデータを親端末が集約したり、該親端末を介して監視装置などの他の機器へその集約したデータを転送したり、該親端末や前記他の機器からの制御信号によって各端末を制御したりすることが、前記通信システムによって行われる。このような用途に用いられる通信システムには、テナントの入れ替わりやオフィスの模様替えなどに容易に対応することができ、また設置工事も容易な無線通信が好ましい。
そして、その多くの端末の設置時や、新たな端末の増設時には、各端末にアドレスを設定する必要がある。この作業は非常に面倒であり、また端末に直接アドレスを入力するディップスイッチのような入力手段を設けると部品点数も多くなるので、従来から、アドレスを自動設定することが行われている。図14を用いて、その設定手順を説明する。
親端末1には、複数の端末2が無線通信可能であり、各端末2には、親端末1からアドレスが自動的に割当てられる。このため、親端末1は、既に割当てたアドレスを記憶しているデータベース1aを備えており、新たなアドレスを割当てるにあたって、このデータベース1aを参照することで、アドレスの重複がないように管理されている。
設定は、初回の電源投入時や、予め定める設定スイッチなどの操作によって端末2が設定モードとなって開始され、端末2は、ステップ1で予め定める仮アドレスを発生し、ステップ2で、その仮アドレスを発信元アドレスとし、予め記憶している親端末1のアドレスを送信先アドレスとして、アドレス付与の要求を親端末1へ送信する。これに応答して、親端末1は、ステップ3で、データベース1aを参照して、空きアドレスの中から新たに付与すべき正式アドレスを決定する処理を行い、ステップ4で、要求のあった仮アドレスの端末2へ応答する。
端末2は、ステップ5で前記正式アドレスを受信した確認信号を親端末1へ返信するとともに、ステップ6で正式アドレスの受信処理を行い、ステップ7で受信したアドレスを正式アドレスに決定して設定動作を終了する。以降は、その正式アドレスを用いて親端末2へ制御要求を発生したり、センサ検知結果を送信したり、親端末1からの呼出し要求に応じたりする。
なお、多くの端末2がエリア毎にグループに纏められており、各エリア毎に親端末1が設置され、それらの親端末1がさらに上位の監視装置で監視されたり、親端末1と、通信状況の悪い1または総ての端末2との間に、中継装置(レピータ)が設けられるなど、無線通信システムの構成は種々の形態が考えられる。
上述のように構成される無線通信システムにおいて、各端末2が親端末1に正式アドレスを付与してもらうにあたって、暫定で仮アドレスを使用してアドレス要求を送信するが、その仮アドレスは、最大ナンバーなどに予め定められている。このため、たとえば初期に設定した最大収容数を超えて端末2を収容する必要が生じた場合にはその仮アドレスを変更する必要が生じたり、同じ親端末1や端末2であっても、設置場所の端末収容数によって前記仮アドレスを変更する必要が生じたりして、前記仮アドレスの管理が非常に煩雑である。
そこで、特許文献1では、前記仮アドレスを固定するのではなく、乱数で発生させることが示されている。
特開平7−23047号公報
上述の従来技術では、仮アドレスを管理する必要はなくなるけれども、複数の端末で任意に発生した仮アドレスが重複してしまい、それぞれの端末に確実に正式アドレスを設定することができなくなる可能性がある。
本発明の目的は、親端末が端末のアドレスを自動的に付与するにあたって、任意に発生した仮アドレスを用いることで該仮アドレスの管理を容易にしても、それによる不具合の発生を未然に防止することができる無線通信システムおよびそのアドレス設定方法を提供することである。
本発明の無線通信システムによれば、親端末と複数の端末とを備えて構成される無線通信システムにおいて、システム設置時や端末の増設時などで、以降の通信が可能なように、親端末が端末のアドレスを自動的に付与するアドレス設定を行うにあたって、先ず端末では、仮アドレス発生部が乱数などで発生した任意の仮アドレスを用いて、信号処理部が、無線通信部に、親端末へアドレス要求信号を送信させる。それに応答して親端末では、無線通信部で前記アドレス要求信号を受信すると、アドレス処理部が設定済みアドレスを記憶しているアドレス記憶部を参照して、空きアドレスの中から正式アドレスを決定し、信号処理部は、前記無線通信部から、その正式アドレスを前記仮アドレスのアドレス要求信号の送信元の端末へ返信させる。
このとき、端末の信号処理部は、前記仮アドレスが任意に発生されたものであるので、既に他の端末で正式アドレスとして使用されている可能性もあるが、その仮アドレスを正式アドレスとしている端末があっても、自機が親端末へアドレス要求信号を発生していない場合は親端末からの正式アドレスの返信を無視して取込まず、問題はない。
一方、上述のように仮アドレスが任意に発生されたものであるので、同様に正式アドレスを取得していない他の端末がアドレス要求信号を発生した場合、同一仮アドレスで重複してしまう可能性がある。この場合、それらの端末で、親端末が返信した正式アドレスをそれぞれに設定してしまう可能性がある。
そこで本発明では、前記親端末の信号処理部は、一の端末からのアドレス要求信号を受信してアドレス付与動作を行っている際に、他の端末から同じ仮アドレスでアドレス要求信号を受信すると、前記無線通信部から、当該アドレス要求信号を受け入れなかったことを示すアドレス設定エラー信号をブロードキャスト送信させ、前記アドレス要求信号を送信した端末の仮アドレス発生部に新たな仮アドレスを発生させ、信号処理部にその仮アドレスを用いてアドレス要求を再試行させる。
したがって、特許文献1のように複数の端末でそれぞれ仮アドレスを任意に発生しても、アドレス要求が不所望に衝突した場合、そのアドレス要求の再試行が行われて、それぞれの端末に確実に正式アドレスを設定することができる。これによって、アドレス要求を発生する際の仮アドレスを任意に発生するようにしてその管理を容易にしても、それによる不具合の発生を未然に防止することができる。
また、本発明の無線通信システムによれば、親端末と複数の端末とを備えて構成される無線通信システムにおいて、システム設置時や端末の増設時などで、以降の通信が可能なように、親端末が端末のアドレスを自動的に付与するアドレス設定を行うにあたって、先ず端末では、仮アドレス発生部が乱数などで発生した任意の仮アドレスを用いて、信号処理部が、無線通信部に、親端末へアドレス要求信号を送信させる。それに応答して親端末では、無線通信部で前記アドレス要求信号を受信すると、アドレス処理部が設定済みアドレスを記憶しているアドレス記憶部を参照して、空きアドレスの中から正式アドレスを決定し、信号処理部は、前記無線通信部から、その正式アドレスを前記仮アドレスのアドレス要求信号の送信元の端末へ返信させる。
このとき、端末の信号処理部は、前記仮アドレスが任意に発生されたものであるので、既に他の端末で正式アドレスとして使用されている可能性もあるが、その仮アドレスを正式アドレスとしている端末があっても、自機が親端末へアドレス要求信号を発生していない場合は親端末からの正式アドレスの返信を無視して取込まず、問題はない。
またこのとき、親端末の信号処理部は、前記正式アドレスの送信に先立って、無線通信部に発信禁止信号を送信させる。前記発信禁止信号を受信した各端末の信号処理部は、自機が前記アドレス要求信号を送信していなかった場合には、前記無線通信部からの送信を予め定める時間禁止する。すなわち、親端末の信号処理部は、最先にアドレス要求信号を受信した端末以外は、QUIETモードにして黙らせる。一方、自機が前記アドレス要求信号を送信していた端末では、前記仮アドレスからそれを判定し、信号処理部が、受信した正式アドレスをアドレス記憶部に設定したことを表す確認信号を前記無線通信部から送信させる。前記確認信号を受信した親端末側の信号処理部は、前記アドレス記憶部にそのアドレスを設定済アドレスとして登録する。
したがって、特許文献1のように複数の端末でそれぞれ仮アドレスを任意に発生した場合、その仮アドレスによるアドレス要求が不所望に衝突してしまう可能性が生じるのに対して、親端末は、最先にアドレス要求を発生した端末への正式アドレスの返信前に、残余の端末に何らの信号も発信させないようにする発信禁止信号を送信してQUIETモードにしておくので、前記正式アドレスを要求のあった端末へより確実に伝達することができるとともに、前記正式アドレスを確実に受信したことを表す端末からの確認信号も、親端末へ確実に伝達することができる。
さらにまた、本発明の無線通信システムによれば、親端末と複数の端末とを備えて構成される無線通信システムにおいて、システム設置時や端末の増設時などで、以降の通信が可能なように、親端末が端末のアドレスを自動的に付与するアドレス設定を行うにあたって、先ず端末では、仮アドレス発生部が乱数などで発生した任意の仮アドレスを用いて、信号処理部が、無線通信部に、親端末へアドレス要求信号を送信させる。その際、前記信号処理部は、送信元アドレスには仮アドレス設定中を示す仮アドレス設定コードを格納し、代りに前記仮アドレス発生部で発生された仮アドレスを内容データ部に格納する。
前記アドレス要求信号に応答して、親端末では、無線通信部で前記アドレス要求信号を受信し、前記送信元アドレスとして格納された仮アドレス設定コードからアドレス要求信号であると判定すると、アドレス処理部が設定済みアドレスを記憶しているアドレス記憶部を参照して、空きアドレスの中から正式アドレスを決定するとともに、信号処理部は、前記アドレス要求信号の内容データ部から送信元の仮アドレスを判定し、前記仮アドレス設定コードのアドレスに無線通信部から正式アドレスを送信させる。
このとき、端末の信号処理部では、前記仮アドレス設定コードが自機のアドレスと一致しないために親端末からの正式アドレスの返信を取込まず、問題はない。
したがって、特許文献1のように複数の端末で任意に発生した仮アドレスによるアドレス要求を行っても、前記仮アドレスは内容データ部に記憶されるのでそのデータ長を長く設定することができ、仮アドレスが重複する可能性を小さくすることができる。これによって、アドレス要求を発生する際の仮アドレスを任意に発生するようにしてその管理を容易にしても、それによる不具合の発生をより一層防止することができる。
また、本発明の無線通信システムによれば、乱数によって発生した仮アドレスは、複数の端末間で偶然にも重複する可能性があるが、さらに下位ビットに起動からの時間情報を加えることで、重複の可能性を一層低減することができる。
さらにまた、本発明のアドレス設定方法によれば、親端末と複数の端末とを備えて構成される無線通信システムにおいて、システム設置時や端末の増設時などで、以降の通信が可能なように、親端末が端末のアドレスを自動的に付与するアドレス設定を行うにあたって、先ず端末が乱数などで発生した任意の仮アドレスを用いて親端末へアドレス要求信号を発生し、それに応答して親端末が空きアドレスの中から正式アドレスを決定して前記仮アドレスを用いて要求のあった端末へ返信する。
このとき、前記仮アドレスは任意に発生されたものであるので、既に他の端末で正式アドレスとして使用されている可能性もあるが、その仮アドレスを正式アドレスとしている端末があっても、自機が親端末へアドレス要求信号を発生していない場合は親端末からの正式アドレスの返信を無視して取込まず、問題はない。
一方、上述のように仮アドレスは任意に発生されたものであるので、同様に正式アドレスを取得していない他の端末がアドレス要求信号を発生した場合、重複してしまう可能性がある。この場合、それらの端末で、親端末が返信した正式アドレスをそれぞれに設定してしまう可能性がある。そこで本発明では、前記親端末が一の端末からのアドレス要求信号を受信してアドレス付与動作を行っている際に、他の端末から同じ仮アドレスでアドレス要求信号を受信すると、該親端末は、アドレス設定エラー信号をブロードキャスト送信し、前記アドレス要求信号を送信した端末に新たな仮アドレスを発生させ、その仮アドレスを用いてアドレス要求を再試行させる。
したがって、特許文献1のように複数の端末でそれぞれ仮アドレスを任意に発生しても、アドレス要求が不所望に衝突した場合、そのアドレス要求の再試行が行われて、それぞれの端末に確実に正式アドレスを設定することができる。これによって、アドレス要求を発生する際の仮アドレスを任意に発生するようにしてその管理を容易にしても、それによる不具合の発生を未然に防止することができる。
本発明の無線通信システムは、以上のように、親端末と複数の端末とを備えて構成される無線通信システムにおいて、親端末が端末のアドレスを自動的に付与するアドレス設定を行うにあたって、端末からのアドレス要求信号に用いる仮アドレスを任意に発生するようにしても、複数の端末間でその仮アドレスが重複したアドレス要求が行われると、親端末は端末へアドレス設定エラー信号をブロードキャスト送信し、端末に新たな仮アドレスを用いてアドレス要求を再試行させるので、アドレス要求を発生する際の仮アドレスを任意に発生するようにしてその管理を容易にしても、それによる不具合の発生を未然に防止することができる。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の第1の形態に係る無線通信システムにおける親端末10の機能的構成を示すブロック図であり、図2は本実施の形態の端末20の機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態の無線通信システムの全体構成は、たとえば前述の図14のような構成で実現することができ、親端末10が前述の親端末1に対応し、端末20は前述の複数の端末2に対応する。ただし、システム構成の一例を示すだけで、端末20からのアドレス付与の要求に対して、障害無く、親端末10によって正式アドレスが付与された場合の手順は図14に対応するが、任意に発生した仮アドレスが重複した場合の手順は、後に詳述するようにこの図14とは異なる。
図1は本発明の実施の第1の形態に係る無線通信システムにおける親端末10の機能的構成を示すブロック図であり、図2は本実施の形態の端末20の機能的構成を示すブロック図である。本実施の形態の無線通信システムの全体構成は、たとえば前述の図14のような構成で実現することができ、親端末10が前述の親端末1に対応し、端末20は前述の複数の端末2に対応する。ただし、システム構成の一例を示すだけで、端末20からのアドレス付与の要求に対して、障害無く、親端末10によって正式アドレスが付与された場合の手順は図14に対応するが、任意に発生した仮アドレスが重複した場合の手順は、後に詳述するようにこの図14とは異なる。
親端末10は、無線通信部11と、信号処理部12と、アドレス処理部13と、アドレス記憶部14とを備えて構成される。この親端末10は、監視装置などの他の機器に接続され、或いは前記他の機器に内蔵されており、端末20からのデータを集約して前記他の機器へ転送したり、前記他の機器からの制御信号によって各端末20を制御したりする。
無線通信部11は、端末20と無線通信可能であり、信号処理部12からのベースバンド信号を無線信号に変換し、また受信された無線信号を前記ベースバンド信号に変換して信号処理部12へ出力する無線信号処理部15と、端末20との間で、前記無線信号を送受信するアンテナ16とを備えて構成される。信号処理部12は、アドレス処理部13で処理されたデータ情報を通信パケット形式に組立てを行って無線信号処理部15へ出力するとともに、無線信号処理部15で受信された通信パケットからデータ情報を再生する。アドレス処理部13は、アドレス記憶部14のアドレス情報を元に適切な処理を行い、アドレス処理する。アドレス記憶部14は、前記データベースから成り、既に各端末に割当てている正式アドレスを記憶している。
一方、端末20は、無線通信部21と、信号処理部22と、仮アドレス発生部23と、アドレス記憶部24とを備えて構成される。この端末20には、図示しない温度や湿度などのセンサが接続されて前記センサに予め定める周期でセンシングを行わせ、そのセンシング結果を親端末10に、予め定める周期で、または親端末10からのポーリングに応答して送信したり、或いは図示しない各種の負荷機器が接続され、親端末10からの制御信号に応答して前記負荷機器の制御を行う。
無線通信部21は、親端末10と通信可能であり、信号処理部22からのベースバンド信号を無線信号に変換し、また受信された無線信号を前記ベースバンド信号に変換して信号処理部22へ出力する無線信号処理部25と、親端末10との間で、前記無線信号を送受信するアンテナ26とを備えて構成される。
信号処理部22は、前記センサのセンシング結果や仮アドレス発生部23で処理されたデータ情報などを通信パケット形式に組立てを行って無線信号処理部25へ出力し、また無線信号処理部25で受信された通信パケットからデータ情報を再生し、必要に応じて前記センサや負荷機器を制御するとともに、アドレス記憶部24のアドレス情報を元に適切な処理を行い、アドレス処理する。仮アドレス発生部23は、アナログ的な乱数発生回路や擬似乱数を使用する回路などから成り、アドレス要求発生時に、後述するようにして、自身で発生させた乱数によって任意の仮アドレスを発生する。アドレス記憶部24は、予め定められる親端末10のアドレスおよび自機の正式アドレスを少なくとも記憶している。
上述のように構成される無線通信システムにおいて、通常時における親端末10による端末20へのアドレス付与動作は、前述の図14の場合と同様である。すなわち、端末20において、図示しないスイッチの操作や電源投入などに応答して、信号処理部22は、アドレス記憶部24の記憶内容から、自機に正式なアドレスが割振られていないかどうかを確認し、正式なアドレスが割振られていなければ、アドレス要求送信処理を開始する。正式なアドレスが割振られていても、故意にアドレスを変更したい場合は、アドレス要求送信処理を行うようにしてもよい。
アドレス要求送信処理では、信号処理部22は、先ず仮アドレス発生部23に仮アドレスを生成させ、その仮アドレスとアドレス記憶部24に記憶されている親端末10のアドレスとを通信パケットに組立てて、アドレス要求信号として無線信号処理部25へ与える。ここで、組立てられる通信パケットは、たとえば図3(a)で示すとおりである。図2の例では、アドレス記憶部24に親端末10のアドレスが既知であり、そのアドレスが送信先アドレスとして格納され、前記仮アドレスが送信元アドレスとして格納され、内容データにアドレス要求信号であることが示され(フラグなど)、その既知のアドレスの親端末10へユニキャスト送信される。これに対して、親端末10のアドレスが未知の場合、前記送信先アドレスに総ての端末を指定するブロードキャストパケットで送信が行われる。
アドレス要求信号を受信した親端末10は、無線通信部15を介して信号処理部12で受信信号を受けてアドレス要求受信処理を行い、アドレス要求信号であることを認識すると、アドレス応答送信処理を開始して、アドレス処理部13がアドレス記憶部14のデータベースを検索し、未割当てのアドレスを信号処理部12に返信する。これに応答して信号処理部12は、アドレス応答であることを表す情報(フラグなど)に、その未割当てのアドレス情報を図3(b)で示すように通信パケットに組込み、アドレス応答信号として、無線信号処理部15を介して、要求のあった端末20へ送信する。
アドレス応答信号を受けた端末20では、信号処理部22はアドレス応答受信処理を行い、通信パケットに組込まれているアドレス情報を、自機の正式アドレスとしてアドレス記憶部24に一時格納する。その格納したことを親端末10に知らせるために、信号処理部22は、応答確認送信処理を開始し、図3(c)で示すように、送信元アドレスとして前記仮アドレスを使用し、さらに応答確認情報(フラグなど)を組込んだ通信パケットを、応答確認信号として親端末10に返信する。その後、端末20は一定時間待機し、同一のアドレスでの応答がなければ、正式アドレス決定処理によって、そのアドレスを正式アドレスに確定する。アドレス応答があれば、再度アドレス要求を送出する。
前記応答確認信号を受けた親端末10は、応答確認受信処理によって、先に送信したアドレスを割当て済みアドレスとしてデータベースの変更を行う。ただし、応答確認の通信パケットが届かなかった場合、親端末10は、一定の時間後、アドレス応答を再度試みる。同じアドレス応答を受けた端末20は、再度応答確認を行う。このような動作を繰返すことによって、無線通信の品質が不安定な状態でも、各端末20に個別の正式アドレスを正しく割当てることが可能となる。親端末10は、上述のように正式アドレスを確定すると、さらに端末20へ応答信号を返信する確認処理を行ってもよい。
なお、前記仮アドレスは任意に発生されたものであるので、既に他の端末で正式アドレスとして使用されている可能性もあるが、その仮アドレスを正式アドレスとしている端末があっても、自機が親端末へアドレス要求信号を発生していない場合は、信号処理部12は、親端末からの正式アドレスの返信を無視して取込まず、問題はない。
これに対して、図4は、上述のように構成される無線通信システムにおいて、一の端末がアドレス要求を発生している間に、他の端末からもアドレス要求を発生し、それらの仮アドレスが重複してしまった場合におけるアドレスの付与動作を説明するための図である。複数の端末からアドレス要求がほぼ同じタイミングで発生し、それらが衝突して、無線通信部11でそれらの少なくとも一部分が受信できなかったとき、および一の端末からのアドレス要求に対する応答処理が終了するまでに他の端末からのアドレス要求を受信し、その仮アドレスが先に受信したアドレス要求における仮アドレスと同一の場合には、親端末10の信号処理部12は、アドレス設定エラー送信処理を開始し、当該アドレス要求信号が受け入れなかったことを示す図3(d)で示すようなアドレス設定エラー信号を、無線通信部11からブロードキャスト送信する。
これを無線通信部21で受信した端末の内、前記アドレス要求信号を送信していた端末の信号処理部22は、アドレス設定エラー受信処理を開始し、仮アドレス発生部23に新たな仮アドレスを発生させて、無線通信部21に送信させ、アドレス要求を再試行する。このとき、図4で示すように、再送までの遅延時間T11,T21は、相互に異なる時間となる。遅延時間T11,T21は、端末20のシリアルナンバーなどの固有の情報から作成されることで、前記相互に異なる時間となり、確実に衝突を防止することができる。また、前記シリアルナンバーの設定のないシステムでも、乱数を使用することで、衝突の可能性を低くすることができる。
これによって、相互に異なる仮アドレスで再びアドレス要求信号を受信した親端末10の信号処理部12は、図4で示すように、順に正式アドレスを送信し、それに対してそれぞれの端末からは、相互に異なる遅延時間T12,T22が経過した時点で、前記応答確認信号が返信される。
図5は親端末10および端末20の通常送信時の基本動作を説明するためのフローチャートであり、図6は親端末10および端末20の通常受信時の基本動作を説明するためのフローチャートである。親端末10および端末20は、定常状態では図6の受信動作を繰返しており、送信すべきパケットが発生して図5の送信動作を終了すると、或いは送信したパケットに対する応答を受信すべきときは図6の受信動作に移り、図6の受信動作によって送信すべきパケットが発生したときには図5で示す送信動作に移る。
図5では、ステップP1で送信モードとなると、ステップP2で送信タイマをスタートさせ、ステップP3ではそのカウント値が予め定められた送信期間以内であるか否かが判断され、送信期間を経過していないときにはステップP4に移ってキャリアセンスを行い、他の端末からのキャリアが検出されているときにはステップP3に戻る。したがって、ステップP3において送信期間を経過したときには、前記送信期間内で通信可能にならず、ステップP5で送信失敗として処理を終了する。ステップP4で他の端末からのキャリアが検出されていないときにはステップP6に移り、送信すべきパケットの送信処理を行い、ステップP7で完了すると、ステップP1に戻る。
図6では、ステップP11で受信モードとなり、ステップP12でタイマをクリアして受信タイマとしてスタートさせ、ステップP13ではそのカウント値が予め定められた受信期間以内であるか否かが判断され、受信期間を経過していないときにはステップP14に移る。ステップP14ではキャリアセンスを行い、他の端末からのキャリアが検出されていないときには、ステップP15でさらにビット同期を行い、同期が取れるとステップP16で自機宛のパケットであるか否かが判断され、自機宛であるときにはステップP17で受信は正常に終了したと判断して、ステップP18で完了すると、ステップP11に戻る。
これに対して、ステップP14で他の端末からのキャリアが検出されなかったとき、ステップP15でビット同期が取れなかったとき、またはステップP16で自機宛のパケットでなかったときはステップP11に戻って受信モードを継続し、ステップP13で規定の受信期間を経過したときにはステップP19に移り、受信は行えなかったと判断する。なお、ステップP12,P13は、データリンクレベルでの受信が必要なパケットが有る場合に処理が行われ、無い場合はステップP11から直接ステップP14に移る。
図7は、端末20のアドレス要求時における信号処理部22の動作を説明するためのフローチャートである。前記設定スイッチの操作などによってステップS1でアドレス要求の割込みが発生すると、アドレス要求送信処理を開始し、ステップS2で仮アドレス発生部23に乱数を発生させ、その乱数を用いてステップS3で、図3(a)で示すようなアドレス要求信号のパケットが組立てられる。前記アドレス要求信号が作成されると、ステップS4で前記送信モードとなり、ステップS5で所定の送信期間内にキャリアセンスによって送信可能となり、送信できたか否かが判断され、送信できなかった場合はステップS6でアドレス要求信号の送信は失敗と判断して処理を終了する。
これに対して、ステップS5で送信できると、ステップS7で送信成功と判断し、ステップS8で受信モードに切換わる。そして、受信できた信号が、図3(b)で示すアドレス応答信号であるときにはアドレス応答受信処理を開始してステップS9に移り、図3(d)で示すアドレス設定エラー信号あるときにはアドレス設定エラー受信処理を開始してステップS10に移る。ステップS9,S10では、それぞれの信号が正しく受信されたか否かが判断され、受信できなかった場合はステップS11,S12でそれぞれの信号の受信は失敗と判断して処理を終了する。
一方、ステップS9でアドレス応答信号が正しく受信されるとステップS13で受信成功と判断し、ステップS14で送信モードに切換わり、図3(c)で示す応答確認信号の送信処理を開始する。ステップS15では、所定の送信期間内にキャリアセンスによって送信可能となり、送信できたか否かが判断され、送信できなかった場合はステップS16で応答確認信号の送信は失敗と判断して処理を終了する。ステップS15で応答確認信号が送信できた場合は、ステップS17で送信成功と判断し、ステップS18で正式アドレス決定処理を開始して、アドレス記憶部24に記憶されている自機のアドレスを仮アドレスから受信した正式アドレスに書換え、ステップS19で正式アドレス決定処理を完了と判断して処理を終了する。
これに対して、ステップS10でアドレス設定エラー信号が正しく受信されると、ステップS20で遅延時間T11,T21だけ遅延するタイマ処理を行い、ステップS21でアドレス設定エラー信号の受信成功と判断し、ステップS2の仮アドレスの発生に戻って、再度アドレス要求を送信する。
図8は、親端末10のアドレス要求時における信号処理部12の動作を説明するためのフローチャートである。受信モードにおいて、アドレス要求信号を受信すると、ステップS31で割込みが発生してアドレス要求受信処理を開始し、ステップS32で正しく受信されたか否かが判断され、受信できなかった場合はステップS33でアドレス要求信号の受信は失敗と判断して処理を終了する。
一方、ステップS32でアドレス要求信号が正しく受信されると、ステップS34で受信成功と判断し、ステップS35でアドレス応答送信処理を開始し、アドレス処理部13がアドレス記憶部14を参照し、空きアドレスを検索する。前記アドレス応答送信処理では、並行してステップS36で後述する重複判定を行っており、重複が生じない状態で図3(b)で示すようなアドレス応答信号のパケットの組立てが終了すると、ステップS37で送信モードに切換わる。ステップS38では、所定の送信期間内にキャリアセンスによって送信可能となり、送信できたか否かが判断され、送信できなかった場合はステップS39でアドレス応答信号の送信は失敗と判断して処理を終了する。ステップS38でアドレス応答信号が送信できた場合は、ステップS40で送信成功と判断し、ステップS41で応答確認受信処理を開始して、受信モードとなる。
ステップS42では、応答確認信号が正しく受信されたか否かが判断され、受信できなかった場合はステップS43で受信は失敗と判断して処理を終了し、正しく受信されるとステップS44で受信成功と判断し、ステップS45で正式アドレスを決定して処理を終了する。
図9は、ステップS36における重複判定を詳しく説明するためのフローチャートである。ステップS51では、アドレス要求信号中の送信元アドレスである仮アドレスが処理中テーブルに格納され、ステップS52では図3(b)で示すようなアドレス応答信号のパケットの組立てが終了して、アドレス応答の準備ができたか否かが判断され、準備ができているとステップS37に移ってアドレス応答信号が送信される。
一方、ステップS52でアドレス応答の準備ができていないときにはステップS53に移り、新たなアドレス要求が発生しているか否かが判断され、発生していないときにはステップS52に戻り、発生しているときにはステップS54に移る。ステップS54では、その新たに発生したアドレス要求の仮アドレスが前記処理中テーブルに格納されている、すなわち先に受信したアドレス要求信号と同じ仮アドレスであるか否かが判断され、同じ仮アドレスでないときにはステップS52に戻る。
これに対して、ステップS54で同じ仮アドレスであるときにはステップS55で不正要求と判断し、ステップS56でアドレス設定エラー送信処理を開始して送信モードとなる。ステップS57では、所定の送信期間内にキャリアセンスによって送信可能となり、送信できたか否かが判断され、送信できなかった場合はステップS58でアドレス設定エラー信号の送信は失敗と判断して処理を終了する。ステップS58でアドレス設定エラー信号が送信できた場合は、ステップS59で送信成功と判断し、ステップS60で処理中テーブルに格納されていた仮アドレスを破棄し、ステップS61でアドレス応答送信処理を中止する。
このように構成することで、特許文献1のように複数の端末でそれぞれ仮アドレスを任意に発生して、そのアドレス要求が不所望に重複しても、そのアドレス要求の再試行を行うことで、それぞれの端末に確実に正式アドレスを設定することができるようになる。これによって、アドレス要求を発生する際の仮アドレスを任意に発生するようにしてその管理を容易にしても、それによる不具合の発生を未然に防止することができる。
[実施の形態2]
図10は、本発明の実施の第2の形態に係る無線通信システムにおけるアドレス付与動作を説明するための図である。本実施の形態の親端末および端末には、それぞれ上述のような親端末10および端末20を用いることができ、信号処理部12,22の動作などが異なるだけである。注目すべきは、本実施の形態では、一の端末が任意の仮アドレスを用いて親端末10へ前記アドレス要求信号を送信し、それを受信すると、親端末10は、前記正式アドレスの送信に先立って、発信禁止信号であるQUIET信号をブロードキャスト送信することである。前記QUIET信号の通信パケットは、たとえば図11で示すようであり、内容データに、各端末をQUIETモードにする信号(フラグなど)が格納されている。
図10は、本発明の実施の第2の形態に係る無線通信システムにおけるアドレス付与動作を説明するための図である。本実施の形態の親端末および端末には、それぞれ上述のような親端末10および端末20を用いることができ、信号処理部12,22の動作などが異なるだけである。注目すべきは、本実施の形態では、一の端末が任意の仮アドレスを用いて親端末10へ前記アドレス要求信号を送信し、それを受信すると、親端末10は、前記正式アドレスの送信に先立って、発信禁止信号であるQUIET信号をブロードキャスト送信することである。前記QUIET信号の通信パケットは、たとえば図11で示すようであり、内容データに、各端末をQUIETモードにする信号(フラグなど)が格納されている。
したがって、前記QUIET信号を受信した各端末20の信号処理部22は、自機が前記アドレス要求信号を送信していなかった場合にはその時点からタイマーをスタートさせ、無線通信部21からの送信を予め定める時間T3だけ禁止する。すなわち、親端末10の信号処理部12は、最先にアドレス要求信号を受信した端末以外は、回りの端末をQUIETモードにして黙らせる。一方、自機が前記アドレス要求信号を送信していた端末では、信号処理部22は、前記アドレス応答信号で受信した正式アドレスをアドレス記憶部24に設定したことを表す前記応答確認信号を無線通信部21から送信させる。前記応答確認信号を受信した親端末10側の信号処理部12は、アドレス記憶部14にそのアドレスを設定済アドレスとして登録する。
このように構成することで、特許文献1のように複数の端末でそれぞれ仮アドレスを任意に発生した場合、その仮アドレスによるアドレス要求が不所望に衝突してしまう可能性が生じるのに対して、親端末10は、最先にアドレス要求を発生した端末への正式アドレスの返信前に、残余の端末に何らの信号も発信させないようにするQUIET信号を送信してQUIETモードにしておくので、前記正式アドレスを含むアドレス応答信号を要求のあった端末へ確実に伝達することができるとともに、前記正式アドレスを確実に受信したことを表す端末からの応答確認信号も、親端末へ確実に伝達することができる。
なお、図12で示すように、前記応答確認信号を受信した親端末10は、QUIETモードを解除する信号をブロードキャスト送信するようにしてもよい。また、時間T3は、親端末10のアドレス応答と端末20での応答確認に必要な時間より長く設定されるけれども、この時間T3の情報を、QUIET期間として前記QUIET信号の内容データに格納するようにしてもよい。
[実施の形態3]
図13は、本発明の実施の第3の形態に係る無線通信システムにおけるアドレス要求信号の通信パケットの構成を示す図である。本実施の形態の親端末および端末にも、それぞれ前述のような親端末10および端末20を用いることができ、信号処理部12,22の動作などが異なるだけである。注目すべきは、本実施の形態では、端末20から親端末10への前記アドレス要求信号において、仮アドレスの格納先が図3(a)と異なり、内容データに格納されることである。
図13は、本発明の実施の第3の形態に係る無線通信システムにおけるアドレス要求信号の通信パケットの構成を示す図である。本実施の形態の親端末および端末にも、それぞれ前述のような親端末10および端末20を用いることができ、信号処理部12,22の動作などが異なるだけである。注目すべきは、本実施の形態では、端末20から親端末10への前記アドレス要求信号において、仮アドレスの格納先が図3(a)と異なり、内容データに格納されることである。
具体的には、図13で示すように、送信元アドレスには仮アドレス設定中を示す仮アドレス設定コードを格納し、代りに仮アドレス発生部23で発生された仮アドレスは、内容データ部において、アドレス要求信号であることを表すコード(フラグなど)に続いて格納される。
このように構成することで、前記仮アドレスのデータ長を長く設定することができ、仮アドレスが重複する可能性を小さくすることができる。これによって、アドレス要求を発生する際の仮アドレスを任意に発生するようにしてその管理を容易にしても、それによる不具合の発生を防止することができる。
また、好ましくは、前記アドレス要求信号において、通信パケットの内容データに格納される仮アドレスを上位ビットと下位ビットとから構成し、前述のように乱数によって発生したデータを上位ビットに格納し、下位ビットに起動からの時間情報を加えるようにしてもよい。このように構成することで、端末で任意に発生した上位ビット部分は、複数の端末間で偶然にも重複する可能性があるが、下位ビットの時間情報まで重複する可能性は少なく、重複の可能性を一層低減することができる。
1,10 親端末
2,20 端末
11 無線通信部
12 信号処理部
13 アドレス処理部
14 アドレス記憶部
15 無線信号処理部
16 アンテナ
21 無線通信部
22 信号処理部
23 仮アドレス発生部
24 アドレス記憶部
25 無線信号処理部
26 アンテナ
2,20 端末
11 無線通信部
12 信号処理部
13 アドレス処理部
14 アドレス記憶部
15 無線信号処理部
16 アンテナ
21 無線通信部
22 信号処理部
23 仮アドレス発生部
24 アドレス記憶部
25 無線信号処理部
26 アンテナ
Claims (5)
- 親端末と複数の端末とを備えて構成され、親端末が端末のアドレスを付与するようにした無線通信システムにおいて、
前記端末は、
アドレス記憶部と、
前記親端末と無線通信可能な無線通信部と、
自身で発生させた数値に基づいて仮アドレスを生成する仮アドレス発生部と、
前記仮アドレス発生部で発生された仮アドレスを送信元アドレスとして含むアドレス要求信号を作成して前記無線通信部から送信させ、それに応答して自機の仮アドレス宛に前記親端末から返信されてきた正式アドレスを前記無線通信部で受信させて前記アドレス記憶部に設定するとともに、前記無線通信部でアドレス設定エラー信号を受信すると、前記仮アドレス発生部に再度仮アドレスを発生させ、その仮アドレスを用いてアドレス要求を再試行する信号処理部とを備え、
前記親端末は、
設定済みアドレスを記憶しているアドレス記憶部と、
前記端末と無線通信可能な無線通信部と、
前記無線通信部でアドレス要求信号を受信すると、前記アドレス記憶部を参照して正式アドレスを決定するアドレス処理部と、
前記アドレス要求信号の送信元に前記無線通信部から前記正式アドレスを返信させるとともに、一の端末からのアドレス要求信号に応答してアドレス付与動作を行っている際に、他の端末から同じ仮アドレスでアドレス要求信号を受信すると、前記無線通信部に前記アドレス設定エラー信号をブロードキャスト送信させる信号処理部とを備えて構成されることを特徴とする無線通信システム。 - 前記端末の信号処理部は、自機の仮アドレス宛に前記親端末から正式アドレスが返信されると、前記無線通信部から確認信号を返信させるとともに、発信禁止信号を受信したとき、自機が前記アドレス要求信号を送信していた場合には前記無線通信部からの送信を許可し、前記アドレス要求信号を送信していなかった場合には前記無線通信部からの送信を予め定める時間禁止し、
前記親端末の信号処理部は、一の端末からのアドレス要求信号に応答してアドレス付与動作を開始すると、残余の端末に対して前記無線通信部に前記発信禁止信号を送信させるとともに、前記アドレス要求信号の送信元に前記無線通信部から前記正式アドレスを返信させ、それに応答して無線通信部で前記確認信号を受信すると、前記アドレス記憶部にそのアドレスを設定済アドレスとして登録することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。 - 前記端末の信号処理部は、送信元アドレスに仮アドレス設定中を示す仮アドレス設定コードを格納し、かつ前記仮アドレス発生部で発生された仮アドレスが内容データ部に格納されたアドレス要求信号を作成して前記無線通信部から送信させ、
前記親端末の信号処理部は、前記アドレス要求信号の送信元の仮アドレスを内容データ部から判定し、前記仮アドレス設定コードのアドレスに前記無線通信部から前記正式アドレスを返信させることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。 - 前記仮アドレス発生部は、乱数によって発生した上位ビットに、起動からの時間情報を下位ビットに加えて前記仮アドレスを作成することを特徴とする請求項3記載の無線通信システム。
- 親端末と複数の端末とを備えて構成される無線通信システムに用いられ、親端末が端末のアドレスを設定する方法において、
端末が任意の仮アドレスを用いて親端末へアドレス要求信号を発生するステップと、
前記親端末が正式アドレスを決定して前記仮アドレスを用いて要求のあった端末へ返信するステップと、
前記親端末から返信されてきた正式アドレスを、端末が自機のアドレスに設定するステップとを含み、
さらに前記親端末が一の端末からのアドレス要求信号を受信してアドレス付与動作を行っている際に、他の端末から同じ仮アドレスでアドレス要求信号を受信すると、アドレス設定エラー信号をブロードキャスト送信するステップと、
前記アドレス要求信号を送信した端末が前記アドレス設定エラー信号を受信すると、新たに任意に仮アドレスを発生し、その仮アドレスを用いてアドレス要求を再試行するステップとを含むことを特徴とするアドレス設定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005053127A JP2006238301A (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 無線通信システムおよびそのアドレス設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005053127A JP2006238301A (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 無線通信システムおよびそのアドレス設定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006238301A true JP2006238301A (ja) | 2006-09-07 |
Family
ID=37045428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005053127A Pending JP2006238301A (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 無線通信システムおよびそのアドレス設定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006238301A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2008099484A1 (ja) * | 2007-02-15 | 2010-05-27 | パイオニア株式会社 | 通信端末装置、通信管理装置、通信方法、通信プログラムおよび記録媒体 |
-
2005
- 2005-02-28 JP JP2005053127A patent/JP2006238301A/ja active Pending
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